- プログラミングを勉強するメリット
- プログラミングの勉強方法
- 具体的なプログラミングの勉強の進め方
- プログラミングの勉強で挫折しないための注意点
- プログラミング初心者におすすめの言語
- プログラマーやエンジニアになるには?
- プログラミングの勉強に関するよくある質問
- まとめ
プログラミングを勉強するメリット
プログラミングを学ぶことには、多くのメリットがあります。
プログラミングを学ぶことは、キャリアや個人の成長に大きなプラスをもたらすことが期待されます。需要の高いスキルを身につけ、柔軟な働き方や独立したキャリアの機会を広げ、論理的思考を発展させることができます。以下では、4つの具体的なメリットについて詳しく紹介していきます。
需要の高いスキルを身につけられる
プログラミングはビジネスパーソンに必須のスキルです。
ソフトウェア開発、データ分析、Web開発、人工知能など、幅広い分野でプログラマーが必要とされています。プログラミングを学ぶことで、社会で役に立つスキルを身につけることができます。
場所を問わずに働く選択肢が生まれる
プログラミングの仕事は、時と場所を選ばず作業ができます。リモートワークやフリーランスとして働くことができ、自分のライフスタイルに合わせた働き方が実現できます。
これにより、地理的な制約を受けずに仕事を選ぶ自由が生まれます。
独立して稼げる力が身につく
プログラミングスキルを持つことで、起業家として自身のプロジェクトを立ち上げたり、アプリケーションやWebサイトを開発して収益をあげることができます。
自分のアイデアを実現し、独立して働く道を選ぶことができます。
論理的思考力を磨ける
プログラミングを通じて論理的思考を養うことができます。プログラムコードを書く際には問題を分析し、論理的に解決策を考えるスキルが求められます。
この能力は多くの分野で役立ち、問題解決能力や分析力を向上させます。
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プログラミングの勉強方法
ここでは、オンライン学習サポートサイト、書籍、プログラミングスクールや職業訓練校を利用した勉強方法について解説します。
オンライン学習サイトを使って勉強する
近年は学習をサポートするオンラインコンテンツが数多く提供されており、手軽にプログラミング学習を始めることができます。無料から利用できるものも多く、費用を抑えての勉強が可能です。
また、初心者向けの基礎コンテンツも多く、オンラインコンテンツを用いて勉強しはじめることで挫折するリスクを低減することもできるでしょう。
ドットインストール
オンライン動画学習サイトです。JavaやPHP、Pythonなどさまざまな言語の学習コンテンツが揃っています。基礎的な入門コンテンツの多くは無料で視聴することができます。中級者以上を対象としたコンテンツは月額会員(980円)になることで視聴することができます。
Progate
イラスト中心のスライドで勉強できるサービスです。ブラウザ上でコードを書き、文法を自動チェックする機能も提供しています。難易度別にコンテンツが別れており、難易度が高いコンテンツは月額会員(980円)になることで利用できます。
アプリ・Webサービスを利用する
初心者向け学習ツールとして、プログラミングを身につけるためのアプリやWebサービスが広く提供されています。これらのサービスは、初心者にも手軽に利用できる利点があります。
利用する際に注意すべき要点は、以下の通りです。
-
・料金(課金の有無)・学習方法
・対応機種
・対象スキルと難易度
書籍を利用して勉強する
書籍には、初心者向けから上級者向けまでさまざまなものがあります。数千円程度で購入できるものがほとんどですが、自分のレベルに合わない書籍を買ってしまうと挫折しやすかったり、実技環境を自分で用意する必要があったりと課題もあります。
初心者向けの書籍
『これからはじめるプログラミング基礎の基礎』(谷尻 かおり、谷尻 豊寿/技術評論社)
プログラミングの概念など基礎的な内容ですので、これからプログラミングを勉強しようと思っている人におすすめの書籍です。
『アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム』(石田 保輝、宮崎 修一/翔泳社)
アルゴリズムに特化した書籍です。アルゴリズムとは、コンピューターで処理を行う際の公式のようなものです。単純に和訳すると「算法」という意味になります。プログラミング言語は、言語によって文法の違いはありますが、アルゴリズムの考え方は共通です。アルゴリズムを学ぶ際は、アルゴリズムに特化した書籍で勉強すると良いでしょう。
『平成30年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室』(栢木 厚、技術評論社)
