PHPの将来性を検証!現状から今後の需要まで徹底解説

最終更新日:2024年3月8日

PHPは、Web開発分野で大きなシェアを占めるプログラミング言語です。シンプルな文法で習得しやすいことや、インターネットや書籍などPHPの情報を得やすいことなどで、ITエンジニアを目指す人にとって、人気のプログラミング言語です。

PHPの将来性は、Web分野では80%近くのトップシェアの言語であるため、今後も需要があると予測されています。Webページの作成で使われるCMSであるWordPressは、PHPで開発されており、その点もPHPの将来性が高いといわれる理由です。

この記事では、PHPの将来性や市場需要、年収別のスキルの目安、将来も活躍し続けるためにやるべきこと、転職で求められるスキル・経験などを解説します。PHPの将来性が気になる方は、本記事を参考にしてみてください。

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この記事のまとめ

  • PHPはサーバーサイドプログラミング言語で77.5%のシェアを占めており、将来性が非常に高い
  • 他のサーバーサイドプログラミング言語に比べ、PHPはWebに特化しているため、将来性を懸念する声もある
  • PHPエンジニアとして活躍するためには、フレームワークやサーバー技術を習得する、関連のプログラミング言語を習得するとよい

PHPの将来性について

プログラミング言語の使用率


ソフトウェア品質マネジメントコンサルティング企業のQ-Successの調査サイトW3Techsによれば、2023年6月22日時点でサーバーサイドプログラミング言語の77.5%のシェアをPHPが占めています。Web分野ではトップクラスの人気言語です。PHPの利用は、今後も続くことでしょう。

PHPを開発に利用している製品やサービスは、『Facebook』や『Wikipedia』、『Slack』、国内では『ぐるなび』などが当てはまります。このように、私たちの身近なWebサービスにはPHPが多く使われています。さらにFaceboookでは、PHPを拡張した「Hack」という言語を利用しています。

PHPの特徴は、Web開発に特化した言語であることです。PHPは、Web開発において高い生産性を誇っています。

プログラミング言語としては、記述に関する制限が弱く、完成度が高くないともいわれています。Webでのシェアが高いため、サイバー攻撃のターゲットになりやすい傾向です。そのため、セキュリティ面では懸念を持たれることもあります。

近年は、新たに作られた他の言語の影響で、PHPとPHPエンジニアの将来性に疑問を抱く人もいます。プログラム言語の人気ランキングTIOBE indexによると2023年6月22日現在、Pythonが人気プログラミング言語1位になっています。新たな言語の登場で、プログラミング言語の勢力図が大きく変わろうとしています。プログラミング言語にはトレンドがあり、その寿命も言語によって大きく異なります。

PHPは今後も需要が非常に高い

Webの利用に関するリアルタイム統計プロジェクトInternet Live Statsによると、2023年6月22日時点で19億以上のWebサイトがインターネット上に存在します。インターネットの登場から、Webサイトは増加し続けており、Webサイトでの使用率が圧倒的に高いPHPに関しては今後も需要があるでしょう。

Webページの作成に関しては、W3Techsの調査によると2023年6月22日時点で、43%がCMS(Contents Management System)を使用して作成されています。そのうち63.2%はWordPressというソフトウェアが使用されていました。
 

コンテンツ管理ソフトの使用率とシェア率


WordPressは、PHPを使って開発されたソフトウェアです。WordPressはPHPを使ってカスタマイズができることが、特徴のひとつになります。革新的技術が生まれない限りは、WordPressやPHPの需要は続くことでしょう。そのため、一定の将来性はあるといえます。

PHPとRubyの将来性を比較

PHPと同じくWebアプリケーション開発で、使用されるプログラミング言語にRubyがあります。Rubyは、日本人が開発したプログラミング言語です。Rubyは、現在では世界中の多くのプログラマーに使われています。

W3Techsの「Historical trends in the usage statistics of server-side programming languages for websites」の調査によると、サーバーサイドで使われているプログラミング言語のシェアは、2023年6月時点で、PHPが77.5%、Rubyが5.4%になっています。この調査により、サーバーサイド言語では圧倒的にPHPのシェアが高いことがわかります。

PHPのシェアも過去からの推移を見ると、2022年1月の77.4%から横ばい傾向です。その一方で、わずかながらRubyのシェアは減少しています。RubyよりもPHPのほうが、将来性は期待できるといえます。

