インフラエンジニアが英語を使えることで得られるメリット

最終更新日:2023年11月17日

インフラエンジニアは、企業や組織がITを活用する基盤を提供するエンジニア職種です。ネットワーク、サーバー、ミドルウェアやクラウドサービスを利用したインフラの設計・構築・運用を担います。

ITは進歩が速く、エンジニアは変化への対応が常に求められます。そして、ITの多くが英語圏発のため、最新性のため海外の情報にあたる場合もあります。また、グローバル化が顕著なIT業界では、英語をもとにした用語が多く、企業やクライアントによっては英語でのコミュニケーションも必要です。

本記事では英語の習得を検討するインフラエンジニアに向け、英語学習の必要性、得られるメリット、習得の仕方などに触れながら紐解いていきます。

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この記事のまとめ

  • インフラエンジニアもエラーメッセージ解読やドキュメントを読むために英語のスキルが必要
  • ITプロダクトが英語圏で開発されていることが多いので、最新情報の取得にも英語が役立つ
  • グローバル化で外国人エンジニアと仕事する機会が増えるため、英語力はメリットとなる

インフラエンジニアが英語力を持つ必要性

企業によって異なりますが、インフラエンジニアにとって英語力は必ずしも必要というわけではありません。しかし、インフラエンジニアが英語力を身につけておいたほうが良いというのも事実です。なぜ、インフラエンジニアが英語力を持つ必要性があるのか、その理由について説明します。

グローバル化に伴い需要がある

IPAが公表した「DX白書2021」P.158によると、現在仕事に役立っていると考える知的要素として、先端ITに従事する企業所属者およびITフリーランスは「英語コミュニケーションに関すること」の割合が多いことがわかりました。企業所属のITエンジニアでは25%、フリーランスエンジニアでは36.9%が英語が業務に役立っていると回答しており、先端IT非従事者の9.5%、21.5%を大きく上回る数値です。今後グローバル化の流れはさらに加速し、業種・職種問わず企業側がビジネスレベルの英語力を求めるようになると考えられます。

たとえば、社内で活躍している他のエンジニアや営業、経営層が全員日本人であったとしても、業務を請け負うクライアントや取引先までもが全て日本人とは限りません。また、今後優秀なエンジニアを採用するために外国人の労働者を迎え入れる企業も増えてくることでしょう。そのような場合に、英語力を身につけておいたほうがスムーズなコミュニケーションが図れ、業務効率もアップすることは間違いありません。

このような理由から、英語力を人事評価の一つとして用いている企業も増えています。技術面と併せて英語力を身に付けておくことは、インフラエンジニアとして活躍のチャンスを広げることに繫がるといえます。

関連記事:
インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性を解説
インフラエンジニアの需要・将来性は?今後、役立つスキルも解説

業務上で英語が求められることがある

インフラエンジニアは業務上英語が求められることがしばしばあります。例えば、以下のようなケースです。


  • ・OSやミドルウェアのメッセージ、ログ出力が英語表記

    ・製品マニュアル、ドキュメントが英語

    ・製品サポートへの問い合わせで英語が必要


英語を身につけておくと、メッセージからシステムの状況を把握しやすくなるほか、製品マニュアルや製品ドキュメントも理解が早まります。また、製品サポートに問い合わせる際にも、直接英語で行えます。

そもそもインフラエンジニアの扱う機器や技術はアメリカの企業など英語圏で生まれていることが多く、各種プログラミング言語も英語をベースとしているケースがほとんどです。必然的に重要な情報は最初に英語で提供されていることが多くなっています。

具体的なケースを解説します。

関連記事:インフラエンジニアもプログラミングスキルが必要な理由を解説

サーバーエンジニア

LinuxサーバOSの構築や、データベースなどのミドルウェアの構築、障害対応では、出力されるエラーなどのメッセージは英語であることが多いです。これは、LinuxやOracle Databaseなど、海外製品が多いためです。そのため、製品マニュアルやドキュメントも英語で公開されています。

