- フルスタックエンジニアとは?
- いつでも、どこでも、誰とでも働けるエンジニアになりたかった
- 未経験でエンジニアになった後、プログラミングは独学した
- 未経験からフルスタックエンジニアになるまでにやった7つのこと
- 仕事じゃないと、エンジニアは続けられなかったかもしれない
- エンジニア未経験なら、まずは作ることの楽しさを実感してほしい
- 未経験からエンジニアになりたい方はレバテックキャリアへ
- フルスタックエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
2016年にWeb系スタートアップ企業に新卒入社し、現在社会人2年目の蓬莱さんは、Webサイトのサーバーサイドからフロントエンド、AWSでのインフラ構築まで手がけられるフルスタックなスキルの持ち主です。
プログラミング未経験だった蓬莱さんは、この1年間どのようにして技術を学び、スキルを磨いてきたのでしょうか?蓬莱さんの転職活動をサポートしたレバテックキャリアのキャリアアドバイザー・相原あさひがお話を伺いました。
※インタビュー部分は2017年5月時点の内容です
蓬莱 将太郎(ほうらい しょうたろう)さん
私立文系大学を卒業後、プログラミング未経験でWeb系スタートアップ企業に新卒入社。新規サービスの立ち上げを含む、3つの自社Webサービスの開発とディレクションを担当した。社会人2年目の今は、Webサイトの設計から開発まで一貫したシステム開発を行うことができ、Swiftを用いたiOSアプリ開発やAWSでのインフラ構築なども対応可能。2017年5月に前職を退職し、大手IT企業のサーバーサイドエンジニアとして内定している。
相原 あさひ(あいはら あさひ)
レバテックキャリアのキャリアアドバイザー。ITエンジニアからWebデザイナー、ディレクターまで幅広い人材の転職サポートを行っている。”エンジニア技術理解度No.1”のキャリアアドバイザーとして、蓬莱さんの転職サポートでは書類通過率や内定を獲得できる企業、年収額の大幅アップ、転職活動終了時期などを予想し、全て的中させた。最近はプライベートでプログラミングを始め、動画サイトを見ながら勉強に励んでいる。
フルスタックエンジニアとは?
インタビューの前に前提である「フルスタックエンジニアとは一体どんなエンジニアなのか」という部分についてご説明します。
フルスタックエンジニアとは、マルチエンジニア・万能エンジニアとも呼ばれる職種で、システムの設計から開発、運用やメンテナンスなどエンジニア職が関わるほぼすべての領域を網羅しているエンジニアのことを指すことが一般的です。
そのため厳密に言うと、職種というよりも「幅広い役割をマルチにこなすエンジニア」というポジションやスキルを指す場合が多いようです。
インタビュー時点の2017年ごろはフルスタックエンジニアへのニーズは高まりつつありました。その後、特定のエンジニア職種を指す言葉として「フルスタックエンジニア」と呼称することは減っているようです。その理由としては、「全て」の領域に対応できるという期待の大きすぎる点が、採用活動などでは適していないと捉えられることが増えたためと考えられます。
ただし、フルスタックなスキルを持ったエンジニアはどこの企業、現場でも求められていることに変わりはありません。
フルスタックエンジニアの業務内容
「フルスタックエンジニア」に明確な定義はなく、所属組織やプロジェクト、対象のシステムやアプリケーションによって業務内容は変わってきます。また、幅広い技術領域に対応できることに加えて、ITエンジニアの携わる業務工程においても幅広く対応することが求められる傾向にあります。
例えば、Webサービスを提供する企業のフルスタックエンジニアの場合には、下記の業務が考えられます。
-
・要件定義
・フロントエンドの設計・開発
・バックエンドの設計・開発
・ネイティブアプリの設計・開発
・インフラの設計・構築
・テスト
・リリース
