ネットワークエンジニアが作成すべき効果的な自己PRを例文付きで解説

最終更新日:2024年12月25日

「ネットワークエンジニアの自己PRの例文を知りたい」
「自己PRを上手く書いて転職を成功させたい」

転職の際、このように思ったことはありませんか?

ネットワークエンジニアが自己PRを作成する際には、キャリアパスを明確にし、これまでの職務経験とスキルを整理した上でわかりやすく表現することが重要です。履歴書に記載できる自己PRは字数に限りがあるため、強調したい点を中心に記述し、詳細は職務経歴書で説明するとよいでしょう。

本記事ではネットワークエンジニアの自己PR作成手順と例文、チェックポイントを解説します。

この記事のまとめ

  • 自己PRのポイントはキャリアパスを明確にし、これまでの職務経歴やスキルを棚卸しする
  • 職務経歴やスキルを伝える際は具体的な名前や数値を記述する
  • アピールポイントをどのように活かせるのか明確にする

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ネットワークエンジニアの自己PR例文・テンプレート

ネットワークエンジニアの自己PRは、職務経歴やスキルに応じて適切な内容を記述することが重要です。実際にどのような自己PR文を作成すればよいか、ケースごとに例文を交えて解説します。


  • ・未経験エンジニアの例文

    ・経験者の例文(運用経験のみ)

    ・経験者の例文(運用・構築(業務経験年数3~5年))

    ・経験者の例文(運用・構築・設計(業務経験年数6年以上))

    ・経験者の例文(上位資格をアピール)

    ・経験者の例文(大規模システムのネットワーク設計をアピール)

    ・経験者の例文(リモートワーク用ネットワーク構築をアピール)

未経験エンジニアの例文

社内のネットワークが障害を起こした際、サポートに来てくれたネットワークエンジニアの的確な仕事の様子に感銘を受けたことがありました。この経験をきっかけにネットワークエンジニアの仕事に興味を持ち、この度ネットワークエンジニアを志望しました。前職の営業職では、お客様のご要望と課題を丁寧にヒアリングし、徹底的な分析を行ったことでお客様の売り上げを1年間で20%伸ばし、感謝のお言葉を頂戴しました。

この経験から物事を深く理解することの重要性を学び、細かな情報収集と分析を常に意識しています。
現在はITスキルを独学で学んでいます。特にネットワーク基礎についての理解を深めるため、資格取得を目指して勉強中です。未経験ですが、IT業界での成長意欲は誰にも負けません。学んだ知識を早期に実務で活かし、貴社に貢献したいと考えています。

ポイント:

  • ・前職で担当してきたことや実績を記述する

    ・課題解決に向けた取り組みや工夫、解決によって得られた学びや成果を盛り込み、仕事全般に対する姿勢をアピールする

    ・ネットワークエンジニアになるために現在取り組んでいることを具体的に示し、意欲や積極性をアピールする

経験者の例文(運用経験のみ)

私は、ネットワークエンジニアとして6年間生産管理系システムのネットワーク運用を担当しました。業務では正確な作業とともにログの解析やリソース状況の分析を行い、トラブルの未然防止に努めました。担当期間中は大きなトラブルを起こさず、現在も安定したネットワーク環境を運用し続けています。
これまで取り組んできた作業の正確性や安定稼働に対する取り組みから、ネットワーク基盤の信頼性向上が重要だと考えています。今後は運用で得た知見を活かし、設計や構築フェーズにも携わり、安定的なネットワーク環境をお客様にご提供する所存です。

ポイント:


  • ・安定稼働に向けて取り組んだこと、工夫した点を盛り込む

    ・トラブルのエピソードを盛り込む場合、どのような対応をしたのか、そこで得られた気づきを記述する

    ・運用で得た経験を今後どのように活かせるかなどを記載し、意欲を示す

経験者の例文(運用・構築(業務経験年数3~5年))

私は、3年以上にわたるネットワーク構築および運用経験を通じて、ネットワークの安定稼働に不可欠なトラブルシューティング力と、迅速かつ的確な対応力を身につけてきました。これまで携わってきたプロジェクトでは、設計書に基づいた正確な作業を心掛け、信頼性の高いネットワークを構築してきました。
今後は設計フェーズから関わることでこれまでの構築・運用経験を活かし、ネットワーク全体の最適化を図るとともに、柔軟で拡張性のある環境を提案できるエンジニアを目指したいと考えています。

