転職エージェントとは?8つのメリットやデメリット、利用の流れを解説

最終更新日:2024年3月26日

近年、転職エージェントを利用して転職する人が増えています。転職エージェントは、転職者にとって頼もしい味方であり、転職エージェントのサービスを活用することで転職の成果も変わってきます。しかし、転職エージェントがどのようなサービスを提供しているのか、そして本当に利用するメリットがあるのかなど、疑問をお持ちの方も少なくありません。

この記事では、転職エージェントの利用に不安を感じている方に向けて、転職エージェントと転職サイトの違いや転職エージェントの種類、そして転職エージェントを利用するメリットや利用の流れなどを詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • 転職エージェントは、求職者からヒアリングした要望に合った求人を紹介し、応募代行や面接日程の調整、条件交渉など、転職活動をバックアップします
  • 転職エージェントの種類には「総合型」と「専門型」とがあり、転職活動に合わせて最適なものを選ぶことが重要
  • 転職エージェントを選ぶポイントは、キャリアアドバイザーとの相性や独自サービスの有無、専門性などのチェックが大切になる
  • 転職エージェントのビジネスモデルは、「成果報酬型」という仕組みを採用しているため、求職者が無料で利用できる

転職エージェントとは?わかりやすく説明

転職エージェントとは、転職支援のプロが転職を希望する人と人材を探している企業の間に立ち、マッチングを支援するサービスのことです。転職を希望する人に対しては希望にあった求人情報を提供し、企業に対しては採用ニーズにあった人材を紹介します。さらに、スムーズに交渉が進むように、必要書類作成のアドバイスや、面談の日程調整といったサポートを行います。

また、転職エージェントと同じく転職支援を行う「転職サイト」があります。転職エージェントと転職サイトはどのような違いがあるのでしょうか。転職エージェントと転職サイトの比較や、ハローワークとの違いも含めて解説します。

転職エージェントの役割

転職エージェントの役割は、求職者のキャリアを棚卸しをして、経験や強みを整理し、それに合わせた求人を紹介することです。まずは面談を行い、転職の方向性を定め、求人を紹介し、面談の調整をして、内定と入社のサポートまで行います。

転職エージェントと転職サイトの違い

転職エージェントと転職サイトの違いには、どのような違いがあるのでしょうか。ここでは、転職エージェントと転職サイトの違いについて、以下の表でまとめてみました。

転職エージェントと転職サイトの比較
  転職エージェント 転職サイト
求人の見つけやすさ
これまでのキャリアや経験、実績と、転職先に求める条件によって、専任のアドバイザーが求人を紹介するシステム。 企業側の事情で一般には非公開になっている求人の応募ができる

基本的に転職サイト内に掲載されている求人から自分で情報を探す。 また、転職サイトに職務経歴などを登録することで、企業からのオファーを待つことも可能
転職活動期間
一般的な期間は1〜2ヶ月。転職活動期間は、キャリアアドバイザーと相談して決める

自分の都合に合わせて活動できるので、期間設定は自由
自分の評価を知る手段
キャリアアドバイザーがカウンセリングをして、長所や特徴などを評価

転職サイト内の適性・適職診断や転職ノウハウを活用して、自分の評価を知ることが可能
転職アドバイス
企業選びや履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策などの効果的なアドバイスをもらえる

転職サイト内にある転職ノウハウなどをチェックして、自分で転職活動を進める
情報量
求人広告に掲載しきれなかった企業情報(企業文化や社内の雰囲気など)も入手可能

転職サイト内にある企業情報や業界情報をチェックして、知りたい情報を得る
未経験からの応募
キャリアアドバイザーが適性を考慮して、最適な未経験者可の求人を紹介

未経験可の求人を自分で探して応募
企業との調整
キャリアアドバイザーが、求人応募や面接日時の調整、条件交渉までを担当

全て自分自身で行う
入社成功率
キャリアアドバイザーが職務経歴書の書き方や面接対策などをアドバイスするため、入社成功率が高まる

転職サイトに掲載した転職ノウハウなどを活用して、転職活動をする

転職エージェントとハローワークの違い

ハローワークの大きな特徴は、企業が無料で求人を募集できることです。後ほど詳しくお伝えしますが、企業が転職エージェントを利用して採用する場合には、一定の報酬を支払う必要があります。したがって、ハローワークは採用費を抑えて人材を確保したい企業に重宝されています。