現在は日本語ドキュメントに対応しているものも増えてきていますが、翻訳にはタイムラグがあり最新情報は英語で公開されます。最新バージョンの導入を行うようなケースほど、情報を得ようとすると英語でしか提供されていないことが多くなります。

ネットワークエンジニア

ネットワーク機器も、最もシェアの高い製品はアメリカのCisco Systems社製です。2022年7月のIDC Japanによる調査結果では、2021年の日本国内ネットワーク機器の48.1%を占めています。

これらのネットワーク製品の多くは、製品マニュアルも英語で表記されています。サポートに問い合わせる場合、通訳を介して日本語でも問い合わせることができますが、認識齟齬が発生し意図したとおりの質問が行えない場合も少なくありません。英語ができると直接やりとりできるため、迅速にサポートを受けられます。

インフラエンジニアが英語力を高める5つのメリット

グローバル化への対応や製品の最新情報を得る上で英語力が求められていることは分かりましたが、インフラエンジニアにとって具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。もう少し分かりやすく、具体的な例をもとに紹介しましょう。

海外からの最新情報をいち早く得られる

IT業界の場合、最新技術の多くが海外発信であり、英語版が最初に公開されます。日本語版は英語版の公開後、翻訳され情報が公開されるパターンが一般的です。そのため、英語力があることでいち早く最新情報を得ることができます。

特に、海外製の製品やソフトウェアの不具合情報が公開されるときは、最初に英語で発表されることが多いです。不具合によって機器が停止するような場合は、パッチを適用するなど早急な対応が求められます。英語を理解できれば、最新情報を素早く得て迅速な対応が可能です。

また、バージョンアップや新機能の情報も、最初は英語で発表され、日本語に翻訳されるには時間がかかります。翻訳待ちの分、英語力のないエンジニアより最先端技術を取り入れた仕事が可能です。過当競争にある市場において生き残るための長所の一つとすることができます。

グローバル企業や海外進出など活躍できる幅が広がる

インフラエンジニアは顧客からの要望に応じてサーバーやネットワークなどのインフラの設計や構築はもちろん、客先に常駐し運用・保守を担う業務も存在します。いずれの業務も顧客とのコミュニケーション力が求められ、何が課題となっているのかをヒアリングし問題の本質を探らなければなりません。

たとえばクライアントがグローバル企業で海外拠点への展開プロジェクトにおいて日本語でのコミュニケーションが難しい従業員が多い場合、英語力のあるインフラエンジニアをアサインする必要も出てくるでしょう。インフラに関する知識が浅かったり、スキルレベルが低かったりする段階でも、英語のスキルを買われて大きなプロジェクトに参画するチャンスが生まれる可能性もあります。

他にも、日本ではIT人材が不足しているため、海外拠点のエンジニアと共に作業を進めるケースもあります。この場合英語のスキルがあれば人材調達がスムーズにいくだけでなく、また自分がリーダーとして日本の拠点と海外拠点の橋渡し役を努めることも可能です。

コミュニケーションが可能なレベルの英語力を有していれば、グローバル企業のインフラエンジニアとして活躍できるほか、ブリッジSEなどキャリアチェンジを図ることも可能です。

英語力と高いIT技術があれば、国境がないIT業界の場合、日本のみならず他国で働くチャンスも生まれます

海外の取引先や外国籍のエンジニアとコミュニケーションがとれる

前項と関連し、積極的に顧客を増やすためには、海外の取引先開拓も発生するでしょう。その際には、インフラ構築に対し日本国内のプロジェクト以上に綿密なコミュニケーションを行い、取引条件や仕様を詰めることが必要となります。共通言語として英語を利用し、同じ認識を持つことが重要です

また、オフショアだけでなく、国内の開発現場にも外国籍エンジニアは増加しています。ここでも意思の疎通は重要なポイントであり、共通言語となるのは英語であることが一般的です。

キャリアアップや転職に役立つ

グローバル化が進む日本においては、今後さまざまな国籍のエンジニアとともに働く機会が増えてきます。これまでのように従業員が日本人のみで、クライアントや取引先も日本企業というケースは稀な時代になる可能性もあります。