・運用・保守
など
フルスタックエンジニアの需要と将来性
フルスタックエンジニアの需要は、増加傾向にあります。その理由として、企業が柔軟に対応できるITエンジニアを求めているからです。例えば、2024年9月16日時点のレバテックキャリアの求人検索では「フルスタックエンジニア」の求人情報が911件ありました。
特にスタートアップ企業やベンチャー企業では、幅広い技術に精通したフルスタックエンジニアの活躍が期待されています。このような状況から、多様な技術を持つフルスタックエンジニアの将来性は明るいと考えられます。
フルスタックエンジニアが活躍する領域
フルスタックエンジニアが特に求められる領域には、人員が少なく一人のエンジニアが多くの業務をこなす必要がある場合があげられます。この場合には、フルスタックエンジニアの様々な領域に対応し一人で多くの業務をこなせる長所が役立ちます。特にベンチャー・スタートアップ企業などの立ち上げ時は、幅広いスキルを持ったフルスタックエンジニアの活躍するシーンとなります。
また、他にフルスタックエンジニアが求められるシーンとして、幅広い知見を持ち総合的に適切な判断が求められる場合もあげられます。職種やポジションで言えば、プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャー、ITスペシャリストやアーキテクト、CTO・CIOなどの情報部門の責任者などは幅広い知見が求められるため、フルスタックエンジニアがスキルを活かして活躍できるシーンとなります。
いつでも、どこでも、誰とでも働けるエンジニアになりたかった
-大学では社会学部に所属していたそうですね。文系・プログラミング未経験の状態から、ITエンジニアになろうと思った理由は何だったのでしょうか?
蓬莱:大学3年時に就職活動を始めたとき、僕は「いつでも、どこでも、誰とでも働ける人」になりたいと思っていました。
大企業に就職すれば安定した生活を送れる時代ではないことはなんとなくわかっていて、じゃあこれからの時代の安定って何だろうと考えたときに「いつでも、どこでも、誰とでも働ける人」になることだと思ったんです。
僕のなかで、それはITエンジニアだったんです。エンジニアはPCひとつあれば時間帯関係なく、世界中のどこにいても仕事ができるし、スキルさえあればあらゆる業界で活躍できます。
-それで、エンジニア未経験OKのスタートアップ企業に入ろうと思ったんですね。
蓬莱:はい。でも、就活を始めた当初は全くの未経験でエンジニアになるのは無理だと思って、営業職に就こうとしていたんですよ。営業スキルの高い人も、自分のなりたい像に近いものがあると感じていたので。
学生時代の長期インターンでも営業の仕事を経験して、就職活動でも営業職をメインに受けていたのですが、直感的にエンジニアがいいって思っていた気持ちを無視できなくて。大学4年の9月にイチから就活をやり直して、未経験OKでエンジニアを募集していた前の職場に入社することになりました。
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未経験でエンジニアになった後、プログラミングは独学した
-前職の仕事内容を教えてください。
蓬莱:前職はペット業界向けのインターネットサービスを展開するスタートアップ企業で、新規サービスの立ち上げを含め、3つの自社Webサービスの開発とディレクションを経験しました。そのうちの1つのサービス開発では、設計から実装まで一貫して担当させてもらいました。
ディレクションに関しては、業務委託のエンジニア・デザイナーの方への指示出しや進捗管理などですね。開発業務だけでなくディレクションも担当したことで、プロジェクトの全体を把握し、チームで円滑に仕事を進めるためのノウハウを身につけることができました。
-未経験で入社して、技術はどのようにして学びましたか?企業の研修や先輩エンジニアに教わる、という部分も多かったのでしょうか?