同様な理由で、ハローワークが転職エージェントと比較して採用ハードルが比較的低めな求人を多く保有しています。一方転職エージェントは、企業は相応のコストをかけて良い人材を採用したい企業が多いため、取り扱う求人の質が担保されています。

また、ハローワークと比較すると、転職エージェントは転職活動に対するサポートが充実しているのも特徴です。

転職エージェントを利用する8つのメリット

転職エージェントを利用して得られるメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。転職エージェントは、転職のプロがサポートをするため、さまざまなメリットが期待できます。ここでは、転職エージェントを利用するメリットを紹介します。

1.豊富な求人の中から自分に合う厳選されたものへ応募ができる

転職エージェントを利用するメリットのひとつは、求職者に合った求人を紹介してくれる点です。転職サイトを利用して求人に応募する場合、自分で求人をピックアップする必要があります。企業の採用ページから直接応募する場合でも、自分で探す必要があります。

また、自分で希望の求人を探そうとしても、求人が多すぎて自分に合った企業を見つけることができず、結局は知名度の高い大手企業に応募するケースが多いです。

転職エージェントでは、求職者のニーズに即した求人をキャリアアドバイザーがピックアップし提案するため、自分では見つからなかった求人や、自分の希望によりマッチした企業に出会える可能性があります。

さらに、転職の失敗例でよく見られるのが、自身の転職動機や実現したいキャリアが定まってないまま転職活動を行い、転職先でミスマッチが起きるケースです。実際に転職をしたものの、自分が望んでいた環境とは異なり「こんなはずじゃなかった」と後悔することも少なくありません。転職エージェントを利用する場合、キャリアに関するカウンセリングを受けながら、キャリアプランや転職活動の指針を設定できるので、ミスマッチが発生するリスクが下がります。

非公開求人への応募もできる

転職エージェントが保有する求人の中には「非公開求人」と呼ばれるものがあり、エージェントによっては、約8割が非公開求人というケースもあります。非公開求人へはサービスに登録することで初めて応募ができるため、転職エージェントを利用する醍醐味のひとつともいえます。

なお、求人情報を非公開とする事情は、エージェントや企業によってさまざまですが、以下にいくつかの例を紹介します。

突発的な求人
求人情報が紙媒体やWeb媒体に掲載されるまでにはタイムラグが発生します。そのため、欠員や退職などによる急な人員補充が必要となった場合は、求人が公開される前から採用が行われるため、非公開という形になります。

転職エージェントのスクリーニングが必要な求人
人気企業や職種の場合には、求人をWeb媒体で公開すると多数の応募がくることが予想されます。採用担当者は、無数の応募書類をチェックすることに時間を取られてしまい、数百を超える応募書類の内容確認だけで一日が終わることも珍しくありません。

こういった問題が起きないために、欲しい人材の要件を把握した転職エージェントにスクリーニングしてもらい、エージェント経由のみで募集を行うこともあります。

新規事業、新商品立ち上げに関する求人
新規事業や新商品の開発など、企業戦略に関わる重要なポジションの場合秘密裏に採用募集を行う必要があるため、非公開求人という形式がとられます。

役員をはじめ重要なポストを採用するための求人
企業の役員や幹部クラスを募集するということは、その会社にとっても大きな判断が必要になります。一般求人として公開した場合、社員やクライアントに不安を与えることもあり、今後の事業の動きが競合企業に知られてしまうなどのリスクが生じます。

したがって、役員や幹部クラスの募集が必要な場合は、基本的に非公開求人として情報が掲載されることが多いです。

転職先の視野が広がる

転職エージェントを利用する大きなメリットのひとつは、面談を通じて転職先の視野が広がることです。求職者自身が気づかなかった視点からのアドバイスを受けることで、思いもよらない企業や業界の仕事を検討するきっかけにもなるケースもあります。

2.応募書類の添削や面接対策など転職のアドバイスをしてもらえる

転職エージェントでは応募書類の添削や面接対策などの転職活動のアドバイスを行っています。求職者の経歴や資格、人柄などを客観的にとらえて、その人の強みを最大限に発揮できるように、魅力的な応募書類の作成や面接時のアピール方法のアドバイスを受けられます。

関連記事:転職エージェントに提出する履歴書の必要性|作成のポイントを解説

3.アドバイザーから企業の採用担当者にアピールしてもらえる

転職エージェントは、求職者のアピールを支援するだけでなく、推薦状を書いて企業の採用担当者に直接アピールするサービスも提供しています。このサービスにより、履歴書や面接では十分にアピールできなかった求職者の魅力や人柄を伝えて、内定獲得を力強くサポートします。

