クラウドエンジニアの年収は?キャリアプランや必要な知識・スキルを徹底解説

最終更新日:2024年6月10日

社会のさまざまな場面でITの活用は広がっています。この背景にはクラウド技術が一般化し、さまざまな機器がネットワークで繋がったクラウドで管理できるようになったことが挙げられます。そんななか、クラウドエンジニアとして自身のキャリアを検討しているエンジニアもいるでしょう。

当記事では、クラウドエンジニアへのキャリアパスを考えている人向けに、クラウドエンジニアとそのほかのITエンジニアの年収比較、クラウド業界の動向をまとめました。クラウドエンジニアに求められる知識・スキルと年収を上げる方法、有効な資格、キャリアプランについても解説します。

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この記事のまとめ

  • クラウドエンジニアの年収は、システムエンジニアやプログラマーよりは少し高い傾向にある
  • 昨今のクラウド業界の動向から、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどの知識やスキルの習得が必要
  • スキルアップの方法として代表的なものとしては資格取得がある
  • クラウドエンジニアのキャリアプランには、プロジェクトマネージャーやスペシャリスト、コンサルタントなどがある

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クラウドエンジニアとそのほかのITエンジニアの年収

クラウドエンジニアやITエンジニアの年収は、経験年数と専門スキルなどに左右されます。公的機関によって各職種ごとの年収は出されていないため、平均年収を知りたい場合には大まかな区分での情報やIT系職種を専門とするサービスの調査結果をもとにする必要があるでしょう。
あくまで参考になりますが、以下でクラウドエンジニアと代表的なITエンジニアの年収を紹介します。参考資料は、経産省のIT関連産業の給与等に関する実態調査結果とレバテックキャリアで扱っている求人です。

クラウドエンジニアの年収

クラウドエンジニアは、大きな括りではソフトウェアエンジニア(SE・プログラマ/ソフトウェア製品の開発、実装)に属しています。2017年に発表された経産省のIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、同区分の年収は約590万円です。
レバテックキャリアで扱っているクラウドエンジニアの求人では500万円~600万円が多く見られます。

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職種別ITエンジニアの年収

ITエンジニアはクラウドエンジニア以外にも数多くの職種が存在します。また、職種によって年収が大きく異なるのが特徴です。クラウドエンジニアよりも年収が低い職種をはじめ、同職種よりも高年収を得られるものも存在します。以下に代表的なITエンジニアの年収を紹介します。キャリアパスを考えるうえで参考にすると良いでしょう。

システムエンジニア / プログラマー

経済産業省の資料によると、一般的な顧客向けのシステム開発を行うシステムエンジニア/プログラマーの平均年収は、世代全般で約590万円でした。
レバテックキャリアで扱っている求人から算出した場合、年収400万円~500万円程度が相場です。

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プロジェクトマネージャー

経済産業省の資料でプロジェクトマネージャーの平均年収は、約891万円となっています。プロジェクトマネージャーは一定の経験を必要とし、スキルもハイレベルな内容を要求されるため、年収が高くなる傾向です。
レバテックキャリアでプロジェクトマネージャーの平均年収を算出すると、750万円ほどです。しかし、年収幅はかなり広く、下限では300万円ですが、上限では2,000万円を提示されている求人もあります。

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ITコンサルタント

同資料でのITコンサルタントの平均年収は約930万円となっています。ITコンサルタントは顧客企業の経営陣などの上層部と対話し、経営課題に関するITシステムの提案・導入を行います。そのため、ITの知識だけではなく経営や業界に関する知識など、より高い知見やノウハウが求められることに加え、仕事がハードになりがちなことから年収が高いといわれています。

レバテックキャリアでは600~1,500万円以上の求人が多いです。

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関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介

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クラウドエンジニアの年収を上げる方法

クラウドエンジニアに限らずITエンジニアの年収には経験やスキルが大きく影響します。年収を上げるためには、クラウドエンジニアとしての知識とスキルを高めることが欠かせません。資格などを取得し、スキルレベルを証明することも必要です。ここではクラウドエンジニアの年収を上げる方法を、経験者と未経験者に分けて解説します。

経験者

経験者は中級や上級の資格を取得したり、クラウドコミュニティや実際のプロジェクトへ参加をしたりすることをおすすめします。より実践的な知見を深め、経験値をアピールすることで年収アップに結びつけることが可能になるでしょう。

認定資格の取得

経験者は、各認定資格のアソシエイトなどの初級に加え、中級~上級にあたる資格を取得することをおすすめします。高い知識とスキルを証明でき、年収のアップに繋がる可能性があります。たとえば以下のような資格が該当するでしょう。


これら有力クラウドプロバイダーの中高難易度の認定資格を取得すると、転職や社内でアピールできます。資格保有に対する給与アップや注目プロジェクトへの登用など、キャリア・収入アップにも繋がることが想定されます。

