組み込みエンジニアに必要なスキルは?需要状況や役立つ資格も紹介

最終更新日:2023年10月17日

組み込みエンジニアとは、ネットワーク機器や車載機器、家電のマイコン、工業用機械などの制御等で利用するソフトウェアを開発するエンジニアです。業務範囲は幅広く、設計や開発、テストのみならず、企画フェーズから開発に携わることもあります。現状でも各種機器へのソフトウェア開発の需要があり、今後はIoTでのさらなる活躍が見込まれる分野です。

本記事では、組み込みエンジニアへのキャリアパスを検討する方に向けて、活躍する上で必要となるスキル、スキル取得の方向性を定めるのに役立つスキルマップ、転職市場や年収などについて記載します。

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この記事のまとめ

  • 近年においても、組み込み系エンジニアの役割もますます重要となっており、人材不足も重なって、高い技術力を持った人材の需要は高まっています
  • 組み込みエンジニアには技術スキルだけでなくヒューマンスキルも求められます
  • 未経験からでもスキルを習得することで、組み込みエンジニアになる道があります

組み込み系エンジニアとは

組み込み系エンジニアとは、コンピュータシステムを制御するためのソフトウェアやハードウェアを設計・開発するエンジニアのことを指します。家電製品や自動車、航空機、医療機器、工場設備など、あらゆる分野の製品に組み込まれるマイコンやプロセッサ向けのプログラムを作成することが主な仕事となります。

組み込みエンジニアの作成するプログラムには、タイトなリソース上で動作し、バグが発生しないことが求められます。大規模なITシステムの構築とは別の専門性の高いスキルが必要な職種です。

組み込み系エンジニアの役割

組み込みエンジニアはハードウェアを直接的に制御するソフトウェアを作成し、組み込みシステムを実現する役割を担います。ハードウェアだけでは実現できない細かな制御のできる組み込みシステム全体を見通し、ハードウェアの性能を最大限引き出すことも重要なミッションです。

組み込みシステムはハードウェアと連携して利用され、直接ユーザーが利用することも少なくないため、高い品質が求められます。例えば、家電製品に搭載した組み込みプログラムが期待通りに動作しなかったら、返品されてしまうでしょう。ハードウェアとソフトウェアを組み合わせて、組み込みシステム全体を完成させる重要な役割を果たす仕事です。

制御エンジニアとの違い

一般に制御エンジニアは、大型のインフラ施設や工場のラインなどの設備をコントロールする制御システム向けのプログラムの作成を行います。ただし、自動車やエアコンなどの大型家電を扱うエンジニアも制御エンジニアと呼ばれるケースがあり、組み込みエンジニアも工業用機械やロボットを扱うケースもあるため、その境目は一概にはいえません。

ハードウェアを制御するプログラム作成を行う点は組み込みエンジニアと同様で、違いは制御する機械の大きさとも言えます。この違いとなる境目に明確な定義はなく、組込・制御エンジニアとして扱われることもある共通部分の多いエンジニア職種です。

組み込みエンジニアに必要なスキル

組み込みエンジニアの作るプログラムやソフトウェアは、車両や家電に搭載されるマイコン向け、ネットワーク機器やカーナビなどの電子機器、工業用機械、ロボットなどの制御といった目的で作成されます。

ハードウェアに近い部分のプログラムを作成する必要があり、そこには他のITエンジニアとは違うスキルが必要とされます。

プログラミング言語

組み込みエンジニアが開発に使う主なプログラミング言語についてご紹介します。

C言語およびC++

C言語は、UNIXオペレーティングシステムの開発に使用されたことで有名で、組み込みシステムやアプリケーションの開発で幅広く使用されているプログラミング言語です。汎用性の高さや動作速度が早く安定しているといった特徴があります。1972年に最初のバージョンが開発されており、長い歴史を持っています。ハードウェアに近い部分を直接制御する低水準言語の特徴も併せ持つため、組み込みエンジニアが扱うことが多い言語です。

C++は、C言語にオブジェクト指向プログラミング機能を追加した言語です。習得難易度が高い代わりに、自由度が高く、AIやゲーム開発などの開発でも採用されることがあります。正確にはC言語の後継言語ではないのですが記述は似ているため、C言語のスキルを持ったエンジニアは比較的習得しやすいとされています。

