未経験からPHPエンジニアになるには|学習のメリットも解説

最終更新日:2023年7月11日

近年、IT業界ではエンジニア不足が進んでおり、プログラマーのニーズや注目度はますます高まっています。そんな中、未経験からも取り組む方が増えてきているプログラミング言語がPHPです。

この記事では未経験からPHPを学び、エンジニアを目指す方法について解説します。PHPエンジニア・PHPプログラマーを目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のまとめ

  • 未経験からPHPエンジニアになるには、プログラミング、データベース、Web全般、IT全般などのスキル、知識を身に付けていく必要がある
  • フロントエンドの開発スキルとセットで身につけることで、サーバーサイドだけでなく幅広く対応できるようになる
  • ポートフォリオを作成することで明確なアピールができるので、まずは簡単なものから手を動かして作っていくのがおすすめ

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未経験でもPHPエンジニアになれる?

PHPは未経験でも扱いやすいプログラミング言語です。そのため、PHPエンジニアは未経験からでも目指しやすくなっています。PHPのスキルにくわえて、Web開発に関する知識や、データベース、サーバー、ネットワークなどの基礎知識があるとより良いでしょう。

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PHPエンジニアとは?特徴やメリット、転職関連情報について解説

PHPとは?

PHPとはWebサービスの開発に強みをもった言語です。主な特徴には、以下の内容が挙げられます。


  • ・サーバーサイドで動作する

    ・MySQLやPostgreSQLなどのデータベースとの連携が容易

    ・HTMLで記述したファイルに埋め込むことができる

    ・動作が軽い


現在PHPはWebアプリケーションなどさまざまな開発に用いられています。PHPエンジニアの求人も多く、技術力を磨けば高い年収を狙うことができるほか、未経験者でも比較的習得しやすい点も大きなメリットです。

関連記事:PHPとは何か|特徴やメリット、転職関連情報について解説

PHPを使ってできること

PHPを学習する前に、この言語を用いてどんなことができるのか知っておくことは非常に重要です。PHPを使って構築できる代表的なシステムには、以下のようなものが挙げられます。


  • ・ネットショップ

    ・CMS

    ・SNS

    ・グループウエア

    ・ブラウザベースの業務システム


上記はあくまで一例で、PHPを用いればほとんどのWebサービスを構築すること可能です。Web開発に強い言語であるため、Webデザイナーでも習得する方が増えてきています。

関連記事:PHPでできることとは?求人に記載された用途や学習方法、転職のポイントについても解説

PHPエンジニアの仕事内容

PHPの汎用性の広さと相まってPHPエンジニアの仕事内容も企業によってさまざまです。
例えばWeb制作会社のPHPエンジニアはWordPressなどのCMS構築に携わることが多く、SIerであれば顧客の要望に応じてグループウェアやその他業務システムの開発などがメインの仕事内容になるでしょう。自社開発・ユーザー企業においては、自社のWebサイトやWebサービスの改善・開発を行うことになります。

またPHPはサーバーサイドにおけるデータの処理にも向いているため、ソーシャルゲームのデータ処理などの需要でゲーム会社がPHPエンジニアを募集しているケースもあります。

PHPエンジニアの年収相場

レバテックキャリアの転職求人データを参考にすると、PHPエンジニアの平均年収は350~650万円がボリュームゾーンです。他のエンジニア職と同様に経験年数やスキルによって差が生じており、未経験~1年くらいのエントリー層であれば300~400万程度、2~3年を超えマネジメントなどの上流工程の経験を積むと450~650万程度まで上がる傾向があります。

関連記事:PHPエンジニアの年収はどのくらい?フリーランスの単価相場も紹介

PHPを学ぶメリット

未経験からPHPを学ぶメリットはどこにあるのでしょうか。ここでは、代表的なメリットをご紹介します。

ニーズが高いため案件が豊富

企業からのニーズが高いことが挙げられます。多くのWebアプリケーションがPHPで開発されており、案件が豊富です。PHPは身につけることで仕事を得やすい言語であるといえます。

