サーバーエンジニアの仕事内容、未経験者の転職市場状況、役立つ資格、勉強方法、求人例を紹介未経験からサーバーエンジニアを目指す方法

最終更新日:2021年2月9日

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人材不足が続いているIT業界では、エンジニアは売り手市場となっています。この記事で紹介するサーバーエンジニアも需要が高い職種のひとつであり、多くの企業で未経験者の採用も積極的に行なっています。それでは、どのようなスキルを身につければ未経験からでもサーバーエンジニアを目指せるのでしょうか。サーバーエンジニアの仕事内容や未経験者の転職市場状況、役立つ資格、勉強方法、求人例などを紹介します。

1. サーバーエンジニアの仕事内容

まず、サーバーエンジニアの仕事内容を解説します。一般的にサーバーエンジニアは、ネットワークエンジニアと共に「インフラエンジニアの一種」として分類されています。主な仕事内容は「サーバー設計・構築業務」「運用・保守業務」で、企業によっては「軽微なプログラム修正」が含まれることもあります。詳しい仕事内容は以下のとおりです。

サーバーの設計・構築

企業が求める要件に応じて、各種サーバー(webサーバー、ファイルサーバー、メールサーバー等)の設計・構築を行います。アプリケーション要件に応じて、使用するサーバーの性能、電源容量や回線速度などを加味しながら、サーバー構成を決定します。また、データセンターやサーバールームで「ラッキング」や「配線」を行い、OS・ミドルウェア・監視ツールなどのインストールと初期設定も担当します。

サーバーの運用・保守

構築したサーバーを実際に動かし、適宜メンテナンスを行います。

監視及び障害対応
ファイルサーバーの空き容量が基準値を下回ったり、Webサーバーの負荷が高まったりすると、インストールされた監視ツールから通知が上がります。このとき、不要なファイルの削除や再起動によって、サーバーが正常に稼働するよう対応します。ITの専門知識を持たない未経験者は、ヘルプデスクや監視オペレーターとして監視・障害対応に従事しながらサーバーエンジニアを目指すことが多いでしょう。

設定変更及びアップデート
サーバーにインストールされているOSやアプリケーションに対し、アップデートがないかをチェックし、必要なものを適用します。サーバーには、複数のOSS(有志によって開発されている無償ソフトウェア)が含まれることが多いため、アプリケーションごとに最新情報をチェックする必要があります。

バックアップとセキュリティチェック
サーバーは、攻撃や故障によるデータ消失に備え、定期的にバックアップ処理が行われています。これが正常に完了しているかをチェックし、エラーを発見したときはリカバリ(回復)を行います。また、サイバー攻撃や不正アクセスに対応するため、ネットワークエンジニアと相談しながら、ファイアウォールの設定やDMZ(社内と外部ネットワークの中間に位置する緩衝地帯)の構成を調整するのも仕事のひとつです。

軽微な開発業務

サーバーエンジニアの仕事には、サーバーサイドプログラムの修正など、軽微な開発業務が含まれることもあります。厳密に言えば、サーバー内で動作するアプリケーションの開発はサーバーサイドエンジニアの仕事です。しかし、企業によってはサーバーエンジニアがこれを兼任することもあります。また、サーバー上で動作するバッチファイルやシェルスクリプトと呼ばれるプログラムファイルの開発もよく担当します。

2. 未経験からサーバーエンジニアに転職できるのか

次に、未経験者のサーバーエンジニアへの転職状況について解説します。
 
20代(第二新卒まで)であれば、ポテンシャルを評価され、未経験でも採用されやすい傾向にあります。一方、30歳以降になるとポテンシャルよりも実績が重視されるため、スキルの証明ができないと難しいというのが実情です。
 
しかし、30歳以降の未経験者の転職が不可能というわけではありません。未経験者でも、スクールでの学習をアピールしたり、資格を取得したりすることで十分転職が可能です。担当する仕事内容は、運用や保守業務からスタートというケースが一般的です。