両言語とも、メモリ効率が高く、高速な処理が可能であるため、組み込みシステムに特に適しています。

Python

Pythonは高水準のプログラミング言語であり、組み込みエンジニアの間でも利用が広がっています。PythonはCやアセンブリに比べて書きやすく、コードが簡潔で読みやすいため、開発効率が向上するというメリットがあります。一方で、スクリプト言語のため動作速度はコンパイル言語に劣ります。

Java

Javaは、現在はOracle社が開発元となっている世界中で広く利用されるプログラミング言語です。汎用性が高く、実績が豊富で、JVMによるマルチプラットフォーム、オブジェクト指向、フレームワークやライブラリ(API)が充実しているなどの特徴を持っています。メモリ管理をJVMにより行っているため、C言語やC++などで必須のメモリ管理にとらわれなくてよい点もメリットです。

組み込みプログラムに向けてJava ME(Micro Edition)を提供しており、IoTを含めた組み込み開発で利用されています。

アセンブリ言語

アセンブリ言語は機械語に近い低水準のプログラミング言語です。組み込みエンジニアがアセンブリ言語を使う理由は、より低水準でのコントロールを細かく制御できるためです。コンパイラの最適化機能が限定されているためCやC++のコードでは最適な制御ができない場合があり、その対応として利用されるケースがあります。

ソフトウェア関連のスキル

組み込みエンジニアが求められる、プログラミング言語以外のソフトウェア関連スキルについてご紹介します。

リアルタイムOS(RTOS)

組み込みエンジニアにとって、リアルタイムOSは重要な要素です。リアルタイムOSは、決められた期限内にタスクを処理することが求められる、タイムリーな応答性を持つシステムの開発に必要です。

Linux OS

組み込みエンジニアがLinuxを使用することは増えてきており、特にオープンソースのLinuxカーネルを使用することが一般的です。

組み込みシステムの場合、Linuxは汎用的で高機能なOSであり、システムの設計や開発が容易になる場合があります。

システムオンチップレベルのソフトウェア最適化スキル

システムオンチップ(SoC)レベルのソフトウェア最適化スキルは、組み込みエンジニアにとって重要なスキルの1つです。

最適化スキルには、最小限のリソース(メモリ、プロセッサ使用量)を使用して、高いパフォーマンスを実現する能力が含まれます。

組み込みシステムのデザインパターンに関する知識

組み込みシステムのデザインパターンは、汎用的なアルゴリズムとデザインの問題に対するソリューションを提供します。

これらのパターンは、コードの再利用性、保守性、拡張性、信頼性の向上に役立ちます。

デバッギングスキル

デバッグは、システムの正確性と信頼性を確保するために必要なプロセスです。プログラムを一行ずつ実行したり、任意の処理で停止させることにより、バグ・障害を調査するのに役立ちます。

組み込みシステムは、通常、物理的にアクセスが困難であるため、複雑な問題の特定と解決がより困難になる傾向があります。このため、バグや障害を見つける高いデバッギングスキルが求められます。

既存のコードベースを使うスキル

組み込みエンジニアは、大規模なコードベースを維持、理解、保守する能力が求められます。さまざまなソースコード管理システムやバグトラッキングツール、デバッグツールを使用して、コードベースを改良し、問題を特定、解決する必要があります。

割り込みドリブンな処理の設計

割り込みは、タイマ、ADC、UARTなどの外部イベントに対処するために使用されます。組み込みエンジニアは、ハードウェアイベントに応答して、割り込み処理を適切に実行できるようにすることが必要です。

ハードウェア関連のスキル

ハードウェア関連のスキルは、デジタル回路やアナログ回路の基礎、オシロスコープの使用方法、回路設計、基板製造技術などを含みます。これらのスキルは、マイコン、センサー、モーター、通信機器などのデバイスを開発するために必要です。

マイクロコントローラ(MCU)

マイクロコントローラは、プログラム可能な回路であり、組み込みシステムで最も一般的に使用されます。MCUのプログラミングには、C言語、アセンブリ言語、そしてMCUのアーキテクチャについての理解が必要です。

マイクロプロセッサ

マイクロプロセッサは、コンピュータのCPUのようなものであり、一般的に高度なコンピュータに使用されます。マイクロプロセッサには、一般的にリアルタイム制御の必要がなく、高度な処理能力が求められます。

