組み込みエンジニアに役立つ資格と、試験勉強におすすめの書籍を紹介組み込みエンジニアに役立つ資格

最終更新日:2020年8月7日

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組み込みエンジニアは、家電製品や通信機器、自動車などのハードウェアにソフトウェア(プログラム)を組み込むエンジニアです。近年、IoTの進歩に伴いさまざまなハードウェアがインターネットと接続されるようになりました。このような背景もあり、組み込みエンジニアの需要が高まっています。

組み込みエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、取得することで必要な知識が身に付き、スキル証明にもつながります。この記事では、組み込みエンジニアに役立つ資格をはじめ、仕事内容や平均年収についても解説します。

1. 組み込みエンジニアの仕事内容

まず、組み込みシステムの概要と組み込みエンジニアの仕事内容について簡単に解説します。

組み込みシステムとは

組み込みシステムとは、PCのような汎用的な用途に使用されるのではなく、特定の機能を実現するシステムを指します。具体的には、テレビやエアコンなどの家電製品、スマートフォンなどの通信機器、OA機器、自動車、医療機器などを電子制御するシステムのことを組み込みシステムと言います。

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニアの仕事内容は、組み込みシステムの設計や開発、テストといった工程からなり、アプリケーションエンジニアと大きく変わりません。一方で、さまざまな機器を制御するシステムを開発するため、CPUやOS、メモリの制御や回路図の設計、ドライバ設計といった組み込みエンジニア特有の知識とスキルが必要になります。

2. 組み込みエンジニアに役立つ資格と参考書籍

次に、組み込みエンジニアに役立つ資格と、試験勉強する際におすすめの参考書籍について解説します。

基本情報技術者試験応用情報技術者試験

基本情報技術者試験および応用情報技術者試験は、IPAが運営する国家資格試験です。サーバーやネットワーク、プログラミング手法、ハードウェアなどすべてのエンジニアに共通して求められるIT知識が幅広く出題されます。どちらの資格もエンジニアの登竜門的な位置付けであり、多くのIT企業では就職(新卒)から3年以内程度で取得することが推奨されています。どちらの試験も合格率は20%程度であり、比較的難易度の高い資格です。

【学習に役立つ書籍】

『よくわかるマスター 基本情報技術者試験 対策テキスト(富士通エフ・オー・エム株式会社、富士通エフ・オー・エム出版)』
シラバスで記載されている用語を網羅し、試験に必要な知識を体系的に学ぶことができます。

『2020年度版 ニュースペックテキスト 応用情報技術者(TAC情報処理講座、TAC出版)』
オールカラーで図解が見やすい試験対策本です。午前、午後試験ともに対応しており、頻出用語、重要ポイントがまとめられています。過去問を利用した確認問題でアウトプットしながら学習を進めることができます。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、非常に高度な知識・技能が問われます。対象者は、組込みシステムの設計・構築・製造を主導的に行う者とあるため、中級から上級者向け(実務経験10年以上が目安)の試験です。組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行し、開発環境の構築・改善ができることが期待されます。合格率は15%〜20%程度です。

【学習に役立つ書籍】


『情報処理教科書 エンベデッドシステムスペシャリスト 2019~2020年版』(牧隆史・松原敬二、翔泳社)
図を多用し、初学者にも理解しやすい構成になっている書籍です。

ETEC(組込み技術者試験制度)

ETECは、一般社団法人組込みシステム技術協会が実施する試験です。初級から中級技術者を対象としているため、駆け出しの組込みエンジニアにもおすすめの試験です。

試験は合否判定ではなく、レベル判定が行われます。組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)と、組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)に分かれ、それぞれグレードA~Cで評価されます。

クラス2の試験の対象者は、組み込みソフトウェア教育を受けている学生や社内教育を受けたプログラマなどです。CPUやメモリなどの技術要素やソフトウェア設計、テスト技法などが幅広く出題されます。

【学習に役立つ書籍】

『組込みソフトウェア技術者試験クラス2対策ガイド』(組込みシステム技術協会、CQ出版)
クラス2の試験に対応した書籍です。出題範囲に沿った内容になっており、効率的に学習できます。組み込みエンジニアに求められる基礎知識を身につけることができるでしょう。

OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験プログラム) 

OCRESは、組み込みシステムの開発者を対象とし、世界130ヶ国以上で実施されている国際的な資格試験です。ファンダメンタル、インターメディエイト、アドバンストの3つのレベルに分かれており、上位レベルの資格に認定されるためには、下位レベルの資格を取得しておく必要があります。

ファンダメンタルではUMLの基礎的な知識を中心に出題され、インターメディエイトではモデル駆動型アーキテクチャやCORBA、アドバンストでは組込みCORBAなどの応用技術が問われます。合格率は非公開ですが、出題される問題のうち約50%の正解で合格となっています。

【学習に役立つ書籍】

『組込みシステムのためのソフトウェアエンジニアリング 基礎編』(ジム・クーリング、アイテック)
組込み系システムに関する世界的な名著であり、OCRESの標準テキストとして採用されている書籍です。ソフトウェアの設計、テスト、デバッグ、ドキュメント作成、レビューなど、組み込み開発の基礎的な知識を習得できるため、試験を受けない方にもおすすめの一冊です。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQB 認定テスト技術者資格とは、テスト技法やテストマネジメント、テスト評価に関するスキルを証明する資格です。各国のテスト技術者認定組織と相互認証を行っているため、海外でも有効な資格となっています。

「Foundation Level」ではソフトウェアテスト全般に関する知識が問われ、「Advanced Level」ではテストマネジメントやテスト評価に関する知識が問われます。組み込み系に特化した資格ではありませんが、テストエンジニアリングに関する知識を習得できることができます。開発する組み込みシステムの品質向上に役立つでしょう。

【学習に役立つ書籍】

『ソフトウェアテスト教科書 JSTQB Foundation 第4版』(大西 建児・佐々木 方規・鈴木 三紀夫・中野 直樹・福田 里奈、翔泳社)
Foundation Levelの公式試験対策本です。シラバスのバージョン2018に対応しており、試験範囲の解説だけでなく、重要用語や模擬試験も収録されています。試験を受ける人にとって必須の参考書と言えるでしょう。

3. 組み込みエンジニアの年収

最後に、組み込みエンジニアの年収について紹介します。レバテックキャリアに掲載されている求人情報を見てみると、組み込みエンジニアの年収は300万円~1000万円と非常に幅があります。用途の限られるアセンブリ言語よりも、多くの組み込みシステムで汎用的に使用されるC言語を扱えるエンジニアの方が、年収が高い傾向にあります。また、プロジェクトマネージャーなどマネジメント職として採用されると700万円以上の年収を提示されやすくなるでしょう。

4. まとめ

この記事では、組み込みエンジニアに役立つ資格や参考書籍を中心に紹介しました。組み込みエンジニアはソフトウェアに関する知識だけでなく、ハードウェアや電子回路の知識などが幅広く求められます。これらの知識を効率的に学習するためには、資格試験を活用するのが効率的です。スキル証明にもなるため、積極的に活用してみると良いでしょう。

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