ITエンジニアになるには?未経験からでも目指せる!
ITエンジニアは未経験から目指すことが可能です。誰でも最初は未経験なので当然なのですが、未経験からも目指しやすい職種です。また未経験と言っても業務未経験かプログラミングなどのIT関連すべて未経験かによって意味合いが変わってきます。
そして、ITエンジニアはプログラミングを含めてIT自体が未経験であっても目指せる職種です。
IT人材不足におり未経験であっても需要が高い
IT人材が不足していることは世間的に広く知られているでしょう。ITの需要が大きすぎて、エンジニアの供給が追い付いていない状況だからです。その結果、未経験者に対しても高い需要があります。
経済産業省情報技術利用促進課が実施した『IT人材需給に関する調査』では、2030年に最大で79万人のIT人材不足が発生するとされています。この調査と結果もかなり有名でいろいろなところに記載されているため、目にしたことのある方もいるかもしれません。
国の機関の統計がどの面から見ても必ずしも正しいとは言えないかもしれませんが、少なくともIT人材が大幅に不足していることは明らかでしょう。
IT業界では学歴や資格よりスキルが重視されやすいため
IT業界は基本的に学歴や資格よりも実践的なスキルが評価される傾向にあります。理由は単純で、実戦的なスキルの方が実務に役立つからです。言い換えれば、学歴や資格がなくても実務がこなせれば良いということです。
現状学歴も資格もスキルもない人でも、頑張ってスキルを身に付ければ活躍できるチャンスがあります。逆に学歴や資格があっても、スキルを身に付ける努力をしなければ現場で活躍できないということです。
DX化へ取り組む企業の増加でさらに需要が増している
年々企業のIT化が進んでいることにくわえ、コロナ禍で一気にDX化が加速しました。独立行政法人情報処理推進機構の『デジタル時代のスキル変革等に関する調査』では、6割以上の企業がDXを推進しているとされています。
とはいえ、どこからがDXかは定かではなく、小規模な取り組みもあれば大規模な取り組みもあるでしょう。統計の取り方によってデータは変わってきますが、多くの企業がITに移行していることは間違いありません。
未経験でITエンジニアを目指すにあたって知っておきたいこと
未経験でITエンジニアを目指すなら、企業に入社する前に知っておいた方が良いことが複数あります。知らずに就職・転職活動を始めて活動が難航したり、入社後に思っていたのと違ったりするケースが多々あります。ぜひ事前に把握しておいて、活動や入社後の仕事を成功させてください。
SES案件が多い
ひとことにIT業界と言っても企業の形態は複数種類あります。そして、実はIT業界で多いのはSES案件です。SESとは、システムエンジニアリングサービスのことです。技術者派遣業と呼ばれることもあります。
要するにSES企業はエンジニアを客先に派遣することでお金をもらい、それが会社の収益になっているという事業形態です。SESは多重請負構造になることも多く、特に孫請け企業などは薄給、使い捨て、激務、といった問題に直面することが多いです。IT土方などと揶揄されることも多いポジションです。
はじめからコードを書く仕事は任されにくい
未経験からITエンジニアになった場合、いきなりコードを書くことは少ないでしょう。まずは研修を受けてプログラミングなどの基礎スキルを身に付け、現場に出たらテストなどの工程から始める場合が多いです。
またプログラミングに入る前に設計書を読んで理解する練習もします。つまりプログラミング自体も、プログラミングの上流工程も下流工程もある程度学んだうえでプログラミングの実践に入っていくということです。
人員不足だとブラックな可能性もある
IT業界は全体的に人手不足ですが、当然人気のある企業には人が集まり、逆に人気がない企業は人員不足という状況にはなっています。人員不足の企業にはそれなりに理由があるのですが、人員不足によってさらにブラックが加速している可能性があります。
具体的には、薄給、残業・休日出勤が多い、残業代が一定以上支給されない、人の入れ替わりが激しく人間関係も良好ではない、といった状況が挙げられます。
ポートフォリオが転職の鍵を握る
ITエンジニアの転職において、ポートフォリオはかなり重要です。新卒の就職の場合はポートフォリオがなくても就職できる場合が多々ありますが、転職の場合は未経験でもポートフォリオを求められるケースが多いです。求められなくても、ポートフォリオがあると明らかに有利になります。むしろポートフォリオがあるのが一般的なので、ないと不利になると言えるでしょう。
スクールや個人でポートフォリオを作成し、持ち込むことが転職成功の鍵です。クオリティの高いポートフォリオを用意できれば理想的ですが、時間的にそこまでのものは厳しい場合でも、ないよりはあった方が良いです。
未経験でも業界知識は必須
IT業界にはどのような企業があるのか、クライアントにはどのような業界があるのか、といったことは未経験でも知っておくべきです。知らないと、面接時にバレてしまいます。その結果、あまり真剣に考えていないのではないか、採用しても理想と現実のギャップを感じて辞めてしまうのではないか、と思われる可能性が高まるでしょう。
面接のことでなくても、実際自分の転職先や今後のことをしっかり考えるなら、業界のことは調べたうえで判断すべきです。自分の判断のためにも面接を突破するためにも業界知識は必須です。
ITエンジニアの業務内容と求められるスキルとは
ITエンジニアは、情報技術を用いる技術者全般を指し、さらに細かく職種が分かれます。例えば、プログラマーやSE(システムエンジニア)、インフラエンジニア、ITコンサルタントなどはITエンジニアに含まれます。それぞれの職種の業務内容とスキルについて詳しく見ていきましょう。
関連記事:IT技術者(ITエンジニア)に必要なスキルとは?
