Ruby資格の出題範囲や日程などの概要、勉強方法や資格習得をするメリットを解説Ruby資格について|「Ruby技術者認定試験」の詳細をご紹介

最終更新日:2021年7月5日

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日本で開発されたオブジェクト指向スクリプト言語であるRuby。国内外で広く評価されており、特にWebアプリケーションの開発で多く用いられている言語です。

この記事では、そんなRubyのスキルを認定する資格であるRuby技術者認定試験についての詳細や、資格取得のメリットなどをご紹介しています。

1. Ruby資格の概要

Ruby資格には、Rubyの普及と発展を目的として2011年に設立された一般財団法人Ruby Associationが認定する「Ruby技術者認定試験」があります。具体的にどのような問題が出題されるのか、試験の開催日程や難易度など基本的な内容について解説します。
※以下内容はRubyアソシエーション「Ruby技術者認定試験」の説明をもとにまとめたものです。

「Ruby技術者認定試験」の出題問題範囲

Ruby技術者認定試験は、Rubyをベースとした設計や開発、運用を行うエンジニアやRubyを教える講師、それを学ぶ学生等を対象に実施されている認定試験です。試験時間は90分のコンピュータ試験で、選択式の問題50問のうち、75%以上正解で合格となります。

対象バージョンはRuby2.1.xを前提として出題され、Silverでは条件分岐やループ、例外処理といった基本的な文法や標準ライブラリの知識が中心に主題されます。Goldになると文法に関連する問題に加え、実行環境や組み込みライブラリ、オブジェクト指向などに関連する応用力を試す問題の比率も増えてきます。

Goldの認定を受けるとRubyによるプログラム設計技術を有していることが証明され、システム開発などにおける上流工程を担うケースも増えてくることでしょう。ただし、Goldの認定を受けるためにはSilverとGold両方の試験に合格する必要があります。

「Ruby技術者認定試験」の試験日程・受験料

Ruby技術者認定試験は全国各地のテストセンターで随時開催しており、公式Webサイトからのオンライン予約が可能です。

受験料はSilver、Goldともに16,500円(税込)で、学生の場合はガク割が適用され、8,250円(税込)で受験が可能です。

「Ruby技術者認定試験」の合格難易度

前述の通り、Ruby技術者認定試験には、現在SilverとGoldの二段階の難易度の試験があります。その他、更に高度な知識や技術を認定するPlatinumも策定中とのことです。

Silverの難易度

Silver試験では、Rubyの基本的な知識、技術レベルが問われます。文法知識の他、オブジェクトや標準ライブラリの知識を一通り理解しておく必要があるでしょう。

Goldの難易度

Gold試験では、Silverよりもさらに掘り下げた知識が問われます。より高度なプログラム設計技術を身につけておくことが求められるでしょう。

Silverよりも応用力を試す問題が多く出題されるため、参考書はもちろんですが実際の試験問題を解いて実践力を高めていく必要があります。

2. Ruby資格の勉強時間と勉強方法

これまでプログラミング未経験の方はもちろんですが、Ruby以外のプログラミング言語を使用している方にとっては、Ruby技術者認定試験に合格するためにどの程度の勉強時間が求められるのか知っておきたいものです。

そこで、Ruby技術者認定試験に合格するために必要な勉強時間と、おすすめの勉強方法の一例を紹介します。

勉強時間の目安

Ruby技術者認定試験の合格率は非公表となっていますが、社会人での合格者の平均的な勉強時間は、新入社員の場合で1ヶ月程度。業務が非常に忙しく片手間で勉強した方の場合だと、3ヶ月程度で合格しているようです。Rubyそのものが未経験でも、JavaやPHPなどのプログラミング経験があれば理解のスピードも早い傾向があります。
※ 以上はRubyアソシエーションが公開している「Ruby技術者認定試験活用事例」をもとにまとめたデータです。

