試験範囲や資格取得のメリット、受験の流れも解説Python資格の試験内容や難易度、勉強方法

最終更新日:2020年10月5日

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PythonはAIやデータ分析などの開発に用いられ、近年需要が高まっている言語です。Pythonには国内外で実施されている資格試験があり、合格することでスキル証明として利用することができます。また、資格試験はPythonエンジニアに求められる知識やスキルが体系化された内容であるため、Pythonを勉強する一環で資格試験を活用すれば、効率的にスキルを習得することもできます。

この記事では、Python資格試験の概要や、資格を取得するメリットについて解説します。

1. Python資格の種類

Pythonの資格は大きく分けて、日本国内における資格と海外でも展開されている国際的な資格があります。

国内向けの試験としては「Python3エンジニア認定基礎試験」および「Python3エンジニア認定データ分析試験」の2種類が存在し、いずれも 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が認定している民間の試験です。一方、国際的な資格については「Python Certifications」があり、これはレベルに応じてエントリー、アソシエイト、プロフェッショナル1、プロフェッショナル2の4つの段階が設定されています。

いずれの認定試験も比較的新しく制度化されたものであり、ITエンジニアのなかでもこれらの資格試験の存在自体を知らないケースも珍しくありません。

2. Python資格を取得するメリット

知名度が高いとはいえないPython関連の資格ですが、取得することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

学習効率の向上

Pythonの各資格試験は、Pythonエンジニアに求められるスキルが体系的に出題されます。よって、資格試験を通して学習することで必要なスキルを効率的に習得することができるでしょう。もちろん書籍だけではスキル化に至らないこともあるので、オンライン学習サービスを活用したり、開発環境を構築して実際にプログラミングしたりしながら学習することでスキル化まで落とし込むことができます。

スキルレベルを証明できる

Pythonのスキルがあると言っても、基礎文法を理解しているレベルなのか、データベース処理ができるレベルなのか、ネットワークプログラミングができるレベルなのかによって企業の評価は変わります。よって、Pythonプログラマーは、具体的なスキルレベルを提示できることが望ましいでしょう。Pythonの資格は、国内外でいくつかの試験に分かれています。

それぞれの資格を取ることで、Pythonのスキルレベルを証明することができます。まずは、基礎レベルを証明する資格から取得し、段階的にこの記事で紹介した資格を習得すると良いでしょう。

特に、近年Pythonは機械学習やデータ分析に多用されているため、「Python3エンジニア認定データ分析試験」などなどの資格を取得し、データ分析スキルを証明できると高い評価を得られる可能性があります。

年収アップにつながる可能性がある

スキル証明の副次的効果になりますが、高度なスキルを持っていることを証明できると、年収アップにつながる可能性があります。

日経XTECHが公表した言語別の平均年収(※1)によると、Pythonエンジニアの年収は第6位で平均608万円と高い水準であることが分かります。つまり、Pythonのスキルを証明できれば、プログラマーの中でも高い年収を得られる可能性があるのです。特に近年では、機械学習開発やデータ分析スキルを持つエンジニアの年収が高い水準にあるため、これらを身につけることで年収アップを目指すことができるでしょう。

※1 日経XTECH「プログラミング言語実態調査 2019」(2020年9月28日アクセス)

3. Python国内資格試験の難易度や試験範囲、教材、勉強方法

Pythonのスキルアップに有効な資格はどのようなものがあるのでしょうか。まずは日本国内で実施されている「Python3エンジニア認定基礎試験」および「Python3エンジニア認定データ分析試験」の内容について紹介します。

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験はPythonの基礎的な文法スキルを認定する試験です。一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催しており、Pythonの基本的な文法を中心に出題される試験です。

難易度:初学者向けの試験で合格率は比較的高い

Python3エンジニア認定基礎試験は初めてPythonに触れる方でも基本の文法から学ぶことができるため、初心者にとっても最適な試験といえるでしょう。

特にプログラミングそのものが初めてで、Python以外にも一切プログラム開発の経験がない方でも安心。まずはPython3エンジニア認定基礎試験を取得し、Python3エンジニア認定データ分析試験などに段階的に挑戦していくのもおすすめです。