ポイント:


  • ・運用や構築によってさまざまな経験とスキルを習得したことを強調する

    ・運用や構築作業時に気をつけていたこと、それによって得られた成果を記述する

    ・業務への意欲を示すためにキャリアパスの話もあわせて記述する

経験者の例文(運用・構築・設計(業務経験年数6年以上))

6年以上にわたるネットワーク設計、構築、運用経験を通じて、信頼性や効率性の高いネットワーク環境の実装に貢献してきました。特にネットワーク設計では、要件を正確に把握した上で設計を行い、安定したネットワーク環境を構築しました。トラブルシューティングでは問題解決能力を培ってきたため、有事には迅速な対応が可能です。
今後もこれまでの経験を活かし、より高度で柔軟性の高い、強固なネットワーク環境を構築していきたいと考えています。

ポイント:


  • ・設計、構築、運用すべてにおいて総合的なスキルがある点を強くアピールする

    ・設計でどのようなことをしたのか、設計時に工夫した点、今後に活かせる点を記述する

    ・これまでの経験で活かせる強みをアピールする

経験者の例文(上位資格をアピール)

ネットワークエンジニアとして6年以上の経験を持ち、複雑なシステムの設計・構築から運用まで一貫して担当してきました。また、ネットワークスペシャリストおよびCCIE資格を取得しており、高度な技術スキルと問題解決力に自信があります。

従前は大規模ネットワークの構築プロジェクトや高度なトラブルシューティングに携わり、即戦力として成果を挙げてきました。これまでに得た知識と経験を活かし、お客様の安定したネットワーク環境構築と効率的な運用に貢献する所存です。

ポイント:


  • ・取得した資格を実績に絡めてアピールする

    ・資格マニアと思われないよう、資格を強調し過ぎない

    ・実務経験をもとに資格を取得したことを記述する

なお、CCIEについてはこちらの記事で解説しています。

関連記事:CCIEの難易度は高い?試験対策や取得者の将来性を解説

経験者の例文(大規模システムのネットワーク設計をアピール)

これまで、全社的な基幹ネットワークインフラの構築および刷新プロジェクトに参画し、システムの安定稼働に貢献するとともに、要件に応じたネットワークの拡張を担当してきました。

プロジェクトでは要件定義から設計、導入後の運用まで一貫して対応し、予算管理やベンダー調整にも携わることで、プロジェクトの円滑な進行を実現しました。この経験を活かし、貴社でも最適なネットワーク環境構築プロジェクトに参画し、更なる事業拡大に貢献したいと考えています。

ポイント:


  • ・どのようなプロジェクトに参画したのかを記述する

    ・プロジェクトで果たした役割と成果を強調する

    ・自分の持つ総合的なスキルを転職後も活かせることをアピールする

経験者の例文(リモートワーク用ネットワーク構築をアピール)

ネットワークエンジニアとして、リモートワーク環境を支えるネットワーク設計、構築プロジェクトに携わり、従業員が快適かつ安全にリモートアクセスできる環境を整備してきました。

プロジェクトではセキュリティ確保とパフォーマンスのバランスを重視し、VPNや一部ゼロトラストネットワークの導入を行いました。要件定義から運用改善まで一貫して対応し、トラブルシューティングも迅速に行うことで障害を最小限に留め、現在も安定した環境を実現しています。この経験をもとに、貴社の事業拡大に貢献したいと考えています。

ポイント:


  • ・リモートワーク環境構築の専門性を強調する

    ・実装時に重視したこと、実装後の成果を記述する

    ・転職後もこれまでの職務経験を活かして貢献したいことをアピールする

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エンジニアの自己PR作成手順

自己PRは、以下の手順に沿って進めることでスムーズに作成できます。

エンジニアが自己PRを作成する手順は、以下の4ステップです。

  • 1.キャリアパスを明確にする

    2.職務経歴とスキルを整理する

    3.自己PR文を作成する

    4.誤字脱字や誤りがないかを確認する

それぞれのステップを解説します。

1.キャリアパスを明確にする

自己PRを作成する前に、自分のキャリアパスを明確にしておく必要があります。キャリアパスを明確にすることで、何を自己PRの柱にすべきかが見えてくるためです。

たとえば、今まではネットワークの構築を担当してきたため、今後は構成設計に携わりたいというキャリアパス上の希望があると仮定します。このとき、構築によって得られたネットワーク構築コマンドや構築時に得たポイントは、自分の持つスキルや知識としてアピールできます。

