「仮想現実」の活用はゲームだけにあらず!製造・建築・医療・物流など産業界すべてで有望視されるXRVR・AR・MRの特徴と違い、活用事例を解説

最終更新日:2021年3月24日

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VR・AR・MRなど「XR」と呼ばれる分野は、「仮想現実の活用や現実世界の補完・拡張を行う技術の総称」です。先端IT分野の中でも特に有望視されており、エンターテイメント・医療・建築などさまざまな分野で実用化が進んでいます。今後、先端IT人材として活躍したいのであれば、XR系の分野も検討すべきかもしれません。ここでは、VR・AR・MRなどXR系の特徴や違い、活用事例、今後の展望などを紹介しています。

1. VR AR MR…「XR系」の特徴と違い

まず、XR(クロスリアリティ)と呼ばれる技術の背景や特徴、違いなどについて解説します。

XR(クロスリアリティ)とは仮想空間技術や空間拡張技術の総称です。2021年時点では、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」の3つが代表的な技術とされています。

VR(virtual reality:仮想現実)

VRとは、一定の現実味を持った仮想空間を構築する考え方、技術の総称です。また、現実と完全に切り離された世界の体験を目的としたコンテンツを指すこともあります。

VRの特徴

VRの特徴は、「非現実がベースである」という点です。仮想現実の世界は、主にコンピュータグラフィックスを中心とした映像技術で構築され、ゲームやエンターテイメントの世界で徐々に実用化が進みました。専用ゴーグルやヘッドフォンなどを用いて「視覚」「聴覚」に訴えつつ没入感を増す手法は、VRの典型例と言えます。ただし、VRはあくまでも「仮想・人工の世界」を作り出す技術であり、現実世界への干渉は行われません。この点は、後述のARやMRとの大きな違いです。

AR(Augmented Reality:拡張現実)

ARは、仮想的なオブジェクトで現実世界を拡張する技術の総称です。現実世界の「モノ」や「地形」「景色」などに仮想的なデータを重ね、本来なら実現していないモノ・建物・景色などを再現するといった使い方が主流です。現実世界に仮想空間を重ね合わせることで「未来の姿」「理想像」「詳細な情報」などを表現しています。

ARの特徴

ARの特徴は、「現実世界がベースである」という点に尽きるでしょう。現実世界に仮想的なオブジェクトを追加・反映させることで、使用者に新たな体験を提供しています。例えば世界的にヒットした位置情報ゲーム「ポケモンGO」では、モンスターがあたかも現実の世界に出現しているかのように見せることで、プレイヤーの収集欲を喚起しています。VRが「非現実を現実のように見せる」ことを目的とするの対し、ARは「現実の中に非現実を追加する」ことを目的としているわけです。

MR(Mixed Reality:複合現実)

MRは、現実世界と仮想世界をミックスさせる考え方、技術の総称です。現実世界と仮想世界が相互に干渉、影響しあうことをベースとしており、VRやARの進化版と言われることもあります。現実世界と仮想世界を混在させるという意味では、ARによく似ています。ただし、ARは現実世界の比率が高く、仮想的なオブジェクトはあくまでも「追加」されたものです。一方MRは「現実世界と仮想世界の両方を取得し、重ね合わせる」ことに重点を置いています。

MRの特徴

MRは、まず現実世界のデータを取得し、そこに仮想世界のデジタル映像を重ね合わせ、現実世界と仮想世界をシンクロさせることができます。例えば「オフィスの中央に置かれたデスクの上にMRで建築予定の3Dモデルを表示し、その周囲を歩き回りながら確認できる」といったことが出来るようになります。また、外見上は内部構造が確認できないものについても、中身を詳細に可視化することが可能です。こうしたことから、建築物や自動車、人体標本モデルなどの3D化でMRが使用されています。

XRの新しい概念「SR(Substitutional Reality:代替現実)」とは?

XR系の新しい概念としてSRがあります。日本語では「代替現実」と翻訳され、過去の映像を現在のように見せる「錯覚」をベースとした考え方です。ただし2021年時点では実用化されていません。過去の資料映像をリアルに再現したり、「今」と「過去」を交互に往復しながら新しい現実を表現したり、といった使い方が研究されているようです。

2. VR・AR・MRの活用事例

次に、VR・AR・MRそれぞれの活用事例を紹介します。

VR(仮想現実)

VRは、現実世界で再現するにはコスト・リスクが大きい事象を再現できるため、シミュレーションの用途で使われています。

例えば製造業では、大型の装置を設置した場合の工数や歩留まりなどを、VRを用いてシミュレーションしています。この時使用されるデータは、過去から現在に至るまでの実績データです。つまり、現実世界を完全にデータ化したうえで、リアルタイムなシミュレーションが行われるのです。このようなシミュレーションを「仮想空間の双子(デジタルツイン)」と呼ぶこともあり、主に製造業の分野で実用化が進んでいます。

また、医療の分野では救急医療の実態を体験できるVRコンテンツなども提供され始めています。救急医療は訓練が難しいため、教育用のコンテンツとしての導入が進んでいます。

AR(拡張現実)

ARはゲーム・エンターテイメントだけではなく、ECの世界でも活用されています。例えば、「現実世界の商品をスマートフォンで読み取ると、カタログ情報(商品説明や仕様など)が表示される」といった仕組みは、ARの典型例と言えるでしょう。

また、建築物の改築・増築を事前に確認したり、筋肉や骨の動きを詳細に再現したりと、現実世界の補完・補強を目的とした使われ方をされることが多いようです。

MR(複合現実)

MRは、主に建築業の世界で実用化が進んでおり、次のような事例があります。
 

  • ・進行中の建築現場(現実)と製品サンプルの3Dデータ(仮想)を重ねて表示し、それをもとに作業工程を決定す

    ・現地で作成した図面(現実)と、図面から作成した3Dモデルデータ(仮想)を重ね合わせ、設計を確認する
     

このように「現実と仮想をミックスさせる」ことで「設計が適切か」「目的を達成するためには何が必要か」を逆算できることがMRの強みかもしれません。

3. VR・AR・MRの今後と有望な業界

最後に、VR・AR・MRの今後と将来有望な業界について解説します。

XR系の技術はゲーム・エンターテイメント業界で実用化が進み、「VR・ARといえばゲーム」と考える方が多いかもしれません。しかし、前述したようにVR・AR・MRはいずれもゲーム以外の産業で活用されはじめています。具体的には、「VRは製造業などモノづくり系」「ARは医療」「MRは建築・医療・製造業すべて」という具合です。
「人間の動きや認識を補完、補強する目的」で使われることが多く、製造・医療・建築・物流などは特に有望な業界と言えるでしょう。また、5Gの普及がデータ通信量の制限を緩和し、高精度の仮想現実と現実世界の融合が容易になることも見逃せません。

以上のことから、VR・AR・MR市場は今後も右肩上がりで成長していくと予想されます。実際に矢野経済研究所の市場調査結果では、XR市場は2019年から毎年20~30%代で成長し、2025年には2019年比で約3倍になるとの予測が示されています。(※)

※参考:矢野経済研究所「XR(VR/AR/MR)360°動画市場に関する調査を実施」

4. まとめ

先端IT分野の中でも、特に今後成長が見込まれるのがXR領域です。XRは仮想現実の活用や現実世界の補完・拡張を行う技術の総称だであり、VR AR MRなどが代表的です。こうしたXR系の分野は、エンターテイメント業界のみならず、医療・建築などさまざまな分野で実用化が進んでいます。もし先端IT人材として活躍したいのであれば、今後成長が見込まれるxR系の分野も検討しておくことをおすすめします。

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