高卒・未経験からのエンジニアへの転職は「分野・職種」の見極めが重要!高卒・未経験でもエンジニアへの転職・就職は可能?目指し方を解説

最終更新日:2022年6月10日

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ITエンジニアは、国が公式情報として「人手不足」を認めている職種のひとつです。あらゆる分野でIT人材の不足が叫ばれる今、ITエンジニアへの転職は安定した収入・キャリアを得るための、有望な選択肢だと言えるでしょう。

また、一般的にITエンジニアは、学歴よりも適性や実力を重視されることから、高卒・未経験からでも転職できる可能性はあります。ただし、「未経験が参入しやすい分野」などをリサーチしたうえで、転職活動を行うべきです。

この記事では、高卒・未経験からITエンジニアを目指す方法やキャリアパスの例を解説します。

1. 高卒・未経験からエンジニアになれると言える理由

まず、高卒・未経験からエンジニアへの転職可能性について解説します。結論から述べると「高卒・未経験からでもエンジニアへの転職は可能」です。その根拠として、

・専門卒・大卒・院卒のみでは人材が足りない
・学歴よりも「実力主義」「適性重視」の伝統

の2つが挙げられます。

専門卒・大卒・院卒のみでは人材が足りない

近年のIT人材需要を、専門卒・大卒・院卒の人材のみで満たすことは難しいのが実情です。経済産業省の発表資料によれば、IT人材は、上記学歴の新卒人材を含めても、2030年時点で約16~43万人の不足に陥ると予測されています。

最近では、プログラマー含めたエンジニアの仕事を他国のIT人材に委託する「オフショア開発」によって、人材不足をカバーする企業も増えてきました。このことからも、特に人手の確保が難しいとされる中小企業や中堅企業においては、学歴を重視しない採用活動が続くと予想されます。

学歴よりも「実力主義」「適性重視」の伝統

日本のIT業界は、学歴よりも「適性」「経歴」「意欲」を重視する傾向があります。また、異業界・異業種からの中途転職者も積極的に受け入れています。AIやビッグデータなど、先端技術の分野では理系学部・情報系学部の新卒者を優遇する企業が増えているものの、中小SIerやITベンチャー企業などでは出身学部や学歴を重視しないポテンシャル採用が続いています。

高卒・未経験であっても、基礎的なプログラミングスキルなどを身に着けることにより、応募可能な求人を見つけられる可能性は高いでしょう。

関連記事:ポテンシャル採用とは?プロが語る内定獲得の4つポイントを公開

「学歴フィルター」はどこまで存在する?

「IT業界には学歴フィルターは存在しない」とまでは残念ながら言えません。前述した先端技術の分野も一例ですが、企業規模が大きくなるほど、また◯次受けのピラミッド構造の上側に属する企業ほど、学歴が今も重視されやすいという実態があります。

IT業界の「ピラミッド構造」について

「一次請け」「二次請け」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

IT業界の慣習として、規模が大きなプロジェクトになると、クライアントから発注を受けたSIer(ここではA社と呼びます)が業務を切り分けて別の中堅SIer(B社、C社)に発注し、さらにB社やC社が別の中小SIerに発注する…というようなピラミッド構造でプロジェクトが進められることが多いです。

A社の立ち位置は「一次請け」として、SIerの中でも大手と呼ばれる企業に属します。「ピラミッド構造の上側ほど学歴が重視されやすい」というのは、このようなIT業界独特の慣習による点が大きいです。とは言え、実務経験を積みスキルを証明できれば、高卒からであっても大手企業に中途で転職できる可能性は十分あります。

2. 高卒・未経験からのエンジニア転職でおすすめの職種

高卒・未経験からエンジニアを目指す場合は、「参入ハードルが低い分野・職種」を狙う方法がおすすめです。まずは最初の一歩を踏み出し、そこから徐々に経験を積みながらキャリアアップを目指していきましょう。以下は、IT分野の実務経験・専門知識が十分では無くても目指しやすい職種の一例です。

プログラマー → システムエンジニア(SE)