IT技術者の入門資格である「ITパスポート」を取得するための書籍です。バイト数計算などの基礎理論やアルゴリズムなど、プログラミング周辺知識を学ぶ際におすすめです。
コードを写経して覚える
「写経」とは、教科書や学習サイトに掲載されたコードを自分自身でキーボードを叩き、手で書き写す学習方法です。コードを眺めるだけでなく、自らの手を動かして書くことによってプログラミング能力が身につきます。さらに、タイプミスやエラーを見つけて修正する作業を通じて、デバッグ(バグの発見と修正)能力も養われます。
プログラミングスクールで勉強する
プログラミングスクールや職業訓練校で勉強する最大のメリットは、人が教えてくれるので疑問を解消しやすいということです。特に、難しいと言われている言語を学ぶ際はスクールを利用すると良いでしょう。また、近年のスクールは、夜間土日も開校しているスクールが多いので働きながら勉強しやすいというメリットもあります。
TechAcademy
JavaやPHP、Webアプリからゲーム開発(Unity)、スマホアプリ、フロント技術など非常に幅広いコースを提供しています。
TechCamp
ブートキャンプ型のスクールで、講師に質問しながら2ヶ月程度の期間で勉強することができます。VRやAIなどの先端技術の学習も可能です。
リスキルテクノロジー
Javaやデータベース、Androidアプリ開発などのコースを提供しています。資格取得までサポートしていますので、資格を取りたい人におすすめです。
レバテックカレッジ
レバテックキャリアの姉妹サービス「レバテックカレッジ」は、現役大学生/大学院生を対象としたプログラミングスクールです。未経験の方も、企業の新卒採用で評価される実践的なスキルを3ヵ月間で身につけることができ、 修了後はエンジニア新卒市場の知識が豊富なキャリアのプロが内定獲得までサポートします。
・入会金:なし
・受講料:29,800 円/月~(税抜)
・受講期間:3ヶ月
・言語:PHPなど
職業訓練校で学ぶ
職業訓練校は自治体が運営している施設です。基本的に失業者を対象としており、仕事をしながら勉強することはできませんが、失業保険をもらいながら勉強できるというメリットがあります。自治体によってサービス内容が異なりますので、お住いの地区の労働局まで問い合わせましょう。
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具体的なプログラミングの勉強の進め方
ここでは、具体的なプログラミングの勉強の進め方について順を追って説明します。
学習の目標を決め、学習計画を立て、学ぶべきプログラミング言語を選びます。また、学習環境の整備も必要です。
作りたいもの・やりたいことの方向性を決める
最初に、学習の目標を明確にしましょう。Webアプリの制作からゲーム開発まで、プログラミングを使って実現できることは様々です。単に「プログラミングをやりたい」と漠然と考えていても、具体的な学習対象が見えてきません。
また、プログラミングを習得するには時間がかかることがあるため、最終的な目標や作成したいものが明確でないと、モチベーションを維持するのが難しくなります。プログラミングで達成したいことを明確にすることが第一歩です。
目標レベルと学習期間を設定する
作成したいものが決まったら、次にどのレベルを目指すのかを考えましょう。趣味として楽しむだけで良いのか、副業として収益を上げるスキルに昇華させたいのか、あるいはエンジニアやプログラマーとしての転職を考えているのかによって、学習方法や毎日の学習時間が異なります。目標を設定することで、学習計画を具体的に立て、効率的にスキルを向上させることができます。
開発に必要なプログラミング言語を選ぶ
一口にプログラミングと言っても、数多くのプログラミング言語が存在し、難易度も異なります。従って、何を作成したいかによって必要なプログラミング言語が異なります。
設定した目標に基づいて、開発に使用する言語を選択しましょう。代表的な言語として、iOSアプリ開発には「Swift」、Androidアプリ開発には「Java」や「Kotlin」、Web開発には「Ruby」、AI開発には「Python」などがあります。
プログラミング学習に必要な環境を整える
目標と学びたいプログラミング言語を決定したら、学習環境の整備に取り掛かりましょう。必要なハードウェアとソフトウェア環境の両方を整える必要があります。ソフトウェアの環境構築は、実はプログラミング初心者にとって最初のハードルの一つかもしれません。
必要なソフトウェアは、開発言語や使用するOSに依存するため、これらの設定を一つずつ実施する必要があります。統合開発環境(IDE)と呼ばれるツールも利用できます。IDEにはエディターや実行環境、そのほかの支援ツールが一緒に提供されています。IDEの利用も検討して、効率的な環境を整えましょう。
