アプリケーションエンジニアの仕事内容は?年収・将来性も解説

最終更新日:2024年3月8日

アプリケーションエンジニアは、業務用システム・スマートフォン・Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発する職種です。アプリケーションエンジニアとしての経験はキャリア形成にプラスになる可能性が高いと言えます。未経験からの参入は難しいため、必要なスキルをおさえたうえで転職を目指していきましょう。

本記事では、アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方に向けて、アプリケーションエンジニアの概要や仕事内容、類似する職種との違い、求められるスキル・知識、おすすめの資格、需要と将来性、キャリアパスなどについて解説しました。

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この記事のまとめ

  • アプリケーションエンジニアは、業務用システム・スマートフォン・Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発する職種
  • 領域は主に「業務系アプリケーション開発」「スマートフォンアプリ開発」「Webアプリ開発」の3つに分けられる
  • 平均年収は経験や業界によっても左右されるが、500万円~1000万円ほど
  • 近年のDX化やAI・IoTなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアの需要はさらに高まっている

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアの役割

アプリケーションエンジニアとは、特定の目的を達成するためのソフトウェアであるアプリケーションを開発するエンジニアです。アプリケーションは多種多様で、企業の業務をスムーズに進行させる業務システムもその一例です。これらのソフトウェアは特定の目的を達成するために設計され、その設計と開発を担当するのがアプリケーションエンジニアの役割です。

関連記事:アプリケーションエンジニアになるには?必要スキルや資格も解説

アプリケーションエンジニアの分類

アプリケーションエンジニアは、どのような開発業務を行っているのでしょうか。アプリケーションエンジニアの開発業務は、主に業務系アプリケーション開発、スマートフォンアプリ開発、Webアプリ開発の3つに分類されます。以下では、これらの3種類のアプリケーションエンジニアの分類について、詳しく解説していきます。

業務系アプリケーション開発

PCや業務システム上で動作するネイティブアプリを開発するアプリケーションエンジニアです。企業独自のシステムや業務プロセスに合わせるため、汎用性の高い言語を使うことが多いでしょう。SIerやソフトウェアハウスに在籍することが多く、プロジェクト内のポジションとしてはシステムエンジニアやプログラマに区分されます。

スマートフォンアプリ開発

AndroidおよびiOS上で動作するネイティブアプリを開発するアプリケーションエンジニアです。スマートフォンの普及によって需要が伸び続けていますが、使用するプログラミング言語が新しいためにエンジニアの供給が追い付かず、人材が不足しがちです。

Webアプリ開発

Web上で動作するアプリケーションやサービスを開発するエンジニアです。ユーザーが目に触れる部分を担当する「フロントエンドエンジニア」やサーバーサイド・バックエンド処理を開発する「サーバーサイドエンジニア」などがあります。

アプリケーションエンジニアに類似する職種との違い

アプリケーションエンジニアには、類似する職種がいくつかあります。アプリケーションエンジニアに類似する職種としては、プログラマーやSE、インフラエンジニアが当てはまります。以下では、プログラマーやSE、インフラエンジニアといったアプリケーションエンジニアに類似する職種との違いについて解説していきます。

プログラマー

プログラマーは、アプリケーションエンジニアに類似する職種と言われています。プログラマーは、開発業務においてプログラミングと単体テストを担います。プログラマーの業務範囲は、アプリケーションエンジニアに比べて狭いです。一方で、アプリケーションエンジニアはより広範な業務をカバーし、複雑な開発を担当します。

SE

アプリケーションエンジニアとシステムエンジニアとを区別して判断する場合、システムエンジニアは要件定義から設計という上流工程を担当します。そして、アプリケーションエンジニアは、設計以降のアプリケーション開発の工程を担当すると区別します。

なお、企業やプロジェクトによっては、システムエンジニアも設計以降の工程を担当するケースがあります。

インフラエンジニア

アプリケーションエンジニアとインフラエンジニアとでは、それぞれ役割が異なります。インフラエンジニアはサーバーやデータベース、ネットワークなど、アプリケーションが動作するためのインフラ環境を構築・運用・保守などを行う職種です。一方、アプリケーションエンジニアは、このようなインフラ環境上で動作するアプリケーションの開発を担当します。