習得の難易度が低く、初心者でも比較的学習しやすい

PHPは厳格なコードの記述方法や難しい環境設定が少ないという特徴があり、未経験者でもチャレンジしやすい言語です。一方、記述の自由度が高い言語であるため、質の低い記述でもある程度動いてしまうところが難点でもあります。

書籍や解説サイト、スクールなどが豊富にある

PHPは、書籍やネット上の解説サイト、Q&Aサイト、学習スクールなどが充実しています。自分で調べられる環境が整っていることは、未経験からプログラミング言語を学ぶ上で大きなメリットです。

未経験者がPHPエンジニアに転職するために必要なスキル

未経験者がPHPエンジニアになるためには、PHPのプログラミングスキル以外にも複数のスキルが必要になります。PHPと並行して別のスキルも勉強するか、習得後に身につけていくことが必要です。

PHPのプログラミング・ライブラリ・フレームワーク関連スキル

PHPの基本的なプログラミングスキルやライブラリ・フレームワークの使い方に関する知識、スキルが必要です。具体的には、PHPの記述、オブジェクト指向プログラミングの概念理解、データベース操作スキル、MVCアーキテクチャの理解などが挙げられます。

関連記事:PHPフレームワークとは?主要なフレームワークの紹介や学習方法、転職のポイントも解説

HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントスキル

PHPの主な用途はWeb開発のため、HTMLやCSS、JavaScriptなどのフロントエンドのスキルも必要です。たとえば、Webデザインの基礎知識、jQueryの基本操作、レスポンシブWebデザインなどが挙げられます。サーバーサイドに特化する選択肢もありますが、フロントエンドの開発もできた方が案件の幅は広がるでしょう。

WordPressに関するスキル

WordPressは、PHPで開発されたCMS(コンテンツ管理システム)です。PHPエンジニアを目指すならWordPressを普通に扱えることはもちろん、テーマやプラグインの作成、データベースの管理、セキュリティ対策などができる知識・スキルが求められます。

OSやデータベースなどの知識

PHPは主にWebサーバー上で動作するため、OSやWebサーバーの基本的な操作スキル、知識が必要です。また、PHPで開発するアプリケーションはデータベースを扱うことが多いため、データベースに関する知識も求められます。

具体的には、Linuxの基礎知識、ApacheやNginxのWebサーバーの基礎知識、MySQLやPostgreSQLのデータベースに関する知識などです。データベースを動かすためのSQLも書けるようにしましょう

未経験者がPHPを習得する方法

未経験からPHPを習得するには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。代表的な学び方をいくつか紹介します。

独学で学ぶ

PHPは独学で身につけるのが比較的容易な言語です。Web上には多くの解説サイトがあり、独学を対象とした書籍もあります。まずは、初心者向けのやさしい書籍から学び、徐々に難しい書籍に移行していくのが良いでしょう。途中でわからないことが出てきた場合はインターネットの質問サイトを利用するのも良い方法です。

書籍

『いきなりはじめるPHP~ワクワク・ドキドキの入門教室』(谷藤賢一、リックテレコム)
PHPの優しい入門書とされている書籍です。

『独習PHP 第4版』(山田祥寛、翔泳社)
基本構文からDB連携等の応用まで網羅した独習向けの良書で、ある程度PHPに慣れており、これから基礎を固めたい方におすすめの書籍です。

『パーフェクトPHP』(小川雄大、柄沢聡太郎、橋口誠、技術評論社)
多くのプログラミング書籍を出版している技術評論社の書籍です。理解不足になりがちなフレームワークをしっかり理解することができます。

学習サイト

ドットインストール
動画で学べる有名なプログラミング学習サイトです。ひとつの動画が3分程度なので、隙間時間での学習にも使えます。

Udemy
Udemyは動画学習サイトとして有名なサービスです。PHPの学習動画は有料が多いですが、その分質の高いコンテンツとなっています。

Progate
ドリルのように設問を解きながらPHPの構文を学習していくサイトです。サイトも使いやすく解説も丁寧です。

質問サイト

teratail(テラテイル)
プログラミングに特化したQ&Aサービスです。PHPに限らず多くの言語の質問をすることができます。

スクールで学ぶ

独学では難しいと思われる方は、未経験者・初心者向けのスクールで学ぶのもおすすめです。不明点はその場で講師に質問できるため、スムーズにスキルを身につけられるでしょう。周囲に志を同じくしている方もたくさんいるため、モチベーションを保ちやすいのもメリットです。

