インフラエンジニアがきついと言われる理由、向いている人・向いていない人の特徴も解説しますインフラエンジニアのやりがいとは?仕事内容やスキルも紹介

最終更新日:2022年7月25日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

インフラエンジニアは、「縁の下の力持ち」に例えられることがあります。IT化が進んだ現代でも、インフラエンジニア以外の職種がサーバーやネットワークといったITインフラに触れる機会は稀で、「裏方」と呼ばれることが多いのです。

しかし、現代社会に必要不可欠な存在であり、仕事を通じて社会を支えているという達成感を得られる職種といえるでしょう。インフラエンジニアへの転職を考えているプログラマーに向けて、インフラエンジニアの仕事内容、待遇、求められているスキルなどについて解説していきます。

1. インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容について解説します。

物理的な環境の定義

顧客からの要件にもとづき、ハードウェアや電源の設定を行います。このとき、停電時でもハードウェアが停止したりダメージを受けたりしないように、予備電源の配置を含めた定義を行います。

キャパシティプランニング

サーバーの処理性能、電源容量、回線速度などを考慮しながらサーバー構成を決定します。オンプレミス型の場合、あとからハードウェアを追加すると金銭的・時間的なコストが大きいため、精度の高いキャパシティプランニングが求められます。

サーバー構築

Webサーバー、ファイルサーバー、メールサーバー、監視用サーバーなど、顧客業務や運用保守業務に必要なサーバーを構築します。また、OSやミドルウェア、監視ツールのインストールも並行して行います。

ラッキングと配線

データセンターやサーバールーム内でサーバーのラッキングやLANケーブルの配線を行います。

サーバーやネットワークの監視及び障害対応

監視ツールからのアラートや目視確認の結果に応じて、障害内容の調査や修正を行います。

サーバーや社内システムのアクセス管理、権限管理、セキュリティ対策

IPアドレスやMACアドレスを用いたアクセス管理や、アカウントごとの権限管理(特権ユーザーや一般ユーザーの配置、管理など)を行います。また、セキュリティ対策としてFWやWAF(Webアプリケーションファイアウォール)、IPS(侵入防止システム)、IDS(侵入検知システム)の導入、設定も行います。

関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説

2. インフラエンジニアのやりがいとは

インフラエンジニアは縁の下の力持ちとご紹介しました。これは裏方という意味合いもあるのですが、システム的な観点で言えば土台ということです。社会的にはシステム自体が裏方なので、どうせならその根幹を知りたい、スキルを身につけたいと考える方もいるでしょう。

土台の上にアプリケーションを作成するエンジニアなどと比べ、インフラエンジニアならではの魅力もあるということです。

システムの根幹に携わることができる

システムについて知りたい、スキルを身につけたいと考えている方は、せっかくなので根幹部分から知りたいのではないでしょうか?アプリケーション開発やプログラミングはあくまでもインフラという土台の上に成り立つ技術です。

システムについて知りたい、そもそもコンピューター技術とは?といったことを掘り下げて考えたとき、アプリケーションよりもインフラを学ぶ方が答えに近いでしょう。コンピューターにはレイヤー、階層と呼ばれる考え方があるのですが、これはハードウェアから複数のソフトウェアまでを階層化したものです。

下のレイヤーの方が根本的なコンピューター技術なので、インフラエンジニアはこのレイヤーを意識するとモチベーションが上がりやすいでしょう。

規模の大きな仕事に関わることもできる

インフラエンジニアが携わる案件は大規模であることが多いです。インフラエンジニアが大規模でインフラ構築、運用を行い、そこにソフトウェア側のエンジニアが集まって開発をしているイメージです。

小規模のプロジェクトだとソフトウェア側のエンジニアがインフラを含む環境構築まで兼任するケースが多いため、結果的にインフラエンジニアが携わる案件は大規模な傾向があります。

クライアントと長期で付き合うため、信頼関係を構築しやすい

ITインフラの運用・保守には、それまでの開発経緯や過去の障害履歴、顧客の業務プロセスなどの知識が必要になるため、一度契約を締結した後は、契約を更新し続ける場合が多いです。また、障害対応を顧客側の担当者と合同で行うケースも少なくありません。

