Rubyでできることは?サービス事例や将来性などを徹底解説

最終更新日:2023年3月22日

Rubyは、Webサービスやサイト制作によく使われるプログラミング言語です。通販サイトやメディアサイトの利用が広まるなか、Rubyに興味を持ち、転職を考えているエンジニアの方もいるのではないでしょうか。
当記事では、これからRubyの習得を目指しているエンジニア向けに、Rubyの特徴やできること、活用事例、Rubyエンジニアに必要とされるスキル、習得するメリットや将来性、学習方法などについて解説します。

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Rubyとは

Rubyは、オブジェクト指向のスクリプト言語です。プログラムを実行する際、随時コンピューターに処理をさせていくことができます。コンパイルが不要な分、開発時や修正の確認をする際に手間がかかりません。

Rubyの特徴

ここではRubyの特徴を解説します。

日本で開発された言語

欧米生まれのプログラミング言語が多いなか、Rubyは日本人のソフトウェア技術者であるまつもとゆきひろ氏が開発した言語です。日本生まれであるため、日本語の解説サイトや参考書が多く、情報が集めやすいメリットがあります。

高い拡張性

Rubyには豊富なライブラリがあるため、さまざまなライブラリを使い分けることで、多種多様な機能を実装できます。また、Rubyは既存のクラスにメソッドを追加したり変更したりすることができ、拡張性の高さが魅力です。

文法がシンプル

Rubyは文法がシンプルで、より少ない文字数でプログラムの記述が可能です。効率的に開発を進められるほか、初心者でも身につけやすい言語といえます。
たとえば、Hello World!の書き方の違いをみてみましょう。JavaやPHPと比べて、Rubyは記述が非常にシンプルなことが分かります。

Java:

public class Hoge {
  public static void main (String [] args) {
    System.out.println ("Hello world!");
  }
}

PHP:

  echo "Hello World!";
?>

Ruby:

puts "Hello World!"

Ruby on Railsとの違い

Ruby on Railsとは、Rubyの代表的なアプリケーションフレームワークです。プログラミング言語のことではありません。Rubyを使ってWebアプリケーションなどを効率良く開発するためのさまざまな機能がまとめられています。Rubyのメリットを最大限活かしながらスピーディーに開発できるように設計されており、高い需要があります。

Rubyでできること

Rubyでできることは多岐にわたりますが、以下に代表的な用途を紹介します。

Webアプリケーション開発

Rubyが最も利用されているのがWebアプリケーション開発です。Rubyは、多くのWebアプリケーションで必要となるログイン・検索機能の実装を得意としており、容易にプログラミングができます。PHPもWebアプリケーションの開発に向いていますが、Rubyは効率性や処理スピードがより優れているといわれています。

SNS

RubyはSNSの開発も得意としています。ユーザー情報の登録やログイン情報の管理、SNSに投稿する機能も効率的に実装可能です。現在は別の言語に移行していますが、当初はTwitterもRubyを使って開発されていました。

ブログ

ブログの作成もRubyの得意分野です。アプリケーションフレームワークのRuby on Railsを利用すれば、テキストエディター機能を容易に実装でき、ブログを効率的に開発できます。また、さまざまなライブラリを使って各種機能を追加できるため、Rubyを使うと自由度の高いブログに仕上がるでしょう。

ショッピングサイト

ショッピングサイトにはログイン・検索に加えて、商品の管理や登録をする機能も必要です。これらも、RubyとRuby on Railsの持つライブラリを利用すれば、効率的に実装できます。

スマホアプリ

スマホアプリの開発は、iOSではSwift、AndroidではJavaやKotlinがよく使われますが、Rubyでも開発が可能です。Rubyは、iOSとAndroid両方のOSに対応しています。ただし、ネイティブアプリ開発の場合は、SwiftはApple、KotlinはGoogleが標準言語として推奨しています。これらの言語はOSに最適化されており、できることも多いため、SwiftやKotlinを選んだほうがよいでしょう。

スクレイピング

スクレイピングとは、Web上から情報を収集し、加工して新しい情報を作り出すことです。スクレイピングは自動で情報収集を行うため、手動での情報収集に比べて非常に効率的です。Rubyには「Nokogiri」という名称のスクレイピングを行うライブラリがあり、初心者でも容易に実装できます。

