インフラエンジニアの仕事内容や求められるスキル、役立つ資格も解説インフラエンジニアになるために必要な勉強|初心者からの目指し方も解説

最終更新日:2021年2月26日

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インフラエンジニアはネットワーク、サーバーに関する業務をおこなうエンジニアです。
インフラ系現場の実態として作業範囲が明確でないことが多く、優先して身につけるべきスキルや効率的なレベルアップ方法がわからない若手エンジニアが少なくないです。

また、近年ではクラウドの普及率が高まってきていることもありインフラ業務に携わるエンジニアに求められるスキルは増えてきています。

この記事では書籍を中心に「わかりやすさ」「求められる率の高いスキル」「学習効率」を重点におき、実務に活かすことを目的とした学習方法を中心に紹介していきます。

1. インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェアなどを扱い、システム開発におけるインフラの企画・構築・運用に携わるエンジニアです。

サーバーの監視やジョブ管理などの運用業務はよく聞きますが、インフラエンジニアの行う「構築」とは、アプリケーションが動作するための環境(ネットワーク・ハードウェア・セキュリティなど)を作成・整備し、開発チームなどに提供することを指しており、その環境は大きく「オンプレミス」と「クラウド」に分類することができます。

オンプレミスは、従来のハード機器などを用いた環境を構築、運用していく形態です。クラウドはネットワーク経由で仮想サーバーなどを運用をしていく形態で、大企業でもオンプレミスからクラウドに徐々に移行し、導入も以前より増えてきました。

企画、構築、運用などの工程全てをインフラエンジニアが担当するわけではありません。場合によってはベンダーやコンサルタントと折衝した上で分担したり、端末の操作を専門とするオペレーターに一部作業を担当してもらったりしています。したがって、インフラチーム以外との連携をすることも業務の一つとされています。

次の章からは、インフラエンジニアが身につけるべきスキルと、その勉強方法について説明します。

インフラエンジニアに必要な知識やスキルとは

サーバー、プロトコルとは何かといった基礎的なものは勿論、現場で使われる独自ツールや機器の設定に関する知識も身につけていく必要があります。

優先して習得しておきたいスキルは担当する業務によって変わってきますが、汎用的に使えるスキルとしてCUI(コマンド)操作や、バッチファイル、シェルスクリプト作成のスキルが挙げられます。また、独学での習得は難しいとされていますが、システム障害への対応スキルや経験もあるとなお良いです。

ネットワーク系・サーバー系の知識・スキルが必要

さらにインフラエンジニアはネットワーク系とサーバー系両方の知識とスキルを備えておく必要があります。その理由は下記の2つが挙げられます。

まず1つ目は、実際の現場において「サーバーに関する業務のみ」「ネットワークに関する業務のみ」と、完全に分業することが少ないからです。

インフラエンジニア は「サーバエンジニア」と「ネットワークエンジニア」という分類をされることがありますが、この二者の定義や作業範囲は現場によって異なります。

例えば、作業端末に必要な機器を接続してIPアドレスやポートを設定、別の拠点からその端末への疎通確認をするなど、どちらとも言えないような業務が多数存在します。

2つ目の理由は、両方の知識がなければシステム全体の仕組みを把握できないからです。具体的な事例として、2020年10月1日に起きた東京証券取引所のシステム障害があります。(※1)

記者会見での説明や後日の正式な発表によりますと、障害は注文売買系と運用系の2種類のネットワークのうち、運用系のネットワークにて「共有ディスク装置のメモリ故障」が発生したことに起因しています。本来であれば、異常検知時にサーバー切り替えを実行するはずだが、「制御機構の設定値が適切でなかった」ため障害に至ったとのことです。

つまり、システム障害が起きたのは
 

  • ・ハードウェア(メモリ)の故障

    ・設計と異なった、ファームウェア(ソフトウェア)設定


の2点が原因だと言えます。

機器の故障が発端ではありますが、その機器(制御機構を搭載したストレージ機器)のファームウェア設定がシステム、ネットワーク全体へ影響しているため、どちらかの知識だけではこの障害対応をすることができませんでした。

インフラエンジニアがネットワーク系とサーバー系両方の知識を備える必要があるのは、こういった場面でも迅速かつ的確に障害対応をしなければならないからです。

ちなみに、この事例に対する東証のCIOである横山氏の説明や質疑応答はわかりやすく、インフラ初心者であれば非常に参考になるため、気になる方はご確認ください。(※2)