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プログラミングの勉強で挫折しないための注意点
次に、プログラミングの勉強で挫折しないための注意点について解説します。
せっかくプログラミングの学習を開始したのですから、途中で挫折することはできる限り避けたいことでしょう。以下に、成功への一歩となるアドバイスをご紹介します。
目的を持って勉強に臨む
プログラミング学習を始める際には、目的を明確にすることが重要です。
例えば、Webアプリ開発に興味がある場合、JavaScriptやRubyの学習が役に立ち、スマートフォンアプリ開発に興味があるならKotlinを習得することが有益です。
プログラミング言語の選択は、その言語が活用される分野に大きく影響します。学習する言語を選ぶ際には、自身がどの分野で活躍したいのかを明確にイメージしましょう。また、キャリアの向上を目指す場合、将来性の高いプログラミング言語であるPython、JavaScript、PHPなどの学習もおすすめです。
毎日短い時間でも勉強時間を確保する
プログラミングの学習を効果的に進めるためには、習慣化することが大切です。毎日少なくとも30分の学習時間を確保するようにしましょう。
独学でエンジニアを目指す方の平均学習時間は1日あたり3〜4時間で、1年半程度かかることが一般的です。この時間を週末にまとめて取ることもできますが、1週間間隔をあけると前回の復習に多くの時間を割く必要が生じます。したがって、毎日短時間でも学習を継続するのが効果的です。
完璧な理解・コード作成は求めない
プログラミングを学ぶ際の重要なポイントは、最初から完璧なコードを理解し、書けるようになることを求めないことです。プログラムを書くためには完全な理解が必要とは限りません。むしろ、学習の過程で理解を深めていくことが重要です。
分からない部分や難しい概念が出てきた場合、それを直ぐに理解する必要はありません。インターネット上の情報を利用して調べたり、分からないことをメモしておいて後で調査したりすることができます。
自分にあう勉強方法を見つける
書籍を読む、Webサービスを利用する、スクールに通うなどプログラミングの学習には様々な方法があります。学習スタイルは人それぞれ異なりますので、自分に合った方法を見つけることが大切です。自分に適した方法の場合、長く地道に勉強を続けられます。勉強方法が合っていないと感じたら別の方法を試すと良いでしょう。
インプットとアウトプットのバランスを取る
プログラミング学習において、成功を収めるためにはインプットとアウトプットのバランスが非常に重要です。成功するためには、インプットとアウトプットのバランスを取りながら学習を進め、理論と実践を組み合わせることが大切です。
インプット方法
インプットの方法には、以下のようなものがあります。
・プログラムを模写する
・他の人から教えてもらう
インプットは新たな知識やスキルを獲得するための基礎となります。プログラムの模写(写経)は、他のプログラマーのコードを読んで理解することで、学びを得ることができます。また、経験豊富な先人から直接指導を受けることで基本的な概念やより進んだテクニックを習得することができます。
アウトプット方法
アウトプットの方法には、次のようなものがあります。
・プログラムを自分で書いてみる
・他の人に説明する
・独自のプロジェクトを開発する
アウトプットは、学んだ知識やスキルを実践に活かす方法です。プログラムを書くことで、理論を実際に適用する練習ができます。他の人に説明することは、自分の理解を深める手助けになります。また、独自のプロジェクトを開発することで、実践的な課題に対応するスキルが身につきます。
疑問点を質問できる環境に身を置く
プログラミングを持続的に学び続けるためには、質問できる環境を整えることが非常に重要です。
プログラミングを学び始めると、多くの疑問が出てきます。その都度、分からない部分や疑問点に対して質問できる相手を見つける必要があります。
勉強会やセミナーなどで質問や相談を行う仲間を見つけることも可能です。しかし、効率的かつ確実に疑問点や不明点を解決し、スキルを習得していくためには、プログラミングスクールに通い、講師に質問できる環境に身を置くことをおすすめします。
プログラミング初心者におすすめの言語
言語 | Java | Ruby | Swift | Python | PHP |
---|---|---|---|---|---|
概要 | Androidアプリ開発の代表的なプログラミング言語 | 日本発のオブジェクト指向スクリプト言語 | iOSアプリ開発の代表的なプログラミング言語 | AI開発の代表的なプログラミング言語 | Web開発でよく用いられるスクリプト言語 |
