RPAの資格一覧|取得のメリットや効率のいい勉強方法も紹介

最終更新日:2024年3月5日

RPAは、業務の効率化を図れるツールです。国内では、将来的な労働人口減少による人手不足が問題視されており、さまざまな分野で業務の自動化・効率化が求められています。RPAは近年拡がりをみせている市場・ツールであるため、RPAエンジニアの需要は今後も高まると予測されます。RPAの資格も整備され始めており、資格の取得によって転職時などには差別化が可能です。

本記事では、若手のRPAエンジニアに向けて、RPAエンジニアの資格や資格取得のメリット・デメリット、RPAエンジニアの概要、RPA資格の勉強方法、求められるスキルなどについて解説します。

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この記事のまとめ

  • RPAは業務効率化に繋がるため、今後も需要が高まると予測されている
  • RPAに関する資格は商品知識を問われるものが多いため、比較的簡単に取得できる
  • 2024年1月時点で国家資格はないため、使用するRPAツールに応じて資格を取得する

RPAとは

RPA(Robotic Process Automation)とは、PC上の操作を自動化するロボットのことです。従来は人の手でしかできなかった作業を自動化することで、業務効率化や生産性向上、ヒューマンエラーの防止にも役立ちます。

RPAの認定資格一覧

RPAの認定資格には以下の種類があります。RPA資格は主催団体が複数あるので、まずは大枠での種類を挙げます。以下に挙げる種類の中で、さらに細分化されるイメージです。

  • Automation Anywhere RPA認定試験

    WinActor®認定資格

    UiPath RPA資格

    BluePrism

    BizRobo!

以下では、上記の資格種類の内容をそれぞれ細分化して紹介していきます。

関連記事:Microsoft Azure認定資格とは?難易度一覧も

Automation Anywhere RPA認定試験

Automation Anywhere RPA認定試験とは米国のRPAツール「Automation Anywhere」の知識を問われる試験です。3種類の試験レベルが有り、それぞれの受講対象者が異なります。Automation Anywhere RPA認定試験の試験レベルは以下の3つです。


  • ・エッセンシャルRPA認定

    ・アドバンスドRPAプロフェッショナル

    ・マスターRPAプロフェッショナル


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

エッセンシャル RPA 認定

エッセンシャルRPA認定とは、Automation Anywhere RPA認定試験の中で最も難易度の低い認定試験です。受験対象を大学生・教職員向けとしており受講料も無料となっております。下記は公式サイトで紹介されている試験概要です。

受験対象者 大学生・教職員向け
目標 ・自動化の過程における RPA 開発ライフサイクルの範囲とフェーズについて説明する
・自動化対象のビジネス プロセスを Discovery Bot で特定する方法について説明する
・Automation 360 のさまざまなアクションとレコーダーを使用して、ビジネス プロセスの自動化に対応するソフトウェア Bot を作成する
・Automation 360 を使用して例外処理用の Bot 内にレジリエンスを構築する方法について説明する
・再利用可能コードで Bot を作成して複数のビジネス機能に展開する
・Bot で処理されたデータのビジネス インサイトをリアルタイムで表示するスマートダッシュボードを作成する
試験形式 1. 筆記試験
複数選択問題:40問
所要時間:60分

2. Bot開発テスト
提示されたユースケースに基づいてビジネスプロセスを自動化できるBotを作成する。
試行回数は2回。
合格基準 筆記試験の合格点は80%(実技試験に進む条件)
受験料 無料
前提条件 ・Automation 360 RPA Essentials Student Prep (Automation 360 RPA エッセンシャル (学生向け) 準備)の修了
・Automation 360 Community Edition を使用した Bot 作成の実践演習

引用:『RPA プロフェッショナル認定証 | Automation Anywhere University』Automation Anywhere

アドバンスド RPA プロフェッショナル

アドバンスド RPA プロフェッショナルとは、Automation Anywhere RPA認定試験の中間レベルに該当する認定試験です。Automation Anywhereに関する基礎知識を中心に出題されます。エッセンシャルRPA認定と異なり、社会人を対象としているため、受講料が80ドルかかります。下記は公式サイトで紹介されている試験概要です。

