社内SEになるには?求められるスキルや資格を解説

最終更新日:2024年4月18日

社内SEとは、自社ビジネスをシステム面でサポートするエンジニアのことです。自社のIT環境を整える役割を担っており、社内システムの企画やベンダーコントロール、PCのトラブルシューティングなどに携わっています。

近年では、企業はDXへの対応が求められており、ここでも社内SEの活躍が期待されています。ただし、既存システムの担当者としてDX推進チームをサポートする役割やDX実現に向けた新規のシステム企画を行うなど、企業によって求められる役割はさまざまです。

社内SEの需要が増える一方、自社ビジネスに関わりたいSEやPL、PMにも人気の職種のため、競争倍率も高い職種です。コミュニケーションスキルやマネジメントスキルなどを身につけることが転職を成功させる近道となるでしょう。

本記事では、社内SEになりたい他職種のエンジニアやエンジニア未経験者に向けて、社内SEになる方法や役立つ資格、将来性、求人例などについて解説します。社内SEへの転職活動の第一歩として、参考になれば幸いです。

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この記事のまとめ

  • 社内SEになるには、ロジカルシンキングやコミュニケーション能力など必要なスキルを磨く必要がある
  • 社内SEの仕事内容は、社内の情報システムの開発や運用・管理、社内ヘルプデスクなど幅広い業務がある
  • 社内SEの将来性は、企業のDXが進み需要が見込め、大手・上場企業を含めた求人も増加傾向で明るいと予測されている

社内SEの仕事内容

社内SEの仕事内容は、社内システムの企画開発から運用保守、インフラの構築・運用・保守、PCなどのITデバイスの資産管理、トラブルシューターなど幅広くあります。これらの業務範囲は企業によって異なります。本章では、社内SEには具体的にどのような仕事があるのか、代表的な業務内容について詳しく解説していきます。

関連記事:社内SEとは?仕事内容、必要なスキル、役立つ資格も解説

社内情報システム部門の予算作成・管理

社内システム部門の管理業務として予算作成や管理の仕事があります。社内システムを自社で開発する際の工数や必要人員を確保し、予算を組み立て、予算内で開発が完了するようにコントロールします。

また、要件定義や基本設計は自社で行い、詳細設計や構築、テストなどは社外に発注する形態をとっている場合もあります。外部発注のための予算取得、ベンダーへの見積依頼や調整も重要な職務です。

関連記事:社内SEが簿記を取得するメリットは?勉強方法なども紹介

社内情報システムの企画・プロジェクト管理

他部署や経営層とやり取りしながら、社内システムの企画を行います。社内システムの開発を社内SEが行う場合は、システムの企画から改善まで手掛けるため、最上流工程から一貫して携わりたい方におすすめの職種でしょう。

最上流工程やプロジェクト管理は社内SEが担当し、詳細設計や構築、テストなどを外部発注する場合には、ベンダーコントロールを行いプロジェクトの推進と品質の確保も重要な役割です。

社内情報システムの開発・運用・保守

社内情報システムの開発や運用、保守も社内SEの業務内容のひとつです。社内システムを開発する際には、社内システムを利用する担当部署などと協議を重ねます。利用者側の意見を参考にしつつ、使いやすいシステム構成を検討し、実務に即した仕様のシステムを設計します。社内システムの完成後は、社内システムの運用や保守を担います。

インフラの構築・運用・保守

社内SEは業務システムやアプリケーションの開発だけではなく、社内ネットワークなどのインフラ構築に携わることもあります。

システム開発に求められるスキルとインフラ構築に求められるスキルは異なるため、企業によっては構築のみは外部へ発注し、運用や保守のみを自社で対応するケースもあります。