TechAcademy

TechAcademyはオンラインの学習スクールで、PHPに特化したコースがあります。疑問点についてはチャットで質問でき、すぐに回答を得られるため初心者も安心して学習を進めることができます。

Winスクール

Winスクールは企業研修や資格に強いと評判の大手スクールです。企業の要望を取り入れた実践的な講座を提供しているため、これからPHPエンジニアとして活躍したい方に適しています。

レバテックカレッジ

レバテックカレッジはレバテックキャリアの姉妹サービスで、現役大学生/大学院生を対象としたプログラミングスクールです。Webアプリケーション開発に必要な技術に学べ、未経験からでも企業の新卒採用で評価される実践的なスキルを3ヶ月間で身につけることができます。

資格を取得する

PHPを学習して自分の実力を証明したい場合に有効なのが資格の取得です。知識を定着させるだけでなく、昇給や転職の際にも有利に働きます。PHPの資格には「PHP技術者認定試験」があり、初級、上級、認定ウィザードという3つのグレードがあります。

未経験者はまずは初級の合格を目指しましょう。具体的な目標を設定することで、日々の学習にも力が入ります。

PHP学習の4つのステップ

PHP学習の4ステップ
 

未経験者がPHPを学習するにあたって、以下のステップで進めると採用時に求められるスキルを習得しやすいでしょう。

1.PHPについて理解する

前述の書籍や学習サイトなどでPHPの概要を理解します。

2.PHPの開発環境を整え学習を開始する

まずはPHPのプログラミングを円滑に進めるソフトウェアとして統合開発環境(IDE)を自分のコンピュータに導入し、開発の準備を行います。また、PHPを使ったWebアプリケーションの実行に必要な複数のソフトウェアを一つにまとめたXAMPP(ザンプ)というパッケージの導入に挑戦しても良いでしょう。

環境が整ったら学習を開始します。学習サイト等では、開発の手順を示したチュートリアルが公開されているので、チュートリアルに沿って簡単なPHPプログラムを作成・編集しながら、PHPの文法を習得してください。

関連記事:PHPの環境構築とは?Windows/Macの環境構築手順を徹底解説

3.関連技術を学ぶ

PHPでのWebアプリケーション開発を効率的に進めるため、LaravelCakePHPといったフレームワークが知られています。全ての機能を自分で作るよりも、このようなフレームワークの使い方を覚えると、品質の高いWebアプリケーションをより速く開発できるものです。また、データベースにデータを保存したり、検索したりする方法を理解すると、プログラミングの幅が広がります。

4.ゼロから開発をして公開する

PHPとその関連技術を学べば、一つのWebサービスを開発できるスキルが身につきます。簡単なものであっても、自分で必要な機能を定義し、設計・開発・テストを行い、他の人が利用できるように公開するという一連の流れを経験すれば、その作品がポートフォリオとなり、就職活動の際に大きなアピールとなるでしょう。

ただし、未経験者が独学で上記の学習ステップを完遂するのは非常に難易度が高いので、プログラミングスクールを通した学習が現実的です。

未経験者がPHPエンジニアになるためのポイント

未経験者からPHPエンジニアを目指すのであれば、以下の内容にも取り組んでおくと転職活動において有利になりやすくなるため、頭に入れておくことをおすすめします。この章ではポイントを3つにしぼって解説します。

PHP以外の言語・スキルの習得や資格取得をする

PHPエンジニアは他の言語やスキルを身につけることで自分のスキルセットを増やせます。以下では、PHP以外の言語やスキル習得、資格取得についてまとめました。

JavaScriptやRuby、Pythonとの併用が多い

PHPはJavaScript、Ruby、Pythonなどの言語を併用することが多いため、これらの言語にも触れておくとスキルセットとして汎用性アップにつながるでしょう。また、それぞれの言語にそれぞれの特徴があり、身につけている言語が多いと幅広い開発に対応できるようになります。