受験対象者 社会人向け
目標 ・Automation Anywhereの製品群について説明する
・Automation 360の各種機能について説明する
・Automation 360を使用してソフトウェアロボット(Bot)を作成する方法を説明する
・Automation 360のアクションパッケージを使用してBotを作成する方法を説明する
・レジリエントな Botの作成方法を説明する
・現実のビジネス上の問題に対して自動化がどのようなソリューションを提供できるかを説明する
試験形式 Automation Anywhere Enterprise RPAプラットフォームに関する知識を測るため、オンラインでの試験を実施。
複数選択問題:60問
所要時間:2時間
試行回数:2回
合格基準 80%以上
受験料 80米ドル
前提条件 Bot Developer (Automation 360) 学習トレイル(6 時間) の全コースを修了すること。
以下のコースの修了を推奨しています。
・Automation Anywhere Product Landscape (Automation Anywhere 製品の概要)
・What's Different in Automation 360 (Automation 360 の違い)
・Automating Tasks Using the Automation 360 File and Folder Action
・Packages (Automation 360 の [ファイル] および [フォルダー] アクション パッケージを使用したタスクの自動化)
・Automating Tasks Using the Automation 360 Email Package (Automation 360 の [E メール] パッケージを使用したタスクの自動化)
・Overview of the Commonly Used Automation 360 Packages (一般的な Automation 360 パッケージの概要)

引用:『RPA プロフェッショナル認定証 | Automation Anywhere University』Automation Anywhere

マスター RPA プロフェッショナル

マスター RPA プロフェッショナルとは、Automation Anywhere RPA認定試験の最上位レベルに該当する認定試験です。アドバンスド RPA プロフェッショナル同様社会人向けの資格となっており、受講料は130ドルかかります。下記は公式サイトで紹介されている試験概要です。

受験対象者 社会人向け
目標 ・さまざまなパッケージアクションを使用してBotを作成する
・適切な変数型を使用して各種データを処理する
・レジリエントでスケーラブルなBotを高い熟練度で作成する
・プロセスを自動化する
-Excelの基本操作と高度な操作を使用する
-無人メールボックスでメールを送受信する
・外部スクリプトを使用するBotを作成してAutomation 360の機能を拡張する
・機密情報を安全に取り扱うための資格情報コンテナおよびロッカーの使用方法をデモで示す
試験形式 Automation Anywhere Enterprise RPA 製品を使用してBotを作成する能力を測るため、筆記試験のほかに、実技としてBot開発テストを実施。

1.筆記試験
複数選択問題:50問
所要時間:1時間45分
試行回数:2回

2.&Bot開発テスト
提示されたユースケースに基づいてビジネスプロセスを 自動化できるBotを作成
試行回数は1回。
合格基準 80%以上
受験料 130米ドル
前提条件 ・Automation Anywhere アドバンスド RPA プロフェッショナル認定 - 2022
・Automation 360 Community Edition を使用した Bot 作成の実践演習

引用:『RPA プロフェッショナル認定証 | Automation Anywhere University』Automation Anywhere

WinActor®認定資格

WinActor®認定資格は、RPAツール「WinActor®」の操作と活用方法を試す試験です。株式会社NTTデータが試験実施団体であり、資格を取得することでWinActor®の実践的な操作・運用スキルを証明できます。試験レベルは「アソシエイト」「エキスパート」の2種類が展開されています。WinActor®認定資格は、効率的なRPA運用とトラブル対応が可能な技術者の育成を目指しています。

RPA技術者検定 アソシエイト

RPA技術者検定 アソシエイトは、WinActorの基本的な知識が問われる試験です。試験は随時行われており、自分であらかじめ申し込んだ受験日にテストセンターで受験できます。シナリオ作成経験があれば、比較的容易な試験ではありますが、対策本や公式サイトのサンプル問題など試験対策は必要です。下記は公式サイトで紹介されている試験概要です。

