クラウドの資格17選!初心者向けの難易度解説や取得の利点

最終更新日:2024年3月12日

近年、企業や組織の業務はIT基盤上で業務システムを活用する前提となっている場合がほとんどです。そして、そのIT基盤の構築において第一の選択肢となっているのは、クラウドサービス上のサーバでシステムを稼働させる形態となっています。もはやITインフラの構築は「クラウドファースト」を前提とすることが一般的です。

クラウド環境の活用が進む状況下、クラウドの知識やスキルがあるエンジニアの需要は年々拡大しています。今後将来性の高いクラウドエンジニアは、キャリアパスの選択肢として大いに検討すべき職種です。クラウドエンジニアを目指す場合には、クラウドに関する資格取得とそのための体系的な学習がおすすめです。クラウドに関する資格の取得は、転職活動において能力を証明できるため、クラウドエンジニアになるための効率的な取り組みとなります。

本記事では、クラウドに関する資格の取得を検討しているエンジニアの方に向けて、クラウドエンジニアへ近づくためのおすすめ資格や資格取得のメリット、資格比較のポイント、学習時の注意点などについて解説します。

この記事のまとめ

  • クラウドエンジニアとは、クラウド環境でのシステム設計や構築および運用、保守などを担当するエンジニアのこと
  • 初心者がクラウド関連資格を目指すならAWSやGCP、Azureといった3大クラウドの認定資格の取得がおすすめ
  • クラウド関連資格を取得するメリットは、広範な知識を体系的に身につけられることや対外的にスキルの証明ができるなどがある
  • クラウド関連資格に関する学習の注意点は、学習計画・目標を立てるや1つの資格の学習に絞り込む、実践学習も平行して行うなどがある

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クラウドエンジニアとは

クラウドエンジニアはITインフラの設計、構築、運用・保守に携わるインフラエンジニアの一種です。インフラの構築においてクラウドサーバ、クラウドサービスを活用することに特化したエンジニアといえます。

ただし、各種のインフラエンジニアの間で明確な職種の区別があるわけではありません。サーバーやネットワークの構築においてもクラウドの活用は有力な選択肢の一つとなってきているため、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアといった、他のインフラエンジニアとの垣根は薄くなってきています。

クラウドエンジニアは、クラウドサービスを駆使して多様な機能や処理を構築することがあります。また、他のインフラエンジニアと比べて、アプリケーションに近い分野とのつながりが深いです。

クラウドエンジニアに必要とされる知識・スキルの中心となるのは、インフラの基礎知識とクラウドサービスに関する知識、活用スキルです。

一つ目のインフラ領域の基礎知識を具体的にあげると、サーバーやネットワーク、OS、仮想化、データベースなどのミドルウェアが対象となります。クラウドエンジニアのメインミッションはクラウドを活用してITインフラの構築を行うことです。まずは構築するインフラについて知っていなければなりません。

それに加えて、二つ目に必要となるのがクラウドに関する知識・スキルです。クラウドベンダーとサービスを知り、その中から要件に合った最適なサービス選定をできることが求められます。また数多あるクラウドサービスを組み合わせて、要件に沿った機能、処理を検討、構築するスキルも必要とされます。

関連記事:クラウドエンジニアの需要が高い理由を解説!将来性や年収も紹介

代表的なクラウドサービス

クラウドサービスの選択肢は多岐にわたります。国内で人気のある代表的なクラウドサービスとしては、Amazonが提供するAWS(Amazon Web Services)やGoogleのGCP(Google Cloud Platform)、MicrosoftのAzure(Microsoft Azure)などがあります。以下では、これらの国内で人気の代表的なクラウドサービスについて、詳しく紹介していきます。

AWS(Amazon Web Services)

Amazon Web Services(AWS)はEC最大手Amazonによるクラウドサービスです。調査会社ガートナーによる2022年のIaaS世界市場調査では、AWSは40.0%とトップシェアを持っているという結果でした。業界のデファクトスタンダードに位置しており、全方位で高水準のサービスを提供しています。

代表的なサービスとしては仮想実行環境を提供する「Amazon EC2」やDockerコンテナサービスの「ECS」などが挙げられ、実績と使いやすさが評価されています。

GCP(Google Cloud Platform)