プログラマーはシステム等の実装を担う重要な職種ですが、「コーディングの知識があれば学歴不要」というようなポテンシャル採用枠の求人も多い職種です。

プログラマーとしてエンジニアのキャリアをスタートし、より上流工程を担うシステムエンジニア(SE)へのキャリアアップを狙うというのは、エンジニア職の代表的なキャリアモデルと言えるでしょう。

30代高卒でもプログラマーになれるか

「IT人材が不足している」という旨を前述しましたが、IPAが発表した「DX白書2021」からより細かい職種別に見ると、2020年時点でエンジニア/プログラマーが「やや不足している」「大幅に不足している」と回答した企業は全体の50%弱も占めています。

このことからプログラマーの人材不足についても明らかであり、またプログラマーがエンジニア職の中でもエントリー的な立ち位置となることからも、門戸を広げて求人を出している企業が多い状況です。

オンラインスクール等の学習環境の充実も相まり、高卒かつ30代未経験の方がプログラマーになるまでのハードルはグッと下がっています。

関連記事:高卒・未経験でプログラマーへの転職は可能?スキルなどを解説

運用、保守寄りのインフラエンジニア

ITシステムの運用・保守業務の中には、「監視オペレーター」と呼ばれる分野があります。サーバーやネットワーク機器の異常を検知し、クライアントに報告したり、初歩的な障害対応を行ったりする職種です。監視オペレーターは、コミュニケーション能力や基礎的なITリテラシー(PC操作スキルやコマンドラインの知識など)を重視され、プログラミング言語の知識・スキルはあまり求められない傾向にあります。したがって、未経験者でも目指しやすい職種です。

まずは監視オペレーターとして転職し、そこからサーバーOSやネットワークの基礎を身に付けながら、上位の職種(サーバーエンジニアやネットワークエンジニア)を目指すと良いでしょう。ちなみに、サーバーOSやネットワークの知識は独学でも身に着けやすく、仕事と自己研鑽を両立できることもメリットです。

Webエンジニア

Webエンジニアも、ポジション次第では高卒・未経験から転職しやすい職種です。Web業界で使用されるプログラミング言語は、未経験でも比較的習得しやすい軽量スクリプト言語(Ruby、PHPなど)が主流です。C言語やJavaのように習得に時間がかからず、独学でも一定のレベルまで到達できる可能性が高いのです。

また、Webエンジニアは未経験から参入者が多いため、未経験者向けの養成スクールが充実しています。こうしたスクールを活用すれば、短期集中(3ヶ月~半年)で研鑽を積み、実務者としてエントリーレベルの知識・スキルを身に着けることが可能です。Webアプリ・システムに関わる案件は年々増加しており、今後も安定した需要が見込めるため、今からでも決して遅くはありません。

IT営業→ITエンジニア職

エンジニア職に至るための選択肢として、まずはIT系の営業職に転職してからキャリアチェンジを狙うという選択肢もあります。

エンジニア職と比較して営業職は未経験可の求人がより多く、一定の給与(成果次第では歩合給の期待も)を貰いつつ、IT業界での業務経験を積むことができます。現役ITエンジニアの中には営業職からの転身組という層も一定割合で存在するため、こちらも現実的な選択肢になるでしょう。

3. 高卒・未経験エンジニアの働き方

一般的な就業形態として「正社員」「派遣社員」「アルバイト・パート」の3つがよく挙げられますが、ITエンジニアにおいては正社員の中でも「自社内開発」と「客先常駐」の2つにさらに細分化されます。

働き方やメリット・デメリットなどがそれぞれ異なり、ITエンジニアの転職において自社内開発か客先常駐かを重要な条件として位置づけている人も少なくありません。以下では高卒・未経験エンジニアにおけるそれぞれの働き方についてご紹介します。

自社内開発の正社員

自社内開発を行っている会社に正社員で入社すると、自社でシステムやサービスを開発するプロジェクトに参画することになるケースが多いです。当然出社場所は(リモートの場合を除き)自社になることが原則で、数ヶ月~数年スパンで就業先が変わる客先常駐と比べて人気が集まりやすい傾向にあります。

ここで注意したいのは、自社内開発で取り扱うシステムやサービスは「自社のもの」とは限らないということです。クライアントから制作を依頼された案件を自社で行うことも「自社内開発」と呼べるので、求人を探すときに混合しないよう気をつけましょう。