4.求人票だけでは分からない企業の情報を得られる

転職サイトや企業のホームページから自分で求人を探して応募しようとした場合、基本的には企業のことはホームページか求人票に書かれた内容だけで判断することになります。特に中小企業に関しては、得られる情報量も大手企業と比較して少ないため、限られた情報の中で企業研究をし、自分に合った企業なのかを判断する場合が多いです。

一方、転職エージェントには、その企業と何度もやりとりをしている企業担当者がおり、直接人事や現場の人から情報を得ているため、求人票やホームページには載っていないような生の情報を聞くことができます。このため、企業の実態を正確に把握でき、入社後のミスマッチを避けることができ、内定を承諾するか否かの重要な場面で、間違った判断をすることなく意思決定できます。

5.スケジュール管理や条件交渉をしてもらえ、転職活動の省力化ができる

転職活動では、求人を探したり、面接のスケジュール調整や条件交渉を行ったりするなど、やるべきことが多くあります。特に働きながらの転職活動は、仕事の合間に行わなければならないために大きな負担となってしまいます。

そこで、転職エージェントを利用すれば、これら企業との調整を全て代理でやってもらえるので、転職活動の省力化につながります。とくに条件交渉など、自分から企業へ直接言いづらいこともあるため、エージェントを通すことによって、転職活動でのストレスも最小限に抑えられます。

6.自身の市場価値を把握できる

転職を検討し始めた方の中には、「自分の市場価値を知りたい」という思いをお持ちの方もいると思います。転職エージェントには、求職者と企業とのマッチング実績が多数あるため、求職者の実績や経験から採用ニーズや年収相場について的確な判断を行えます。これによって、自身の市場価値を把握することが可能です。

また、志望企業・業界にとって需要の高いスキルを知ることで、中長期的に年収アップを実現できるキャリアのロードマップを一緒に考えることもできます。

7.内定後のサポートもしてもらえる

内定後のサポートが充実していることも、転職エージェントのメリットです。転職する際には、元の職場の業務の引継ぎや退職手続きなどが忙しくなりがちですが、これらを代行するサービスも利用できます。また、転職先の給与交渉や入社日の調整も、スムーズに入社するためのサポートが万全です。

8.無料で利用できる

転職エージェントは転職活動について多くのサポートが得られますが、これらがすべて無料で利用できるのが最大のメリットです。そのため、費用を気にすることなく多くのサポートを得ることができます。キャリア相談から履歴書・職務経歴書など必要書類の作成におけるアドバイス、採用面談・入社日の調整など、受けられる支援をどんどん活用しましょう。

■レバテック キャリアアドバイザーからの一言 
転職エージェントは様々な企業と連携しているので、自分では見つけられない求人にアクセスできる可能性が高いです。
また、キャリアアドバイザーの存在もメリットだといえるでしょう。
自分が描きたい理想のキャリアを伝えることで、ゴールまでの最適なキャリアプランを提示してもらえたり、キャリアにマッチした求人を提案してもらえたりします。
実際に選考に進んだ後には、キャリアアドバイザーが面接の日程調整や交渉などを代行するので、自分一人で行うよりも転職活動をスムーズに進めることができます。

転職エージェントを利用する4つのデメリット

転職エージェントは、効率的な転職活動に役立つ一方で、利用することによるデメリットも存在します。具体的なデメリットは、自分のペースで進めるのが難しいことや希望する求人に応募できない可能性、担当者によってサービスの質が異なること、連絡や条件のすり合わせが手間になるなどがあります。ここでは、転職エージェントを利用する4つのデメリットについて解説します。

1.自分のペースで進めるのが難しいこともある

転職エージェントを利用すると、自分のペースで転職活動を進めるのが難しいことがあります。転職エージェントは求職者を転職入社に導くことで企業から報酬を得るビジネスです。そのため、転職成功のために求職者の希望に合わない提案をしたり、強引に転職させようとする転職エージェントもいるかもしれません。

転職エージェントは求職者のために紹介やアドバイスなどを行いますが、それが負担になることもあります。自分が考える転職スケジュールをしっかり伝え、担当者と認識合わせを行うことが大切です。