試験概要 WinActor®の基本的な知識や操作方法、シナリオ作成の基本知識を所持していることを認定する試験です。受験資格に制限がなく、試験はCBT(Computer Based Testing)で行われます。
出題範囲 ・WinActorの概要(10問)
・WinActorの機能に関する知識(20問)
・WinActorのシナリオに関する知識(20問)
難易度 難易度は、IT系資格試験の中では比較的易しいレベルです。登竜門としての資格試験と言ってよいでしょう。合格スコアは70%となります。
勉強方法 WinActor®の環境がある場合は、マニュアルを見ながらチュートリアルで一通り操作して慣れましょう。また、WinActor®の販売パートナーであるNTTデータが提供している無料の「入門講座」の受講が効果的です。
試験時間 60分(多肢選択式問題50問)
費用 7,150円(税込
現場での評価 RPAに関する基礎的な知識・スキルの証明にはなりますが、現場で実践できるレベルまではなりません。まずは基本的な知識を知っている、というほどの評価です。

引用:『RPA技術者検定教育・研修セミナー』WinActor

RPA技術者検定 エキスパート

RPA技術者検定 エキスパートは、知識よりも実技を重視した試験です。WinActorを実際に使用し、シナリオ作成などの実務での適用能力が問われます。現行の試験の中では最も実践的な内容を持つ試験と言えます。下記は公式サイトで紹介されている試験概要です。

試験概要 「RPA技術者検定 アソシエイト」の上位資格です。WinActor®に関する深い知識や、シナリオ変更・運用保守対応などの実務に必要な知識が基準値に達していることを認定する試験です。
出題範囲 WinActor®の基本機能を利用したシナリオの新規作成と修正を中心に出題されます。シナリオの利用場面は、Webサイト検索、インターネットからの情報収集、Webサイト更新、大量データの投入、転機作業などです。 WinActor®のシナリオ開発に関する、アルゴリズム、プログラミング知識、システム開発技術、Microsoft Windowsの知識、連携させるソフトウェアの知識(Microsoft Office、Internet Explorerなど)といった知識が求められます。
難易度 難易度はアソシエイトより難しく、実技試験問題も含まれているため実際にRPAロボットのシナリオ作成をします。合格スコアは60%となります。
勉強方法 書籍やネットで過去問を参考にし、実際のWinActor®にシナリオを作成・改修しながら体得していくと効果的に学習ができます。
試験時間 120分 選択式問題30問+実技問題3問(2部構成) オンライン受検
費用 21,780円(税込)
現場での評価 エキスパート試験の内容はアソシエイトとは異なり、現場での実践的な知識・スキルが問われます。したがって、合格者はWinActor®を使いこなす実力を持っていると評価されます。

引用:『RPA技術者検定教育・研修セミナー』WinActor

UiPath RPA資格

UiPathは世界三大RPAツールの一つで、UiPath RPA試験は「アソシエイト資格試験」「デベロッパー上級資格試験」の2種類があります。この資格を取得すると、RPAの専門スキルを持つ信頼性が認められ、活躍の場が広がります。また、RPAエンジニアとしてキャリアアップにも有利です。

UiPath RPA アソシエイト資格試験

UiPath RPA アソシエイト資格試験は、UiPathの使用に関する基本的な知識とスキルを認定する資格です。試験では問題解決やプロセス識別、自動化ソリューション構築の能力が問われます。RPAエンジニアやソリューションアーキテクト、ビジネスアナリストなど、UiPathの知識を深めたいユーザーが受験対象です。

試験概要 UiPathの製品であるUiPath Studio、UiPath Robots、UiPath Orchestrator に関する基本的な知識とスキルを評価します。
出題範囲 以下の内容を中心に出題されます。
・UiPath Studio の概要
・変数と引数 ・セレクター
・制御フロー ・データ操作
・UiPath の自動化概念とあらゆるテクニック
・UiPath Orchestrator の概要
難易度 UiPathは非常に扱いやすくできており、ユーザーインターフェースも分かりやすいと言われます。アソシエイト資格は入門編で、難しい部分も問われないため比較的優しいレベルと言っていいでしょう。合格スコアは70%となります。
勉強方法 各種書籍が出版されているため、それらを活用した独学でも勉強が可能です。 また、UiPath には無料で提供される公式のアカデミートレーニングがあります。その中でも、以下の講座が特におすすめです。
・RPA スタータープログラム
・RPA デベロッパー基礎プログラム
・Automation Version Control Systems (EN コース)
試験時間 90分
費用 日本語版16,000円(税別)、英語版150米ドル(税別)
現場での評価 RPAに関する基礎的な知識・スキルの内容に限られており、実務までは問われないため、基本的な技術持ち主であるという評価になります。
UiPath RPA デベロッパー上級資格試験

