ネットワークエンジニアへの転職方法!ポイントやキャリアパスも紹介

最終更新日:2024年7月10日

ネットワークエンジニアとは、インターネットや社内LANといったコンピュータに関するネットワークの構築、保守管理などに関わる技術者のことです。家電などあらゆるものがインターネットにつながるIoTも普及しており、ネットワークを管理するネットワークエンジニアの役割はとても重要な仕事です。

この記事ではネットワークエンジニアへの転職を考えているエンジニアに向けて、ネットワークエンジニアに求められるスキルや役立つ資格、転職市場における需要、将来性や具体的な年収まで詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアは未経験からでも転職しやすい職種なので、他業界の人にもチャンスがある
  • ネットワークエンジニアはネットワークに関する専門的な知識を持つエンジニアで、システム開発プロジェクトや企業システムには欠かせない存在
  • サーバーエンジニアやインフラエンジニアもネットワークエンジニアと同義で扱われる場合があるため、求人の募集要項などをしっかりと確認すべき

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ネットワークエンジニアへの転職方法

ネットワークエンジニアへの転職方法は、大きく分けて同じネットワークエンジニアからのキャリアアップ転職と未経験から目指す方法があります。それぞれの方法について把握しておくことで、自分の状況にあわせたプランを考えやすくなるでしょう。

ネットワークエンジニアとしてキャリアアップする場合

すでにネットワークエンジニアとして働いている人が、そのままネットワークエンジニアとしてキャリアアップする選択肢もあります。この場合、転職によってスキルアップや年収アップを狙っている場合が多いでしょう。

より上流工程を担当できる企業への転職や、ベンチャー企業に転職することで将来的に役立つスキルを身につけ、長期的な視点で年収アップを狙っていくという方法が人気です。すぐに年収が上がれば良いですが、そうでなくても、市場価値の高いスキルを身につけていくことは重要です。

関連記事:ネットワークエンジニアのキャリアパス|キャリアアップの要点も解説

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合

年齢が若ければ、ネットワークエンジニアは未経験からでも目指しやすい職種です。ソフトウェアエンジニアと違って独学などは難しく、また独学している人はソフトウェアエンジニアのほうに進む可能性が高いからです。

そのためネットワークエンジニアは未経験者にも門戸を開き、人手不足を解消しているという状況です。同じ未経験者の中で有利になるためには、ネットワーク関連や基本情報技術者資格の取得、基礎知識の勉強などが役立ちます。

ほかにも、サーバーエンジニアやデータベースエンジニアなど、ネットワーク構築業務は未経験でも、ネットワークエンジニアを目指すという選択肢もあります。サーバー周りの構築経験と、ネットワーク関連のスキルがあれば、IT未経験の人よりも転職に有利です。

ネットワーク業務未経験の人は、運用・保守業務から始めるケースが多いです。

関連記事:ネットワークエンジニアの運用・保守とは?必要なスキルも解説

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ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、ネットワークの設計、構築、運用・保守などです。スキル、経験、所属している企業、プロジェクトなどによって担当する工程は異なります。一般的には、設計のような上流工程ほどスキルや経験のあるネットワークエンジニアが担当します。比較的経験の浅いネットワークエンジニアは運用・保守などの下流工程を担当する場合が多いでしょう。

設計

ネットワークを構築する際には設計から始めます。正確には要件定義といってクライアントと要件をすり合わせてから要件に基づいて設計を行います。設計を担当するネットワークエンジニアは要件定義も担当する場合が多いです。設計の対象には、ネットワーク機器、回線、費用なども含まれます。

構築

設計に基づいてネットワークの構築を行います。構築作業はネットワーク機器の設置から設置した機器のソフトウェアの構築も対象です。ネットワークの構築作業は、設計通りスムーズに進むとは限りません。不具合やトラブルが発生すれば、設計を変更する必要が生じることもあります。

運用・保守

ネットワーク構築後、問題がなければ実際にネットワークが稼働します。ネットワークを稼働するには運用担当者や、トラブル対応を行う保守担当者が必要です。運用と保守はセットになっている場合が多く、運用・保守チームが役割分担して担当している場合が多いでしょう。

システムエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアがネットワーク機器を扱い、ネットワークシステムを開発するのに対し、システムエンジニアはサーバー、パソコン、スマートフォン上で動作するソフトウェアの開発を担当します。ネットワークエンジニアはインフラエンジニアの一種なので、システムエンジニアと比較するとよりシステム全体の土台部分を担当しているといえるでしょう。物理的な機器を扱うかどうかという違いもあります。

サーバーエンジニアとの違い

サーバーエンジニアもネットワークエンジニアと同じインフラエンジニアの一種です。サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは、サーバーを対象とするかネットワークを担当するかです。ネットワークはサーバー同士をつなぐものなので、サーバーエンジニアが構築したサーバーをネットワークエンジニアがつなぐという役割になります。

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ネットワークエンジニアへの転職成功のコツ

実際にネットワークエンジニアとして転職するためには、IT市場の動向を理解しながら、自身のスキルやキャリアパスに合った転職先を選ぶことが重要です。転職活動を成功へと導くためのコツを事前に押さえておきましょう。

ネットワークエンジニアに求められるスキルを身につける

ネットワークエンジニアに求められるスキルは、ネットワークを中心にそこから派生するスキルも含まれます。たとえば、サーバーやクラウド関連のスキルはこれからのネットワークエンジニアにとって必須といえるでしょう。またマネジメントなど技術以外のスキルも重要ですが、まずは技術を身につける必要があります。

関連記事:ネットワークエンジニアに必要な勉強内容とその学習方法

ネットワークセキュリティのスキル

あらゆるサービスがネットワークを通じて提供されている現代では、不正アクセスやデータ改ざんといった問題が日々発生しています。ファイアウォールやアクセス制御といった防御システム、異常の検知などネットワークに関するセキュリティ対策が急務となっているのが実情です。セキュリティに精通していれば、転職市場においてニーズが高く有利になるでしょう。

また最近では、ソフトウェアによって仮想ネットワークを構築する技術「ネットワーク仮想化(SDN)」が普及しています。SDNでは、ネットワークの構築および設定をプログラミングで制御できるという特徴があります。

そのため、プログラミングができるネットワークエンジニアはニーズが高いです。

関連記事:ネットワークエンジニアが習得すべきプログラミングスキルは?おすすめ言語や学習法も解説

サーバー系のスキル

あらゆるネットワークと接続されているサーバーには、Webサーバーやメールサーバー、DBサーバーなどの種類が存在しています。これらはサーバーエンジニアの分野ですが、ネットワーク分野とまとめてインフラエンジニアと呼ばれることもあります

ネットワークエンジニアは主にルーターやスイッチ、ファイアウォールといったネットワーク機器を扱いますが、それらはあくまでネットワーク経路を中継するものです。実際に通信のやりとりをするのはサーバーです。そのため、サーバー側でネットワーク設定が正しくできていなければ、通信を正しく行うことができません。ネットワークエンジニアも、サーバー系のスキルは重要です。

ネットワークに加えてサーバーに関する知識を習得すれば、守備範囲の広い活躍が見込めるでしょう。

クラウド、仮想ネットワークのスキル

今までは、データセンターや自社内にサーバーやネットワーク機器を設置してシステムを構築するオンプレミスが主流でした。しかし今では、クラウド上で仮想サーバーや仮想ネットワークを構築しシステムを稼働させる形態が急速に普及しています。

この流れに伴い、ネットワークエンジニアもオンプレミスでの構築・運用スキルだけでなく、クラウド環境でのネットワーク構築・運用スキルが必要とされています

関連記事:ネットワークエンジニアが習得すべきクラウドスキルとは?

