AWSの勉強方法|初心者も無理なく身につけられる手順を紹介

最終更新日:2023年10月4日

国内企業でも環境をクラウド化する活動は活発で、その際の重要な選択肢にAWSが含まれているのは間違いありません。クラウドサービス市場において今後、より重要性が高まっていくクラウドサービスとAWS。

この記事では主に将来性の高い分野と見込みクラウドエンジニア・AWSエンジニアになりたいと思っている他分野の現役エンジニアに向け、クラウドサービス初心者でもわかるAWSの勉強の手順をまとめました。

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この記事のまとめ

  • AWSはAmazon Web ServiceのAmazonのサービス
  • AWSを使用したプロジェクトは豊富
  • AWSは独学でも習得可能

AWS(Amazon Web Services)の概要

Amazon Web Service (AWS)は、インターネットショッピング大手のAmazonが提供しているクラウドサービスの総称です。AWSは、クラウドサービスの老舗としてクラウド市場で世界トップシェアを確立しています。AWSは、以下のような幅広いサービスを提供しています。

代表的なものとして、以下が挙げられます。

・Elastic Compute Cloud(EC2)
クラウド上での仮想マシンを提供するサービス
・Lambda
イベントの発生ごとにプログラムを実行する環境を提供するサービス。サーバーレスを実現する技術です。
・Simple Storage Service(S3)
オンラインストレージサービス
・Relational Database Service(RDS)
AWS上で各種のRDBMSが利用できるサービスです。
・DynamoDB
NoSQLとよばれるRDBMSでないスキーマレスのデータベースを提供するサービスです。
・Elastic Load Balancing(ELB)
クラウド上での仮想マシンへのロードバランサー

クラウドサービスとは

コンピュータ上のデータやソフトウェア、プログラムなどの動作環境を、ネットワーク経由で提供するサービス全般をクラウドサービスといいます。本稿で扱うAWSもクラウドサービスの一つです。

クラウドサービスは利用するサービスの内容により大きく、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)の三つに分かれています。ネットを介して、ソフトウェア、プラットフォーム、インフラとそれぞれの層を提供するサービスですが、AWSはPaaSとして利用されるサービスが多数を占めています。

クラウドサービスのメリット

クラウドサービスの導入については、オンプレミスで環境を用意するのに比べて、下記のようなメリットが存在します。


  • ・インフラ導入に対し、ハードウェアの購入、構築、管理が不要となる。

    ・IT投資のリスク軽減

    ・必要となる分だけリソースを用意できる

    ・環境構築へのスピードが上がる

    ・常に最新の環境が利用可能


今後、企業がインフラ環境の構築をおこなう場合、オンプレミスとクラウドについては、用途、スペック、予算などの都合により適宜使い分けをすることが求められます。総じてクラウドサービスの利用は、小回りが利きスピード感のある対応ができるところが魅力だといえます。

AWSを勉強する前に知っておくべきこと

AWSは様々なクラウドサービスで構成されており、活用するためには前提知識、スキル、業務知識などが必要となってきます。

前提知識

AWSはPaaSをメインとしたクラウドサービスです。ソフトウェアやミドルウェアなどを動かす環境ですので、従来のサーバーなどのインフラ環境ついての知識が利用の前提条件となります。インフラエンジニアの基礎レベルの知識が無ければ、どのようにAWSを利用すればいいかも理解できません。

具体的には、サーバー、OS、ネットワーク、仮想環境といったインフラの知識、クラウドサービスの概要、SaaS、PaaS、IaaSといったサービスの提供層についての違いなどは知っておくべきでしょう。

必要スキル

AWSはインターネットを介して利用するクラウドサービスになっています。簡易に多くのユーザが利用できる環境であるからこそ、ITリテラシーを持って利用に臨まなければトラブルにも繋がりかねません。利用上のセキュリティが考慮できることもスキルの一つとなってきます。

また、AWSの利用についてはインフラ構築の経験、スキルが一定以上必要となります。OSで利用する各種コマンドが実行できるレベルの操作は覚えておきたいところです。

あえて例を挙げれば、Unix系のOSインストールくらいの経験があれば、スムーズにAWSにも取り組むことが出来るでしょう。

関連記事:インフラエンジニアに求められるAWSスキルとは

AWSが活用されている業界

いまやAWSは業界を問わず、幅広いあらゆる業界で利用が進んでいます。セキュリティ性能も高まっており、利用へのハードルはさらに下がった状況です。

新しいシステムの受け入れ速度の早いベンチャー企業などを中心に利用が進み、製造、販売、小売、各種サービス業などこれまでオンプレミスでシステムを持っていた企業すべてが顧客となり得ます。