※1 日本取引所グループ「arrowhead の障害に関する原因と対策について」(2021年2月15日アクセス)
※2 FNNプライムオンライン「【LIVE】システム障害 「終日取引停止」東証社長会見」より(2021年2月15日アクセス)

2. インフラエンジニアのスキルアップに必要な勉強

プログラマーやwebデザイナーと異なり、インフラエンジニアは何から勉強したらよいか迷う方が多いはずです。というのも、ネットワークやサーバーという言葉が指す範囲は広すぎるため、それを勉強しようとなっても、プログラマーやデザイナーなどに比べて学習テーマが決めにくいのです。実務から学べることは多いですが、現場での勉強だけではどうしても効率が悪くなります。

定番の勉強方法は
 

  • ・書籍(学習本、技術書)

    ・学習サイトや企業の提供するサービス

    ・勉強会への参加

 

の3つが挙げられます。

「書籍」と「学習サイト」は、レベルや内容から自分に合ったものを見つけられるメリットがあります。特に、学習サイトはスマホで手軽に学習できることから、利用するエンジニアは非常に多いです。
以下ではその中からおすすめの勉強方法を紹介していきます。

インフラエンジニア1年目でも実践できる独学での勉強法まとめ

独学とは言え、とりあえず適当に調べてやってみようでは、効率の良い勉強をすることができません。学習する内容を絞り自分に合った方法を見つけて進めることが重要になります。以下では3つの方法のメリット・デメリットを解説したうえで、おすすめするコンテンツをご紹介します。

書籍での学習とおすすめ書籍
  • ・メリット

書籍学習のメリットは、自分のレベルや学びたい知識を選んで学べること、そしてスクール学習と比べて費用を抑えられることです。

重さやサイズのせいで持ち運びに苦労したり通勤電車ではなかなか読めない、などありますが、電子書籍版であればその問題は解消できます。

多少古い本であっても最近は電子書籍版が販売されていることも多く、文字検索に対応している書籍であれば読みたい箇所を見つけるのも簡単です。紙媒体より価格が若干安いことも多く、電子書籍のメリットは多数あります。
 

  • ・デメリット

書籍での学習のデメリットには挫折しやすいことが挙げられます。
例えば書籍を購入する際に品揃えの良さやサンプル、多数のレビューがあることからオンラインショップで選びがちですが、既に身につけている知識や学びたい内容は人によって異なります。

学習を始めても「内容が難しすぎる/易しすぎる」「わかりにくい」という理由から途中でやめてしまうことが多く、こういった書籍のミスマッチは極力避けなければいけません。

そのため、技術書を購入するときは書店に足を運び自分に合うか実際に目を通して確認することをおすすめします。
 

  • ・おすすめ

以下で紹介している書籍は経験1年目の初心者〜レベルアップしたい若手向けの内容が書かれており、全て電子書籍版があります。
 

初版は2013年ではありますが2020年6月には第20刷まで出ており、クラウドについてのわかりやすい説明や、近年普及が進んできたAmazonEC2に関しても紹介されています。
サーバーOSについてもメジャーな「Windows Server」「Linuxサーバー」を取り上げ、ハードに関する項目では初学者向けに丁寧に説明がされています。

インフラエンジニアとしての初歩的な知識を身につけるのにおすすめの書籍です。
 

インフラエンジニアの教科書1の続編ということもあり、比較的実践寄りな内容です。

中〜大規模開発のwebサービスを例に挙げ、1ではあまり触れていなかったアプリケーションおよびアプリケーションサーバーとの関わりについても書かれています。メジャーな言語であるJava、PHP、Rubyで作られたアプリケーションを例としているので実務に活かせる可能性は高いです。

そのほかの項目も共通鍵暗号方式や障害対応についてなどに触れているので、開発現場で必須の知識を中心に学ぶことができます。

『おうちで学べるネットワークのきほん』(Gene、翔泳社)
図を用いた解説が多く、タイトル通り自宅のpcと照らし合わせながら学習ができます。

Windowsを使っているならコマンドプロンプト、MacやLinuxであればターミナルを使って手を動かしながら学ぶことができ、全体的に読みやすいので初心者の場合は「インフラエンジニアの教科書1」かこちらが最初の1冊にはおすすめです。
 