マネジメントキャリアを積む

ネットワークの設計や構築であれば、新規の案件である可能性が高いです。その場合はプロジェクトの予算やスケジュール、要件定義から人材確保といったマネジメントスキルの要求が見込まれます。このような案件に携わることで経験を積み、プロジェクト全体を司るプロジェクトマネージャーになることで、クライアントとの折衝でより高い報酬が見込めるでしょう。

転職先の企業研究を行い自分に合っているか見極める

キャリアパスを考えたとき、転職先で目標が実現できる環境であるかが重要なポイントです。実際どのような転職先があるのか、事前に調べておきましょう。ネットワークエンジニアであれば、転職前の企業より規模が大きい企業や外資系に転職できる可能性もあります。大手であれば上流工程に関わる案件も多く、業務や教育制度を通じて市場価値のスキルを習得できるチャンスも増えるでしょう。

転職エージェントや転職サイトを活用する

転職先の企業分析はとても重要ですが、日々の業務と平行しての転職活動は容易ではありません。効率良く情報収集するためには、転職サイトへの登録と合わせて転職エージェントも利用しましょう

特にネットワーク分野に強いエージェントであれば、非公開求人の紹介や希望のミスマッチを防ぐことが期待できます。

関連記事:ネットワークエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介

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ネットワークエンジニアの転職求人例

レバテックキャリアで公開されているネットワークエンジニアの求人例には、以下のような案件があります。

【業界】
IT・通信

【業務内容】
Cisco製品を主としたルータやスイッチ、ファイアウオール、ロードバランサー、IP電話、ビデオ会議、ワイヤレスLAN、ネットワークカメラ、各種セキュリティアプライアンスなどの設計、構築、運用保守業務

【必須要件】
<経験>
・インフラ分野でのIT実務経験(※目安3年程度)

【マインド】
・新しい技術、製品、ソリューションに興味がある方
・責任感を持って仕事ができる方
・主体性を持って業務に取り組める方
・ネットワークエンジニアとして成長したい方
・設計構築にチャレンジしたい方
・お客様と近い距離で仕事がしたい方
・チームで働きたい方

【想定年収】
350~450万円

転職者向けの求人には、SIer(システムインテグレーター)やSES(常駐案件)といった募集が多い傾向にあります。SIerならシステムの企画から構築、運用保守までトータルでサポートすることが多いので、要件定義やマネジメントといった上流工程を目指すならチェックしておきたいところです。

SESはプロジェクトごとに配属となることが多く、業種や業務内容も多岐にわたります。プロジェクトの詳細やポジション、常駐先の企業情報など事前にヒアリングを行い希望の転職先を探しましょう。

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ネットワークエンジニアへの転職におすすめの資格

ネットワークエンジニアに資格は必須ではありません。しかし、取得しておくと転職活動において客観的にスキルを証明でき、有利になる可能性があります。入社後も資格手当がある企業もあるので、取得して損をすることはありません。ネットワーク分野での代表的な資格を紹介しますので、履歴書に書いてスキルを証明しましょう。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験はIPA(情報処理推進機構)が認定している国家資格で、高度区分(レベル4)に分類されます。その名の通りネットワークシステムに関する高度な知見を証明するための資格で、合格率は平均14%前後と極めて難易度は高い試験です。ネットワークエンジニアとしてある程度の実務経験を有し、一貫して対応できるスキルが想定されています。

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定はこれからネットワークエンジニアを目指す方に、ぜひ取得をおすすめしたい資格です。ネットワーク機器の開発・製造を手掛けるシスコシステムズ社が実施しているベンダー試験で、ネットワーク機器のコマンドやトラブルシューティングといった実務的な問題も多く出題されます。

シスコ技術者認定には100を超える認定試験があるのですが、中でもネットワークエンジニア向けとして人気の資格が、CCNAとCCNP、CCIEの3つです。

CCNA

1年以上の実務経験者を想定した試験ですが、ネットワークに関する基礎的な問題も多く出題されるため、初学者でも十分合格が狙えます。シスコシステムズのホームページではトレーニングプログラムが公開されているほか、市販のテキストも多く販売されているため学習コストは低いといえます。

CCNAは1科目の試験に合格すれば認定されます。必要な学習時間の目安は200時間〜300時間といわれています。CCNAに関する書籍は数多くあり、参考書や問題集を使って学習を進めましょう。可能であれば、ルーターやスイッチなどの実機を直接触って学べると、なお効果的です。