関連記事:社内SEが「楽な職種」と言われる5つの理由

PCなどのITデバイスの資産管理、トラブルシューター

PCのセットアップやトラブル対応など、IT関連機器のサポートも社内SEの業務に含まれます。また、PCやモバイル、タブレット、各種ソフトウェアのライセンスなど、IT資産の管理も担当します。さらに、PCやITデバイスの利用における、情報セキュリティ対策の実施および各種アップデートの確認なども担当業務の一部です。

企業や組織では、業務内容が細分化され、各人に役割が振り分けられる場合もあれば、業務の幅が定まっていない場合もあります。この場合、社内SEがPC関連の便利屋として幅広く活躍することや、ヘルプデスク業務を担うこともあります。

関連記事:社内SEとヘルプデスクの違い

社内SEになるには

社内SEは、社内システムの開発からトラブルシューティングまで幅広い業務を担当する職種です。社内SEとして採用され、その後活躍するために必要な知識やスキルはどのようなものでしょうか。

社内SEになるには、エンジニア経験者とIT業界未経験者とではスキルの磨き方が異なります。本章では、ITエンジニア経験者が社内SEに転向する場合と、未経験から社内SEを目指す場合を分けて解説します。

エンジニア経験者の場合

プログラマーやSEなどの経験を積んできたエンジニアが、社内SEとして活躍するためには、プログラミングスキル以外にも様々な能力が求められます。具体的な能力としては、ステークホルダーとの折衝能力やベンダーコントロールのスキルがあります。また、コミュニケーション能力やロジカルシンキング、戦略立案スキルも欠かせません。以下では、これらの能力について詳しく解説していきます。

関連記事:社内SEに必要なスキル|SEとの違いや役立つ資格も解説

ステークホルダーとの折衝能力を磨く

SIerなどのIT企業に所属している場合、システム開発においては依頼先であるクライアントの担当者と交渉・折衝を行い、要件定義の上で詳細なシステム設計をするのが一般的です。

しかし、社内SEにとってのクライアントは顧客や取引先ではなく、あくまでも社内の人間です。社内であるため、無理な要望を受けることも多いため、社内SEは交渉能力を磨き、無理のない要件や開発スケジュールを提案する交渉力が求められます。

ベンダーコントロールのスキルを磨く

「ベンダー」とは、売り手を指す言葉ですが、IT業界においては、システムを開発し、販売する企業を意味します。社内SEから見れば、開発を外注する場合には、開発を依頼する企業となります。社内SEは自らが直接開発することは少なく、ベンダー企業に指示を出し、管理する立場になることが多いです。

社内SEのベンダーコントロールによって、システムの完成度やプロジェクトの進行が左右されます。例えば、社内SEの知識不足や指示の曖昧さが仕様変更や修正を引き起こす可能性が高くなります。ベンダーコントロールが不十分な場合、納期の遅延だけでなく、社内SE側の過失が重大である場合は追加の開発費用が請求されるケースもあります。

このような状況を防ぐためには、ベンダーコントロールスキルが必須です。ベンダーコントロールスキルは業務を通じて磨かれますが、コミュニケーションスキルとIT知識が基礎となります。また、システム開発プロセスを詳細に理解し、重要なポイントを押さえることも大切です。

コミュニケーション能力を高める

通常のSEにも社内SEにも共通して求められる能力として、コミュニケーション能力が必要です。システム開発を依頼するクライアントは、必ずしもITのスキルや知識があるとは限らないため、要望を正確に理解し、システム要件を組み立てるためにもスムーズなコミュニケーションが求められます。

また、社内開発か外部発注を行うかに関わらず、システム開発のプロジェクトには多数の関係者が存在するのが一般的です。社内SEは関係者間の認識共有を図り、チームとして活動できるように調整する役割も持つため、ここでもコミュニケーションスキルが重要となります。

ロジカルシンキングを鍛える

プログラマーやSEにとって、ロジカルシンキングと呼ばれる論理的思考力は不可欠な要素です。ある課題を解決するために必要な手順や方策を分析し、相手を納得させるためには明確な根拠や客観的な理由、論理的な解釈が必要です。