ITエンジニアの世界ではプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどの上位レイヤに行けばいくほど関わる人間も増えてくるため、今後キャリアアップを目指すのであれば英語は必ず身につけておくべきスキルの一つといえるでしょう。

外資系やオフショア開発を手掛けている企業であれば、英語力があることで採用が有利に進むケースも珍しくありません。IT企業で重宝される人材であるためにも、ある程度の英語力を身に付けておくことは自身の強みとなり、インフラエンジニアとして選択肢を広げる突破口であるといえます。

日本マイクロソフト株式会社や日本アイ・ビー・エム株式会社など、海外を本社にもつ大手IT企業の日本法人では、英語力が求められる職種もあります。また昨今では、楽天グループやファーストリテイリングなど、社内公用語を英語とする企業も増えてきています。英語力を身につけていると、こうした大企業への転職でも有利に働きます。

他にも、より良い条件の転職先を検討するために、国内の企業だけではなく海外の企業を選ぶという手段もあります。当然のことながらネットワークやサーバーなどに関する技術力があっても、語学スキルがネックとなり海外企業への転職を諦めてしまうエンジニアも少なくありません。英語スキルを身につけることは転職活動を有利に進めるうえでも重要な要素といえるのです。

関連記事:
インフラエンジニアのキャリアパスは?キャリア形成に役立つ資格も紹介
インフラエンジニアの年収は?|転職でキャリアアップするために知っておくべきこと
インフラエンジニアの転職で知っておきたいこと

年収アップに繋がることもある

キャリアアップや転職はエンジニアにとって年収向上を図る機会となります。

前項で触れた通り、インフラエンジニアは英語ができることでキャリアアップが図れます。所属している企業内での評価を向上させることは、年収向上にもつながります。

また、外資系や社内公用語を英語にしている企業は大手企業であることが多く、これらの企業への転職は年収などの待遇改善をもたらすことが期待できます。

インフラエンジニアに必要な英語力の水準

一口に「英語ができる」といっても、簡単な日常会話レベルなのか、それぞれの業界に特化した専門用語まで網羅しているレベルなのか、スキルの差はさまざまです。

インフラエンジニアとしての人材価値を上げるために英語力を身につけようと考えた場合、具体的にどの程度のレベルのスキルが求められるのでしょうか。

評価されるTOEICの点数は最低600点以上

英語のスキルを分かりやすく提示する方法に、英語によるコミュニケーションとビジネス能力をテストするTOEICの利用があります。言語スキルはテストだけで全てが判定できるわけではありませんが、外部組織による公平な判断方法の一つのため、インフラエンジニアにとってもTOEICの点数は一定の評価に繋がります。

TOEICでは二つの点数が大きな目安となります。

・600点~
TOEICでの600点のスコアは、おぼつかないながらも英語で長文の聞き取りや一定の意見を発することができるレベルです。2021年のTOEICの平均点は611点で、600点はほぼ平均といえます。

ある程度、英語に対する基礎があり、英語に対する拒否感を持っていない事を示すことができるため、一定の評価に繋がります。特にインフラエンジニアが最も頻繁に利用するリーディング(読み書き)に、抵抗が無く取り組めるという意味合いでプラスに評価されるでしょう。

・700点~
TOEICで700点が取れれば、英語を聞き取り内容を理解し、自分の意思を英語で伝えることができるレベルです。意思を伝える上で、要点をまとめたり背景を含めた高度なコミュニケーションは難しくとも、最低限英語を使った業務遂行が可能なレベルと認識されます。

インフラエンジニアの転職においても、700点以上のスコアを記録していれば、自分の長所の一つとしてアピール可能です。TOEICでの一般的な英語能力に加えて、技術用語にも精通していれば、より強いメリットとなります。

英語のエラーメッセージの理解は必須

インフラエンジニアの基本的な業務のひとつに保守運用業務があります。たとえばネットワークがつながらない、サーバーでエラーが発生している、不正アクセスの被害に遭ったなど、さまざまなトラブルが想定されます。

このような場合、PCやサーバーのディスプレイ上に表示されたエラー内容を手がかりにトラブルの原因を突き止め、正しく対処しなければなりません。しかし、基本的な英語スキルが身についていないと、英語で表示されたエラーの内容が把握できず、原因の究明に時間を要してしまいます。

