未経験からサーバーサイドエンジニアに転職する方法

最終更新日:2024年3月14日

サーバーサイドエンジニアとは、Webアプリケーション開発において、主にサーバー側の処理を実装するエンジニアのことです。サーバーサイドでは主にユーザーの目に見えない部分の処理を行い、フロントエンドでは画面に出力される部分やデータのやり取りを行うことが多いです。

近年では、サーバーサイドのプログラミングだけでなく、DB設計やサーバー構築といったインフラ業務が行えるサーバーサイドエンジニアの需要も高まっています。この記事では、未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方に向けて、未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方法や求められるスキルと知識、需要と将来性、年収などについて解説します。

今もらっている年収は高い?低い?

支援実績10年の登録者データを基にした エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START

この記事のまとめ

  • サーバーサイドエンジニアは、Webアプリケーションなどのサーバー側で動作する処理の設計やプログラム開発、サーバー側で扱うデータの管理など、ユーザー側から見えない部分を担う
  • サーバーエンジニアとサーbサーサイドエンジニアは別物で、サーバーエンジニアはサーバー自体に関する役割を担当し、サーバーサイドエンジニアはサーバーで動作するシステムの開発を担当する
  • 未経験からサーバーサイドエンジニアになるには、サーバーサイドエンジニアとして必要な知識とスキルを磨くとよい

サーバーサイドエンジニアとは

サーバーサイドエンジニアとは、詳しくはどのような職種なのでしょうか。ここでは、サーバーサイドエンジニアの概要や具体的な仕事内容、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違いについて解説します。サーバーサイドエンジニアの仕事に興味がある方や転職を検討している方は、是非とも参考にしてみてください。

関連記事:サーバーサイドエンジニアとは?仕事内容や資格、言語の勉強方法などを紹介

サーバーサイドエンジニアの概要

サーバーサイドエンジニアとは、Java、PHP、Rubyなどのプログラミング言語を用いて、Webアプリケーションのロジック部分を構築するエンジニアです。ロジック部分はサーバー上で動作するプログラムであり、検索処理、データ登録処理、データ更新処理、計算処理などが代表的なロジックとなります。これらのロジックはアプリケーション開発に必須であり、サーバーサイドエンジニアは重要な存在となります。

サーバーサイドエンジニアの仕事内容

サーバーサイドエンジニアは、Webアプリケーションなどのサーバー側で動作する処理の設計やプログラム開発、サーバー側で扱うデータの管理など、ユーザー側から見えない部分を担います。具体的な作業内容は企業によって異なります。また、ホームページなど小規模な開発においては、クラウドサーバーの構築やデータベース設計、プログラムのリリース、フロント開発など、幅広い業務を任されることもあります。

構築

構築とは、サーバーサイドの開発環境を整備することです。サーバーサイドエンジニアが行うこともありますが、主にサーバーエンジニアのメイン業務です。サーバーサイドエンジニアは、システムのサーバー側の処理を担当することが多いですが、場合によってはサーバー自体を構築することもあります。

バグの調査・修正

システムのバグの調査や修正は、サーバーサイドエンジニアの重要な業務のひとつです。サーバーサイドはフロントエンドに比べて、メインの処理を担当しています。そのため、バグが生じやすい領域です。

また、システムのサーバーサイドだけではなく、サーバー自体のバグの調査や修正も必要となる場合があります。最近は、幅広い業務を担当できるフルスタックエンジニアが求められる傾向があるため、サーバーサイドやサーバーそのものの修正を行うことができると、エンジニアとしての活躍の幅が広がります。

保守運用

保守運用とは、システムが安定稼働するように不具合に対処しつつ運用することです。また、先に述べたシステムの構築やバグの調査・修正と同様に、サーバーサイドだけでなくサーバー自体の保守運用を行う場合もあります。

基本的にサーバーの保守運用は、サーバーサイドエンジニアではなくサーバーエンジニアの役割ですが、特に小規模なシステムを扱っているプロジェクトでは、サーバーサイドエンジニアがサーバーの保守運用も行う場合があります。

