サーバー構築の仕事など具体的な求人例も含めて解説サーバーエンジニアの転職で有利になるスキルや資格とは

最終更新日:2022年5月24日

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サーバーエンジニアはインフラエンジニアの一種で、サーバーの設計・構築・運用・保守が主な業務です。サーバーを構成する要素であるハードウェア、OSに関する知識、スキルが必須となります。また、近年ではサーバー技術に関して大きな変化が訪れており、クラウドや仮想化、コンテナやIaCといった新たな領域のスキルを習得することがキャリアアップに繋がっています。

本記事では、転職を考えていて、サーバーエンジニアの求人や転職のポイントを調べている方に向け、サーバーエンジニアの需要、将来性、年収別のスキルレベル、役立つ資格などを解説します。

1. サーバーエンジニアの転職市場

多くの企業がDXの実現を重要な課題と捉えている現状において、デジタル技術の利用は必須です。デジタル技術の利用において、その支えとなるインフラおよびサーバーの需要は今後も高まっていくと予測できます。
一方で、サーバーエンジニアを取り巻く環境には大きな変化が訪れています。オンプレミスからクラウドサービスの利用へ、サーバー形態の主流が移り変わってきています。この変化においても対応可能なスキルの保有および習得が可能なサーバーエンジニアが求められているのです。

サーバーエンジニアの現在の市場需要

レバテックキャリアにて、2022年4月15日時点で職種がサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアという条件にて検索を行ったところ、下記の件数の求人・転職情報を取得することができました。

  • ・サーバーエンジニア 307件

    ・ネットワークエンジニア 309件

    ・インフラエンジニア 1407件


サーバーエンジニアに一定の需要が存在していることを示す数字となっています。また、インフラエンジニアはサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアを含めたインフラに関するエンジニアの総称です。総合的なスキルを持つインフラ領域のエンジニアにはさらなる需要があるといえます。

サーバーエンジニアの将来性

今後もアプリケーションの稼働環境であるサーバーが無くなることはなく、ITそのものの需要もあります。ただし、オンプレミスからクラウドやコンテナなどの仮想環境の利用にメインストリームが移り変わって来ています。クラウドやコンテナの構築、利用スキルの習得はインフラエンジニアの将来性を左右する必須の課題となるでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアの将来性|活躍し続けるために身につけるべきスキルも紹介

2. サーバーエンジニアの転職における年収別スキルレベル

レバテックキャリアにおいて職種がサーバーエンジニアで登録されている転職求人より、傾向を抽出してまとめています。

年収300万円~400万円

ITに関する素養があることが前提となりますが、未経験からの求人・転職が可能な年収レンジです。対象となる年齢層は、スキル習得にかかる期間も考慮して、20~30代前半となっています。

PCの利用やコンピュータの構成などのITの基礎レベルの知識・スキルが、最低限の条件となっており、実務経験は不問な求人・転職情報も多数見られます。OSのセットアップ経験などがあると、明確なスキルの証明となるため、有利となるでしょう。

年収400万円~500万円

サーバーエンジニアやインフラエンジニアとして1~2年の実務経験を求められる年収レンジです。設計・構築の経験が無くとも、運用・保守の実務経験が最低限の条件となっている求人・転職情報が多いようです。実務経験が必要となるため、20代後半からがメインの年齢層となります。

サーバーに関する知識、スキルに加え、クラウド環境の利用・構築、仮想化技術などのスキルや知識を保有している人材が優遇される傾向にあります。

年収500万円以上

年収が増えていくにつれて、「サーバーエンジニアとして設計・構築の実務経験3年以上」といった形で、実際にサーバー構築を行ってきた経験が問われてきます。対象年齢層も30代からがメインです。

サーバーの構築、クラウド環境の設定、構築ができることに加え、技術面ではIaC(Infrastructure as Code)などのトレンドにも精通していることが求められます。また、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしての経験、要件定義などの上流工程への従事経験がある人材が、より高い年収の求人には求められています。