Python3エンジニア認定基礎試験に合格したからといって即戦力としてプログラマーに転職できるわけではありませんが、初心者にとっては試験に合格したことによって大きな自信につながっていきます。プログラミング学習を途中で挫折して辞めてしまわないようにする意味でも、意義のある資格試験といえるのではないでしょうか。

試験範囲

出題内容:文法基礎
問題数:40問(すべて選択問題)
試験時間:60分
合格ライン:正答率70%


Python3エンジニア認定基礎試験の試験内容および出題数などは上記の通りです。出題内容の多くは基礎的な文法問題で、応用的な問題は少ないため初心者にとって取り組みやすいはずです。

プログラミング初心者が特につまずきやすいのが制御構文。これはPythonに限らず、プログラミングを行うにあたって不可欠な要素なのですが、Python3エンジニア認定基礎試験では重点的に制御構文の問題が出題されます。プログラミングの基礎をしっかりと押さえておく意味でも、Python3エンジニア認定基礎試験は有効です。

学習教材・参考書

教材は以下の3種類が指定されています。

主教材:『Pythonチュートリアル 第3版』(Guido van Rossum、オライリー・ジャパン)
参考教材:Pythonオンライン学習サービスPyQ・Python入門2020

主教材である『Pythonチュートリアル 第3版』からは、基礎文法部分から出題されます。また、参考教材として指定されている「PyQ」はオンライン学習サービスで、実際に手を動かしながらPythonのプログラミング基礎を身につけることができます。

勉強方法と学習時間の目安

Pythonに限ったことではありませんが、プログラミング学習においてもっとも効率的な方法は、書籍などを一通り学習し基礎知識を身につけた後で、オンライン学習サービスなどを活用して実際に手を動かしてみること。Pythonは「google colaboratory」でオンライン実行可能ですので、実際にコーディングしてみることによって、基礎的な文法の使い方や基本的なアルゴリズムの組み方を身につけるのもおすすめです。

ただし、主教材として指定されている『Pythonチュートリアル 第3版』は、プログラミングに関する予備知識がない初心者にとっては難しく感じる可能性もあります。そのため、分からない言葉などが出てきた場合は都度インターネットなどで調べながら勉強を進めていくようにしましょう。

勉強時間については、プログラミング初心者の場合で6ヶ月程度、Pythonの勉強をすでに始めている方の場合は3ヶ月程度が目安とされています。

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python3エンジニア認定データ分析試験は、機械学習に不可欠な数学の基礎やライブラリの分析に関する知識を問う試験です。Python3エンジニア認定基礎試験と同様、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が主催しており、Pythonを活用してAIの機械学習システムを構築する際の応用力が問われます。

難易度:日頃からPythonに触れている人なら十分合格できるレベル

Python3エンジニア認定データ分析試験はPythonの応用編ともいえる試験に位置づけられているものの、日頃からPythonを扱っている方であれば十分合格が狙える試験といえるでしょう。

プログラミング初心者の場合は、まずPython3エンジニア認定基礎試験に合格してからPython3エンジニア認定データ分析試験に挑戦してみると理解しやすいのではないでしょうか。

試験範囲

出題内容:Pythonを使ったデータ分析の基礎
問題数:40問(すべて選択問題)
試験時間:60分
合格ライン:正答率70%


主教材として指定されている『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』から出題されます。主な内容としては、Pythonに関する基礎、数学の基礎、そしてライブラリによる分析があり、なかでも数学の基礎やライブラリによる分析が多くを占めます。

学習教材・参考書

主教材として書籍が指定されています。
主教材:『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』(寺田 学・辻 真吾・鈴木 たかのり・福島 真太朗、翔泳社)

勉強方法と学習時間の目安

Python3エンジニア認定データ分析試験の基本的な勉強方法は、主教材の『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書』を繰り返し読んで実際に手を動かすことに尽きます。ただし、プログラミング初心者や独学が困難な人は認定スクールを活用しても良いでしょう。