デバイスドライバ

デバイスドライバは、ハードウェアとソフトウェアを接続するプログラムであり、組み込みエンジニアにとっては開発や利用のための知識とスキルは欠かせません。デバイスドライバの開発には、ハードウェアアーキテクチャに関する知識が必要です。

ヒューマンスキル

組み込みエンジニアの業務であるシステム開発プロジェクトでは、複数人でチームを作ってシステム、プログラムを構築することが多いです。チームでの成果を実現するためには、円滑な推進に向けたコミュニケーション能力が必要となります。

また、タイトな環境でのプログラム作成では仕様、要件についての確認や齟齬の解消が必要不可欠です。クライアント、ハードウェア側の担当者、さらには連携するアプリケーションの担当者など対外的なコミュニケーション能力も求められます。

その他技術知識

上記以外の技術的な知識についてご紹介します。

モノのインターネット(IoT)

組み込みエンジニアがIoTに必要とするのは、ネットワーキングや通信プロトコルの知識、省電力性の高いデバイスやシステムの設計能力、高い信頼性のあるデバイスの開発スキルなどが挙げられます。IoTにおいては、膨大なデータを扱うためにデータ処理の効率化やデータベースの設計が重要になります。

また、セキュリティの面でも高いスキルが必要で、デバイスやネットワークの脆弱性を熟知して、安全で信頼性の高いシステムを開発する必要があります。さらに、クラウド技術やWeb技術、人工知能(AI)や機械学習の知識があるとIoT開発に役立ちます。

インターネットベースの各種テクノロジー

インターネットベースのテクノロジーは、組み込みエンジニアにとってますます重要になっています。これには、Webプロトコル、クラウドプラットフォーム、RESTful API、マシンツーマシン通信などが含まれます。

Webプロトコルにより、組み込みデバイスがWebアプリケーションと通信することができます。クラウドプラットフォームは、IoTシステムの開発、デプロイメント、管理に必要なスケーラブルなリソースを提供します。RESTful APIは、デバイス間のコミュニケーションを簡素化します。マシンツーマシン通信により、IoTシステムが自律的に動作し、人間の介入なしに自己修復することができます。

これらのテクノロジーを理解することは、組み込みエンジニアにとって非常に重要です。

データ構造に関する知識

組込みエンジニアが必要とするデータ構造に関する知識は、アルゴリズムの実装やメモリ使用量の最適化などに重要です。基本的なデータ構造(リスト、スタック、キュー、ツリー、ハッシュテーブルなど)を理解し、それらを適切に使用することが求められます。また、ビットフィールドなどの特定のデータ構造に関する知識も必要となる場合があります。

英語力

組み込みエンジニアには英語力も求められます。海外勤務などがある企業に所属し直接的にコミュニケーションに必要な場合もありますが、より一般的なケースでは英語のドキュメントを読むために英語力が求められます

組み込み開発では、海外製の部品を使うことは珍しくありません。そのマニュアルはほとんどが英語で記述されています。これらの海外製の部品を利用するにあたり、正しく理解して利用するために英語のドキュメント読解力が求められます。

また、技術書や最新のニュースは英語である場合が多く、こちらも英語の読解力が必要となる理由です。

関連記事:組み込みエンジニアが英語を使えることで得られるメリット

未経験から組み込みエンジニアになるために必要なスキル

未経験から組み込みエンジニアになるために必要なスキルについてご紹介します。

関連記事:組み込みエンジニアになるために必要な勉強

現場でよく利用される開発言語

組み込みエンジニアが現場でよく利用する開発言語はC言語であり、C++もよく使われます。C言語はメモリ操作が容易であり、ハードウェアへのアクセスが比較的容易であるため、組み込みシステムの開発に向いています。C++はオブジェクト指向プログラミングに対応しており、ソフトウェアの設計がしやすく、再利用性が高いため、多くの組み込みシステムで使用されています。