このように、筋道を立てて客観的に納得できる説明をする力をロジカルシンキングと言います。

社内SEが扱う情報システムは細かなルールや論理に基づいた仕組みで構成されています。上流工程からシステム開発プロジェクトに携わることも多いため、大きな仕組みを作り上げるためにも、ロジカルシンキングの積み重ねが不可欠です。

戦略立案スキルを鍛える

社内SEにとって、ロジカルシンキングと並んで重要なのが戦略立案スキルです。ロジカルシンキングによって課題を解決するための筋道を立てた後には、どのような戦略に沿ってシステム開発を進めるかを検討します。

戦略立案にはシステム開発に関する技術的な知識が求められますが、ITエンジニア未経験者にとっては体系的に戦略立案スキルを身につけることは容易ではありません。社内SEとして採用されるためには、実践的なスキルを習得していることをアピールするのが重要なポイントです。

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中途社員の場合は即戦力として活躍できることが求められるので、志望する企業の業界知識があると良いでしょう。例えば人材業界の企業の社内SEを志望するなら、人材業界のシステム開発に携わった経験があると強みになります。

また、職種柄、日々の社員からのPCトラブル相談に対応したり、ITの知識がない人にシステムについて説明したりする機会が多いため、話を聞き出す力や、わかりやすく物事を伝える力も求められるでしょう。

IT業界未経験からの転職はエンジニア知識から身につける

IT業界で未経験の方でもエンジニアとして働くには、基礎的な技術スキルを身につける必要があります。社内SEの業務範囲は幅広く、企業によって求められるスキル要件が異なるため、自社でシステム開発を行わない場合はプログラミングスキルが必須とは限りません。

しかし、社内SEとしてのキャリアアップを目指すなら、プログラミングスキルをはじめとするエンジニア向けのスキルを身につけることで、活躍の幅が広がることでしょう。

関連記事:未経験から社内SEになるための6つのポイントとは

ビジネス上で利用されるIT全般に関する知識

社内SEとして活躍するには、IT全般に関する幅広い知識が必要です。例えば、下記のような内容を知る必要があります。


  • ・PCやスマートフォンなどのITデバイスが、ビジネスにおいてどのようなことを実現しているか

    ・コンピュータの構成要素と大まかな仕組み

    ・情報システムやサービスの大まかな仕組み


これらの前提知識を持つことで、ビジネス上でのIT活用のメリットやどのように企業に利益をもたらすかが理解できます。社内SEという仕事は、ITにより企業に利益をもたらすことも重要な役割です。知識の習得やスキルの向上が必要であるという学習の動機づけとしても、最初に学習しておきたい内容です。

プログラミングスキル

ITシステムやソフトウェア、アプリケーション、サービスなどは、小さなプログラムを組み合わせて構築されます。社内のSEはこれらの仕組みを構築することも重要な業務のひとつであるため、プログラミングスキルも必要不可欠です。

社内で開発を行っている場合はもちろん、社外へ発注する場合でもプログラミングについての知識は必要です。たとえば、ベンダーにプログラム作成の見積もりを依頼した場合、プログラミングについて何も知らなければ見積もりの妥当性を判断できなくなってしまいます。

システム開発手法

プログラミングスキルに続いて、システム開発手法に関する知識の習得が重要です。プログラムはシステムの構成要素であり、システム全体からみると一部分に過ぎません。システム開発プロジェクトを推進するためには、システムという大きな仕組みを作るための手法を理解する必要があります。