3. サーバーエンジニアに求められる知識とスキル

ここでは、サーバーエンジニアに求められる知識とスキルを解説します。

IT基礎知識

IT基礎知識とは、エンジニア職に共通して求められる知識で、システム開発基礎理論、アルゴリズム、プログラミング理論、コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア、ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベースなどが該当します。未経験者の場合は、業務を通して知識を得ていくケースも多いため、転職活動時はすべての知識を身につけていなくても問題ないでしょう。

サーバーOSを扱うスキル

サーバーOSには、Windows Server、Linux、UNIXなどがあり、サーバーエンジニアはこれらのOSを扱うスキルが求められます。具体的には、インストール、パッチ適用、顧客環境設定、接続機器の管理、冗長性の設定、バックアップ設定などのスキルが必要です。

サーバー設計スキル

サーバーエンジニアには、CPU処理能力、メモリ容量、ストレージ容量、冗長性、インターフェースなどを考慮したサーバー設計スキルが不可欠です。ただし、サーバー設計は実務経験を3〜5年程度積んだサーバーエンジニアが担当するため、未経験者が任されるケースはほとんどありません。しかし、サーバーエンジニアの業務において未経験者・初心者に限らずCPUやメモリ、ストレージといったキーワードが頻発するため、これらの知識を最低限身につけておくと良いでしょう。

サーバー運用スキル

サーバー運用スキルもサーバーエンジニアに求められるコアスキルの一つです。具体的には、サーバーのCPUやメモリ、ストレージの使用率などを監視しながら最適なパフォーマンスを発揮できるよう運用します。

4. サーバーエンジニア未経験者が取得すべき資格

基本情報技術者試験

IPAが運営する国家資格試験で、エンジニア職の登竜門的な位置づけの資格として評価されています。出題内容はIT基礎知識に関する問題が中心です。IPAのエンジニア向けの試験では最も難易度の低いものですが、合格率は20〜30%程度のため決して簡単な試験ではありません。

MCSA(Windows Server2016)

マイクロソフト社が認定するWindows Serverを扱うスキルを証明する資格です。Windows Serverはシェアの高いサーバーOSのため、取得しておくと転職活動において評価につながります。合格率、難易度ともに非公開です。

LinuC

Windows Serverと並んで高いシェアを持つサーバーOSであるLinuxを扱うスキルを証明する資格です。レベル1からレベル3まであり、未経験者はまずレベル1から取得していくと良いでしょう。合格率、難易度ともに非公開です。

AWS認定

Amazonが提供するクラウドサーバーであるAWSを扱うスキルを認定する資格です。レベル別、役割別、専門知識別に試験が分かれています。近年、クラウドサーバーを扱うスキルは高い評価につながるため、ぜひとも取得しておきたい資格の一つです。合格率、難易度ともに非公開です。

Google Cloud認定資格

Googleが提供するクラウドサーバーを扱うスキルを認定する資格です。資格は8種類に分かれています。未経験者は、まずアソシエイト資格の取得から目指すと良いでしょう。

Azure認定資格

AWSと並び高いシェアを持つ、マイクロソフトが提供するクラウドサーバーを扱うスキルを証明する資格です。初級・中級・上級に試験が分かれているため、未経験者はまず初級の試験を受けると良いでしょう。合格率、難易度ともに非公開です。

5. サーバーエンジニア未経験者の学習方法

この章では、未経験者の学習方法を解説します。
 
サーバーエンジニアは未経験からでも転職可能な職種ですが、まったくスキルがない状態では転職成功の可能性は低くなります。ここでは、未経験者がサーバーエンジニアに必要な知識やスキルを効率的に習得する方法を紹介します。未経験者に適した学習方法は、「スクールの活用」です。スクールで学ぶのには以下のメリットがあります。
 
・体系的なカリキュラムで学習することができる
・講師に質問できるため、未経験者の疑問を解消しやすい
・資格取得がカリキュラムに含まれているコースが多い
・卒業後、就職まで支援してくれるスクールが多い
 