蓬莱:会社でプログラミングを教えてもらうことは、ほぼなかったですね。
前の職場は仕事に対する当事者意識をとても大切にしていたので、未経験であってもエンジニアとして企業に所属している以上、わからないことは自分で解決しながら仕事を進める必要がありました。次に業務で何をするのかも含め、自分で考えて提案しなければならなかったので、厳しい環境ではありましたがエンジニアとして自走していく力は育めたと思っています。
ただ、自分より少し前からインターンとして働いていた同期が1人いたので、彼から学んだことは多かったですね。初めて開発環境を構築するときは彼のアドバイスがとても参考になりましたし、質問できる同期がいることは心強かったです。
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未経験からフルスタックエンジニアになるまでにやった7つのこと
-Webサイトのサーバーサイドからフロントエンド、iOSアプリ開発まで、たった1年の間に経験されたとは思えないほど、蓬莱さんは幅広い業務を担当されていましたよね。この1年間、未経験の状態からエンジニアとしてのスキルを磨くためにやってきたことを具体的に教えてください。
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1. とりあえずやってみる
蓬莱:まず飛び込んでみる、やってみるというのは大事だと思います。勉強してからやるんじゃなくて、とりあえずやってみる。わからないことが出てきたら、そのタイミングでネットで調べて解決します。
-未経験だと、何がわからないのかわからない、ネットで調べる際にも何を調べていいかわからない人も多いと思うのですが、具体的にどのようにして解決したのでしょうか?
蓬莱:そうですね。僕が最初に担当したのは既存のWebサービスの機能拡張と改善だったので、まずは元のプログラムを見てコピペしてみたり、一部を置き換えしたりして動かしてみる、といったことを行いました。間違っているとエラーが出るわけですが、解決方法を調べるときにエラー文をそのまま検索にかけることはしないようにしていました。
まず、英語のエラー文を必ず読んで、意味がわからない箇所だけを抜き出して検索したり、エラーの原因となっているであろう箇所に当たりをつけて、いくつかキーワードをピックアップして検索したりします。そうすると、大体同じような状況に置かれている人の記事を見つけることができました。
キーワードの見つけ方としては、もしも自分がエラーを解決した立場だとして、解決方法を記事としてまとめるんだったらどのキーワードをタイトルにするか?という視点で探すと答えが導きやすかったです。
-記事を書く立場の視点ですか。
そうですね、記事のタイトルには記事内容のもっとも重要なポイントを持ってくるはずなので。スタートアップのWebサイト開発ということもあり、技術的にものすごく難しいことをやる必要はなかったので、ネット検索と本を読むことで大体のことは対応できました。
2. 新しい業務に入る直前に、技術書を読む
蓬莱:とりあえずやってみるを繰り返すと、徐々にプログラムの中身がどうなっているのかがわかるようになってきて、そうすると次にやるべき仕事、学ぶべき技術が見えてくるようになりました。
例えば、自社サービスのユーザーの認証・管理を行うWebAPIの開発をしなければならないから、開発に必要になるOAuth2.0を学ぶ必要がある、といった具合です。
そうやって次に何をすべきかわかったら、業務に必要な技術書を読むようにしていました。本は読むタイミングがとても大事だと思っていて、いつも業務に入る1週間前を目安に1冊の本を通しで読んでいました。
実際にこのやり方で読んだ『JavaScript本格入門』(技術評論社、山田 祥寛)や『たのしいRuby』( SBクリエイティブ、高橋 征義・後藤 裕蔵)、『プロになるためのWeb技術入門』(技術評論社、小森 裕介)などは業務を進める上でとても役に立ったと思います。本の内容が記憶に残っているうちに業務に入ることで「自分は何がわからないのか」がわかるようになったんです。
僕は大学時代、英語の勉強に力を入れていたんですが、プログラミングの勉強も英語の勉強も本質は同じだと思っています。例えば、英語が全くわからない状態でテストを受けても、自分がどの文法を間違えたのかもわからないと思うんです。でも、1冊本を読んでいれば「自分はbe動詞の使い方が間違っているんだな」というのがわかるので、その項目を読み返せば理解できるようになります。
業務でつまずいたとき、わからない部分を細分化して考えられるようになるので、業務に入る直前に本を読むのは効率的だと考えています。
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3. 業務に必要な技術だけを集中して学ぶ
蓬莱:僕はこの1年間、エンジニア業務に必要なことだけを集中して学んできました。業務に必要のない新しい技術や言語などはいっさい勉強しなかったです。いかに業務を早く効率的に行えるかに重点を置いていました。
業務中も“とりあえずシステムが動くこと”を優先し、わからないことはすべてメモして週末にまとめて調べるようにしていました。仕事では常に成果を出すことが求められますから、完璧なものを作るよりも前に進むことを重視しました。
4. 第一線で活躍する現役エンジニアをメンターにつける
蓬莱:エンジニアになって約9ヶ月はひとりで技術を学んできたのですが、人に教わった方が圧倒的に早く成長できると思い、メンターとなってくれる人を探すことにしました。
-メンターはどのようにして探したのでしょうか?