ハードウェアやソフトウェアの基礎知識

ハードウェアの基礎知識としては、電気回路、マイクロコントローラ、センサー、アクチュエーターなどが挙げられます。

ソフトウェアの基礎知識としては、C言語、アセンブリ言語、制御システム、リアルタイムオペレーティングシステムなどがあります。

これらの基礎知識を身につけることで、組み込みシステムの設計、開発、テスト、デバッグなどに役立ちます。

将来的に組み込みエンジニアに求められるスキル

組み込みエンジニアとして活躍し、キャリアを築き高い年収を得るには、今後成長分野となるスキルの習得が有効です。将来的に組み込みエンジニアに求められるようになるスキルを紹介します。

マイコンのスキル

組み込み開発においてマイコンは欠かせない重要な要素です。高性能化および小型化を求め、マイコンは新たなものが次々と開発されています。新規に登場するマイコンの中でも顧客にとって有用な新機能をおさえ、最適な選択ができるよう理解を深め続けることが求められます。

人口知能(AI)の知識・スキル

幅広い分野で活用が模索され生成AIなど一般にも普及が広がっているAIは、組み込み開発と組み合わせての利用にも期待が集まる技術となっています。組み込みの機器内で完結する組み込みAIは、各種の認証や推論などの機能が実用化されつつある状況です。また、産業用ロボットの制御でも活躍が期待されています。さらに、IoT技術との組み合わせでは、AIによるデータ抽出によりデータの通信量を抑える仕組みとしても有望視されます。

loTに関する知識・スキル

家電、自動車、医療などの機器においてIoTの活用が広まっており、一般化されつつある選択肢となっています。利用する業種や業界は拡大を続けており、組み込みエンジニアにとってはさらなる需要が見込まれる領域です。将来的にもなくなることは想定されないため、確実に身に着けるべきスキルといえます。

組み込みエンジニアのスキルマップ・組込みスキル標準

組み込みスキル標準(ETSS)は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および経済産業省により策定された、組み込みソフトウェアの開発者に関する基準です。大きく、下記の3つのカテゴリに分かれています。


  • ・スキル基準

    ・キャリア基準

    ・教育研修基準


2023年9月8日時点で、最新版は2008年度に策定された組み込みスキル標準2008です。

有効に活用することで組み込みエンジニアとしてのスキルを明確化することができます。キャリア形成上で次に必要となるスキルを探す目的でも利用可能です。

スキル基準

組み込みソフトウェアに関する技術スキルを「技術要素」、「開発技術」、「管理技術」の3つのカテゴリに整理し、4段階の階層(初級、中級、上級、最上級)でスキル診断を行います。スキルの定量的な可視化を目的とするものです。

キャリア基準

組込みシステム開発に関わる職種・専門分野を分類し、経済性と責任性の度合いを7段階のキャリアレベルで表したものです。職種は全10種類に分けられており、職種に紐づいて一つまたは二つの専門分野が紐づいています。

職種、専門分野の組み合わせは以下の通りです。

職種 専門分野
プロダクトマネージャー 組込みシステム
組込みソフトウェア開発
ドメインスペシャリスト 組込み関連技術
システムアーキテクト 組込みアプリケーション開発
組込みプラットフォーム開発
ソフトウェアエンジニア 組込みアプリケーション開発
組込みプラットフォーム開発
ブリッジSE 組込みソフトウェア開発
開発環境エンジニア 組込みソフトウェア開発
開発プロセス改善スペシャリスト 組込みソフトウェア開発
QAスペシャリスト 組込みソフトウェア開発
テストエンジニア 組込みソフトウェア開発

教育研修基準

組込みソフトウェア開発のスキルアップ・キャリアアップを支援する教育カリキュラムのフレームワークを定義しています。活動のポイントと予定成果物をペアとして3つの組み合わせが対象です。

活動のポイントと予定成果物は以下になります。

・研修コースなどが対応する技術範囲やレベル定義などのカリキュラムの枠組みの策定
▶教育カリキュラムフレームワーク

・組込み技術者教育カリキュラムの品質維持
▶未経験者向け教育ガイドライン

・組込み教育カリキュラムの普及
▶研修コース開発手順書

組み込みエンジニアとしてのスキルを証明できる資格

組み込みエンジニアになるために必要な資格は特にありません。しかしながら、プロジェクトへのアサインや転職時などで活用できる資格が存在するためご紹介します。

関連記事:組み込みエンジニアに役立つおすすめ資格6選|参考書籍や求められるスキルも解説

ETEC(組込み技術者試験制度)

