Ruby on Railsの将来性と絡めて解説しますRubyの将来性を評価!需要やメリットについて

最終更新日:2022年7月28日

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Rubyは日本発祥のプログラミング言語で、まつもとゆきひろ氏によって開発されました。ベンチャー企業をはじめ、多くの企業が開発に使用しています。なかでも、WebアプリケーションのためのフレームワークであるRuby on Railsの使い勝手が非常によく、Twitter、Huluなどの巨大なWebサービスの開発にも利用されています。

Rubyに特化したブートキャンプ型のスクールも多くあり、10代〜20代のエンジニアのあいだで絶大な人気を得ています。業界内での需要も高く、学習する価値が十分にある言語と言えますが、ほかの言語の台頭によりその将来性について否定的な意見も散見されます。

そこで本記事では、Rubyを学習しようかどうか迷っている方や、このままRubyのエンジニアとしてキャリアを積むことに不安を感じている方に向けて、ほかの言語との比較も交えながら、Rubyの需要状況や将来性にまつわるさまざまな意見を取り上げ、Rubyの将来性について解説します。

1. Rubyの将来性についての評価

ここでは、Rubyの今後の需要について解説します。Rubyに対する肯定的な意見は多く、将来性が期待できる言語であると考えられています。Ruby on Railsを活用したWebアプリケーションの構築を中心に、今後の需要も安定していると考えられるでしょう。そう考えられる理由について、ここでは述べさせていただきます。

Rubyに将来性があると考えられる理由

なぜRubyは将来性があると考えられているのか、その理由について詳しく解説していきましょう。

汎用性が高く、他言語よりもコードが短くシンプル

Rubyといえば、Web開発で用いられることが多い言語ですが、実は汎用性が高く、Web開発以外の現場でも使用されています。この理由のひとつとして、Windows、Linux、Mac OSなどいろいろな環境で動作可能なマルチプラットフォームであることが挙げられます。

さらに、Rubyはメタプログラミングが可能であるという点も見逃せません。メタプログラミングとは、簡単に言うとコードからコードを生成することで、複雑な処理であってもシンプルなコード記述でプログラミングできるため、開発工数やコストの削減が期待できます。

Webアプリケーション開発において需要のある言語である

前述の通りRubyは日本産のプログラミング言語ではありますが、Webアプリケーション市場の競争激化という後押しを受け、ベンチャー企業から大企業まで世界的に幅広く活用されている言語です。「Ruby on Rails」が普及して以降、一層その人気が増したようにも見受けられます。

世界のプログラミング言語検索数を示す「TIOBE Programming Community Index」によると、2022年5月現在Rubyは19位にランクインしています。世界規模で普及はしているとは言え、Rubyの現状としては日本の方が安定して需要のある言語と言えるでしょう。

日本での需要がある証左として、2022年7月現在、レバテックキャリアのRubyエンジニア公開求人は約2100件ほどあります。

高年収を提示されるケースが増えている

Stack Exchange Inc.が調査した「2021 Developer Survey」によると、世界のRubyエンジニアの平均年収は同率5位にランクインされ、80000ドルとなっています。低コストで迅速にWebアプリケーションなどの開発ができることから、世界的な需要があることがうかがえます。レバテックキャリアの求人では、フロントとバックエンド双方の開発ができるRubyエンジニアに対し、1000万以上の提示をする求人もあるほどです。

スタートアップ企業やベンチャー企業が積極的にRubyを採用している

Rubyはフレームワークを使って短期間での開発が可能であり、コストや工数を削減しながら開発を進めることができます。また、日本で開発されたプログラミング言語であるという点は日本人にとってはアドバンテージが高く、日本人にとっては初心者でも学びやすいプログラミング言語のため、スタートアップ企業やベンチャー企業で積極的に採用されています。バージョンアップも頻繁に行われていますので、今後もスピーディーな開発が求められる現場で重宝されていくでしょう。

