アプリケーションエンジニアになるには?必要スキルや学習方法も解説

最終更新日:2024年7月5日

アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの開発に特化したエンジニアです。アプリケーションといっても、Web、業務、スマホアプリなどさまざまな種類があります。利用されているプログラミング言語や技術も異なるため、特定の専門分野を持つケースが多いです。

あらゆる企業や組織においてITの活用やデジタル化、DXが進められている状況のため、アプリケーションエンジニアの活躍の舞台は広がっています。ただし、アプリケーションエンジニアになるには、アプリ開発に関する深い知識やスキルが大切です。

この記事ではアプリケーションエンジニアの仕事内容や役立つ資格と難易度、求められるスキルなどを解説します。

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この記事のまとめ

  • アプリケーションエンジニアはアプリケーションの設計、開発、テストなどに関わるエンジニア職種
  • 開発対象によって、業務系/Web/スマホアプリケーションなどの分野があり、必要とされる技術も異なる
  • アプリケーションエンジニアには、プログラミングなどの技術系スキルとコミュニケーションなどのヒューマンスキルが必要
  • 今後も、企業や組織の業務や個人の生活の周りでアプリケーションは必要とされるため、職種の将来性は高い

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アプリケーションエンジニアになるには

アプリケーションエンジニアになるには必須とされる資格はなく、学歴もあまり重要視されません。その代わりに、アプリケーションの開発に必要となる専門的な知識とスキルが求められます。プログラミング、ソフトウェア開発技法、データベース、ハードウェア、ネットワークなど、求められる知識やスキルの範囲は幅広いです。これからアプリケーションエンジニアになるにはどうすれば良いのか、以下で解説します。

関連記事:未経験からアプリケーションエンジニアになるには?

アプリケーションエンジニアに必要な資質を磨く

アプリケーションエンジニアになるには、必要な資質を磨く必要があります。開発のための具体的なスキルも当然重要ですが、資質を磨くことも重要です。資質を磨けば具体的なスキルアップのために適切な方法を選択でき、アプリケーションエンジニアとして成長していくことにもつながります。まずは、自分に必要な資質が備わっているか確認してみましょう。

チャレンジ精神

アプリケーション開発にはさまざまな困難がつきものです。発生した課題を1つずつ解決しながら仕事を進めるにはチャレンジ精神が求められます。チャレンジ精神が旺盛な人は成長しやすいです。ゴールが明確になっているため、途中で困難な状況に直面しても乗り越えていけるでしょう。

また、チャレンジ精神旺盛な人は好奇心も旺盛です。チャレンジ精神は好奇心が源となっており、好奇心は日々革新するIT技術をキャッチアップし、新しいことへの挑戦につながります。

コミュニケーション能力

顧客のニーズを正しく聞き出し、業務の課題に対して最適な解決策を提案するにはコミュニケーションが欠かせません。重要な点は主張しつつも、相手の意見を引き出すヒアリング能力が必要です。相手の意見を引き出す能力は「傾聴力」とも呼ばれます。

また、大規模なプロジェクトでは専門領域を持った複数のエンジニアがチームを組み、協力してアプリケーションを開発します。そのため、チーム内のコミュニケーションを円滑に進められる能力も必要です。

顧客志向

アプリケーションエンジニアが作り出すシステムや製品は、ユーザーに使われてこそ価値を生み出します。多くのユーザーからのフィードバックが多ければ多いほど、業務の改善、利便性の提供、効率化につながるからです。エンジニアが技術力に絶対の自信を持って開発したものでも、顧客に受け入れてもらえない、または成果につながらない場合は、アプリケーション開発が成功したとはいえません。

顧客に受け入れられるアプリケーションを開発するためには、アプリケーションエンジニアはユーザー視点で考えて行動することが求められます。自分が開発しているシステムは誰が、どこで、どのように使うのかを明確にイメージする顧客志向が大切です。

自分の開発したアプリケーションが多くのユーザーに使用されることを意識しながら開発を進められる人はアプリケーションエンジニアとして成功できるでしょう。

発想力

アプリケーションにより業務の効率化や新たな価値の創出を行うには、発想も重要なポイントです。柔軟に物事を考え、これまでにない方法でも検討対象にできる発想力もヒューマンスキルの1つに挙げられます。