コミュニティ参加

クラウドに関するコミュニティやフォーラムなどが頻繁に開催されています。これらに積極的に参加して最新情報を得たり、自分より高いレベルの外部メンバーと知識を共有し質問を投げかけたりすることで知識を深め経験値を高めることができます。

実践的なプロジェクトへの参加

外部のオープンソースプロジェクトや、可能であれば所属する会社のクラウドプロジェクトなどに参加することも重要です。実際のクラウド環境で経験を積むことができるからです。特に、自動化、スケーリング、セキュリティなどの実践的な課題に取り組むことで経験値が上がり、転職時にも実績としてアピールできるでしょう。

未経験者

未経験者は、まずクラウドの知識・スキルを身につけることが先決です。以下の方法を参考に、まず基礎を固めましょう。その後、クラウドプロジェクトへの参加実績を積んでクラウドエンジニアとして成長し、徐々に年収アップに繋ぐことが重要です。
具体的な基礎スキルについては、次の章で解説します。

書籍・オンラインサイトで独学する

エンジニア未経験者が基礎的な知識を身につけるには、まずは書籍やオンラインサイトを使った独学があります。著名なオンラインサイトには「Udemy」「Progate」「ドットインストール」などがあり、未経験者のスキルアップの入口としておすすめです。

クラウドプロバイダーで基礎知識を学ぶ

AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの主要なクラウドプロバイダーはオフィシャルサイトを持っており、基本的なサービスや概念などの学習コースを用意しています。実践的なサービスサイトに慣れることもクラウドエンジニアの成長として早道でしょう。

スクールで体系的に学ぶ

独学に自信がない人は、コストはかかりますが、スクールに通うと確実に短期間で知識・スキルを身につけることができます。スクールが提供するカリキュラムに沿ってクラウドエキスパートなどの講師が対応するので知識・スキルの習得も早く、実践にも早期に対応できます。学びながら演習などで実践できるため、会社へのアピールもしやすいでしょう。

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クラウドエンジニアに求められる知識・スキル

ここではクラウドエンジニアに求められる代表的な知識・スキルを解説します。
未経験者はまず概要を知るところから始め、個人で試せるものは実際に演習してスキルを身につけましょう。経験者はケーススタディの学習やより深い知識の習得を目指し、実践で経験を積むと良いでしょう。いずれにせよ、足りないスキルがないか確認する意味でも、必要な知識・スキルについて今一度確認することをおすすめします。

クラウドサービスの知識・スキル

クラウドエンジニアは、まずIaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)などのサービスモデルについての理解が必須です。特に主要なクラウドプロバイダー(AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなど)のサービスや機能に関する理解が求められます。

サーバー・ネットワークの知識・スキル

クラウド環境上でのサーバーとネットワーク構築に関する基本的な知識が必要とされます。特にネットワークではVPC(Virtual Private Cloud)やセキュリティグループ、ルーティングなどの概念を理解し、実際のネットワーク構成を設計できる能力も求められます。

セキュリティの知識・スキル

クラウドはネットワーク上にあるためセキュリティ対策に関する知識が重要視されます。データの暗号化、アクセス管理、セキュリティポリシーに加え、セキュリティに関して事故を起こさないためにもコンプライアンスなどのあるべき形の理解や、それを実現するスキルが必要です。

仮想化技術の知識・スキル

クラウドエンジニアには、仮想化技術の知識が欠かせません。仮想化とは、複数のサーバーをまとめて1つのサーバーと見なしたり、1つのサーバーを複数のサーバーと見なしたりして運用する技術です。クラウド上では、仮想化技術を使って効率的にサーバー・ストレージなどのリソースを運用するため、必須となる技術です。

コンテナ化技術の知識・スキル

DockerKubernetesなどのコンテナ化技術に関する知識は重要です。コンテナを利用したアプリケーションのデプロイメントやスケーリング、管理に関する知識・スキルは持っておいたほうが良いでしょう。

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知っておくべきクラウド業界の動向

将来に向けて、中長期的にキャリアを積んで年収を上げていくには、クラウドのトレンドや業界の動向を知ったうえで、知識・スキルの向上を図るのが効率的です。そのため、ここでは知っておくべきクラウド業界の動向として、シェアが大きいプロバイダーやクラウドの技術動向など、いくつかの代表的なトレンドを解説します。

代表的なクラウドプロバイダー

クラウド業界では、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどの米国のパブリッククラウドプロバイダーがシェアを持っています。AWSが最もシェアが大きいものの、Azureが大規模な企業向け市場で急速に成長しています。Google Cloudは新テクノロジーとデータ分析で強みを持ち、特にAIや機械学習の分野でリードしています。

