VBAを使った業務効率化経験は、事務職で特に評価されやすいVBAは転職に役立つのか?事務職・エンジニア職におけるスキルの違いも解説

最終更新日:2020年3月25日

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VBA(Visual Basic for Applications)は、マイクロソフト社のOffice製品に搭載されているプログラミング言語です。VBAを活用することでWordやExcelを使った事務業務を効率化することができるため、スキルを有していると評価される傾向にあります。ただし、目指す先が事務職かエンジニア職かによって、必要なスキル・経験に差があるため、志向に合わせた進路選択が必要です。この記事では、VBAを使った転職に必要なスキル・経験・実際の年収例などを紹介します。

1. VBAの需要と将来性

まず、VBAの需要と将来性について解説します。

15年以上続く底堅い需要がある

VBAはOffice製品がインストールされていればすぐに使用できるため、開発環境の構築コストが非常に小さいという特長があります。Office製品は1993年に登場して以来、企業の事務処理やデータ集計などに活用されており、事務処理の定番ツールであるといえます。パソコン・デジタル家電製品関連の販売数を調査しているBCNのデータ(※)によれば、表計算・グラフソフトにおけるExcelのシェアは圧倒的で、7~9割以上のシェアを10年以上維持しています。
 
※参考:BCN「BCN AWARD 表計算・グラフソフト」

なぜVBAの需要は続くのか

VBAは、頻繁に使用される業務アプリケーション(Word、Excel、PowerPoint)にデータ抽出やセル自動操作といった機能を付与できるため、即効性の高い業務効率化対策として支持されています。また、集計・分析・自動計算など、事務作業で必要な処理を幅広く実装できることも強みです。特にExcel VBAのスキルは、いわゆるバックオフィス(人事・経理・営業事務・カスタマーサポートなど)の幅広い職種で評価される、汎用性が高いスキルだと言えるでしょう。

さらに、システム開発の分野でも、中小企業向けであればExcel VBAのスキルが多いに活用できます。中小企業ではIT予算が限られているケースが多く、IT投資額を下げることを目的に、Excel VBAを活用してシステムを構築するケースが多いためです。

よって、数万件レベルの大量のデータを集計・分析する用途にこそ向かないものの、数人~数十人規模の会社で使う業務アプリ開発や事務職向けの業務効率化対策としては、引き続き需要が継続すると考えられます。

2. 転職で評価されるスキル・経験

次に、VBAのスキルを活かした転職で、持っていると評価されやすいスキル・経験について「事務職」「エンジニア」の2パターンに分けて解説します。VBAは、どちらかといえば事務職の転職市場で評価されるスキルです。エンジニア向けの転職市場でも評価されないわけではありませんが、VBAを主要スキルとした求人は非常に少数です。

事務職の転職で評価されるスキル・経験

事務職を対象とした転職では、VBAを使った事務作業効率化スキル、経験が評価されます。具体的には、次のようなスキル・経験です。

手作業の自動化に役立つコーディングスキル
セルの列幅や日付の自動調整など、事務作業で頻繁に発生する細かな作業を効率化する機能の実装スキルです。

書類の自動作成スキル
請求書、支払明細書、稟議書など、エクセルベースで作成する書類の自動作成機能を実装するスキルです。

バックオフィス部門の業務効率化経験
VBAの実装スキルだけでなく書類作成やリサーチなど、バックオフィス部門の業務を効率化した経験があれば、転職市場での強みになるでしょう。例えば、それぞれの書類作成に必要な項目を精査、手順の整理を行いつつ、VBAに落とし込むといった経験です。
 
事務作業は毎日必ず発生する作業のため、ドラスティックな効率化に二の足を踏んでいる企業が少なくありません。加えて、VBAによる効率化・自動化を外注するとコストに見合わないため、意外に効率化されていない企業は珍しくないのです。したがって、事務処理を行いつつVBAによる自動化・効率化を推進できる人材の評価は高い傾向にあります。

