プロジェクトマネージャーの大きな役割の1つは責任者としてプロジェクトの進行を取りまとめることプロジェクトマネージャーの仕事内容|業務上の役割と平均年収、年齢も解説

最終更新日:2021年10月29日

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プロジェクトマネージャーはシステム開発プロジェクト全体を管理する責任者であり、プロジェクトを成功に導く重要なポジションです。しかし、「全体の管理」「プロジェクトを成功に導く」というイメージまでは知っていても、全てのITエンジニアがその具体的な業務内容を把握しているわけではありません。
本記事では、プロジェクトマネージャーの仕事内容と役割に加え、必要なスキル、キャリアパスについても解説します。

1. プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーのミッションはQCD(Quality、Delivery、Cost)を確保してプロジェクトを推進することです。その具体的な仕事内容を以下に記載します。

システム開発計画(プロジェクト計画)の策定

システム開発プロジェクトは、プロジェクトの計画を立案することから始まります。クライアント(顧客)と要件定義を行いながら、システム開発の目的や目標、規模やスケジュール、予算などを定め、これに基づいてシステム開発計画を策定します。

原則としてクライアントの希望に沿う形でシステム開発計画を策定しますが、予算やスケジュールを加味しながら、現実的かつ達成可能なプロジェクト計画となるように、開発範囲の調整や予算交渉を行うこともプロジェクトマネージャーの重要な責務です。

プロジェクトチームの編成

策定したシステム開発計画に沿って、システム開発を行うための人員を確保し、プロジェクトチームを編成する事もプロジェクトマネージャ―の仕事です。
社内の人員だけで構成するのか、外部のパートナー企業との協業を行うのか、全体のリソースとコストを考慮しながらプロジェクトチームを編成します。限られた予算の中でプロジェクト計画を達成できるチームを作らなければならないため、プロジェクトマネージャーの手腕が問われる仕事の1つです。

プロジェクトの推進、管理

クライアントに定期的な進捗共有をしながら、プロジェクトが予定通りに進行するように管理します。クライアントから仕様変更の要望があった場合や開発上の課題が発生した場合には、スケジュールや予算の調整・交渉も必要です。プロジェクトの状況を把握するために、プロジェクトメンバーの進捗を定例会議などで随時確認します。また、その進捗状況を所属企業上層部やクライアントへも定期的に報告を行うこともプロジェクトマネージャーの責務です。

評価およびレビュー(主にQCDに対して行う)

プロジェクト推進中には各工程の成果物のレビューを行い、品質を確保することもプロジェクトマネージャーの仕事に含まれます。要件定義ならば要件定義書、設計であれば設計書、開発ではプログラム、テスト工程ではテスト仕様と成績や障害内容に対してチェックを行い、必要な部分に改善指示を行います。
プロジェクト完了後にはプロジェクト全体の振り返りにあたるレビューを行い、プロジェクトの問題点洗い出しや対策の立案、評価を行います。次回以降のプロジェクトに活かすためにも、振り返りの評価およびレビューは非常に重要なものです。クライアントとともにプロジェクト結果をレビューするケースが多く、場合によってはクライアントの経営層に結果を報告することもあります。

2. プロジェクトマネージャーの役割

プロジェクトマネージャ―の仕事内容でも触れましたが、プロジェクトマネージャーのミッションはQCDを確保してのプロジェクトの推進です。このミッションを果たすべくプロジェクトマネージャ―の担う役割を記載します。

システム開発プロジェクトの立ち上げとQCD管理

所属企業や業種にもよるのですが、プロジェクトマネージャ―の仕事はシステム開発プロジェクトの立ち上げから始まります。システム企画がある場合はその実現のための詳細化を行い、ない場合にはクライアントへのシステム化の提案から営業部門の担当者と協力して携わる場合もあります。クライアントや営業部門と協力しながら、企画や提案を実現するためのプロジェクトの概要を作り、要件を定め、プロジェクトの立ち上げへの中心的役割を果たします。
システム開発プロジェクトが立ち上がった後には、完了までのQCD管理を行うことが果たすべき役割となります。QCDとは、Quality(品質)・Cost(費用)・Delivery(納期)のことであり、定められた予算、納期内に一定の品質を確保することを指しています。