蓬莱:『PGColony(※)』というエンジニア仲間やメンターを探せるWebサービスを利用しました。そこで、動画配信サービスを手がける大手企業のエンジニアの方が書き込みをされていたので、連絡を取りました。
実際にお会いしてみると、その方自身がエンジニアという仕事をすごく楽しんでいることが伝わってきて、この人から技術を学びたい!と心から思ったんです。その後、無事メンターをお願いできることになり、2017年1月から前職を退職する5月まで週1回1時間、オフラインで技術を教わっていました。
-具体的にどんなことを教わってきたのでしょうか?
蓬莱:基本的には、今後の仕事で必要になることを先回りして教えてもらっていました。
例えば自社サービスのiOSアプリを開発するときには、アプリの要件定義から実装方法まで、一から一緒に考えていただきました。
どんな機能をつける必要があるのか、どうやったら実装できるのかはあらかじめ自分で把握しておいて、メンターの方にはいくつかある実装方法の中でどれを選択すべきかのアドバイスをもらうようにしていました。状況に応じて最適な選択を行うための考え方を学べるのは、とても貴重な機会だったと思います。
週1回のオフライン以外でも、プログラミング中にわからないことがあればSlackで質問すれば答えてもらえるので、メンターの方には本当によくしていただきました。
(※)編集部注:2017年12月、サービス提供が終了しました
5. 数ヶ月先までマイルストーンを設定する
蓬莱:これはエンジニアとしての働き方に関わってくるところですが、僕は前職で開発を進めるときは、あらかじめ数ヶ月先までのマイルストーンを設定するようにしていました。
報告・連絡・相談を行えていないと上からのマネジメントが細かく入ってきて、その分開発に割ける時間が減ってしまうと思ったからです。それは避けたかったので、最初にマイルストーンを設定・共有し、定期的に進捗を報告することで、上長に安心して仕事を任せてもらえる環境を作りました。
iOSアプリの開発ではAPI側の開発も行う必要があったので、ページ単位でスケジュールを立て、5ヶ月先の予定まで共有していました。
マイルストーンの設定は、この先の自分に必要なスキルを前もって理解することにも繋がるので、次に読むべき技術書を選んだり、メンターにアドバイスをもらったりする上でも役に立ちました。
6. 目標を細かく設定する
蓬莱:少しでも自分の成長を実感するために、フェーズごとに目標工数を設定していました。メンターの方に「メンターの方だったらこの機能はどのくらいで実装できますか」、「未経験の場合はどのくらいかかりますか」と聞いて、メンターの方なら2ヶ月、未経験なら3ヶ月と回答があったら、僕は2ヶ月ちょっとで完成させよう、といったやり方です。
目標を設定したら、あとは達成できるようにひたすら頑張るんですが、そうやって一つひとつ目標をクリアすることで「自分でもやればできる」という成功体験を得ることができました。エンジニアとしての自信をつける上でも、目標を設定することは効果があったと思います。
7. 実務に役立つテーマの勉強会に参加する
蓬莱:これはどちらかというと今後やっていきたいことなのですが、企業が自社サービス開発の裏側について解説するものや、若手エンジニアを対象とした勉強会は特に参加したいと思っています。
実際に行ってみてよかったのは、サイバーエージェントさんが主催しているBattle Conference U30という30歳以下の若手エンジニア向けの勉強会です。
30歳以下のエンジニアなら誰でも登壇できて、登壇者が仕事で取り組んでいることや、プライベートで作っているものについての発表をするんです。自分の業務で真似したくなるような実践的な話がバンバン出てくるので、刺激的でとても楽しかったです。
仕事じゃないと、エンジニアは続けられなかったかもしれない
-蓬莱さんはこの1年間、”仕事に役立つかどうか”を軸に学ぶべきことの取捨選択を行ってきたんですね。
蓬莱:そうですね。未経験でエンジニアになり、今日まで続けてくることができたのは、仕事としてプログラミングを経験できたことが大きいと感じています。
たぶん、プライベートで自分の勉強のためだけに、誰にも使ってもらえないWebサービスを作ろうとしても続けられなかったと思います。
僕は何らかの社会貢献、その対象はチームだったりユーザーだったりするんですが、社会に価値を提供することに達成感を感じるので、仕事でエンジニアとしてのキャリアをスタートできたのはよかったなと思います。
-未経験で入社して1年経って、転職しようと思った理由は何ですか?