ただし、勉強時間はあくまでも平均値であり、その人のスキルやITに関連する知識によっても大きく変動することがあるため、参考程度に覚えておきましょう。

市販の参考書で学習する

公式Webサイトで対策用教材として紹介されている書籍には、下記のようなものがあります。

オンライン学習

書籍として販売されているものは、Rubyの基礎知識を中心とした参考書が多いため、一通りの学習が完了したら試験を想定した過去問題や模擬問題を解いていきましょう。Ruby技術者認定試験の公式サイトではオンラインで学習できる過去問題のリンクが設置されており、以下のサイトにアクセスして試験対策を行いましょう。

RubyExamination(REx)

SilverとGold合計300問の模擬問題に挑戦できる【RubyExamination(REx)】は、Githubのアカウントを取得すれば無料で利用することができます。

その他、公式Webサイトのリンクから模擬問題集に挑戦することも可能です。

模擬問題集PDF(Silver試験用)

一般財団法人RubyアソシエーションがWeb上で公開している模擬問題週です。現在はPDFではなくGitHub上で公開されており、誰でも無料で挑戦できます。

実際にRuby環境を構築する

テキストや過去問題による学習だけでは、どうしても理解が難しい部分が出てきます。そんなときには、実際にRuby環境を作って確認してみるのが効果的でしょう。実際の開発環境でRubyを動かしてみることで、より本質的に理解できることもあります。

Rubyの開発環境は無料で用意できます。たとえばWindowsの場合は、「RubyInstaller」でRubyをインストールした後、「Atom」などのテキストエディタを用意しコマンドプロンプト上からプログラムを実行します。もちろん、MacOSでもRubyの開発環境を整えることはできるため、自分が使用しているPCの環境に合わせて必要なツールを準備しておきましょう。

3. Ruby資格を取得するメリット

Rubyに限らず、ITエンジニアになるために本当に資格は必要なのかとお悩みの方も多いかもしれません。ここでは、Ruby技術者認定試験の資格を取得するメリットをご紹介します。

Ruby技術者としてのスキルが客観的に証明される

エンジニアとしてどの程度の技術や知識を身につけているのか、明確に説明するのは難しいものです。これまでRubyエンジニアとして豊富な開発経験があり、実際に自分が関わってきたプロジェクトやプロダクトを紹介できるのであれば説得力がありますが、Rubyエンジニアとしての経験が浅い方や、そもそも開発経験のない方がスキルを証明することは簡単ではありません。

しかし、Ruby技術者認定試験などの資格を取得すれば、基礎的なRubyスキルを身につけていることを客観的に証明できるため、転職や就職活動の際に大きな武器となります。たとえシステム開発が未経験であっても、知識ゼロの状態から独学でRuby技術者認定試験に合格したとなれば、それだけの熱意とやる気、そしてRubyに関する基礎的な知識が身についていることが証明できます。採用において良い結果につながることもあるでしょう。

Rubyへの理解が深められる

試験勉強を通じて、Rubyの基礎を網羅的に学習することになります。それにより、新しい技術を知って業務の効率化に役立つ、自分の苦手な分野を理解して克服する、などといったメリットが生まれることもあります。

また、初学者がつまづきやすい部分も受験勉強を通して理解することができるので、自分が指導者側となった場合の教え方がよくわかるというのもメリットです。

このように、Ruby技術者認定試験の資格を取得するメリットは少なくありません。自身のスキルアップにつなげたい、自分の実力がどの程度のものなのか確かめたいという方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

さらに、Rubyの習得を目指している方は、下記記事も合わせてご参照ください。
関連記事:Rubyエンジニアになるには|未経験から就職・転職する方法も紹介

4. Rubyのフレームワーク・Ruby on Rails資格の概要

Rubyでの開発にあたって、多くの現場で活用されている「Ruby on Rails」というフレームワークがあります。そもそもフレームワークとはシステム開発を効率化するためのツールで、Ruby以外にもさまざまなプログラミング言語に対応したフレームワークが存在します。

