未経験からエンジニアへの転職は可能!おすすめ職種や目指し方

最終更新日:2024年11月26日

「ITでモノを作る仕事がしてみたい」「今の仕事とは違う業界、業種に興味がある」といった動機で未経験からエンジニアを志す方はしばしばいます。そして、そこからIT業界でエンジニアとして活躍する方も珍しくありません。

しかし、一口にIT業界といっても、IT関連の企業にはさまざまな会社があり、多くの職種もあります。その中でどのような会社でどんな役割のエンジニアとして働きたいのか、目指すジャンルをはっきりさせておくことが未経験からのエンジニアへの転職で大切なポイントの一つです。

本記事では、エンジニアへの転職を検討する未経験の方に向けて、エンジニア職種の概要や未経験人材でも歓迎する企業側の事情を解説します。

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この記事のまとめ

  • エンジニアと一言でいっても、その職種はさまざまで活躍する業界も幅広い
  • 未経験からエンジニアへ転職する場合、どのような会社でどんな役割のエンジニアになりたいか、自身の目的を明確に定めることが必要
  • 未経験から転職する場合は、スキルと知識の獲得とポートフォリオ作成などの準備が大切

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未経験からでもエンジニアに転職できる理由

エンジニアは未経験から転職しやすい職種といわれています。経験のない仕事にチャレンジすることを不安に思う方は多いですが、近年のエンジニア需要の増加などが背景にあるため、未経験からの転職を実現している人も多いです。

ここでは、なぜエンジニアには未経験からも転職しやすいといわれているのか詳しく説明します。これからエンジニアへの転職を検討する方は、その理由を知っておくことで転職する際に気をつけておくべきことや着目すべき点が見えてくるでしょう。

IT業界は人材不足で未経験の人も歓迎していることが多い

IPAの発表したDX動向2024によると、日本国内の事業会社のIT人材は不足傾向にあるとされています。2023年に実施した調査ではDXを推進する人材の「量」の確保について、アンケートに答えた企業の85.7%が「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答しています。

また、「質」の確保についても同様に、85.5%の企業が不足を感じており、量的にも質的にもIT人材が不足していることを示しています。そして、この数字は年々増加傾向にあります。

このIT人材の不足を背景に、未経験の人も歓迎している企業が多いです。未経験者を採用し、自社で育てて、後の貢献に期待するといった形の、いわゆるポテンシャル採用もIT人材の不足を埋めるための手段といえます。

関連記事:高卒・未経験でもエンジニアになれる?目指し方や年収を解説

特にSIerでは未経験エンジニアの求人が多い

SI(System Integration)とはITシステムにより顧客の課題を解決するビジネスです。このSIを顧客から請け負う事業者をSIerと言います。

Sler業界では、人材不足が深刻化しており、未経験者を採用して育成する企業が増えています。そのため、新入社員向けの教育プログラムや研修を充実させている企業も多く、未経験でも短期間で必要なスキルを身につけることができるといえるでしょう。

また、Sler企業ではさまざまな規模や業種のプロジェクトがあるため、未経験者でも参加しやすい小規模なプロジェクトから始めることが可能です。

これらの理由から、Slerでは未経験者向けの求人が多く出されているといえるでしょう。

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エンジニアに転職するメリット

未経験からエンジニアへの転職を検討している場合、どのような動機を持っているでしょうか。動機が明確ではない場合、まずはエンジニアに転職するメリットを知り、自分の志望動機と近いものを見つけましょう。エンジニアに転職するメリットを知ることは、自分の志望動機を整理するために役立ちます。

以下では、代表的なエンジニアに転職するメリットを紹介します。

将来性が高い

ITエンジニアの仕事は幅広く存在しますが、そのうちの多くは将来性が高く継続的に働ける仕事といえます。

ITシステムやアプリケーションの活用は、企業や組織の事業上で欠かせない存在となっており、今後もその活用は続くでしょう。もともとのIT企業に加えて、従来のユーザー企業でもDXの推進などによりIT・デジタル技術の重要性は高まっており、その実現にはITエンジニアの活躍が必要です。