業務で関わる人とのコミュニケーション

サーバーサイドエンジニアの仕事には、業務で関わる人とのコミュニケーションが重要です。ITエンジニアのイメージは、プログラミングコードを書くだけと思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

プログラムのコードを書く時間が多いのは事実ですが、業務ではチームメンバーや上司とのコミュニケーションが必要です。例えば、トラブルやバグが発生した場合には、現状報告や進捗状況、対応方法などを関係者に報告する必要があります。

サーバーサイドエンジニアの評価において重要なのは、システムトラブルなどの緊急事態があったときの対応力です。緊急事態でも冷静かつ適切に対応できる能力が、サーバーサイドエンジニアのスキル評価につながります。

サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い

システムは基本的に、サーバーと各端末で構成されます。スマートフォンやパソコンからサーバーにアクセスし、システムを使用します。サーバーサイドエンジニアは、主にサーバー側の処理を実装し、フロントエンドエンジニアは画面に出力される部分やサーバーとのデータのやり取りを担当します。

サーバーサイドでは主に処理を行い、フロントエンドでは画面に出力される部分やデータのやり取りを行うことが多いです。

未経験でもサーバーサイドエンジニアになれる?

未経験者でもサーバーサイドエンジニアになることは可能です。プログラミング経験があれば、業界未経験でもサーバーサイドエンジニアになれる可能性はあります。また、プログラミング経験がなくても、サーバーサイドエンジニアになれないわけではありません。

独学でスキルを身につけたほうが有利ですが、未経験でスキルがない状態でも、サーバーサイドエンジニアとして採用される可能性はあります。ただし、これはポテンシャル採用の場合なので、若い人の方が有利だといえます。

 

また、実際に、レバテックキャリアがインタビューをしたサーバーサイドエンジニアの男性は、営業職から未経験でサーバーサイドエンジニアへと転職をしました。

S.Tさん(26歳 男性)/ 独立系SIer勤務

 

~~中略~~

 

─営業職からITエンジニアというキャリアは珍しいですね。転身のきっかけは何だったのでしょうか?

 

営業職に就いたものの、そもそも自分は人と話すことが苦手なんだ、と気づきまして……(笑)。

もちろん営業ノルマのプレッシャーもありましたが、特に人間関係が難しく、顧客に高圧的な態度を取られることもしばしばありました。そのストレスが転職を考える大きな理由になりましたね。

とはいえ当時は営業以外のスキルを持ち合わせていなかったので、何かしら専門性の高い技術を身につけないとまずいぞ、と焦っていまして。そういった理由からプログラミングを学び、エンジニアに転職しました。

 

【転職体験記】26歳、元営業マンのITエンジニアが語るキャリアの転機より抜粋

30代以降はサーバーサイドエンジニアにはなりにくい?

年齢が若ければ、業界未経験、プログラミングも未経験、といった状態でも採用される可能性があります。育成コストは掛かるものの、育てることで今後長く活躍してもらうことができるからです。一方で、30代以降で完全未経験となると長期キャリアの形成などの観点で採用されにくくなるでしょう。

30代以降の未経験からサーバーサイドエンジニアになるには、それなりのスキルを身に付ける必要があります。企業に就職してからスキルを身に付けさせるということは難しいので、独学やスクールでスキルを習得したり、可能であれば個人で仕事を請け負って実績を積むのがおすすめです。

未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方法

未経験からサーバーサイドエンジニアを目指すには、まずはITスキルを身につけるのがおすすめです。特にある程度年齢を重ねている場合は、スキルを事前に身につけておかなければ、採用してもらえない可能性が高くなります。加えて、関連する資格を取得することで身につけたスキルの証明となるでしょう。

スキルを身につけた後は、ポートフォリオを作成し転職エージェントを活用することでよりスムーズにサーバーサイドエンジニアを目指すことができるでしょう。

プログラミングスクールに通ってスキルを培う

未経験からサーバーサイドエンジニアを目指すには、最初にプログラミングスキルを身につける必要があります。プログラミングスキルを習得するには、プログラミングスクールや参考書を使って学習するといいでしょう。また、資格取得を目指すのもおすすめです。