2.希望する求人に応募できないことがある

求職者が転職エージェントを利用しても、希望する求人に応募できないことがあります。なぜなら、応募先の企業の求人がタイミング悪く終了したり、企業が望む応募要件を満たさない場合があるためです。転職エージェントは、求職者と企業の双方にとっての幸福を追求する大きな役割を果たす使命があります。そのため、求職者が転職を希望する企業であっても、求職者が希望先の企業の採用基準を満たさない場合は、応募を断らなければなりません。

3.担当者によってサービスの質が違うことがある

転職エージェントには様々なアドバイザーが在籍しているため、サービスの品質にばらつきがあることがあります。特にエンジニア領域は専門職であるため、各プログラミング言語の特徴すら理解できていないアドバイザーにサポートを受けるのは抵抗感を覚える人も多いでしょう。人材業界は流動性の高い業界であり、経験不足の新人アドバイザーが担当になることも十分にあり得ます。

その場合、転職活動が思うように進められないだけでなく、足手まといに感じることもあるかもしれません。特にエンジニア転職においては、エージェントを比較する際に「どれだけ専門性が高いか(業界知識が豊富にあるか)」という点に注目することをおすすめします。

4.連絡や条件のすり合わせが手間なこともある

転職エージェントからの頻繁な連絡や条件の調整によって、手間がかかる場合があります。転職エージェント側は仕事が忙しい場合でも、最善を尽くしていると思っていても、時には煩わしく感じることもあります

このような場合は、「今は忙しいので連絡を控えてほしい」と率直に伝えてみましょう。求職者の満足を考慮している優れた転職エージェントであれば、柔軟に対応してくれるでしょう。

■レバテック キャリアアドバイザーからの一言
転職エージェントには、たくさんのキャリアアドバイザーが在籍しています。すべてのアドバイザーの質が一定ではない点には留意しておくべきでしょう。「この人となら転職活動がうまくいく」という方と一緒に進めていただくことをお勧めします。個人的には「どれだけ自分のキャリアに寄り添ってくれるか?」という観点で選ぶのがおすすめです。
また、エージェントが提供する求人は、そのエージェントが取り扱っている範囲内に限定されます。したがって、エージェントを利用すると、自分で求人を探す場合に比べて選択肢が制限される可能性がある点にも注意が必要です。より多くの選択肢の中から求人を提案してほしいという場合は、エージェントをの保有している求人の数の多さを判断材料にするとよいでしょう。

転職エージェント利用の流れ

実際に転職エージェントに登録した場合、どのような流れで転職活動が進められるのでしょうか。一般的な転職エージェントの利用の流れとしては、無料申し込みをして、転職エージェントでカウンセリングを受け、アドバイスをしてもらいます。その後、求人を紹介してもらい、応募・書類選考・面接日調整を行います。内定・入社が決まった後には、転職後のサポートを受けることも可能です。ここでは、レバテックキャリアでのご利用の流れを例にご紹介いたします。

1.無料申し込み

まずは無料での利用申し込みをします。正社員・フリーランス・派遣など希望する勤務形態や電話番号などの個人情報を入力して転職エージェントの申し込みを行います。

2.カウンセリング

転職エージェントに登録した職務経歴や希望条件などの内容をもとに、専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを実施します。キャリアアドバイザーは、キャリアやスキルの棚卸し、最適なキャリアプランの提案、職務経歴書の書き方、強みや特性・転職目的の明確化、転職すべきかどうかの相談など、キャリアに関するあらゆる相談に乗ります。

カウンセリングは対面で行うこともあれば、来社が困難な方に対しては、電話やオンラインで行うこともあります。

カウンセリングは私服でOK

カウンセリングは採用面接ではないので、スーツなどのかしこまった服装である必要はなく、普段どおりの私服で問題ありません。

3.各種アドバイス

転職活動を成功させるためには、履歴書や職務経歴書をしっかりと整え、戦力となる求職者であることをアピールすることが重要です。そのために転職エージェントは、求職者の強みや特性、希望する仕事などがしっかりと伝わるよう、書類への各種アドバイスを行います。

4.求人紹介

職務経歴書などへの各種アドバイスが済んだら、キャリアプランやスキル、志向性などに合わせて求人を紹介します。仕事の内容だけではなく、福利厚生や今後のキャリアパス、社風、風土、職場の雰囲気など、さまざまな情報から応募先の企業を決めます。