体力と精神力

アプリケーションエンジニアだけでなく、エンジニア全般には体力と精神力が重要です。特に納期前などは激務になる場合が多く、激務の中でも集中して開発を続ける必要があります。体調を崩さないための体力と、忙しくても屈しない精神力が欠かせません。

スキルの証明となる試験・資格の合格を目指す

アプリケーションエンジニアになるには資格は不要で、すべての業務を無資格で行えます。実際に資格を持たないアプリケーションエンジニアもいますが、実績がないうちは特に資格取得が有効です。以下のような資格を取得すると、一定のスキル証明になるからです。

基本情報技術者試験
  科目A 科目B
試験時間 90分 100分
解答数 60問 20問

基本情報技術者試験は情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格です。アプリケーションエンジニアだけでなく、IT技術者にとっては登竜門的な資格であり、多くの企業で評価されています。

試験は、テクノロジ・マネジメント・ストラテジ系の3つの区分から出題され、マークシート形式で解答します。令和2年度からはコンピュータを使用して解答するCBT方式により実施されています。また現在は、試験問題と模範解答は非公開です。

ITSSキャリアフレームワークではレベル2のエントリレベルですが、試験対象の範囲が非常に広いため、対策のための学習が必要となります。

システムアーキテクト試験(旧:アプリケーションエンジニア試験)
  午前Ⅰ
(9:30〜10:20)
午前Ⅱ
(10:50〜11:30)
午後Ⅰ
(12:30〜14:00)
午後Ⅱ
(14:00〜16:30)
試験時間 50分 40分 90分 120分
解答数 30問(多肢選択式) 25問(多肢選択式) 2問(記述式) 1問(論述式)

システムアーキテクト試験もIPAが実施している国家資格「情報処理技術者試験」の高度な技術者向け試験の1つです。旧名称は「アプリケーションエンジニア試験」であったことからも、当試験がアプリケーションエンジニア向けであることが分かります。

試験は、情報システムや組込みシステム、IoTを利用したシステムなどから出題されます。試験形式は多肢選択式の午前Ⅰ試験と午前Ⅱ試験、記述式の午後Ⅰと午後Ⅱ試験となっています。毎年4月に実施されるのが通例です。

ITSSキャリアフレームワークではレベル4にカテゴリされており難関資格といえます。令和5年度の合格率は15.8%でした。

アプリケーション技術者認定試験
試験時間 問題数
90分(アンケート含む) 70問(多肢選択式)

アプリケーション技術者認定試験は、Androidアプリケーションの開発者のスキルを認定する資格です。「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2つのレベルがありますが、2024年5月17日時点では、日本語版「ベーシック」のみ受験可能です。

試験は、CBT方式で実施されており、全70問からなる四肢択一の出題方式です。日本全国で160ヶ所以上で受験でき、試験は原則毎日実施されています。

ITSSキャリアフレームワークではレベル2にマッピングされており、エンジニアとしてエントリレベルのスキルが問われます。

Java™プログラミング能力認定試験
  3級 2級 1級
試験時間 60分 90分 150分
問題数 6問(多肢選択式) 7問(多肢選択式) 2問(PC操作による実技)

Java™プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しています。プログラミング初学者やSE、プログラマー向けの民間の認定試験です。難易度は3級から1級までの3レベルに分かれており、3級は毎年1、6、9月、2級は1、6月、1級は6月に試験が実施されます。

Javaは、IT業界で需要が高いプログラミング言語です。この資格を取得する過程でJavaを体系的に学べるため、アプリケーションエンジニアを目指す方におすすめです。2022年度の平均合格率は51.76%でした。

C言語プログラミング能力認定試験
  3級 2級 1級
試験時間 60分 90分 150分
問題数 6問(多肢選択式) 8問(多肢選択式) 2問(PC操作による実技)

C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催しています。プログラミング初学者やSE、プログラマー向けの民間の認定試験です。難易度は3級から1級までの3レベルに分かれています。試験は、3級は毎年1、6、9月、2級と1級は毎年1、6月に試験が実施されます。2022年度の平均合格率は65.75%でした。

プログラマーとして働きながら知識・スキルを身につける

アプリケーションエンジニアとしてのスキルを身につけるためには、まずはプログラマーとして働くのが近道です。プログラマーになるにも最低限のスキルは独学やスクールで身につける必要がありますが、早期にプログラマーになり経験を積むことで短期間でアプリケーションエンジニアを含むITエンジニアへの道が拓けるでしょう。

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アプリケーションエンジニアになるにはどのようなスキルが必要?

