ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は?仕事内容や転職方法も解説

最終更新日:2024年11月15日

ネットワークエンジニアは、ネットワークインフラの設計、構築、保守、トラブルシューティングの仕事を担う職種です。ネットワークに関する知識を備えている以外にも、他職種のメンバーと協力してプロジェクトを進行し、課題解決ができるスキルが求められます。本記事では、ネットワークエンジニアに向いている人の傾向や、キャリアパスについて詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアは、ネットワークインフラに関わる業務全般を担う職種
  • ネットワークエンジニアに向いている人は、ネットワーク技術に対する好奇心や、協調性があることなどが挙げられる
  • ネットワークエンジニアを目指す場合、適性要素やキャリアパスを把握してから検討するとよい

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ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計、構築、運用、保守などを担当するエンジニアのことです。一人のネットワークエンジニアがすべての工程を担当するわけではなく、主に設計や構築を担当するネットワークエンジニアもいれば、運用や保守を主に担当するネットワークエンジニアもいます。運用、保守から始めて、経験を積んだのちに設計や構築を担当するのが一般的です。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?役割や仕事内容、未経験から目指す方法

インフラエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアはインフラエンジニアの一種です。ネットワークエンジニア以外のインフラエンジニアとしては、サーバーエンジニア、セキュリティエンジニアなどが挙げられます。インフラエンジニアの中でも特にネットワークを担当するのがネットワークエンジニアで、他のインフラエンジニアと重複する業務やスキルもあります。

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ネットワークエンジニアの仕事内容

どのような人がネットワークエンジニアに向いているのかを理解するためには、仕事内容を知ることも有効です。ネットワークエンジニアとは、データ通信を可能とするネットワークインフラの設計、構築、保守、およびトラブルシューティングを行う職種です。仕事内容はこれら以外にも、ネットワーク管理、セキュリティ確保、トラブルシューティングなど多岐にわたります。

ネットワークの設計と構築

ネットワークエンジニアは、ビジネスのニーズや要件にもとづいて適切なネットワークインフラストラクチャーを設計し、実装します。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、ネットワークケーブル、無線アクセスポイントなどの機器の選定や設定が含まれます。

関連記事:ネットワークエンジニアの構築業務とは?流れや必要なスキル・資格を解説

ネットワークの保守と管理

ネットワークの日常的な運用や保守を行い、性能を監視します。また、セキュリティポリシーの実施やネットワークのパフォーマンスの最適化もネットワークエンジニアの役割です。

関連記事:ネットワークエンジニアの運用・保守とは?必要なスキルも解説

セキュリティの確保

ファイアウォールの設定、暗号化の実装、セキュリティポリシーの策定など、ネットワークのセキュリティを保つための措置を講じます。

トラブルシューティング

ネットワークに発生した問題を特定し、解決するためのトラブルシューティングを行います。ネットワークトラフィックの監視、ログの解析、障害の特定などが含まれます。

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ネットワークエンジニアに向いている人とは

ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は複数あります。エンジニア全般向き不向きの分かれる職種といえるので、自分の適性を考えてネットワークエンジニアを目指すかどうか検討してください。ネットワークエンジニアの適性としては、ネットワークそのものへの興味関心や、性格や考え方による相性などが重要になるでしょう。

ネットワーク機器や仕組みに興味がある

ネットワークエンジニアの適性としてもっとも重要なのは、ネットワーク機器や仕組みに興味があることでしょう。興味があれば自然と学習が進み、スキルが身についていきます。また興味があれば楽しみながら仕事ができますが、そうでないと楽しさよりも苦痛の方が大きくなってしまうかもしれません。

現状ネットワークに興味があればより良いですが、そうでない場合は今後興味を持てそうか考えてみると良いです。

好奇心・学習意欲がある

ネットワーク関連の技術は、日々進化し続けています。ネットワークエンジニアとして活躍するためには、最新技術に対する好奇心や学ぶ熱意があり、継続的に学習し続ける姿勢を持っていることが重要です。学習を継続しなかった場合、担当できる業務が少なくなっていく可能性があります。