応募書類の添削

転職したい企業が見つかったら、履歴書と職務経歴書を作成して添削してもらいます。ここでしっかりと添削を受けることで、書類選考を通過する確率が高まります。転職活動が初めてという方は、積極的に添削を受けましょう。

5.応募・書類選考・面接日調整

応募する求人が決まったら、履歴書・職務経歴書といった応募書類の作成を行います。この段階で、求職者のご希望があれば、書類添削や面接対策などのアドバイスもいたします。また、面接当日にうまくアピールできなかった場合でも、担当アドバイザーから求職者の強みを企業側にお伝えします。その他、入社時期の調整や年収、労働時間などの交渉も転職エージェントから行います。

面接対策

面接日が確定したら、面接対策を行います。転職エージェントと応募先の企業に関係性がある場合、面接官の人柄や想定される質問内容を教えてもらうことができます。このようなことも転職エージェントを利用する大きなメリットですので、面接対策は重点的に行いましょう。

6.内定・入社

現在の勤務先からの円満退職に向け、書類作成やその他のアドバイスを行います。現在の会社の業務の引継ぎや、転職先の企業への入社に関する手続きや調整代行なども受けられます。退職することを伝えにくい場合は、退職のお手伝いもサポートしてもらえます。

7.転職後のサポート

転職後に関しても、現状のヒアリングを行います。入社後であっても不安なことや疑問があれば、転職エージェントに相談できます。

転職エージェントの種類

転職エージェントには2つの種類があります。具体的には「総合型」と呼ばれるものと、「専門型」と呼ばれるものが存在します。「総合型」と「専門型」の特徴を理解することで、自分に合った転職エージェントが選択できます。ここでは、これらの転職エージェントの種類について解説します。

総合型の特徴

総合型の転職エージェントは、業種や職種を限定せず、多種多様な求人を取り扱うサービスです。大手企業の運営が一般的で、求人数が多ければ、転職希望者が理想とする企業に出会える可能性が高くなります。転職先についてイメージが湧かない人や、自分に適した職種や業界を探したい人にとって最適な選択肢といえます。

特化型の特徴

特化型の転職エージェントとは、専門的な業種や職種の求人を扱っているサービスです。レバテックキャリアは、IT・Web業界のエンジニアやクリエイターに特化した転職エージェントです。

特化型のエージェントは、キャリアアドバイザーの知識が深いため、徹底したサポートが可能です。例えば、ITやWebのような専門職種や業種での転職の場合、業界用語や専門用語に精通している特化型の転職エージェントの方が、円滑な転職活動をサポートできます。最適な求人を見つけるために、レバテックキャリアのような特化型エージェントを利用するのが良いでしょう。

転職エージェントを比較して選ぶ際のポイント

実際に転職活動をするときに、数多くの転職エージェントから、どのような観点で自分に合ったエージェントを選択すればよいのでしょうか。具体的には、キャリアアドバイザーとの相性を見ることや独自サービスの有無に注目する、業界への専門性を確認するなどがあります。ここでは、転職エージェントを比較して選ぶ際のポイントについて解説します。

キャリアアドバイザーとの相性を見る

転職エージェントを利用するデメリットでも言及しましたが、転職成功には相性の良いキャリアアドバイザーを選ぶことが重要です。

たとえばエンジニアの場合、担当キャリアアドバイザーの技術理解度が、求職者が持つスキルとのマッチング精度に大きく影響します。もし不安を感じることがあれば、別の担当者への変更を依頼するのも良いでしょう。

独自サービスの有無に注目する

転職エージェントの中には、履歴書、職務経歴書といった企業に送る応募書類の添削、模擬面接の実施はもちろん、転職にあたってのノウハウなどのセミナーを無料で実施しているところもあります。

中には、応募書類の作成ツールや選考状況の管理ツールなども利用できるところもあるため、転職エージェントを選ぶ際にはどういったサービスがあるかもチェックしてみましょう。

業界への専門性を確認する

転職エージェントが対象としている業界に対して、どれだけ高い専門性を有しているかを確認しましょう。求職者の希望条件をヒアリングしたとき「このような求人も向いていますね」と、求職者自身では気付かなかった可能性のある新しい情報を与えてくれる転職エージェントは、その業界に高い専門性を持っていると言えます。

転職エージェント利用時の注意点

転職エージェントを利用する際には、いくつかの注意点があります。具体的には、アドバイザーとの連絡方法を確認しておくことや経歴やスキルにウソをつかない、希望条件を正確に伝える、自分の意志を大切にする、推薦文をきちんと確認するなどがあります。ここでは、転職エージェント利用時の注意点の詳細を解説します。納得のいく転職を実現するために、ぜひ利用する際にご参考ください。