その後は、転職活動に向けてポートフォリオを作成します。転職活動の際には、転職エージェントを活用すると成功率が上がります。本章では、未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方法を解説します。

無料のプログラミングスクール

学習コストが気になる方にとっては、無料のプログラミングスクールの利用がおすすめです。無料のプログラミングスクールは、コストを気にすることなく学習できるメリットがあります。また、提携している企業への就職支援も行っています。無料で学べる理由は、プログラミングスクールがプログラミングを学んだ人を企業に紹介することで成り立っているからです。

Winスクール

Winスクールは、Webアプリケーション開発やスマホアプリケーション開発、AI、IoTなど幅広い開発スキルを学べるスクールです。資格獲得を目指す講座もあります。北海道から鹿児島まで全国に50校あるので、地方の方でも通いやすいのも特徴です。また、オンライン受講も可能なため、通学スタイルと同じ内容を学習できます。

KENスクール

KENスクールは、JavaやC言語、PHPなどが学べるプログラミングスクールです。就職・転職サポートも提供しています。個別指導体制なので、わからないことがあっても気軽に質問ができるため、未経験でも学びやすい環境と言えます。また、スクールでパソコンを無料開放しており、自宅にパソコンやソフトウェアなどの環境が無い方でも安心です。

レバテックカレッジ

レバテックキャリアの姉妹サービス『レバテックカレッジ』は、現役大学生/大学院生を対象としたプログラミングスクールです。未経験の方も、企業の新卒採用で評価される実践的なスキルを3ヵ月間で身につけることができ、 修了後はエンジニア新卒市場の知識が豊富なキャリアのプロが内定獲得までサポートします。

参考書などを使い独学で勉強する

参考書などを使って独学をすれば、あまり費用をかけずにスキルが身につくのでコストパフォーマンスが良いです。また、自分のスキルレベルに合わせて参考書を選ぶことができ、体系的に学習できるメリットもあります。独学であれば、自分のペースで学習できるため、仕事の都合でスクールに通えない方でも安心して学習できます。

いちばんやさしい Python入門教室

『いちばんやさしい Python入門教室』は、プログラミング初心者に向けたプログラミング言語「Python」の入門書です。プログラムの根本概念、基礎知識、基本文法を丁寧に正確に解説します。さらに、「数当てゲーム」などを例に実際に手を動かしながら、学習した内容が確実に身につくよう編集されています。豊富なカラー図解とイラストが多用されていて、ビギナーにもとても分かり易い本です。

独習JSP&サーブレット 第3版

『独習JSP&サーブレット 第3版』は、「JavaによるWebアプリ開発」の定番の入門書です。サーバサイドでJavaの開発を行う場合、必ずJSP&サーブレットを利用していくことになります。本書ではJSP&サーブレットの基礎知識からデータベース連携、便利なライブラリの使い方まで、ひとつずつ丁寧に解説していきます。

実際の開発現場で欠かせないセキュリティ対策についても触れています。

資格の取得を目指しながら勉強する

サーバーサイドエンジニアに必須の資格はありませんが、資格を取得することで自身の知識となり、また客観的な評価も得られます。サーバーサイドエンジニアにおすすめの資格として、以下が挙げられます。


サーバー関連、エンジニア全般、OS関連、データベース関連など、さまざまな資格があります。プログラミング関連の資格もありますが、自分が入社したい企業やプロジェクトで扱っているものでないとあまり役立たない傾向があります。そのため、上記の資格の方がサーバーサイドエンジニアにとって汎用性が高いでしょう。

転職活動に向けてポートフォリオを作る

ポートフォリオとは、「作品集」のことであり、システム開発の実績やエンジニアとしての力量を評価してもらうために作成したWebサイトやアプリケーションなどのことです。ポートフォリオがあることによって、開発可能なシステムや技術的な知識の範囲が具体的に示せます。