UiPath RPA デベロッパー上級資格試験は、RPAの専門知識の深いレベルを評価し、複雑な業務自動化の構築能力を認定します。RPAエンジニアやソリューションアーキテクトなどの方が目指す資格で、RPAソリューション開発に6か月以上の経験が望ましいとされています。

試験概要 UiPathの製品であるUiPath Studio・UiPath Robot・UiPath Orchestrator などの知識とスキルに加えて、実務経験を持っているか否かが評価されます。
出題範囲 以下の内容が中心に出題されます。
・UiPath Studio
・アクティビティと各種プロパティ設定方法
・REFramework (Robotic Enterprise Framework)
・セレクター
・.NET クラスとオブジェクト
・メソッドの高度な活用方法
・UiPath Orchestratorの活用
難易度 試験ではアソシエイト資格試験に加えて、実務経験が問われます。したがって、UiPathの製品に精通している必要があります。合格スコアは70%となります。
勉強方法 各種書籍が出版されているため、それらを活用した勉強が可能です。
また、UiPath には無料で提供される公式のアカデミートレーニングがあります。その中でも、以下の内容の受講が特におすすめです
1. RPA スタータープログラム
2. RPA デベロッパー基礎プログラム
3. RPA デベロッパー上級プログラム
4. Introduction to Logging (EN コース)
5. Invoke Method and Invoke Code (EN コース)
6. Automation Version Control Systems (EN コース)
公式以外にも各種スクールのオンラインスクールの講座があるため、それらも活用することをおすすめします。
試験時間 120分
費用 日本語版22,000円(税別)、英語版200米ドル(税別)
現場での評価 デベロッパー上級資格試験の内容は、アソシエイトとは異なり実務経験も踏まえた評価がされるため、現場では一定の経験者として評価されます。

そのほかのRPA認定資格

Automation Anywhere RPA認定試験やWinActor®認定資格、UiPath RPA資格のような代表的なRPA認定資格以外にも、次のようなRPA認定資格があります。


  • ・BluePrism

    ・BizRobo!


以下ではBluePrismとBizRobo!について、それぞれ具体的に紹介していきます。RPAエンジニアとして、スキルアップを目指すために取得を目指してみてください。

BluePrism

BluePrismは海外のRPAツールで、7種類の認定試験を展開しています。BluePrismの認定プログラムは、「Blue Prism Develope」「Developer」「Associate Developer」など、開発者向けの資格があり、これらはBlue Prismで開発する上で必要なコンセプトや機能の理解度を測ります。

2024年1月25日時点では「Associate Developer」以外は、日本語で受験ができます。また、英語以外の試験はテストセンターでのみ利用可能です。

試験の種類 問題数 試験時間 対応言語 合格点 受験料
Associate Developer 50問 50分 英語 70% 15,200円
Developer 60問 60分 英語、ドイツ語、スペイン語、 日本語、ロシア語、中国語 70% 16,000円
Solution Designer 27問 60分 英語、日本語、中国語 70% 16,000円
Blue Prism Developer 50問 60分 英語、日本語、中国語 70% 16,000円
ROM Architect 60問 60分 英語、日本語 70% 16,000円
Installation Engineer 45問 60分 英語、日本語 70% 16,000円
Technical Architect 45問 75分 英語、日本語 70% 16,000円
BizRobo!