実際に試験に合格した方の勉強時間としては、プログラミング経験者で1ヶ月程度を要したケースが多いようです。日頃からPythonに触れている方であれば、1週間程度の勉強時間でも十分合格は狙えるようです。

認定スクール:シーティーシー・テクノロジー株式会社、Top Out Human Capital株式会社、株式会社ビープラウド

4. Python海外資格試験の試験概要と勉強方法

次に、海外でも実施されている「Python Certifications」というPython関連の試験について紹介します。これは試験の内容によって4つの段階にレベル分けされているもので、「OpenEDG Python Institute」というポーランドの非営利団体が運営しています。

PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer

PCEPはPythonプログラマーのエントリーレベルとしてPythonの基礎スキルを問う試験です。

ちなみに、PCEPに限らず他の3試験も同様に、全て英語での出題となります。出題内容を正確に理解するためにはある程度の英語力も試されるため、プログラミング関連の用語などは覚えておいたほうが、解題がスムーズに進められるでしょう。もし不安であれば事前にサンプルテストを受けておくなどの対策が必要です。

試験概要

出題内容:コンピュータープログラミングの基礎理論、Pythonの基礎文法など
問題数:30問(選択問題、穴埋め問題)
試験時間:45分
合格ライン:正答率70%


PCEPの試験内容は、実質的にPython3エンジニア認定基礎試験とほぼ同等と言っても過言ではありません。そのため、すでにPython3エンジニア認定基礎試験に合格している方であれば、PCEPに合格する確率は非常に高いといえます。

PCAP – Certified Associate in Python Programming

PythonプログラマーのアソシエイトレベルとしてPythonを使った実務を遂行できるスキルレベルに達しているかどうかを問う試験です。

試験概要

出題内容:コンピュータープログラミングの基礎理論、Pythonの基礎文法、Pythonモジュールの使い方、オブジェクト指向プログラミングの基礎理論など
問題数:40問(選択問題、穴埋め問題)
試験時間:65分
合格ライン:正答率70%


PCEPでも出題されるPythonの基礎知識に加え、オブジェクト指向の技術力やモジュールの使い方も試験範囲に含まれます。問題数は30問から40問に、さらには試験時間も45分から65分に拡充されます。

勉強方法

PCAPの効率的な勉強方法としては、シスコネットワーキングアカデミーが提供している「Programming Essentials in Python」、およびOpenEDG教育プラットフォームが提供している「Python Essentials –パート1」、および「Python Essentials –パート2」を学習しながら知識を身につける方法があります。

また、試験の雰囲気をつかむためにもPCAPのWebサイトで公開されている無料のサンプルテストをダウンロードし実際に問題を解いてみましょう。

PCPP-32-1 – Certified Professional in Python Programming 1

PCPP-32-1は、Pythonプログラマーとしてデータ分析にPythonを活用できるスキルレベルかを問う試験です。PCPP-32-1に合格すると、Pythonのエンジニアとして高い技術力を有していることの証明にもつながり、転職の際にも有利といえるでしょう。

試験概要

出題内容:ファイル処理、数学・工学系ライブラリーの使い方、GUIプログラミング、オブジェクト指向プログラミングの応用理論など
問題数:40問(選択問題、穴埋め問題)
試験時間:65分
合格ライン:正答率70%


PCEPレベルの知識に加え、数学やファイル処理、科学、工学分野分野の知識やツールの扱いからについて出題されます。また、GUI構築に関する基本知識も求められます。さらに、PCPP-32-1を受験するためにはPCAPに合格していることが前提となります。

勉強方法

PCPP-32-1は、2020年に創設されたばかりの試験であり、公式サイトにも学習コースは公開されていません。テストポリシーやシラバスを参照しながら、学習コースの公開を待ちましょう。