転職エージェントを活用する

プログラミングスクールや独学でスキルを身につけたら、転職エージェントを通じて未経験者向けの求人を探しましょう。その際に注意すべきポイントは2つあります。まず、新規開発案件よりも既存システムの保守運用から始めましょう。保守案件は地味な印象があるかもしれませんが、じっくりと学びながら仕事に取り組むことができます。また、SES(エンジニア派遣)やSIerの案件は未経験者向けのものが多いので、確認することが重要です。

プログラミング未経験ならまずは保守運用からスタートする

保守運用とは、すでに作成されたシステムを維持しメンテナンスする仕事です。システムの稼働状態を保ち、もし障害が発生した場合でも迅速に復旧対応を行います。

未経験者には、新規開発業務よりも既存のシステムをメンテナンスする保守運用業務の方が適しています。なぜなら、既存システムの設計やコードを手本としてシステム開発の方法を学ぶことができるからです。最初は保守運用の要員として開発に携わり、スキルを身に付けていくのが良いでしょう。

SESやSIerは未経験向けの求人が多め

未経験者の場合、SES(エンジニア派遣)やSIerを転職先にすることもおすすめです。SESやSIerの案件には、未経験者向けのものが多くあります。未経験から始めてもサーバーサイドエンジニアとしての経験や実績を積み上げることで、その後の選択肢が広がります。そのため、転職先の企業の候補として、SESやSIerを加えるといいでしょう。

サーバーサイドエンジニアのやりがい

サーバーサイドエンジニアのやりがいには、どのようなやりがいがあるのでしょうか。サーバーサイドエンジニアの方からよく聞かれるやりがいは、自分が携わったアプリがユーザーに使われたときや、自分が作ったアプリが実際の業務に活用されたときなどがあります。ここでは、これらのサーバーサイドエンジニアのやりがいについて具体的に紹介します。

自分が携わったアプリがユーザーに使われたとき

サーバーサイドエンジニアが作成したアプリケーションは、世の中にリリースされることになります。例えば、Webアプリケーションやスマートフォンアプリであれば、多くの消費者に触れることになります。アプリを利用したユーザーから意見が寄せられることもあり、良い意見をもらえるとより一層嬉しさを感じます。

自分が作ったアプリが実際の業務に活用されたとき

業務用のアプリを開発した場合、実際の業務にアプリが使われます。現代では、多くの企業業務の根幹にアプリがあるため、アプリなしでは業務が成り立たない場合も少なくありません。そして、サーバーサイドエンジニアはアプリの主要な処理を実装するため、サーバーサイドエンジニアが作成したアプリが企業を支えていると言っても過言ではありません。企業業務を支えているというやりがいがあるでしょう。

サーバーサイドエンジニアが「きつい」と感じるとき

サーバーサイドエンジニアがきついと感じるタイミングは、どのような場合があるのでしょうか。サーバーサイドエンジニアがきついと感じるタイミングは、新しい技術の調査・習得が必要になったときやトラブル発生の際に即時対応を求められたとき、夜勤シフトのときなどが挙げられます。ここでは、これらの理由について具体的に解説します。

新しい技術の調査・習得が必要になったとき

サーバーサイドエンジニアの仕事は、設計、実装、テストなど、幅広い分野にわたります。それぞれの分野で必要とされる知識の専門性も高く、システムの品質を維持するために必要な知識やスキルを習得するのは容易ではありません。それが「きつい」と感じることもあるでしょう。

トラブル発生の際に即時対応を求められたとき

サーバーサイドエンジニアは責任の大きい職種です。もし、サーバー上のデータが消失するなどのトラブルが発生すれば、顧客に重大な損害を与えかねません。万一、システム障害が発生した場合には正確かつ速やかな対応が必要です。そのような期待・要求を重荷に感じてしまう可能性もあります。