数十万円以上の費用が掛かりますが、もっとも短期間で知識・スキルおよび資格を習得することができます。費用を抑えた勉強方法に、書籍やWebサービスの利用といったものもありますが、これらは不明点を質問できないという理由から未経験者にはおすすめしません。
 
サーバーに関するスキルや知識を学べるスクールには、以下のようなものがあります。
システムアーキテクチュアナレッジ
リナックスアカデミー
ISA ITスクール

レバテックカレッジ

 

6. サーバーエンジニア未経験でも転職可能な求人の例

ここでは、実務未経験でも応募可能なサーバーエンジニアの求人を紹介します。

独立系IT企業でのITインフラ関連業務

【仕事内容】
クライアント企業に常駐し、ITインフラの開発・運用・保守を行う(未経験者は運用・保守・監視からスタート)
【求められるスキルや経験】
特になし(未経験可)
【待遇や報酬】
正社員として採用、月給20万5000円~50万円

独立系IT企業でのITインフラ関連業務(東証一部上場)

【仕事内容】
官公庁や金融機関などでの、インフラ設計構築、保守、運用業務
【求められるスキルや経験】
第二新卒(ポテンシャル採用)を重視
サーバー構築、保守、運用経験者は優遇
【待遇や報酬】
正社員として採用、月給22万5000円~35万円(社員の平均年収557万円)
 
サーバーエンジニアを未経験で目指す場合は、「保守・運用」からステップアップしてきます。ただし運用・保守業務は、セキュリティの観点からリモートでの作業が許可されにくいという特徴があります。そのため、自社でデータセンターサービスを提供している一部の大企業を除けば、客先常駐で仕事を進めるのが一般的といって良いでしょう。

7. サーバーエンジニアの需要と将来性

ここでは、サーバーエンジニアの需要と将来性を紹介します。

需要

IT人材の人手不足が顕著な中で、サーバーエンジニアも同様に不足しており、引き続き需要が高い状態が続くと考えられます。特に、クラウドサーバーを扱うスキルを有するサーバーエンジニアの需要が高く、AWSやAzureといったシェアの高いクラウドサーバーを扱えると高い評価を得られます。一方で、オンプレミス型のサーバーは減少していくため、クラウドスキルを持たないサーバーエンジニアの需要は減少していくでしょう。

将来性

システム基盤であるサーバーは、今後もなくならないと考えられています。したがって、サーバーエンジニアの将来性は現時点では明るいと考えられます。一方で、クラウドサーバー技術の進歩に伴い、サーバー運用が自動化されてきています。そのため、サーバー運用のみを担うサーバーエンジニアは将来的には需要がなくなる可能性があります。したがって、サーバー設計スキルやクラウドサーバーを扱うスキルを身につけることで、将来性を高めると良いでしょう。

8. サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアにはいくつかキャリアパスが考えられます。
ここではステップアップとして考えられる代表的なキャリアパスを解説します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を総括する職種です。顧客に対する提案から、プロジェクト損益管理、開発進捗管理、品質管理、リソース管理、コミュニケーション管理などを行います。クラウド化などのインフラ案件も多いため、インフラ案件に強いプロジェクトマネージャーは高いニーズがあります。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、一般的にはサーバーとネットワークを扱うエンジニアを指します。したがって、ネットワークスキルも身につけることでインフラエンジニアへキャリアアップすることができます。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計、開発、運用、管理を行う職種です。企業の基幹システムには、ほぼすべてにデータベースが導入されており、データベースエンジニアには堅調な需要があります。データベースはサーバーにインストールして使うシステム(ミドルウェア)のため、サーバーエンジニアも業務で扱うケースが多いでしょう。したがって、データベーススキルを強化することでデータベースエンジニアを目指せます。

9. まとめ

この記事ではサーバーエンジニアの仕事内容や勉強方法、求人例などを解説しました。未経験からサーバーエンジニアを目指すときは、資格制度やスクールを活用して知識とスキルの基礎力を高めておきたいところです。ITエンジニアの職種のなかでは、比較的実務未経験の状態からでも採用されやすい職種であるため、しっかり事前準備をして転職活動に望めば転職成功の可能性は高まるでしょう。 

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