蓬莱:エンジニアとしてもっと成長したいと思ったからですね。もちろん、前の職場で引き続き働いていても成長はできますし、自分にやれることはまだまだあったと思います。
でも、2017年に入ってメンターやハイスキルな若手エンジニアに出会ったことで、こういう人たちと一緒に働いて、もっともっと自分の成長速度を上げていきたい、社会に与える価値を大きくしていきたいと考えるようになったんです。
-だから、優秀なエンジニアが多く在籍していることを軸に、メガベンチャーをメインに転職先を検討されていたんですね。
蓬莱:そうですね。今まではサーバーサイドからフロントエンドまで、サイト全体の開発に携わってきたので、サービスを作り出す面白さを思い切り味わうことができました。そういった点では、大企業だと自分の業務範囲はこれまでよりも小さくなると思います。
でも、今は自分よりもうんと優秀なエンジニアと一緒に働いて技術を磨きたいですし、スタートアップでは選べなかった技術も新しく経験していきたいんです。
未経験から1年で大手IT企業への転職に成功できた理由
-最終的には大手IT企業に内定しましたが、ご自身のどこが評価されたと感じていますか?
蓬莱:難しい質問ですね…。現在の僕の技術レベルは、内定先のエンジニアの方々と比べると天と地の差があると思っています。だから、スキル面は評価の対象になっていないと思います。
ただ、内定後に採用担当の方にお会いした時、意欲の高さと前のめりな姿勢が印象に残っていると言っていただいて。だから、この1年間の技術を学んできた姿勢や向上心の高さは評価していただけたのかなと思います。
-蓬莱さんの場合、1年間で経験してきた業務量が圧倒的に多かったですよね。技術レベルにおいても、1年間で身に付けたスキルという点では、やはり企業側の評価も高かったです。1年間、1日1日を全く無駄にしない姿勢に私も驚かされました。
蓬莱:確かに新卒で大手に入るスキルを持っていなかったので、転職活動ではこの1年間の取り組みをしっかり企業に見せたいという思いがありました。
-年収も大幅にアップされましたね。
蓬莱:年収についても、今の自分に提示された年収額相応のスキルがあるわけではないので、早く成果を出せるようにがんばります。
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未経験でセキュリティエンジニアになれる?求人や必要なスキルを紹介
エンジニア未経験なら、まずは作ることの楽しさを実感してほしい
-ありがとうございました。最後に、蓬莱さんのように未経験からエンジニアになりたいと考えている方が身近にいるとしたら、どんな言葉をかけますか?エンジニアになりたいと思いながら、あと一歩踏み出せない人ってたくさんいると思うんですよ。
蓬莱:エンジニアという職業に興味がある人には、まずは何か作ってみることをお勧めします。最初から体系的に学ぼうとするんじゃなくて、自分の興味のある言語をひとつ選んで、『ドットインストール』や『Udemy』、『UDACITY』などのオンライン学習サービスを利用しながら、簡単なものでいいから何か作ってみる。
完成したとき「楽しい!」って思えるんだったら、他にも色々作ってみて、僕のように未経験OKの企業を探してエンジニアとして就職することに挑戦してみてもいいんじゃないでしょうか。
僕は初めてプログラミングを経験したとき、本当に楽しかったんです。楽しいから学びたいと思うし、新しいものを作りたいという意欲も沸いてきます。まずはプログラミングに触れてみて、自分の気持ちを知るところから始めてみるといいと思います。
未経験からエンジニアになりたい方はレバテックキャリアへ
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フルスタックエンジニアに関するよくある質問
