巨大プラットフォーム「iOS」の分野でエンジニアになるための方法iOSエンジニアになるには?キャリアチェンジの方法を解説

最終更新日:2022年10月7日

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iOSエンジニアは、iOS上で動作するアプリケーション開発を主業務とする職種です。iOSはApple社製のスマートフォンiPhoneシリーズやモバイルデバイスiPadシリーズ向けのOSとして普及しています。

他のエンジニア分野からiOSアプリケーション開発に参入する場合は、Apple独自の開発言語や開発環境の知識を身に着けながら、他分野での実務経験をアピールすることがポイントとなります。

本記事では、iOSエンジニアに興味を持ち転職を検討するエンジニアに向けて、iOSエンジニアの仕事内容や求められるスキル・知識、目指す際の方法、年収例などを解説します。iOSエンジニアをキャリアパスに含めて検討する参考としてください。

iOSエンジニアとは?

iOSエンジニアの主な仕事内容と使用言語、開発環境について紹介します。

仕事内容

iOSエンジニアの仕事は、主にiOS上で動作するアプリケーションについて、設計・開発、保守メンテナンスを行うことです。また、利用する環境の変化への対応も必要となります。

iOS上で動作するアプリケーション開発

iOSエンジニアは、WebやiOSを搭載したデジタルデバイスなどで動作するアプリケーション開発全般を担当します。アプリケーションの種類としては、Webアプリとネイティブアプリが主流です。

Webアプリは文字通りWebブラウザ上で動作するアプリケーションを指します。また、ネイティブアプリは「あるプラットフォーム上で、直接動作するアプリケーション」です。つまり、iOSエンジニアの場合のネイティブアプリとは、iOSを搭載したスマートフォンやタブレットで直接動作するアプリケーションということになります。

フロントエンド開発およびサーバーサイド開発

フロントエンド開発とは「実際にユーザーの目に触れたり、操作したりする部分」の開発を行う工程です。iPhoneにインストールするアプリ本体や、Webシステムにおけるブラウザ上で動作する部分の開発を指し示します。

一方、サーバーサイド開発は「バックエンド開発」とも呼ばれ、サーバー内で動作する処理を実装していく工程です。iOS向けのWebアプリ、ネイティブアプリにおいても、インターネットを介してサーバー上で動作する処理と連携することが多く、サーバーサイド開発もiOSエンジニアの仕事に含まれる場合があります。

要件定義、設計、開発(コーディング)、テスト

iOS向けのアプリケーション開発も、一般的なシステム開発プロジェクトと同様に、要件定義、設計、開発、テストなどの工程に分けて進められます。iOS向けのプログラムをコーディングする開発工程の前後の工程についてもiOSエンジニアの業務範囲となります。

どの工程を担当するかは、企業やプロジェクトによって変わってきます。実際の求人情報を見ていくと、設計、開発、テストなど実際に手を動かして実装する工程を対象とすることが多いです。この場合、技術的な知識・スキルを求められる傾向が強くなります。

Apple社からの最新情報のチェック

iOSはApple社製のデバイス上で動作するOSです。iPhoneやiPadなどの製品全てにiOSが搭載されるため、Apple社の動向に大きな影響を受けます。OSのバージョンアップや機能の追加廃止など、アプリの動作に直接影響が出たり、ユーザーの使用感にも関わる場合があります。このような問題に迅速に対応すべく、Apple社からの公式アナウンスを注視することも業務の一部となります。

アプリの不具合改修やメンテナンス

iOSアプリケーションのリリース後も、アプリケーションのバグ、OSバージョンの更新による不具合、仕様の変更による対応など、引き続きメンテナンス業務が発生します。これらの対応もiOSエンジニアの仕事とされます。

主な使用言語

iOSエンジニアがよく使用するプログラミング言語4つについて記載します。

その中でも、主流となるのは「Objective-C」、「Swift」です。その理由は、この二つのプログラミング言語をApple社が標準開発言語と定めているためです。あらかじめiOSの特徴とマッチする仕様に調整されているため、開発効率や品質の高いiOSアプリ作成が可能となります。特に後発のSwiftは軽量で開発コストが低いため、今後Objective-Cからの移行が進むと考えられます。

Objective-C

C言語をベースにしたオブジェクト指向型の言語です。「Smalltalk」という文法を用いることで知られており、オブジェクトに対するメッセージの送信によってプログラムが成立しています。同じくC言語をベースとしたオブジェクト指向型言語としては「C++」が有名ですが、Apple社がObjective-C をMac OS Xの標準開発言語として認めたことから、iOSエンジニアの必須スキルとなりました。ただし、近年では2014年に登場した「Swift」にその座を奪われつつあります。