業務の取りまとめ

システム開発プロジェクトでは担当範囲ごとにチームを分けて仕事を進めることが一般的です。責任範囲を明確にし、作業担当を細かく分けるために必要となることですが、一方で分割したチーム間で進捗、課題、連携事項などを共有する必要が生まれます。このチーム間の取りまとめを行う事もプロジェクトマネージャの役割です。定期的なミーティングや連絡通達を行い、プロジェクト内での意思統一を測ります。

スケジュール管理

プロジェクト内の各チームのスケジュールを把握し、クリティカルなパスを抑えてプロジェクト全体のスケジュールを管理することもプロジェクトマネージャの役割です。スケジュールが遅れているチームがあれば、リソースの再配分などのリカバリ案をたてて実施します。
また、スケジュール管理には状況報告も含み、所属企業上層部やクライアントへの報告でスケジュール上の課題を共有するのも重要な役割です。

リスクの管理と対応

プロジェクト推進上で後々発生しえる問題をリスクとして捉え、そのリストアップとケアを行うこともプロジェクトマネージャの役割に含まれます。クライアントとの関係や仕様の明確さ、技術的な難易度、契約手続きの進捗などあらゆることがプロジェクト推進上のリスクとなり得るため、プロジェクトマネージャ―の知識と経験が求められる業務です。

トラブル対応

プロジェクトを推進していると避けられないのが、各種のトラブルです。プロジェクトは計画通りには進まず、様々な課題が発生します。これらをひとつづつ担当者と共有して、解決に向けた筋道をたてることはプロジェクトマネージャ―の重要な役割です。技術的な課題であれば、有識者との連携を取り付けるなどの解決方法を見出し、クライアントとの仕様面でのトラブルであれば交渉の前面にたって解決に尽力します。

3. プロジェクトマネージャーに必要なスキル

ここまでに紹介してきたプロジェクトマネージャーの仕事内容、役割を見ると、業務の幅が広く解決しなくてはならない問題が多いことが目につくでしょう。これらを実現するためには、プロジェクトマネージャ―はITエンジニアとして必要となる開発スキルに加えて、下記のスキルが必要となります。

要件定義スキル

システム開発プロジェクトの最上流となるのが要件定義工程です。クライアントの本当に求めている機能を聞き出し、システムを形作るための土台を固める作業となります。この要件定義工程で決めた内容をもとに以降の設計、開発、テストといった工程が進められるため、影響範囲も大きく重要な職務となります。
要件定義にあたっては、クライアントの業務への理解とITシステムに関する知見・事例を組み合わせる必要があります。さらには最新の技術動向の反映も求められるため、継続的な学習も必要となるスキルです。

プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトを管理するために必要となるのがマネジメントスキルです。管理を行う観点も複数存在し、下記のようなスキルが必要となります。

  • ・タイムマネジメントスキル

    ・コストマネジメントスキル

    ・リスクマネジメントスキル

    ・スコープマネジメントスキル

    ・人的資源マネジメントスキル

    ・品質マネジメントスキル

ファシリテーションスキル

プロジェクトマネージャーのポジションにつくと、必然的に打ち合わせやミーティングの機会が増えます。クライアント、企業上層部、プロジェクトチーム内など様々な会議体に参加して、多くの内容を決めていかなければなりません。自分の意見を出すとともに、他者の意見をヒアリングし、一つ一つの事象をブレイクダウン(細分化)することで会議体を活発化させるファシリテーションスキルも重要となります。

リーダーシップスキル

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を統括するトップのポジションであり、リーダーシップは欠かせないスキルとなります。リーダーシップも様々な形があり、チームメンバーへの指示/指導、プロジェクトのトップとしてメンバーの行動に責任を負うこと、メンバーが働きやすいように配慮すること、先頭に立って率先して動くことなども求められます。

コミュニケーションスキル

プロジェクトマネージャ―のポジションでは、クライアント、所属組織の上層部、プロジェクトメンバー、連携先のシステムなど多くの相手とコミュニケーションをとりながら仕事を進める必要があります。ヒアリングスキル、ネゴシエーションスキル、プレゼンテーションスキルなど場面に応じたコミュニケーションスキルが求められます。

4. プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーの違い

プロジェクトマネージャ―とプロジェクトリーダーは名前が似ているため、混同されやすい職種ですが、業務範囲などに明確な違いがあります。いずれも役職ではなく役割(ポジション)として捉えると分かりやすいです。