ETEC(組込み技術者試験制度)は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が運営する組み込み技術者向けの試験制度です。二段階のレベルがあり、クラス2は組込みソフトウェア開発者としてのエントリレベル、クラス1は組込みソフトウェア開発者のミドルレベルの知識を有することを示す試験です。クラス1はETSSのレベル3に相当します。

  クラス2(エントリレベル) クラス1(ミドルレベル)
試験時間 90分 120分
試験形式 CBT CBT
試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場
出題数 120問 90問
回答形式 多岐選択式 多岐選択式
合格基準 なし
正答率によりグレードA、B、C
の3段階で評価。評価基準は明示されていない
なし
正答率によりグレードA、B、C
の3段階で評価。評価基準は明示されていない
合格率 なし
過去のグレード分布
なし
過去のグレード分布
実施日時 随時 随時
受験料 16,500円(税込) 22,000円(税込)
公式サイ https://www.jasa.or.jp/etec/ks-200/ https://www.jasa.or.jp/etec/ks-100/

JSTQB(テスト技術者資格認定試験)

JSTQB認定テスト技術者資格とは、テスト技法やテストマネジメント、テスト評価に関するスキルを証明する資格です。JSTQBはJapan Software Testing Qualifications Boardの略称で、ソフトウェアテスト技術者認定の運営を行っています。各国のテスト技術者認定組織と相互認証を行っているため、海外でも有効な資格です。

「Foundation Level」ではソフトウェアテスト全般に関する知識が問われ、「Advanced Level」ではテストマネジメントやテスト評価に関する知識が問われます。組み込み系に特化した資格ではありませんが、テストエンジニアリングに関する知識を習得することができます。

Advancedでは役割別の試験が提供されており、他にもSpecialistやAgileといった受験カテゴリがあります。

  Core Foundation Core Advanced
試験時間 60分 テストマネージャ 180分
テストアナリスト 120分
試験形式 CBT CBT
試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場
出題数 40問 テストマネージャ 65問
テストアナリスト 40問
回答形式 多岐選択式 多岐選択式
合格基準 正答数26問以上 テストマネージャ 75/115点以上
テストアナリスト 52/80点以上 (配点非公開)
合格率 51.7%(2022年実績)
直近の試験実績より
テストマネージャ(2021年実施) 33.4%
テストアナリスト(2022年実績) 41.6% 直近の試験実績
実施日時 随時 随時
受験料 22,000円(税込) 22,000円(税込)
公式サイト https://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_corefoundation https://jstqb.jp/syllabus.html#syllabus_coreadvanced

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する国家資格試験です。ITエンジニアとして実務に臨むための基礎レベルのスキルが問われます。出題範囲はハードウェア、ソフトウェア、プログラミング、プロジェクトマネジメントなど多岐に渡り、合格率は20%前後のことが多い難関資格です。組み込みエンジニアに限らず広くITエンジニアとしてのスキルと知識を示す資格となっています。

  基本情報技術者試験
試験時間 科目A:90分
科目B:100分
試験形式 CBT
試験会場 日本全国のCBT-Solutions試験会場
出題数 科目A:60問
科目B:20問
回答形式 多岐選択式
合格基準 各科目評価点:600点/1,000点満点
合格率 52.6%(令和5年度4月から8月までの実績値)
実施日時 随時
受験料 7,500円(税込)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する国家資格試験です。ITエンジニアとしての基礎レベルを問う基本情報技術者試験からワンランク上のスキル、知識を持つことを示すことができる資格です。ITエンジニアとしての応用レベルのスキルを持ち、高度IT人材として方向性の定まった者を対象者としています。出題範囲は基本情報技術者試験と同様に多岐に渡り、合格率は20%前後のことが多い難関資格です。組み込みエンジニアに限らず広くITエンジニアとして、ワンランク上のスキルと知識を保有することを証明してくれる資格となっています。