AIにより人間の仕事の多くが代替されるという言説についても、ITエンジニアの多くの仕事ではあてはまりません。一部の単純な業務を除き、利用者とコミュニケーションを行い複雑性のある仕組みを構築しつつ高品質を保証することは現状のAIでは実現が難しいためです。また、ITエンジニアはAIを活用してアプリケーションを開発する側でもあるため、そちらに新たな需要も生まれています。

年収の水準が高め

ITエンジニアの年収水準が高めであることも、転職を目指す場合のメリットの一つです。

具体的なデータとして、国税局の令和5年分民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均年収は460万円でした。

一方、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagを参照すると令和5年賃金構造基本統計調査の結果より、ITエンジニアの一種であるプログラマーの平均年収は557.6万円システムエンジニア(基盤システム)の平均年収は684.9万円となっています。一般的な会社員よりもITエンジニアの年収は高く、転職する際のメリットであることを示すものです。

リモート勤務ができる場合がある

ITエンジニアの仕事は、コンピューターを用いて行いますが、ネットワークでの通信を用いることで場所にとらわれずに働くことが可能です。コロナ禍の影響で普及したこともあり、リモートワークが比較的しやすいことも、エンジニアへの転職のメリットです。

ただし、セキュリティに関する理由やプロジェクトの都合、社会的な状況によりリモートワークの可否は変わる場合が多いため、必ずできるわけではありません。

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未経験からエンジニアになるための6ステップ

未経験可のエンジニア求人でも、何もしなくても良いわけではありません。未経験からエンジニアへ転職を成功させるためには、目的を明確にすることや、スキルを磨くといった準備が必要です。面接などでのアピールに繋がり、転職後の業務をこなすためにも重要なポイントとなります。

ここからは未経験からエンジニアを目指す方がやるべき準備を6つ紹介します。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

関連記事:
IT技術者(ITエンジニア)に必要なスキルとは?
未経験からIT業界に転職するには?難易度や志望動機の例文も紹介

ステップ1.やりたいことを明確にし、どの職種を目指すか決める

エンジニアといってもフロントエンドエンジニア、バッグエンドエンジニア、インフラエンジニアなど職種は多岐に渡ります。自分が何をしたいのか、どの領域に興味があるのかを明確にして、目的の職種を目指しましょう。

ステップ2.どのプログラミング言語を学ぶか決める

目指す職種に応じて、必要なプログラミング言語は異なります。たとえばフロントエンドエンジニアならJavaScript、バッグエンドエンジニアならPythonやJavaなどです。また、フロントエンドでもReactやVue.jsのように複数の選択肢がある可能性があります。複数の選択肢がある場合はトレンドやコミュニティの活発さ、学習のしやすさなどを基に判断すると良いでしょう。

関連記事:
未経験でPythonエンジニアになるには?学習方法や求人例を紹介
未経験からJavaエンジニアに転職・就職する方法
未経験からPHPエンジニアになるには?学習のメリットも解説
未経験からRubyエンジニアになるには? 年収や求人例も紹介

ステップ3.プログラミング知識を身につける

学習すべきプログラミング言語を決めたら、その言語の基本文法を学びましょう。また、基本文法だけでなく、どの言語にも共通する基本的な概念や考え方の理解も大切です。

プログラミングの知識を身につける場合は、サンプルなどを参考にしながら実際に自分で記述し、PC上で動かして理解を深めることが大切です。基本的な知識を学ぶ方法について詳しく紹介します。

書籍や学習サイトで独学で身につける

人気のプログラミング言語は書籍や学習サイトが充実しているため、独学でも習得可能です。

ただし、書籍を購入する場合は情報が古くないか確認する必要があります。たとえば、2024年11月時点でPythonはバージョン3(Python3)が主に用いられています。Pythonを学習する際に、Python2の文法を学習すると、現在の環境では求める挙動にならない場合があります。新しい環境と古いコードでは正常に動かないので注意が必要です。