アプリケーションエンジニアになるには、プログラミング、ハードウェア、データベース、ネットワークなどシステム開発にまつわる多くの専門知識が必要です。

ここでは、プログラミング言語を中心にアプリケーションエンジニアに必要なスキルについて解説します。開発現場ではさまざまなプログラミング言語が使われ、案件の内容によって異なります。目指すアプリケーションエンジニアの種類によって、習得するべき言語が変わることに注意ください。

関連記事:ITエンジニアになるには?必要なスキルや未経験者の転職方法を解説

業務系アプリケーションの場合

業務系アプリケーションは、パソコンやサーバー上で動作するアプリケーションの開発がメインです。またプログラミングに関する知識に加えて、アプリケーションが使われる業務に関する知見も欠かせません。

JavaやC、C#のスキル

業務用アプリケーションでは、Java、C、C#が多く利用されている傾向があります。業務系のシステムにWebを採用する場合には、バックエンドではJavaやRuby、Pythonなどが使用されます。フロントエンドでは、HTML、CSS、JavaScriptが主な言語です。サーバーやMySQLなどのデータベースの知識も必要です。

スマートフォンアプリケーションの場合

スマートフォンアプリケーションでは、動作するプラットフォームなどによって使用するプログラミング言語が異なります。iOSやAndroidなどの、それぞれのプラットフォームに特化した環境で開発するほうがアプリケーションとしての機能やパフォーマンスが高いからです。一方で、最近はiOSやAndroidのどちらでも動作するスマートフォンアプリを開発できるクロスプラットホーム開発も普及しています。

SwiftやJava、Kotlinのスキル

iPhone用アプリはSwift、Android用アプリはJavaやKotlinなどが使用されます。スマートフォンゲームの開発ではUnityという統合開発環境も使用され、この場合にはプログラミング言語はC#を利用します。クロスプラットフォーム向けでは、Xamarinの開発環境ではC#、CordovaではHTML5/CSS3/JavaScriptでスマホアプリの開発が可能です。

Webアプリケーションの場合

Webアプリケーションにおいては、Webサーバーで動作するアプリケーションとPCなどのブラウザで動作するWeb画面の開発を行います。プログラミング言語の知識に加えて、データベースを操作するためのSQLのスキルや、ほかのWebアプリケーションと連携させるためのAPIに関する知識が求められます。またWebアプリケーションの不正利用や脆弱性の悪用を防ぐための、基本的なセキュリティの知識も欠かせません。

JavaやRuby、PHP、Pythonのスキル

Webアプリケーションでは、主にサーバーで動作する部分とクライアントで動作する部分で、使用されるプログラミング言語が異なります。

サーバーで動作する部分(サーバーサイド)では、JavaやRuby、PHP、Pythonなどのプログラミング言語が使われます。一方、クライアントで動作する部分(クライアントサイド)では、HTMLやCSS、JavaScriptのスキルが必須です。

開発するWebアプリケーションの規模にもよりますが、これらすべてのスキルが必要とされるケースは少ないため、まずは自分の担当業務のスキルを身につけるのが良いでしょう。

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アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの設計、開発、テスト、運用保守などに関わるITエンジニア職種です。顧客の要件からアプリケーションの構成を細かく定めて、実際にプログラムを作成してアプリケーションを作り上げることが主な業務となります。

アプリケーションエンジニアになるには、職種の仕事内容や開発するアプリケーションにどのような種類があるのかを知っておくべきでしょう。あいまいに理解したまま目指した結果、転職後に想像と違う状況に直面し後悔するケースも少なくありません。

関連記事:アプリケーションエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性も解説

アプリケーションエンジニアの仕事内容

作成対象のアプリケーションや現場によって違いはあるものの、アプリケーションエンジニアの仕事はおおむね要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守の工程に分けられます。

要件定義:クライアントの要望やユーザーのニーズからアプリケーションで実現させる要件を定める
設計:要件を実現するためにプログラムの構成を細分化・具体化し、設計書に記載する
開発:設計書に沿ってプログラムの作成を行い、テストで動作を確認する
運用・保守:リリースしたアプリケーションの稼働の監視や障害対応、改善などを実施する