一方、今後身につける必要があるネットワーク設計の考え方や設計方法といった点について、今スキルを身につけるために何に取り組んでいるのかというのもアピールポイントです。

このようにキャリアパスとアピールポイントは密接に結びついており、キャリアパスを明確にすることで、自己PRで伝えるべきポイントをはっきりさせることができます。

2.職務経歴とスキルを整理する

次に職務経歴とスキルを整理します。職務経歴とスキルを整理することは、自己PRを具体的かつ説得力のあるものにする上で大変重要です。過去の職務経歴やスキルが具体的であればあるほど、より説得力の強い自己PRを作成できます。

たとえば、以下のような業務経験を記述すると、自己PRに説得力を持たせることができます。


  • ・大規模システム構築プロジェクトでWAFの詳細設計書を作成

    ・社内ネットワークの再構築プロジェクトで基本設計からすべてのフェーズを担当

    ・構成設計をベンダーと協議して次世代ファイアウォールの導入を決定


こうした業務経験やスキルは、具体的な状況や数値で定量的に表現することが重要です。これまで関わったプロジェクトやシステムの詳細をリストアップし、それぞれどの技術を使用し、どのような成果を上げたのかを整理するとよいでしょう。

なお、ネットワークエンジニアの詳細については以下の記事で解説しています。仕事内容やスキルを整理する際に参考にしてみてください。

関連記事:ネットワークエンジニアとは?役割や仕事内容、未経験から目指す方法

3.自己PR文を作成する

キャリアパスを明確にし、職務経歴とスキルを整理できたら、自己PR文を作成します。
自己PR文で記載すべきポイントは以下の4点です。

  • ・現在持っているスキル

    ・職務経歴(業務内容、期間)

    ・これまでの実績(成果物、数値)

    ・意欲や熱意

自分の持つ技術スキルや実績をもとに、何ができるのか、あるいは今後どのように業務へ貢献できるのかを具体的に記述します。その上で、これから身につけたいスキルや担当したい業務に対する意欲を盛り込むと説得力のある自己PRを作成できます。

4.誤字脱字や誤りがないかを確認する

自己PRを作成したあとは必ず読み返して、誤字脱字や表現の誤りがないかを確認しましょう。

エンジニアには技術的な正確さが求められるため、些細なミスが印象を悪くすることがあります。特に数値や技術用語に誤りがないかは重点的に確認しなければなりません。さらに文章の流れがスムーズで理解しやすいかを確認し、可能であれば第三者からフィードバックを受けることも重要です。

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ネットワークエンジニアが自己PRを作成する際のポイント

自己PR文を作成する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。以下の点に注意して自己PRを作成してみましょう。

注意点 対策
採用担当者が理解しやすい文章にする PREP法で記載する
職務経歴とスキルをわかりやすくする コマンド実行、構成設計書が書けるなど具体的に書く
抽象的な表現を避ける 具体的な数値や用語を使用する
自慢話にならないようにする 客観的な視点でスキルや経験を評価できるかを確認する
業務に結びつかない自己PRを書かない 企業への貢献に結びつくアピールポイントが何かを意識する

自己PRを作成するときには、PREP法を使って結論を先に書くことが重要です。PREP法は、Point(結論)、Reason(理由)、Example(例)、Point(結論)の順に文章を書く方法で、わかりやすい文章を書くために使われます。また抽象的であいまいな表現は避け、単なる自慢話にならないように注意しましょう。

ポイントは、わかりやすく、いかに相手を納得させられるかです。今回挙げた点を意識すると、採用担当者に対して説得力のある自己PRを作成できます。

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まとめ

今回紹介したように、職務経歴や経験年数によってアピールするポイントは変わります。まずはさまざまな事柄を整理するとよいでしょう。

ひとりで自己PR文を作成すると、自分にとっては読みやすい文章に感じられて理論的であるか判断しづらいケースも多いです。添削も含めたサポートを受けたいときには、転職エージェントの利用をおすすめします。特にレバテックキャリアでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが転職活動を成功させるために全力でサポートします。転職活動をする際にはレバテックキャリアをぜひご利用ください。

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