客先常駐の正社員

客先常駐はその名の通り仕事を請け負った発注元(クライアント企業)の企業に常駐し、プロジェクトを進めるという働き方です。後述の派遣社員との違いは、派遣社員であれば参画しているプロジェクトが終了すれば自身の雇用契約も終わってしまうリスクがある一方で、正社員であれば会社から次のプロジェクト(常駐先)をアサインされるため雇用が安定しています。

周りのサポートを受けられる常駐先ばかりとは限らないというデメリットもありますが、未経験ならではのメリットとして、さまざまな企業のプロジェクトに関わることができるため、自身のスキルアップやキャリアプランを考える際の糧になります。

派遣社員

ITエンジニアという仕事について「残業が多い」というイメージがある方も多いと思いますが、派遣元との契約の関係で派遣社員は残業管理が非常に厳しい(残業はさせない)企業が多いです。事情がありプライベートの時間を多めに確保したいという方は、派遣社員という働き方も選択肢に入るでしょう。

また、正社員としての転職が中々上手くいかないという場合において、派遣で実務経験を積みつつ正社員のITエンジニア職を目指すというキャリアプランもあります。

アルバイト・パート

正社員、派遣社員と比べてアルバイトは補佐的な業務を期待する企業が多く、就業までのハードルが非常に低いという一方でエンジニアとしてのスキルアップが図りにくいというデメリットがあります。

コーダーやテスター、その他雑務などの業務を任されることが傾向としては多いですが、最近では社員登用を視野にアルバイト(非正規社員)向けにもプログラミングなどの研修プログラムが整備されている企業も増えてきました。

4. 高卒・未経験からエンジニアになるには - ステップ別解説

次に、高卒・未経験からエンジニアを目指すためのステップについて解説します。

基礎知識の習得

どの分野を目指す場合であっても、必ず抑えておくべきなのが「情報技術の基礎知識」です。また、プログラミング・サーバー・ネットワークのうち、いずれかひとつでも専門知識を身に着けておくと、転職活動が進めやすくなります。

プログラミングで必要とされる知識

データ構造、アルゴリズム、プログラミング言語の仕様や構文に関する知識です。開発系の職種を目指す場合には特に重要になります。軽量スクリプト言語(Python、Ruby、PHP、JavaScriptなど)のうち1つ~2つを使いつつ、独力で簡易なアプリケーションを作成できるレベルであれば、未経験・高卒でも採用される可能性が高まります。

さらに、プログラミング言語で用いられるフレームワーク(開発作業を効率化させるツールの総称)の使い方も身に着けておきましょう。代表的なフレームワークとしては、次のようなものがあります。

 
  • ・Python…Django、Flask

    ・Ruby…Ruby on Rails、Sinatra、Padrino

    ・JavaScript…jQuery、Angular

コンピュータ自体の知識

CPU、メモリ、バス、ストレージ、入出力デバイスなど、コンピュータ自体に関する基礎的な知識です。開発・運用・保守のいずれにおいても、日常的に使用するスキルです。

サーバーOS、ネットワークに関する知識

Windows系OSやLinux系OS、UNIX系OSなどの基礎的な動きや操作に関する知識です。GUIからのマウス操作だけではなく、コマンドラインによる操作も身に着けておくと、評価の対象になります。サーバーOS系の資格(LinuCやLPIC)、ネットワーク系の資格(CCNA、CCNPなど)を取得しながら、基礎知識を高める方法がおすすめです。

スクール活用も視野に入れる

こうした基礎知識を学ぶ過程で解決できない問題が生じた場合は、外部の専門家へサポートを依頼しましょう。例えば、プログラミング言語やOSSに関するオンラインコミュニティで質問を投げかけたり、養成スクールで学んだりといった方法があります。

SES(客先常駐)で経験を積む

基礎的なスキルを身に着けたあとは、採用されやすいSES(システムエンジニアリングサービス)企業を中心に、転職活動を行ってみてください。SES企業ではクライアント企業に対し、客先常駐のスタイルでエンジニアを派遣しています。