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代表的なアプリケーションの種類

アプリケーションエンジニアの作成するアプリケーションには、用途や対象となる端末、利用技術などにより、大きく3種類に分類されます。自分がどのアプリケーション開発に携わりたいのかを明確にしておくと、優先して身につけるべきスキルが決めやすくなるでしょう。

また、アプリケーションエンジニアになるには、さまざま案件に対応できるように、なるべく多くの種類のアプリケーション開発ができるのが望ましいです。

以下では、代表的なアプリケーション3種類について紹介します。

1. 業務系アプリケーション

企業が業務を行うために使用するアプリケーションです。売上や顧客の管理、社員の勤怠の管理など、業務用アプリケーションにはさまざまなものがあります。一般的にWindowsやMac OSなどのパソコンで動作するアプリケーションが多いですが、クラウドなどを通じてスマートフォンと連携するものもあります。

業務系アプリケーションの場合、顧客の要望をヒアリングし要件定義するところから対応するケースが多いです。

2. スマートフォンアプリケーション

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンで動作するアプリケーションです。たとえば、プッシュ通知の機能は、ユーザーに対して迅速に新着情報を知らせることで、ユーザーに購買行動などを促せます。スマートフォンで動作するだけでなく、後述するWebアプリケーションと連携するものもあり、さまざま用途や方法で利用できます。

3. Webアプリケーション

主にブラウザ上で動作するアプリケーションです。 具体例として、パソコンやスマートフォンにインストールせずにブラウザ上で利用できる、X(旧:Twitter)やFacebookなどのSNSや、Gmailなどのメールなどが挙げられます。またAmazonや楽天などのECサイトも、Webサーバー上で顧客や商品を管理していることから、Webアプリケーションといえます。

Webアプリケーション、Webサービスの開発においては、リリース後も継続的にアプリケーションの修正、改善、機能追加などを繰り返すケースが多いです。そのため、アジャイルなどの開発技法が取り入れられるケースが多々あります。

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アプリケーションエンジニアとSEの違い

アプリケーションエンジニアもSE(システムエンジニア)もアプリケーションを作る仕事という意味では同じです。違いは名称の通り、作成対象がアプリケーションかアプリケーションを組み合わせて作るシステムかという点にあります。

アプリケーションエンジニアはアプリケーションにフォーカスしており、アプリケーションの要件定義から設計、構築、テストと開発業務全般が主な業務です。システムエンジニアはアプリケーションの集合体であるシステムを作ることをミッションとしており、要件定義、設計などの上流工程と開発における管理が主な業務となります。

業務の特性上、アプリケーションエンジニアはWebサービスやパッケージソフトウェア開発などのプロダクト作成に携わる場合が多く、SEはSIerのITエンジニアを指すことが多いです。

ただし、アプリケーションエンジニアやSEといった呼び名に決まりはなく、所属企業などにより定義は異なるといえるでしょう。

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アプリケーションエンジニアになるための勉強・学習方法

未経験でもエンジニア経験者でもアプリケーションエンジニアになるには、知識やスキルが必要となるため勉強は避けられません。勉強方法は複数存在しますが、金銭面の問題や時間効率などを考えると、人によって選択肢が限られる場合もあるでしょう。

1冊の書籍に集中して勉強したり、書籍とあわせて学習サイトやスクールも組み合わせたりなど、自分が進めやすくライフスタイルに合った勉強方法を選択できるのが望ましいです。合わない勉強方法を選択するのは効率的ではありません。

ここでは、アプリケーションエンジニアになるための勉強方法を紹介します。

書籍を利用する

プログラミング入門をタイトルに掲げている書籍は、初心者向けに分かりやすく書かれているものが多く、基礎知識を学ぶのに適しています。

一方で、分らないことがあった場合に自力で解決しなくてはならない点が書籍で勉強するデメリットです。不明点が発生したときには、Qiita(キータ)などのエンジニア向け情報共有サイトを活用すると良いでしょう。問題解決に役立つ情報が得られ、アウトプットの場としても利用できます。

