自由な開発環境を求めて転職。求職者と二人三脚で見出したフルスタックエンジニアへの道

最終更新日:2020年12月23日

​社会人3年目、サーバサイドエンジニアのAさん(26)。プロジェクト異動後の技術レベルのギャップに苦しまれ、技術者としての節目で転職を決意した彼が、転職活動を通して見つけたのは次の職場だけでなく、フルスタックエンジニアへの新たなキャリアでした。その経緯を担当アドバイザー・椙山 知子に聞いてみました。

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旧体制に危機感を覚えて転職。大手辞退の理由はキャリアの迷いだった

ーカウンセリング面談ではどんな感じでしたか。

Aさんがレバテックキャリアに相談に来られたのは、3月の初旬でした。転職を決意したきっかけについてお話を伺ったところ、所属していた企業の都合で別のプロジェクトに異動になったことが原因だとわかりました。

以前進められていたプロジェクトはスクラム開発で、各言語のバージョンが新しく、フレームワークも先進的なものを使われていました。しかし異動した先は、ウォーターフォール型での開発体制。言語のバージョンは古く、フレームワークも金融系のシステム依存が強く汎用性が高くないものだった。このまま、このプロジェクトを継続していても自分のスキルが上がらないと考え、転職しようと思われたそうです。

ーそれでレバテックキャリアに訪ねてきたと。

実はAさんはレバテックキャリアで相談される半年前にもご転職活動を行っていました。当時は、大手企業の求人をメインに受けて、内定も獲得したものの辞退したそうです。

ー大手を辞退・・それはなぜでしょうか。

本当にここでいいのかという迷いがあったとのことです。Aさんは技術志向の方で、実務でサーバサイドに携わる傍ら、フロントエンドの開発にも強い関心があり、エンジニアとしての多スキルを身につけたいと考えていました。

一方で、マネジメントにも興味があり、目指すべき方向性がずっと定まっておられませんでした。「スキルアップしたい!」という漠然した考えがあるものの、実現するためのロードマップが見えていないように感じました。

面談を通じて見えてきた新たな一面。思い切ってフルスタックエンジニアを提案

写真:カウンセリング中のキャリアアドバイザー椙山知子

ーAさんの迷いを知ってからどんなアドバイスをしましたか。

Aさんの現職の状況や希望条件、将来やりたいことなど、とにかくいただける情報をすべてヒアリングし、一緒に整理しながらキャリアの選択肢を提供できるよう努めました。

話を通してAさんが非常に学習意欲の高い方だと気づきました。自宅でPythonの機械学習コードを書いたり、AWSの構築をしたりするのが趣味だとおっしゃっており、最新のIT動向についての会話も盛り上がり、技術トレンドへのキャッチアップを積極的に行っておられることが見てとれました。
 

サーバサイド開発のご経験、フロントエンド開発へのご興味、サーバー構築の自己学習実績を拝見し、こちらからフルスタックエンジニアを目指してはいかがでしょうかと提案しました。

ーフルスタックエンジニア。Aさんはどんな反応を見せましたか。

実はAさん自身も、フルスタックエンジニアに対してなんとなく興味はありましたが、どうやって目指せばよいかがわかっておられませんでした。そこで、Aさんとともにこれまでのキャリアと、将来やりたいことの棚卸しをしながら、サーバサイドエンジニアとしてスキルの幅を広げてから、徐々に携わる領域を増やしていくキャリアパスを決めました。

ーベンチャー企業でのポジションを提案されたそうですが、それはなぜでしょうか。

Aさんのやりたいことが一番叶えられる環境をと考えたからです。今回ご提案した企業は事業拡大のフェーズにあるため、組織自由度が比較的に高く、開発言語や開発環境の選定などが任せられるような、若手のエンジニアでも裁量を持って仕事できる環境です。さらに前職のことも考慮し、手を挙げれば挑戦させてもらえて、ある程度自らキャリア設計のできる企業が良いと考えました。

面接対策から退職交渉まで親身にサポート。新しい風を吹き込みご活躍

ー面接対策ではどんなことをしましたか。

ベンチャー企業の面接は初めてということもあり、Aさんはかなり不安がっていました。本人の不安を払拭するために、ロープレ形式で実際の面接をシミュレーションし、回答内容を一緒に整理・修正しました。経歴を簡潔に話せているか、志望動機のロジックに一貫性があるかなどを確認していました。また支援実績が複数ある企業だったため、面接担当者情報から社風や社内体制、今後の展望まで、伝えられる情報をすべて共有しました。
 

面接対策以外にも、面接の回数短縮やスケジュール調整についても交渉しました。前職の仕事と並行しながらの転職活動のため、日付をまたぐ2回面接を、同じ日に実施できないかと調整したりもしました。

ー面接の結果はいかがでしたか。

面接の結果、無事内定を獲得できました。ただAさんの場合、退職交渉でかなり苦労しました。前職のほうでは役員面談が何度も設けられ、退職手続きがなかなかできず、内定企業のほうでは返答期限が迫り、Aさんは板挟みの状態になっていました。さらにご両親からも転職を反対され、Aさん自身も新卒から入った会社を離れることに対して後ろめたさを感じていて、精神的にかなり疲れていた状態でした。
 

少しでもAさんの負担を軽くしようと、LINEや電話を通して交渉対策をアドバイスしたり、話し相手となってメンタルサポートを頻繁的に行いました。また内定企業にも出向き、退職の進捗状況を説明し、Aさんの入社の熱意を共有したうえで、期限を延ばしていただくよう交渉しました。約2ヶ月を要した退職交渉でしたが、無事に終わりました。

ーAさんのご入社後の状況はいかがですか。

Aさんはプロダクトの開発メンバーとして入社されました。チーム内で初のポテンシャル採用ということもあり、チームに新しい風を吹き込んだとのことです。また、リモートワークが発生した際のインフラ整備プロジェクトにおいても活躍しているという。「Aさんの提案力についていけるように、会社も変わらないといけないですね」という企業担当者からの言葉が印象的でした。

アドバイザーから転職者へのメッセージ

転職支援とは、キャリア創造である

初めての転職活動はハードルが高く感じられるのではないでしょうか。私は「転職支援とは、キャリア創造である」と、考えています。

求職者様本人が想像していなかったキャリアの選択肢を提案し、認めていただいたときに一番やりがいを感じております。 技術的な知見があるキャリアアドバイザーにより、中長期的なキャリア形成を踏まえた転職支援が可能です。まずはお気軽にご相談ください。

担当アドバイザー・椙山 知子(すぎやま ともこ)
レバテックキャリアのコンサルタント。過去にレバテックフリーランスでのコンサルタント経験もあることから、技術的なマッチングと柔軟な働き方の提案が強み。

また自社エンジニアの採用担当経験もあることから、求職者の方だけでなく採用側の目線でのアドバイスが可能。

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レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

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また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター向けに特化した転職エージェントです。当メディアでは、エンジニア・クリエイターの転職に役立つノウハウから、日々のスキルアップや業務に活かせる情報まで、幅広いコンテンツを発信しています。

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