- ITエンジニアになるには?未経験からでも目指せる理由
- ITエンジニアの業務内容と求められるスキルとは
- 未経験からITエンジニアになるための8ステップ
- 未経験からITエンジニアとして転職する方法とは
- ITエンジニアに必要な知識の身につけ方
- 未経験でITエンジニアを目指すにあたって知っておきたいこと
- 経験者・未経験者向け|採用面接のポイント
- ITエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
ITエンジニアになるには?未経験からでも目指せる理由
ITエンジニアは未経験から目指すことが可能です。誰でも最初は未経験なので当然ですが、ITエンジニアは特に未経験からでも目指しやすい職種です。ただし、求人によっては未経験といってもほかのエンジニア経験はあるものの募集職種の業務未経験なのか、IT関連すべてが未経験かで意味合いが変わることもあります。
いずれにせよ、未経験から目指しやすいことに変わりはありません。なぜITエンジニアは未経験からでも目指しやすいのか、理由を解説します。
IT人材不足により未経験であっても需要が高い
経済産業省情報技術利用促進課が実施したIT人材需給に関する調査では、2030年に最大で79万人のIT人材不足が発生するとされています。この資料を参考にすると、少なくともIT人材が大幅に不足していることは明らかでしょう。
ITの需要が大きすぎて、エンジニアの供給が追い付いていない状況になった結果、未経験者に対しても高い需要があるといえます。
関連記事:ITエンジニアの平均年収とは?年収を上げるためのポイントも解説
IT業界では学歴や資格よりスキルが重視されやすいため
IT業界は基本的に学歴や資格よりも実践的なスキルが評価される傾向にあります。理由は単純で、学歴が高く資格を保有していても、実戦的なスキルがなければ現場で活躍できないからです。言い換えれば、学歴や資格がなくても実務がこなせれば良いということです。
現状、学歴や資格がない人でも、入社までにスキルを身につければ活躍できるチャンスがあります。逆に学歴や資格があっても、スキルを身につける努力をしなければ現場で活躍できないということです。
DX化へ取り組む企業の増加でさらに需要が増している
年々企業のIT化が進んでいることにくわえ、コロナ禍で一気にDX化が加速しました。独立行政法人情報処理推進機構のデジタル時代のスキル変革等に関する調査では、6割以上の企業がDXを推進しているとされています。
小規模な取り組みもあれば大規模な取り組みもあるなど規模感はさまざまですが、多くの企業がITに移行していることは間違いありません。
関連記事:ITエンジニアの将来性が高い理由は?需要の高い分野やキャリアパスも紹介
ITエンジニアの業務内容と求められるスキルとは
ITエンジニアは、情報技術を用いる技術者全般を指し、さらに細かく職種が分かれます。たとえば、プログラマーやSE(システムエンジニア)、インフラエンジニア、ITコンサルタントなどはITエンジニアに含まれます。これらの職種はそれぞれ必要となるスキルも違います。それぞれの職種の業務内容とスキルについて詳しく見ていきましょう。
関連記事:IT技術者(ITエンジニア)に必要なスキルとは?