BizRobo!は国産のRPAツールで、BizRobo! 基礎検定とBizRobo!認定開発者検定の2種類の認定試験を提供しています。受験対象者は、BizRobo!の知識が必要な学生や社会人です。BizRobo!基礎検定はDS(Design Studio)での基礎的な開発能力を測るための試験になります。また、BizRobo!認定開発者検定はDA(Device Automation/Desktop Automation)での基礎開発能力を測るための試験です。

試験の種類 試験形式 出題数 試験時間 合格基準 受験料 合格特典
BizRobo! 基礎検定 4択問題 40問 40分 70%以上 2,200円 BizRobo! LAND Communityサイトで合格者アイコンが付く
BizRobo!認定開発者検定 実技試験 1~2問 240分 50点以上 27,500円 名刺にロゴを掲載可能になる

RPAに関する資格を取得するメリット

RPA関連資格を取得することで、複数のメリットを得られます。資格がないとできない業務はありませんが、資格を取得することでスキルアップや評価アップにつながるでしょう。RPAも資格も現状は認知度はやや低めの印象ですが、利便性の高さから今後注目度が高まる可能性があります。注目度が上がれば、早めに資格取得、スキルアップをしておくメリットがより大きくなるでしょう。

RPAの知識とスキルが身につく

RPAの資格試験の問題作成には、RPAのプロが多く携わっています。RPAのプロが作成した問題を通じて、必要な知識を網羅的に学べます。さまざまな難易度の試験が存在するため、自身のレベルに合わせて受験し、段階的にスキルアップも可能です。資格取得は自己のスキル向上だけでなく、自信の獲得にもつながり、就職や転職活動にも有益です。

技術力の証明になる

RPAの資格取得は、技術力の公的証明となり、自身の能力をアピールする手段となります。特に、業務効率向上や生産性向上を求める現代のビジネス環境では、RPAツールを使いこなす人材は重要な解決策を提供できる存在として注目されます。RPAの分野は発展途上で、技術の進化とともに更なる普及が予想されます。そのため、RPA資格を持つ人材は、就職や転職の際に強いアピールポイントとなり、企業からも重宝されるでしょう。

収入アップにもつながる

RPAの資格取得は、技術力の公的証明となり、就職や転職、給与査定において有利に働く可能性があります。特に、RPAスキルは希少であり、その保有者に対して企業が高い賃金を提供することもあります。RPAの資格は客観的な評価を得る手段であり、自身がRPAの知識と技術を持っていることを明確に示すことができます。これにより、RPAを導入している企業への転職や、RPAを活用した起業など、新たなキャリアパスへの道筋をつけることも可能となります。その結果、収入アップに繋がる場合があります。

RPAの資格を取得するデメリット

RPAの資格を取得するデメリットもあります。資格自体にはデメリットはないのですが、資格取得のためにかけた費用や労力がメリットに見合わない可能性があるということです。費用対効果が悪ければ、資格を取得してもデメリットになる可能性があるでしょう。

金銭的、時間的コストがかかる

RPAの資格を取得するには、一般的な資格と同様にコストが発生します。RPAの資格を取得するためのコストとは、学習教材や受験料などのお金と学習時間が当てはまります。

RPA資格の受験料は上位資格になるほど、高い金額になる傾向です。また、RPA資格取得のための学習時間も、上位資格であるほど学習時間が増加します。そのため、RPA資格取得を目指す場合はお金と時間がどれだけ必要かを把握することが重要です。

資格取得しても学び続けなくてはいけない

RPA資格のほとんどは製品の知識を問われる試験です。製品のバージョンアップに応じて、資格取得時の知識や技術が陳腐化する可能性もあります。市場の変化に対応できるように、資格を取得したら終わりではなく、継続的な学習が必要になります。

学んだことが業務に必要ない可能性がある

RPAの資格を取得しても、資格で学んだことが自分の業務に必要がない可能性も十分にあります。自分の職場でRPAが導入されていなければ、せっかく学んだ知識も技術も使えません。RPAの資格取得を目指す前に、資格をどのようにして活用するかを考えておくことも大切です。

RPAの資格を取得するための勉強方法

RPAの資格を取得するための勉強方法は複数あります。資格全般と共通する勉強方法もあれば、RPAならではの勉強方法もあります。座学での勉強も重要ですが、実際に手を動かしてみることも重要です。