また、まったくプログラミングに触れたことがない方はProgateドットインストールなどの学習サイトを活用してコーディングの基本を学ぶと良いでしょう。いずれも登録すれば無料で利用できるコンテンツを提供しています。学習サイトを利用した学習では、自分のペースで学習を進めることができ、教材も豊富なため自分に合った習得方法を見つけやすいです。

プログラミングスクールを活用する

予算に余裕があり、学習にまとまった時間が確保できる方は、プログラミングスクールを活用すると効率的です。プログラミングスクールを活用すると情報が正しいことが担保されており、躓いた際もすぐに質問できるメリットがあります。また、プログラミングスクールの講師は元エンジニアや現役エンジニアが多いため、カリキュラム外の貴重な話が聞ける場合もあるでしょう。

資格取得を目指しながら学ぶ

学習の目標として資格取得を目指すと、知識を体系的に学べるため、おすすめです。また、未経験の場合でも一定の知識を有している証明になるため、未経験者は資格を取得するメリットが大きいといえます。体系的に学びつつ、知識の証明もできるので、資格に挑戦してみましょう。

ITエンジニア向けの資格試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)や各プログラミング言語の協会、民間企業、NPO団体などが提供しています。学習する言語と合う試験を選びましょう。

関連記事:ITエンジニアにおすすめの資格30選!国家資格など分野別に難易度を解説

ステップ4.ポートフォリオを作成する

自分で何が作成できるのか、これまでどのような経験を積んできたかを証明するためにポートフォリオの作成は最適です。フロントエンドエンジニアを目指す場合は実際にWebサービスを開発したり、バッグエンドエンジニアの場合は簡単なデスクトップアプリを開発したりすると良いでしょう。

実務で行うことを意識して、オリジナルのポートフォリオサイトを作成できると効果的です。

ステップ5.未経験OKの求人を探し、応募する

IT人材は不足している企業が多いため、未経験でも応募可能な求人は複数あります。未経験から転職する場合は未経験OKであったり、ポテンシャル採用を行っている企業に応募しましょう。プログラミング経験がなくとも、コミュニケーションスキルや学習意欲などでポテンシャル採用される場合があります。

ステップ6.転職エージェントも活用する

転職エージェントは自分の希望する条件に一致した企業の紹介だけでなく、書類作成や面接でのアドバイスなど転職のサポートをしてくれます。また、Webに公開されていない情報を共有してくれるため、転職をスムーズに進めたい方は転職エージェントを活用しましょう。

ただし、転職エージェントの意見を鵜呑みにするのではなく、1つの意見として自身で判断しましょう。

関連記事:転職エージェントに履歴書を提出する理由とは?作成のポイントも解説

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未経験でも転職しやすいエンジニアの職種

エンジニアの職種の中には、未経験からでも転職しやすい職業が存在します。それでは、どのような職種が該当するのでしょうか。

未経験であることで自信がなくても、転職しやすい職種を選び転職活動をはじめることができるでしょう。基礎的なスキルと熱意があれば、高度な専門知識がなくてもスタートできるのが特徴です。以下では、7つの職種を具体的に紹介します。

1.プログラマー

プログラマーとは、プログラミング言語を用いてさまざまなシステムやアプリケーションを作る職種です。

たとえば、LINEなどのスマホアプリはすべてプログラミングにより作られていて、プログラマーの仕事の成果物といえます。

また、パソコンのアプリケーションやWi-Fiなどの通信技術にもプログラミングが活用されています。プログラマーの仕事は非常に広範囲にわたっています。

システム開発プロジェクトでのプログラマーの仕事はシステムエンジニアが作成した設計書を元にプログラムを開発することです。また、テストを行ってバグを発見し不具合を修正していくこともプログラマーの仕事です。