Rubyの今後が懸念される理由

Rubyに対して肯定的な意見が多くある一方で、いくつかの懸念点も存在しています。ここではRubyの将来性を危惧する意見を紹介します。

データサイエンスの分野においては乗り遅れ感がある

ビッグデータ活用やAIの活用がIT業界で重視されつつある昨今、データサイエンスの分野がとても注目されています。データサイエンスの業務にはプログラミング言語を用いた作業も発生します。これらの作業は、現状PythonとRが主流となっています。これはこの2つのプログラミング言語が、データサイエンスに特化したライブラリを揃えているからです。一方で、Rubyについては、現状ではデータサイエンス分野のライブラリ充実については乗り遅れているという印象です。

処理速度の遅さをはじめ、いくつかの欠点があると言われている

Rubyは処理速度の遅さを指摘する意見が一部あります。これはRubyがインタプリタ式のプログラミング言語であることが影響しており、コンパイル式を採用しているCやJavaに比べると実効速度は遅くなってしまうのです。

また、Rubyは動的型付け言語であるため、大人数の開発を行う際に統一性を持たせて管理する必要があります。文法が厳密に管理されているプログラミング言語は難易度が高い一方で、コードを入力する担当者によって差が出ることが少ないため、担当者が変わったとしても引き継ぎや管理が容易です。しかし、Rubyは同じプログラムでもさまざまな書き方ができるため、本人以外がソースを見直したときに理解しにくいという問題点もあります。

Webアプリケーション開発ではLAMPが定着している

現在稼動している大規模なアプリケーションの多くでは、LAMPが定着している状況です。LAMPとは、Linux、Apache、MySQL、PHPの頭文字をとった略で、低コスト・高速・安定したシステム開発・運用ができるというメリットから多くの企業で採用されてきました。このため、プログラミング言語単体で見るとRubyのほうが適切であるというケースでも、PHPが選択されるケースも少なくありません。

とは言えここ最近では「LAMP環境はもう古い」という意見があるのも事実です。ApacheからNginxへ、MySQLからBigQueryやMairaDBへとトレンドが移り変わっているように、Webアプリケーション開発においてもPHPが一強だった時代からRubyやPython、Goなど選択肢が増えている状況です。

2. Rubyの需要状況

Rubyの将来性について把握できたところで、Rubyの市場需要状況に関してご紹介していきます。Rubyエンジニアとしての転職活動をする際には、特に以下で挙げるポイントに注意しておきましょう。

スタートアップやベンチャー企業などでのニーズが高い

いち早くサービスを立ち上げ、ビジネスを軌道に乗せるためには開発スピードの速いRubyを採用するスタートアップ企業が多く見られます。

最近では大企業への就職以外にも、スタートアップ企業やベンチャー企業で幅広い経験を積み、フルスタックエンジニアとして活躍することを目標にするエンジニアも増えています。こうしたキャリアパスを実現するためには、Rubyの習得は大きな武器となることでしょう。

Webサービスのユーザー数増加にともない需要も増加

SNSや動画ストリーミングサイトなど、Webサービスは多様化しておりユーザー数も増加しています。先ほど紹介したスタートアップ企業やベンチャー企業の事例以外にも、Twitterやhuluといった多数のユーザーを抱えるWebサービスにおいてもRubyは活用されています。

3. Ruby on Rails(ルビー・オン・レイルズ)の将来性

Rubyというプログラミング言語を語るうえで欠かせないのが「Ruby on Rails(ルビー・オン・レイルズ)」の存在です。そもそもRubyとRuby on Railsを混同している方も多く、両者の明確な違いが説明できない方は意外と多いものです。

Ruby on RailsはRubyの人気を爆発的に高めたフレームワークのひとつで、このフレームワークがあるからRubyそのものの将来性も安定していると言っても過言ではない存在です。

それでは、Ruby on Railsはどのような存在で、何故Rubyの将来性を高めるにまで至っているのでしょうか。

ここではRubyとRuby on Railsとの違いを紹介するとともに、なぜRuby on Railsが注目されているのか、その将来性についても詳しく紹介します。

Ruby on Railsとは

Ruby on Railsとは、正確に言うとプログラミング言語ではなく、Rubyを利用してWebアプリケーションを構築する際のフレームワークのひとつです。フレームワークとは日本語で「骨組み」や「構造」といった意味をもち、プログラミングにおいて必要な機能が実装されたもののことを言います。