関連記事:RPAの勉強方法とは?未経験からエンジニアになるための学習方法

過去問を解く

資格取得の効果的な方法として、過去問題を解くことが強く推奨されます。過去問題を解くことにより、試験の形式や出題傾向を把握し、学習を効率的に進めることが可能となります。さらに、多くの過去問題には詳細な解説が付与されており、自身の知識の不足部分を即座に補うことが可能となります。知識の不足部分を補うことで、資格取得への道のりがスムーズに進みます。

参考書で独学する

資格取得の学習において、初めて資格取得に挑戦する方はまず基礎知識の習得から始めることがおすすめです。基礎知識の習得には、公式テキストや参考書の活用が有効です。公式テキストや参考書といった教材を通じて試験に必要な知識を広く学び、理解を深めます。さらに、例題を解いて、学んだ知識を具体的な問題解決に活用する力を養えます。これらのステップを踏むことで、難易度の高い過去問題にも自信を持って挑めます。

実際にRPAツールを使用してロボットを動かす

最低限の製品知識を身に付けたら、実際にRPAツールを使用してロボットを構築してみましょう。RPAの資格試験では、実戦形式の問題もあります。実戦形式の問題に対応するためにも、実際にRPAツールを使用してロボットを動かすことは重要です。実際に動かすことで、書籍などの教材で気がつかない部分を把握できるメリットもあります。

公式の資格取得支援サイトや学習サイトの活用がおすすめ

RPAの資格を取得するための勉強方法としては、公式の資格取得支援サイトの活用もおすすめできます。Automation Anywhere RPA認定試験の場合、公式の資格取得支援サイト「Automation Anywhere University」があります。Automation Anywhere Universityでは、学習用コンテンツが豊富でオンライン講座も改正されています。また、コンテンツの一部は無償で解放されています。

知識レベルに合わせて学習コンテンツの絞り込みができるため、自分に最適な学習コンテンツを見つけやすいのもメリットです。各コンテンツは日本語に対応している点も魅力です。具体的には、以下のようなコンテンツがあります。

視聴型学習コンテンツ(無料)
RPA技術者検定エキスパート~実施問題と解説~(有料)

RPAエンジニアとは?

RPAエンジニアとは、RPAの導入やロボット開発を担当するエンジニアです。プログラミングスキルだけでなく、ロボット設計の知識や、顧客業務の理解も重要になります。一般的なWeb開発エンジニアや業務システム開発エンジニアと比較すると、特殊なスキル、業務を求められます。

関連記事:IoTエンジニアは未経験から転職可能?年収や将来性は?

RPAエンジニアの仕事内容

RPAエンジニアの仕事内容は、担当するプロセスによって異なってきます。具体的なRPAエンジニアの仕事内容としては、RPAシステムの導入検討やロボットの構築、保守・運用などがあります。本章では、RPAシステムの導入検討やロボットの構築、保守・運用といった、RPAエンジニアの仕事内容をそれぞれ具体的に解説していきます。

導入検討

RPAは、ソフトウェアロボットを活用して既存の業務を自動化する技術です。RPAの実装には、まず顧客の業務プロセスを詳細に理解し、自動化可能な部分を明確にすることが求められます。主に対象となるのは、繰り返しの計算処理やコピー&ペーストなどの定型的な作業です。計算処理や定型的な作業のパターンを把握し、RPAの適用範囲と内容を精密に設計することが重要となります。

ロボットの構築

RPAの実装において、顧客の既存業務からRPAを適用する業務を選び出し、システム対応の範囲と内容を確定した後のステップは、RPAツールを使用してロボットの構築を行うことです。ロボットの構築段階では、業務の詳細な分析が必要となります。既存の作業フローを基に、その業務を精確に再現するロボットを設計・構築することが求められます。これにより、人間が行っていた定型的な作業をロボットが自動で行うことが可能となり、業務効率の大幅な向上を実現します。