たとえば、以下のような知識が必要です。


  • ・作業工程(プロセス)と実行順序

    ・各工程で作成する設計書

    ・テストの記載方法や観点


自社開発を行っている場合でも、外部発注を行っている場合でも、システム開発手法は社内SEにとって重要な知識です。

転職に向けて今の仕事でIT関連に携わっておくのがおすすめ

社内SEへの転職を目指すなら、現在の仕事でIT関連業務に携わることをおすすめします。例えば、社内で使用しているIT機器リストを作成し、メーカーや型番、機能などを記載します。それに基づいて、自分や他の社員の機器のメンテナンスやトラブル対応の履歴を記録しましょう。ネットワーク機器の設置やトラブルシューティングを行った場合は、詳細に記録することが望ましいです。

現在の仕事でIT関連業務に携わることで、未経験者でも社内のIT関連業務に携わった経験をアピールできます。実践的な経験があるほど、面接で有効なアピール材料になるでしょう。

社内SEとして持っておくと良い資格

社内SEになるために、必須の資格はありません。しかし、社内SEとしての採用を勝ち取るためには、客観的にスキルを証明できる資格があると心強いものです。具体的にどのような資格を持っておけば良いのでしょうか。今回は社内SEに求められるIT技術に関する資格とマネジメントに関する資格から、おすすめの資格を紹介します。

関連記事:社内SEの仕事・転職に役立つおすすめ資格16選

IT系の資格(難易度順)

社内SEは、社内システムの開発などITの知識が求められる職種です。IT系の資格を取得することは、社内SEとして役立つことも多くあります。また、ITエンジニアとしての経験がない方が技術的な知識やスキルを身につけるためにもおすすめです。社内SEとして持っておくと良い資格としては、以下のような資格があります。

  • ・ITコーディネータ試験 ・CCNA ・情報セキュリティマネジメント試験 ・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験 ・ITストラテジスト試験 ・システムアーキテクト


以下では、これらのIT系の資格について難易度順に詳しく解説していきます。

ITコーディネータ試験

ITコーディネータ試験とは、企業の生産性向上や業務効率化を実現するために、ITシステムやITツールの導入を推進する専門的なアドバイザーを認定する資格です。ITコーディネータ協会という民間の団体が運営している資格ですが、経済産業省推進資格としても認定されています。

試験の合格率は公式サイトによると毎回ほぼ60〜70%前後となっています。試験の難易度としては比較的低いといえるでしょう。

CCNA

CCNAは、ネットワーク機器大手Cisco社の実施するネットワーク技術者向けの資格試験です。受験の前提条件はありませんが、シスコソリューションの導入と管理の経験が1年以上の技術者が受験することを推奨しています。全部で5段階あるCisco社認定資格のグレードの内、下から2番目のレベルに位置しています。

社内SEはPCやシステムだけでなく、インフラに関する担当も多く、特に社内で利用するネットワークに関するスキルを活用する機会が頻繁にあります。ネットワークに関する基礎的なスキルを示すために、有用な資格です。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の実施している情報セキュリティ管理者向けの資格試験です。セキュリティマネジメントを業務で行う管理者に必要な知識が問われるため、エンジニア向けではないものの、社内SEの業務でも重要な内容となっています。

令和5年度の合格率は73.4%となっており、IPAの実施する試験の中ではITパスポートと情報処理技術者試験の間に位置する難易度です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門ともいえる資格で、情報処理推進機構(IPA)が運営しています。試験はCBT方式で随時受験が可能です。2023年度の応募者数は102,909人、合格率は48.4%となっており、エンジニアのエントリーレベルのスキルが問われる難易度です。

IT業界未経験者にとっては専門的な内容も多く、プログラミングの基礎知識を試す問題も出題されるため、しっかりとした試験対策が求められるでしょう。試験は科目Aが60問、科目Bは20問の小問形式で出題され、科目Aが90分、科目Bが100分の試験時間となります。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験も基本情報技術者試験と同様、情報処理推進機構(IPA)が運営する資格です。試験の開催時期は毎年4月と10月の2回です。2023年度春期の応募者数は49,498人で、合格率は27.2%となっています。