  応用情報技術者試験
試験時間 科目A:午前:150分
午後:150分
試験形式 筆記
試験会場 各試験の受験申込を参照 (参考:令和5年秋期
出題数 午前:80問
午後:11問(ただし、解答数:5問)
回答形式 午前:多岐選択式
午後:記述式
合格基準 午前・午後評価点:60点/100点満点
合格率 27.2%(令和5年度春期の実績値)
実施日時 年2回春期(4月)、秋期(10月)
受験料 7,500円(税込)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデットシステムスペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する国家資格試験です。IoTを含む組込みシステムの開発に関係する広い知識とスキルを持つ設計・構築・製造を主導するエンジニアを対象者としています。IoTを含めた組み込みソフトウェアに特化した資格試験であり、組み込みエンジニアとしての高いスキルを保有することを示すことが可能です。

  エンベデッドシステムスペシャリスト試験
試験時間 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
試験形式 筆記
試験会場 各試験の受験申込を参照 (参考:令和5年秋期
出題数 午前Ⅰ:30問
午前Ⅱ:25問
午後Ⅰ:2問(ただし、解答数:1問)
午後Ⅱ:3問(ただし、解答数:1問)
回答形式 午前Ⅰ:多岐選択式
午前Ⅱ:多岐選択式
午後Ⅰ:記述式
午後Ⅱ:論述式
合格基準 午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ:
60点/100点満点 午後Ⅱ:ランクA
合格率 19.7%(令和4年度秋期の実績値)
実施日時 年1回秋期(10月)
受験料 7,500円(税込)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html

OMG認定資格試験

OMG認定資格試験は世界標準の技術者試験です。OMGとはOBJECT MANAGEMENT GROUPの略で、大きなカテゴリはBPM(ビジネスプロセスマネジメント)、SysML(システムモデリング)、UMLの3つに分かれています。それぞれのカテゴリで複数のレベルの試験が提供されているため、段階的なスキル向上とその証明が可能です。

OMG認定資格試験で扱うスキルと知識は、組み込みエンジニアに限らず幅広い技術者に向けた資格で海外でも共通したスキルを示すものです。英語圏の組み込み部品を利用することなどから、組み込みエンジニアにとっても有用な試験といえます。

  BPM 2 Fundamental SysML Model Builder Fundamental UML 2 Foundation
試験時間 90分 105分 120分
試験形式 CBT CBT CBT
試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場
出題数 90問 90問 90問
回答形式 多岐選択式 多岐選択式 多岐選択式
合格基準 正解数62問 正解数60問 正解数60問
合格率 非公開 非公開 非公開
実施日時 随時 随時 随時
受験料 37,250円(全コース共通) 37,250円(全コース共通) 37,250円(全コース共通)
公式サイト https://omg.or.jp/qualification_test/ https://omg.or.jp/qualification_test/ https://omg.or.jp/qualification_test/

※各カテゴリの Fundamental(初級)を代表として記載しています。その他の試験はOMG公式サイト(英語)を参照ください。

LPIC・LinuC

LPIC、LinuCはいずれもLinuxに関するスキル・知識を示すことのできる資格試験です。組み込みエンジニアの業務でもLinuxを利用することがあるため、その際に役立つ資格といえます。

LPICは、非営利団体Linux Professional Instituteによって運営されるLinux技術者向けの国際的な資格制度です。LPIC-1からLPIC-3の3段階で構成され、LPIC-3はさらに専門分野により試験が分かれています。

LinuC(リナック)は、LPI-Japanの運営するLinux技術者に求められる技術力を証明できる認定資格です。レベル1からレベル3で構成されており、レベル3は専門分野別の3種類の試験があります。

  LPIC-1(101-500, 102-500) LinuCレベル1(101、102)
試験時間 各90分 各90分(5分程度のアンケート含む)
試験形式 CBT CBT
試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場 日本全国のピアソンVUE社公認試験会場
出題数 各60問 各60問
回答形式 多岐選択式、穴埋め式 多岐選択式、穴埋め式
合格基準 各500/800点 非公表 目安は正解率65%~75%
合格率 非公開 非公開
実施日時 随時 随時
受験料 各15,000円 各16,500円(税込)
公式サイト https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview https://linuc.org/linuc1/

※各カテゴリの初級レベルを代表として記載しています。その他の試験は公式サイトを参照ください。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイが運営するC言語スキルに関する民間資格試験です。3級から1級までの試験が提供されており、最上位の1級では実践レベルのスキルが問われます。