アプリケーションエンジニアの仕事内容

アプリケーションエンジニアの仕事内容は、業務系やスマートフォン系、Web系などのアプリケーションを開発することです。アプリケーション開発では、要件定義や設計、開発、動作テスト、保守など一連の工程を担います。なお、企業やプロジェクトによって、アプリケーションエンジニアの仕事内容は異なります。本章では、アプリケーションエンジニアの仕事内容について解説します。

要件定義

要件定義では、アプリケーションを開発する目的、必要な機能、顧客からの要求などをまとめていきます。要件定義は開発を進めるうえでの土台になるため、顧客との合意を盛り込みながら正確に進めていくことが大切です。

設計

設計は基本設計(外部設計)と詳細設計(内部設計)に分類されます。基本設計では、アプリケーション開発の基礎となる部分を、ユーザー視点で設計していきます。アプリケーションの全体像や機能の概要、画面(UI)設計などを含むことが多いでしょう。また、詳細設計では、機能単位の具体的な処理内容やプログラムの内部構成、画面の項目定義などを行います。

開発

アプリケーションの開発工程では、設計書に基づきプログラマーがコードを書きます。仕様が変更された場合、要件定義書や設計書の変更を参照しながらプログラムを修正します。使用するプログラミング言語は、アプリケーションの特性、動作環境、企業の方針などにより決定されます。これらの要素は、開発プロセス全体を通じて重要な役割を果たします。

テスト

テスト工程は、テスト内容によって「単体テスト」「結合テスト」「総合テスト」「受入テスト」に分類されます。単体テストではプログラム単体が想定通りに動作することを検証し、結合テストでは外部機能との連携をチェックします。また、総合テストではアプリケーションが動作するシステム全体を俯瞰したテストを行い、最後の受入テストではユーザーがアプリケーションを使用できるレベルにあるかをチェックします。

保守

開発終了後の保守作業としては、以下のようなものが挙げられます。


  • ・障害対応(原因究明、改修)

    ・品質改善や仕様変更対応


また、運用についてはWebアプリであればアプリケーションエンジニアが担うことが多いでしょう。一方、業務アプリやスマホアプリの場合はユーザー側が担うこともあります。

アプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識

アプリケーションエンジニアに必要なスキルや知識は多岐にわたります。これらは「業務系」「スマートフォンアプリ系」「Web系」などの分類に分けられ、それぞれ特有のスキルや知識が求められます。また、プログラミングスキルやコミュニケーションスキルなど、全てのアプリケーションエンジニアに共通する基本的なスキルも必要です。本章では、アプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識について解説します。

どの領域にも共通して必要なスキル・知識

領域を問わず共通して、アプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識としては、プログラミングスキルやソースコード管理の知識、コミュニケーションスキルがあります。これらのスキルや知識は、アプリケーションエンジニアだけでなくITエンジニア全般に必要なスキル・知識と言えます。以下では、どの領域にも共通して必要なスキル・知識について解説します。

プログラミングスキル

アプリケーションエンジニアにとって、プログラミングスキルはアプリケーション開発のために必要なスキルです。ただし、業務系やスマートフォンアプリ系、Web系とでは、開発に用いられるプログラミング言語が異なります。それぞれについて、以下の表にまとめました。

業務系 C、C#、Java、VBA、.NET
スマートフォンアプリ系 iOS用アプリ:Swift Android用アプリ:Java、Kotlin
Web系 フロントエンド:HTML、CSS、JavaScriptなど バックエンド:Java、C、Ruby、PHPなど
ソースコード管理の知識

プロジェクト内でソースコードの管理を行うことが多いため、SubversionやGithubといったソースコード管理システムの知識も身に着けておくようにしましょう。

コミュニケーションスキル

アプリケーションエンジニアには、コミュニケーションスキルが求められます。開発プロジェクトは通常、チームで行われ、メンバー間の円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成功に不可欠です。さらに、経験豊富なアプリケーションエンジニアは、クライアントと直接対話する機会が増えます。このような状況では、開発知識やプログラミングスキルと同様に、クライアントの要求を理解し、自身の考えを明確に伝えるコミュニケーションスキルが重要となります。