その名の通り基本情報技術者試験よりも応用力が問われる問題が多く、ITエンジニアとしてレベルアップを目指す方に最適な試験といえるでしょう。試験問題数は基本情報技術者試験と同様、午前が80問、午後が11問出題され、それぞれ150分の試験時間となっています。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験も情報処理推進機構(IPA)が運営している資格のひとつです。応用情報技術者試験よりもさらに上位にあたる試験で、経営戦略や企業の課題を解決するためにIT技術を活用した基本戦略を策定する人材を想定しています。

2023年度春期の応募者数は7,040人、合格率はわずか15.5%と極めて難易度の高い試験といえるでしょう。また、試験実施時期も毎年4月の1回のみとなっており、少ないチャンスをものにできるかも重要なポイントとなります。

試験問題数は午前1が30問、午前2が25問、午後1が4問(回答は2問)、午後2が3問(回答は1問)となっています。午後は記述式および論述式の問題が出題されるため、十分な試験対策が求められます。

システムアーキテクト

システムアーキテクト試験も独立行政法人の情報処理推進機構が運営する情報処理技術者試験のなかの高度資格試験の一つです。システム開発の上流工程を担う上級エンジニアを目指すエンジニア向けとされています。社内SEにとっても、高いレベルのスキルと知識を示すことが可能です。

2023年度春期の応募者数は5,684人、合格率は15.8%と難易度の高い試験です。また、試験実施時期も毎年4月の1回のみで、計画的な学習が必要とされます。

試験問題数は午前1が30問、午前2が25問、午後1が4問(回答は2問)、午後2が3問(回答は1問)となっています。午後は記述式および論述式の問題が出題されるため、十分な試験対策が求められます。

マネジメント系の資格(難易度順)

社内SEは社内システム開発プロジェクトのマネジメントも業務のひとつです。社内SEとして活躍するためにも、マネジメント系の資格を取得しておくといいでしょう。社内SEにおすすめなマネジメント系の資格としては、以下のような資格があります。


  • ・PMP試験

    ・PJM-A試験

    ・PMOスペシャリスト認定資格

    ・プロジェクトマネージャ試験


以下では、社内SEとして持っておくと良いマネジメント系の資格を難易度順に紹介します。

PMP試験

PMP試験とは、プロジェクトマネジメント協会(PMI)本部が運営している試験で、プロジェクト運営に関する管理の専門的知識があることを証明します。

そもそもプロジェクトマネジメントは、専門的な資格がなければできない仕事ではありません。しかし、PMP試験は日本のみならず世界共通のデファクトスタンダードとなっているため、これを保有していれば一定のプロジェクトマネジメントスキルを示すことが可能です。IT業界のみならず、さまざまな業種においても、プロジェクト管理の能力を示せます。

合格率は60%程度といわれており、比較的高いのですが、業務経験や学歴による前提条件があるため取得に向けた難易度は比較的高い資格試験です。

200問の選択式問題を4時間で回答し、試験終了後即時に合否の結果が判明します。また、試験会場および試験日程は予約時に選択可能です。

PJM-A試験

PJM-A試験は、一般社団法人日本PMO協会が運営している資格試験で、プロジェクトの現場で役立つプロジェクトマネジメントに関する実践的な知識と技術を認定するものです。

プロジェクト運営に関する基本的な概念はもちろんのこと、プロジェクトマネジメントに役立つ技術的な知識まで網羅した内容です。試験時間は2時間で、120問の選択式問題のうち75%以上の正答率で合格となります。

試験対策用の教材としてPMO協会ではオンラインで受講できるEラーニング教材も用意されており、6ヶ月間は何度でも受講可能です。

PMOスペシャリスト認定資格

PMOスペシャリスト認定資格は、PJM-A試験と同様、一般社団法人日本PMO協会が運営しており、主にPMをサポートする立場であるPMOに求められる知識およびスキルを証明する認定資格です。