SE(システムエンジニア)
SE(システムエンジニア)は、クライアントへヒアリングを行い、要求に沿ったシステム開発を行う職種です。システム開発の上流工程から下流工程まで幅広く携わることから、求められるスキルの範囲も幅広いのが特徴です。
システム開発を行うためには、プログラミングスキルが必須です。また、クライアントとの円滑なコミュニケーションをするための高いコミュニケーションスキルも求められます。さらに、スケジュール管理や予算管理などのマネジメントスキルも、SEには欠かせません。
社内SE
社内SEは、SE(システムエンジニア)と同様、クライアントへのヒアリングを基に、要求に沿ったシステム開発を行います。しかし、ステークホルダーが社内に限定されていることが大きな違いです。
求められるスキルも、システムエンジニアと同様に、システム開発の上流工程から下流工程まで幅広く求められるでしょう。
プログラマー
プログラマーは、SE(システムエンジニア)が作成した詳細設計に基づきプログラムを作成します。作成後はプログラムのテストを実施し、バグがないかを確認します。バグが発見された場合は原因の調査と修正を行いシステムを完成させます。
主に、システム開発の下流工程に携わる職種です。詳細設計に基づいた実装を行うためのプログラミングスキルや、テストスキルが求められます。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、情報システムや情報ネットワークを常に監視し、攻撃や不正なアクセスから守り、対応する業務に携わります。セキュリティ面での強固な情報システムの企画・設計、不正アクセスを検知して防衛するシステムの設計・実装、セキュリティ上問題がないかの監査など、業務内容はさまざまです。
システム導入後、安全に運用するためのセキュリティに関するスキルが求められます。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラ(情報システムのインフラ:基盤システム)を設計・開発するエンジニアで、基盤システムエンジニアとも呼ばれます。
サーバーを設置・設定してOS(オペレーティングシステム)などをインストールし、ストレージ(記憶装置)やネットワークを設定するのが主な業務です。最近ではクラウド上にバーチャルでシステムを構築することも多くなっており、ハードウェアにまったく触れずに設計・開発を行う場合もあります。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計から構築、運用・保守までを担う職種です。データベースを設計・構築するためには、システム開発のスキルやデータベースのスキルが求められます。
また、セキュリティ性が高いデータベースを構築するために、セキュリティに関するスキルも必要です。さらに開発メンバーやクライアントと円滑なコミュニケーションをするための、コミュニケーションスキルも欠かせません。
関連記事:MySQLとは?学ぶメリットやできること、習得方法を解説
Web︎エンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリケーション開発を行うエンジニアです。担当領域によって、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアに分けられます。
そのため、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアとでは、求められるスキルも異なります。以下では、サーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアに必要なスキルについて解説します。
サーバーサイドエンジニア
サーバーサイドエンジニアは、サーバー側で動作するプログラムの開発やデータ処理を行います。プログラミングスキルはもちろんですが、データ処理に携わることも多いため、データベースに関連する知識も欠かせません。
さらに近年では、クラウド上でサーバーを使う機会も増加しているため、クラウドに関する知識も重要です。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、インタフェース側で動作するプログラムの開発に携わるエンジニアです。サーバーサイドエンジニアと同様に、プログラミングスキルが必須となるほか、よりインタフェース側に携わることから、UI/UXの知識や設計スキルが求められるでしょう。
WebサイトやWebアプリケーション開発においてサーバーサイドエンジニアとフロントエンドエンジニアは、協力しながら開発を進めることもあれば、両者を兼任することもあります。