業務系

業務系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアには、どのような知識やスキルが必要になるのでしょうか。業務系のアプリケーションエンジニアには、ヒアリングスキルや業務知識といったスキル・知識が求められます。以下では、業務系のアプリケーションエンジニアに必要なスキル・知識について解説します。

ヒアリングスキル

業務系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアは、クライアントとの距離が近いのが業務上の特徴としてあります。業務系のアプリケーションエンジニアには、クライアントからヒアリングした課題を認識し、開発や改修に活かす機会が多くあります。そのため、業務系のアプリケーションエンジニアにはヒアリングスキルは必須です。

業務知識

業務系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアには、顧客業務についての深い知識が必要です。特に金融機関や公的機関などや特殊な業務の場合は、業務知識の有無が開発の質を左右します。そのため、業務系のアプリケーションエンジニアは、携わる業務の知識を優先的に身に着ける必要があります。

スマートフォンアプリ系

スマートフォンアプリを開発するアプリケーションエンジニアには、どのような知識やスキルが必要になるのでしょうか。スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアには、UI/UXに関する知識やアプリ申請に関する知識などが求められます。以下では、これらのスマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識を紹介します。

UI/UXに関する知識

スマホアプリを重要な顧客接点として扱うケースが増えているため、UI/UXに通じた人材は重宝される傾向にあります。具体的には、AdobeXDやSketch、Figmaでの設計スキル、UIをアプリに反映する術を知っていることなどが求められるでしょう。

アプリ申請に関する知識

スマートフォンアプリを開発するアプリケーションエンジニアには、アプリ申請に関する知識が求められます。スマートフォン系のアプリケーションにとって、スマートフォンアプリを作るだけでなく、バージョン管理やアプリ申請作業を行ったことがあるという経験は評価の対象になります。

Web系

Web系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアには、どのような知識やスキルが必要になるのでしょうか。Web系のアプリケーションエンジニアには、クラウドに関する知識、経験やサーバー、ネットワークに関するスキルが求められます。以下では、Web系のアプリケーションエンジニアに求められるスキル・知識を紹介します。

クラウドに関する知識、経験

Web系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアは、AWSやGCPといったクラウドプラットフォームを使う機会が多くあります。そのため、Web系のアプリケーションエンジニアには、メジャーなクラウドプラットフォームを扱うスキルが評価されます。

サーバー、ネットワークに関するスキル

Web系のアプリケーションエンジニアには、サーバーやネットワークに関するスキルも必要になります。特にバックエンド側を担当するWeb系のアプリケーションエンジニアは、Webサーバーの構築や設定やネットワーク設定などが行えると、アプリケーションエンジニアとしての評価が高まる傾向にあります。

各領域のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格

ITエンジニアに関連する資格は、国家資格からベンダー資格まで多種多様な資格試験が存在します。そのなかで、アプリケーションエンジニアにおすすめの資格はどのような資格があるのでしょうか。本章では、業務系・スマートフォンアプリ系・Web系の各領域のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格を紹介していきます。

関連記事:アプリケーションエンジニアにおすすめの資格10選

業務系

業務系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、Oracle認定JavaプログラマやC言語プログラミング能力認定試験、Python3エンジニア認定基礎試験などが挙げられます。以下では、業務系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Javaの知識とスキルが問われる資格で、日本オラクル社が主催しています。この資格はJavaのバージョンアップに合わせて定期的に更新され、業界標準の高度なスキルを証明するものです。Javaは業務系のアプリケーション開発でよく使用される言語であるため、Oracle認定Javaプログラマは、アプリケーションエンジニアにとって有益な資格と言えます。この資格を取得することで、Javaの専門知識と技術力を証明できます。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語は、高速な処理が必要な業務系アプリケーションで使用されることがあります。C言語プログラミング能力認定試験は、C言語の能力を評価する試験で、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しています。

C言語プログラミング能力認定試験はレベルは1級から3級まであり、それぞれのレベルで試験内容と時間が異なります。特に2級以上は履歴書に記載するのに適しています。

Python3エンジニア認定基礎試験

業務系のアプリケーションエンジニアがAI関連のアプリケーションを開発する場合、Pythonに関する資格が有用です。Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonの基本的な文法などの知識を評価する試験で、経済産業省が定めた「ITスキル標準(ITSS)」のレベル1に相当します。この資格は、Pythonの基礎知識を証明するための信頼性のある手段となります。