協調性がある

ネットワークエンジニアは、一人で業務を遂行することは少ないです。ほとんどの場合、チームメンバーと協力して業務を行います。そのため、他者と協調して物事を進めていこうとする姿勢が不可欠です。誰かが困っていたら手助けする、自分も手が負えなくなる前に何かあったら相談するなどを意識しましょう。

ストレス耐性があり注意深く作業できる

ネットワークエンジニアの仕事では、トラブルシューティングを行う際など、プレッシャーを感じながら作業しなければならない場面があります。トラブルの内容次第では、これまでの対応方法では解決できないこともあります。そのようなときには、新しい発想で問題を解決しなければなりません。こうした予期せぬ問題に対応するためのストレス耐性や冷静さ、柔軟性が必要です。

適応性がある

ネットワークエンジニアには、効率化やセキュリティ強化のために、現状のネットワーク構成や設計内容に対して新しいアイデアを積極的に試す意欲が求められます。DXの推進が注目されるのに並行して、強固なセキュリティが求められるようになっているため、新しいツールやサービスの開発が進んでいるからです。新しいアイデアや方針を抵抗なく受け入れられる適応性が必要です。

倫理観や責任感がある

ネットワークエンジニアの仕事では、顧客の個人情報やプライバシーに関わる機密情報を取り扱う機会があります。顧客・機密情報を漏らしてしまうと企業や顧客に甚大な被害が及んでしまいます。金銭的な被害にとどまらず、犯罪の被害に遭う可能性もあるでしょう。そのため、高い倫理観と責任感を持って業務を行わなければなりません。

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ネットワークエンジニアに求められるスキル

ネットワークエンジニアには、ネットワーク関連の知識だけではなく、その知識にもとづいて判断できる力や、トラブルシューティングスキルが必要です。また、業務をスムーズに遂行するためには、コミュニケーションスキルやプロジェクトを推進するスキルも欠かせません。徐々にスキルを網羅していくことで、現場で活躍できるネットワークエンジニアに成長できます。

関連記事:ネットワークエンジニアに必要な勉強内容とその学習方法

ネットワークに関する専門知識・スキル

ネットワークエンジニアにはネットワークに関する専門知識・スキルが必須です。未経験から就職する場合も、事前に勉強しておく必要があるでしょう。具体的には、ネットワークの構築や設計の基礎知識、ルーティングプロトコルやスイッチングテクノロジーの基礎知識、TCP/IPやOSIモデルなどのネットワークプロトコルや技術に関する理解などが挙げられます。

セキュリティと脆弱性管理

ネットワークエンジニアを含め、インフラエンジニアにはセキュリティと脆弱性管理の知識・スキルが欠かせません。セキュリティの重要性についてはたびたび見聞きするはずなので、すでにご存じでしょう。そしてネットワークエンジニアの設計や構築はセキュリティに大きく影響するので、ネットワークエンジニアはセキュリティについて理解した上で作業を進める必要があります。ネットワークエンジニアにとってセキュリティ理解の重要性は今後ますます高まっていくと予想されます。

プログラミングスキル

ネットワークのクラウド化が進み、ネットワーク構築に必要な物理的な機器は少なく済むようになりました。ネットワーク構築の流れも変わったため、ネットワークエンジニアに求められるスキルも変化してきています。

ネットワークエンジニアにとって物理的な機器を扱うスキルも当然重要ですが、クラウド構築のためのプログラミングスキルなども重要です。ネットワークの仮想化技術SDN(Software Defined Networking)でのプログラミングや、ネットワークの構築手順をコードとして定義するIaC(Infrastracture as Code)が普及しています。