エンジニアの転職で評価されるスキル・経験

エンジニアを対象とした転職市場では、VBAのみを必須スキルとした求人は稀です。システムエンジニアやプログラマーとしての基本的なスキル・経験(設計、プログラミングなど)に付随する形でVBAを習得していると、より評価されやすくなると理解しておきましょう。

システム間連携の開発スキル、経験
エクセルファイルから基幹システムへのデータアップロード・ダウンロードツール開発など、異なるシステム間をつなぐシステム間連携の開発スキル・経験は評価の対象となります。Excelで作成した業務用ファイルをと基幹システムとの連携は、業務効率化対策として広く用いられています。そのため、一定の需要があります。

帳票関連の開発スキル、経験
企業では日常的に管理会計資料などのさまざまな帳票を作成・出力します。また、帳票の電子化はコスト削減や業務効率化対策として広く浸透しています。特に、集計したデータから帳票テンプレートへのVBAによる自動入力は、よくある自動化対策です。VBAに対応できる帳票テンプレートの開発スキル・経験があれば、評価の対象となるでしょう。

外部プログラムとの連携スキル、経験
Windows APIは、Windows系OSに標準搭載されている機能です。Windows APIでは、開発した外部プログラムを利用してWindowsの任意の機能・データを呼び出すことができます。さらにWindows APIはExcel VBAからも呼び出せるため、ExcelからWindows API経由で様々な機能・データを呼び出せるわけです。複雑な処理を求められる業務アプリケーション開発では、Office製品のみでは実装不可能な機能を必要とするため、VBAとWindows APIのスキル・経験が活きるでしょう。
 
このようにエンジニアに求められるVBAスキル・経験は、システム開発の一部で活かされるものが大半です。したがって、エンジニアがVBAを使って転職する場合は、複数の言語で構成されたスキルセットの中にVBAがあることが前提となります。つまり、JavaやC++、PHPといったシステム開発の現場でよく使用される言語とともにVBAを習得していると、評価されやすくなるでしょう。また、近年はRPAによる業務効率化対策やクラウド環境のインフラ運用業務自動化などでも、VBAが評価される傾向にあります。

3. VBAスキルを活かして転職した場合の年収例

最後に、実際の求人からVBA関連求人の年収を紹介します。

事務職向け

会計監査・コンサルティング企業
【想定年収】330~450万円
【業務内容】サンプル対象の精査、サンプル抽出、リスト作成、エビデンス照合、文書化など
【求められるスキル・経験】簿記、会計に関する資格や業務経験、ExcelVBAやVLOOKUP関数スキル

エンジニア向け

医薬品・医療機器メーカー(社内SE)
【想定年収】400~720万円
【業務内容】基幹システムの運用管理、新規システムの企画、インフラ及びサーバーの構築・保守・管理
【求められるスキル・経験】何らかのシステムの開発・運⽤・管理の経験
 
事務職は、VBAスキルとセットで「経理」「簿記」「営業事務」などの経験があると評価されやすいでしょう。理由は、VBAを使った業務効率化の際には、帳票や営業資料の最適なフォーマットも同時に検討することが多いためです。
 
一方、エンジニアはVBA単体での評価よりも、「ヒアリングと要件定義」「社内システムの企画・運用経験」「外部ベンダーとの折衝経験」「ERP、CRMの運用経験」など、社内システム全般の企画・運営など上流工程の経験があると年収が高くなりやすい傾向にあります。

4. まとめ

今後もOffice製品がビジネスツールとして世界的に使用される限りは、VBAスキルの需要は続くでしょう。事務職を志望する場合は、VBAを用いた業務効率化スキルは評価されやすいですが、エンジニアとして転職を希望する場合は、VBAのスキル単体での評価は得られにくい傾向にあります。エンジニア職でVBAを活かすのであれば、システムの設計スキルやその他の言語でのプログラミングスキルも併せて身につける必要があるでしょう。

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