CCNP

CCNAの上位にあたる資格で、コア試験とコンセントレーション試験(6科目の専門分野から1科目を選択)の2つに合格すると認定されます。CCNPは実務経験が3年〜5年程度のネットワークエンジニアを想定しているため、初めて挑戦する方にとっては極めて難易度が高い印象を受けるでしょう。受験条件はなく誰でも受験可能ですが、まずはCCNAを取得してから挑戦することをおすすめします。

CCIE

CCNPの上位に当たる資格で、シスコ技術者認定資格においてエキスパートレベルの技術者を認定します。ネットワークエンジニアとしては、世界中でそのスキルを証明できるほど大変価値の高い資格として有名ですが、難易度が非常に高いことでも有名です。

CCIEは6種類のコースがあります。試験は筆記試験とラボ試験(実技試験)があり、筆記試験に合格すればラボ試験が受験できます。CCNAやCCNPと異なり、試験言語は英語のみです。

AWS認定

AWS認定は、クラウドサービスで最も高いシェアを誇るAWS(Amazon Web Service)が提供する認定資格です。全12種類の資格があり、その中でもネットワークに関連する資格として、AWS Certified Advanced Networking - Specialtyがあります。

AWS Certified Advanced Networking - Specialtyは、ネットワークソリューションのアーキテクチャの設計および実装に5年間の実務経験がある人を対象としています。難易度が高い資格ですが、合格すればAWSにおいて高いネットワークスキルをもっていることの証明になります。

AWS未経験の場合は、クラウドプラクティショナーやソリューションアーキテクトの資格を取得し、クラウド環境全般の知識を身につけてから、この資格を目指すとよいでしょう。

Linux技術者認定試験

Linux技術者認定試験はサーバーOSで高いシェアを持つLinux技術認定のIT資格で、サーバースキルの判断基準として広く認知されています。以前はLPICと呼ばれていましたが、現在はLinuC(リナック)という名称に変更されました。試験はレベル1からレベル3まで設定され、順番に取得することが受験条件となっています。レベル2ではネットワークの設計・構築も出題されるので、あわせて取得しておきたい資格です。

ITパスポート試験

ITパスポート試験はネットワークスペシャリスト試験同様にIPA(情報処理推進機構)が認定している資格で、高度区分(レベル1)に分類されます。ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験であり、はじめてIT資格取得を目指す方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。受験方法もCBT方式となっており、気軽にチャレンジできる点も人気の理由です。

関連記事:ネットワークエンジニアの資格14選!難易度やおすすめの種類を紹介

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ネットワークエンジニアに転職する際の職務経歴書の書き方

ネットワークエンジニアの求人案件では、多くの企業が即戦力として活躍できる人材であるかを重視しています。転職活動を有利に進めるためにも、どのようなスキルや経験をもっているのかを職務経歴書に記載しましょう。

関連記事:ネットワークエンジニアの志望動機の書き方は?例文も交えて解説

志望動機は転職理由を記載する

新卒や中途採用に限らず、就職活動や転職活動で必ず聞かれるのが志望動機です。どうしてネットワークエンジニアになりたいのか、明確な理由や動機は必ず記載しましょう。たとえば「企業のインフラであるネットワークを支える仕事に携わりたい」「クラウドシステムの普及など、ネットワークの分野は成長性があると考えた」など、自分なりの考えをアピールすることが重要です。

参加したプロジェクトの内容を明確に記す

職務経歴書を書く際、今まで参加したプロジェクトの内容を細かく記載しましょう。たとえば、プロジェクトの規模や使用言語、開発内容などです。プロジェクトで担当した役割や貢献したことなどを記載すればアピールに繋がります。転職先と関連するプロジェクトを強調して書くと良いでしょう。