アドバイザーとの連絡方法を確認しておく

転職エージェントを利用する際には、キャリアアドバイザーとの連絡方法を確認しておきましょう。連絡方法は、電話やメール、LINE、ビデオ通話などが利用されます。どのツールを使うかは、転職エージェントによって異なります。自分にとって、どのツールがやりやすいかを事前に決めておくことは大切です。

過去の転職経験者は、メールやLINEの利用が便利だったという意見が多いです。電話が苦手な方や休日に連絡が必要ない方は、メールかLINEで連絡できる転職エージェントを選びましょう。

経歴やスキルにウソをつかない

転職エージェントを活用する際、必ずキャリアアドバイザーとのカウンセリングがあります。そのときに注意すべきことは、経歴やスキルにウソをつかないことです。無理に経歴やスキルなどの登録情報を偽ってしまうと、後々のトラブルの種になりかねません。

担当キャリアアドバイザーから登録情報に虚偽があると見なされた場合には、転職活動において企業とのトラブルが発生するリスクが高いと思われてしまいます。そうすると、公開・非公開問わず優良案件をほかの求職者に回され、限られた案件しか紹介されないなどといった対応を受けるおそれがあります。

そうならないためにも、「等身大」であることが大切であり、転職エージェントを上手に活用するポイントでもあります。

希望条件も正確に伝える

キャリアアドバイザーとの面談では、転職の希望条件も正確に伝えましょう。転職の希望条件の認識がお互いに合ってないと、転職活動に悪影響が出る可能性があります。面談では、希望条件や働き方、転職への想い、キャリアビジョンなども伝えるようにしましょう。

自分の意志を大切にする

親身になってサポートしてくれる転職エージェントですが、最後に決定を下すのは求職者自身です。

たとえば、あまり志望度の高くない企業から内定が出た場合に、キャリアアドバイザーから入社を薦められたとしても、承諾しなければいけないわけではありません。その場合は、ほかの企業の選考状況を見てから判断したいといった旨を伝えるようにしましょう。

推薦文をきちんと確認する

転職エージェントを通して企業へ応募する際には、履歴書、職務経歴書以外に、推薦状というものが同時に送られています。

推薦状とは、キャリアアドバイザーがなぜ該当の求職者を推薦するのかの理由や、強みや弱み、希望条件など様々な情報が書かれており、企業は応募書類と推薦状を見て書類選考の合否を出します。

もし、推薦状に事実とは異なる情報が書かれている場合、虚偽の情報が企業側に伝わることになります。企業へ応募する前に、推薦状の確認をおすすめします。

転職エージェントのビジネスモデル

転職活動における数々のサポートを無料で受けられる転職エージェントですが、なぜ求職者は無料でサービスを受けることができるのでしょうか。そこには、転職エージェントのビジネスモデルが存在しており、求職者だけでなく求人企業側にもメリットがあります。ここでは、転職エージェントのビジネスモデルについて説明していきます。

なぜ無料で利用できるのか?

求職者が転職エージェントを無料で利用できる理由は、ほとんどの転職エージェントは「成果報酬型」という仕組みを採用しているためです。

企業が新聞やフリーペーパー、転職サイトなどに求人広告を出す場合、掲載期間に応じた費用が発生します。一方で「成功報酬型」の場合は、企業が求人情報を転職エージェントのWebサイトに掲載するのは無料であり、転職エージェント経由で採用が決まるまでは費用がかからず、採用が決まって初めて費用が発生することになります。

なお、採用決定時に企業が転職エージェントへ支払う報酬は、決定時の求職者の年収によって決まるのが一般的だと言われています。そのため、年収が高い企業への転職をサポートすることは求職者の利益になるだけでなく、転職エージェント側の利益にもつながります。

求職者が入社後にすぐ退職してしまった場合は、転職エージェントは報酬を返金しなくてはいけません。そのため、転職エージェントは転職のミスマッチが起きないように、最善のサポートを行っています。

採用側のメリットは?