AWSのスキルを身につけるための勉強手順

AWSの勉強手順を大枠でざっくり挙げると以下のようになります。


  • ・AWS、クラウドのメリットを知る

    ・AWSのサービス全体像をつかむ

    ・AWSの各サービスについてより詳しく調べる

    ・AWS関連の知識を深める

    ・AWSの最新情報をキャッチアップする

    ・中級レベルにステップアップする

AWS、クラウドのメリットを知る

まずはAWSについて学ぶモチベーションを得るためにも、AWSやクラウドサービスのメリットを知りましょう。ビジネス現場での活用事例、クラウドのメリットといった点を知ることで、この先AWSについて学ぶことに納得して取り組めるようになります

参考資料

多くの企業で導入されスキルを活かせる場面が豊富

AWSは多くの企業、プロジェクトに導入されています。そのため、スキルを活かせる場面が豊富です。今後よりAWSは普及していくと考えられるため、AWSのスキルがあれば活躍できるプロジェクトが広がっていくということです。実際、AWSのスキルで募集されている案件も数多いです。

AWSエンジニアの市場価値が高い

AWSのスキルで募集されている案件が多いということは、それだけAWSの需要が大きいということです。一方で、供給は間に合っていません。つまり、AWSのスキルを保有するエンジニアが需要に追い付いていないということです。AWSは急速に需要が伸びたため、エンジニアが不足しています。早めにAWSのスキルを身に付けることで、市場では有利になります。

AWSのサービス全体像をつかむ

AWSは多様なサービスを持っています。ただし、あまりにも広大なため初学者にはハードルが高く感じてしまいがちです。まずは、どのようなサービスがあり、顧客のどんな声に対して生まれてきたサービスなのかを知っていくことで、AWSを使いこなす第一歩としましょう。無償で利用可能なオンライン/オフラインの2つのトレーニングをご紹介します。

参考資料
AWS「AWSome Day」
AWSome Dayは、AWS に関する基礎知識を 1 日で体系的に学ぶことができる無償の参加型トレーニングイベントです。オンラインのAWSome Day Online Conferenceもあります。

AWS「AWS クラウドプラクティショナーの基礎知識 (第2版)」

AWSの各サービスについてより詳しく調べる

AWSの全体像を理解していくと、自然と利用したいサービスや気になるサービスが出てくるはずです。そのサービスについて、他のサービスとの違い、料金体系、制限値などの疑問を深堀していきましょう。参考に挙げたURLから各サービスへの詳細を参照することが出来ます。

参考資料

AWS関連の知識を深める

AWSの各サービスについて詳しく知っていったら、次のステップはハンズオンなどで実際に手を動かし、サービスを触ってみましょう。AWSにより入門者向けのハンズオンが用意されているため、初めての方は参考のURLよりアクセスしてみてください。

参考資料
AWS「セルフペースラボ」
セルフペースラボとは、AWSの各サービス、実際のクラウドシナリオを用いて、AWSが実際に稼働している環境で行う実践演習です。動画によるラボの受講とラーニングクエストによる学習を行うことができます。

AWSの最新情報をキャッチアップする

AWSはクライアントの声を聴き、早いサイクルで改善を行っています。最新の技術を知っていることで、設計にも活かせるため、AWSを利用する際には最新情報のキャッチアップも必要となってきます。

参考のURLには、キャッチアップすべき最新情報が随時掲載されるため、定期的にチェックしていくといいでしょう。またTwitter、FacebookといったSNSにも情報が掲載されることがあるため、チェックしておきましょう。

参考資料

中級レベルにステップアップする

ここまでの学習を実践してくれば、AWSについてのスキルの基礎が固まってきます。さらなるステップアップのための高度な情報へのアクセス、ハンズオンを参考URLにてご紹介します。

参考資料
AWS「AWS アーキテクチャセンター」
AWSアーキテクチャセンターは、AWSクラウドでのアーキテクチャ設計についてのガイダンスです。リファレンスアーキテクチャ図、詳細なアーキテクチャソリューション、Well-Architected ベストプラクティス、パターン、アイコンなどを提供しています。