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションを開発するエンジニアです。Webサービスだけではなく、スマートフォンアプリケーションや組み込み・IoTなどの開発も含まれます。そのため、開発対象範囲によって求められるスキルが異なります。
たとえば、スマートフォンアプリケーションを開発する場合、iOSやAndroidそれぞれのアプリケーション開発スキルが必要となるでしょう。
最近では、React Native、Flutterなどのクロスプラットフォーム開発フレームワークを用いて、iOS、Androidなどの異なるプラットフォームで動作するアプリケーションを一度に開発できるようになりました。今後はクロスプラットフォームに対応した開発スキルも必要になるでしょう。
テストエンジニア
テストエンジニアは、開発途中のプログラムが正常に動作するかを検証するエンジニアです。テストの実施だけではなく、テストの計画や設計を行うことも含まれるため、テスト設計のスキルが欠かせません。
また、テストの自動化を行うためのテスト自動化ツールのスキルも必要になります。さらに、細かい作業を継続して行うための集中力も重要です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客のIT戦略に関する提案・助言をする職種です。顧客のIT投資において、大局的な観点から、経営戦略の策定(目標やビジョンの策定)に関してコンサルティングを行います。具体的には、顧客の情報化に関して、課題の整理や分析、またその解決法を検討します。ほかのITエンジニアの職種に比べて、よりビジネスサイドの知識やスキルが求められます。
関連記事:ブロックチェーンとは?仕組みやメリット・デメリットを解説
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクトを指揮・管理する職種です。プロジェクトマネージャーは、クライアントや外部ベンダーなどと折衝する機会が多くあるため、コミュニケーションスキルが求められます。
また、システム開発に関する知識やプロジェクト経験も必要です。さらに、トラブル時に適切に対応できる問題解決スキルも重要になります。そして、管理する立場であるため、ビジネスマネジメントスキルや優れたリーダーシップも欠かせません。
未経験からITエンジニアになるための8ステップ
未経験からITエンジニアになるには、まずはITエンジニアになりたい理由・目指す職種を明確にすべきです。そして、業界知識を身につけることも大切になります。
次に、プログラミングスキルも必要です。これは、高校生や大学生、30代の社会人経験者など、年齢の違いは関係ありません。現在では、オンラインスクールやアプリ、動画などさまざまな方法で誰でもプログラミングを学ぶことが可能です。
インフラに関する知識についても、クラウドサービスを活用すれば気軽に学べます。また、多くの場合、ITエンジニアはほかのメンバーと協力しながら開発を進めていくため、チーム開発の考え方を学んでおくのも良いでしょう。
その上で、ソフトウェア開発に必要な知識を学び、ポートフォリオを作成して、転職活動に進むのが一般的です。ここでは、こうした未経験からITエンジニアになるための下記8つのステップを解説します。
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1. ITエンジニアになりたい理由・目指す職種を明確にする
2. 業界知識を身につける
3. プログラミングスキルを身につける
4. インフラスキルを身につける
5. チーム開発の考え方を身につける
6. ソフトウェア開発に必要な知識を体系的に身につける
7. ポートフォリオを作成しておく
8. 転職活動を行う
1. ITエンジニアになりたい理由・目指す職種を明確にする
未経験からITエンジニアを目指すには、ITエンジニアになりたい理由や目指す職種を明確にすることが重要です。ITエンジニアの職種にはWebエンジニアやAIエンジニア、データサイエンティストなどがあり、それぞれ必要なスキルが異なります。目指す職種をを明確にすることで、目標に向けた具体的な学習計画を立てやすくなります。
2. 業界知識を身につける
目指す職種を明確にした後は、選んだ業界に関する知識を深めることが重要です。具体的な業界知識がないと、転職後に理想と現実のギャップに失望するリスクが高まります。
このような状況を避けるためにも、業界知識の習得が必要です。業界知識を身につけるためには、インターネットのエンジニア専門サイトやSNS、勉強会などを活用すると良いでしょう。
3. プログラミングスキルを身につける