Ruby on RailsにはWebアプリケーション開発に必要な豊富なライブラリが備わっており、後からライブラリを追加することも可能です。これによってRubyでのWebアプリケーション開発が効率化でき、プログラマーの開発の負担を減らすことができます。

Ruby on RailsとRubyの違い

プログラミング初心者の中には、RubyとRuby on Railsは別々のプログラミング言語であると認識している方も少なくありません。しかし、先ほど紹介したように、Rubyはプログラミング言語であるのに対し、Ruby on RailsはRubyの開発を効率化するためのツール(フレームワーク)です。

Rubyでの開発を担うエンジニアの中には、Rubyというプログラミング言語のスキルと、フレームワークであるRuby on Railsを扱えるスキルをセットで身につけている方が多いのです。

4. 他言語との比較で見るRubyの将来性

Rubyのスキルを身につけようと考えたとき、ほかのプログラミング言語と比較して将来性があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。せっかくプログラミングスキルを身につけるのであれば、長く役立つ将来性のある言語を習得したいものです。

ここでは、サーバーサイド向けのプログラミング言語として需要の高いPHPと、特にデータサイエンス分野で将来性があるとされているPythonを比較しながら解説します。

PHPとの比較で見るRubyの将来性

現状、Webサイトにおけるサーバーサイド向けの開発で圧倒的に高い需要を誇っているのはPHPです。Q-Successが調査した結果によると、2021年1月から2022年6月までのあいだ、PHPのシェアは実に約80%。これに対し、Rubyは4~6%前後で推移しています。

しかし、注目するべきは、PHPが徐々にシェアを落としていきつつあるのに対して、Rubyは少しずつシェアが伸びているということです。2019年10月のRubyのシェアは2.7%でしたが、2022年6月には5.9%まで上昇しており、このシェアの伸び率はほかのPHPの後釜となり得るプログラミング言語と比較しても高い伸び率になります。

Pythonとの比較で見るRubyの将来性

PythonとRubyは、ともに注目度が高く、勢いのあるプログラミング言語のため比較されやすい傾向にあります。

Pythonはデータサイエンス分野でも活用が期待されているプログラミング言語であり、Rubyと同様シンプルなコードでプログラミング初心者でも学びやすいという特徴があります。

決して「AIの開発はPythonでなければできない」というものではなく、Rubyやそのほかのプログラミング言語でも技術的には可能ですが、データサイエンス分野においてビッグデータ分析をしたり機械学習をおこなったりといったライブラリはPythonのほうが充実しており、開発がしやすいメリットがあります。

一方で、Rubyに関しては、データサイエンス分野のライブラリが豊富とは言いにくい状況で、やや乗り遅れている感が否めません。

とはいえ、Webアプリケーション開発という観点で考えると、PythonよりもRubyのほうが開発スピードやコストの面で優れていると考える企業が多く、Rubyの人気も根強い状況です。また、Webアプリケーションというプロダクトが今後衰退していくということも考えにくいでしょう。

そのため、将来性という面で考えると、開発するプロダクトの方向性が、データサイエンス分野なのかWebアプリケーション分野なのかで決定することになるでしょう。

Pythonの将来性についてより詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご参照ください。

関連記事:Pythonエンジニアの将来性は?JavaやRubyとの需要も比較

目標によって学習する言語を選ぶ

Ruby、PHP、Pythonと3つのプログラミング言語を比較しながら紹介してきました。しかし、どれも一長一短があるプログラミング言語であることから、どれを学べば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからはRubyとPHP、Pythonの学習に向いている人の特徴を紹介します。

何を目標とし、どのようなエンジニアになりたいのかによっても学ぶべきプログラミング言語は異なります。ぜひ参考にしてみてください。

Rubyの学習がおすすめな人

特にスタートアップ企業やベンチャー企業において、Webアプリケーションの開発をスピーディに行いたいという需要が高いため、Webアプリケーションの開発を担いたいという方はRubyのスキル取得がおすすめです。

また、エンジニアとしてのキャリアパスのため、最終的には大企業に勤めたいけれども、まずはベンチャー企業やスタートアップ企業でスキルを磨きたいという方にとっても、こうした企業に需要があるRubyの習得が望ましいでしょう。