2.インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、ITエンジニアの中でも主にITインフラの構築を行うエンジニアのことです。

そもそも「インフラ」とは、インフラストラクチャー(Infrastructure)の略称で、社会や日々の生活を下で支える基盤のことをいいます。具体的には、電気やガス、水道、通信回線など、それがないと社会が成り立たないという存在です。

IT分野の中でインフラというと、サーバーやネットワークデータベースなどを指します。これらIT基盤の設計や構築、運用を担当するのがインフラエンジニアです。インフラエンジニアと呼ばれる職種の範囲は幅広く、担当領域によって「サーバーエンジニア」、「ネットワークエンジニア」、「データベースエンジニア」などに分かれます。

関連記事:
未経験からサーバーエンジニアを目指す方法!求められるスキルも解説
未経験からデータベースエンジニアになるには?向いている人や年収を解説

3.ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計、構築、運用・保守などを担当するエンジニアです。コンピューターネットワークもITインフラの一種であることから、インフラエンジニアの一種といえます。ネットワーク設計、ネットワーク機器の設定や管理、ネットワークトラブルの解決などが主な業務です。

具体的な仕事内容は、LANやWAN、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器の構築や設定、ネットワークのセキュリティ対策、トラブルシューティングなどです。

ネットワークエンジニアは、企業や公共機関、インターネットサービスプロバイダなどの情報システム部門に所属することが多く、幅広い業種において需要があります。

4.フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアはWeb開発でユーザーが直接触る部分を作るエンジニアのことです。

ユーザーに直接目に見える部分を担当するため、ユーザーの使いやすさを考慮してUIやUXの実装を行います。UI(User Interface)とは、ユーザーとシステムの接点のことです。UX(User Experience)とは、ユーザーがサービスを使うことで得られる体験であり、ユーザーが直接触るフロントエンドアプリが大きく影響します。

関連記事:未経験からフロントエンドエンジニアになるには?求人例も紹介

5.サーバーサイドエンジニア

フロントエンドエンジニアに対し、ユーザーの目に触れない業務ロジックやデータベース周りの処理を扱うのがサーバーサイドエンジニアです。サーバー側で行う処理の設計や実装を担当するエンジニアのことを指します。

たとえば、通販サイトの注文機能を考えましょう。商品検索画面や注文画面はユーザーの目に触れますが、実際にデータベースを検索している機能や注文情報をデータベースに登録しているサーバー側の機能は利用者には見えません。

このような内部的な裏方の処理を担当するのがサーバーサイドエンジニアです。裏方という意味でバックエンドエンジニアといわれることもあります。

関連記事:未経験からサーバーサイドエンジニアに転職する方法

6.テストエンジニア

テストエンジニアとは、サービスやシステムなどのソフトウェアのテストを行うエンジニアのことです。ソフトウェア製品が、仕様書の通りに動作するか、不具合やエラーなどが発生しないかを実際に検証することが仕事です。

初心者でも比較的挑戦しやすいエンジニア職種で、未経験の方でもITスキルを学びながら経験を積めます。エンジニア未経験から転職した場合にも、実際のプログラムや品質担保の視点を学んで、コーディングする際に役立てられるでしょう。

関連記事:未経験からテストエンジニアになるには?求人例や年収相場も紹介

7.Webエンジニア

Webエンジニアとは、Webサイトやアプリケーション、モバイルサイトなどの設計や開発をしたり、安定した稼働が行えるように運用や保守にも携わる職種です。クライアントが求めているシステムやサービスを聞き取り、設計しWebサイトを制作していきます。未経験から目指すのであれば、マーケティングやデザインなどの幅広い知識の習得も必要となります。

なお、先述のフロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニアもWebエンジニアの一種といえます。