PHPとJavaの将来性を比較

W3Techsの調査によると、サーバーサイド言語におけるJavaのシェアは、2022年1月が4.1%で、1年後の2023年1月には4.7%まで増加しています。Javaは1年間でシェアを拡大しており、将来性が期待できます。

Javaはサーバーサイドの開発だけでなく、スマートフォンアプリやゲームなどアプリケーションの開発でも使われています。PHPはWebに特化していますが、Javaは汎用性が高いプログラミング言語です。そのためプログラミング初心者にとって、習得したいプログラミング言語のひとつになっています。

PHPとPythonの将来性を比較

W3Techsの調査によると、サーバーサイド言語におけるPythonのシェアは、1.3%〜1.5%程度です。しかしPythonは、サーバーサイド言語よりも機械学習やディープラーニングといったAI(人工知能)分野での用途で利用されることが多く、人気があり将来性が高いプログラミング言語です。シンプルな文法で学びやすいこともあり、これからプログラミングを始めたい人にもおすすめです。

参考:WordPressの将来性について

PHPで開発されたCMSである、WordPressの将来性について紹介します。W3Techsの「Historical yearly trends in the usage statistics of content management systems」によると、WordPressのシェアは、2012年1月の15.8%から2023年1月の43.1%まで堅調に増加しています。2位のShopifyのシェアが3.9%と比較すると、WordPressのシェアは圧倒的です。そのため、WordPressの将来性も高いといえます。

PHPの現在の市場需要

2023年6月22日時点で、レバテックキャリアで主要言語の転職・求人情報を参照すると、言語「PHP」は4位の4,187件の転職・求人情報が存在します(1位はJavaの6,522件)。PHPエンジニアとして、PHPは多くの求人がある言語です。

PHPエンジニアの転職市場動向

転職・求人情報の内容を参照すると、WebのサーバーサイドのエンジニアとしてPHPエンジニアが求められています。社内基幹系サイトや自社サービスサイト、ECサイトなどが対象システムとして挙げられています。

また、PHPでの開発・運用の担当の上位ポジションにも需要があります。開発プロジェクトの管理を行うプロジェクトマネージャー、プロジェクトリーダーの経験やスキルと、PHPのスキルを併せ持つ人材が求められています。

求人数が多い=PHPエンジニアが不足している

レバテックキャリアの転職・求人情報から、転職市場におけるPHPの需要は非常に高いといえます。求人数が多いということは、PHPエンジニアは人手不足であることがわかります。しかしPHPエンジニアであれば、誰でも採用されるわけではありません。

実際に需要があるのは、ある程度のスキルを持つPHPエンジニアです。PHPエンジニアとして転職を目指す場合は、求人数の多さに惑わされず、PHPの知識やスキルを高める努力が必要でしょう。

関連記事:PHPエンジニアへ転職するには?現在の需要や将来性も解説

言語別シェアから見たPHPの需要

レバテックキャリアの調査によると、2021年時点で正社員としてレバテックに登録しているエンジニアがメインスキルとしているプログラミング言語の上位3位は「Java」「C言語」「PHP」の3つでした。

1位のJavaは2020年と比べると減少傾向ですが、多くのエンジニアがメインスキルとして使っています。2位のC言語は、IoTや自動車業界での需要の高さを反映しています。3位のPHPは、2020年と比較すると、わずかに増加しています。PHPは、サーバーサイドのプログラミング言語として高いシェアを占めています。その反面、プログラミング言語全体ではシェアが高くないことが、このデータからわかります。

これはプログラミングの用途が、Webアプリケーションだけでなく、AIやIoT、データ分析など、さまざまな分野に広がっていることを意味します。Web系エンジニア・サーバーサイドエンジニアとして、キャリアを築くならPHPは学ぶべき言語です。しかし他のエンジニア職への転職も視野に入れているなら、他の言語の需要や汎用性とも比較して、プログラミング言語の学習を検討しましょう。

PHPは「時代遅れ?」と将来性を懸念する声も

PHPはWebに特化したプログラミング言語で、大きなシェアをWebの分野では占めています。一方で、Web以外の分野ではPHPはあまり使われていません。

具体的には、スマートフォン向けのアプリの開発やAIの利用などではPHPは適していません。その結果、PHPは現在のWebのシェアを守ることになります。PHPの将来性の懸念は、このようなところにあります。今後シェアが拡大する分野に、PHPが存在しないことが将来性への懸念につながっています。