SE(システムエンジニア)
SE(システムエンジニア)は、クライアントへヒアリングを行い、要求に沿ったシステム開発を行う職種です。高いコミュニケーション能力のほか、システム開発を行うため、プログラミングスキルも必要とされます。システム開発の上流工程から下流工程まで幅広く携わることから、求められるスキルの範囲も幅広いのが特徴です。
社内SE
社内SEは、SE(システムエンジニア)と同様、クライアントへのヒアリングを基に、要求に沿ったシステム開発を行います。しかし、ステークホルダーが社内に限定されていることが大きな違いです。求められるスキルも、システムエンジニアと同様に、システム開発の上流工程から下流工程まで幅広く求められるでしょう。
プログラマー
プログラマーは、SE(システムエンジニア)が作成した詳細設計に基づきプログラムを作成します。作成後はプログラムのテストを実施し、バグがないかを確認します。バグが発見された場合は原因の調査と修正を行いシステムを完成させます。
主に、システム開発の下流工程に携わることから、詳細設計に基づいた実装を行うためのプログラミングスキルや、テストスキルが求められます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報システムや情報ネットワークを常に監視し、攻撃や不正なアクセスから守り、攻撃等に対応する業務に携わります。セキュリティ面で強固な情報システムを企画・設計したり、不正アクセス等を検知して防衛するシステムを設計・実装したり、セキュリティ上問題がないかを監査したりなど、業務内容はさまざまです。
システム導入後、安全に運用するためのセキュリティに関するスキルが求められます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラ(情報システムのインフラ:基盤システム)を設計・開発するエンジニアで、基盤システムエンジニアとも呼ばれます。サーバーを設置・設定してOS(オペレーティングシステム)等をインストールし、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定するのが主な業務ですが、最近ではクラウド上にバーチャルでシステムを構築することも多くなっており、ハードウェアにまったく触れずに設計・開発を行う場合もあります。
Web︎エンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーション開発を行うエンジニアです。担当領域によって、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアに分けられます。
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、サーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理を行います。プログラミングスキルはもちろんですが、データ処理に携わることも多いため、データベースに関連する知識も求められるでしょう。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、インタフェース側で動作するプログラムの開発に携わるエンジニアです。サーバーサイドエンジニアと同様に、プログラミングスキルが必須となるほか、よりインタフェース側に携わることから、UI/UXの知識や設計スキルが求められるでしょう。
WebサイトやWebアプリケーション開発においてサーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、協力しながら開発を進めることもあれば、両者を兼任することもあります。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションを開発するエンジニアです。Webサービスだけではなく、スマートフォンアプリケーションや、組み込み・IoTなどの開発も含まれます。そのため、開発対象範囲によって求められるスキルが異なります。例えば、スマートフォンアプリケーションを開発する場合、iOSやAndroidそれぞれのアプリケーション開発スキルが必要となるでしょう。
最近では、React Native、Flutterなどのクロスプラットフォーム開発フレームワークを用いることで、iOS、Androidなどの異なるプラットフォームで動作するアプリケーションを一度に開発出来るようになりましたので、今後はクロスプラットフォームに対応した開発スキルも必要になるでしょう。
テストエンジニア
