暗号通貨技能検定、ブロックチェーン技能検定などを解説ブロックチェーン資格を解説!取得のメリットや仕事への活用も

最終更新日:2022年10月20日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

ブロックチェーンは仮想通貨を支えるバックボーンとなっているIT技術です。取引履歴などのデータを分散して格納することで、改ざんに強いという特徴を持っています。また実際には暗号通貨だけでなく幅広く転用が可能な技術であり、平成27年の経済産業省の調査では将来的に67兆円の市場規模になると試算されています。

ブロックチェーンは次世代型の暗号化台帳管理手法として注目の集まる技術です。関連する知識とスキルを身につけることで、エンジニアとしての仕事の幅が広がり、キャリアアップにつながることも期待できます。

本記事では、ブロックチェーンエンジニアとしてのキャリアに興味がある方に向け、ブロックチェーンに関するスキルの証明となる資格について解説を行います。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは、複数のコンピュータで分散して取引情報等の機密情報を管理する仕組みのことです。2008年にサトシ・ナカモトと称する人物が暗号理論に関するコミュニティ内で発表した論文を契機に、2009年にはブロックチェーンを用いたビットコインの運用が始まりました。現在では多くの仮想通貨が登場し、新たな通貨として市場取引が行われています。

ブロックチェーンはこれまでの中央集権型での管理と比較して、暗号強度の向上や耐障害性、コスト低減などがメリットとして期待されています。当初、仮想通貨を実現する技術として登場したブロックチェーンですが、サプライチェーン管理や台帳管理など様々な応用が検討されています。

近年では仮想通貨以外にもNFTを支えるバックボーンとしてもブロックチェーンに注目が集まっています。

仮想通貨とは?

仮想通貨または暗号資産とは、インターネットを介してやり取りされるデータに価値を持たせ、金銭の代わりに利用できるようにしたものです。特徴的なのは、銀行などを介さず資産のやり取りができることでしょう。

通常、通貨(法定通貨)は国や中央銀行が発行し、その価値を裏付けます。仮想通貨は裏付けがなく、利用者の需給関係などの要因により価格が大きく変わる可能性があることには注意が必要です。交換所や取引所を介して法定通貨との交換が可能ですが、このサービスも公的に裏付けられたものではないことには注意しましょう。

ブロックチェーン資格を取得するメリット

以下では、ブロックチェーン関連の資格を取得するメリットについて解説します。

ブロックチェーンに関するスキルの証明

資格を取得することで、対外的にもブロックチェーンに関するスキルを保有していることをアピールすることができます。資格の取得はスキル証明の最も確実な方法です。

ブロックチェーンのように新しい技術はどうしても実務経験を積みにくいため、資格の取得は転職時の選考においてアピールポイントとして活用できます。

スキル向上のための指標としての活用

ブロックチェーンのような最新の技術については、体系立てて整理がされているわけではなく、どのような知識を身につけたらよいのか把握するだけでも簡単ではありません。資格試験の範囲に沿って学習することで、ブロックチェーンに関する一連の知識を身につけることができます。

また、場当たり的に学習をするとどうしても知識の抜け漏れが発生します。資格試験のためのカリキュラムは、ブロックチェーンに関するビジネス・エンジニアリングの双方の視点が含まれており、ブロックチェーンの歴史などの周辺知識も含めたシラバスとなっている点も資格のメリットです。資格獲得を目標にすることで、総合的にブロックチェーンに関する知識を獲得することができます。

エンジニアとしての仕事に資格は活かせるのか

特にブロックチェーンの知識が必要となる開発案件においては、ブロックチェーンに関する知識は確実に活かすことができるでしょう。

さらに、ブロックチェーン技術は分散処理や数学、ネットワーク、P2Pなど様々な技術の応用で実現されています。このことから、ブロックチェーンに関する知識を獲得することはエンジニアとして仕事をする上での地力を向上させることにもつながるものです。特に、ブロックチェーンの分散暗号化という思想は、従来のクライアントサーバ型の設計では想定しにくいものであり、ブロックチェーンの知識を押さえておくことで実務におけるエンジニアの引き出しの一つとなります。

実用が想定される分野は幅広いのですが、特に有望視されているのが金融・投資の分野です。また、NFTの分野でも取引履歴を記録し追跡する目的でブロックチェーン技術が利用されており、電子データの価値を保証する基礎として活躍しています。

