転職に役立つ制御工学に関連する資格も紹介します制御エンジニア・制御系エンジニアとは?仕事内容やおすすめ資格も紹介

最終更新日:2022年8月30日

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制御エンジニアとは、自動車やエアコン、スマートフォン、ロボットなど、現代社会に欠かせない電気製品の制御設計を担当する仕事です。IoT時代の到来により、制御エンジニアの需要は非常に高まっています。

この記事では、制御エンジニアとはどんな職種なのか興味があるエンジニアの方に向け、制御エンジニアの具体的な作業内容や役割、組み込みエンジニアとの違いに加え、必要な資格・スキルまでご紹介します。

制御エンジニアとは

制御系エンジニアとは、機械動作をコントロールするシステムを開発することがメインの役割であるエンジニアです。業務フローは他のエンジニアと同じで、クライアントとの要件定義、システム設計、開発、テスト、といった流れです。プログラミングなど開発スキルだけでなく、機械についての知見も求められます。

制御エンジニアの仕事内容

制御エンジニアが対象とする制御システムは、スマートフォン、家電、ロボットなどの機器を制御します。つまりこれらの機器の制御システムを作るのが制御エンジニアの仕事ということです。具体的な業務フローは上でご説明した通り他のエンジニアと同じです。

制御エンジニアが使用するプログラミング言語は、C言語、C++、Javaなどです。アセンブリ言語が使用されることもありますが、登場機会は減っています。

要件定義

要件定義は、制御エンジニアに限らずシステム開発の最初に行う工程です。顧客と要件を話し合い、この要件に基づいて開発を進めます。要件定義を行うためには、技術的な知識だけでなくコミュニケーションスキルが求められます。

顧客がシステムに詳しい場合もあればそうでない場合もあるので、顧客の理解に合わせてわかりやすく説明する力や、顧客の要望をうまくかみ砕いて認識のズレが生じないようにヒアリングするスキルが求められます。

システム設計・開発

制御システムも他のシステム同様に、設計を行ってから開発を進めます。設計の内容はプロジェクトによって異なりますが、大枠の基本設計、プログラミングベースで細かく記載された詳細設計などです。設計書を元に開発を進めることで、手戻りが少なく効率的に作業が進みます。

システム導入

システムが完成したら、顧客に納品します。この納品はシステム導入とも言われます。システム導入をしたら、顧客に使い方を説明したり、アフターフォローをする場合もあります。契約によっては保守・運用も行います。

制御エンジニアと組み込みエンジニアの違い

制御エンジニアに対して、機械が正常に動作するためのソフトウェアを開発したり、制御エンジニアが開発した制御システムを実際に機器の中に組み込んだりするのが組み込みエンジニアです。

企業によっては、制御系のシステムを開発するのも組み込みエンジニアが担当することもあり、お互いに関係性の強いポジションにあると言えます。求人情報などでは、スキル条件として制御系・組み込み系両方の技術力を求めているケースも少なくありません。

制御エンジニアに必要なスキル

制御系エンジニアに必要なスキルをご紹介します。

プログラミングスキル

制御システムを開発するのにプログラミングは必須なので、プログラミングスキルが必要です。具体的な言語としては、C言語、C++、アセンブリ、Javaなどが挙げられます。制御システムで使用頻度が多いプログラミング言語を選んで勉強することが重要です。

自動制御の基礎知識

エンジニアが対象にするシステムの種類はいろいろありますが、制御エンジニアが対象としている制御システムは特殊と言えます。たとえばトレンドであるWebシステムやスマホアプリとは大きく異なります。そのため、自動制御システムに関する基礎知識を身につける必要があります。

ハードウェアの知識

制御システムはマイコンと呼ばれる小さなチップなどにプログラムが組み込まれたものです。そのため、パソコン、サーバー内だけで完結するシステムとは異なり、独自のハードウェアが必要となります。制御システムならではのハードウェア知識を身につけておくべきでしょう。もちろんIT全般のハードウェア知識もある程度必要になります。

論理的思考力

制御エンジニアを含め、エンジニアはコンピューターに向かってプログラミング言語で指示を与えています。プログラミングの工程を担当しない場合も、プログラミングのための要件定義や設計を行っています。コンピューターに感情やニュアンスは伝わらないので、常に論理的である必要があります。

また顧客やチームメンバーとのやり取りもシステムに関する内容が中心なので、結果としてコミュニケーションも論理的になるでしょう。エンジニアは職業上論理的思考をベースにしなければ仕事が効率的に進まないということです。

コミュニケーションスキル

エンジニアは顧客やチームメンバーとコミュニケーションを取る必要があるので、コミュニケーションスキルは必須です。ひとことにコミュニケーションスキルと言ってもその定義は様々ですが、エンジニアの場合は物事を正確に伝える能力や、正確に聞く能力が求められます。上でもご説明した通り、システムを対象としている分正確性や細かさが求められるからです。

逆に言えば芸人のような面白いトークや合いの手は求められませんが、そういったスキルがあるとプロジェクト内での人間関係がより円滑になるなどのメリットはあるかもしれません。

制御エンジニアの転職に役立つ資格

制御エンジニアに必須の資格はありませんが、持っていると転職に役立つ資格はあります。具体的にどのような資格が転職に役立つのか、ご紹介していきます。

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は、制御エンジニアに限らずITエンジニア全般におすすめの資格です。国家試験で知名度が高く、幅広く一定の評価を得られる資格と言えるでしょう。応用情報技術者試験に合格することでITに関する幅広い知識を身につけられ、またさらに上位のスペシャリスト試験の科目が一部免除になります。

OCRES(OMG認定組込み技術者資格試験)