作成できるもの | Androidアプリ、業務アプリ、組込み系 | Webアプリ、Webサービス | iPhoneアプリ、iPadアプリ | 機械学習モデル、データ解析ツール、Webアプリ | Webアプリ、Webサービス |
学習難易度 | ★★★ | ★ | ★★ | ★★ | ★ |
Java
オブジェクト指向言語のスタンダードであり、参考書籍や学習サポートサイト、スクールが多く勉強しやすいでしょう。資格制度もあり、基礎から体系的に学習することができます。
Ruby
1ヶ月〜数ヶ月の短期間で習得可能なカリキュラムを用意しているプログラミングスクールが多数あります。近年では、未経験者が初めて学ぶプログラミング言語として人気を得ています。
Swift
直感的にSwiftを学習できるアプリをAppleが提供しています。子供向けの教材も多く、未経験者でも理解しやすい構成になっています。
Python
文法がシンプルで理解しやすい言語と言われています。AI領域でも使われており注目の言語です。プログラミングスクールでもPythonコースは徐々に増えてきています。
PHP
参考書籍やプログラミングスクールはJavaに比べると少ないものの、オブジェクト指向型であり、比較的学習しやすい言語であると言われています。資格制度もあるため、基礎から体系的に学習することができるでしょう。近年では、金融系システムの開発にPHPが使われるケースが増えてきていますので、金融系ITに興味がある人にもおすすめです。
プログラマーやエンジニアになるには?
プログラマーやエンジニアになるためのステップについて順を追って説明します。
これらのステップを順に進め、プログラマーやエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう。プログラミングのスキルを向上させ、実績を積んでいくことが成功へ繋がります。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオは、自分の実績や能力をアピールするための資料です。これには過去のプロジェクトや成果物、プログラムのコードサンプル、設計書などをまとめましょう。ポートフォリオはエンジニアとしてのスキルや経験を示す重要なツールです。
GitHubで成果物を披露する
「GitHub」はソースコード管理のサービスで、プログラムコードやデザインデータを保存・公開できます。自作のコードをここにアップロードし、公開してみましょう。これは就職・転職活動やフリーランスとしての活動において、実力を示すために非常に有益です。
資格を取得する
資格は実力を証明する手段として役立ちます。特に未経験者の場合、実績がないため、資格取得はスキルを証明する手段として有効です。例えば「基本情報技術者試験」やプログラマー向けの各種技術者認定試験がおすすめです。
プログラミングの勉強に関するよくある質問
最後に、これまでの内容を元に、プログラミングの勉強に関するQ&Aを解説していきます。
自分自身が疑問に思っていることに近い質問があれば、ぜひ参考にしてみてください。
Q1.プログラミングにはどのような勉強方法がありますか?
プログラミングを学習するための主な方法として、書籍で学ぶ、アプリ・Webサービスを利用する、コードを写経して覚える、プログラミングスクールに通うなどの方法があります。
Q2.独学でプログラミングを勉強すると習得に何ヶ月かかりますか?
独学の場合、エンジニアになるまでの1日の平均学習時間は約3時間30分で、平均学習期間はおよそ18.3ヶ月というデータが示されています。
Q3.プログラマーとして成長するには1日何時間勉強すべきですか?
プログラマーは一般的に週に5時間以上の学習時間を確保しているとされています。特に平日は残業などで学習時間が限られることを考えると、週末には1日あたり約3時間を学習に充てることが一般的です。
まとめ
この記事では、勉強しやすい・しづらい言語の解説をはじめ、オンラインコンテンツや書籍、スクールを利用した勉強方法について紹介しました。近年、プログラミングの学習環境が整ってきていますので、数年前に比べてかなり勉強しやすい時代になりました。はじめてプログラミングを学習する人は、疑問を解消しやすいスクールか人的サポートを受けられるオンラインコンテンツがおすすめです。今回紹介した内容を参考にしながら、自分に合ったやり方で学習を始めてみてはいかがでしょうか。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
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