主な出題範囲としては、PMOの役割や位置付け、定義をはじめとして、具体的な活動事例、プロジェクトの支援内容など広範囲にわたります。レベルは★の数で表され、一つから三つまでステップアップ式の制度です。★が一つの場合、試験時間は90分で、50問の問題のうち80%以上の正答率で合格となります。

こちらも試験対策用教材としてe-ラーニングコンテンツが提供されており、6ヶ月の間は何度でも受講可能です。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は、情報処理推進機構(IPA)が運営している情報処理技術者試験のひとつです。その名の通り、プロジェクトを運営するプロジェクトマネージャ(PM)を対象としています。令和4年秋期の合格率は14.1%と極めて難易度の高い試験であることが分かります。

民間の試験とは異なり、プロジェクトマネージャ試験の開催は毎年10月の一回のみです。午前は50分と40分、午後は90分と120分の試験時間となっており、ほぼ丸一日を通して試験が行われます。

PMとしてある程度経験を積んだ方を対象としており、選択式問題以外にも記述式・論述式の問題が出題されるため、未経験者にとっては極めてハードルの高い試験といえるでしょう。

社内SEのやりがい

社内SEは社内システムの開発からヘルプデスク業務まで多くの業務を担います。多くの役割がある社内SEですが、働くやりがいはどのようなものがあるのでしょうか。よくいわれる社内SEのやりがいのひとつは、会社経営に影響のある重要な仕事に携われることです。また、業務の範囲が広いため、幅広い経験が得られます。さらに、日々の業務を通じて同僚や経営陣から直接感謝の言葉を受けることも挙げられます。本章では、社内SEのやりがいについて紹介します。

会社経営に影響のある重要な仕事に携われる

会社経営に影響のある重要な仕事に携われることは、社内SEにとって大きなやりがいといえるでしょう。社内SEは、企業の経営戦略や課題解決のために多種多様な提案をし、システム設計や構築、ITツールの導入を支援します。一部の業務を担う部署とは異なり、重要な業務に携わり、経営に直接影響を与えるため、やりがいを得られます。

関連記事:社内SEのキャリアパス|具体例やキャリアアップ転職のコツを解説

業務範囲が広く、幅広い経験が得られる

プログラマーやSEなどのITエンジニアには、ほとんど下流から上流までの役割分担が明確になっています。一般的には、最初はサポートや運用で経験を積み、スキルや経験を積んで上流工程を目指すことになります。社内SEの場合は業務範囲が広く、設計に関わる機会が早いうちから訪れることもあります。幅広い経験が得られることに、やりがいを感じる社内SEも少なくはありません。

関連記事:社内SEのメリット・デメリット| 院内SEも含めて解説

直接感謝される機会がある

経営戦略に直接関係しない下流工程では、社内SEがIT機器やシステムのサポートを各部署の社員に行います。通常、ITエンジニアは顧客やクライアントとのコミュニケーションが多くありませんが、社内SEは困っている人をサポートすることで直接感謝される機会があります。困っている人から直接感謝されることは、社内SEの仕事のやりがいにつながります。

社内SEはやめとけといわれる理由

社内SEは、やりがいがある職種のひとつです。しかし、社内SEはやめとけと一部の声からいわれることがあります。社内SEの仕事に批判的な意見としては、スキルアップしにくいことや仕事が評価されにくいことなどがあります。また、他の部署との連携や調整に苦労する点なども、批判的な意見のひとつとして挙げられます。本章では、社内SEはやめとけといわれる理由を解説します。

スキルアップしにくい

スキルアップしにくいことが、社内SEはやめとけといわれる理由のひとつです。社内SEの業務は、最新技術を追い続ける必要はないため、技術力が磨かれない傾向があります。また、安定した職種であるため、スキルアップを怠る方もいます。このような理由から、スキルアップしにくい社内SEはやめとけといわれることがあります。