プログラミングスキルは、役割に応じて細かく分類されます。たとえば、Webアプリケーションの開発でも、PHPを使うのか、Pythonを使用するのか、JavaScriptで作るのかなど開発内容や現場の方針によってどの言語を用いるのかは違います。
プログラミングスキルの習得方法は多様化しており、オンラインスクールやWebアプリケーション、書籍などさまざまな手段があります。これらの中から、自分自身が学びやすい方法を選びましょう。
4. インフラスキルを身につける
インフラスキルは、主にインフラエンジニアに求められるスキルですが、ITエンジニアとして身につけておくべき内容も含まれます。サーバーやネットワーク、クラウドに関する知識のほか、セキュリティの知識やインフラ設計スキルなどが挙げられます。
スキルを身につけるには、サーバー構築の経験を積む必要がありますが、クラウド型のサーバー構築は、オンプレミス型のサーバー構築と比較して、取り組みやすいでしょう。また、知識習得には、オンラインスクールや学習系のアプリケーション、技術書を用いるのも良いでしょう。
5. チーム開発の考え方を身につける
ITエンジニアは、一人で開発を行うケースは稀であり、複数人でのチーム開発を行うのが基本です。そのため、チーム開発の考え方を身につけておくことで、より円滑に開発を進められるでしょう。
たとえば、ウォーターフォール開発、アジャイル開発の特徴やそれぞれのメリット・デメリットなどを把握しておくと役立ちます。チーム開発は実践により身につけるのが一番ですが、動画や書籍を用いた独学も効果的です。
6. ソフトウェア開発に必要な知識を体系的に身につける
ITエンジニアは、ソフトウェア開発を行う職種であるため、ソフトウェア開発の体系的な知識が不可欠です。知識を身につける方法の一つとして、独立行政法人 情報処理推進機構が行っている基本情報処理技術者の資格取得が挙げられます。
IT関連の基本情報をおさえられる資格です。難易度も低めなので、未経験者も挑戦しやすいでしょう。
関連記事:ITエンジニアにおすすめの資格30選|分野別に難易度も解説
7. ポートフォリオを作成しておく
ポートフォリオは、転職活動において自身のスキルをアピールするための重要なツールです。習得したプログラミングスキルを活かして実際にアプリケーションを作り、実戦的なスキルが身についていることをアピールする必要があります。
実戦的なスキルは実戦でしか証明できません。しかし前職がエンジニアでない場合は実戦経験がありません。そこでポートフォリオを作成することで、エンジニアとしての実践スキルをアピールします。
ポートフォリオが実務レベルに達していなくても、ポテンシャルややる気のアピールにはつながるでしょう。
8. 転職活動を行う
ポートフォリオが完成したら、転職活動を開始します。転職に際しては、エンジニア向けの転職サイトや転職フェア、転職エージェントなどを活用することがおすすめです。
また、一部の企業ではインターンシップ制度を行っています。インターンシップ制度を利用すると、企業文化やITエンジニアの仕事内容などを深く理解するのに役立ちます。
未経験からITエンジニアとして転職する方法とは
未経験からITエンジニアへの転職方法には、さまざまな方法があります。一般的な方法として、求人サイトを利用して未経験OKの求人を探すことが挙げられます。
さらに、最初に派遣社員として働き、経験を積んだ後に正社員を目指す方法も有効な手段です。また、転職エージェントを活用することも、未経験からの転職には役立ちます。ここでは、未経験からITエンジニアとして転職する方法について解説します。
求人サイトなどで未経験OKの求人を探す
未経験からITエンジニアへの転職では、求人サイトなどで未経験歓迎の求人を探すことは一般的です。IT業界は人材不足が続いており、未経験OKの求人も多くあります。
ただし、応募時には注意が必要です。未経験OKとされていても、実際にはプログラミングの知識を持った未経験者を求めているケースがあります。そのため、応募する前には必ず求人内容を確認することが重要です。
まずは派遣社員として経験を積んでから正社員を目指す
ITエンジニアとしてのキャリアを派遣社員からスタートし、実務経験を積んで正社員への道を目指す方法もあります。この方法のメリットは、派遣社員として働きながら、必要な知識やスキルを実際の仕事を通じて身につけられることです。
派遣社員としての勤務期間も実務経験として評価されるため、正社員を目指すにあたって、この経験は大きな強みとなるでしょう。
転職エージェントを活用する
転職活動に不安を感じている方には、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントでは、専門知識を持つキャリアアドバイザーが転職活動をサポートします。