関連記事:ネットワークエンジニアが習得すべきプログラミングスキルは?おすすめ言語や学習法も解説

コミュニケーション能力

他者と協力して業務を遂行するためには、チームメンバーや顧客とうまくコミュニケーションをとれる能力が必要です。たとえば、要件を理解することや、トラブルがあった場合の解決策の説明、プロジェクトの進捗報告などを行うスキルが求められます。

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ネットワークエンジニアになるには

ネットワークエンジニアになるための流れについて解説します。未経験であっても先に一定の知識・スキルを習得し、その後実際に求人に応募する流れが一般的です。未経験者を募集している求人でも、同じ未経験者なら自ら学習を進めている未経験者を優先的に採用するでしょう。また会社の研修などをあてにしすぎるのではなく自ら学ぶ姿勢は、面接においても評価されるはずです。

関連記事:ネットワークエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介

ネットワークエンジニアに求められるスキルを磨く

ネットワークエンジニアになる方法の第一のステップとして、スキルを磨く必要があります。未経験可の求人であっても、自分で一定のスキル習得に励んでいる人を積極的に採用するからです。スキルを磨く方法としては、書籍の活用、資格取得、スクール参加などが挙げられます。どの方法が良いというわけではなく、自分に合いそうな方法を複数取り入れるのがおすすめです。

関連書籍を活用する

書籍を活用することで、基礎から応用まで体系的に学習できます。また書籍なら自分のペースで学習を進められるので、普段フルタイムで働いている方でもスキル習得しやすいでしょう。ただし独学が得意な人もいればそうでない人もいるので、自分が続けられそうかどうかも考えて判断してください。以下、代表的な関連書籍を紹介します。

『マスタリングTCP/IP 入門編 第6版』(オーム社、井上直也・村山公保・竹下隆史・荒井透・苅田幸雄)
TCP/IPの基本を学べる一冊です。プロトコル、インターネット、ネットワークに関する理解を深められます。

『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版』(SBクリエイティブ、みやたひろし)
ネットワーク構築について取り上げている書籍です。物理設計、論理設計、セキュリティ設計、負荷分散設計、高可用性設計など、ネットワークエンジニア業務寄りの内容を理解するのに役立ちます。

『改訂3版 ネットワークエンジニアの教科書』(シーアンドアール研究所、シスコシステムズ合同会社テクニカルアシスタンスセンター)
この書籍では、ネットワークエンジニアの業務でのトラブルシューティングガイドや、ネットワークの監視についての解説もされています。

関連資格に挑戦する

ネットワーク関連の資格取得に向けた学習を通して、体系的な知識を身につけることができます。書籍やオンラインコンテンツなどを活用した学習方法と異なり、身につけたスキルを客観的に証明できる点が大きなメリットです。

ネットワークエンジニアの代表的な関連資格を紹介します。

オンラインコンテンツやスクールを活用する

関連書籍での独学以外に、オンラインコンテンツを活用する方法や、スクールに通う方法も効果的です。

オンラインコンテンツには、ネットワークエンジニアに必要な知識を視覚的に理解できるメリットがあります。また、講師にその場で質問し、インタラクティブなやり取りができるコンテンツもあります。

スクールに通う場合は、オフラインで講義を受けるため、より手厚いサポートを受けることができるでしょう。

関連コミュニティやイベントに参加する

最新トレンドを知るためには、関連コミュニティやイベントへの参加がおすすめです。イベントで登壇している各企業のネットワーク担当者の業務上の試行錯誤や取り組み事例を知ることもできるでしょう。

代表的なコミュニティには「日本ネットワーク・オペレーターズ・グループ(JANOG)」、イベントには「Interop Tokyo」などがあります。

求人サイト・転職エージェントで求人を探す

上で紹介した方法などにより一定のスキルを習得したら、求人サイトや転職エージェントで求人を探します。求人サイトと転職エージェントの違いは複数ありますが、サイト経由で自分で求人を探して応募するのが求人サイト、エージェントを介して求人を紹介してもらうのが転職エージェントです。