Swift

Apple社が開発し、2014年に公開されたネイティブアプリ開発用言語です。C言語をベースとしています。

文法がやや複雑だったObjective-Cに比べると、学習コストが低く習得しやすい言語です。その理由として、SwiftはRubyやPHPといったスクリプト型言語の特徴を取り入れていることがあげられます。コンパイルやメモリ解放、型指定などが必要なく、学習・実装の両面で扱いやすさを取り入れた言語と言えるでしょう。

Ruby

純国産のプログラミング言語として有名な、オブジェクト指向型スクリプト言語です。前述のObjective-CやSwiftに比べると案件の数は少ないものの、ネイティブアプリ開発で用いられることがあります。

Python

iOSエンジニアは機械学習やビッグデータ解析ツール開発の分野に強いPythonを用いることもあります。特に近年は、iOS向けの開発環境「Pythonista 3」の登場で、Pythonの特性を活かしたアプリ開発が手軽に行えるようになりました。こちらもObjective-CやSwiftに比べると頻度は落ちるものの、iOS関連のアプリ開発に用いられることがあります。

主な開発環境

iOSエンジニアがよく使用する開発環境は、以下2つです。

Xcode

Apple社が開発・配布している統合開発環境です。iOS上で動作するアプリケーション開発に特化しており、PC・タブレット・スマートフォン向けネイティブアプリの開発では必須ツールと言えるでしょう。

Unity

ゲームやVR開発の場合は、Unityを用いることもあります。この場合は、Unityで開発したデータをXcode向けに出力し、Xcode側で取り込み・リビルドという工程を経る手順となります。

iOSエンジニアになるために必要な知識・スキル

iOSエンジニアになるために必要とされる知識・スキルについて解説します。

言語知識、スキル

iOS向けアプリケーションを開発するために必要となる言語知識・スキルは、iOSエンジニアの基礎を支える技術です。

Objective-CとSwiftの言語知識

この2つの言語については、前述したようにApple社がiOS用の標準開発言語として公開しているため、可能な限り身に着けておきたいところです。近年は徐々にSwiftを扱う企業が増えています。しかし、Swiftへの「移行元」としてはObjective-Cがメインになるため、2つの言語をどちらも扱えるようにしておくと、応募可能な求人の幅が広がるでしょう。

開発環境(Xcode)の使い方

Xcodeは、iOS向けアプリ開発では必須の開発環境です。画面設計や画面遷移の順序などを定義する「storyboard」や、アプリを実際の動作環境を想定して動かす「シミュレーター」は、ぜひとも扱えるようにしておきたい機能です。

ライブラリ

ライブラリについては、以下3つをおさえておくと良いでしょう。
 

  • ・RxSwift…iOS開発のスタンダードともいえるライブラリ

    ・Moya…API通信周辺の処理を手軽に実装するためのライブラリ

    ・SwiftDateなど…データ関連の記述を効率化できるライブラリ

設計スキル

いくつかの設計パターンの知識を備えておくことで、設計において一定の品質と開発効率を高めることができます。設計パターンを用いることで、ソースコードの肥大化やロジックの煩雑化、属人化などを防ぐことができるため、開発・運用保守の両面でメリットがあります。iOSエンジニア向けの設計パターンとしては「MVP」「MVVM」「VIPER」などが代表的です。

一般的なITエンジニアとしてのスキル

要件定義・基本設計・詳細設計・コーディング・テストといった、一般的な開発工程の基礎は、当然備えておくべきです。

そのほかのスキル

上記に加えて、企業によってはLAMP環境構築やDB系のスキルが求められることもあります。もしインフラ系やDB系のスキル・経験がある場合は、既存のスキルセットを整理してアピールポイントにつなげるようにしましょう。

英語力

iOS関連に限らず、最新の技術情報は翻訳までにタイムラグがあります。Apple社からの情報発信についても、一番最初は英語で行われます。英語の情報を読めたほうが、対応が速く有利です。

また、開発環境のXcodeの標準言語は英語で、ツールの言語としては日本語に対応していません。英語のメニューですので、こちらにも英語力があったほうがよいでしょう。

iOSは海外でも大きなシェアを持つOSです。アプリの種類や開発依頼元によっては、海外圏でのリリースが必要となることもあります。この場合にも英語を使った業務が発生します。

未経験からiOSエンジニアになるための勉強方法

ここで言う未経験とは「エンジニア経験はあるが、iOS上での開発経験は無い」という状態です。未経験からiOSエンジニアになるためには、次のようなステップが考えられます。

独学で基礎スキルを形成する

エンジニア経験者であれば、それまでの知識・経験をもとにした独学によって、ある程度の基礎スキルを身に付けられるはずです。ここでいう基礎スキルとは、前述したようなプログラミング言語のスキルや開発パターンの知識です。こうした基礎スキルは、書籍やプログラミングサイト・コミュニティを活用しながら、実際に手を動かしつつ習得したいところです。特にオンラインの学習サービスなどは、自宅での空き時間を使って学習を進められるため、現役エンジニアの独学に適しています。