上記の4冊に比べて体系的な学習をすることができます。

入門とありますが全くの未経験で最初の1冊に読むには少し難しい内容のため、スキルを上げていきたい実務経験者や既に初心者向けのの書籍を読んだ方におすすめです。
 

仕組みや概念ではなく、シェルスクリプトの例がまとめられた本です。実践的で解説もついているため、すぐ実務に活かすことができます。

この本の特徴として、1つのサンプルスクリプトに解説+応用的な考え方+注意事項まで付いています。そのため実際にシェルスクリプト を作るときには非常に参考になります。

こういった逆引き系の技術書は1冊あると便利で、慣れればサンプルの構成を自分流にカスタマイズしていくことができます。

さらに、インフラ系業務に限りませんが商用系サーバーなどの重要情報を扱う機器のあるフロアでは、セキュリティの観点から外部への接続やスマートフォン、個人PCの持ち込みが禁止であることが少なくありません。しかし書籍や紙媒体はOKとされることが多いので、その場合にも重宝します。

学習サイトや企業のサービスを利用してトレーニングする

資格勉強を支援しているサイトで、25万人以上のユーザーが登録しています。無料登録だけでもインフラエンジニアにとってメジャーな資格の学習ができます。
 

100以上の記事があるネットワークに関する講座です。少し古いサイトですが、基礎的な部分は現代のインフラでも変わりません。内容は会話形式で、わかりやすく説明されています。 
 

こちらは講座形式ではなくQ&Aサイトです。ベテランエンジニアの回答者は多く、困ったときに利用するとすぐに解決できることもあります。

注意点として、質問する際の情報が少ないと回答者が付かないため、自分の動作環境や使用ツールなど詳細の記載が必要です。
 

無料でMicrosoft Azureに関する学習をすることができます。動画学習コンテンツが多く、15分前後にまとめられているので時間の空きを見つけて勉強することができます。利用には会員登録が必要です。
 

AWSの学習をすることができます。Amazonが運営していることもあり無料コンテンツでも内容は非常に充実しているため、AWSに興味がある場合はまずこちらのコンテンツを見ることをおすすめします。
 

  • AWSクラウド無料枠(AmazonEC2)
    Amazonの提供しているAWSというサービスを無料で利用することができます。知名度の高いサービスということもあり人気があります。


ドキュメントや動画、わかりやすいチュートリアルが用意されており、AWS自体が利用するユーザーも多いことから学習に使う場合ネット検索でのトラブルシューティングがしやすいです。

注意点として、無料で使えるサービスには

  • ・「無期限無料」

    ・「12ヶ月間無料」

    ・「トライアル」

の3種類が存在し、トレーニングのおすすめとして挙げた「AmazonEC2」は、この中の「12ヶ月間無料」のサービスにあたるため、12ヶ月を過ぎると従量制の課金が始まります。

構築したサーバーの内容や稼働させているアプリケーションによっては1ヶ月でも高額な利用料に達する可能性があるため、無料期間以降は使いたくない場合、登録した日を覚えておかなければいけません。

無料期間だけの利用でもアカウントの作成とクレジットカードの登録が必要ですが、高性能で信頼性の高い仮想サーバーを使用することができるため活用していきたいサービスの一つです。

勉強会に通う

オンライン・オフラインどちらもあり、豊富な勉強会の中から自分にあったものを見つけられます。
「インフラエンジニアの教科書」の作者の勉強会も不定期で行われています。
 

無料、有料様々な講演があります。主催者側への手厚いサポートを謳っており、テックプレイ同様に開催数が非常に多いです。

何から勉強したらよいかわからない場合はコマンド操作から攻略

勉強が必要だとは思っていても、何から取りかかればよいかわからないとき、勉強しておいて損をしないのはコマンド操作です。

実務に活かしやすく、環境構築が不要なので手軽に自分のパソコンで実践できます。種類が多く、似たコマンドであってもOSによって実行できないこともあるため、以下でOS別に紹介します。

windowsの場合

「コマンドプロンプト」からWindowsコマンドを実行することができます。
windows製のパソコンであれば特別な設定をしなくても使えるため、手軽にコマンド操作を試すことができます。また、windowsコマンドだけでなく「.bat」や「.ps1」という拡張子のファイルを実行することができます。
 

  • ・拡張子.batファイル(Windowsバッチファイル)について

windowsコマンドを組み合わせた処理をおこなうことができるファイルで、実務で目にする機会が多いです。
手動で実行するだけでなく、決められた時間に自動で実行したいという場合にも使われています。
 