夜勤シフトのとき

サーバーサイドエンジニアは開発だけでなく、保守・運用も担当することがあります。サーバーのメンテナンスなどはユーザーの業務時間を避けて休日の夜間に行います。それに対応するために休日出勤や夜勤が発生する可能性もあります。日勤と夜勤が交互に来るような不規則な勤務の場合は、生活リズムが乱れてしまうかもしれません。

サーバーサイドエンジニアに求められるスキルと知識

サーバーサイドエンジニアには、さまざまなスキルと知識が求められます。具体的にはプログラミングスキルやフレームワーク・データベース・サーバーの知識とスキル、開発ツールやセキュリティの知識などがあります。ここでは、これらのサーバーサイドエンジニアに求められるスキルと知識の詳細について解説していきます。

関連記事:サーバーサイドエンジニアに必要なスキルは?資格や勉強方法まで解説

プログラミングスキル

サーバーサイドエンジニアになるためには、サーバーサイドのロジック部分を構築するプログラミング言語の習得が必須となります。サーバーサイドの代表的な言語には、RubyやPHP、Java、Pythonがあります。

また、WEB、組み込み、業務などの開発領域によってよく使われる言語が異なり、案件によって使用する言語は変わります。携わりたい開発にイメージを持った上で身につける言語を選択しましょう。

フレームワークの知識とスキル

フレームワークとは、開発においてよく使われる機能や処理を利用しやすい部品として提供するものです。フレームワークをうまく活用することで、開発工数を減らすことができます。代表的なものには、RubyのRuby on RailsやPHPのLaravelがあります。近年では、フレームワークを使った開発が一般的で、必須スキルとなっています。プログラミングスキルと併せて習得を目指しましょう。

開発ツールの知識

アプリケーション開発は、開発を効率化するためにさまざまなツールを利用します。代表的なものにはプログラミングを行う統合開発環境(IDE)や、プロジェクト全体のプログラムを管理するソース管理ツールなどがあり、これらを使いこなすスキルが必須となっている案件もあります。必要に応じて身に付けておきましょう。

データベースの知識とスキル

データベースの知識とスキルも、サーバーサイドエンジニアには求められます。サーバーサイドの開発では、データベースと接続する処理も多く実装します。その際に使う言語がSQLと呼ばれるデータベース操作言語です。データベースの知識とスキルの習得は比較的難しくはないので、プログラミング言語と併せて学んでおきましょう。

サーバーの知識とスキル

アプリケーションは、アプリケーションサーバーやデータベースサーバー上で動作します。そのため、サーバーサイドエンジニアは、それぞれのサーバーの基本的な知識(役割や種類など)が必要です。これらの知識は、プログラミングができなくても、基本設計まで行えるエンジニアを目指す場合には必須です。

また、言語によっては特定のサーバーOS上で開発する必要がある場合があります。この場合、開発環境を構築するためには、OSのコマンド操作が必要となるため、必要に応じて学ぶ必要があります。

また、言語によってはLinuxなど特定のサーバーOS上で開発するものがあります。開発環境を構築する際にOSのコマンド操作が必要となりますので、必要に応じて学んでおきましょう。

セキュリティの知識

アプリケーション開発で使用するデータベースサーバーには、システムによっては住所や氏名、クレジットカード情報などの個人情報が格納されます。このような情報を保護する仕組みの構築もサーバーサイドエンジニアの仕事です。

一般的に、セキュリティ仕様はリーダークラスのエンジニアが設計しますが、セキュリティ対策はどのような開発でも必要なので、SSLやファイアウォール、暗号化などの仕組みを勉強しておくことが望ましいです。

サーバーサイドエンジニアにおすすめの言語

サーバーサイドエンジニアがWebアプリケーション開発に用いる言語として、PHPとRubyが挙げられます。PHPやRubyは、サーバーサイドで多く使われるプログラミング言語であり、多くのWebアプリケーションやWebサービスがPHPやRubyを使って作成されています。ここでは、サーバーサイドエンジニアにおすすめの言語であるPHPとRubyの特徴を簡単にご紹介します。