Google Cloud Platform(GCP)は、Google社の提供するクラウドコンピューティングサービスです。他のGoogleが提供するサービスと同様に、高水準の速度、安定性、セキュリティを誇ります。GmailなどのGoogle製品との連携機能が充実していることも一つの特徴です。AIや機械学習など先端ITの分野で強みを持っています。

GoogleはGCPの提供に向けて日本国内にもデータセンターを設置しています。Googleが独自に開発したネットワーク機器を用い、急激なトラフィック増減に対して高い耐久性を持ち、安定性や可用性の面でも評価されています。

Azure(Microsoft Azure)

Microsoft Azureは、PC向けOSとして最大のシェアを持つWindowsを提供しているMicrosoftによるクラウドサービスです。Azureの特徴は「オンプレミス環境との親和性の高さ」にあります。「Officeシリーズ」のクラウド版である「Office365シリーズ」や、Active Directoryのクラウド版「Azure AD(Azure Active Directory)」によって、オンプレミス環境のスムーズなクラウド移行が可能な点が強みです。

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クラウドエンジニアへ近づくためのおすすめ資格一覧

本項では、クラウドエンジニアに近づくためのおすすめ資格を紹介します。おすすめ資格としては、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などの情報処理技術者試験のほか、「AWS(Amazon Web Service)」「GCP(Google Cloud Platform)」「Azure(Microsoft Azure)」の3製品に関する資格や周辺領域の技術者向け資格などがあります。

情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営するITエンジニア向けの資格試験です。経済産業省により認定される国家資格でもあります。

本資格の保有によりエンジニアとしてエントリレベルのスキルを示すことが可能です。試験の対象範囲は広く、ハードウェア、ソフトウェア、システム開発技法、プログラミングなどITに関する幅広く基礎的な知識が必要とされます。

クラウドを扱うエンジニアにとっても、IT知識・スキルのベースを示せる資格となっています。

基本情報技術者試験 試験概要:情報処理技術の基本的な知識とスキルを証明する試験
出題方式:科目A・多肢選択式(四肢択一)、科目B・多肢選択式
試験会場:全国の指定試験会場
試験スケジュール:随時(CBT方式)
費用:7,500円(税込)
応用情報技術者試験 試験概要:情報処理技術の応用的な知識とスキルを証明する試験
出題方式:午前・選択式、午後・記述式
試験会場:全国の指定試験会場
試験スケジュール:春と秋の年2回
費用:7,500円(税込)
基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)によって運営される国家試験です。この試験は、高度IT人材としての基本的な知識とスキルが問われます。試験の出題範囲は、ITの基礎やプログラミング、経営戦略、法務に至るまで非常に多岐にわたります。IT業界を目指す学生や若手エンジニアの受験が多く、ITの基本的な知識を身につけたい方には最適の試験です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、情報処理推進機構(IPA)によって運営される、情報処理技術の応用的な知識とスキルを証明する国家試験です。この試験は基本情報技術者試験よりも上位に位置づけられており、多くのITエンジニアがスキルの向上を目指してこの試験を受験します。また、さらに高度な情報処理技術者試験を目指す前のステップとしても選ばれることが多いです。ITの多様な領域をカバーしている試験で、合格率は約20%とされています。

AWS認定

AWSには「AWS認定」と呼ばれる資格群があり、グレード・分野などで分類されています。AWS認定公式サイトによると、2022年8月時点で12種類のAWS認定資格が設けられています。日本国内でクラウドエンジニアとして活躍する場合の取り掛かりとしては、以下2つの資格取得がおすすめです。

AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト) 試験概要:AWSの基礎的な知識に関する資格試験
出題方式:複数選択または複数応答
試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:150 USD
AWS認定ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル) 試験概要:AWSを使ったクラウドシステム設計などに関する資格試験
出題方式:択一式または多肢選択式
試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:300 USD
AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)

AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)は「AWSを用いたシステムの設計や提案を行う、1年以上の実務経験を持つ人材」を想定した試験です。合格のためには、クラウドとAWSの基礎知識・SSHによるサーバー操作・最適なデータベースを選択するための知識などが必要になります。ポジションとしては上流工程から実装まで幅広く担当するSEなどが該当するでしょう。AWSの認定資格の中では初級レベルに該当し、AWSを扱ったことが無い人材が基礎知識を固めたり、実務経験を持つ人材が体系的に知識をまとめたりすることに役立ちます。