API開発

API開発の代表的な例としては、SNSの認証があげられます。何らかのWebサービスへログインする際に、SNSの認証を流用することがあるでしょう。これは、TwitterやFacebookなどのIDやパスワードを流用して他のWebサービスにログインする仕組みですが、SNSの登録情報を、APIを通じて共有しているからできることです。Rubyでは、こうしたSNS認証などのAPI開発を効率的に実装できます。

ゲーム開発

ゲーム開発では、プログラミング言語はC++やUnityが主流です。しかし、Rubyには「gosu」「DXRuby」「NanoGL」などのゲーム向けライブラリがあり、ゲームの開発にも利用されています。

ポータルサイト

Rubyを使うと、ポータルサイト上での集客機能を容易に実装できます。たとえば、企業のポータルサイトでは、お知らせ機能やプッシュ通知、SNS連携などのLIVE発信機能を装備していることがあります。Rubyは、このようなLIVE発信機能を容易につけることができ、機能の追加やメンテナンスも容易です。

ただし、Rubyは近年AI開発などでよく使われる機械学習は得意ではありません。機械学習においては、RubyよりもPythonを使ったほうがよいでしょう。Pythonはさまざまな機械学習向けのライブラリを揃えています。

Rubyの活用事例

Rubyを使用している代表的なWebサービスを紹介します。

クックパッド

クックパッドは、クックパッド株式会社が提供する、月間PV約5億の有名な料理レシピサイトです。Rubyで開発された国内サービスとしては最も有名なものでしょう。Ruby on Railsは、処理が遅いと言われがちですが、その巨大さやユーザー数などから処理速度に関する危惧を払拭するサイトとなっています。
また、クックパッド開発者ブログが存在し、積極的に開発情報などを開示している点も特徴です。クックパッドの開発に携わっているエンジニアが技術系セミナーで講演を行うこともあります。

クラウドワークス

クラウドワークスは、フリーランスを中心に仕事を請け負いたい人と、仕事を依頼したい人をマッチングさせる国内最大規模のクラウドソーシングサイトです。近年では働き方改革が進み、週末起業や副業などを始める人が増加しているため、クラウドワークスの人気も高まっています。
クラウドワークスでは、当初のスタートアップから大きく成長するために短期間での開発が求められ、Ruby on Railsの生産性の高さが有効だったそうです。将来の変化に対応できるシステムの構築により、現在も同社は成長を続けています。

HIKKY

株式会社HIKKYは、VRやメタバース空間でサービスを提供する企業です。HIKKY社は
バーチャルマーケットで、Ruby を使ったサービス等でRubyの特徴を活かした新規性・独創性・市場性・将来性に富んだビジネス事例を表彰するRuby biz Grand prix 2021の大賞を受賞しました。
バーチャルマーケットでは、バーチャル空間上でのWebサイトやECサイトが存在し、その開発にRubyやRuby on Railsが使われています。作りたいものを実現できる自由度など、Rubyの特徴を十分に活かしたバーチャル空間となっています。

※詳細はオフィシャルサイトのRuby活用事例をご参照ください。

Rubyエンジニアに必要なスキル

Rubyエンジニアには、プログラミングのスキル以外にも以下のようなスキルが必要となります。

Ruby on Railsのスキル

Rubyを用いた開発では、アプリケーションフレームワークのRuby on Railsが多く使われます。Ruby on Railsを利用することで、効率的かつ高品質な開発につながります。Rubyエンジニアにとって、Ruby on Railsのスキル習得は必須といえるでしょう。

フロントエンドスキル

Rubyが最も多く使われるのはWeb開発でのサーバーサイドですが、必ず関係するのがフロントエンドの開発です。Web開発のサーバーサイドとフロントエンド両方のスキルがあるRubyエンジニアは重宝されます。フロントエンジニアのスキルであるHTML・CSS・JavaScriptなどの言語スキルを身につけると、活躍の場が大きく広がるでしょう。

インフラスキル

Rubyは生産性が高いため、小規模な開発から大規模な開発まで、さまざまな開発に利用されます。なかでも、小規模な開発プロジェクトでは、エンジニアの人数が限られることが多いため、インフラのスキルも併せ持つRubyエンジニアは重宝されます。

関連記事:
Rubyエンジニアになるには!? 未経験から就職・転職する方法もご紹介
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Rubyを習得するメリットと将来性