また、エラーは保守運用だけではなく、ネットワークやサーバーの構築時にも表示されることがあります。インフラエンジニアとして基本的な業務を担うのであれば、エラーとして出力された英文の内容を把握できることは最低限求められるスキルといえるでしょう。

英語が苦手で基本的な単語しか分からない場合でも、現場で出てくる単語の意味をその場で調べて業務を行っていくうちに、徐々に意味が理解できるようになります。最低限、英語のメッセージが表示されても、そこで思考停止せずメッセージ内容の理解に取り組めなければ課題の解決には繋がりません

関連記事:インフラエンジニアの運用・保守業務とは?詳しい仕事内容をご紹介

英語の技術文書を読めるのが望ましい

インフラエンジニアが利用する各種の製品も英語圏で作成されていることが多く、最新版を利用するには英語のドキュメントが読めることが求められます。ドキュメントは順次翻訳されていますが、翻訳作業によるタイムラグが存在するため、最新の製品のドキュメントであるほど英語の文章を読まなくては理解しづらいです。

近年ではWebでの翻訳サービスなどの利用が可能となり、英語の技術文書を読むためのハードルはさがって来ています。しかし、技術的な単語については翻訳の精度が低く、ニュアンスが分かりづらい傾向があるため直接英語の文章を読めることが理想となります。

外資系への転職や海外の案件を受注する場合さらなる知識が必要

インフラエンジニアとして求められる基本的な英語スキルは上記で紹介した通りですが、さらなる高みを目指してキャリアアップを狙うのであれば、ビジネスレベルの英語スキルが要求されます

たとえば、これはIT業界に限ったことではありませんが、私たちが日常的に使用している言葉の中には、英語として通じると思っていても実際には異なる単語も存在します。今回のテーマである「インフラエンジニア」もそのひとつ。英語としてインフラエンジニアという言葉は存在せず、実際には「Infrastructure engineer(インフラストラクチャエンジニア)」と呼ばれます。

間違った認識のまま英語を使用していると、思わぬトラブルに発展することも多いため、顧客や取引先と英語でコミュニケーションを行う場合には、極めて高いレベルの英語スキルが要求されます。

英語でのドキュメント作成やコミュニケーションが可能

英語圏のエンジニアと仕事をする場合、設計書やテスト仕様書などのドキュメントは英語で作成する必要があります。業務に対して共通の認識を持てなければ、望む成果は得られないためです。

同様に、時には直接あったり、オンラインでの打ち合わせも必要となります。この際には、英語での会話によるコミュニケーションスキルが求められます。

英語のプレゼンテーションの理解ができる

エンジニアの立場でプレゼンテーションを行う機会があるかどうかは仕事によりますが、少なくともプレゼンテーションを聞き、内容を理解する必要があるでしょう。製品やプロダクトの選択のために開発元からのプレゼンテーションを聞く、受注元のRPAの説明を聞くといったシーンでは、正確にプレゼンテーションの内容を理解し、重要なポイントが把握できるレベルでの理解が求められます。

英語の会議で議論できる

海外のクライアントやエンジニアと仕事をする上で、エンジニアチームの中でも上位の立場として働く場合には、会議において議論ができるレベルの英語のスキルが必要となります。単に聞き取りや文章作成ができるレベルではなく、英語話者と同等のスピードで思考しながら英語で意思の疎通を図る必要があるため、より英語を使うことに習熟しなければならないです。

インフラエンジニアが英語力を上げる勉強法

インフラエンジニアが英語力を身につけるためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。今回は実践力を身につけるために有効な方法を紹介します。

TOEICの受験・スコアアップを目指す

英語力が身についていることを証明する資格はいくつかありますが、中でも一般的なのが「TOEIC」です。認知度が高い資格のため、自身の英語力を証明するためにもチャレンジしておくことをおすすめします。

TOEICは全国80都市・年10回実施されているため、コンスタントに受験しやすいところが魅力でもあります。また、結果がスコア表示なので能力を提示しやすいところから人事評価の一つとして採用する企業が増えています。