関連記事:サーバーエンジニアの仕事内容とは?必要な知識とスキル、平均年収も解説

3. サーバーエンジニアの求人例

【業界】
・サービス ・人材・教育

【業務内容】
◆学生向け勉強アプリケーションの開発
自社が展開する学生用の勉強ツールのサーバーサイドの開発を担当していただきます。

<具体的な業務内容>
・PHPによるWebアプリケーションの設計、開発、運用
・データにもとづいた改善提案
・データを活用した新プロダクトの企画、開発

<開発例>
・基礎固めツール
・定期試験用勉強アプリケーション
・受験特化型アプリケーション

【求められるスキル・経験】
・サーバ及びアプリケーションの開発経験
・要件定義から改修までの工程を一貫して行った経験
・自社サービスが好きな方
・自分の意見を伝えられる方

【想定年収】
300~600万円

【福利厚生】
健康保険/厚生年金/雇用保険/労災保険/通勤手当/残業手当/慶弔休暇/年末年始/夏季休暇/有給休暇/当社講座利用料補助/ベネフィットステーション/フリードリンク

【勤務地】
東京都

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4. サーバーエンジニアの転職における3つのポイント

サーバーエンジニアへの転職をお考えなら、まず以下3つのポイントを押さえ、実践することを意識してみましょう。

職種だけで判断せず業務内容をしっかり確認する

ひとことにサーバーエンジニアと言っても企業によって業務内容は様々です。IT業界は資格が必須の業務があるわけでもなく、また職種の区分も絶対的なルールがあるわけではありません。つまり、サーバーエンジニアに関しても絶対的な業務内容はないということです。

ネットワークの構築がメインの企業もあれば、保守・運用がメインの企業もあるでしょう。またソフトウェアではなく物理的なサーバーの搬入などがメインの場合もあります。業務内容をよく確認しないと、「こんなはずじゃなかった」となる可能性が高いです。

未経験の場合は運用・保守の業務を探すのがおすすめ

サーバーエンジニアとしての経験がない場合、運用・保守の業務を探すのがおすすめです。最終的には構築側の仕事に着手した方がスキルアップには効果的ですが、まずは未経験でもできる保守・運用からということです。

また、可能であればプロジェクトとして構築側の案件も持っている企業を選ぶことをおすすめします。そうすることで、保守・運用に慣れたらそのまま同じ企業で構築の作業に携わることができます。

転職エージェントを活用する

自分で企業の募集要項を読んで判断することは重要ですが、募集要項に記載されていることは限定的です。同じような企業がたくさんあって、結局どれに応募すれば良いのかわからないということになるでしょう。

そこでおすすめなのが転職エージェントを活用することです。転職エージェントを活用すれば、スキルや希望に合わせて適切な企業を紹介してもらえます。転職のサポートまで無料で受けられるので、転職エージェントを活用しない手はないでしょう。

関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス

5. サーバーエンジニアのスキルアップ転職を狙うのに磨くべき知識やスキル

従来のオンプレミスでの環境構築に必要なOS、サーバー構築のためのスキルに加えて、下記のスキル・知識を得ることでスキルアップ転職でのアピールポイントとすることができます。

クラウド、コンテナなどの新たなサーバー環境構築のスキル

オンプレミスからクラウドに環境構築のデフォルト選択肢が変わりつつあります。各ベンダーの提供するクラウドサービス上へのサーバー構築スキルは、今後サーバーエンジニアにとって必須となるでしょう。また、クラウドとの相性の良い仮想化環境、特にDockerをはじめとするコンテナの普及も見込まれるため、習得が望まれるスキルとなってきます。

インフラ全般の知識

ネットワーク、セキュリティ、ミドルウェアなども含めたインフラエンジニア領域のジェネラリストとしてのスキル向上も、スキルアップ転職に繋がっています。サーバーだけでなくインフラ全般の知識を持ったエンジニアは、より需要が高い傾向にあります。

コミュニケーションスキル

インフラ環境は顧客やアプリケーションの稼働環境として利用されます。利用者に向けて最適な環境を提供するためには、クライアントやアプリケーション担当のエンジニアとのコミュニケーションが重要です。また、インフラエンジニア同士でコミュニケーションを取ることも業務を適切に進めるうえで必須です。

マネジメントスキル

エンジニアとしてより大きな仕事をする場合、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーとなり、複数人のエンジニアを束ねて導く立場を目指すことになります。そのためには、マネジメントスキルの習得が必要です。