一般的には「派遣」や「請負」といった契約形態が多く、実務未経験者でも積極的に採用する傾向にあります。下記は、SES企業に転職後のキャリアパスの一例です。
 

  • ・SES企業で、監視オペレーター・保守運用エンジニアとして経験を積む(通算3年程度)

    ・SES企業から中小SIerへ転職(SE、PG、サーバーエンジニア、ネットワークエンジニアなど)


ここで重要なのは、「SES企業へ転職したあとの過ごし方」です。監視オペレーターを続けながら、軽量スクリプト言語やサーバー・ネットワーク構築のスキルを磨いていきましょう。中小SIerへの転職活動では、ある程度の実務経験と基礎知識を備えていれば、学歴はさほど重要視されません。

前述したように、IT業界の中途採用枠は学歴の比重が低いからです。上記以外にもさまざまなキャリアパスがあるため、アドバイザーに支援してもらえる転職サービスなどを活用すると良いでしょう。

5. 高卒・未経験可の求人例

以下では、レバテックキャリアに登録されている求人データより高卒・未経験可の求人例を一部抜粋してご紹介します。非公開求人も含めすべての求人を見たいという方は、ぜひレバテックキャリアにご登録ください!

顧客のIT基幹システムの基盤(インフラ)構築業務

■業界
IT・通信、SIer/ソフトウェア

■業務内容
・仮想化アプライアンスの提案、設計、構築
・VMware、Hyper-Vなどを利用した仮想化 環境の設計、構築
・Windows、UNIX、Linuxサーバの設計、構築
・ネットワーク/LAN・WAN構築
・Cisco、Juniperなどのネットワーク機器関連の設計、構築
・データベースの導入、設計、構築
・システム運用における 運用設計など

■応募要件
<経験など>
・IT経験はないが「インフラ」エンジニアへの意欲があり、独学でも勉強(CCNA、LPIC、AWS等の資格勉強など)をしている
・PCを触ることが好き
・エンジニアの実務経験がある(年数/担当フェーズ/アプリインフラ不問)
※いずれかで可(応募書類から判断)

<マインド>
・良好なコミュニケーションが取れる方
・向上心をお持ちの方

■想定年収
258~348万円

【アプリケーションエンジニア】大手SIerとの開発プロジェクト従事

■業界
IT・通信

■業務内容
・大手のシステムインテグレーターとの直接取引において、様々な業種の開発プロジェクトに関わっていただきます
・主にJava/.NETを用いたWebやイントラネットのシステム開発を行っていただきます
・要件定義・基本設計・詳細設計など、様々な開発業務に携わることが可能です

■応募要件
・プログラミングを行ったことがある方
・高卒以上
・自ら行動できるセルフスターターな方
・意欲的にコミュニケーションを取れる方
・業務知識の習得に努力を惜しまない方

■想定年収
400~550万円

6. 高卒・未経験からエンジニアへの転職に関するよくある質問

Q1.高卒でプログラマーやエンジニアへの転職は厳しいですか?

IPAの発表によるとエンジニア/プログラマーが「やや不足している」「大幅に不足している」と感じている企業は全体の50%弱も占めてるデータがあり、IT業界は他の業界と比べて学歴よりも「適性」「経歴」「意欲」を重視する傾向もあることから、プログラマーやエンジニアへの転職において高卒であることが大きなハンデにはなりません。自身の努力次第で、十分に転職可能と言えるでしょう。

Q2.高卒エンジニアの年収・給料はどの程度でしょうか?

厚生労働省発表の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、「情報通信業」という産業分類の学歴別所定内給与額の平均は、「高校卒:約35.0万円」「高専・短大卒:約36.4万円」「大学卒:約38.4万円」となっています。全産業の高校卒の平均値が約30.8万円であることから高卒ITエンジニアの給料は他産業と比べても高い水準であることが推測されます。

7. まとめ

あらゆる分野でIT人材の不足が叫ばれる今、ITエンジニアへの転職は安定した収入・キャリアを得るための、有望な選択肢になり得ます。また、一般的にITエンジニアは学歴よりも適性や実力を重視される傾向が強いことから、高卒でも転職できる可能性は十分に高いです。ただし、未経験の場合は参入しやすい職種や分野などを把握したうえで転職活動を行うことで、転職の確度を高めることが重要です。

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