テストエンジニアは、開発途中のプログラムが正常に動作するかを検証します。テストの実施だけではなく、テストの計画や設計を行うことも含まれるため、テスト設計のスキルが欠かせません。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客のIT戦略に関する提案・助言をする職種です。顧客のIT投資において、大局的な観点から、経営戦略の策定(目標やビジョンの策定)に関してコンサルティングを行います。具体的には、顧客の情報化に関して、課題の整理や分析、またその解決法を検討します。他のITエンジニアの職種に比べて、よりビジネスサイドの知識やスキルが求められます。
ITエンジニアの需要と将来性について
ITエンジニアの需要は年々増加傾向にあります。AIやIoTやビッグデータ活用などのデジタル技術の進展に伴い、求められるスキルも日々変化しています。これらのIT人材の需要が拡大し、IT人材の需要構造が変化すると予想されます。そのため、IT人材の需要構造の変化にあわせたスキルの獲得にも目を向ける必要があるでしょう。
ITエンジニアのキャリアプランについて
ITエンジニアのキャリアプランの例を紹介します。これまで解説してきた通り、ITエンジニアは細かい職種に分けられます。そして、それぞれの職種によってキャリアプランも変わってきます。
マネジメントや経営に近いポジションを目指す場合
プログラマー → SEや社内SE → プロジェクトマネージャー → ITコンサルタント
ITエンジニアのキャリアを、プログラマーとして開始した場合、開発工程の下流工程に携わることになります。自身のキャリア志向が、より上流工程に携わりたいという考えに一致するのであれば、上流から下流工程まで業務領域が幅広くなるSEや社内SEへのキャリアアップが考えられます。
さらに、ビジネス領域への興味関心が高い場合には、プロジェクトの工程管理など、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャーを経て、ITコンサルタントを目指す道も考えられます。
技術的なスキルを特化させていく場合
プログラマーとして経験を積んでから志向に合わせた領域へ
プログラマー → アプリケーションエンジニアやサーバーサイドエンジニアやインフラエンジニア
プログラマーとしてプログラミング経験を積んだ後に、自身の志向に合わせた領域のスキルに特化した職種に進んでいくキャリアプランが考えられます。
例えば、Webのアプリケーションだけではなく、スマートフォンアプリの開発スキルを磨きたい場合、アプリケーションエンジニアとしてマルチプラットフォームに対応できるアプリケーション開発スキルを磨くのも良いでしょう。
プログラマーとして経験を積んでからインフラ領域へ
以下は、プログラマーとしてプログラミング経験を積んだ後、インフラ領域への関心が強まった場合のキャリアプランです。
プログラマー → インフラエンジニア → セキュリティエンジニア
インフラエンジニアの業務経験を積む中で、情報システムのセキュリティインシデント発生を防止するなどのセキュリティへの関心が強まった場合には、セキュリティエンジニアになることも考えられるでしょう。
セキュリティの知識だけでなく、インフラ構築技術やシステム監視や障害対応の経験など、インフラエンジニアに求められるスキルや経験は必須であるため、インフラエンジニアを経てから、セキュリティエンジニアを目指すというキャリアプランです。
テストエンジニアからステップアップ
テストエンジニア(テスト実施担当者) → テストコードを書けるテストエンジニア → QCリーダー
テストエンジニアは、成果物の品質管理(QC)や品質保証(QA)を行う役割を担います。専任のQA/QCエンジニアのポジションの募集をしている企業もあります。
テスト実施担当者から、テストコードを書けるテストエンジニアへのステップアップ、そしてQCのリーダーや統括を担うようなキャリアプランが考えられるでしょう。
未経験からITエンジニアになるには
未経験からITエンジニアになるには、まずはITスキルを身につける必要があります。これは、高校生や大学生、30代の社会人経験者など、年齢の違いは関係ありません。現在では、オンラインスクールやアプリ、動画などさまざまな方法で誰でもプログラミングを学ぶことが可能です。
インフラに関する知識についても、クラウドサービスを活用すれば気軽に学べます。また、多くの場合、ITエンジニアは他のメンバーと協力しながら開発を進めていくため、チーム開発の考え方を学んでおくのも良いでしょう。
プログラミングスキルを身につける
プログラミングスキルは、役割に応じて、細かく分類されます。例えば、Webアプリケーションのサーバーサイドやフロントエンド、スマートフォンアプリケーションの作成スキルなどです。
プログラミングスキル習得方法は多様化しており、オンラインスクールやWebアプリケーション、書籍などさまざまな手段があります。これらの中から、自分自身が学びやすい方法を選びましょう。