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経験を積んでからのキャリアパス例

エンジニアは、専門性の高い技術を身につけ、実務経験を活かしてさまざまなキャリアパスを歩むことができます。

キャリアパスには、技術者として専門性を高めるものから、システムやアプリケーションの開発プロジェクトを管理する立場へ進むものまで幅広い選択肢があります。どんな職種があるのか知っておくことが、自身が進みたい目標を決める第一歩です。

ここでは、「システムエンジニア」「プロジェクトリーダー」「データベースエンジニア」の3つを紹介します。

SE(システムエンジニア)

システムエンジニアとは、システム開発工程の「要件定義」や「基本設計」、「詳細設計」などの上流工程を主に担当するエンジニアです。下流工程にあたる「実装(プログラミング)」や「テスト」の工程では、プログラマーやテスターなどの行う業務と成果の管理を担当します。

要件定義では顧客企業の担当者にヒアリングしてシステムの要件をドキュメントにまとめます。また、基本設計、詳細設計では実現したいシステムの機能をプログラムとして構築できるよう設計として落とし込み、設計書を作成します。

システム開発プロジェクトの中では、予算管理や進捗管理なども業務の1つです。ただし、会社やプロジェクトによってはシステムエンジニアの仕事内容は異なります。

テスト工程や運用保守を担うエンジニアもシステムエンジニアと呼ばれることがあり、IT関連の技術者全般という意味で使われることもあります。

プログラマーを経ていれば目指しやすい職種なので、未経験から数年後にSEになるケースが多いでしょう。

関連記事:未経験でSEに転職するには?年代別の転職ポイントや年収などを解説

プロジェクトリーダー

プロジェクトリーダーとは、システム開発プロジェクトにおいて開発現場のチームを統括するリーダーです。

プロジェクトリーダーはプロジェクトマネージャーのもと、チームの責任者としてプロジェクトの推進を行います。具体的にはクライアントの要件の確認、開発計画の作成、進捗管理、品質管理、メンバーの育成や指導など、仕事内容は多岐にわたります。

ITに関する知識を始めマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなど幅広いスキルと経験が求められます。

プロジェクトリーダーにはシステム開発の現場での経験が問われるため、未経験からいきなり目指せる職種ではありません。しかし、未経験からプログラマーやSEとして経験を積み、その後プロジェクトリーダーを目指すルートは現実的といえます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計から開発、運用や保守、管理を行うエンジニアです。

データの保存と抽出がしやすいよう設計することや、データベースソフトウェアおよび業務データの管理も重要な業務です。また、データベースに格納されるデータは企業の重要な資産であるため、外部の攻撃から守れるようセキュリティの確保も行います。

データベースソフトウェアやデータの構造設計に関する知識が必要な職種です。

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未経験で転職する前に知っておきたいエンジニアの実情

エンジニアへ転職する前に実情をある程度知っておかないと、思わぬギャップで仕事が続かない場合があります。たとえば、「入社後すぐにはコード記述は任されにくい」「未経験でも業界知識はあったほうが良い」といったことです。以下では、いくつかの実情について詳しく紹介します。転職後に困らないためには、事前に面接などで質問するのも良いでしょう。

未経験の場合、入社してすぐにコードを書く仕事は任されにくい

未経験の場合、エンジニアに転職できてもすぐにコードを書かせてもらえるケースは少ないといえます。まずはソフトウェア開発の流れなどの基礎知識やチーム開発に必須のバージョン管理システムの使い方などを学ぶ機会を設けている企業が多いです。これらの知識を身につけてから徐々にコードを記述する機会を与えてもらえます。

最初のうちは、希望通りの仕事ができなかったとしても、自己学習を続け、必要なスキルを身につける努力を続けることをおすすめします。

なかには人員不足でブラックな企業もある

未経験でもエンジニアを採用したい企業には、人員不足でブラックな企業も多いです。これらの企業では長時間労働が常態化していたり、休日数が少なかったりすることがあるため注意が必要といえます。転職する際には年間休日数や企業の評判、労働条件を確認しましょう。