ちなみに、TOEICのスコアは990満点で評価され、700点以上がビジネスレベルとされています。中学・高校レベルの英語だけでは700点以上を獲得することは極めて難しいですが、以下のような勉強法を参考にスコアアップを目指してみましょう。

書籍などで独学する

もっとも手軽な勉強法としておすすめなのが、書籍を活用した独学です。TOEICは英語スキルを証明する資格としてメジャーな存在のため、さまざまな関連書籍が販売されています。闇雲に英単語を暗記するよりも、TOEICで出題される問題の傾向に合わせて内容が構成されている参考書や問題集を選ぶことで、効率的な勉強が可能になります。

また、YoutubeやUdemyなど、動画で英語を学べるサイトも存在します。書籍と併用することで、より学習効果を高められます。書籍と異なり、動画だと実際の英会話を聞くことでヒアリングの向上も期待できます。

スクールで学ぶ

独学では集中力が維持できない方や、過去に挑戦したものの挫折した経験のある方にはスクールで学ぶ方法がおすすめです。学校のような集合型の講義を受けられるスクールや、マンツーマンで分からないところを質問できるスクールも存在し、途中で挫折することなくTOEIC試験に挑戦できます。

書籍による独学に比べると当然コストはかかりますが、限られた時間の中で効率的に勉強し、英語力を身につけたい方にはおすすめの勉強法です。

関連記事:インフラエンジニアに必要なスキルは?知識、資格まで徹底解説

現場でよく出てくる英単語を暗記する

これからインフラエンジニアを目指している方や、いきなりビジネスレベルの英語力を身につけるのはハードルが高いと感じる方も多いことでしょう。そのような方には、現場で出てくる英単語を一つずつ確実に覚えていく方法がおすすめです。

たとえば、現場で出てくるエラーの表示は、英単語の意味さえ分かっていればどのようなエラー内容なのかを把握できます。まずはインフラエンジニアとしての仕事に慣れる意味でも、実践の現場で英語力を身につけることは重要です。

さらに近年ではブラウザの自動翻訳機能が高度化するなど、英語の情報にもある程度は取り組み易くなっています。機械的な翻訳を活用し、技術用語とあわせて内容を理解できるようになることで、実践的な英語力を身に着けることが可能です。

関連記事:インフラエンジニアになるには?必要なスキルや資格とは

映画やニュースを英語で観る

エンジニア職種に限らず、英語の聞き取り(リスニング)スキルを身に着ける際によく使われる方法として、映画やニュースを英語で見ることがあげられます。アメリカやイギリスなど英語圏のコンテンツを吹き替えなしで視聴するだけで実現できるため、非常に取り組み易い方法です。自分の興味のある内容であれば、上手く聞き取れなかった単語を前後の文章から類推するといった発展的な学習にもなります。Youtubeなどの動画コンテンツも無料で利用できるものが多数あるため、活用できます。

英語の小説や技術書を読む

英語の読取り(リーディング)のスキルをたかめるには、英語の小説やニュースなどの文章を読むことが有効な学習手段です。また、エンジニアならではの書籍として技術書も英語のものがあるため活用できます。

エンジニアが英語のリーディングを行うシーンとしては、各種の製品のマニュアルを読み設計する場合が想定できます。技術的な文書では、英語の文が堅く、専門用語も多々使われるため、この点に注意して読取りを行いましょう。気になる単語は辞書やインターネットで調べてメモしておくと効率的です。

英語力が求められるインフラエンジニアの求人例をチェック

レバテックキャリアより、英語力が求められるインフラエンジニア向けの求人・転職情報を紹介します。求められる英語のレベルは求人により変わりますので、それぞれの情報内で確認しましょう。

インフラエンジニアの求人例

【業界】
製造業

【想定年収】
・500〜1,200万円

【業務内容】
・新たなモビリティーサービスの創出
カーシェア、MaaSなどのサービス提供に向けて、システム企画、設計から開発までを担当していただきます。
グローバルに展開しており、独自性が高く、大きな影響力を持つサービス開発に携わることができます。