また、Rubyは新規開発案件が中心となることが多いです。現状、サーバーサイド向けに構築されたシステムの多くはPHPが採用されているケースが多く、保守案件はPHPがほとんどだからです。ゼロからアプリケーション開発に携わることに関心がある方なら、習得して損はないでしょう。

PHPの学習がおすすめな人

PHPは圧倒的なシェアを誇っていることからも分かる通り、多くの既存システムに採用されています。そのため、新規開発というよりは既存システムの運用や保守業務がメインになることが想定されます。

シェアが大きいということは市場でのニーズが高いことも意味しており、求人案件も豊富です。とにかく就職・転職に強いプログラミング言語を身につけ、安定した仕事に従事したい方にとってはおすすめのプログラミング言語といえるでしょう。

もちろん、はじめはPHPのスキルを身につけて実務経験を積んだ後、RubyやPythonの勉強に取り組んでみるのもおすすめです。複数のプログラミング言語をマスターしている人材のほうが求人市場での評価は高くなりやすいです。

Pythonの学習がおすすめな人

前節でも紹介したとおり、Pythonには機械学習やデータサイエンス分野に適するライブラリ、フレームワークが充実しているため、そういった分野の仕事に関心のある方には、Pythonの学習がおすすめです。

機械学習やデータサイエンス分野の仕事には、エンジニアとしての技術力のみならず、統計学や数学に関する専門的なスキルも求められます。その分野を志す方は、Pythonの学習と併せてこれらのスキルを磨くことも怠らないようにしましょう。

5. Rubyの将来性についてのよくある質問

Q1.Rubyは今後衰退していくと聞いたのですが本当ですか?

Rubyが今後衰退していくと考えられている根拠としては、ほかのプログラミング言語の台頭が挙げられます。特にデータサイエンス分野に非常に強いライブラリを兼ね備えているPythonと比較すると、人気として負けているのは事実です。

しかし、WebアプリケーションフレームワークのRuby on Railsを活用した低コストでスピーディーに開発できるというメリットは、それを補ってあまりあるものです。データサイエンスの分野でPythonに追いつくことは難しいのではないかと考えられますが、今後も安定した需要があるWebアプリケーションの開発において強みがあるRubyが衰退の一途を辿ることは考えにくいでしょう。

Q2.Rubyの求人数はどれだけありますか?

2022年5月22日現在、レバテックキャリアには2089件のRuby求人が登録されています。傾向としては新規開発案件や、Ruby on Railsを活用した案件が多いのが特徴です。

6. まとめ

この記事では、Rubyの概要から需要状況、将来性について解説してきました。Rubyは優れている点が非常に多い言語で、世界中のシステム開発で利用されている言語です。さらに、有名サービスの開発に採用されるなど、すでに安定したポジションを獲得している言語であると言えるでしょう。

データサイエンス分野においてはまだ波に乗れていないといったところはありますが、全体的に否定的な意見が少なく、将来性は高い言語であると言えます。この機会に習得してみてはいかがでしょうか。Rubyコラム

Rubyの概要

Rubyはまつもとゆきひろ氏によって開発された、日本発のオブジェクト指向スクリプト言語です。1995年に一般公開されて以来、世界中に広まり現在も強く支持されています。日本工業規(JIS)に認定されており、日本発祥のプログラミング言語としては初めてIECで国際規格としても認められた言語です。

Rubyを使うことのメリット

Rubyは数あるプログラミング言語の中でも、手軽で柔軟なプログラミングができることから初心者でも扱いやすいとされている言語です。Rubyは、業務系システムやECサイト、Webサイトなど幅広い用途で使用できるため、多方面から需要があります。コードの記述量が少なく、可読性や保守性に優れているのが特徴です。

また、スクリプト言語であるためコンパイルが不要で、プログラムの実行やデバッグも容易にできます。「Ruby on Rails」という優秀なフレームワークが使えるのも大きなメリットです。

Rubyを使うことのデメリット

Rubyはあまりデメリットを挙げられない言語です。あえてデメリットをあげるとすれば、金融系など大規模システムの実績が少ないことがあります。金融機関系のシステムは、JavaやPHPが主流ですので、この領域がRubyに置き換わる可能性は低いでしょう。

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