スマートフォンアプリ系

スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、Android技術者認定試験やApp Development with Swift、Associate Android Developer試験があります。以下では、スマートフォンアプリ系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

Android技術者認定試験

GoogleのAndroid向けのアプリケーション開発を行うアプリケーションエンジニアにとって、Android技術者認定試験の取得がおすすめです。この試験は、Android OS上でのアプリケーション開発に関する知識とスキルを証明するものです。経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)」のレベル2に相当しており、Android開発の専門性を示す信頼性のある証明となります。

App Development with Swift

iOS向けアプリケーション開発を担当するアプリケーションエンジニアには、App Development with Swiftがおすすめの資格です。この資格はApple社が主催し、iOSアプリ開発の主要プログラミング言語であるSwiftの知識を評価します。難易度は比較的低く、Swiftの初学者が学習過程で取得するのに適した資格と言えます。App Development with Swiftは、iOSアプリ開発の専門性を証明する信頼性のある手段となります。

Associate Android Developer試験

Associate Android Developer試験は、Android向けアプリ開発の基本的な知識を評価する試験で、アプリケーションエンジニアにおすすめの資格です。この試験では、アプリの機能やユーザーインターフェース、データ管理、デバッグ、テストなどの範囲がカバーされます。初心者レベルとされていますが、一通りの実務作業を行う能力が前提となり、適切な学習と実務経験が必要です。また、試験は英語で行われるため、英語力も求められます。

Web系

Web系のアプリケーションを開発するアプリケーションエンジニアにおすすめの資格としては、HTML5プロフェッショナル認定試験やRuby技術者認定試験、PHP技術者認定試験があります。以下では、Web系のアプリケーションエンジニアにおすすめの資格について、それぞれを具体的に解説します。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、非営利団体LPI-Japanが主催する試験で、フロントエンド開発に必要なHTML、CSS、JavaScriptの知識とスキルが問われます。この試験はレベル1とレベル2の2つのレベルに分けられています。レベル1は基本的な知識を評価し、比較的合格しやすいとされています。一方、レベル2はより高度な内容を問うため、難易度が上がります。HTML5プロフェッショナル認定試験は、フロントエンド開発の専門性を証明する信頼性のある手段となります。

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、サーバーサイド開発に不可欠なプログラミング言語、Rubyの知識とスキルを評価する試験です。この試験は非営利団体Ruby Associationが運営し、Rubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏が理事長を務めています。試験はRubyの文法や、Ruby技術者に必要な知識を問うもので、「Silver」と「Gold」の2つのレベルがあります。これらの資格は、Rubyの専門性を証明する信頼性のある手段となります。

PHP技術者認定試験

PHPは、Webアプリケーション開発において重要なスキルです。PHP技術者認定試験は、PHPの専門知識を証明する資格で、一般社団法人PHP技術者認定機構が主催しています。この試験はPHPの知識とスキルを評価し、初級・上級/準上級・認定ウィザードの3つのレベルに分けられています。

未経験からアプリケーションエンジニアを目指す方法

開発職を経験していない場合は、まず何らかの開発経験を持つことを優先していきましょう。そのために1〜2つのプログラミング言語を習得し、小規模なアプリを単独で開発できるレベルを目指します。

ある程度の開発力が身に付いたあとは、中小規模の開発会社やSIerでプログラマとして経験を積み、転職を目指していきましょう。

もし余裕があれば、基本情報処理技術者やシステムアーキテクト試験などの資格試験にも挑戦してみてください。アプリケーションエンジニアになるために資格は必要ありませんが、資格取得によって基礎的な知識があることを証明できるからです。

関連記事:未経験からアプリケーションエンジニアになるには?必要なスキルや年収なども解説します

アプリケーションエンジニアに向いている人

アプリケーションエンジニアに向いている人は、どのような特徴がある人なのでしょうか。アプリケーションエンジニアに向いている人は、具体的にはプログラミングが好きな人や同じ作業を繰り返しても苦にならない人、作業効率を考えられる人などが当てはまります。本章では、アプリケーションエンジニアに向いている人について解説します。