ここからは、Rubyでの開発を効率化するために役立つRuby on Railsの資格について詳しく解説していきましょう。
※以下内容はRails技術者認定試験運営委員会「Rails技術者認定試験 試験概要」をもとにまとめたものです。

Ruby on Rails資格について

Ruby on Rails関連の資格としては、Rails技術者認定試験があります。これはRuby on Railsの専門知識を問う認定試験で、「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」「Rails5 技術者認定ベーシック試験」「Rails4 技術者認定シルバー試験」のランクが設定されています。
※2020年3月末日を持ちまして、Rails3技術者認定ブロンズ試験は終了しています。

Ruby on Railsのバージョンによっても対応する試験は異なり、Rails4は「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」および「Rails4 技術者認定シルバー試験」が対応しており、Rails5は「Rails5 技術者認定ベーシック試験」が対応します。

いずれの試験も試験時間は60分、選択式問題が40問出題され、そのうち7割の正答率をクリアすると合格ラインとなります。

出題範囲

「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」では、Ruby on Railsの基本やモデル開発、ビュー開発とヘルパーなどの問題が出題され、Ruby on Railsに関する基礎的な知識やスキルを問う問題がメインとなっています。

「Rails4 技術者認定シルバー試験」および「Rails5 技術者認定ベーシック試験」では、Ruby on Railsの概要だけではなくActiveRecordに関する問題も多く出題され、試験全体の中でも出題の割合が高いため重点的に対策を行っておく必要があります。

ちなみに、Rails技術者認定試験運営委員会のホームページでは、それぞれの試験に対応した教材が紹介されています。主教材として紹介されている書籍を一通り読んで理解したら、参考教材として紹介されているオンライン学習コンテンツにも挑戦してみましょう。(※1)
※1 Rails技術者認定試験運営委員会「認定教材」(2020年11月16日アクセス)

試験日程

Rails技術者認定試験はコンピュータで回答するCBT形式を採用しているため、全国の試験会場で受験できます。試験実施日は試験会場によって異なり、試験会場に連絡し、受験日を相談して決定できる場合もあります。

また、Rails技術者認定試験の受験には「Odyssey ID」の登録が必要です。Odyssey IDは無料で取得できますが、試験当日にアカウント情報と本人確認書類の提出が求められるため、忘れないようにしましょう。

試験の合否は、試験の終了直後に「試験結果レポート」が出力され判明しますが、正式な合格証は4〜6週間以内に自宅へ郵送されます。

合格難易度

「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」はRuby on Railsの初学者も想定した試験であるため、システム開発を請け負っている企業の新入社員向けに実施されるケースもあります。

一方、「Rails4 技術者認定シルバー試験」および「Rails5 技術者認定ベーシック試験」は応用力が求められることもあり、初学者ではなくRubyの開発者を想定した試験となっています。そのため、ブロンズと比較すると難易度は高めに設定されています。

まずはブロンズ試験への合格を目指して基礎力をしっかりと身につけ、そのうえでシルバー試験へ挑戦してみるのがベストな道といえるでしょう。

5. まとめ

さまざまなスタートアップ企業やITベンチャーが活用し、革新的なサービスを生み出しているRuby。今後の将来性に期待し、本格的にRubyの知識やスキルを深めていきたいと考えている方も多いことでしょう。現在よりもさらに高いレベルを目指すのであれば、今回紹介してきた「Ruby技術者認定試験」や「Rails技術者認定試験」といった専門的な資格の取得に向けて頑張ってみるのもおすすめです。

もちろん、今回紹介してきた勉強方法はあくまでも一例であり、その人にマッチした最適な勉強方法はいくつもあります。短い学習時間で効率的に資格を取得できるよう、さまざまな方法を検討してみてください。ほかの勉強法について気になる方は、下記記事も合わせてご参照ください。
関連記事:Rubyの効率的な勉強方法について

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