基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は役立つ

PHPエンジニアとしてだけでなく、IT業界全般で求められる知識や技術を持つために、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験の取得が役立ちます。特に、情報セキュリティやネットワークの基礎的な知識を身につけることができ、幅広い業務に対応できるようになるでしょう。

Microsoft Office関連の資格も活かせる

PHPエンジニアとして必要なスキルだけでなく、ビジネススキルも求められることがあります。そのため、Microsoft Office関連の資格取得が有効です。エクセルやパワーポイントを使いこなすスキルは、プログラム開発だけでなくビジネス全般で役立ちます。

プレゼンテーションスキルを磨く

実際にエンジニアとして就業した際に、仕様や開発計画、進捗状況などをプレゼンテーションしなければならない場面が出てきます。スムーズにプレゼンできるように訓練しておくと自分の強みにもなるでしょう。

自分で書いたPHPのポートフォリオを作成しておく

PHPの実力を証明するために、PHPで開発した成果物のポートフォリオを作っておくと良いでしょう。就職活動の際に、採用担当者に実力をアピールするための強力な材料になります。

PHP未経験者向けポートフォリオ作成の作成例とコツ

ここでは、難易度別のPHPのポートフォリオ作成例と、作成にあたって共通で押さえておくべきポイントについてご紹介します。ポートフォリオの作成にあたっては公開する場所を用意しておく必要がありますが、PHPに関してはレンタルサーバーで十分です。

PHPポートフォリオの作成例

PHPポートフォリオとして具体的にどのようなものがあるのかご紹介していきます。難易度が低いものからチャレンジし、ポートフォリオを増やしていくのがおすすめです。また転職先の案件に近い内容のポートフォリオを作成すれば、より評価アップにつながりやすいでしょう。

お問い合わせフォーム実装(難易度:低)

ほとんどのサイトにはお問い合わせフォームが存在します。HTML、PHPの基礎的な知識があれば実装できるものなので、PHP初心者の方におすすめです。CSSを使って見た目も整えられれば尚良いでしょう。

検索機能実装(難易度:低)

PHPはデータ処理にも向いている言語で、キーワードを入力したらデータベースを参照し、一致した検索結果を返すという動作を行えます。不動産や求人、商品などを紹介するようなWebサイトでは検索機能は必須の機能であり、Webサイトの制作に携わりたいのであれば、ぜひとも実装経験がほしいところです。

ログイン機能実装(難易度:低)

ログイン機能を実装するにあたっては、ユーザーを識別するためのクッキーとセッションという技術を理解しておく必要があります。クッキーとセッションはWebサービスに関わるPHPエンジニアとしては必須とも言える知識・技術であるため、ログイン機能を実装することは基礎知識の証明にもつながるでしょう。

WordPressでのWebサイト構築(難易度:高)

Webサイト構築に使われるCMSはさまざまなものがありますが、その中でも圧倒的なシェアを誇るのがWordPressです。実際の制作現場でも使われることが多く、1からオリジナルのテーマを作ってWebサイトを構築したという実績があれば未経験採用においては大きな武器になるでしょう。

WordPressについての知識がついてきたと感じたら、自作のプラグイン開発にチャレンジしてみるのもおすすめです。
もし自作のテーマはハードルが高いと感じたのであれば、既存のテーマをカスタマイズするところから始めてみましょう。

ECサイト構築(難易度:高)

もしWordPress以外のWebサイト制作のポートフォリオを用意したいのであれば、ショップ(ログインやカート、購入など)機能があるECサイトの構築にチャレンジしてみることをおすすめします。
WordPressもそうですが、Webサイトとして公開する以上は最低限の見栄えも整えたいところです。BootstrapなどのCSSフレームワークも活用しつつ、機能と見栄えの両方が備わったポートフォリオを目指しましょう。

画像掲示板・SNSアプリの作成(難易度:高)