AWS認定ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)

AWS認定ソリューションアーキテクト(プロフェッショナル)は2年以上のクラウドシステム設計・実装経験を持つ人材を想定しており、AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)の上位資格にあたります。クラウドシステムの設計・移行・コスト管理・改善など管理者レベルの人材向けの問題が、ユースケース形式で出題されます。

難易度は、「経験2年程度の人材が100時間前後の学習を経て合格できるレベル」とされています。

Google Cloud認定資格

GCP(Google Cloud Platform)に関する技術的な知識・スキルを認定する試験としては、Google Cloud認定資格があります。これからクラウドエンジニアを目指す場合には、Associate Cloud EngineerやProfessional Cloud Architect、Professional Cloud Developerがおすすめの資格試験です。以下では、これらのGoogle Cloud認定資格を紹介します。

Associate Cloud Engineer 試験概要:GCPを用いたアプリケーションの配置、モニタリング、その他機能の管理を担う人材を想定した資格試験
出題方式:多肢選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:125USD(税別)
Professional Cloud Architect 試験概要:GCPを組織にフィットさせるための設計・開発・管理を行う人材を想定した資格試験
出題方式:多肢選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:200USD(税別)
Professional Cloud Developer 試験概要:GCP上でアプリケーション開発を行うエンジニア向けの資格試験
出題方式:多肢選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライ
ン 試験スケジュール:随時
費用:200USD(税別)
Associate Cloud Engineer(日本語可)

Associate Cloud Engineer(日本語可)は、GCPを用いたアプリケーションの配置、モニタリング、その他機能の管理を担う人材を想定した試験です。GCPもしくはクラウドソリューションに関する業務を6カ月以上経験した人材が対象で、管理側の業務に関する内容が多い傾向にあります。

クラウド関連業務の経験があれば、それほど難しいと感じることはないでしょう。15時間~30時間程度の学習で合格することが可能です。

Professional Cloud Architect(日本語可)

Professional Cloud Architect(日本語可)は、GCPを組織にフィットさせるための設計・開発・管理を行う人材を想定した試験です。受験対象者は1年以上の設計・管理業務を含む3年以上の実務経験が推奨されており、スケーラビリティやパフォーマンス、コストなどについても知見が必要になります。

分野ごとの難易度はそれほど高くないものの、GCPの製品について広範な知識を求められるため、合格レベルに達するには2〜3カ月の学習が必要になるでしょう。

Professional Cloud Developer

Professional Cloud Developerは、GCP上でアプリケーション開発を行うエンジニア向けの試験です。受験対象者は1年以上の設計・管理業務を含む3年以上の実務経験が推奨されています。主にクラウド上に配置されるアプリケーションのビルドとテスト、パフォーマンス管理に関する内容が出題されます。

Microsoft認定資格

Microsoft社の提供する技術について、そのスキルを認定しているのがMicrosoft認定資格です。Azureについても多くの認定資格が提供されており、クラウドエンジニアを目指す場合におすすめの資格を紹介します。

Azure Fundamentals 試験概要:Azureのの基礎的な知識に関する資格試験
出題方式:選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:12,500円(税別)
Azure Developer Associate 試験概要:Azureを活用したデザインや構築、テスト、メンテナンスの専門的知識に関する資格試験
出題方式:選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:21,103(税別)
Azure Fundamentals

Azure Fundamentalsはクラウドシステムに初めて触れる、もしくは経験の浅い人材を対象とした試験です。試験内容には、クラウドの概念やAzureの基礎的な機能・クラウドセキュリティ・プライバシーとコンプライアンスなどが含まれます。GoogleやAmazonが運営する初級資格よりも難易度は低いと言われています。合格までの勉強時間は20〜30時間程度と考えて良いでしょう。

Azure Developer Associate

Azure Developer Associateは開発者を想定した試験で、API活用・CLIやSDKを用いた実装・ストレージ活用やセキュリティ・C#に関する内容などが出題されます。C#が含まれるため、合格のためには一定以上のプログラミングスキルが必要となります。