プログラミングが好き

プログラミングが好きで、最新の開発技術に敏感な人は、アプリケーションエンジニアに向いている人と言えます。自身で積極的にプログラミングを学び、新しい技術を試すようなチャレンジ精神を持つ人は、開発現場でのプロジェクトで活躍できる人材です。このような熱意と好奇心は、アプリケーションエンジニアとして成功するための重要な要素と言えます。

同じ作業を繰り返しても苦にならない

アプリケーションエンジニアには、同じ作業を繰り返しても苦にならない人が向いています。アプリケーションエンジニアの仕事は、コードを書き、テストし、バグを見つけて修正するといった作業の繰り返しが多くなります。そのため、細部にまで注意を払い、一つ一つの作業を丁寧に行うことができる人が、アプリケーションエンジニアとして成功する可能性が高いと言えます。

作業効率を考えられる

作業効率を重視し、そのためのシステム構築ができる人は、アプリケーションエンジニアに向いています。プログラム作成に時間がかかる場合でも、それが最終的に業務効率化に寄与すると理解し、そのための努力を惜しまない人は、アプリケーションエンジニアに適しています。作業効率を考えられる視点と能力は、効率的なシステム開発に不可欠です。

アプリケーションエンジニアの年収

レバテックキャリアで職種を「アプリケーションエンジニア」の条件で検索し、表示された求人データから20件を抽出して、年収の上限、下限の中間値の平均を計算しました。(2023年6月21日現在)

その結果、アプリケーションエンジニアの平均年収は約614万円となりました。一般的には、経験年数が長く、高度なスキルを持つエンジニアほど高い年収を得る傾向があります。高い年収のケースでは、1000万円台の求人もありました。

関連記事:アプリケーションエンジニアの年収は?必要スキルや転職のポイントも解説

アプリケーションエンジニアの需要と将来性

アプリケーションエンジニアを目指す方にとって、アプリケーションエンジニアの需要と将来性は気になる要素です。本章では、アプリケーションエンジニアの需要と将来性について解説します。アプリケーションエンジニアを目指す方は、是非とも参考にしてみてください。

アプリケーションエンジニアの需要

アプリケーションエンジニアの需要は非常に高いと言えます。特に、スマートフォンの普及により、モバイルアプリケーションの需要が増加しており、アプリケーションエンジニアの需要も増えています。

また、ビジネスのデジタル化が進む中、Webアプリケーションやクラウドアプリケーションの需要も増えており、それに伴い、アプリケーションエンジニアの需要も高まっています。

さらに、近年では、AIやIoTなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアに対する需要が高まっています。

そのため、アプリケーションエンジニアは、IT業界での求人ニーズが高く、比較的高い年収が期待できる職種の一つと言えます。ただし、求められるスキルセットや経験年数などによって、年収には差が出るため、個人の能力や経験に応じて年収が変動することもあります。

アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションエンジニアの将来性は非常に高いと言えます。現代社会では、IT技術の進歩に伴い、アプリケーションがますます重要な役割を担うようになっています。また、スマートフォンやタブレットなどの普及により、アプリケーション市場は拡大し続けており、ますます多くの人々がアプリケーションを利用するようになっています。

特に、AIやIoT、ブロックチェーンなどの新しい技術の導入により、アプリケーションエンジニアに対する需要は高まると予想されています。これらの技術を活用した新しいアプリケーションの開発に携わることで、アプリケーションエンジニアは今後ますます需要が高まる職種の1つとなるでしょう。

さらに、近年はDx(デジタルトランスフォーメーション)の推進が進んでおり、企業や組織がIT化することでビジネスの効率化や新たな価値創造を目指しています。このような状況下では、アプリケーションエンジニアはますます重要な存在となっており、需要が高まる傾向にあると言えます。

IT技術の発展によって今後も加速度的に求められる人材

■AI・機械学習エンジニア
AI・機械学習技術は今後ますます重要になってくると予想されます。自動運転、製造業のロボット化、ビッグデータ解析、音声認識、画像認識など、多岐にわたる分野での応用が期待されています。またこれらを実装するための知識も求められるでしょう。

■セキュリティエンジニア:
インターネットの普及により、情報セキュリティの重要性はますます高まっています。企業や組織が抱える情報漏洩やハッキング被害は深刻化しており、セキュリティエンジニアはますます重要な役割を担っています。