AWS「実践的チュートリアル」

独学による具体的なAWSの勉強方法

AWSのブログにてオープンにされている初学者向けの勉強方法6ステップを紹介します。

※以下内容はAmazon web Serviceブログ「自宅で学ぼう!AWS 初学者向けの勉強方法 6ステップ!」を参考にしています。(2023年2月18日アクセス)

AWSサービスの無料枠を活用して勉強する

AWSでは公式サイトに学習コンテンツが用意されていて、これを利用して無料で学習ができます。公式サイトに動画や資料が用意されていて、アカウントを作成することで閲覧が可能です。またオンラインセミナーも用意されているので、予備知識がない状態で初めても一定のスキルが身につけられるようになっています。

勉強用のAWSアカウントを作る際の注意点

AWSは無料アカウントで学習できるということでした。しかし、使用しているツールを停止しておかないと一定期間経過後に費用が発生します。無料枠は一定期間しか使用できないので、その点は注意が必要です。

「無料利用枠の使用アラートを受信する」「請求アラートを受け取る」という設定をしておけばAWSからメールが送られてくるのですが、メールに気づかない可能性もあるでしょう。勉強し終わったら停止、削除しておくことで費用の発生は避けられるはずです。

動画を活用してAWSを勉強する

AWSの公式サイトでは以下のような動画が用意されており、無料で閲覧できます。

  • ・AWS でのファイルサーバ構築に向けて検討するべき10のこと

    ・AWS のネットワークで知っておくべき10のこと

    ・AWS で Windows Server を始めるのに必要な 10 のこと

    ・AWS でデータベースを始めるのに必要な 10 のこと

    ・AWS Client VPN を使ってリモートアクセス環境を実現するのに必要な 10 のこと

    ・AWS で分析を始めるのに必要な 10 のこと

    ・AWS 設計のベストプラクティスで最低限知っておくべき 10 のこと

    ・Amazon WorkSpaces を活用してテレワークを無駄なくセキュアに成功させるために必要な10のこと

    ・AWSへデータ移行をする際に押さえておきたい10のこと

「10のこと」シリーズでいろいろな動画が出されています。どのジャンルでも必要なことがちょうど10個なんてことはあり得るのか?という疑問があるかもしれません。実際基本的なことを10個厳選したという内容なので、その後使いながら随時調べていく必要はあるでしょう。動画はざっと見て基本を押さえるという使い方をおすすめします。

AWSを学べるおすすめの書籍で勉強する

次にAWSを学べるおすすめの書籍をご紹介します。動画コンテンツよりも細かく解説されていて、一冊読めば10個以上のことが学べます。

『Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築』(大澤 文孝/玉川 憲/片山 暁雄/今井 雄太、日経BP)
AWSのネットワーク、サーバーに関する書籍なので、AWSを扱ううえでもっとも土台になる知識が詰まっていると言えるでしょう。構築の基礎を最初に解説し、そこからはプライベートサブネット構築、ブログシステム構築、ネットワークの運用など後の工程についても解説されています。

『図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(小笠原 種高、技術評論社)
AWSの基礎を網羅的に解説している一冊です。わかりやすい説明で、AWSについて広く浅く学べる書籍です。言い換えれば特定の機能を掘り下げて解説しているわけではないので、どちらかというと非エンジニア向けと言えるでしょう。エンジニアが読む場合、こちらの書籍で全体像をつかむ役割です。

『AWSではじめるインフラ構築入門 第2版 安全で堅牢な本番環境のつくり方』(中垣 健志、翔泳社)
AWSのインフラ構築から運用までの流れに特化した書籍です。概念を説明するだけでなく具体的な手順が記載されているので、そのまま真似して作業を進めていけます。技術者は知識だけでなく実際に手を動かしてスキルを身につけることが重要なので、書籍を見ながら実作業ができるという点でおすすめです。

勉強会へ参加する

いろいろな企業や人が主催して、AWSの勉強会が開催されています。大々的に参加を募集されているものもあれば、SNSで募集してひっそりと開催されているものもあります。またオフラインで実際に会場に集まって勉強する勉強会もあれば、オンラインで参加できる勉強会もあります。

コロナ禍でオンライン化が進み、また時間効率を考えてもどちらかというとオンラインの方をおすすめします。どの勉強会に参加するか迷った場合、Amazonが主催している勉強会を選ぶのがおすすめです。少なくとも外れを引くことはないでしょう。