採用業務は、自社内だけで行うことも可能です。しかし、採用活動において、自社の求めるスキルやキャリアに合致するような人材を見つけるには、それなりの時間や労力を必要とします。

また、転職サイトから応募が集まったり、自社から送ったスカウトメールを送ったときに反応があるのは大手企業や知名度が高い企業であることが多く、応募者の母集団形成に苦労する企業も少なくありません。

転職エージェントでは、求職者に対して希望やスキルについてのヒアリングを行うと同時に、企業の採用担当者からも求める人材像の情報収集を行い、、企業と求職者の条件をすり合わせ、適切なマッチングを図ります。そのため、企業側にとっては多数の求職者を選考する手間が減り、転職エージェントがマッチングした確度の高い求職者を選考すればよいというメリットがあります。

また、掲載課金型ですと、掲載費用を支払っているにも関わらず求める人材を採用できないというケースも起こり得ますので、その点でも企業側が成果報酬型の転職エージェントを選ぶ理由のひとつになっています

転職エージェントの利用が向いている人・向いていない人

求職者にとって便利なサービスである転職エージェントですが、その利用に向いている人と向いていない方がいます。ここでは、転職エージェントの利用が向いている人・向いていない人について解説します。

向いている人

転職エージェントに向いている人は、転職に不安があり、転職相談をまずはしてみたいと考えている方や早く転職先を決めたい方、非公開求人などの求人情報を知りたい方などが該当します。転職エージェントは、求職者の職務経歴や希望条件などの内容をもとに、非公開求人を含めた最適な企業を紹介します。そして、応募から面接の日時調整、条件交渉までを担います。そのため、転職が不安な方でも効率的に転職活動が行なえます。

また、履歴書や職務経歴書の書き方や面接に自信が無い方も向いています。転職エージェントは、転職のプロとして履歴書や職務経歴書の書き方や面接対策などをアドバイスします。これらのサポートは、転職エージェントを利用する方にとってメリットとなります。

向いていない人

転職エージェントの利用に向いていない人は、自分のやり方で時間をかけて転職したいと考えている方が当てはまります。このタイプの方は転職サイトを利用して、自分が納得いく方法でじっくりと転職活動をするのがおすすめです。

また、経験やスキルが乏しいが転職先の理想が高い方も、転職エージェントの利用には向いていません。仮に経験やスキルを偽ったとしても、後々のトラブルに発展するおそれがあります。まずは自分の経験やスキルに合った転職先を選ぶか、自身の経験やスキルを磨くところから始めるといいでしょう。

まとめ

この記事では、転職エージェントの利用に不安を感じている方に向けて、転職エージェントと転職サイトの違いや転職エージェントの種類、そして転職エージェントを利用するメリットや利用の流れなどを解説しました。

転職エージェントを利用する際には、メリットとデメリットが存在しますが、正しく効果的に利用することができれば、転職活動において強い味方になってくれるのは間違いありません。

転職活動を成功させ、人生を豊かなものにしていくためにも、是非とも自分に合った転職エージェントを見つけていきましょう。

転職エージェントに関するよくある質問

転職エージェントの利用を考えている方の中には、転職エージェントに関するさまざまな質問がある方もいるでしょう。よくある質問としては、転職アドバイザーという職種についてやエージェントと言う言葉の意味、転職エージェントに登録するタイミングなどがあります。ここでは、これらの転職エージェントに関するよくある質問を解説します。

転職アドバイザーとはどういう職種ですか?

転職アドバイザーとは、求職者に転職のアドバイスをして、最適な求人企業を紹介する職種です。求職者が登録すると担当の転職アドバイザーが、求職者の相談に対応してアドバイスをします。

エージェントとはどういう意味ですか?

エージェントとは日本語では代理人を意味しており、本人から委任された範囲内で取引・契約など法律行為を行う人を指します。

転職エージェントはいつ頃を目安に登録すべきですか?

一般的には、転職活動開始から入社までの期間は3カ月〜半年程度といわれています。そのため、転職を希望する時期の3カ月前を目安に登録するといいでしょう。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

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レバテックキャリアのサービスについて

この記事の監修

レバテックキャリアアドバイザー 柄木田プロフィールはこちら

大学卒業後、大手金融機関にてキャリアをスタートし、富裕層を対象に融資業務や金融商品の販売を中心とした個人営業に従事。
その後「人生の大きな分岐点に立ち合いその人の生活を豊かにしたい」という思いからレバレジーズに入社。レバテックキャリアのキャリアアドバイザーとして業務に携わり、入社5ヶ月目には月間支援数No.1を獲得した。
現在も、20代から50代まで幅広い層のITエンジニア・クリエイターの転職支援を行っている。

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