CompTIA認定

ITに関する規格の標準化団体「CompTIA」が認定するクラウド関連の資格です。CompTIAは2000社以上の企業・3000以上の教育機関とパートナーシップを締結しており、グローバルに影響力を持つ団体です。CompTIA認定はベンダーニュートラルなスタンスをとっていることから、汎用的な知識とスキルの証明になりうるでしょう。

CompTIA Cloud Essentials+ 試験概要:クラウドコンピューティングの導入時に要求される知識や技術に関する資格試験 出題方式:単一・複数選択
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:10,503円(税込み)
CompTIA Cloud+ 試験概要:クラウド環境での業務、クラウドサービスの提供や運用の知識や技術に関する資格試験
出題方式:単一・複数選択
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:43,681円(税込み)
CompTIA Cloud Essentials+

CompTIA Cloud Essentials+はクラウド関連業務の経験がない人材、もしくは着任して間もない人材がターゲットとなる試験です。クラウドに関する基礎的な概念・ビジネス的な原則・管理とオペレーションといった内容が出題され、技術的な知識はあまり問われません。実際に対策問題集を使い、数時間の勉強で合格したとの報告もあることから、初学者でも合格を目指しやすい資格といえます。

CompTIA Cloud+

CompTIA Cloud+は組織におけるクラウドシステムの組込み・管理・運用を担う人材を対象とした試験です。ネットワーク・ストレージ・仮想化など技術的な内容に加え、実装のベストプラクティスなど実務寄りの内容も出題されます。クラウドやネットワーク関連の実務経験があれば、問題演習のみでの合格も難しくありません。

CCSP認定試験

CCSP認定(Certified Cloud Security Proffecional)は(ISC)²により運営されているクラウドに関するセキュリティ技術者のための試験です。次の6つの分野に対するスキルの保有が評価されます。


  • ・クラウドの概念、アーキテクチャ、および設計

    ・クラウドデータセキュリティ

    ・クラウドプラットフォーム、およびインフラストラクチャのセキュリティ

    ・クラウドアプリケーションセキュリティ

    ・クラウドセキュリティオペレーション

    ・法律、リスク、およびコンプライアンス


情報技術分野において最低5年の実務経験、うち3年は情報セキュリティ分野での実務経験者向けの試験であり、難易度は高めです。その分、世界で通用する資格でもあり、クラウドエンジニアの中でもセキュリティ領域に特化していることから転職では大きなアピールポイントとすることができます。

CCSP認定試験 試験概要:クラウドに関するセキュリティ技術者向けの資格試験
出題方式:四者択一
試験会場:指定のテストセンター
試験スケジュール:随時 費用:599USD

Linux技術者認定

LinuCはLPI-JapanによるLinux技術者のスキルを認定する資格です。3段階のレベルに分かれているのですが、最も優しいレベル1からクラウドに関わる内容についても出題されます。
クラウドエンジニアとしてLinuxサーバーを扱う業務で役立てることが可能です。

Linux技術者認定 試験概要:Linuxサーバーの知識やスキルに関する資格試験
出題方式:選択式と記述式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:16,500円(税込)

VMware認定

VMWare認定は仮想化ソフトウェアであるVMware ソリューションに関する技術保有を示す世界共通の資格です。クラウドと仮想化ソフトウェア技術には密接な関係があり、クラウドエンジニアとして仮想化についての技術力が示せることは有意なポイントとなります。

VMware認定 試験概要:VMware ソリューションに関する資格試験
出題方式:選択式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:15,193円(VCTA)、30,388円(VCP)、54,698円(VCAP)

シスコ技術者認定

シスコ技術者認定はネットワークエンジニア向けのベンダー試験です。大きくはエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパートの4段階にレベル分けされており、それぞれのレベルで対象領域ごとの資格試験が用意されています。ネットワークのスキルにあわせて、クラウドとの関連分野を探して資格取得を図るとよいでしょう。

シスコ技術者認定 試験概要:ネットワークに関するスキルを証明する資格試験
出題方式:選択式と記述式
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:15,400円(CCT)、36,960円(CCNA)※税込み

Oracle認定

ORACLE MASTERはインフラ領域の中でもミドルウェアであるデータベースに関するスキルを示す認定資格です。商用データベースとしてシェア1位を誇るOracle製品の、クラウド環境での活用についての知識・スキルを習得することができます。クラウドエンジニアの中でも、データベース系のサービスに従事するエンジニアに役立つ資格です。