Webのシェアに関しても、他の言語の存在が同様に懸念される要素になります。.NET、Java、Ruby、Scala、Pythonなどの言語は、Webの開発がサポートされています。またフレームワークの開発も盛んです。内部的な処理との組み合わせを考慮すると、PHPは競争に不利な点があります。

PHPはWebへの特化、学習コストの低さと開発生産性の高さで普及しました。今後、各言語がWebへの対応を強め、学習コストを下げ、開発生産性を高める機能を追加した場合、Webにおけるシェアが大きく変わる可能性もあります。そのため、PHPの将来性は安泰であるとは言い切れません。

PHPのデメリット

PHPは、他のプログラミング言語と比較すると独特の難しさがあります。一例としては、同じ処理でもさまざまな記述方法で、実装ができてしまう点です。自由度が高いともいえますが、プログラマーの技量に左右されやすいデメリットでもあります。その結果、可読性が悪く、バグが発生しやすいプログラムが生み出される原因にもなります。

そのため多くの開発現場では、PHPのコーディングルールを定めています。しかしPHPの自由度の高さの影響で、コーディングルールは開発現場ごとに異なります。結果的に、ベテランのPHPプログラマーであっても、プロジェクト当初は戸惑う原因になってしまいます。

さらにPHPには、ほかのプログラミング言語にはない、独自の仕様が多く含まれています。HTML文書の中に直接ソースコードを埋め込めたり、通常の配列がそのまま連想配列を兼ねている点などが一例です。

何らかのプログラミング言語を習得していると、ほかのプログラミング言語の習得が容易になるといわれています。しかしPHPに関しては特殊な仕様が多く、習得が容易になるとは言い切れません。この点も、PHPのデメリットといえるでしょう。

PHPのメリット

PHPには上述したデメリットはありますが、メリットも多くあります。シンプルな文法で学習しやすいことや、インターネットや書籍などでPHPの情報を得られやすいことなどは、プログラミング初心者にとっては大きなメリットです。

PHPはWebに特化しています。そのため、他の分野での開発には活用できません。ですが、Webアプリケーションの市場は、現在も大きなシェアがあります。PHPの需要自体は高いため、PHPプログラマーとして転職する際には、有利になることもあります。その点もPHPを習得するメリットになります。

PHPエンジニアの年収とスキルの目安

ここでは、PHPエンジニアの年収とスキルの目安について紹介します。レバテックキャリアの実際の求人・転職情報より、PHPエンジニアの年収と要求されるスキルの傾向を抽出しています。

また、以下の記事ではPHPエンジニアのおおよその年収について解説しています。フリーランスの単価相場も紹介しているので、あわせてこちらも御覧ください。

関連記事:PHPエンジニアの年収はどのくらい?フリーランスの単価相場も紹介

年収350万円程度で転職したPHPエンジニアのスキル目安

  • ・システム開発従事経験があること(PHPによる開発経験1年程度が求められます)

    ・フレームワーク、RDBMSを利用した開発スキル

    ・エンジニアとして周囲と協力して成果を出すことができる


開発チームのメンバーとして、PHPをつかってプログラム開発が行えるだけのスキルが求められます。また、フレームワークやインフラ技術などのスキルもあれば望ましいですが、仮になくとも有識者と協力して成果を出せるコミュニケーション能力もあるとよいでしょう。

年収450〜650万円で転職したPHPエンジニアのスキル目安

・PHP+フレームワーク(Laravel、CakePHPなど)+RDBMSを利用した開発経験3年~5年以上
・AWSなどのクラウド環境の利用、Dockerなどの仮想化環境の利用スキル
・要件定義や設計など上流工程の経験を持っていること
・リーダー、プロジェクトマネージャー候補としての転職

PHP+フレームワークでプログラム開発ができるだけでなく、クラウドや仮想化環境といったインフラ技術にも精通するスキルが求められます。また、要件定義や設計が行え、システムエンジニアとして活躍できるスキル・経験があることが望ましいです。ゆくゆくはプロジェクトマネージャーとしての活躍が期待されます。

年収650万円以上で転職したPHPエンジニアのスキル目安

  • ・複数の言語での開発従事経験(PHP、Ruby、Python、Javascript)

    ・最新のフレームワークなど技術情報に精通している

    ・PHPと関係が深いLAMP環境への知識

    ・プロジェクトマネージャー、リーダーとしてチームを率いて活躍した経験

    ・リードエンジニア(技術のスペシャリスト)としての経験


このクラスでは、プログラマーというより開発のチームリーダーとしての役割が求められます。プログラミング言語だけでなくフレームワークなどの開発技術、LAMP環境をはじめとしたインフラ技術を含めて、システム全体を把握しシステム開発を行えるだけのスキルがあるとよいでしょう。