具体的には、経歴や希望条件を考慮して、最適な企業を紹介してくれます。また、履歴書の作成や面接対策、企業との交渉までサポートしてもらえるため、転職活動がよりスムーズになる点もメリットです。転職エージェントの登録は無料なので、気軽に相談してみると良いでしょう。
関連記事:転職エージェントに提出する履歴書の必要性|作成のポイントを解説
ITエンジニアに必要な知識の身につけ方
ITエンジニアに必要な知識の身につけ方は、さまざまな方法があります。最も一般的なのは、書籍や学習サイトなどを使った独学です。
また、プログラミングスクールに通って、ITエンジニアに必要な知識を学ぶ選択肢もあります。実務経験を通じてスキルを習得する方法も、実践的で効果的です。ここでは、ITエンジニアに必要な知識の身につけ方について解説します。
独学する
今は独学の環境も充実してきているので、独学でのスキル習得も可能です。独学のツールとしては、書籍、学習サイト、動画コンテンツなどが挙げられます。オンラインでコードを入力して実行できるツールもあるので、学んだことを実際に手を動かして試すことも可能です。
独学が得意な方、学習費用を抑えたい方、自分のペースで学習を進めたい方などは独学で問題ないでしょう。
ITエンジニアにおすすめの書籍
独学で勉強するためには、未経験でも分かりやすい書籍を選ぶことが重要です。以下では、未経験の方がITエンジニアに必要な知識を学ぶ際におすすめの書籍を紹介します。
『プログラムはなぜ動くのか 第3版 知っておきたいプログラミングの基礎知識(出版社:日経BP、著者:矢沢 久雄)』
プログラムの基本的な構造や動作原理から最新の機械学習技術までを分かりやすく解説した書籍です。C言語やPythonの使用例を交えながら、プログラミングの基礎知識を実践的に学べる内容となっており、各種環境下でのプログラムの実装知識も学べます。
『若手ITエンジニア 最強の指南書(出版社:日経BP、著者:日経SYSTEMS)』
若手ITエンジニアに必要な知識とスキルを解説した書籍です。内容は「テクノロジー」「エンジニアリング」「マネジメント」「ヒューマンスキル」に分かれ、合計で20種類のスキルについて詳しく解説しています。実際の仕事の流れや雰囲気を理解できるため、初心者の方にはおすすめの一冊です。
『リーダブルコード ―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック (Theory in practice)(出版社:オライリージャパン、著者:Dustin Boswell、Trevor Foucher 、須藤 功平、角 征典)』
この書籍では、分かりやすいコーディングのための基本原則を解説しています。名前のつけ方、コメントの書き方、制御フロー、論理式、変数の扱い、コードの再構成、テスト方法など、イラスト付きで紹介しています。これらのコーディング知識は、ITエンジニアを目指す上で欠かせないスキルであり、読む価値のある一冊です。
ITエンジニアにおすすめの学習サイト
ITエンジニアに必要な知識を身につける方法の1つが、インターネット上の学習サイトを利用することです。学習サイトを利用すれば、プログラミングの基礎知識をはじめとする必要なスキルを学べます。
ITエンジニアにおすすめの学習サイトは、以下のサイトが挙げられます。
-
・Progate
・ドットインストール
・Udemy
これらの学習サイトは初心者から上級者まで、幅広いレベルの講座を提供しており、未経験者でも安心して学習が可能です。
スクールに通う
プログラミングスクールも年々充実してきているので、スクールに通ってプログラミングスキルを身につける方法もあります。スクールに通うといっても物理的には通わず、オンラインで学習できるオンラインプログラミングスクールが主流になっています。
スクールは効率的なカリキュラムが用意されていて、またメンターに質問すれば疑問点を解決できます。自分一人だとモチベーションの維持が難しい人は、挫折するリスクも軽減できるでしょう。費用や時間の制約はありますが、スキルアップのためにより確実な選択肢ではあります。
ITエンジニアにおすすめのスクール
ITエンジニアに必要な知識を確実に身につけたい場合、プログラミングスクールの利用が効果的です。スクールでは、プロの講師から直接指導を受けることができ、疑問点も即座に解決可能です。
多くのプログラミングスクールでは、転職活動のサポートも提供しており、学習と転職の両面でサポートを受けることができます。未経験からITエンジニアを目指す方には、以下のスクールがおすすめです。
-
・テックアカデミー
・TECH CAMP
・レバテックカレッジ
実務を通してスキルを習得する
スキルがない状態だとなかなか正社員になるのは難しいです。そこで、未経験OKのアルバイトに応募する方法もあります。