【必要なスキル・経験】
・ビジネスレベルの英語スキル(TOEIC700点以上)
・AWSにおける設計、構築、運用の経験(3年以上)
・社内・社外の関係者とのコミュニケーションスキル

インフラエンジニアの求人・転職情報

サーバーエンジニアの求人例

【業界】
IT・通信

【想定年収】
・400〜550万円

【業務内容】
顧客向けグローバルシステム構築、マイグレーション支援
・海外で稼働中のシステムをクラウドへマイグレーション
(海外のデータセンターで稼働中のシステムをクラウド基盤に移行)
・海外法人の設立
・ツールを用いた試験自動化の提案

【必要なスキル・経験】
・Linuxサーバの設計、構築、運用業務経験3年以上
・英語ドキュメントやメールの作成、電話会議が可能な方
(英語の実業務は経験不問、英語習得意欲がある方)
※専属の英会話講師が常駐しており、レッスンによりスキルを伸ばすことが可能です。

サーバーエンジニアの求人・転職情報

ネットワークエンジニアの求人例

【業界】
IT・通信

【想定年収】
・500〜800万円

【業務内容】
大手グループでのネットワーク設計・構築
・新規サービスの開発に伴うネットワーク基盤の構築
(IPサービス、IP電話、モバイル、クラウド、IoTなど広範なサービスを提供)
・顧客案件の対応に関して企画部門/営業部門からの要望に沿った設計
・機器メーカーと調整し、設備構築及び導入後の運用・保守対応

【必要なスキル・経験】
・TOEIC600点以上
(英語での会議に参加し、聞き取りや発言ができる)
※猶予制度あり。入社後、学習サポート
・法人向けネットワーク設計・構築・運用経験3年以上

ネットワークエンジニアの求人・転職情報

インフラエンジニアに関するよくある質問

インフラエンジニアに関するよくある質問と回答をまとめました。英語スキルをいかしたインフラエンジニアを目指す参考になれば幸いです。

Q1. インフラエンジニアの英語表記を教えてください。

インフラエンジニアは英語圏では「インフラ」と省略せず、Infrastructure EngineerまたはIT Infrastructure Engineerと呼びます。また、amazon社関連の求人を掲載しているamazon jobsを参照すると、「Infrastructure Reliability Engineer」「Infrastructure Quality Engineer」「Infrastructure Deployment Engineer」「Data Center Infrastructure Engineer」など、より細分化して求人されているようです。

Q2. インフラエンジニアに向いているのはどんな人ですか?

インフラエンジニアの仕事では、様々な要素を組み合わせてインフラを実現しています。このため、それぞれの仕組みを理解し、論理的に組み立てられる人が適しています。

また、各種のIT機器を扱う機会があるため、IT機器の好きな人もインフラエンジニアに向いています。

設計などでは正確性が重視されるため、一項目づつドキュメントを確認しながら設定を定めます。地道な作業を積み上げられることも適性の一つです。

Q3. インフラエンジニアの仕事内容を教えてください。

インフラエンジニアの仕事は、企業や組織のIT利用を支えるIT基盤(インフラ)を提供することです。IT基盤は、様々なハードウェアとソフトウェアを組み合わせて構成します。インフラエンジニアは、これらインフラの要件定義、設計、構築、運用保守などを担います。

まとめ

経済のグローバル化に伴い、大手をはじめとして英語スキルを求める企業が増えています。特にIT業界は国内外においてさまざまな顧客と契約を結ぶケースが多いほか、今後は多様な国籍のITエンジニアが同じ会社で働くケースも増えてくることでしょう。

今後、インフラエンジニアがさらなるキャリアアップを目指すためには、ビジネスレベルの英語力を身につけることが理想といえます。特に英語の技術文書を読み解き、そこから有用な内容を汲み取れるスキルは、常に新しい技術が登場するインフラ領域でも役立ちます。

本記事で紹介した学習方法を参考に、効率的に英語スキルを身につけられるよう、自身に合った方法を試してみてはいかがでしょうか。インターネットや自動翻訳の活用により、英語学習の環境は整えやすくなっています。

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この記事の監修

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