インフラスキルを身につける
インフラスキルは、主にインフラエンジニアに求められるスキルですが、ITエンジニアとして身につけておくべき内容も含まれます。サーバーやネットワーク、クラウドに関する知識のほか、セキュリティの知識やインフラ設計スキルなどが挙げられます。
スキルを身につけるには、サーバー構築の経験を積む必要がありますが、クラウド型のサーバー構築は、オンプレミス型のサーバー構築と比較して、取り組みやすいでしょう。また、知識習得には、オンラインスクールや学習系のアプリケーション、技術書を用いるのも良いでしょう。
チーム開発の考え方を身につける
ITエンジニアは、一人で開発を行うケースは稀であり、複数人でのチーム開発を行うのが基本です。そのため、チーム開発の考え方を身につけておくことで、より円滑に開発を進められるでしょう。
例えば、ウォーターフォール開発、アジャイル開発の特徴やそれぞれのメリット・デメリットなどを把握しておくと役立ちます。チーム開発は実践により身につけるのが一番ですが、動画や書籍を用いた独学も効果的です。
ソフトウェア開発に必要な知識を体系的に身につける
ITエンジニアは、ソフトウェア開発を行う職種であるため、ソフトウェア開発の体系的な知識が不可欠です。知識を身につける方法の一つとして、独立行政法人 情報処理推進機構が行っている基本情報処理技術者の資格取得が挙げられます。
試験の出題範囲は、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系に分類されます。ITエンジニアを目指す場合、情報に関する基礎理論、アルゴリズム、コンピュータシステムの知識、データベース、ネットワーク、セキュリティ、システム開発技術などが含まれるテクノロジ系の出題内容を網羅するところから始めると良いでしょう。
関連記事:ITエンジニアにおすすめの資格30選|分野別に難易度も解説
ポートフォリオを作成しておく
ポートフォリオの重要性については上でも説明した通りです。習得したプログラミングスキルを活かして実際にアプリケーションを作り、実戦的なスキルが身に付いていることをアピールする必要があります。
実戦的なスキルは実戦でしか証明できません。しかし前職がエンジニアでない場合は実戦経験がありません。そこでポートフォリオを作成することで、エンジニアとしての実践スキルをアピールするということです。
ポートフォリオが実務を行うエンジニアのレベルに達していなくても、ポテンシャルややる気のアピールにはつながるでしょう。
ITエンジニアに必要な知識の身につけ方
ITエンジニアに必要な知識の身につけ方として以下が挙げられます。
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・独学で学ぶ・スクールに通う
・実務を通してスキルを習得する
独学で学ぶ
今は独学の環境も充実してきているので、独学でのスキル習得も可能です。独学のツールとしては、書籍、サイト、動画コンテンツなどが挙げられます。オンラインでコードを入力して実行できるツールもあるので、学んだことを実際に手を動かして試すことも可能です。
独学が得意な方、学習費用を抑えたい方、自分のペースで学習を進めたい方などは独学を選択することになるでしょう。
スクールに通う
プログラミングスクールも年々充実してきているので、スクールに通ってプログラミングスキルを身に付ける方法もあります。スクールに通うと言っても物理的には通わず、オンラインで学習できるオンラインプログラミングスクールが主流になっています。
スクールは効率的なカリキュラムが用意されていて、またメンターに質問すれば疑問点を解決できます。自分一人だとモチベーションの維持が難しい人は、挫折するリスクも軽減できるでしょう。費用や時間の制約はありますが、スキルアップのためにより確実な選択肢ではあります。
実務を通してスキルを習得する
正社員でエンジニアになれればスキルアップの近道で、また就職・転職という目的も達成できているので最適でしょう。しかし、スキルのない状態だとなかなか正社員になるのは難しいです。そこで、未経験OKのアルバイトに応募する方法もあります。
アルバイトなら求められるスキル要件が低く、プログラミングスキルなどがなくても採用してもらえる可能性があります。まずはアルバイトでIT企業に入り、そこで実務を通してスキル習得するのも一つの選択肢です。
ただし実務はテストなどの簡単な工程がメインになる可能性も高いので、実務で見たこと学んだことを活かしつつ、自分でも勉強する必要はあります。
経験者・未経験者向け|採用面接のポイント
ITエンジニアの採用面接のポイントについて、未経験者向けと経験者向けに分けて解説していきます。