PHP

PHPはサーバーサイドで用いられる代表的なスクリプト言語です。Webページを動的に生成することが特徴といえます。他のプログラミング言語と比較すると、文法や仕様などが簡単で習得しやすい言語です。特にWebアプリの開発での使用頻度が高く、WordPressのようなCMSでも使われています。

Ruby

Rubyは、日本人によって開発されたオブジェクト指向のプログラミング言語です。PHPと同様に、サーバーサイドの開発でよく使われています。また、Rubyはスマートフォンアプリケーション開発やスクレイピングなどにも使用されます。他にも、ECサイトやSNSの開発にも使われることがあります。プログラミング言語としては、シンプルで初心者にも理解しやすい文法が特徴です。

サーバーサイドエンジニアの需要と将来性

Webアプリケーション開発などにおいて、重要なポジションであるサーバーサイドエンジニアですが、その需要と将来性はどのようなものなのでしょうか。サーバーサイドエンジニアの仕事に興味がある方にとっては、サーバーサイドエンジニアの需要や将来性はとても気になることでしょう。ここでは、サーバーサイドエンジニアの需要と将来性について解説します。

サーバーサイドエンジニアの現在の需要

サーバーサイドエンジニアの主な仕事は、サーバー側のシステム開発やデータ処理などです。システム自体は長期運用されることが多く、基本的には劣化しません。しかし、長期運用するためには、サーバーサイドエンジニアによるメンテナンスや改修が必要です。メンテナンスは、新しいソフトウェアの導入やバージョンアップ、環境整備などを行います。これらのメンテナンスや改修がある限り、サーバーサイドエンジニアの需要がなくなることはないでしょう。

サーバーサイドエンジニアの将来性

サーバーサイドエンジニアの需要は今後も続くと考えられます。アプリやサーバーの技術革新が起こらない限り、サーバーサイドエンジニアの仕事が減少することはありません。

AI化が進展しているため、サーバーサイドエンジニアの仕事にも変化が生じる可能性があります。クラウド移行によってサーバーサイドエンジニアの技術が変化しましたが、AI化が進めばより多くの仕事がAIに代替される可能性があります。そのため、サーバーサイドエンジニアは技術の変化に合わせてスキルアップする必要があります。

未経験可のサーバーサイドエンジニアの転職求人例

高い需要があり、将来性も期待されるサーバーサイドエンジニアですが、未経験の場合は求人状況はどのようになっているのでしょうか。ここでは、レバテックキャリアの公開求人情報より、未経験可のサーバーサイドエンジニアの求人例を紹介します。サーバーサイドエンジニアへの転職を検討している方は、是非とも参考にしてみてください。

【アプリケーションエンジニア】

【業界】
◆IT、コンサルティング

【業務内容】
・基本設計、詳細設計、開発
・設計レビュー、ソースレビュー
・プロダクト開発

【仕事の特色】
<開発環境>
・フロントエンド:ReactJS、NEXT.js、TypeScript
・バックエンド:AWSサーバレスやコンテナの特性を活かしたアプリケーション開発など
・Webサーバーサイド:Golang, TypeScript
・Webフロントエンド:TypeScript
・モバイル:Swift, Kotlin, TypeScript
・フレームワーク:React, React Native
・データベース: RDBMS (Amazon Aurora), NoSQL (DynamoDB)
・インフラ:AmazonWebService (EC2, ECS, Lambda, RDS等)
・ソースコード管理:Git
・プロジェクト管理:Backlog, Gitlab
・CICD環境:Gitlab-CI, CodePipeline
・アーキテクチャ等:Serverless, SPA, MicroServices
・コミュニケーション:Slack, DocBase
・その他言語:Java,JavaScript,Python,R,Objective-C,PHP,Shell,CSS,Scala,C#,Go,C++,PowerShell,Ruby,Rust,C,Dart

【求められるスキル・経験】
・バックエンドフロントエンドの開発経験(2年以上)
・フロントエンドの開発経験(2年以上)
・要件定義や各種設計~テストまでの一連のご経験(2年以上)
・PM、PLとしてのプロジェクトのご経験(2年以上)