画像掲示板そのものは一昔前に流行したWebサービスですが、画像をアップロード・添付できるという機能は現在も多くのWebサイトに備わっています。今の流行としては、画像をアップロードできる簡易的なSNSアプリの開発がポートフォリオの定番の一つです。

これら「難易度:高」のものについては、未経験からのPHP学習の一旦のゴールとして設定できるレベルの成果物と考えてください。

ポートフォリオ作成のコツ

PHPで作れるポートフォリオにはさまざまな種類があるため、これらの中から自身のレベルや希望する業界・業種なども踏まえて「何を作るか」を決めるのが基本的な考え方になります。ここでは、選び方や作成において押さえておくべきポイントをまとめました。

使用可能な言語やフレームワーク、環境を踏まえ制作物を考える

「これを作りたい」という具体的なアイデアがあればそれを優先して構いませんが、実際に着手する前に「どのようにして作るのか」という要件部分を詰めておくようにしましょう。
Webサイトとして公開する以上はHTML・CSSでのコーディングが必須になりますし、jQueryなどのライブラリの利用有無やどのデータベースを使うかなど、考えておくべき項目は多岐に渡ります。制作中に挫折しないよう、現実的に自分が作れるかどうかを予め検証してください。

こだわったポイントを入れる

Web上にはサンプルコードが多く掲載されているため、完成だけを目的にするのであれば思ったよりあっさりできてしまうということも珍しくありません。作成にあたって苦労した点や工夫した点など、自分なりにこだわったポイントを入れることを意識することで、よりオリジナル性や説得力のあるポートフォリオにすることができます。

「なぜそのポートフォリオを作ったか」を明確にする

ポートフォリオの選定理由については、「自分でも作れそうだったから」という要素が強くなりがちですが、プラスアルファの理由もあると尚良しです。代表的な理由付けとしては身近な問題の課題解決がよく挙げられ、「このWebサービスがあると◯◯の問題が解決できると思いました」というような言い方ができると、技術力のようなハードスキルだけでなく問題解決意識などのソフトスキルのアピールに繋げることができます。

GitHub、Qiitaなどを併用する

学習~ポートフォリオ完成までの過程において、GitHubのような開発プラットフォームでソースコードの管理を行ったり、Qiitaのようなコミュニティサービスに学習メモを残しておき、ポートフォリオと同時にこれらのURLを併記すると、見る側がより詳細に学習や開発の経緯を確認することができます。

ただしこれらはあくまで補助的な使い方に留めるべきであり、ソースコードが載っているGitHubのURLだけを送るということは避けてポートフォリオは別で用意するようにしましょう。

未経験からPHPエンジニアに転職する手段

ここではPHPエンジニアとして転職するための具体的な方法を紹介します。

転職エージェントや求人サイトで正社員求人を探す

ITエンジニアは慢性的に人手不足で、未経験可の求人も多くあります。学習してきたことを熱心にアピールしたり、資格やポートフォリオで実力を証明したりすれば、未経験者でも十分に採用される可能性があります。

レバテックキャリアのPHPエンジニア求人一覧はこちら>

アルバイトや派遣社員からキャリアアップする

プログラミングの実務経験がない場合は、まずはアルバイトからキャリアを形成するのも一つの方法です。正社員ほど高い経験やスキルは求められず、時給も1,000円を超えるものが多く比較的高単価といえます。

アルバイトでも技術業務に取り組む姿勢、コミュニケーションスキルが認められれば、正社員登用される可能性もあるでしょう。実際にアルバイトの募集要項に正社員登用制度を記載している企業もたくさんあるので、応募の際に事前にチェックしてください。

PHPエンジニアにとって自社開発と受託開発の違いとは

PHPエンジニアの求人を分析すると、募集内容は大きく分けて自社開発・受託開発の2つに分類できます。自社開発か受託開発かで働き方・環境が大きく異なるため、違いとメリット・デメリットを整理しておきましょう。

自社サービス開発会社

自社でPHPを使ったWebサービスやECサイトを運営している企業からの求人があります。自社開発では、自分でアイデアを出してサービスを改善する余地があり、より多くのユーザーを獲得する喜びが感じられるでしょう。