このように顧客と長期間にわたり親密に付き合うことで顧客の業務プロセスの理解が進み、そうなれば顧客からの信頼を獲得しやすくなります。トラブルを解決した際には感謝を直接伝えてもらえることも多いため、これらがやりがいに繋がるケースも多いでしょう。

影響範囲の大きいシステムを支えることで達成感が得られる

ITインフラは、業務システムやECサイト、ホームページなどのさまざまなシステムを支えています。もしITインフラが正常に機能しなければ、企業の業務・サービスが滞り、何千人・何万人もの人に影響を及ぼす損害が発生するでしょう。これらを支える責任感や安定稼働させることで得られる達成感は、社会に貢献している実感となり、やりがいにつながるといえます。

広範な知識・スキルが身につく

インフラエンジニアには、OS、ネットワーク、サーバー、セキュリティなど複数分野の専門知識が求められます。これらは個別に学ぶとなると大変な労力を要しますが、インフラエンジニアの場合は業務を通じて短期間で多くの知識・スキルを身につけやすいというメリットがあります。日々自分の知識が深まり、スキルが伸びるのを実感できることは、やりがいを形成する要因のひとつになるでしょう。

最先端スキルの習得が可能

ITインフラの分野は、技術的な転換期にあります。仮想化技術やクラウドサービスの台頭により、これまでとは全く違った技術が普及しつつあるからです。特にネットワーク仮想化に関連する技術は、今後需要が増していくと考えられます。こういった先端技術を習得・使用できる職種であることもやりがいにつながるでしょう。

常に需要があり、長期的に安定したキャリアプランが形成できる

IT自体がすでに社会のインフラであり、その中でもITインフラはどの企業にも無くてはならないものです。そのため、インフラエンジニアの需要が無くなるということは考えられません。

需要の増減も、言語トレンドが移り変わりやすいプログラマーなど、他の職種に比べると小さく、転職もしやすいというメリットがあります。

ITインフラの専門技術を持っていれば、どこにでも仕事があるという安心感は、やりがいにつながるのではないでしょうか。

3. インフラエンジニアがきついと言われる理由とは

インフラエンジニアはきつい仕事だ、といった意見を耳にしたことのある方もいるかもしれません。これが本当かどうかは働く人の感覚によりますが、インフラエンジニアに客観的に見て大変なポイントがあるのは事実です。ではどのような点から大変と言われているのか、解説していきます。

急な障害対応を求められる

インフラは常に稼働している必要があります。システムにもよりますが、基本的には24時間365日動いています。多くのプロジェクトではインフラが止まってしまうと大きな影響が出てしまい、またインフラは当然稼働しているもの、と思われています。

万が一インフラにトラブルが発生したら、インフラエンジニアは即座に対応しなければならないということです。そのためかつては緊急出勤は当たり前という風潮があったかと思いますが、近年は障害対応を想定して人員を用意し、備えている企業が増えています。

緊急出勤が発生する可能性はありますが、毎回特定の人だけが呼び出されるようなことは少なくなっているでしょう。

夜勤勤務がある

インフラはシステムの土台なので、その土台の上で作業するアプリケーション側のエンジニアや、利用する消費者がいない夜間の作業が求められるケースも多いです。案件によっては夜勤がない場合もありますが、夜勤の多い案件に参画することも考えた方が良いでしょう。夜勤をどうしても避けたい方は、インフラエンジニアの勤務体系とは合わないと言えます。

日々新技術のキャッチアップが必要

インフラエンジニアは、基礎知識を身につければいろいろな環境で対応できるようになります。しかし、基礎知識を身につければそれで終わりというわけではありません。なぜなら、インフラ技術も日々進歩しているからです。

今は特にクラウド化が進んでいて、インフラ技術の変化も激しい時代です。学び続けなければエンジニアとしての市場価値が落ちてしまうでしょう。勤務の大変さと勉強の大変さが組み合わさる可能性があるということです。

関連記事:インフラエンジニアになるために必要な勉強|初心者からの目指し方も解説

4. インフラエンジニアに向いている人・向いていない人

インフラエンジニアに向いている人、向いていない人の特徴があります。これはエンジニア全般に当てはまる部分もあれば、インフラエンジニアならではの部分もあります。ただし絶対的なものではないので、それについても解説していきます。