■クラウドエンジニア
クラウドサービスの利用が一般化していることから、クラウドエンジニアはますます需要が高まっています。クラウド上にアプリケーションを開発・運用するためのスキルや知識が求められます。

アプリケーションエンジニアからのキャリアパス

アプリケーションエンジニアからのキャリアパスとしては、どのような職種があるでしょうか。アプリケーションエンジニアからのキャリアパスは、フルスタックエンジニアやITスペシャリスト、プロジェクトマネージャー、ITコンサルタントがあります。本章では、アプリケーションエンジニアからのキャリアパスについて解説します。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアを目指すことは、アプリケーションエンジニアのキャリアパスの一つです。フルスタックエンジニアは、複数の技術領域にわたる高度なスキルを持つエンジニアです。フルスタックエンジニアは、開発プロジェクトで多様なフェーズを一人で担当できる貴重な存在となります。学習の難易度は高いですが、ハードウェアやソフトウェア、インフラの知識とスキルを習得することで、活躍の幅を広げることが可能です。

ITスペシャリスト

アプリケーションエンジニアから、ITスペシャリストへのキャリアパスも一つの選択肢です。ITスペシャリストは、データベースやアプリケーションなどの特定の分野に、深い知識と高度なスキルを持つ専門家です。このような高度なスキルを持つ人材は常に需要があります。自分が深く掘り下げたい領域が明確であれば、ITスペシャリストへの道はおすすめのキャリアパスとなります。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーになることも、アプリケーションエンジニアのキャリアパスの一つです。プロジェクトマネージャーは、システム開発プロジェクト全体を統括する役割を担う職種です。プロジェクトマネージャーには、アプリケーションエンジニアとしての経験や知識に加えて、顧客との交渉やチームの統括を行うためのコミュニケーション能力とマネジメント能力が求められます。

ITコンサルタント

アプリケーションエンジニアからITコンサルタントへの道も、一つのキャリアパスです。ITコンサルタントは、顧客の経営課題を解決するための提案を行う役職で、システム導入の提案や業務効率化のためのシステム企画、立案、運用評価などを行います。アプリケーションエンジニアの経験が大いに活かされる一方で、問題解決能力、経営知識、マネジメントスキルなど幅広いスキルが求められます。そのため、ITコンサルタントは高い報酬を期待できる職種です。

アプリケーションエンジニアに関するよくある質問

アプリケーションエンジニアに興味がある方には、アプリケーションエンジニアに関するさまざまな質問があります。アプリケーションエンジニアに関するよくある質問としては「アプリケーションエンジニアとはどのような職種ですか?」「アプリケーションエンジニアとプログラマーの違いは何ですか?」「アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴は?」などがあります。本章では、アプリケーションエンジニアに関するよくある質問について回答します。

アプリケーションエンジニアとはどのような職種ですか?

アプリケーションエンジニアは、業務用システム・スマートフォン・Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発するエンジニアです。

アプリケーションエンジニアとプログラマーの違いは何ですか?

アプリケーションエンジニアとプログラマは、それぞれが持つソフトウェア関連のスキルの深さと広さに違いがあります。プログラマーの業務範囲は、アプリケーションエンジニアに比べて狭いです。一方で、アプリケーションエンジニアはより広範な業務をカバーし、複雑な開発を担当します。

アプリケーションエンジニアに向いている人の特徴は?

アプリケーションエンジニアに向いている人は、具体的にはプログラミングが好きな人や同じ作業を繰り返しても苦にならない人、作業効率を考えられる人などが当てはまります。

まとめ

本記事では、アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方に向けて、アプリケーションエンジニアの概要や仕事内容、類似する職種との違い、求められるスキル・知識、おすすめの資格、需要と将来性、キャリアパスなどについて解説しました。

アプリケーションエンジニアは、業務用システム・スマートフォン・Webなどさまざまなプラットフォームで動作するアプリケーションを開発する職種です。アプリケーションエンジニアの需要は非常に高くなると予測されています。その理由はAIやIoT、ブロックチェーンなどの新しい技術によって、アプリケーションがますます重要な役割を担うようになるからです。アプリケーションエンジニアの仕事に興味がある方は、アプリケーションエンジニアへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

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