また、自社で開発スケジュールを決められるので、働きやすい環境が得られる傾向にあります。一方で、同じ業界・同じ技術を使い続けるので、スキルが偏ってしまう点がリスクといえます。

SI(システムインテグレーション)企業、受託システム開発会社

他社が運用するPHPアプリケーションの開発や保守を受託する企業からも、PHPエンジニアの求人が出されています。さまざまな企業のシステムに関われるのが利点であり、異なる技術に触れたり、経験豊富な同僚から学んだりできるでしょう。

しかし、顧客企業の要望を叶えるのが仕事なので、要件や実装方法に自由度がない点に不満を抱くエンジニアも見受けられます。また、自社サービス開発会社に比べると、納期が短く、ワークライフバランスがとりにくい傾向です。

未経験可のPHPエンジニアの求人例

レバテックキャリアの保有する求人データより、未経験可のPHPエンジニア求人例をご紹介します。

RubyやJava、PHPなどを用いたシステム、アプリ開発

■業界
IT・通信、インターネット

■業務内容
・Web中心の技術を用いたシステムおよびアプリケーションの開発(Ruby/Java/PHPなど)
※企画によって、デバイスや利用目的、対象ユーザなど異なります。
・自社サービスのプロジェクトにおける企画や開発(社員全員参加)

■応募要件
・2年以上の開発経験(Webや業務システムに限らず)
・未経験の分野へ取り組むことが好きな方
・業務に積極的に取り組むことができる方

■想定年収
320~700万円

Web・オープン系のシステム開発

■業界
サービス、人材・教育

■業務内容
・Web・オープン系のシステム開発
要件定義/基本、詳細設計/開発/保守/構築
※各人のスキルに合わせた案件に携わっていただく予定です。

■応募要件
<経験>
・要件定義、基本設計、詳細設計、実装、各種テスト、運用保守いずれかの実務経験
※言語は問われませんがコーディング経験は必要
<仕事への姿勢>
・仕事を通じて自己成長し人間作りをしたい方
・仕事を通じて社会に貢献しよりよい社会をつくり出したい方
・働く文化の発展と価値創造に努めたい方
・関わる人と相互に感謝と信頼を築き、共存共栄を実現したい方
・自身のスキル(市場価値)をより高めたいとお考えの方

■想定年収
300~500万円

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PHPエンジニア年収の相場

レバテックキャリアの保有する求人データより、PHPエンジニアの年収を紹介します。

クラウドサービスの開発・運営会社

【想定年収】450~900万円

【業務内容】
・PHP、CakePHP、MySQL、JavaScript等を使ったWebアプリケーション開発

【必要なスキル・経験】
・Webアプリケーション開発の基礎知識
・Linuxの基礎知識
・コミュニケーションやチームワークを大切にできる

SI企業

【想定年収】325~450万円

【業務内容】
・Webサイトの作成、改修
・販売促進システム、勤怠管理システム等のPHP開発業務における詳細設計、コーディング、テスト

【必要なスキル・経験】
・開発経験1年以上(どのプログラミング言語かは問わない)
・チャレンジ精神旺盛
・Laravelの経験歓迎

PHPの将来性

コンテンツ管理システムとしてシェアが大きいWordPressやECサイト、Webアプリケーションの開発において、PHPは主要言語の一つとして多くの企業で採用されていることから、需要は引き続き堅調だと考えられます。したがって、Webアプリケーションの構築・保守の仕事は今後も続いていくでしょう。
一方で、懸念点もいくつかあります。PHPと比較すると、AIやデータ分析で利用が増えるPythonや、生産性の高さが魅力のRubyなどに、PHPの市場シェアが奪われる可能性が指摘されている点です。

また、PHPのみを手掛けていると、Webアプリケーション以外の経験を積む機会が少なくなってしまいます。PHPと似たスクリプト言語であるPythonやRubyを習得したり、JavaScriptやWebデザインを学んだりと、複数のスキルを習得すれば、エンジニアとしての市場価値が高まるでしょう。