AWS認定資格を取得する

AWSの技術者としてのスキル、知識を示してくれる資格としてAWS認定があります。Amazonによって認定は運営されており、すべて自宅からオンラインでも受験が可能です。さらには、オンラインのトレーニングが充実しており、認定への準備もしやすくなっています。

AWS認定は、「クラウドの専門知識を検証し、専門家が需要の高いスキルを強調し、組織が AWS を使用してクラウドイニシアチブにおける効果的で革新的なチームを構築するのに役立つ資格」です。AWS認定を所持することで、クラウドについての専門知識を効果的に証明することができます。

AWS認定には、大枠で以下4つのコースがあります。


  • ・FOUNDATIONAL

    ・ASSOCIATE

    ・PROFESSIONAL

    ・SPECIALTY


上記の大枠の中にそれぞれ複数の資格があります。FOUNDATIONAL、ASSOCIATE、PROFESSIONALの各コースはそれぞれ6か月、1年、2年のAWSの使用と関連知識に値する経験を示してくれる認定資格となっています。SPECIALTYは試験ガイドで指定された Specialty 分野に関する技術的な AWS クラウドでの経験が求められます。

専門知識の認定では、高度なネットワーキング、セキュリティ、機械学習、Alexaスキルビルダー、データアナリスト、データベースの各分野が対象となっており、AWSの技術者の中でも、各分野におけるハイレベルなスキルを保持していることを示せる資格となっています。

FOUNDATIONAL

FOUNDATIONALはAWS認定資格のなかでもっとも簡単なレベルです。FOUNDATIONALには1種類の認定資格があります。AWSをこれから学びたい方はFOUNDATIONALから始めるのが良いでしょう。