アルバイトなら求められるスキル要件が低く、プログラミングスキルなどがなくても採用してもらえる可能性があります。まずはアルバイトでIT企業に入り、そこで実務を通してスキル習得するのも1つの選択肢です。
ただし実務はテストなどの簡単な工程がメインになる可能性も高いので、実務で見たこと学んだことを活かしつつ、自分でも勉強する必要はあります。
未経験でITエンジニアを目指すにあたって知っておきたいこと
未経験でITエンジニアを目指すなら、企業に入社する前に知っておいた方が良いことが複数あります。知らずに就職・転職活動を始めて活動が難航したり、入社後に思っていたのと違ったりするケースが多々あります。
ぜひ事前に把握しておいて、活動や入社後の仕事を成功させてください。ここでは、未経験でITエンジニアを目指すにあたって知っておきたいことを解説します。
SES案件が多い
ひとことにIT業界といっても企業の形態は複数種類あります。そして、実はIT業界で多いのはSES案件です。SESとは、システムエンジニアリングサービスのことです。技術者派遣業と呼ばれることもあります。
SES企業はエンジニアを客先に派遣することでお金をもらい、それが会社の収益になっている事業形態です。SESは多重請負構造になることも多く、特に孫請け企業などは薄給、使い捨て、激務、といった問題に直面することが多いです。IT土方などと揶揄されることも多いポジションです。
はじめからコードを書く仕事は任されにくい
未経験からITエンジニアになった場合、いきなりコードを書くことは少ないでしょう。まずは研修を受けてプログラミングなどの基礎スキルを身につけ、現場に出たらテストなどの工程から始める場合が多いです。
またプログラミングに入る前に設計書を読んで理解する練習もします。つまりプログラミング自体も、プログラミングの上流工程も下流工程もある程度学んだうえでプログラミングの実践に入っていくということです。
人員不足だとブラックな可能性もある
IT業界は全体的に人手不足ですが、当然人気のある企業には人が集まり、逆に人気がない企業は人員不足という状況になっています。人員不足の企業にはそれなりに理由があるはずで、人員不足によってさらにブラックが加速している可能性があります。
具体的には、薄給、残業・休日出勤が多い、残業代が一定以上支給されない、人の入れ替わりが激しく人間関係も良好ではない、といった状況が挙げられます。
ポートフォリオが転職の鍵を握る
ITエンジニアの転職において、ポートフォリオはかなり重要です。新卒の就職の場合はポートフォリオがなくても就職できる場合が多々ありますが、転職の場合は未経験でもポートフォリオを求められるケースが多いです。
求められなくても、ポートフォリオを提出するのが一般的なので、ないと不利になるといえるでしょう。
スクールや個人でポートフォリオを作成し、持ち込むことが転職成功の鍵です。クオリティの高いポートフォリオを用意できれば理想的ですが、時間的にそこまでのものは厳しい場合でも、ないよりはあった方が良いです。
希望どおりの仕事ができない場合もある
未経験からITエンジニアに転職ができても、希望する仕事ができるとは限りません。自分が希望する仕事内容と企業が期待する仕事内容との間に、大きなギャップが存在するケースは多くあります。
特に未経験者向けの求人では、プログラミング業務ではなく、営業やサポート業務に従事することも少なくありません。また、システム開発を請け負う企業で他社に常駐する場合、仕事の種類が限られることもあります。
未経験でも業界知識は必須
IT業界にはどのような企業があるのか、クライアントにはどのような業界・企業を対象としているのかは未経験でも知っておくべきです。業界知識の有無は面接時に分かる内容で、「採用しても理想と現実のギャップを感じて辞めてしまうのではないか」と思われる可能性が高まるでしょう。
また、自分の転職先や今後のことを考えるなら、業界のことは調べたうえで判断すべきです。自分の判断のためにも面接を突破するためにも業界知識は必須です。
経験者・未経験者向け|採用面接のポイント
転職活動で採用面接を受ける際には、いくつかの重要なポイントがあります。未経験者の場合は、なぜITエンジニアになりたいのかを明確にすることが重要です。経験者の場合は、これまでの経験をどのように活かすのかを明確にするようにしましょう。
また、今後の自身の自己研鑽方法やキャリアプランも明確にすることも大切です。ここでは、経験者および未経験者向けに採用面接のポイントについて解説します。
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ITエンジニア向け志望動機の書き方を例文付きでご紹介!