ブロックチェーンエンジニアとは

ブロックチェーンエンジニアとは、ブロックチェーン技術を扱うITエンジニアのことを指します。明確にブロックチェーンエンジニアという職種が規定されているわけではないのですが、ブロックチェーンを使ったアプリケーションの開発を行っているエンジニアおよびブロックチェーンそのものを開発しているエンジニアがブロックチェーンエンジニアと呼ばれています。

職種として独立しているわけではないのですが、ブロックチェーンに関するスキルを持ったエンジニアには希少性があるため、他のエンジニアと区別されて呼ばれることがあります。

ブロックチェーンエンジニアの仕事内容

ブロックチェーンエンジニアの主な仕事は下記の3つがあげられます。

一つ目は、仮想通貨などの支払アプリケーションの開発です。ペイメントサービスと呼ばれる分野で、提供されているサービス数も多いため、ブロックチェーンエンジニアの活躍の余地が多くあります。

二つ目は、非金融のブロックチェーンを用いたアプリケーション開発です。現在人気の高いNFTなどもこちらに含まれます。今後も音楽コンテンツの所有履歴管理、各種のネット上での取引の効率化、トレーサビリティ向上など様々な分野での利用が進み、仕事量は増加することが予測されます。

他には、新たなブロックチェーンの開発・研究を行う場合もあります。大企業などでは既存のブロックチェーンとは違うブロックチェーンを作り出し活用するケースも見られます。この場合、高いスキルを持ったエンジニア人材が必要です。

ブロックチェーンエンジニアの需要・将来性

仮想通貨市場には波はあるものの、NFTというブロックチェーンを活用した次のサービスが登場している状況です。もし仮想通貨がなんらかの理由で市場縮小してしまったとしても、ブロックチェーン技術そのものは他分野でも活用できる基礎技術です。引き続き活用が続き、中期的にも需要が見込まれるため、ブロックチェーンエンジニアの将来性は高いといえます。

2022年7月21日時点でレバテックキャリアにて「ブロックチェーン」をキーワードに検索を行ったところ、375件の求人・転職情報が公開されています。既に一定数の求人があり人材も不足している証拠の一つといえます。

同様に「仮想通貨」をキーワードに検索を行うと、135件の求人・転職情報がありました。「ブロックチェーン」が「仮想通貨」を求人・転職情報の数で追い抜いており、仮想通貨に限らずブロックチェーン技術を持つエンジニアに需要があることがうかがえます。

ブロックチェーンの求人・転職情報

ブロックチェーン関連資格について

2022年7月21日現在、国内で取得することができるブロックチェーンに関連する資格は、暗号通貨技能検定のみとなります。過去に開催されていたブロックチェーン技能検定と合わせて、資格の内容について紹介します。

暗号通貨技能検定

暗号通貨技能検定は暗号通貨およびブロックチェーン技術に関する講座および認定試験です。

講座名 概要 受講条件 受講・受験形式 受講料(税込み)
仮想通貨基礎講座 仮想通貨システムおよびブロックチェーン技術について、基礎となる思想や概念を一から学びます。 なし オンライン受講 3,300円
初級検定講座 暗号通貨システムおよびブロックチェーン技術についての体系的な理解を目的とします。 なし ①オンライン受講(試験なし)
②オンライン受講(試験あり)
③教室受講&検定試験※2022年開催停止中
①38,500円
②49,500円公認アドバイザー 認定料含む
③49,500円公認アドバイザー認定料含む
上級検定講座 改正資金決済法および改正金融商品取引法、暗号通貨システムやブロックチェーン技術、暗号解読法やプレゼンテーション能力に関して深い技術的な知識と対人スキルを得ることが目的です。 初級検定講座を受講し、「暗号通貨アドバイザー」の資格を所有していること 教室受講(教室&Webリピート受講) 会員限定となっているため、お問い合わせください。

※2022年7月21日時点

資格の概要

暗号通貨技能検定は、現在国内でブロックチェーン関連資格として受験できる唯一の資格試験です。一般社団法人日本暗号通貨技能検定協会(JCCA)※により実施されており、仮想通貨とブロックチェーンを対象としたスキルの講座と試験が用意されています。
※2022年4月に一般社団法人日本クリプトコイン協会より名称変更