次に、Rubyを習得するメリットと将来性について解説します。

習得するメリット

求人が多い

レバテックキャリアでは、Rubyに関する求人が2,800件ほどあります。(※2023年2月現在)Rubyは汎用性が高いため、さまざまな分野で利用されており、人材需要の高いプログラミング言語です。

学びやすい

Rubyはシンプルで記述が少ない点が特徴です。そのため、初心者にとって学びやすく、習得しやすいメリットがあります。

日本語の学習コンテンツが豊富

Rubyは日本生まれのプログラミング言語のため、海外生まれの言語よりも日本語のコンテンツが揃っています。情報収集がしやすいため、不具合やトラブルが起こった際にも素早く対処できるでしょう。また、参考にできる情報が豊富なことは、未経験者がスムーズに学習を進めるためにも重要な要素です。Web上に学習コンテンツも多くあり、費用を抑えてスキルを習得できます。

将来性

世界的に使われている

世界のプログラミング言語検索数を示す「TIOBE Programming Community Index」によると、2023年2月現在、Rubyは16位にランクインしています。Rubyは世界中で使われている言語であり、スキルを身につければ将来海外でも通用する可能性が高いでしょう。

コミュニティが活発

プログラミング言語の発展には、コミュニティの存在も欠かせません。コミュニティでは、プログラミング言語をより良くするための意見交換や、使いやすいライブラリの提供などが行われます。Rubyは、日本だけではなく世界中で活発なコミュニティ活動が行われているため、将来性が期待できます。

※コミュニティ例:Ruby Association
関連記事:Rubyとは何か?特徴やメリット・転職関連情報について解説

Rubyに関する資格

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験はRubyアソシエーションが運営しています。Rubyを使ってシステムを設計開発、運用するエンジニアや、Rubyを使ったシステム提案を行うコンサルタント、Rubyの講師などを対象とする資格です。レベルに応じて、SilverとGoldの2種類に分かれています。

Ruby技術者認定試験(Silver)

Silver試験では、Rubyの基本的な知識、技術レベルが問われます。文法知識やオブジェクトや標準ライブラリの知識などを中心に出題されます。

Ruby技術者認定試験(Gold)

Gold試験では、Silverよりもさらに深い知識が問われます。Silverよりも高い応用力が試されるため、実際の試験問題を解いて実践力を高めておくとよいでしょう。

Rails技術者認定試験

Rails技術者認定試験は、株式会社 オデッセイ コミュニケーションズが運営する、Ruby on Railsの専門知識を評価する資格です。
「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」「Rails4 技術者認定シルバー試験」「Rails5 技術者認定ベーシック試験」のランクが設定されています。
Ruby on Railsのバージョンによって対応する試験が変わり、Rails4には「Rails4 技術者認定ブロンズ試験」と「Rails4 技術者認定シルバー試験」、Rails5には「Rails5 技術者認定ベーシック試験」が対応しています。

関連記事:Rubyの資格について|「Ruby技術者認定試験」の詳細をご紹介

Rubyの学習方法

Javaなどの有名なプログラミング言語に比べると、Rubyは文法がシンプルなため、学習のハードルはそれほど高くありません。初心者にはおすすめの言語といわれています。ここでは、経験者向けと未経験者向けの学習方法を解説します。

経験者向け学習方法

サイトで学ぶ

ほかのプログラミング言語のスキルを持っている人は、学習サイトで学ぶとよいでしょう。前述したとおり、Rubyは日本語の学習コンテンツが豊富にあります。経験者であれば、Ruby自体の難易度が比較的低いこともあり、サイトでも十分スキルを習得できるでしょう。

技術者コミュニティで学ぶ

Rubyには、オフィシャルなもの以外にも、複数のコミュニティが存在します。コミュニティには経験豊富なエンジニアがいることも多く、簡単に質問や情報共有ができるため学習には有用です。有名なコミュニティにRubyKaigiがあり、定期的なカンファレンスも開催されているため、ぜひチェックしてみてください。

未経験者向け学習方法

書籍やサイトを使って独学する方法もありますが、未経験者が確実にスキルを習得するにはスクールの活用がおすすめです。独学に比べて費用はかかるものの、カリキュラムに沿って現役エンジニアなどの専門講師から学べるため、確実かつ短期間でスキルを身につけられます。

関連記事:Rubyの勉強方法やスキルレベルを証明する資格について

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