関連記事:サーバーエンジニアになるには|目指すための3ステップを解説

6. サーバーエンジニアへの転職時に役立つ資格

構築・運用経験以外に、サーバーエンジニアがスキルをアピールできるのが資格です。特に転職先の業務内容と合致した資格を保有している場合は、より有利に働くでしょう。

ITIL

ITIL®認定資格は、イギリス政府が作成した「ITIL®」という書籍をベースにした認定資格です。特定のベンダーに特化した内容ではなく、世界共通の標準的なITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめています。サーバー運用も含めてITサービスの品質向上に大きく貢献する内容です。
基礎資格としてFoundation、上位資格としてSpecialist(3種)、Strategist、Leaderというグレードに分かれています。英国AXELOSにより運営されており、国内では複数のテストセンターで試験が実施されています。

LinuC

LinuCは、サーバーOSとして大きなシェアを持つLinuxサーバーの知識とスキルを証明する資格です。LinuCの試験はLPI-JapanというNPO法人によって実施されています。

LinuCは難易度によってレベル1から3までに分かれています。もっとも難易度が低いレベル1の場合、初学者で1〜3カ月程度の学習時間が想定されており、レベル2は3カ月から半年程度、レベル3になると半年から1年程度の学習時間が必要とされています。

クラウドベンダーの認定資格

各クラウドベンダーが行っている認定資格を取得することで、クラウドに関するスキルを身につけていることを証明をすることができます。これから取得する場合は、転職先の環境に合わせて取得するのがよいでしょう。

■クラウドベンダーの認定資格の例
AWS「AWS認定」
Google「Google Cloud認定資格」
Microsoft「Azure認定資格一覧」

基本情報技術者試験

IPA独立行政法人情報処理推進機構の基本情報技術者試験は、ITエンジニア向けの国家資格です。インフラも含め、ソフトウェア、プログラミング、システム開発技法まで幅広い知識が問われ、ITエンジニアとしてのエントリーレベルのスキルが証明できる資格となっています。

CISCOのネットワーク技術者試験

ネットワーク機器大手のシスコ社の資格制度です。インフラエンジニアとして関連のあるネットワークのスキル・知識を示すことができる資格となっています。

シスコが実施する技術者認定試験は5段階に分かれており、基礎から上級までステップアップしながらスキルを習得できます。代表的なものとしてCCNACCNPがあり、これは5段階のグレードの下から2番目と3番目に位置しています。世界中で通用するネットワーク技術の証明となります。

関連記事:未経験からサーバーエンジニアを目指す方法

7. サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事内容は大枠で以下3つです。

  • ・保守、運用

    ・構築

    ・設計


サーバーの保守、運用はすでに稼働しているサーバーを監視したり、トラブルが発生したら対応したりする業務です。比較的キャリアが浅いサーバーエンジニアが担当する場合が多く、保守、運用でキャリアを積んだのちに構築、設計にステップアップしていくイメージです。

サーバーの構築はサーバーのハードウェア、ソフトウェアを導入する作業です。物理的に配線をつないだりする作業もあれば、パソコンを操作する作業もあります。設計はサーバーに求められるスペック、予算、などを広い視点から考え、具体的なプランに落とし込む作業です。

構築時の設計だけでなく、保守・運用の流れやトラブル発生時の対応まで考える必要があります。

ネットワークエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアはサーバーをルーターやスイッチにつなぐというネットワーク構築を主な仕事内容としています。サーバーエンジニアはメールサーバーやWebサーバーといったサーバーの構築を主な仕事にしているので、このような違いがあります。

ただし、現状としてネットワークエンジニアとサーバーエンジニアの明確な線引きはなく、どちらの名称で呼ばれていても両方を兼ねている場合が多いでしょう。

企業によってはインフラエンジニアとして定義されることも

インフラエンジニアに明確な定義があるわけではないのですが、イメージとしてはサーバーエンジニアとネットワークエンジニアをあわせてインフラエンジニアです。そのため、企業によってはサーバー、ネットワーク関連の業務を担うエンジニアがインフラエンジニアとして募集されている場合もあります。

また、上でもご説明した通りサーバーエンジニアとネットワークエンジニアも明確に区分されているわけではありません。結局のところ、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアすべての区分が曖昧な状態です。