インフラエンジニアに向いている人

まずはインフラエンジニアに向いている人の特徴をご紹介します。

何ごとも根気良く最後までやり通せる

これはインフラエンジニアだけではなく、エンジニア全般に該当する特徴です。エンジニアの作業は基本的に地道で細かいことの連続です。もちろん業務効率化は重要なのですが、簡単な流れ作業だけで完結するようなことはありません。それが可能ならエンジニアは不要でしょう。

技術は魔法ではないので、一つ一つの作業の積み重ねでしかないということです。IT業界未経験の方にとっては想像以上の根気強さが必要かと思いますので、この点はあらかじめ強調しておきます。たとえば、何かのマニュアルを見ながら漏れなく一つ一つ丁寧に遂行していくような地道さは確実に必要になるでしょう。

機械に触れるのが好き

これはインフラエンジニアならではの特徴と言えます。エンジニア全般に該当するのでは?と思われるかもしれませんが、アプリケーション側のエンジニアは直接機械に触れることは少ないです。フロントエンドはもちろん、サーバーサイドも物理的に直接触れるわけではありません。

物理的に機械に触れられるのはインフラエンジニアならではの特徴です。物理的に機械に触れながら物理層に近い部分のソフトウェアのインストールや設定などをしていくので、ハードウェアとソフトウェアが連動していく様子も楽しめます。

インフラエンジニアに向いていない人

次にインフラエンジニアに向いていない人の特徴です。

大雑把

これはエンジニア全般に言えることですが、基本的に作業内容は細かいです。大雑把な性格の方は嫌気がさしてしまう可能性が高いでしょう。大雑把な性格でなくても、手戻りなどが発生するとすべてを投げ出したくなるかもしれません。

とはいえ、普段の私生活が大雑把でも仕事のときに細かく作業できれば問題ありません。むしろうまく使い分けることで、私生活でまで神経をすり減らさずに済むかもしれません。そのため普段の性格というよりは、作業を細かくできるかどうかで判断するのが良いでしょう。

コミュニケーションが苦手

これもエンジニア全般に該当することですが、プロジェクトにはメンバーや顧客が存在します。そしてコミュニケーションを細かく取りながら連携を取っていく必要があります。上でエンジニアの作業は細かいとご説明しましたが、この細かい作業を分担して行います。

細かい作業をうまく分担しながら連携させていくためには、当然細かいコミュニケーションが必須なのです。顧客にも情報共有しなければなりません。コミュニケーションを避けていると、プロジェクトのトラブルメーカーになってしまうでしょう。

とはいえ、こちらも性格というよりは業務時にきっちりコミュニケーションを取れば問題ありません。逆に言えば単におしゃべりすれば良いわけでもないので、プロジェクトを俯瞰して見て必要なコミュニケーションをしっかり取るように心がければ問題ないのです。

関連記事:インフラエンジニアの転職で知っておきたいこと

5. インフラエンジニアに求められる知識・スキル

インフラエンジニアに求められるスキルとその習得方法を解説します。

インフラエンジニアを目指すには、まず運用・保守を主に担うインフラエンジニアとしてキャリアをスタートするケースが一般的です。その後、設計や構築スキルを習得して上流工程を任されるインフラエンジニアへとキャリアアップする流れです。

ここでは、主に運用・保守を担うインフラエンジニアが身につけるべきスキル・知識を軸に紹介します。

求められる知識とスキル

OS操作スキル、コマンド操作スキル

WindowsおよびUNIX系OSの設定やコマンド操作は、運用業務における必須スキルです。特に「Red Hat Enterprise Linux」など、Linux系ディストリビューションに関するスキルは使用頻度が高いため必ず身につけておきましょう。

運用監視ツールを扱うスキル

サーバーやネットワークの監視にはManage EngineやJP1などの運用監視ツールを使います。よって、それらを扱うスキルが求められます。しかしほとんどの場合OJTで習得するため、就職前にスキルがなくても問題ありません。

