Scalaの将来性とは?需要状況や求められるスキルについて解説

最終更新日:2021年7月6日

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Scalaは、2003年にリリースされた比較的新しいプログラミング言語です。Webアプリケーションや業務系システムなど幅広い開発で活用されています。また、高年収につながる言語としても世界的に知られています。現時点では確かな支持を得ているScalaですが、将来性はどうなのでしょうか?この記事では、Scalaの需要状況や今後のニーズについて解説します。

1. Scalaとは

まず、Scalaの概要について解説します。

概要

Scalaとは、2003年にリリースされた、関数型プログラミングとオブジェクト指向双方に対応可能なハイブリッド言語です。
WebサイトやWebアプリケーション、スマホアプリ開発などに使われています。幅広い領域で使われているScalaですが、エンジニア人口が少ないことから市場価値が高い傾向にあります。Scalaは、Javaプラットフォーム上で動作し、Javaのプログラムと連携させることができます。

メリット

「簡単に使える」「短く書ける」「安全」「動作が速い」などが代表的なメリットです。
Javaとの互換性が高いことも大きなメリットといえます。以下、Javaとの互換性の例です。

・ScalaからJavaのメソッドを呼び出す
・JavaからScalaのメソッドを呼び出す
・Javaで書かれたクラスを継承する
・Scalaで書かれたクラスをJavaが継承する


Javaの開発プラットフォームとして有名なEclipse上での開発も可能という点も評価を得ています。このようなメリットから、Javaの次世代言語になり得るというという意見もあります。

日本ではまだ普及途中の言語であるため、現段階では体系的に学べるWebサイトやプログラミングスクールが少ないという難点はあります。ただし、2020年内にScala 3のリリースが予定されているなど、プログラミング言語として進化を続けており、国内の使用者人数も着実に増えています。

さらに、アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri」も日本で開催されているなど、国内においても将来の活躍が期待されている言語だと言えるでしょう。
関連記事:【イベントレポート】アジア最大級のScalaカンファレンス「ScalaMatsuri 2020」

2. Scalaの転職市場状況

ここではScalaの転職事情について、レバテックキャリアが保有する公開求人情報をもとに解説します。

正社員の求人状況

2018年7月6日時点でのScalaの公開求人数は21件でした。Javaの求人数は205件であることから、まだまだ国内では求人数が少ない状況です。想定年収はスキルによって開きがありますが、300万円〜700万円程度の年収帯となっています。

求められるスキル

今回の調査では、Scalaを業務で使用するのはサーバーサイドエンジニア求人が多い傾向にありました。いずれもScalaによる開発実務経験は必須で、未経験者可の求人案件は見受けられませんでした。

また、Scala単独のスキルでは転職は難しく、Javaなどの他言語での開発実務経験、および取り組む案件の周辺知識まで求められています。Scalaの求人においては、ある程度キャリアを積んだエンジニアを企業は求めているといえるでしょう。

フリーランスの需要

Scalaを扱えるエンジニアは高単価が提示されやすい傾向がありますので、フリーランスという選択肢も検討すると良いでしょう。求められるスキルは、正社員・フリーランス共通です。

フリーランスエンジニア向け案件提案サービス・レバテックフリーランスの案件情報を見てみると、月単価は70万円から90万円程度と、他言語と比較しても非常に高単価です。フリーランスであれば、1,000万円近い年収を実現することも可能です。

ここでは国内の需要について解説しましたが、アメリカでは平均年収が10万ドル以上という調査結果もあり、年収は非常に高い傾向にあります。英語ができるのであれば、Scalaエンジニアとして海外で働くという選択肢もあります。

3. 国内におけるScalaの将来性に対する意見

Scalaは日本国内ではそこまで案件が多くないのが実情です。しかし、PHPからScalaに移行する企業が出てくるなど、普及の兆しが出始めています。ここでは国内におけるScalaの将来性に対する意見を紹介します。

Javaに変わる次世代言語として期待が高い

ScalaはJavaとの互換性を持ち、関数型言語やスクリプト言語の特性を併せ持ったハイブリッド言語です。日本においてはまだ需要が少ないですが、IT企業やメディア系企業を中心に需要が高まってきています。Javaの後継言語になりうるという意見もあり、その将来性が期待されています。