仕事が評価されにくい

社内SEは、評価がされにくい職種です。社内システムのトラブルが起きないのが当然であり、トラブルが発生すると評価が低くなることがあります。また、社内にはシステム開発の内容が理解できない人が多く、評価が低くなるケースがあります。

社内SEは、営業や企画と違いコストセンターと見なされ、大幅な給与アップや昇進が期待できず、年齢が上がるにつれて厳しくなることがあります。

他部署への連携や調整が大変

他部署への連携や調整が大変な点が、社内SEはやめとけといわれる理由に挙げられます。社内SEは幅広い業務内容に携わるため、他部署への連携や上司とのやり取り、部下のマネジメントなど社内調整が多くある職種です。そのため、他者と円滑に仕事を進めるコミュニケーション能力が求められます。多くの人々と関わることになるため、社内調整が苦手な方にとってはストレスを感じるでしょう。

社内SEの将来性

転職市場でも人気の職種である社内SEですが、その将来性はどのようになっているのでしょうか。社内SEへの転職を考える方にとっては、社内SEの将来性は大切な要素です。

社内SEは、企業のDXが進み需要が見込まれるため、将来性があると予測されています。また、大手や上場企業の社内SEの求人が増加傾向な点も将来性がある理由に挙げられます。本章では、社内SEの将来性について解説します。

関連記事:社内SEの将来性は?仕事内容や平均年収とキャリアパスも紹介

企業のDXが進み需要が見込める

現在、多くの企業がDXに取り組んでおり、生産性の向上や業務の効率化を目指しています。そのため、業種に関わらず、社内SEは様々な分野で活躍が期待されています。たとえば、自社にシステム開発のスキルがなく、外部のベンダーに開発を委託した場合でも、その後のサポートや運用の部分では社内SEが必要です。

DXの推進体制は企業により異なるものの、社内SEには必ず何かしらの役割を果たすことが期待されます。実際にDXプロジェクトを推進する役目の場合もあれば、既存のシステムの有識者としてDX推進の支援や連携を図る立場の場合もあります。そして、DXが実現できた場合、運用はやはり社内SEが担当する事になります。

そのような意味で、社内SEの将来性は極めて大きく、今後ますますニーズが見込まれる職種となっていくでしょう。

大手・上場企業の社内SEの求人も増加傾向

新型コロナウイルスの影響により、多くの職種で求人が減少しました。IT業界はリモートワークに適したイメージがあるかと思いますが、SIerなどではリモート化が上手く進まず、売上が減少している企業もあります。

しかし、社内SEに関しては状況が異なります。コロナの影響で需要が増加した職種のひとつと言えます。社内SEは、IT業界以外の業界のシステム部門などに所属するSEですが、多くの業界でリモートワークが進行しています。

システム部門がリモートワークの推進を主導することになるため、社内SEに需要が生まれるということです。今後コロナの感染状況がどうなるかは不明ですが、リモートワークの流れは変わらないでしょう。つまり、社内SEの将来性にとっては有利だと言えます。

社内SEの求人例

社内SEを目指す方にとって、実際の求人例は気になる情報のひとつです。レバテックキャリアには、多数の社内SEを対象とした求人案件が登録されています。掲載されている求人情報をチェックすることは、転職先の企業選びや仕事内容の理解などに役立ちます。本章では、レバテックキャリアに登録されている社内SEの求人例を紹介します。

【業界】
不動産

【業務内容】
社内SEとして、サーバー/ネットワーク/セキュリティ等の企画~運用保守業務全般に携わっていただきます。
・Windows/Linuxなど、各種サーバーの導入~運用業務
・ActiveDirectory/Office365の運用管理業務
・Firewall/Ciscoルーターなど導入~運用業務
・iPhone/iPad/MDMの導入~運用業務
・セキュリティ管理業務
・ネットワーク状況やサーバーの稼働状況の監視業務
・障害時の対応や、回線敷設時の手配、開通準備 など