ハードウェアの基礎知識

CPU、ストレージ、マザーボード、ライザーカード、NIC、RAIDコントローラなど、どのパーツがどういった役割を担っているかを覚えておきましょう。これは、障害対応時の原因特定(切り分け)する際の必須知識です。

セキュリティの知識

セキュリティの重要性はIT業界以外でも指摘されていて、年々その傾向は増しています。インフラエンジニアの作業に穴があると外部からDDos攻撃や不正アクセスされる場合があるため、インフラエンジニアもセキュリティ知識を押さえておく必要があります。

クラウドの知識

クラウドについてもIT業界以外でも頻繁に話題になっています。そしてこのクラウドに関してはエンジニアの中でもインフラエンジニアにもっとも関係のある技術です。今まで物理サーバーを導入していたものがクラウド化されるケースも増えていて、こういった案件もインフラエンジニアの対応範囲です。

今後はクラウド知識、スキルをどれだけ身につけているかが、より一層インフラエンジニアの市場価値に大きく影響するでしょう。

ヒューマンスキル、ビジネススキル

端的に言えば「報連相」のスキルです。インフラエンジニアの業務には、障害対応や原因調査、顧客への報告、ベンダーとの折衝などが含まれます。したがって、電話・メールのマナーや説明力などのヒューマンスキル、ビジネススキルが求められます。

6. インフラエンジニアへの転職に役立つ資格

インフラエンジニアの業務に資格は必須ではありませんが、転職の際に一定の知識、熱意のアピールにつながります。また自身の学習にもある程度役立つでしょう。具体的におすすめの資格をご紹介します。

LinuC

LPI-Japanが提供するLinux認定資格です。Linuxをベースとしたシステム構築・運用の基礎が学べます。インフラエンジニアが扱うサーバーOSの多くはLinuxなので、Linuxを扱うスキルは必須と言えます。その点でも、LinuCは取得価値があります。

ITILファンデーション

ITILファンデーションはITサービスマネジメントの知識を証明できる資格です。ちなみにITILはInformation Technology Infrastructure Libraryの略で、ITシステム運用管理のためのフレームワークを指します。

ハードウェアやソフトウェアの知識というよりは、ITをサービスと捉え、顧客満足度の向上やプロジェクト内での振る舞いに焦点が当てられています。IT業界でよく言われることに、「技術バカにはなるな」「ITを仕事で扱う以上、自己満足の対象ではなくあくまでもサービスだ」といったものがあるのですが、ITILファンデーションはITをサービスとして考える、マネジメントするもの、といった考えを定着させる内容です。

本来はプロジェクトマネジメントを行う人向けと言われる資格ですが、運用管理におけるベンダーニュートラルな知識を問われる内容も含まれることから、将来的なプロジェクトマネージャーへのキャリアアップも見据えて取得しておくことを考えたい資格です。

RHCSA

Red Hat社が主催する認定資格(ベンダー資格)です。LinuxディストリビューションはUbuntuやDebianなどが有名ですが、Red Hat Enterprise Linuxはエンタープライズ向けの国内シェアが高いと言われています。RHCSAはそんなRed Hat Enterprise Linuxについて、管理・設定スキルを有する証明になります。

Red Hat認定資格のなかではもっとも基本的なものですが、実技試験ということもあり難易度は高めです。しかしその分、実践的なスキルを証明できる資格とされているため、インフラエンジニアとしての評価を高めることができる資格として今回取り上げました。

関連記事:インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格を解説

7. まとめ

インフラエンジニアのやりがいを中心に仕事内容や求められるスキルなどを解説しました。インフラエンジニアは縁の下の力持ちと言われますが、よりシステムの根幹部分に触れられるということでもあるので、インフラエンジニアならではの楽しみがあります。

アプリケーション側のエンジニアに比べると夜勤が多いなど大変な面があり、また現状クラウド移行など技術の過渡期です。大変な面もありますがインフラの需要はなくならないので、スキルを身につけることで市場価値のあるエンジニアで居続けられます。

関連記事:インフラエンジニアの志望動機の書き方を例文付きで解説【経験者・未経験者向け】

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ

インフラエンジニアの求人・転職一覧