フルスタックエンジニアに関して、よくある質問と回答をまとめています。フルスタックエンジニアを目指す方にとっては、フルスタックエンジニアになるロードマップや 器用貧乏と言われないコツ、年収、必要な資格などは気になる内容でしょう。
また、フルスタックエンジニアはいらないと言われる理由についても興味がある方も少なくはありません。これらのよくある質問と回答をフルスタックエンジニアへの転職にお役立てください。
Q1. フルスタックエンジニアになるロードマップを教えてください
まずはコーディングや単体テストから始め、エンジニアとしての基礎をしっかりと固めましょう。また、ディレクションやマネジメントにも挑戦し、幅広い経験を積むことが重要です。
さらに、フルスタックエンジニアとして活躍している人をメンターに迎えることで、貴重なアドバイスを得られ、成長を加速させることができます。
Q2. 器用貧乏と言われないフルスタックエンジニアになるにはどうすればいいですか?
業務領域の幅が広がるほど「社内のお助けマン」となりやすく、結果として器用貧乏というような損な評価を受けることがあるのがフルスタックエンジニアです。
「自分の専門分野を持つ」「断れる仕事は断る」などの対策方法がありますが、プロジェクトマネージャーなど上流工程を受け持つキャリアを志すのも一つの手です。
Q3. フルスタックエンジニアの年収はどれくらいですか?
フルスタックエンジニアの平均年収を、2024年9月16日時点のレバテックキャリアの求人情報より算出しました。「フルスタックエンジニア」で求人検索を行い、上位表示された30件の求人の上限年収と下限年収の平均値から導き出した、フルスタックエンジニアの平均年収は約783.5万円でした。
Q4. フルスタックエンジニアになるために資格は必要でしょうか?
特別な資格は必要ありません。しかし、取得しておくと手当がついたり、実務に活かせる資格もあります。ITストラテジスト試験、システムアーキテクト試験、プロジェクトマネージャ試験などは、特に実務において役立つ面も多いため、積極的に挑戦してみると良いです。
Q5. フルスタックエンジニアはいらないと言われる理由は何ですか?
フルスタックエンジニアはいらないと言われる主な理由は、幅広いスキルの定義が曖昧で信頼性に欠けることや、専門分野を持つITエンジニアに比べて知識が浅くなりがちな点が挙げられます。また、品質を重視する組織では、スピード感が特徴の業務スタイルが適さない場合もあるためです。
まとめ
近年では、「フルスタックエンジニア」という名称は採用におけるエンジニア職種の一つとしては期待が大きすぎるため使われる機会は減っています。そのため、マルチな工程、技術領域に対応できるエンジニアのポジションやスキルを表現する言葉となりつつあります。
しかしながら、フルスタックに活躍するエンジニア人材は多くの企業、プロジェクトで求められていることも事実です。エンジニアとして理想的な姿の一つであることに変わりはないでしょう。
本記事でインタビューした蓬莱将太郎(ほうらい しょうたろう)さんは、プログラミング未経験でWeb系スタートアップ企業に新卒入社し、Webサービスの開発などに携わりながらフルスタックなスキルを身につけ、社会人二年目で大手IT企業のサーバーサイドエンジニアの職を掴み取りました。
蓬莱さんのケースは未経験からでもフルスタックなエンジニアになることができる可能性を示しています。「未経験からエンジニアになりたい」「独学だけど、自分のスキルに価値があるのか知りたい」という方は、レバテックキャリアのキャリアアドバイザーに相談してみるのも有効な手段です。
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