プロジェクトリーダーは現場の責任者

プロジェクトリーダーは、システム開発における現場の責任者としてプロジェクトを牽引します。システム開発プロジェクトは領域ごとに分割され、ソフトウェア開発チーム(その中でも○○サブシステムチームと別れる場合も)、インフラ構築チーム、品質管理チームなど、複数のチームで構成されます。この各領域を責任範囲として、チームを率いるのがプロジェクトリーダーのポジションです。チームレベルでのマネジメントを行い、プロジェクトマネージャ―の業務を助ける役割を担います。

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の責任者

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の責任者となるポジションです。プロジェクトの推進とQCDの達成に責を負う立場となります。各プロジェクトリーダーと連携しながら、プロジェクト全体の進捗管理や課題管理、品質管理、予算管理などを行います。また、クライアントとの窓口としてプロジェクトの状況報告や改善策の提案なども業務範囲に含まれます。

5. プロジェクトマネージャーの平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)を参照すると、プロジェクトマネージャ(IT)が属する主な職業分類(情報処理プロジェクトマネージャ)の賃金(年収)は690万円となっています(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)。
一方、比較対象として、システムエンジニア(業務用システム)が属する主な職業分類(ソフトウェア開発技術者)の賃金(年収)を参照すると、511.9万円でした。
必要とされるスキルの差異、仕事内容の違いが賃金の差に繋がっています。

6. プロジェクトマネージャーになるには

プロジェクトマネージャ―となるための一般的なキャリアパス、役に立つ資格について紹介します。

SEからPLを経てプロジェクトマネージャーになるキャリアパスが一般的

プロジェクトマネージャ―となるためのキャリアパスの代表的なものは、SE(システムエンジニア)として開発プロジェクトに従事して経験を積み、PL(プロジェクトリーダー)を経て、プロジェクトマネージャ―を目指すというパスです。このパスにおいて、転職などを挟むとしても、PLにはSEとしての経験、プロジェクトマネージャ―にはPLとしての経験が求められることが多く、段階を踏んでキャリアパスを積み重ねていく必要があります。
また、プロジェクトマネージャ―を目指す場合には、関連する資格を習得し、そのためのスキルを身に着けるのも一つの手段です。

代表的な資格「プロジェクトマネージャ試験」について

プロジェクトマネージャ―を目指す場合に役に立ち、プロジェクトマネージャ―としてのスキルを示せる代表的な資格試験として「プロジェクトマネージャ試験」があります。

概要

プロジェクトマネージャ試験は独立行政法人情報処理推進機構により運営され、経済産業省によって認定される、プロジェクトマネージャーや同職種を目指す人を対象とした国家資格です。対象者像は「高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの目標の達成に向けて、責任をもって、プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェクトマネジメント計画)を作成し、必要となる要員や資源を確保し、予算、スケジュール、品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者」となっており、まさにプロジェクトマネージャーとしてのスキル・適性を示すことができる資格といえます。

難易度

プロジェクトマネージャ試験は情報処理技術者試験の中でも最難関といわれる試験の一つです。試験を運営している独立行政法人情報処理推進機構の統計データでは平成21年度から令和2年度10月の試験までの合格率が公開されており、累計での合格率は13.3%となっています。他の情報処理技術者試験のスペシャリスト資格と比較しても、最も低い合格率です。

「プロジェクトマネージャ試験」の受験者の平均年齢

独立行政法人情報処理推進機構の「情報処理技術者試験・情報処理安全支援士試験の統計情報、平均年齢」によると、プロジェクトマネージャ試験の受験者および合格者の平均年齢は、令和二年度10月の試験では40.6歳と38.7歳、その前の平成31年度春期の試験では40.1歳と38.1歳となっています。それ以前のデータを見ても、合格者の平均年齢は30代後半です。
この年齢は、プロジェクトマネージャ―として着任する一つの目安と考えられます。

7. まとめ

プロジェクトマネージャ―はプロジェクト全体の責任者として、その推進とQCDの達成を行うことがミッションです。その活躍の場となるシステム開発プロジェクトには、クライアント、所属企業の上層部、プロジェクトメンバーなど多くの人々が携わり、プロジェクトマネージャーはその間を繋ぐ役割を果たします。
プロジェクトのQCD達成のためのマネジメントスキルに加えて、SEやプロジェクトリーダーとしての従事経験、クライアントやメンバーから最大限の成果を引き出すコミュニケーションスキルも重要視されます。

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