【求められるスキル・経験】
サーバー/ネットワークの導入、運用保守業務の経験
特に以下のような経験・知識を歓迎
・WindowsServer
・Office365
・Windows10、WSUS
・Linux(Redhat、CentOS)
・CiscoNW機器
・仮想基盤(vSphere、nutanix)
・AirWatch
・セキュリティアセスメント、インシデント対応、各種セキュリティ機器の導入~運用経験
・社内SE経験(企画~導入フェーズの経験歓迎)

【想定年収】
500~900万円

【勤務地】
東京都

社内SEの平均年収

社内SEを目指す方にとって、社内SEの平均年収は転職を判断する重要な要素です。社内SEの年収は、所属する企業や仕事内容などによって異なります。社内SEの平均年収例として、レバテックキャリアに掲載されている求人・転職情報を活用して算出しました。

具体的には、社内SEで検索して取得されたデータから、30件を抽出して年収の上限と下限の中間値から平均年収を導き出しました。その結果、社内SEの平均年収は約547万円(2024年1月20日時点)でした。また、年収1,000万円を提示する企業もあり、経験やスキル次第では高収入も狙える職種といえるでしょう。

社内SEに関するよくある質問

社内SEへの転職では、様々な疑問や質問を抱く方もいるでしょう。社内SEに関するよくある質問としては、システムエンジニアと社内SEの違いや社内SEの仕事内容などがあります。本章では、これらの社内SEに関するよくある質問に回答していきます。社内SEの仕事に興味がある方は、是非とも参考にしてみてください。

Q1. システムエンジニアと社内SEの違いは?

社内SEはクライアントが社内の社員ですが、システムエンジニアのクライアントは社外の企業や団体になります。また、業務の範囲にも違いがあります。社内SEは、社内システムの開発や運用・保守、社内ヘルプデスクなどを1名で担当するケースが多いです。システムエンジニアは、プロジェクトごとに業務範囲は限定されます。

関連記事:社内SEとSEの違い|仕事内容や必要スキルを徹底比較

Q2. 社内SEの仕事内容とは?

社内SEの仕事内容は、所属する企業によって異なります。一般的な社内SEの仕事内容は、社内の情報システムの開発や運用・管理、社内ヘルプデスク業務などがあります。

関連記事:社内SEへの転職は難しい?仕事内容や求められるスキルを解説

Q3. 社内SEが人気な理由を教えてください

社内SEが人気な理由のひとつには、幅広い知識やスキルが身につくことが挙げられます。経営層や社員とのヒアリングや社内業務の分析などを通じて、さまざまな経験を積むことが可能です。このような経験はキャリアの形成に大いに役立ちます。

関連記事:社内SEが「人気・勝ち組の職種」と呼ばれる9つの理由

まとめ

本記事では、社内SEになりたい他職種のエンジニアやエンジニア未経験者に向けて、社内SEになる方法や役立つ資格、将来性、求人例などについて解説してきました。

社内SEは、企業によって業務内容が異なり、必要なスキルも様々です。また、技術的な要素が少ない職場もあり、技術的スキルの向上・維持に不安を感じる方もいます。

社内SEへの転職を希望する際には、求人内容をしっかりと確認し、自身の志向性と求められる業務がマッチしているかを判断した上で応募するようにしましょう。社内SEの仕事に興味がある方は、本記事を参考に社内SEへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

関連記事:社内SEの志望動機の書き方は?ポイントと例文も紹介

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レバテックキャリアアドバイザー 原プロフィールはこちら

大学卒業後、大手素材メーカーの情報システム部門の社内SEとして業務に従事。
Javaをメインに要件定義から一貫して経験し、Salesforce導入プロジェクトやDX推進プロジェクトにも参画。
その後、レバレジーズに入社し、現在は、キャリアアドバイザーのリーダーとして11名のメンバーのマネジメントに従事しながら、自身もプレイヤーとして活動している。
キャリアコンサルタントの資格を保有。

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