PCPP-32-2 – Certified Professional in Python Programming 2

PCPP-32-2は、PCPP-32-1のさらなる上級ステップとして高度な技術を持ったPythonプログラマーとしてのスキルレベルを問う試験です。PCPP-32-1を有していることが受験の条件となります。

試験概要

出題内容:パッケージの作成と配布、デザインパターン、通信、ネットワークプログラミング、データベース制御など
問題数:40問(選択問題、穴埋め問題)
試験時間:65分
合格ライン:正答率70%

PCPP-32-2は2020年後半に登場する予定の資格であり、その内容はパッケージの作成と配布から、デザインパターンについての理解、プロセス間の並列処理まで、幅広く対応されています。現段階では、試験概要など基本的な事柄は決まっているものの、実際に受験できる準備は整っていないという。

勉強方法

PCPP-32-1と同様、公式サイトにも学習コースは公開されていません。テストポリシーやシラバスを参照しながら、学習コースの公開を待ちましょう。

5. Python資格の模擬試験について

Python関連資格の取得を目指すうえで、ぜひ受験しておきたいのが模擬試験です。もともとPythonの資格は他のIT関連資格に比べて種類も少なく、参考にできる過去問題も限られています。そのような中でも、模擬試験を受けるためにおすすめなのが認定スクールです。

認定スクールでは無料で模擬試験を行っている場合もある

日本国内で行われている認定試験の場合、認定スクールで模擬試験が無料で行われている場合があります。認定スクールとは、資格試験を開催している団体などが公式に認定しているスクールのことです。試験概要などが記載されているページに関連書籍や教材が指定されていることがありますが、認定スクールもそれとあわせて紹介されています。

認定スクールのWebサイトでは無料で模擬試験や過去問題が提供され、試験に向けて対策をとれるようになっているところもあるため、受験にあたってはぜひ参考にしてみてください。

OpenEDG Python Instituteが運営している上記で紹介した4つの試験に関しては、試験概要ページにてサンプルテストが無料で公開されていますので、気になる方はダウンロードして自身のレベルを試してみてください。ページ内で検索するコツは、「Click here to download a free (試験名)sample test」で検索してみてください!

6. Python国内資格の受験の流れ

Pythonのスキルを証明する資格はさまざまなものがありますが、まずは手軽なところから国内資格の取得を検討している方も多いのではないでしょうか。どのような流れで資格が取れるのか、申込方法から試験当日までの詳細を解説します。

試験日程と申し込み方法

Python3エンジニア認定基礎試験、およびPython3エンジニア認定データ分析試験いずれも通年で開催されており、任意の日程を選ぶことができます。試験会場は各都道府県に設置されており、以下のリンク先から検索できます。
※オデッセイ「試験会場のご案内」(2020年9月28日アクセス)

また、試験の申込方法としては、「Odyssey ID」を登録したうえで個別に試験会場へ問い合わせのうえ日程を調整します。「Odyssey ID」は試験当日も必要になるため、忘れないように覚えておきましょう。

試験当日の持ち物

試験当日に持参するものは以下の通りです。

  • ・Odyssey IDおよびパスワード

    ・受験票

    ・本人確認書類


受験票は試験会場で発行されるものですが、会場によっては発行されないケースもあります。また、本人確認書類は原則的に写真付きのものに限定されます。保険証や住民票などの場合は、2点の書類を揃えて持参することで証明も可能です。

試験結果レポート受け取り

試験が終了すると、その場で速やかに合否が判明します。試験会場では「試験結果レポート」が渡されるほか、Webサイト上からの確認も可能です。

また、試験に合格した方には4〜6週間を目処に合格証が郵送されます。

7. まとめ

この記事では国内外のPython資格試験の概要とPython資格を取得するメリットについて解説しました。Pythonは、今後も需要が高まっていくと言われている言語であり、平均年収も高いことから、今習得すべき言語の一つと言えるでしょう。

また、資格を使った証明や開発実績の証明(ポートフォリオの作成、制作したソフトウェアのデモなど)ができれば、企業からの評価も得やすくなります。資格の取得には多くのメリットがありますので、ぜひ活用してみてください。

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