学習サイトを利用する

近年では、オンラインのプログラミング学習サイトが増えてきています。実際にプログラムを動かせる環境が用意されているサイトや動画で視覚的に理解を深められるサイト、講師にチャットで質問できるサービスなどがあります。代表的な学習サイトとしてProgateUdemyなどが挙げられます。

スクールに通う

初心者のプログラミング学習では、ちょっとしたことでつまずきやすくスムーズに先に進めない場合があります。しかしスクールを活用すれば、その場で質問して疑問点を解決できるため効率的に学習を進められるでしょう。

レバテック株式会社では、大学生、大学院生向けのプログラミングスクールとして、レバテックカレッジを運営しています。レバテックカレッジではプログラミングスキルの習得に加え、就職活動のサポートまでを提供します。

勉強会に参加する

プログラミングに関する勉強会は、全国各地さまざまなテーマで開催されています。初心者向けの勉強会も数多く開催されているためTECH PLAYなど勉強会・セミナーのまとめサイトで自分に合った勉強会を探すと良いでしょう。

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アプリケーションエンジニアが活躍している場所

アプリケーションエンジニアは広範な分野で活躍しています。あらゆる領域で業務のシステム化が採用されているので、活躍の舞台は業界を問わず広いといえるでしょう。

アプリケーション制作に留まらず、アプリケーション納品後のサポートや製品リニューアルを担当する場合もあります。顧客と良好な関係を構築できれば次の案件につながりやすいため、企業に貢献できる場面も多い職種です。

アプリケーションエンジニアとして経験を積みスキルを高めていけば、プロジェクトマネージャーやITコンサルタント、フルスタックエンジニアなどキャリアパスの選択肢も広がっていくでしょう。フリーランスとして活躍するアプリケーションエンジニアもいます。自身の市場価値を高めれば高めるほど、活躍の場を広げることに直結するといえます。

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アプリケーションエンジニアの年収目安

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag(日本版O-NET)による調査(出典:令和4年賃金構造基本統計調査)をもとにアプリケーションエンジニアの年収を見てみましょう。アプリケーションエンジニアが含まれる「システムエンジニア(業務用システム)」、「ソフトウェア開発(スマホアプリ)」 、「システムエンジニア(Webサイト開発)」、「ソフトウェア開発(パッケージソフト)」はいずれも平均年収550.2万円となっています。

レバテックキャリアの求人のうち、年収の高・中・低層からそれぞれ30件ずつ抽出し算出すると、平均年収は約656万円です。レバテックキャリアでは大企業の求人を多く取り扱っているため、ほかの職種も含めて平均年収が高くなる傾向があります。年収は経験年数や実績、企業によって大きく変わるのであくまでも参考として考えましょう。

関連記事:アプリケーションエンジニアの年収|おすすめの資格や将来性も解説

アプリケーションエンジニアの求人例

2024年5月17日現在でレバテックキャリアで公開中の転職・求人情報より、アプリケーションエンジニアの求人例を紹介します。

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SaaSプラットフォームの企画開発/既存機能の改善

【業界】
IT・通信

【業務内容】
・SaaSプラットフォームの企画開発業務/既存機能の改善
・開発/運用のテックリード

<具体的な業務内容>
・プロダクトの企画、提案、要件定義、設計、実装およびサポート
・Azure OpenAI Serviceといった新技術の導入の提案、実証実験、新機能の企画
・メンバーを対象とする勉強会の実施、開発の自動化/効率化の推進 など

【求められるスキル・経験】
<経験>
・アジャイルによるWebアプリケーション開発の経験5年以上
・開発におけるリーダー経験
<マインド>
・つねに最新技術の導入やスキルアップに向けて貪欲に行動できる方
・部下に対して、粘り強く技術的な教育や指導ができる方
・課題の解決に向き合い創意工夫ができる方

【取り扱う言語・技術】
OS:Linux
開発ツール:Rails
フレームワーク:GitHub、Docker

【想定年収】
581~1,081万円

【勤務地】
東京都

未経験者歓迎、製造業向けプロジェクト・自社パッケージの開発

【業界】
IT・通信

【業務内容】
製造業界向けWebアプリケーション開発、自社パッケージの開発、導入
<具体的な業務内容>
・製造業界向けプロジェクト
・SAPなどERPシステムに関連するプロジェクト
・自社パッケージの開発、導入