Oracle認定 試験概要:Oracle製品の知識・スキルを証明する資格試験
出題方式:選択問題
試験会場:指定のテストセンターまたはオンライン
試験スケジュール:随時
費用:29,400円(プラチナは198,000円)

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって運営される高度技術者向けの国家資格試験です。ネットワークエンジニアとしての高いスキルを示すことができます。今日ではネットワーク領域でも仮想化技術を用い、クラウド環境と連携するネットワークを構築するシーンも増えています。

クラウドエンジニアでなおかつネットワーク領域において活躍したい場合には、大きなアピールポイントになります。

関連記事:ネットワークエンジニアの年収相場は?クラウド時代に起こる変化

ネットワークスペシャリスト試験 試験概要:ネットワークの設計や構築、運用、管理、保守に関する知識や技術を証明する国家試験
出題方式:午前Ⅰ午前Ⅱ多肢選択式(四肢択一)・午後Ⅰ午後Ⅱ記述式
試験会場:全国の指定試験会場
試験スケジュール:春期(4月)
費用:7,500円(税込)

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クラウド関連資格を取得するメリット

クラウド関連資格を取得するメリットとしては、広範な知識を体系的に身につけられることや就職・転職時に知識、スキルを対外的に証明できる、メジャーなプラットフォームの案件に参画するきっかけになる、資格手当が支給されて収入アップになるなどがあります。以下では、クラウド関連資格を取得するメリットについて解説します。

広範な知識を体系的に身につけられる

クラウドは仮想化、コンテナ、DevOpsなどの比較的新しい技術と相性が良く、組み合わせて利用されます。その実現には、既存インフラの知識に加えてクラウドの基礎的な知識を持ち、さらにはクラウド上での技術利用の知識を積み重ねる広範な技術的知見が必要とされます。

クラウド関連資格は、これらの知識・スキルを網羅的かつ体系的に学習でき、高い技術的知見を示せます。また、資格取得のための学習はクラウドエンジニアとしての基礎力を高めることにつながります。

就職・転職時に知識、スキルを対外的に証明できる

クラウド関連資格には、初級者もしくは実務未経験者向けの資格も用意されています。こうした資格を取得することで、アピール材料を持たない実務未経験者が、対外的に知識・スキルを証明することが可能です。

メジャーなプラットフォームの案件に参画するきっかけになる

AWS、GCP、Azureは国内外で頻繁に用いられるクラウドプラットフォームです。クラウド移行を進めている企業は、3つのうちいずれかを導入していると言っても過言ではないでしょう。それぞれのベンダー資格を取得できれば、クラウド関連プロジェクトに参画する足掛かりになります。

資格手当が支給されて収入アップになることもある

クラウド関連資格を取得することで、収入アップにつながる可能性があります。一部の企業では、資格手当を支給するケースも多くあります。また、資格取得が昇進の評価のひとつになります。フリーランスの場合でも、資格によってスキルアピールの材料が増えて、受注増加に寄与することが期待されます。

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初心者が目指す資格を比較するときのポイント

初心者がクラウド関連資格を選ぶポイント

初心者がクラウド関連資格の取得を目指す場合、どの資格を選べばいいか悩むことも多いでしょう。初心者が目指す資格を比較するときのポイントとしては、難易度が低く汎用的な資格から取得することやトレンドの技術を学べる資格を選ぶ、費用対効果を考慮して選ぶなどの方法があります。以下では、これらの初心者が目指す資格を比較するときのポイントについて解説します。

難易度が低く汎用的な資格から取得する

クラウド技術の中でもベーシックな内容を基礎から学習し、資格を取得していきましょう。高いスキルを示せる資格ではなくとも、知識の集積が望め、以降の学習や実務に役立っていきます。段階的にレベルアップすることで、徐々にスキルを高めることが可能です。また、選択的に特定のベンダーではなくクラウド全般に関わる資格を習得することで、汎用的な知識として役立てることができます。

トレンドの技術を学べる資格を選ぶ

クラウドエンジニアとして将来的なフィールドを定めている場合には、そこで活躍するための資格をターゲットとして取得することも良い方法です。クラウドベンダーや技術領域などを絞ることで、よりレベルの高い試験に挑むことが可能となります。その領域でトレンドとなっている技術スキルを持っていれば、転職時にアピールポイントとすることが可能です。