OCRESは組み込みシステムの設計、開発能力を問う試験です。国際標準化団体であるOMGが主催しています。OCRESは組み込みエンジニアの中で知名度が高く人気の資格ですが、制御エンジニアでもスキル証明に役立ちます。また世界中で試験が実施されているので、日本国内だけでなく海外でも評価されます。

JSTQB認定テスト技術者資格

JSTQBはJapan Software Testing Qualifications Boardの略です。名前の通りソフトウェアのテストに関する資格になります。制御システムは品質が特に重要視されるため、高いテストスキルを持っていることは評価につながります。設計や開発と比較して軽視されがちなテストですが、テストに着目して資格を取得していることは、他のエンジニアの差別化としても有効でしょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験は情報処理推進機構(IPA)が実施している資格試験です。内容は、組み込みシステムの要件、機能、性能、品質、セキュリティなどに関するものです。組み込みエンジニアの間で知名度の高い資格ですが、制御エンジニアにも同様におすすめできます。

ETEC(組み込み技術者試験制度)

ETECはEmbedded Technology Engineer Certificationの略で、日本語では組み込み技術者試験制度です。一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が運営しています。試験内容は、組み込みシステムのプラットフォーム、設計、開発、管理などに関するものです。クラス2(エントリレベル)とクラス1(ミドルレベル)の2種類に分かれています。

制御エンジニアのやりがいと厳しさ

制御エンジニアにはやりがいもあれば厳しさもあります。どの仕事でもこれは同じかもしれません。では制御エンジニアのやりがいと厳しさはどのようなものか、ご紹介していきます。

制御エンジニアのやりがい

まずは制御エンジニアのやりがいです。

携わった製品が世の中で使用される

制御エンジニアは他のエンジニアに比べ、携わった製品が世の中で使用される喜びを感じることができます。たとえばインフラ系のエンジニアだと自分が手掛けたものが消費者の目に直接触れることはなく、Web系のエンジニアであってもサービスはWeb上にあるので直接販売されているようなことはありません。

スマホアプリのエンジニアも同様です。街中で消費者が商品を手に取る様子を見るようなことはないでしょう。その点で、制御エンジニアは携わった商品が物理的に販売されるのでやりがいを感じやすいと言えます。

最新技術に触れられるため成長しやすい

制御エンジニアが開発するシステムは、ハードウェア、ソフトウェアともにまだ世にないものであることも多いです。たとえば、これから発売される新型家電に組み込む制御システムを開発している場合、その家電もシステムもまだ世にないものです。最新技術に触れる機会が多いので、エンジニアとして成長しやすい環境です。

制御エンジニアの厳しさ

次に、制御エンジニアの厳しさです。

ミスが許されない緊張感がプレッシャーになることも

制御エンジニアが開発するシステムはハードウェアに搭載されるもので、そのハードウェアは市場に製品として出荷されることが多いです。そのため、制御システムにミスがあると企業へのダメージが大きい、消費者が怪我をしてしまうような可能性もある、といったことがあります。

制御エンジニアは他のエンジニアに比べてもミスをしたときの影響が大きいため、緊張感がプレッシャーになることもあるでしょう。

ハードウェアが存在しない段階で開発を行うことがある

制御エンジニアが開発する制御システムはハードウェアに搭載するものなのですが、対象となるハードウェアは多岐にわたります。そして、対象となるハードウェアがまだ世に存在しないこともあります。

制御システムと同時にハードウェアの開発も進み、最終的に組み合わせて市場に出すということです。制御システムの開発段階でハードウェアが完成していないと、ハードウェアの仕様が途中で変更になったり、ハードウェア担当者も正確に把握できていなくてヒアリングした仕様と異なることなどがあります。

ハードウェアの仕様が想定と変われば制御システム側も修正する必要があるので、制御エンジニアの大変さにつながります。
 

制御エンジニアの将来性

制御エンジニアには厳しさもあるがやりがいもあり、エンジニアにとって成長できる環境が用意されているということでした。では、制御エンジニアの未来はどのようなものなのでしょうか。

人材ニーズの拡大が予想される職種

制御エンジニアは今後需要が伸び、募集も多くなると予想されます。なぜなら、5G、IoT、AI化の加速、業務のシステム化、企業のコロナ禍でのツール導入などの影響により、制御システムの需要が伸びるからです。

もっと世界規模の大きな話では、たとえば自動車業界が自動運転の実用化に向けて動いているといった例も挙げられます。制御エンジニアの需要が伸びると言える要因は数多いので、スキルを身につけることで制御エンジニアとしてのキャリアを継続できるでしょう。もちろん他の職種へのキャリアアップ転職なども可能です。

たとえば、ITコンサルタント、プロジェクトマネージャーなどの上流工程の職種が挙げられます。

制御エンジニアの平均年収

制御エンジニアの平均年収は統計データによって異なりますが、会社員で400~700万円程度、フリーランスで700万円程度です。経験を積んでスキルを身につければ、平均年収よりも多い収入を得ることができます。

特にフリーランスの場合は会社が仲介に入らない分仲介料が発生しません。そのため、平均の倍以上の収入を得ているエンジニアも珍しくはないでしょう。

まとめ

制御エンジニアは物理的なハードウェアに搭載する制御システムを開発するエンジニアです。仕事内容は要件定義、設計、プログラミング、テスト、と他のエンジニアと同じ流れです。制御エンジニアは組み込みエンジニアに近いですが、他のエンジニアと比較するとスキルとしては特殊です。

特殊なスキルを持っている分市場価値があり、また制御システムは今後需要が伸びると予測されます。制御エンジニアとして働き続ける上でメリットと言えるでしょう。また制御エンジニアとしてキャリアを積めば、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど上流工程の職種に転職、もしくは独立することが可能です。

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