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未経験者はなぜITエンジニアになりたいのかを明確にする
まずは、なぜITエンジニアになりたいのか、転職理由(就職理由)を明確にしましょう。未経験の場合は、数ある選択肢のなかから、なぜITエンジニアを目指すのか、またIT技術を用いて何を実現したいのかを伝えることが大切です。また、中途採用による転職でITエンジニアにジョブチェンジしようと考えている場合は、なぜ方向転換に踏み切ったのかを明確にしましょう。
関連記事:採用面接で問われるITエンジニアの転職理由とは|転職理由の例文なども解説
経験者はこれまでの経験をどのように活かすのかを明確にする
エンジニア経験者がITエンジニアを目指す場合、それまでのエンジニア経験をどのように活かせるのかをアピールするべきです。また、これまでの経験のなかで面白いと感じた仕事、自身の得意分野、興味のある技術なども明確にしておきます。
今後の自身の自己研鑽方法を明確にする
ITエンジニアは、受け身にならずに最新の技術トレンドを積極的に学び続けなければなりません。未経験者であれば、普段からどのように技術力を高めようとしているのか、実務経験のなさをどのようなことでカバーしようとしているのかを示すことが大切です。
中途採用であれば、採用担当者は、即戦力となるエンジニアを求めています。そのため、これまでのエンジニア経験から方向転換する場合であっても、自走していけるかどうかを判断される可能性は高いでしょう。
キャリアプランを明確にする
ジョブチェンジをする理由とともに、どのようなITエンジニアになりたいのか、今後のキャリアプランを明確にすることが重要です。自身の携われる開発工程を広げていくのか、特定のスキルに特化した人材になっていくのかなど、キャリアプランは人それぞれです。
どの選択が正しいということはありません。転職理由とキャリアプランに矛盾がないか、採用担当者から見て妥当な内容であると判断できるかがポイントとなるでしょう。
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ITエンジニアに関するよくある質問
ITエンジニアに関するよくある質問とその回答を紹介します。
Q1. ITエンジニアになるには何から勉強したら良い?
ITエンジニアになるには、基本情報技術者試験などのIT全般に関する資格取得から始めてみるのがおすすめです。資格取得によって評価アップ、スキルアップになり、また全体像が見えてきます。最終的には実務スキルを身に付けることが重要ですが、資格取得を通して実務スキルがなにかも見えてくるメリットがあります。
Q2. エンジニアになるにはどうしたら良い?
エンジニアになるためのステップは一通りではありませんが、例として以下のような流れが挙げられます。
1. 業界知識などをリサーチする
2. 自分の目指す道を決める
3. 必要なスキルなどを選定する
4. 学習を初めてスキル習得していく
5. 習得したスキルを使ってポートフォリオを作成する
6. 就職・転職先を探しつつ準備する
7. 就職・転職する
まずはリサーチして目指す道を決め、実際に勉強して作品を作り、企業に入社するために行動する、といった流れです。流れとしてはシンプルで混乱する点はないでしょう。方向性がある程度定まったら根気強く継続することが重要で、そこで差が出ると言っても過言ではありません。
まとめ
ITエンジニアは現状需要過多で、供給が不足しています。そのため、未経験者に対しても広く門戸が開かれています。学歴や資格よりも実務をこなすためのスキルが重要視されるので、現状何もなくても努力してスキルアップすればITエンジニアとして活躍できます。
ただし、完全未経験者の場合は資格取得から始めるのも一つの選択肢です。資格を取得することで評価アップやスキルアップにつながり、また実務に何が必要か、どのようなスキルがあるのか、といった全体像も見えてくるからです。このような観点から、資格の選び方としては基本情報技術者のような汎用性、範囲が広いものから始めるのがおすすめです。
そして転職活動を始めるまでには実践的なスキルを身に付け、ポートフォリオを用意することが重要になります。ポートフォリオはスキルと同時にやる気を証明するものでもあります。現職のエンジニアレベルのものが作れなくても、ポテンシャルや自ら学ぶ意欲をアピールできれば、採用してもらえる可能性は高まるでしょう。
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ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
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