また、リードエンジニアとして技術力を発揮するだけでなく、他のメンバーのフォローといったコミュニケーション、チーム全体のマネジメントなどのスキルも必要です。

PHPエンジニアとして活躍し続けるためには

PHPエンジニアとして活躍し続けるために、必要なスキルや経験、資格について紹介します。PHPは、エンジニアの人数が多い言語であるため、活躍し続けるにはスキルアップすることが必要です。

フレームワークやサーバなどのスキルを身につける

PHPのWebフレームワークには、Laravel、CakePHPなどがあります。Webフレームワークのスキルは、PHPエンジニアにとって必須です。先述の2つに加え、ほかの特徴的なフレームワークも学ぶことをおすすめします。それにより、フレームワーク間の差異がわかるようになります。その知識は、上流工程で活かすことができます。

PHPの開発環境としては、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)が一般的です。LAMPの取り扱いになれることで、開発環境の構築などの場面で役立ちます。またクラウド環境の利用やDockerによる仮想化環境の利用も習得しておきたいスキルです。

関連言語を身につける

Meta社の開発したHackは、PHPを拡張したプログラミング言語です。FacebookはもともとPHPで作られていましたが、現在はHackによる開発に移り変わっています。HackはPHPエンジニアにとって、習得しやすい言語です。

Web開発のクライアントサイド言語であるHTML、CSS、JavaScriptは、必須となる言語です。これらの言語も、新しいバージョンやフレームワークに対応するため、習得する必要があるでしょう。

PHPに関するWebエンジニアの求人・転職情報では、求められるプログラミング言語としてJava、Ruby、Pythonがよく出てきます。いずれもWeb開発現場で、よく使われる言語です。案件ごとに適した言語を採用する仕事現場では、必要となってくるスキルです。

幅広いフェーズの開発経験を積む

PHPの求人・転職情報を参照していると、上流工程のスキルを求められる求人案件が増えている傾向が見られます。コーディングや運用だけでなく、上流工程である設計や要件定義の経験・スキルを持ったエンジニアに需要があります。

システム開発において、幅広い作業フェーズに対応できるエンジニアは需要が高い傾向です。これはPHPに限ったことではなく、あらゆるエンジニアにとっての課題とも言えます。

資格を取得する

PHPエンジニアとして活躍し続けるためには、PHPに関する資格の取得をすることをおすすめします。資格の取得により、開発スキルがあることをアピールできます。PHPに関する資格試験では、PHP技術者認定があります。

PHP技術者認定は、一般社団法人BOSS-CON JAPANが運営する民間試験です。PHP技術者認定は、初級、準上級、上級の3クラスに分かれています。最上位には、PHP技術者認定ウィザードがあります。

情報処理技術者試験の取得も、ITスキルを示す有効な手段のひとつです。情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格になります。試験区分は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験や各種のスペシャリスト試験があります。基本情報技術者試験および応用情報技術者試験は、PHP以外のプログラミング言語の知識が必要です。

PHPエンジニアへの転職で求められるスキル・経験

ここでは、PHPエンジニアへの転職で求められるスキル・経験について紹介します。

プログラミングスキル

PHPは、Web開発に特化したプログラミング言語です。そのため汎用性は、他のプログラミング言語のほうが有利です。自社サイトのECサイトの構築であれば、PHPでも対応可能です。しかし、企業の基幹システムの開発では、PHPで開発することは難しくなります。そのため、Javaなど汎用性が高い言語を習得しておくといいでしょう。汎用性が高い言語を習得することは、エンジニアとしてのスキルアップにつながります。また転職でも、さまざまな開発案件に携われます。

サーバー・データベースに関する知識

Webシステム開発では、サーバー構築やデータベースとの連携が必須となります。Webサービスは、サーバー上で稼働しています。そのため、サーバーの知識がなければ対応できません。サーバやデータベースに関する知識や経験を持つことで、好条件で採用される可能性が高まります。

PHPエンジニアについてのFAQ

ここでは、PHPエンジニアについてのFAQについて紹介します。

Q1. PHPエンジニアの転職におけるスキルと年収の目安を教えてください。

レバテックキャリアの求人・転職情報をもとに目安を抽出すると、PHPによるシステム開発経験1~2年のエンジニアで、350~450万円の年収が目安になります。PHPでの開発経験が数年以上のリーダー候補となる中堅エンジニアで450〜650万円程度の年収が目安となります。

Q2. 年収600万のPHPエンジニアにはどんなスキルが求められますか?