ネットワークの知識に加えて+αのスキルや能力をアピールする

実際の求人ではネットワークのスキルや経験に加えて、WebサーバーやDBサーバーの知識などを求められるケースも少なくありません。最近のITエンジニアではマルチタスクへの対応やフルスタックとしての活躍を要求されたりします。まだ学習中のレベルであったとしても、付加価値となりうる分野があればあわせて記載しておきましょう。

英語力

とりわけネットワークの構築や設計と関連の深いサイバー攻撃の事例やセキュリティ対策には、常に高いアンテナを張り動向を注視しておく必要があります。これらの情報は主に欧米から発信されるケースが多いため、内容を的確に把握するためにも英語の読解力を求められるケースが多いです。ネットワーク機器設定や仕様書も英語で表記されることが多いため、英語力を身につけることはネットワークエンジニアにとって有利になるでしょう。

ヒアリング力

ネットワークをはじめエンジニア全般に求められるのがヒアリングのスキルです。たとえば社内SEであれば、さまざまな部署の従業員から「ネットワークにつながらなくなった」「通信の速度が遅い」といった問い合わせがあります。

従業員のITリテラシーによっては、不具合の症状を正確に伝えられないケースもあるでしょう。相手が何を伝えようとしているのかを汲み取り、用件を的確にヒアリングできる能力が求められます。ネットワークの要件定義においても同様に、クライアントからの高いヒアリング力が求められるのです。

志望動機を書くときに気を付けるべきこと

志望動機を書くときに気を付けるべきことは複数あります。たとえば、前職の退職理由をポジティブなものにする、業界・企業・職種それぞれの志望理由を考えておく、将来のことをいろいろな角度から話せるようにしておく、といったことが挙げられます。

よくある失敗として、志望動機を単一の角度からしか考えていなかったということがあります。書類に書けることは分量に限度があるのでそれでも問題ないのですが、面接時に細かく突っ込まれる可能性があるでしょう。

たとえば、職種の志望理由は考えていたが企業の志望理由が曖昧になっていた、将来的に担当したい仕事については考えていたがそこまでに至るスキルアップの流れを詳しく考えていなかった、といったケースがあるでしょう。

こういったミスを避けるため、書類に書くこと以外にも視野を広げて多角的に志望動機を考えておくことが重要です。

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ネットワークエンジニアに転職する際の面接対策

転職には必ず面接がありますので、事前に対策をしておくと良いでしょう。よく聞かれる質問などを解説します。質問を想定して回答を用意しておくことで、面接時に回答に困ることが減るでしょう。ただし定型文を用意するわけではなく、質問に応じて臨機応変に回答できるよう要点だけ押さえる形で用意するのがおすすめです。

面接においてよくある質問

まずはエンジニアに限らず転職面接では必ずといっていいほど聞かれる質問があります。一般的に聞かれる志望動機などのほか、次のような質問はかなり高い確率で聞かれるので必ず準備しておきましょう。

  • ・転職を考えたきっかけを教えてください。

    ・会社選びの基準や軸を教えてください。

    ・前社ではどのような仕事を行ってきましたか?

    ・部下やチームのマネジメント経験はありますか?

    ・いままでの仕事でアピールできる経験を教えてください。

また、エンジニア独自の質問としては次のような質問があります。

  • ・得意分野や得意言語を教えてください。

    ・これまでのスキルを生かしてどのようなことができるか教えてください。

    ・今後、専門性を付けていきたい分野があれば教えてください

    ・技術面の学習はどのようにしているか教えてください。

なお、面接をする企業が大手企業や外資系企業の場合には少し傾向の違う質問を投げかけられる場合があります。次は大手企業と外資系企業の場合の面接対策を紹介します。

大手企業への面接対策

大手企業の場合には自社の人材のほかに、委託の人材とプロジェクトチームになることがあるため、次のような質問を投げかけられる場合があります。

  • ・苦手な人とうまくやっていくためにしていることを教えてください。

    ・チーム開発の経験はありますか?