  • ・拡張子.ps1ファイル(PowerShell)について

Windowsバッチファイルでできることはそのまま、より高度な処理ができます。
コマンド数が多い、コマンド名が長いなどバッチファイルと比べて扱いにくい印象を持たれますが「コマンドレット」という別種のコマンドにて記述の省略をしたりPowerShell専用のエディターも用意されていることから、学習を始めるハードルはそこまで高くありません。

Windows環境での業務がメインであれば、シェルスクリプトよりも学習の優先度は高いです。

Mac、Linux(Linux系含む)の場合

Mac、Linux(Linux系含む)の場合は、「コンソール」「ターミナル」を使用します。(※)

※Linuxの場合、設定によっては「端末」という名称の場合もあります。

使用できるのはLinux (Unix)コマンドおよび、「.sh」という拡張子のファイルを実行できます。この「.sh」は「.bat」同様、コマンドを組み合わせたファイルです。
 

  • ・拡張子.shファイル(シェルスクリプト)について

Unixシェルと呼ばれることもあります。サーバーに限らずLinux系OSは多くの現場で使われているので、学習しておくとインフラ系の以外の実務でも非常に役立ちます。

見出しでOSの分類を「Linux系」と記述しましたがLinuxは「ディストリビューション」という形でパッケージ化されており、同じLinuxと言っても多数の種類が存在するため、これら全体を指すためにLinux系という言葉が用いられます。

細かな差異はありますが、実行できる基本的なコマンドラインは同じです。業務で使われていることの多いディストリビューションとして
 

  • ・Cent OS

    ・Red Hat

    ・Debian

    ・ubuntu

 

が挙げられます。ディストリビューション全てを覚える必要はありませんが、この4種類は多くのシステムで使われているので、使用経験があればアピールできる機会が多いです。

エディターについて

バッチファイルやシェルスクリプトなどのファイルを開いたり作成するときに良く使われるものとして「vi(viエディタ、vimなど)」というものがあります。

メモ帳や一般的なテキストエディタと比べて操作方法に癖がありますが、GUI操作でファイル参照や編集ができない場合非常に役立ちます。実務でこの操作が必要な場合もあるのでこちらも合わせて覚えておきましょう。

Mac、Linux系OSの場合は「nano」というエディターがあり、こちらは比較的使いやすいです。日常の用途ではほとんど必要ありませんが、インフラエンジニアであればエディターを用いたコマンド操作は必須のスキルです。

まずは仕様頻度の高いコマンドから覚えていき、業務で使うシェルスクリプトやバッチファイルの動きも理解できるようになればスキルアップに繋げることができます。

3. インフラエンジニアの仕事に役立つ資格

資格の取得をすることで知識のアピールができますが、資格勉強をすることで実務への理解を深めることができます。以下では、インフラエンジニアに関連する代表的な資格をいくつか紹介していきます。

CCNA

シスコシステムズが実施している試験で、いわゆるベンダー資格です。
ネットワークに関する基礎的な知識だけでなく、シスコ製品の専門的な知識を問われる内容となっているため、取得することでシスコ製品の知識があることをアピールできます。

LPIC(Linux Professional Institute Certification)/Linux技術者認定試験(LinuC)

Linuxは多くのシステムで使われており、ディストリビューションでの違いも多くないため身につけた知識が無駄になりにくいです。

LPICは世界標準の資格、LinuCは日本での高い知名度があるという特徴がありますが、どちらの試験勉強でもLinuxに関する知識を身につけることができます。

ITパスポート

インターネット、コンピューターに関する基礎的な知識が問われます。難易度は比較的低いため、全くの未経験であっても取得しやすい資格です。

基本情報技術者試験

CCNA同様に体系的な知識が問われます。午前は選択式、午後は記述式でわかれており、午前の問題ではITパスポート以上の知識が必要です。
午後はインフラエンジニアでは扱うことの少ないプログラミングやアルゴリズムに関する問題を1種類選択するため、その内容に特化した学習が必要となります。

4. まとめ

この記事では、インフラエンジニアのスキル習得に役立つ勉強方法を解説しました。
インフラエンジニアは業務システム全体の流れを把握することが必要とされます。幅広い知識を要求されますが、インフラ関連の知識は異なる現場で活かせるものが多いです。
効率よくスキルアップをしていくためにも、まずは土台となる基礎知識を身につけることが重要です。

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