年収600万円以上のPHPエンジニアになるためには、PHP開発経験が少なくとも数年以上は必要になります。またPHP以外に、複数のプログラミング言語を習得することです。また、プロジェクトマネージャーなどの経験もあるとさらに高年収が期待できます。

Q3. PHPは主にどんな開発に利用されますか?

PHPは、サーバーサイドの開発に使われるケースが多くあります。PHPは、PythonやJavaと並ぶ人気言語です。PHPで開発された代表的なソフトウェアは、CMSの代表格であるWordPressです。

Q4. 未経験からでもPHPエンジニアになることは可能ですか?

PHPエンジニアは、慢性的に人手不足の状況です。実務レベルのプログラミングスキルがあれば、未経験からでも転職ができるでしょう。最初はアルバイトやSESなどで実務経験を積みます。また転職サイトの求人検索と並行して、転職エージェントにも相談してみてはいかがでしょうか。

関連記事:未経験からPHPエンジニアになるには

Q5. JavaとPHPどっちがいいですか?

JavaとPHPどちらがよいかは、一概にいえません。どちらも将来性が高く、また用途が異なるからです。

Webアプリケーション開発、特にサーバーサイドの開発をメインに行いたいのであれば、PHPがおすすめです。80%近くのシェアを誇り、学習のしやすさ、開発のしやすさの面からでも優れています。

Javaはサーバーサイドの開発だけでなく、スマートフォンアプリの開発などその他の用途でも扱える汎用性の高いプログラミング言語です。そのため、Webアプリケーション開発以外の開発業務を行いたいのであれば、Javaがおすすめです。

プログラミング言語は、あくまで開発するための道具でしかありません。どちらがよいかは、何を開発するか、という目的によって変わってきます。

Q6. PHPを選ぶ理由は何ですか?

PHPを選ぶ理由は、他のプログラミング言語と比較して以下のように優れている点があるからです。


  • ・シンプルな文法で学習しやすい

    ・Webアプリケーション市場で大きなシェアをもっている

    ・Wordpressでも利用されており、実績がある

    ・CakePHPやLaravelといったフレームワークがあり、開発しやすい


このような理由から、Webアプリケーション開発を行いたいのであれば、PHPは有力な選択肢の1つとなります。また、HTML/CSS、JavaScriptなどの関連するプログラミング言語を学ぶことでさらに活躍の場を広げることもできます。

Q7. PHPに代わる言語は何ですか?

サーバーサイド言語としてPHPに代わる言語としては、JavaやRuby、Pythonなどが考えられます。どの言語もサーバーサイド言語として利用できるだけでなく、それぞれメリットを持っています。Javaは非常に汎用性・移植性が高い点、RubyはRuby on Railsが利用できる点、PythonはAI分野で利用できるという点が優れています。

PHPはサーバーサイド分野で高いシェアを誇っていますが、それ以外の用途で使われることはあまりありません。そのため、Webアプリケーション開発以外で活躍の場を広げたいと考えるなら、これらの言語も習得するとよいでしょう。

Q8. PHPの世界シェアはどれぐらいですか?

W3Techsによれば、PHPのシェアは2023年6月22日時点でサーバーサイドプログラミング言語の77.5%を占めています。また、過去1年を通してシェアを維持しており、今後も継続して高いシェアを維持し続けることが予想されます。

まとめ

この記事では、PHPの将来性や市場需要、年収別のスキルの目安、将来も活躍し続けるためにやるべきこと、転職で求められるスキル・経験などを解説しました。PHPは2022年11月時点でサーバーサイドの言語として、圧倒的なシェアを占めているプログラミング言語です。PHPエンジニアは、人手不足のため需要が高い傾向になっています。そのため、求人・転職情報にも多数の求人データが掲載されています。

一方で、PHPはWebに特化した言語のため、それ以外の分野では活躍が難しくなります。PHPエンジニアの人口も多く、今後の競争は激しくなる可能性もあります。

PHPエンジニアとして活躍し続けるには、PHPの技術スキルの向上や上流工程の実務スキル、マネジメントスキルを習得しておくことが重要です。また、PHPの周辺技術となるクラウド、仮想環境、別のWebプログラミング言語の習得により活躍の幅を広げることも選択肢のひとつです。PHPエンジニアの将来性が気になる方は、この記事を参考に転職してみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修

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