    ・チーム開発の際に意識していたことを教えてください。

    ・企業説明会の感想

これらの質問にもあらかじめ答えられるように準備しておきましょう。

外資系企業への面接対策

外資系企業の場合は多国籍な人材がいるため、さまざまな人と関係を構築する必要があります。そのため、多様性を受け入れてコミュニケーションを取れるかが問われます。しかし、それ以外は日本企業と大きく変わりませんので、一般的な志望動機や入社した際にどのような貢献ができるかを整理しておくと良いでしょう。

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転職市場におけるネットワークエンジニアの需要状況

ネットワークエンジニアを目指すにあたって、転職市場でどれほど需要があるのかが気になるポイントです。また転職後も生き残るためには、どのようなスキルが求められるのか。ネットワークエンジニアの需要と将来性についても解説します。

需要状況からわかるネットワークエンジニアの将来性

最近では多くの企業でIT関連の投資が積極的に行われており、IT人材不足も重なって求人数は非常に好調な状態を維持しています。加えてAIやIoT、フィンテックなど将来的な技術においての採用が始まるなど、今後も好調な状態は持続することでしょう。ネットワークエンジニアにおいても同様に、求人数が多い状況として、2つの理由が考えられます。


  • ・IoTやクラウドなどネットワークが重要な要素を占める技術の活用が広がっている

    ・Webサービスなどインターネットを介したサービスが急速に広がっている


このようにネットワーク技術の利用が急拡大していることから、ネットワークエンジニアの需要も高い状態が続いてます。また具体的な求人の特徴として「セキュリティなどの分野へのキャリアアップ」「マネジメントへのステップアップ」など、将来を見据えたポジションが多くなっている傾向にあるようです。逆にネットワークエンジニアだけの求人というのは、減少傾向にあると分析できます。

ネットワークエンジニアが生き残っていくためには

多くの現場ではネットワークに加えてサーバーやデータベースなど、ほかの要素とうまく連携して優れたパフォーマンスを示すことが求められます。最近ではあらゆる業種でWebサービスが拡充され、セキュリティ対策のニーズはさらに高まることでしょう。今後ネットワークエンジニアとして生き残るためには、3つのポイントが重要になると予測されます。

  • ・AWSやAzureといったクラウドやIoTなど最新のインフラ関係のスキルを身につける(ネットワーク単体のエンジニアは高い年収が難しい)

    ・セキュリティに関するスキルを身につける(Webサービスへの攻撃対策など)

    ・常に業界の動向の流れを読み解く(トレンドをキャッチアップする)

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ネットワークエンジニアの平均年収

レバテックキャリアの求人では、ネットワークエンジニアの平均年収は650万円程度です。ただし求人によって想定年収の差が大きく、経験の浅いうちは平均よりも低くなるでしょう。どのくらいの経験を積み、どのようなスキルを身につければ年収がアップするのか把握しておくことも重要です。

ネットワークエンジニアとして3~5年以上の実務経験があると、年収が高まる傾向にあるため、高年収を目指すのであれば、まずは実務経験を積んでいくと良いでしょう。

ネットワークエンジニアの年収別ポジション

スキルによって年収が大きく異なるネットワークエンジニアには、企業のシステム部門では「インフラエンジニア」というポジションの中に含まれるケースもあります。経験年数やキャリアによっても差は生じますが、ネットワークエンジニアとしての主なポジションを年収別で紹介します。

年収300万円〜400万円

・経験年数や年齢層
運用保守を中心に経験してきた場合の年収ゾーンであり、エンジニアとしてのポジションより年収が低い傾向にあります。この年収ゾーンで採用される年齢は、未経験の20代〜30歳未満が中心です。

・求められるスキル
ネットワーク設計の経験は必須ではありませんが、運用保守としての経験が求められます。

年収400万円〜500万円

・経験年数や年齢層
ネットワーク設計や構築のスキルを持つ場合は、400万円〜500万円程度の年収が想定されます。この年収ゾーンでの採用は20代後半〜30代前半が中心で、資格取得や数年以上の経験が必要です。一人で設計から構築までできる人材であれば、年収450万円以上も期待できるでしょう。