未経験者はなぜITエンジニアになりたいのかを明確にする
まずは、なぜITエンジニアになりたいのか、転職理由(就職理由)を明確にしましょう。未経験の場合は、数ある選択肢のなかから、なぜITエンジニアを目指すのか、またIT技術を用いて何を実現したいのかを伝えることが大切です。
また、中途採用による転職でITエンジニアにジョブチェンジしようと考えている場合は、なぜ方向転換に踏み切ったのかを明確にしましょう。
経験者はこれまでの経験をどのように活かすのかを明確にする
エンジニア経験者がITエンジニアを目指す場合、それまでのエンジニア経験をどのように活かせるのかをアピールするべきです。また、これまでの経験のなかで面白いと感じた仕事、自身の得意分野、興味のある技術なども明確にしておきます。
今後の自身の自己研鑽方法を明確にする
ITエンジニアは、受け身にならずに最新の技術トレンドを積極的に学び続けなければなりません。未経験者であれば、普段からどのように技術力を高めようとしているのか、実務経験のなさをどのようなことでカバーしようとしているのかを示すことが大切です。
中途採用であれば、採用担当者は、即戦力となるエンジニアを求めています。そのため、これまでのエンジニア経験から方向転換する場合であっても、自走していけるかどうかを判断される可能性は高いでしょう。
キャリアプランを明確にする
ジョブチェンジをする理由とともに、どのようなITエンジニアになりたいのか、今後のキャリアプランを明確にすることが重要です。自身の携われる開発工程を広げていくのか、特定のスキルに特化した人材になっていくのかなど、キャリアプランは人それぞれです。
どの選択が正しいということはありません。転職理由とキャリアプランに矛盾がないか、採用担当者から見て妥当な内容であると判断できるか、その企業で実現できる内容であるかがポイントとなるでしょう。
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ITエンジニアの採用面接 - 自己紹介で見られるポイント【例文付き】
ITエンジニアに関するよくある質問
ITエンジニアを目指す方の多くは、ITエンジニアに関連する質問や疑問を抱えています。ITエンジニアに関するよくある質問には、「どのように勉強を始めるべきか?」や「ITエンジニアになる方法は?」、「必要なスキルはどのようなものか?」などが含まれます。ここでは、これらのITエンジニアに関するよくある質問に対して回答します。
Q1. ITエンジニアになるには何から勉強したら良い?
ITエンジニアになるには、基本情報技術者試験などのIT全般に関する資格取得から始めてみるのがおすすめです。資格取得によってスキルが身につき、業務をする際の全体像が見えてきます。最終的には実務スキルを身につけることが重要ですが、資格取得を通して実務スキルがなにかも見えてくるメリットがあります。
Q2. ITエンジニアになるにはどうしたら良い?
まずはIT業界やITエンジニアについてリサーチして目指す道を決めましょう。その後は、実際に勉強して作品を作り、転職活動をします。流れとしてはシンプルで混乱する点はないでしょう。方向性がある程度定まったら根気強く継続することが重要で、そこで差が出るといっても過言ではありません。
Q3. ITエンジニアに求められるスキルは?
ITエンジニアには、さまざまな職種が存在します。ITエンジニアのどの職種においても、コミュニケーションスキルやマネジメントスキルは基本的に必要です。併せて、目指す職種に適したスキルを把握して身につけるようにしましょう。
まとめ
ITエンジニアは現状需要過多で、供給が不足しています。そのため、未経験者に対しても広く門戸が開かれています。学歴や資格よりも実務をこなすためのスキルが重要視されるので、努力してスキルアップすればITエンジニアとして活躍できます。
ただし、完全に未経験者の場合は資格取得から始めるのも一つの選択肢です。資格を取得することでスキルアップにつながり、実務に携わる場合の全体像も見えてくるからです。このような観点から、資格の選び方としては基本情報技術者のような汎用性、範囲が広いものから始めるのがおすすめです。
そして転職活動を始めるまでには実践的なスキルを身につけ、ポートフォリオを用意することが重要になります。ポートフォリオはスキルと同時にやる気を証明するものでもあります。現職のエンジニアレベルのものが作れなくても、ポテンシャルや自ら学ぶ意欲をアピールできれば、採用してもらえる可能性は高まるでしょう。
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