【想定年収】
500~1,000万円

【勤務地】
東京都

【バックエンドエンジニア】

【業界】
◆ECサイト、アパレル・日用品

【業務内容】
<具体的な業務内容>
・顧客向けの機能や社内用ツールの仕様設計/実装
・フレームワーク等の技術選定/検証
・同社独自のパーソナライズシステムのアーキテクチャ設計
・各種定性、定量リサーチ(ユーザー調査/ログ分析/問い合わせ分析など)
・上記リサーチ情報をもとにした改善施策の実装
・社内業務効率化の自動化ツールの作成

【求められるスキル・経験】
<経験>
・Webアプリケーションの開発(PHP、Ruby、Python など)
・リレーショナルデータベースの利用
・大規模サービスの開発、運用
・Docker等のコンテナ技術の利用

<知識>
・データ構造やアルゴリズムについての基礎

<スキル>
・Gitを利用したチーム開発
・GitHubを利用したチーム開発

【想定年収】
406~1,610万円

【勤務地】
東京都

サーバーサイドエンジニアの年収

サーバーサイドエンジニアの年収は、レバテックキャリアの求人情報(2023年12月時点)を見てみると、350〜1600万円程度と幅があります。多くの募集は年収400〜700万円程度ですが、高いスキルを持っていれば1000万円以上の年収も目指せる職種です。未経験の場合は、350万円〜500万円程度となるでしょう。

関連記事:サーバーサイドエンジニアの年収や転職成功のポイントを徹底解説

サーバーサイドエンジニアに関するよくある質問

未経験からサーバーサイドエンジニアに転職を検討する方には、サーバーサイドエンジニアに関するさまざまな質問がある方もいるでしょう。サーバーサイドエンジニアの仕事内容やサーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いなどは、サーバーサイドエンジニアに関するよくある質問です。ここでは、これらの質問と回答を紹介します。

Q1. サーバーエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違いは?

サーバーエンジニアは、Webサイトやシステム向けのサーバーの設計や構築、保守運用を行います。サーバーサイドエンジニアの主な仕事は、サーバー側のシステム開発やデータ処理、サーバーの環境構築や保守などです。すなわち、サーバーエンジニアはサーバー自体に関する役割を担当し、サーバーサイドエンジニアはサーバーで動作するシステムの開発を担います。

Q2. サーバーサイトエンジニアの仕事内容は?

サーバーサイドエンジニアの仕事内容は、Webアプリケーションなどのサーバー側で動作する処理の設計やプログラム開発、サーバー側で扱うデータの管理など、ユーザー側から見えない部分を担います。例としては、Webサイトのログイン機能や登録機能、決済処理機能などはサーバーサイドエンジニアの仕事になります。

Q3. サーバーエンジニアに向いているのはどのような人ですか?

サーバーエンジニアに向いているのは、ITと機械に興味がある方です。日常的にサーバーなどの機器に接し、サーバーの負荷予測やメモリ割り当て、CPU稼働率の監視が求められるため、この分野に魅力を感じる方に最適な職種と言えます。

まとめ

本記事では、未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方に向けて、未経験からサーバーサイドエンジニアを目指す方法や求められるスキルと知識、需要と将来性、年収などについて解説しました。

未経験からサーバーサイドエンジニアに転職するためには、プログラミングスクールや参考書を使った独学などで知識やスキルを習得するのが大切です。プログラミングスクールは、未経験者を対象としたスクールもあり、未経験者であってもスキルを習得するハードルは決して高くありません。また、未経験者の採用も積極的に行われており、サーバーサイドエンジニアへの転職は不可能ではありません。サーバーサイドエンジニアの仕事に興味を持たれた方は、この記事を参考にサーバーサイドエンジニアへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

レバテックキャリアのサービスについて

この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

関連する記事

人気の求人特集

内定率が高い

サーバーサイドエンジニアの求人・転職一覧

今もらっている年収は高い?低い?

簡単60秒 エンジニア・クリエイター専門 年収診断 無料診断START ×