FOUNDATIONALの認定資格は「クラウドプラクティショナー」です。クラウドプラクティショナーでは以下の4つのテーマについて問われます。


  • ・クラウドのコンセプト

    ・セキュリティとコンプライアンス

    ・テクノロジー

    ・請求と料金設定


クラウドプラクティショナーを取得すれば、AWSの主要サービスやクラウド、セキュリティなどに関する基本的な知識を証明できます。

ASSOCIATE

ASSOCIATEは中級者向けの資格で、AWSを1年程度経験したことのある方が対象です。ASSOCIATEには以下3種類の認定資格があります。


  • ・デベロッパー

    ・SysOps アドミニストレーター

    ・ソリューションアーキテクト – アソシエイト


それぞれの試験で問われる内容は以下です。

【デベロッパー試験で問われる分野】


  • ・デプロイ

    ・セキュリティ

    ・AWSのサービスによる開発

    ・モニタリングとトラブルシューティング

    ・リファクタリング


【SysOps アドミニストレーター試験で問われる分野】


  • ・モニタリング、ロギング、および修復

    ・信頼性とビジネス継続性

    ・デプロイ、プロビジョニング、およびオートメーション

    ・セキュリティとコンプライアンス

    ・ネットワークとコンテンツ配信

    ・コストとパフォーマンスの最適化


【ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験で問われる分野】


  • ・弾力性に優れたアーキテクチャの設計

    ・高性能アーキテクチャの設計

    ・セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計

    ・コストを最適化したアーキテクチャの設計

PROFESSIONAL

PROFESSIONALはAWSの難関資格です。AWSの経験が2年程度ある方が対象です。PROFESSIONALには以下2種類の認定資格があります。


  • ・ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル

    ・DevOps エンジニア


それぞれの試験で問われる分野は以下です。

【ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル試験で問われる分野】


  • ・組織の複雑さに対応する設計

    ・新しいソリューションの設計

    ・移行計画

    ・コスト管理

    ・継続的な改善


【DevOps エンジニア試験で問われる分野】


  • ・SDLCのオートメーション

    ・構成管理とInfrastructure as Code

    ・モニタリングとロギング

    ・ポリシーと標準のオートメーション

    ・インシデントとイベントへの対応

    ・高可用性、耐障害性、災害対策

SPECIALTY

SPECIALTYはそれぞれの専門分野に特化した試験です。難易度はPROFESSIONALの同程度です。SPECIALTYには以下5種類の認定資格があります。


  • ・アドバンストネットワーキング

    ・データアナリティクス

    ・データベース

    ・機械学習

    ・セキュリティ


それぞれの試験で問われる分野は以下です。

【アドバンストネットワーキング試験で問われる分野】


  • ・ハイブリッドITネットワークアーキテクチャの大規模な設計および実装

    ・AWSネットワークの設計と実装

    ・AWSタスクのオートメーション

    ・アプリケーションサービスとのネットワーク統合の構成

    ・セキュリティとコンプライアンスの設計と実装


【データアナリティクス試験で問われる分野】


  • ・収集

    ・処理

    ・ストレージとデータ管理

    ・分析と可視化

    ・セキュリティ


【データベース試験で問われる分野】


  • ・ワークロード固有のデータベース設計

    ・デプロイと移行

    ・マネジメントとオペレーション

    ・モニタリングとトラブルシューティング

    ・データベースセキュリティ


【機械学習試験で問われる分野】


  • ・データエンジニアリング

    ・探索的データ分析

    ・モデリング

    ・機械学習の実装とその運用


【セキュリティ試験で問われる分野】


  • ・インシデントへの対応

    ・ログ記録とモニタリング

    ・インフラストラクチャのセキュリティ

    ・アイデンティティ管理とアクセス管理

    ・データ保護

AWS認定資格の勉強方法・学習コンテンツ

基本的には、AWSの公式コンテンツを利用するのがおすすめです。上でご紹介した動画コンテンツだけでなく、各種資料、模擬試験、よくある質問集などが用意されています。具体的にどのコンテンツを利用するかは受けたい試験によって変わりますが、公式サイトに用意されているもので網羅されています。そのためまずは公式サイト内をサーフィンしてどのようなコンテンツがあるのか見てみるのがおすすめです。

AWSの勉強時にかかる時間・費用の目安

AWSの勉強にかかる時間や費用の目安をご紹介します。あくまでも目安なので、参考としてお考え下さい。

勉強時間の目安

AWSの勉強にかかる時間は現状保有するスキルによって異なります。相場としては、1~3ヶ月程度と考えられます。時間にしておよそ40~60時間程度です。

AWSサービスの利用料金の目安

費用としては、学習用の書籍を使う場合は書籍代、AWSを実際に使用する場合は完全無料、12ヶ月無料、有料などがあります。期間が短ければ、基本的に無料で利用できます。AWSの勉強自体にはそれほど費用はかからないということです。

AWSエンジニアの年収レンジ

2023年2月18日時点のレバテックキャリアの求人・転職情報から、AWSのスキル保有者に関する求人を抽出し募集中の30件をサンプルとして取ってみたところ、インフラ構築をメインとしたAWSエンジニアの平均年収は約580万円となりました。下限は300万円程度、上限は1000万円程度となっており、保有するスキルや上流工程への対応などによって年収に差が出ています。

関連記事:AWS認定資格で年収アップは可能?転職における市場価値とは

AWSエンジニアの求人例をチェック

レバテックキャリア上に掲載されている実際の求人例を見てみましょう。

【業界】
◆・IT・通信・ソフトウェア

【業務内容】
◆新規案件のAWSインフラ構築およびLambda開発

<具体的な業務内容>
・クラウド:AWS,GCP,Azure
・OS:Linux(RHEL/CentOS/Ubuntu/AmazonLinux),Unix,Windows
・DB:MySQL,MariaDB,PostgreSQL,Oracle,SQL Server
・コンテナ:Docker,Kubernetes

【求められるスキル・経験】
・LinuxもしくはWindows Serverの構築及び運用経験(2年以上)
・オンプレミスもしくはクラウド上でのインフラ設計経験
・主体性を持って行動できる方

【想定年収】
400~700万円

【福利厚生】
健康保険 / 厚生年金 / 雇用保険 / 労災保険 / 住宅手当 / 家族手当 / 慶弔休暇 / 年末年始 / 有給休暇

【勤務地】
大阪府

AWSエンジニアの求人を探す>

関連記事:クラウドエンジニアとは?需要と将来性なども解説

まとめ

企業にとってクラウドサービスの利用は一般的になっており、インフラ構築の選択肢としても有力なチョイスの一つです。そのクラウドサービスの中でも高いシェアを持つAWS。クラウドサービスにはインフラの保有が不要となるなど大きなメリットが存在するため、今後もその需要を見込むことが出来ます。

初学者でもある程度のインフラについての知識があれば、学びやすいようにAWSはドキュメントやハンズオンを用意しており、その多くが無料で公開されています。さらには自宅から受験できるAWS認定もあり、身に着けた知識、スキルを客観的に表すことも可能となっています。自分でAWSについて勉強し、スキルを身に着けて、転職に優位に利用することも可能です。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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