運用・保守

RPAの運用が始まった後は、運用管理と保守が重要となります。初期段階ではエラーが発生することもあり、エラーの都度ロボットの修正や改善対応を行います。また、顧客に対するRPAの使い方の説明やサポートも重要な業務となります。RPAの修正や改善対応、サポートをすることで、RPAのパフォーマンスを最大限に引き出し、顧客がRPAを効果的に使用できます。

RPAエンジニアに求められるスキル

RPAエンジニアに求められるスキルとは、どのようなスキルなのでしょうか。RPAエンジニアに求められる代表的な知識・スキルとしては、業務分析スキルやRPAツールの知識とスキル、Excel、Access、VBAなどのスキルや経験の3つが挙げられます。本章では、3つのRPAエンジニアに求められるスキルについて、具体的に解説していきます。

業務分析スキル

RPAエンジニアの役割は、顧客の業務を深く理解し、その業務を最適化するためのRPAの適用方法を見つけ出すことです。そのため、業務分析スキルはRPAエンジニアにとって必須のスキルとなります。業務分析を通じて、どの業務にRPAを適用し、どのように業務を改善するかを計画します。この業務分析スキルは、RPAエンジニアの重要なスキルと言えるでしょう。

RPAツールの知識とスキル

RPAのプロフェッショナルであるRPAエンジニアは、RPAツールの操作スキルと深い知識が必要になります。RPAツールとしては、Automation AnywhereやWinActor®、UiPath、Blue Prism、BizRobo!などの知識とスキルが求められます。RPAを導入するには、いずれかのRPAツールが必要になります。そのため、どれか1つ以上のRPAツールの知識とスキルを習得しましょう。

Excel、Access、VBAなどのスキルや経験

RPAの適用対象業務にはExcelやAccessが多く使われているケースが多いため、RPAエンジニアには、Microsoft Excel、Access、VBAのスキルや経験が求められます。またVBAは、Excelから他のプログラムを呼び出すことなど、RPAとよく似た動作ができます。したがって、必須ではありませんが知っておくと有用なスキルです。

RPAの資格に関するよくある質問

RPAの資格に関しては、さまざまな質問が寄せられます。代表的なRPAの資格に関する質問としては、RPA資格の合格率や難易度、RPAに公的資格はあるか、などといった質問があります。本章ではRPA資格の合格率や難易度、RPAに公的資格はあるかなどのRPAの資格に関するQ&Aを紹介します。

Q1.RPA資格の合格率を教えてください

RPA資格の合格率は資格によって異なります。ただしいずれも製品知識に関する試験ですので、他のIT資格と比べて高い傾向にあります。たとえば、RPA技術者検定エキスパートの合格率は約40%です。

Q2.RPA資格の難易度は?

RPAに関する資格はいずれも製品知識に関する試験ですので、一般的なIT資格と比べて易しい傾向にあります。とはいえプロフェッショナルレベルの試験はマニュアルには乗っていない判断を問われるため、製品を熟知する必要があるでしょう。

Q3.RPAに国家資格はありますか?

2024年1月執筆時点で国家資格はありませんが、それぞれのRPAツールの公式資格は存在しています。使用するRPAツールに合わせて資格取得を目指すのが良いでしょう。

Q4.RPAを習得するのにどれくらいの勉強時間が必要ですか?

RPAを習得するのに必要な時間は、製品や用途によって異なります。簡単な製品であれば10時間~20時間程度で習得可能です。またExcel内の自動化などはExcelマクロの方が優れているので、RPAよりもExcelマクロを習得するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、若手のRPAエンジニアに向けて、RPAエンジニアの資格や資格取得のメリット・デメリット、RPAエンジニアの概要、RPA資格の勉強方法、求められるスキルなどについて解説しました。

RPAエンジニアの資格としては、Automation Anywhere RPA認定試験やWinActor®認定資格、UiPath RPA資格などがあります。RPAの資格は主に製品に関する知識を問うもので、一般的なIT資格と比較すると取得しやすいと言えます。ですが、上位試験となると試験の難易度も上がります。そのため、RPAツールに関する知識を熟知しなくてはいけません。

RPAエンジニアの資格に興味があるRPAエンジニアの方は、この記事を参考にRPAの資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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