・求められるスキル
ネットワークの設計・構築のスキルが求められ、企業によってはCCNAなどの資格が必要なケースもあります。

年収500万円以上

・経験年数や年齢層
ネットワーク分野に強いSIerなら年収500万円以上で採用されるケースもありますが、ネットワークスキル単体での採用は少ないのが実情です。この水準を目指すのであれば、OSやサーバー、クラウドなどインフラ関連のスキルも身につける必要があるでしょう。

・求められるスキル
30歳以上が多くリーダーシップやマネジメントなど、チーム全体をまとめてプロジェクトを遂行する能力も求められます。

このように、ネットワークエンジニアはスキルや経験年数によって平均年収に大きな幅があります。

関連記事:ネットワークエンジニアの年収相場は?仕事内容・年齢別に解説

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ネットワークエンジニアの転職先・キャリアパス

ネットワークエンジニアとして経験を積むことで、他企業への転職やほかの職種への転身が可能になります。あらかじめ目標を設定しておくことで、モチベーションアップやスキル習得の方向性を定めるのに役立つでしょう。以下では、ネットワークエンジニアの転職先やキャリアパスとして王道の企業や職種を紹介していきます。

大手企業

大手企業は大規模なネットワークを所有している場合が多いので、ネットワークエンジニアへの需要も大きいです。ネットワークを含むシステム専門の子会社を有している大手企業も多いですが、子会社も比較的大手企業といえるでしょう。大手企業は安定しているだけでなく、エンドユーザーに近いので上流工程の経験を積みやすいというメリットもあります。

同業他社

ネットワークエンジニアとして経験を積めば、同業他社への転職は容易になるでしょう。現在所属している企業に何らかの問題がある場合や、同業他社に大きな魅力を感じる場合などに転職が選択肢に入ります。ただし同業他社への転職はキャリアアップなどに役立たない転職になることもあるため、転職先の見極めやキャリアプランの検討は重要です。

技術営業

ネットワークエンジニアとして身につけた技術を活かして、技術営業という選択肢もあります。営業職なのでコミュニケーションが重視されますが、一般的な営業職に比べると技術的な知見が必須です。ネットワークエンジニアとしてのスキルを持ちながら、営業職寄りの仕事をしたい人に合っています。

スペシャリスト系

スペシャリスト系とは特定分野における専門家のような存在を指し、ネットワークエンジニアの中でも経験や実績が豊富なプロフェッショナルの人材です。技術的なスキルを極めた現場のプロとして数多くのネットワーク構築案件に携わり、経験を積んでスペシャリストを目指しましょう。

インフラエンジニア

ネットワークに加えて、サーバー類などインフラ全体を支えるポジションにあたります。ITサービスの基幹を担うインフラエンジニアは、多くの企業にとって重要な存在です。あわせてセキュリティに関する知識や、上流工程の要件定義・設計・構築から、運用・保守まですべてのフェーズにおいて専門性が必要とされます。採用市場においても、高いニーズが見込まれるでしょう。

セキュリティエンジニア

ネットワークやサーバーに関する業務に加えて、情報セキュリティ対策を専門に担当するのがセキュリティエンジニアの役割です。サイバー攻撃や情報漏洩などセキュリティ問題に関する事例は増加していますが、それゆえに業務内容が多岐にわたるので幅広い知識が必要になります。セキュリティエンジニアを求める企業は多く、今後さらなる需要が見込めるポジションといえるでしょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークのスペシャリストを目指すのであれば、さまざまな案件で設計や構築といった上流工程で経験を積むことが重要になります。またスペシャリストであることを可視化するのであれば、IPAのネットワークスペシャリスト試験を取得することもおすすめです。経験とスキルの両輪をアピールすれば、より難易度の高い案件に携わることでスペシャリストの道が開けるでしょう。

クラウドエンジニア

クラウド環境でサーバーやネットワークなどインフラを構築、運用・保守するエンジニアをクラウドエンジニアといいます。近年ではAWSやMicrosoft Azureなど、クラウドを利用した開発案件が多くなってきました。ネットワークエンジニアがクラウドを扱う範囲は、構成図などネットワーク部分に限られます。ですがクラウド全体を設計するクラウドエンジニアは、ネットワーク構成図やルーターなどネットワークの知見が必須となります。キャリアパスの選択肢としては、とても相性が良いといえるでしょう。