ChatWorkなどの著名なWEBサービスで活用されている

Scalaの言語特性として、バグの少なさ、開発納期の短さ、機能の改善や変更が比較的容易である点が挙げられます。この特性が評価され、安定性が求められる大規模なサービスの開発や、変化の激しい業界でのスピードを求められる開発に活用されている事例がいくつかあります。

具体的な活用例としては、チャットサービスの代表格である「ChatWork」、多くのエンジニアをユーザーに持つメディア「はてなブックマーク」などが挙げられます。

Scalaは国内では実績が少ないため、採用理由が気になるエンジニアも多いのではないでしょうか。ChatWorkでScalaを採用した理由として、以下の情報がChatWork株式会社の開発ブログで公表されています。

“・静的言語としての保守性とパフォーマンスの高さ (IDEもイケてる)
・動的言語からスイッチして成功した実績があること (twitter、dwangoなど)
・AWSはJava SDKが最も充実しており、ずっと利用したかった
・チャットのリアルタイム処理と相性がいい (akka素敵)
・Javaのスキルセットを持つメンバーが何人かいた
・PHPエンジニアでも短時間(開発合宿中)でそれなりに書けるようになった“

参照:ChatWork Creator's Note. http://c-note.chatwork.com/post/91805620020/chatwork-meets-scala(2018-7-20)

他にもインターネット広告のツール、求人媒体などの検索サービス、ゲームアプリなどの開発にも利用され始めており、需要は拡大する可能性があります。

PHPなど他言語からScalaへ移行する案件が増えてきている

他言語で開発された既存のサービスやシステムを、Scalaへと移行するケースが増えてきています。多くの場合その理由は、長年の技術的負債です。Scalaのシンプルで可読性の高いコード、バグの少なさなどといった、言語としての完成度の高さが、技術的負債を清算するのに適していると判断されています。

先ほど紹介したChatWork株式会社もPHPからScalaに移行した企業のひとつであり、今後もScalaによる開発が増えていく可能性があります。

4. Scalaの将来性を危惧する意見

ここでは、Scalaの将来性を危惧する意見について解説します。
現時点では、将来性についてのネガティブ意見はほとんど見当たりません。強いて言えば、Scalaはオブジェクト指向と関数型プログラミングの両方の概念を理解していないと使いこなせないため、習得ハードルがやや高い言語であることが挙げられます。このような観点から普及が進まないのではないかと将来性を危惧する意見も一部あります。

5. まとめ

この記事ではScalaの基礎知識から将来性まで幅広くご紹介してきました。Scalaは長年IT業界を支えてきたJavaの後継言語であるとも言われており、しっかりとしたスキルや実務経験を積み重ねればエンジニアとしての活躍が期待できるでしょう。学習難易度は高いですが、高単価案件が多いので年収アップを希望するエンジニアは習得を検討してみてはいかがでしょうか。

6. ScalaエンジニアについてのFAQ

Q1. Scalaはこれからも需要がありますか?

ScalaはJavaとの互換性があることに加え、関数型言語やスクリプト言語の特性も併せ持っています。日本では決して需要が高いプログラミング言語とは言えませんが、一部のITベンチャーやスタートアップを中心に需要が高まりつつあり、今後の将来性が期待されています。

Q2. Scalaエンジニアの年収レンジを教えてください。

レバテックキャリアにおけるScalaエンジニアの年収レンジは300〜700万円程度となっています。Javaと比較しても求人件数は少なく、年収レンジにも大きな開きが見られます。米国でのScalaエンジニアの平均年収は10万ドル以上という調査結果もあることから、日本でのScalaエンジニアの年収も今後上昇していく可能性はあります。

Q3. Scalaは主にどんな開発に使われますか?

ScalaはさまざまなWebサービスの開発にも使われており、特にビジネス向けチャットサービス大手の「ChatWork」が有名です。チャットに不可欠なリアルタイム性のある処理に適しており、PHPからScalaへ移行しています。

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