求人サイトと転職エージェントでどちらにするか迷ったら、転職エージェントを選ぶのがおすすめです。エージェントが自分の状況やニーズに合った求人を紹介してくれ、また面接対策などのサポートもしてくれるからです。

ただし応募したい求人が明確に定まっていて、面接対策などにも自信がある場合は、求人サイトを選んでも問題ないでしょう。

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ネットワークエンジニアのキャリアパス

ネットワークエンジニアの代表的なキャリアパスを4つ紹介します。それぞれ役割と担当領域が異なるので、就職検討時には気をつけましょう。大規模なネットワークインフラ設計、ITシステム全般のセキュリティ、ネットワークのパフォーマンス最適化、ITインフラ全般の管理など、興味に合わせてキャリアパスを検討してください。

関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパス!キャリアアップの要点も解説

ネットワークアーキテクト

ネットワークアーキテクトは、大規模なネットワークインフラの設計と戦略に関与する役割を担う職種です。ビジネスニーズや要件を分析し、適切な技術的ソリューションを設計します。ネットワークエンジニアとして培った知識やスキルを、より大規模なネットワークインフラの設計に活かしたい方に向いています。

セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、情報セキュリティ全体に関わる業務を担当する職種です。仕事内容には、セキュリティポリシーの策定、脆弱性の評価、侵入検知システムの管理などが含まれます。情報セキュリティ全体に興味がある方に適しているキャリアパスです。

ネットワークアナリスト

ネットワークアナリストは、ネットワークのパフォーマンスやセキュリティに関するデータを分析し、改善策を提案する職種です。また、ネットワークトラブルの解決や問題解決も行うため、ネットワークエンジニアとしての経験を活かせます。

関連記事:ネットワークエンジニアへの転職方法!ポイントやキャリアパスも紹介

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ネットワークエンジニアに関するよくある質問

ネットワークエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。ネットワークエンジニアを含むエンジニアは適性が分かれやすい職種なので、良い面も悪い面も把握し、また自分の性格や考え方も踏まえて今後目指すかどうかを検討してください。ネットワークエンジニアを目指すのであれば、適切なステップを踏むことも重要です。

Q1. ネットワークエンジニアはどのような人が向いてますか?

ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は複数ありますが、第一にネットワーク機器や仕組みに興味を持っていることが重要です。現時点では興味がない場合、今後興味を持てそうかどうか検討してみてください。

Q2. ネットワークエンジニアの仕事でつらいことは何ですか?

ネットワークエンジニアの仕事でつらいこととして、トラブル解決がうまくいかずに悩むことや、その結果残業や休日出勤が発生することが挙げられます。また夜勤がある場合も多いため、生活が不規則になることもつらいと感じる人がいるでしょう。

関連記事:
ネットワークエンジニアの夜勤について!手当や辛いところを紹介
ネットワークエンジニアの残業時間や休日事情について

Q3. ネットワークエンジニアになる方法を教えてください

ネットワークエンジニアになる方法は複数あります。大学や専門学校でスキル習得する人もいれば、プログラミングスクールでスキル習得して転職活動をする人もいます。また独学でスキル習得、資格取得などをして、転職活動を行うことも可能です。

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まとめ

ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は複数あります。好奇心やストレス耐性などがあるとエンジニアとしても成長できる可能性が高いですが、何よりもネットワークへの興味関心が強いことが重要でしょう。

興味があれば自ら積極的に勉強するはずなので、どんどん知識やスキルが身についていきます。最初の能力が劣っていたとしても、何年も好きで続けていればいつの間にか高いスキルを有するエンジニアになっているはずです。

逆に言えば論理的思考力などが多少優れていても、ネットワークに興味を持てないと嫌々勉強することになり、頭に入りにくいうえに継続が難しくなります。現状ネットワークが好きならベストですが、そうでない場合、どうすれば興味を持てるか考えるなど、好きになる努力が重要でしょう。

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