関連記事:PHPの将来性を検証!現状から今後の需要まで徹底解説

PHPエンジニアの経歴に応じた業務代表例

PHPエンジニアは経験年数によって業務内容が変わってきます。入社する会社によっても異なるので一概には言えませんが、以下の内容は参考と考えてください。またPHP以外の言語でも概ね同じような流れになります。

入社1〜3年程度

入社1〜3年程度は、経験のあるエンジニアの指示に従います。コーディングおよび、個々のプログラムの動作を検証する単体テスト、不具合の改修が主な作業です。データベースの操作や、その他のプログラミング言語を習得し、一人で担当できる開発作業の幅を広げていきます。
経験を積むにつれて、どのようにプログラムを実装するかを決める詳細設計を含めた上流工程にも携わるようになるでしょう。

入社4年目以降

PHPエンジニアとして3〜5年程度の経験を積んだ後は、チームリーダーとしてプログラマーを束ねる役割へとキャリアアップする流れが一般的です。具体的には、進捗管理や要員管理、タスク管理などのマネジメントスキルを取得し、仕事を割り振ったり、他のメンバーが抱える課題を解決したりして、チームとしての成果に責任を持ちます。

さらに、5〜10年程度のリーダー経験と幅広いプロジェクトマネジメントスキルを身につけて、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアを目指すことも可能です。PHPに限らず、さまざまな開発案件において、開発するエンジニアや顧客・ユーザーとコミュニケーションをとり、納期・品質・予算が守れるよう努めます。

PHPエンジニアのキャリアパス

ここでは、PHPエンジニアのキャリアパスを解説します。
未経験からPHPエンジニアになった後は、コーディングを含めた開発プロセスを経験し、その後のキャリアパスは、その人の志望や適性により数パターンが考えられるでしょう

リーダー職へのポジションアップ

PHPエンジニアの一般的なキャリアパスとしては、経験に応じてリーダー職などへポジションアップしていく流れが一般的です。PHPに限らず、一定の経験を積むと現場で他のメンバーを牽引、マネジメントする役割が求められる場合が多いでしょう。

他職種へのジョブチェンジ

PHPエンジニアの仕事を通して習得したコーディングスキルやデータベーススキル、設計スキルなどは、他の言語を扱うエンジニアやデータベースエンジニア、サーバーエンジニアなど、他のエンジニア職でも活用できます。

まとめ

PHPはプログラミング初心者でも比較的学びやすく、求人数も多いといったメリットがあります。実務未経験であってもスキルを身につけることで十分就業のチャンスがある言語であり、PHPを学習するメリットは大きいでしょう。

興味を持っている方は、まず無料の学習サイトや初心者向けの書籍を利用しながら、スキルを身につけることをおすすめします。

PHPエンジニアのよくある質問

PHPエンジニアに関するよくある質問とその回答をご紹介します。あらかじめ疑問を解消し、必要な勉強に集中するのがおすすめです。

Q1. 30代未経験からPHPエンジニアになることはできますか?

30代でも未経験からPHPエンジニアになることはできます。ITエンジニアは慢性的に人手不足であり、特にPHPは採用企業も多いため、求人数が多いです。新卒や第二新卒といった20代に比べて、年齢が少し高くても受け入れてくれる企業が多いといえます。

Q2. PHPエンジニアになるためのロードマップはありますか?

基礎が理解できたら、Webアプリケーションを作成してみるのがおすすめです。データベース操作やオブジェクト指向を学び、PHPのフレームワークも使えるようになるとPHPエンジニアとして、仕事ができるようになります。独学で挫折しそうな場合は、スクールに通うのも一つの手ですが、できるだけ早く実務に入り、実戦経験を積むことが大切です。

Q3. 未経験から自社開発企業に転職することはできますか?

自社開発企業の方が一般的に人気であることが多いため、採用の難易度は上がります。実務経験の有無で選択肢が広がることも多いため、プログラミングが未経験である場合は、受託企業などで実務経験を数年経てから、自社開発企業への転職を検討すると良いです。

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この記事の監修

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