【求められるスキル・経験】
<知識・経験>
・正社員としての就業経験かつBtoBビジネスの経験がある方
<マインド>
エンジニア経験が未経験~3年未満でも、以下に該当すればぜひご応募ください。
・これまで経験した業界、もしくは関心のある業界をITの力で改革したい方
・多様なキャリアパスを描きたい方
・将来的にプロジェクトリーダー/マネージャとなりマネジメントスキルを磨きたい方
・ワークライフバランスを重視したい方

【取り扱う言語・技術】
OS:Windows

【想定年収】
450~900万円

【勤務地】
大阪府

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アプリケーションエンジニアの将来性

アプリケーションは、企業や組織の業務を効率化し、私たちの生活の利便性にも寄与しています。IT活用、デジタル化やDXの推進においても、非常に重要な役割を果たす要素です。そのため、IT業や従来のユーザー企業でもアプリケーションエンジニアの需要は高く、今後も求められ続けると予測されます。

企業の事業の根幹を支える業務系アプリケーション、私たちの身近な生活で利便性を提供するスマートフォンアプリケーション、いつでもどこでも求める情報や便利な機能を提供するWebアプリケーションなどは、今後の社会に欠かせないものです。また、これから新しい形態のアプリケーションが生まれ、大きなイノベーションとなることも期待できるでしょう。

ただし、アプリケーションエンジニアが活躍するためには、前提としてスキルが求められます。AIに単純作業が代替され職を失う労働者がでてくる説が注目を集めましたが、IT業でも無関係ではなく、誰にでもできる単純作業はAIに代替される未来が起こりえます。アプリケーションエンジニアとして高いスキルを持つことで今後も活躍し続けられるでしょう。

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アプリケーションエンジニアに関するよくある質問

アプリケーションエンジニアへの転職を考えている方から寄せられる、よくある質問を紹介します。アプリケーションエンジニアに必要な適性やスキル、資格の難易度や将来性、給与などがよく質問されます。中には自分自身が抱える疑問に近い質問もあるでしょう。アプリケーションエンジニアへの転職を検討する上でも役立つので、ぜひ参考にしてみてください。

Q1. アプリケーションエンジニアに向いている人を教えてください

アプリケーションはプログラミング言語を使って開発されるため、プログラミングに精通している人はアプリケーションエンジニアの適性があります。また、アプリケーションの設計を行うには論理的思考力が不可欠です。そのため、物事を論理的に考えられる人はアプリケーションエンジニアに向いています。

Q2. アプリケーションエンジニアの資格の難易度を教えてください

基本情報技術者試験とアプリケーション技術者認定試験は初心者向けといえるエントリレベルです。また、Java™プログラミング能力認定試験(1級)とC言語プログラミング能力認定試験(1級)が中級レベル、システムアーキテクト試験が上級レベルで難関資格といえます。

Q3. アプリケーションエンジニアの将来性は高いですか?

アプリケーションエンジニアの将来性は非常に高いといえるでしょう。IT企業や従来のユーザー企業でもアプリケーションエンジニアの需要は高く、今後も求められ続けることが予測されます。高いスキルを持つことで自身のキャリアパスの幅が広がり、長く活躍し続けられるでしょう。

Q4. アプリケーションエンジニアの給与はいくらですか?

レバテックキャリアの求人を参考にして平均すると、平均年収は約656万円です。レバテックキャリアの求人は、ほかの職種も含めて平均的にやや年収が高い傾向があります。そのため、ほかの媒体も含めたすべてのアプリケーションエンジニアの平均給与と比較しても高めといえるでしょう。

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まとめ

この記事では、アプリケーションエンジニアの仕事内容や種類、必要なスキルと知識、アプリケーションエンジニアになる方法を解説しました。アプリケーションエンジニアは、自分のアイデアをアプリケーションという目に見えるカタチにする面白さ・やりがいがある仕事です。

高い技術力とヒューマンスキルの両方が要求される職種ですが、企業の活動を支えたり、世の中に新しいサービスを生み出したりなど活躍の場も幅広いです。多くの場面で活躍できるアプリケーションエンジニアになるには、スキルを磨く努力や新たな知識の習得が欠かせないでしょう。書籍や学習サイト、勉強会などの機会を活用し、ぜひアプリケーションエンジニアを目指してみてください。

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この記事の監修

レバテックキャリア編集部

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