費用対効果も考慮して選ぶ

初心者がクラウド関連資格を目指す場合は、費用対効果も考慮して選ぶといいでしょう。難しい資格は魅力的に映るかもしれませんが、学習の時間や費用もそれに比例します。さらに、企業ごとに必要とされるスキルは異なります。難易度の高い資格を取得していても、資格と企業との関連が低ければ、その価値は相対的に低くなる可能性があります。

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クラウドに関する資格学習時の注意点

クラウドに関する資格を学習する際には、どのような点に注意をしたらいいでしょうか。クラウドに関する資格学習時の注意点としては、学習計画・目標を立てることや学習は1つの資格ごとに行う、座学だけでなく実践学習もするなどが大切になります。以下では、これらのクラウドに関する資格学習時の注意点について詳しく解説していきます。

学習計画・目標を立てる

クラウドエンジニアは、今後の需要が高まる職種と言われています。クラウドエンジニアのキャリアを追求する際には、自分のキャリアの方向性や強みを明確にすることが大切です。明確な目標を持つことで、必要なスキルや取得すべき資格が見えてきます。また、資格取得だけを目的とせず、キャリア全体を考慮して計画を立てることも重要です。

そして、資格試験を受ける際には、しっかりとした学習計画を立てましょう。試験の日程が決まっている場合もあるため、計画的に学習を進め、試験日までに準備を整えることが成功の鍵となります。

学習は1つの資格ごとに行う

資格の学習に取り組む際は、学習は1つの資格ごとに行うようにしましょう。たとえ難易度が低い資格であっても、適切な学習期間は必要になります。複数の資格を同時に目指すと、十分な準備ができず、結果的にどれも合格できないリスクが高まります。経験者であっても、短期間での対策は難しいケースも多くあります。そのため、最も重要と考える資格に集中して学習をしましょう。

座学だけでなく実践学習もする

クラウド関連資格の学習では、座学だけでなく実践学習も取り入れるようにしましょう。クラウドエンジニアとしての業務では、実際のスキルが不可欠です。単に理論を学ぶだけでは、実務での対応が難しくなる可能性があります。実践を通じて学んだ知識は、自身のスキルとして定着しやすく、実際の業務にも役立ちます。実践的な学習は、実務への適応力を高めるためのトレーニングとしても効果的です。

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クラウドに関するよくある質問

クラウド関連資格を取得してクラウドエンジニアを目指す方には、クラウドに関する質問が多くあるでしょう。以下では、これらのクラウドに関するよくある質問について回答します。

Q1. クラウドエンジニアの仕事内容は?

クラウドエンジニアは、クラウド環境でのシステム設計や構築および運用を担当します。クラウドを利用してサーバーやネットワークを管理するため、従来のエンジニアとは異なり、データセンターでの物理的な操作は必要ありません。

Q2. クラウドアーキテクトとクラウドエンジニアの違いは?

クラウドアーキテクトはクラウドシステムの設計を専門とする職種です。クラウドエンジニアは、クラウドシステムの設計や構築、運用までに至るまでの一連のタスクを広範囲にわたって手掛ける職種になります。

Q3. クラウドエンジニアとサーバーエンジニアの違いは?

サーバーエンジニアはオンプレミスのサーバー環境の設計や構築、運用、保守を担い、サーバーの物理的な配線や接続も手がけます。クラウドエンジニアは、クラウド上でのサーバーの設計や構築、運用、保守を担当する職種です。

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まとめ

この記事では、クラウドに関する資格の取得を検討しているエンジニアの方に向けて、クラウドエンジニアへ近づくためのおすすめ資格や資格取得のメリット、資格比較のポイント、学習時の注意点などについて解説しました。

クラウドエンジニアを目指す際には、いわゆる3大クラウドプラットフォームと呼ばれるAWS、GCP、Azureについての認定資格の取得がおすすめです。実務未経験者からエキスパートレベルまでさまざまな資格が用意されているため、自分の実力に見合った資格を取得することが可能です。転職活動においても優位に利用できます。また、このほかにもクラウドエンジニアとしての知識・スキルの証明に成り得る資格が存在するため、キャリアプランとともに取得を検討してみて下さい。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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