このような状況なので、企業に応募する際は用語の区分よりも実際の業務内容に注目した方が良いです。

関連記事:
ネットワークエンジニアとは
インフラエンジニアとは|概要や仕事内容、求められるスキルなど詳しく解説

8. サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアからのキャリアパスにはどのようなものがあるのかご紹介します。

ネットワークエンジニアへ転職

サーバーエンジニアとネットワークエンジニアは明確に区分されているわけではありませんが、ここで言うネットワークエンジニアは上流工程の担当者を指します。具体的には、保守・運用から構築、設計にステップアップすることでスキルアップ、年収アップにつながります。

さらに上流工程の、現場のマネジメントや顧客との全体調整を担う立場になるとより重宝されます。

データベースエンジニアへ転職

データベースエンジニアはデータベースの設計、構築、保守・運用を担うエンジニアです。サーバーエンジニアが構築したサーバー上にデータベースエンジニアがデータベースを構築することになります。

そのためサーバーエンジニアとデータベースエンジニアの業務は重複していないのですが、サーバーエンジニアとしての経験は役立ちます。なぜなら、たとえばサーバーに支持を与えるためのコマンドやバッチ作成のスキルはデータベースエンジニアにとっても必要だからです。

IT業界ではハードウェアよりもソフトウェア寄りの業務の方が収入が高い傾向にあり、またスキルの幅も広いです。サーバーエンジニアからデータベースエンジニアに転職することで、ソフトウェア寄りのスキルを身につけられます。

セキュリティエンジニアへ転職

セキュリティエンジニアとは、ネットワーク、サーバー、データベースの主にソフトウェア部分でセキュリティ設計、構築を担うエンジニアです。一見地味そうに思われるかもしれませんが、需要が伸びている分野です。

IT業界だけでなくあらゆる業界で需要があり、今の時代セキュリティに詳しい人材は重宝されます。セキュリティエンジニアになればセキュリティのプロフェッショナルとしてコンサル業務を担当するようなことも可能なので、キャリアパスの幅が広がります。

9. まとめ

サーバーエンジニアはサーバーの設計・構築・運用・保守を主な業務とするエンジニアです。IT、デジタル技術を支える基盤を作る仕事ですので、今後も需要が存在する職種といえます。ただし、必要とされるスキルには変化が起きてきており、近年ではクラウドや仮想化、コンテナといったスキルがキャリアアップに繋がっています。

また、レバテックキャリアの求人・転職情報を参照すると、年収のレンジごとに一定の傾向が見られます。年収300万円からの場合は未経験からの挑戦も可能、年収400~500万円はインフラエンジニアとしての実務経験ありの転職、年収500万円以上の場合は技術スキルに加えプロジェクトリーダー、マネージャーとしてのスキル・経験が求められるものが多いです。

サーバーエンジニアがキャリアアップ転職を目指す場合には、クラウドなどの技術知識、インフラ全般の知識、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなどが必要となってきます。これらのスキル・知識の保有を示すには、資格の取得も有効な方法の一つです。

10. サーバーエンジニアについてのFAQ

Q1. サーバーエンジニアのスキルアップ転職にはどんなスキルが必要ですか?

サーバーに付随するネットワークの知識はもちろん、プログラミングなどの知識も求められます。また、クライアントとの商談や交渉の場面では、クラウドをはじめとした最新技術の知識が求められることも多いほか、クライアントが何を伝えたいのかを汲み取るコミュニケーション能力も求められます。

Q2. Web関連のサーバーエンジニアにはどんなスキルが必要ですか?

多くの企業でオンプレミス型からクラウドサービスへの移行が進んでいることもあり、AWSやMicrosoft Azureといったクラウド関連の知識や、VMWareなどの仮想化ソフトウェアを扱うスキルを持っていると大きな強みになります。

Q3. サーバーエンジニアの将来性を教えてください。

サーバーエンジニアとして培ってきた基礎的な知識やスキルは、今後オンプレミス型からクラウドサービスへ移行していったとしても一定の需要が見込めます。また、これらに加えてIoTやAIといった次世代のテクノロジーを駆使したシステムが登場した際にも、サーバーを制御できるスキルが求められます。

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