マルチクラウドとハイブリッドクラウド

マルチクラウドとハイブリッドクラウドのトレンドも拡大しています。企業は異なるクラウドプロバイダーを組み合わせることで、特定のベンダーに固定されるベンダーロックインを回避し、柔軟性を高めることができます。同時に、オンプレミスからクラウドに一気に全面移行するのではなく、オンプレミスとクラウドの統合により徐々にクラウドに移行するハイブリッドクラウドの採用も増加しています。

クラウドセキュリティとコンプライアンス

近年、ハッカー対策や社会情勢などからも、クラウドのセキュリティとコンプライアンスの重要性は高まっています。データの保護とアクセスの管理は企業にとって最重要事項で、規制の順守やプライバシーに関する要件も厳格化しています。そのため企業はクラウドプロバイダーの選択にも慎重になっています。

クラウドネイティブアプリケーション

クラウドネイティブアプリケーションは、最初からクラウド環境向けに開発されるアプリケーションです。クラウド環境を最大限に活用した新しい開発手法なども登場し、今ではアプリケーションのスケーラビリティや柔軟性を最大限に発揮できるようになりました。

関連記事:ITエンジニアの平均年収とは?年収を上げるためのポイントも解説

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クラウドエンジニアに有効な資格

クラウドエンジニアに有効な資格は、ベンダー資格といわれる有力クラウドプロバイダーが提供する認定試験が一般的です。これらは取得していると一定以上のスキルを持っていることの証明になります。転職活動でアピールできるだけでなく、自社に資格取得に関する評価や支援があった場合には、プラスに作用するでしょう。資格保有者に対して一定の金額を支給する企業もあるので、その制度があるか、対象の資格はどうなっているか確認してみるのがおすすめです。
以下に代表的な資格を紹介します。

AWS認定資格

AWS認定資格はアマゾンウェブサービスが実施・運営するベンダー資格です。Foundational、Associate、Professional、Specialtyの順に難易度が上がります。

未経験者はFoundationalから、経験者はAssociateから入り、Professionalは2年以上のAWSクラウドの経験があることが望ましいとされています。

Google Cloud認定資格

Google Cloud 認定資格はGoogleが実施・運営するベンダー資格です。基礎的な認定資格、アソシエイト認定資格、プロフェッショナル認定資格のカテゴリ順に難易度が上がります。

AWS同様に、未経験者は基礎的な認定資格から、経験者はアソシエイト認定資格から取得していくのが良いでしょう。各カテゴリのなかで自分に適した資格を検討しましょう。

Microsoft認定資格

Microsoft認定資格はMicrosoft社が実施・運営するベンダー資格です。Microsoftの資格は多岐にわたりますが、そのなかでAzureがクラウドに該当します。Fundamentals、Associate、Expertの順で難易度が上がるため、未経験者はFundamentalsから、経験者はAssociateからが目安になります。

ほかの資格同様に、開発者や管理者など自身の役割(ロール)に合わせて、選択しましょう。

関連記事:クラウドの資格17選!初心者向けの難易度解説や取得の利点

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クラウドエンジニアのキャリアプラン

クラウドエンジニアの代表的なキャリアプランについて解説します。クラウドエンジニアはその道を極めることもできますが、培ってきた経験を活かせるほかの職種へのキャリアチェンジもしやすいです。あらかじめキャリアプランを練っておくと、より目指しやすくなるためどういった職種を目指せるのか知っておくのがおすすめです。自身に適したキャリアを見つけながら年収アップに繋げると良いでしょう。

サーバーサイドエンジニア

クラウドエンジニアのなかでもアプリケーション開発に特化し、Webアプリケーションのサーバー側(クラウド側)を担当するのがサーバーサイドエンジニアです。開発が向いていると感じている場合におすすめのキャリアプランといえます。

JavaScript・PHP・Ruby・HTML/CSSなどの複数のプログラミング言語を身につければ、開発に特化したサーバーサイドエンジニアになれるでしょう。

クラウドスペシャリスト

インフラやネットワーク、アプリケーション開発などのクラウド全体に精通している・これらを専門に知識・スキルを深めていきたいのなら、スペシャリストを目指すキャリアプランがあります。

上流工程の設計から開発・運用管理・保守まで対応可能なクラウドに特化することでクラウドプロジェクトで重宝されるでしょう。

プロジェクトマネージャー

クラウドシステム開発の予算・スケジュール・工数・プロジェクトメンバーの役割分担などを決定し、プロジェクト全体を管理するポジションです。管理能力が高く、コミュニケーションに長けた人が向いているといえます。

クラウドコンサルタント

クラウドを使ったシステム提案を行うコンサルタントです。企業の経営・事業に関する課題を解決するため、最善と思われるクラウドでの情報システム活用策を策定します。オンプレミスからクラウドへの最適な移行を行うコンサルティングなども行います。

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この記事の監修

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