ポートフォリオが重視される

未経験から転職する場合にポートフォリオを準備しておくと、書類選考をパスする可能性が高まります。ポートフォリオはスキルや知識の証明になるためです。

未経験でも成果を上げられるスキルと学習意欲、成長度合いの高さは、エンジニアに必要な要素です。完成したポートフォリオを提出することでポテンシャルのある人材と認めてもらうことができるでしょう。

未経験の場合は特にポートフォリオを準備していくことがおすすめです。

未経験でも業界知識は必須

エンジニアは未経験からでもなりやすい職業の1つです。しかし、エンジニアの知識がまったくない状態で入社することは厳しいでしょう。なぜなら、エンジニアの求人に記載されている未経験可は、ある程度の知識やスキルを保有している人へ向けられていることが多いためです。

エンジニアとして活躍したい場合は、未経験でも業界の知識をある程度知っておきましょう。業界のトレンドや最新技術、リーディングカンパニーの動向などが押さえておきたいポイントです。これらを押さえておくことで、熱意や姿勢をアピールでき、ポテンシャル採用の可能性を高めることができます。

したがって、未経験でエンジニアへ転職する場合、IT業界に関する知識や技術的な知識やスキルを身につけることをおすすめします。

若い人材が求められる傾向にある

未経験可のエンジニア求人では、入社後にスキルを向上させ、その後に活躍することが期待されます。スキルの向上には一定の期間がかかり、その後に活躍できる期間は有限です。教育にかかったコストを回収するためには、できるだけ稼働できる期間が長いことが望まれます。

したがって、スキル習得後に長く活躍できる若い人材が求められる傾向にあります。年齢制限のない求人でも、同様の期待が企業にあることは意識しておきましょう。

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エンジニア転職を成功させる求人の見極め方

エンジニアへの転職を成功させるためには、求人を見極めることが大切です。自分の希望条件と照らし合わせ、合っているか確認しておきます。適切な求人を選ぶことで、自身の成長や職場での満足度を高めることに繋がるでしょう。

ここでは、具体的に求人のどんな内容を確認すれば見極めることができるのか、代表的なポイントを紹介します。

研修制度はしっかりしているか

未経験からエンジニアとして転職する場合、研修制度がしっかりしている企業を選んだほうが良いです。いきなり現場に入って実践的にスキルアップしていくことも可能ですが、研修制度があったほうがスキルアップはよりスムーズでしょう。

求人情報を調べるときや面接時に、研修制度の内容や期間、カリキュラムなどを詳しく確認するのがおすすめです。また、社内のメンター制度やOJT(On-the-Job Training)など、実践的な学びの場があるかどうかも確認すると良いでしょう。

長期間にわたって同じ内容の求人が出されていないか

エンジニアは人手不足なので、常に求人はあります。求職者としては安心できる要素ではありますが、「同じ企業が何ヶ月も同じ求人を出している」場合は気をつけましょう。

長期間にわたって同じ内容の求人を出している場合、すぐに人が辞めるか採用ができていない可能性があります。絶対に避けた方が良いわけではありませんが、何らかの問題点がある可能性もあるため、注意しておくのがおすすめです。

平均年齢が極端に低くないか

エンジニアという職業自体、若手が中心です。しかし、平均年齢が極端に低い場合は、長くIT業界で事業を行っているのにベテランが残っていないなど社員の定着率が低いと考えられます。定着率が低いから絶対にNGというわけではありませんが、平均年齢がバランスよく分布している職場の方がさまざまな技術や経験を持つ人が集まっているため学ぶ機会は多いです。

求人情報を確認するときや面接時に、社員の平均年齢や離職率などを確認することをおすすめします。

プロジェクト内容の詳細や具体的な業務内容の記載があるか

求人情報内に、具体的にプロジェクトの内容や業務内容の記載があるかも重要なポイントです。

自分のやりたい仕事ができることや、培っていきたいスキル・経験を積めるかどうかは、実際の業務内容によります。希望する仕事内容、習得したい技術などに携われるかを確認し、入社後のミスマッチ防止につなげます。