成果物を作成する

エンジニア経験があれば、比較的短期間で小規模なアプリをリリースできるレベルに到達できるでしょう。iOS上での開発経験が無い場合は、まず成果物を作成してスキルの証明を行う必要があります。

まずは小規模で良いのでアプリケーションを作成し、公開できる状態にしておきましょう。仮に、今の自分が持っているスキル・知識との関連性が低く、単独で成果物の作成が難しい場合は、エンジニア養成スクールの「iOSエンジニア養成コース」などの利用も視野に入れたいところです。スクール活用には、難題のスムーズな解決やモチベーションの維持といったメリットがあります。

ポートフォリオを作成する

iOSエンジニアを目指す場合のポートフォリオは、iOS向けのアプリケーションです。自分で作ったiOSアプリを公開しておき、転職先に見せることは最もスキルを伝えられる方法となります。習得したスキルを余すことなく利用し、転職先に見せておきたいスキルの利用を盛り込んだアプリケーションを作成しておきたいところです。

iOSエンジニアへの転職で役立つ資格

iOSエンジニアを目指す場合には、iOSアプリ向けのプログラミング言語の資格やITエンジニアとしての基礎スキルの高さを示す資格が役立ちます。本項では、その例について記載します。

App Development with Swift

App Development with SwiftはSwift、Xcode、App開発ツールに関する基礎知識を証明する資格試験です。Apple Incが認定しており、日本国内では株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営しています。App Development with Swift Certified UserとApp Development with Swift Associateの2つのレベルが提供されています。

iOS、Swift、Xcodeの開発元であるApple社による資格のため、iOSエンジニアとしての一定のスキルを明確に示せる資格です。2022年9月20日時点では日本語版の試験提供は未定で、英語で受験する必要があります。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営し、経済産業省によって認定される情報処理技術者向けの国家資格です。iOSエンジニア向けに特化した資格ではないものの、アプリケーションエンジニアとして応用レベル(実務経験数年程度)のスキルを示すことができます。iOSエンジニアに向けた転職時にも、エンジニアとしての高い基礎知識を有する証明になります。

iOSエンジニアの需要と将来性

iOSエンジニアの需要と将来性について考える場合に参考となるのが、iOSの主な活躍の場であるモバイルOSとしてのシェアです。Webトラフィック解析サイト「StatCounter」の調査によると、2022年8月時点で日本国内のモバイルOSシェアのおよそ65%がiOSでした。これは世界的に見ても非常に高いシェアであり、日本におけるiOSアプリケーションの需要の高さに直接つながるデータといえます。

iOSアプリは今後も需要が高いと考えられる

先述の通り、2022年8月時点で日本国内のモバイルOSの中ではiOSがNo.1のシェアを持っており、2015年頃から60%前後のシェアを保持しています。

iOSはスマホ、タブレット向け国内アプリ市場で非常に強い存在です。今後もApple社が注力する分野であることは間違いなく、今後もiOSには大きな需要があると考えられます。iOSエンジニアが将来性の高いエンジニア職種であることの強い裏付けといえるでしょう。

iOSエンジニアの年収例

レバテックキャリアの実際の求人例から、iOSエンジニア向けの求人・転職情報を紹介します。

年収は350万-800万程度と幅がありますが、エンジニアとしては比較的高めの水準です。モダンな開発環境に対応できたり、リードやマネジメントの経験があったりすると高い評価を得られる傾向にあります。

エンタテイメント系iOSモバイルアプリケーションの開発

【想定年収】450~700万円
【業務内容】
・既存エンタメ系iOSアプリの改修、サービス運営支援
・新規アプリの企画、提案、設計、構築
・UI/UX改善
・自社製品・サービスの立ち上げ
・B2Cアプリやコンシューマゲームアプリの開発

【必要なスキル・経験】
・ソーシャルゲームを含むスマートフォンアプリ開発経験1年以上
・Objective-C実務経験1年以上

不動産業向けiOSモバイルアプリケーションの開発

【想定年収】400~700万円
【業務内容】
・不動産業界向けの自社サービスをiOSアプリで構築
・バックエンドとの連携部の開発
・カメラモジュールやチャット機能を使った処理の拡充
・ユーザーの利用状況の分析と改善案の創出

【必要なスキル・経験】
・Swiftを用いたiOSネイティブアプリの開発経験
・Webアプリケーションと連携するネイティブアプリケーションの開発経験
・アプリへのセキュリティ対策スキル
・各種フレームワークを利用した開発、運用経験

Swift、Objective-Cの求人・転職情報

まとめ

本記事では、iOS上で動作するアプリケーション開発を担当するiOSエンジニアという職種について解説してきました。今後もモバイルアプリケーションの市場は成長傾向が見込まれるため、iOSエンジニアも堅調な需要が続くと予想されます。他のエンジニア職からの転職を検討しているという方も、まずはSwiftやObjective-Cなどの言語に触れてみるところからスタートしてみてください。

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