C言語は組み込みエンジニアの業務でよく使われるプログラミング言語のため、能力を示す際に役立つ資格となります。

  3級 2級 1級
試験時間 60分 90分 150分
試験形式 リモートWebテスト リモートWebテスト 会場でのCBT形式
試験会場 どこでも どこでも 5都市の試験会場
※試験により変更あり
出題数 大問6問 大問8問 2問
回答形式 多岐選択式 多岐選択式 実技試験
合格基準 得点率60%以上 得点率60%以上 得点率60%以上
合格率 65.75%(2022年度平均合格率) 65.75%(2022年度平均合格率) 65.75%(2022年度平均合格率)
実施日時 随時 随時 公式ページをご確認ください
受験料 5,200円(税込) 6,400円(税込) 7,800円(税込)
公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/ https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/ https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/

組み込み系エンジニアの活躍の場

今後、組み込み開発を求めている業界として、下記があげられます。IoTの普及により、組み込みエンジニアを求める現場は増加中です。


  • ・電子・電気・OA機器業界

    ・自動車業界

    ・医療業界

    ・家電業界

    ・航空業界(宇宙産業、防衛産業などを含む)

    ・物流業界

組み込みエンジニアの転職市場状況

組み込みエンジニアの転職市場は、非常に需要が高い状況が続いています。特に、IoTやAIなどの技術の発展に伴い、組み込みシステムの需要は増加しており、それに伴ってエンジニアの求人数も増加傾向にあります。

関連記事:
組み込みエンジニアは難しい?なぜ人材不足なのか
組み込みエンジニアの需要と将来性について
組み込みエンジニアの転職で評価されるスキル・経験とは

組み込み系エンジニアの需要が伸びる理由

近年は、IoT(Internet of Things)の発展に伴い、組み込みシステムの重要性が高まっています。組み込み系エンジニアの役割もますます重要となっており、高い技術力を持った人材の需要は高まっています。

さらには、組み込みAIの活用が実用化フェーズに入りつつあり、こちらも組み込みエンジニアの需要を高める要因となります。ロボット制御への適用など、幅広い活用が想定される分野です。

組み込みエンジニアの年収

日本の組み込みエンジニアの年収は、一般的には、大手メーカーや半導体メーカーで働くエンジニアの年収は高く、中小企業やベンチャー企業で働くエンジニアの年収は比較的低めとなります。

また、関東圏や関西圏などの都市部では、年収が高く、地方都市や田舎の地域では年収が低めとなる傾向があります。

関連記事:組み込みエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性などを徹底解説

組み込みエンジニアに関するよくある質問

組み込みエンジニアに関するよくある質問と回答をまとめました。組み込みエンジニアの概要についての記載となるため、詳しくは本記事内の記載や関連記事などを参照ください。

Q1. 組み込みエンジニアは何をする仕事ですか?

組み込みエンジニアは、機器や製品の内部に埋め込まれたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのハードウェアをプログラムすることを担当しています。具体的には、組み込みシステムの設計、実装、テスト、デバッグなどの作業が含まれます。

Q2. 組み込みエンジニアに向いている人の特徴を教えてください

組み込み開発はハードウェアとソフトウェアを組み合わせて成果につなげる仕事で、まさにモノづくりの醍醐味が味わえる仕事です。モノを作ることが好きな方が、向いているといえます。

また、プログラムそのものやハードウェアと向き合い、品質を高めるために地道なデバッグなどが必要とされる業務でもあります。このため、地道に作業を積み上げられる方も向いています。

Q3. 組み込みエンジニアと制御エンジニアの違いを教えてください

制御エンジニアは、大型のインフラ施設や工場のラインなどの設備をコントロールする制御システム向けのプログラムの作成を行う職種です。組み込みエンジニアとはプログラムで制御する対象の大小が異なる傾向がありますが、その境目は一概にはいえません。

まとめ

組み込みエンジニアはよりハードウェアに近いタイトな領域のプログラムを作るエンジニアです。高度な設計・開発技術が必要とされる分野であり、技術スキル、技術知識、ヒューマンスキルといった能力が求められます。対外的にそのスキルを示すためには、組み込みスキル標準(ETSS)に沿ってスキルを整理することや各種の資格の取得が利用できます。

また、組み込みエンジニアはIoTに関連して高い需要があります。さらには今後普及することが想定されるロボットへのAIの組み込みにも重要な役割を果たす職種として期待されているため、将来性も高いといえるでしょう。

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