また、特定の技術に携わりスキル向上を図れること、業務の経験を積めることは、エンジニアのキャリア構築においても重要なポイントです。自分の将来のビジョンにマッチした企業かどうかも確認しておきましょう。

働き方はどうか

エンジニアとして転職する場合、働き方を考えるのも重要といえます。たとえば固定時間制、フレックス制、裁量労働制のどれを採用しているのか、年間休日数はどのくらいか、リモートワークを採用しているかなどです。これらの要素を確認することで、転職後のワークライフバランスが分かります。

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未経験からのエンジニア転職で成功する人の特徴

未経験からのエンジニア転職で成功する人には共通する特徴があります。成功者の特徴を確認して意識することで転職の成功率を高めることにお役立てください。

未経験からのエンジニア転職で成功する人の特徴には、「新しいことを学び続ける向上心がある」「困難があってもやり遂げる忍耐力と問題解決力がある」「モノ作りが好き」の3つが挙げられます。以下で詳細について説明します。

新しいことを学び続ける向上心がある

エンジニアの扱うITスキルは常に進化し続けているため、日々新しい技術やツールが生まれています。そのため、エンジニアとして活躍するには新しいことを学び続ける向上心が必要で、面接で意欲をアピールできると成功しやすいです。

また、エンジニア転職時の面接では「最近気になっている新技術を2つ挙げて」など勉強の姿勢を探られる場合があります。

面接の対応策として勉強することも大切ですが、面接のためにアピールするだけでなく、実際に学習をし続けられる方は日々変わっていくITスキルに対応することができるためエンジニアに向いているといえます。

困難があってもやり遂げる忍耐力と問題解決力がある

エンジニアはゼロからシステムやサービスを構築する場合が多いため、困難な課題に直面しやすいです。たとえば、コードが期待通りに動かない、予期せぬ挙動の原因が分からないなどの事態が想定できます。このような場面に遭遇した場合、忍耐力と問題解決力が試されます

複数のアプローチを持ち、仮説を検証しながら効率的に解決しなければなりません。エンジニアに転職する場合は自身がどのように考えて、どう解決してきたかのエピソードを準備しておくことが大切です。

モノ作りが好き

エンジニアの主な仕事はモノ作りです。ソフトウェアやサービス開発は、物理的な形のないモノ作りそのもののため、アイデアを形にすることが好きな方に向いています。これまで何かに没頭して制作した経験がある方はアピールしてみましょう。

自身が取り組んだプロジェクトや実際に作ったもの、学んできた技術を盛り込んだポートフォリオを作成することで自分の強みや興味を効果的に伝えることができます。したがって、これまでの経験を棚卸し、考えた意図などを整理しておくことが大切です。

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未経験者を歓迎している実際の求人例

未経験者を歓迎しているエンジニアの求人には、どのようなものがあるのでしょうか。未経験者を歓迎している求人情報をチェックすれば、未経験でも必要なスキルや知識の幅を知ることができます。

また、業務内容も知ることで、自身ができる業務なのか、希望通りの内容かなど入社後のイメージをしやすくなるでしょう。ここでは、実際にレバテックキャリアにて掲載されている未経験者歓迎の求人例を紹介します。

未経験歓迎のネットワークエンジニアの求人例

以下は、未経験歓迎のネットワークエンジニアの求人例です。

【想定年収】
300~450万円

【主な業務内容】
顧客先に常駐してネットワークの構成変更を行うエンジニアです。
・オフィスの有線LAN、無線LAN、ネットワークカメラソリューション、IP電話などの導入に際した設計、機器の設定、テスト、運用保守
・オフィス、データセンターでのLAN配線敷設等工事