テクニカルサポートエンジニア

システムに関する製品やサービスの問い合わせに対応し、ユーザーやクライアントをサポートして課題を解決します。最もコミュニケーションスキルが必要とされるエンジニアですが、当然技術に対する仕様の理解や操作スキルがないと成立しません。ほかにもマニュアルや仕様書作成といった文章力、障害時に原因の切り分けといったスキルも必要です。

ゼネラリスト系

ネットワークエンジニアとして十分な経験とキャリアを積んだ後は、その経験を活かしてゼネラリストとしての道に進む選択肢もあります。ゼネラリストとは「幅広い知識や知見を有する人材」という意味をもち、専門家を意味するスペシャリストとは対義となる職種です。技術よりもコンサルタントやマネジメントを主な業務とする職種が多いです。

フルスタックエンジニア

フルスタックという文字の通り、IT開発においてあらゆる工程を担います。明確な定義はありませんが、アジャイル開発でのクラウドサーバー、フレームワークの利用などシステム開発において必要となる技術はさまざまです。案件規模によっては限られた人数だけで開発して、ローンチを迎えることもあるでしょう。これらすべてに対応するのがフルスタックエンジニアであり、知識や業務量が多いことに比例して高い年収が見込めます。

プロジェクトマネージャー

要件定義から設計・構築まで一貫して対応できれば、大規模なシステム構築を手掛けるプロジェクトマネージャーへの道が見えてきます。後に開発現場全体を統括する、マネジメントの役割を担う人材と位置付けられます。個人の適性によって異なる場合もありますが、まずは現場のスペシャリストを目指してから進むべきか判断するのもよいでしょう。

ITコンサルタント

コンサルティング業務では単にリクエストや要望を形にするのではなく、クライアントの本質的な課題解決の提案をする役割も担います。そのためにはネットワークシステムの知識だけではなく、クラウドやIoT、セキュリティなど、関連性の高い幅広い知識が求められることになるでしょう。

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ネットワークエンジニアに関するよくある質問

ネットワークエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。平均年収や適性を把握しておくことで、モチベーションアップや、そもそもネットワークエンジニアを目指すべきかどうかの判断に役立つでしょう。

Q1. ネットワークエンジニアの平均年収はいくらですか?

レバテックキャリアの求人では、ネットワークエンジニアの平均年収は650万円程度と推測されます。令和4年分民間給与実態統計調査によると、一般的な日本人の平均年収は458万円なので、ネットワークエンジニアの平均年収は高いといえます。ただし案件ごとに幅が大きく、また同じ案件内でもスキルに応じて年収に幅があるため、注意が必要です。

Q2. ネットワークエンジニアにはどのような人が向いていますか?

ネットワークエンジニアの適性を判断する要素は複数挙げられます。ITに関心がある、根気強く作業を続けられる、メンバーと協力できる、コミュニケーションが苦にならない、上流工程を目指すなら全体を見渡せるなどの要素を持つ人はネットワークエンジニアに向いているといえるでしょう。

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まとめ

ネットワークエンジニアはネットワークの設計、構築、運用・保守などを担当する職種です。ネットワークエンジニアへ転職するには、ネットワークに関する知識はもちろん、セキュリティやサーバー、クラウドなどの知識を身につける必要があります。その上で、転職活動を行いましょう。

IT業界未経験からでもネットワークエンジニアは比較的目指しやすいとされています。まずは、運用・保守の業務から上流工程の知識やスキルを身につけていくと良いでしょう。

またネットワークエンジニアとしてのスキルがあれば、スペシャリストとしてほかのエンジニアにキャリアチェンジすることや、営業寄りの職種にキャリアチェンジすることが可能です。長期的なキャリアプランも視野に入れた上でネットワークエンジニアへの転職を検討しましょう。

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この記事の監修

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