【求められるスキル・経験】
<スキル>
・基本的なPCスキル
<マインド>
・自らやりがいを見つけて仕事に取り組める方

未経験歓迎のサーバーサイドエンジニアの求人例

以下は、未経験者歓迎のサーバーサイドエンジニアの求人例です。

【想定年収】
400~450万円

【主な業務内容】
オープン系、Web系の各種ソフトウェア開発のプロジェクトです。
最初はプログラミングなどがメインとなり、経験に応じて要件定義から設計/評価まで一連の工程に携わることが可能です。自社内請負部隊への配属となります。

【求められるスキル・経験】
<経験>
・特になし
<マインド>
・特になし

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未経験でのエンジニアへの転職で失敗したと感じるとき

エンジニアへの転職は、未経験からでもチャレンジ可能ですが、転職先で多くの困難に直面することもあります。失敗したと感じることもあるでしょう。どんな失敗があるのか知っておくと、転職後に後悔することを回避できるでしょう。

ここでは、具体的にどのような場合に失敗したと感じるのか、原因などを具体的に紹介します。

多忙のわりに薄給であったとき

エンジニアは多忙なわりに薄給な場合があります。特にSES業界と呼ばれる業界は多重請負構造になっていて、下請け企業に在籍するエンジニアの給与は低めに設定されているといわれています。近年は労働環境が見直されてはいるものの、多重請負で元請けに近い企業のエンジニアのほうが給与が高く、下請けになるほど低めな構造は変わっていません。

やりたい業務とは別の作業を任されているとき

エンジニアとしてのスキルが低いうちは、雑務ばかり任される可能性もあります。これは実務経験を積むための一環であることが多く、基礎的な知識やスキルを身につけるために必要なステップであると考えましょう。

しかし、スキルを身につけることでプログラミングや設計を任せてもらえる企業なら良いですが、企業自体が雑務ばかり請け負っている可能性もあります。

このような場合は、最低限のスキルが身についたら積極的に転職するのがおすすめです。そもそも、このような企業に入社しないように事前にリサーチしておきましょう。

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未経験でのエンジニア転職に関するよくある質問

未経験でエンジニアを目指す方や興味を持つ方の中には、エンジニア転職における男女の差や転職経路などが気になる方が多いようです。これらの疑問とその回答について知っておくことで、未経験でもエンジニアとしてスタートを切りやすくなるでしょう。

ここでは未経験でのエンジニア転職に関するよくある質問に答えています。似たような疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. 未経験でのエンジニア転職に男女の差はある?

一般社団法人情報サービス産業協会「2023 年版 情報サービス産業 基本統計調査」によると、ITエンジニアは男性が77.4%、女性が22.6%でした。未経験からの転職でも比率は近いと考えられます。また、選考上ポテンシャルが重視されるため、この点で男女差はなく、未経験の女性でも採用の可能性は高いです。

Q2. 40代未経験でもエンジニアとして転職できる?

結論からいうと、40代未経験からエンジニアへの転職は非常に難しいですが、不可能ではありません。転職が難しい理由は、年齢的に伸びしろが少なく新しい技術についていけなくなることが考えられます。ただし、エンジニア経験がなくても管理職やシステム営業の経験を活かすことで採用される確率は上がるでしょう。

Q3. エンジニアへの転職経路は?

エンジニアへの転職経路には、直接応募、コネクションによる採用、エージェント経由などがあります。

エージェントは求職者の希望やスキルを汲み取って最適な求人を紹介するサービスです。プロの客観的な視点が得られるメリットがあり、無料で利用できるため積極的に活用することをおすすめします。

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まとめ

未経験からエンジニアへの転職を目指す方に向けて、IT業界が未経験者を歓迎している理由や、ITエンジニアの職種にはどんなものがあるかを解説しました。

ITエンジニアは自らの努力や実力次第で進路を切り開いていける職業です。未経験でも門戸は開かれているのでぜひ挑戦してみてください。

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この記事の監修

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