資格の学習範囲は仮想通貨とブロックチェーン技術を体系的に習得できるように設計されています。資格を取得するためには、通貨の概念という基本的な内容から仮想通貨の普及状況、ブロックチェーン技術の構成要素、実際の利用方法まで、様々な角度からの知識が求められます。

取得のメリット

検定講座の受講および試験での合格のメリットは、各レベルでの仮想通貨とブロックチェーン技術についての知見を示すことができることです。各検定レベルで示すことのできる知見のレベルは下記となります。

  • ・仮想通貨基礎講座:仮想通貨システムおよびブロックチェーン技術について、基礎となる思想や概念を一から学んでいることを示す

     

    ・初級検定講座:仮想通貨システムの思想とは何か、ブロックチェーン技術の概念とは何か、仮想通貨のシステムと技術の本質とは何かを理解していることを示す

     

    ・上級検定講座:仮想通貨システムおよびブロックチェーン技術によりビジネスの収益性向上およびSDGs(持続可能な開発目標)達成における具体的な方法を学び、環境・社会・経済の向上を目指せるスキルの所有を示す

資格の種類とレベル

暗号通貨技能検定には3段階のレベルが存在します。

初級レベルの資格である暗号通貨アドバイザーを取得するためには、基礎的な内容の理解が求められます。高度な内容の資格取得のための前提条件ともなっており、初級検定講座の受講および試験合格が取得条件となります。

上級レベルの資格である公認暗号通貨技能アドバイザーを習得するためには、暗号通貨アドバイザーの知識に加えて、法制度面の知識やより高度なブロックチェーンと暗号化技術に関する知識が求められます。公認暗号通貨技能アドバイザーを取得することで、初級レベルの講座を開講できる資格が与えられます。上級検定講座を受講し、小論文と口頭試問に合格することが取得条件です。

最上位レベルの資格である公認暗号通貨技能上級アドバイザーを習得するためには、公認暗号通貨技能アドバイザーを取得したうえで、一定の活動を行い、実績を積む必要があります。取得することで、協会の年会費の支払い等が不要となります。

取得方法と受験料

各資格の取得には、対応する講座の受講が必要となります。

初級レベルの資格である暗号通貨アドバイザーの取得には、初級検定講座を受講の上、講座後の検定試験に合格する必要があります。初級検定講座の受講費用は49,500円(税込み)です。オンライン受講と教室での受講の2種類が提供されています(2022年7月時点で教室での開催予定は未定です)。

上級レベルの資格である公認暗号通貨技能アドバイザーの取得には、上級検定講座を受講の上、講座後の検定試験(小論文、口頭諮問)に合格する必要があります。上級検定講座の受講費用は会員限定の情報となっているため、JCCAにお問い合わせください。教室での受講とWebリピート講座の受講が利用可能です。

最上位レベルの資格である公認暗号通貨技能上級アドバイザーの取得には、公認暗号通貨技能アドバイザーを取得したうえで仮想通貨基礎講座を10回以上開催する必要があります。

ブロックチェーン技能検定

ブロックチェーン技能検定は2021年2月まで行われていた検定試験です。

資格の概要

ブロックチェーン技能検定は、ブロックチェーン推進協会(BCCC)およびブロックチェーン技能認定協会が実施する、国内初のブロックチェーンに関する検定試験です。2021年2月に検定自体は終了しているものの、関連書籍などが発売されており、現在でもブロックチェーンに関する学習の道標として利用することができます。

試験の内容としてはエンジニアリングの知識と技術に特化したものとなっており、技術者向けのものとなっています。

資格の種類とレベル

開設当初はエンジニア向け、ビジネス向けにブロンズ、シルバー、ゴールドの三レベルの試験を提供する予定でしたが、最終的にはエンジニア向けのブロンズ資格のみが設けられました。

エンジニア向けのブロンズ資格のレベルは、ブロックチェーンに関するスクールであるブロックチェーン大学校の受講内容と同一レベルとして設定されています(※)。エンジニア向けのブロンズ資格ではECDSA、データ書式、Script、BIPS、P2Pの5つの技術分野を試験範囲としており、合格のためには全体の60%の正答が必要となります。

※ブロックチェーン大学校については、2022年07月21日時点で公式サイトが接続できず、運営は終了しているものと思われます。参考として上記解説を残しておきます。

ブロックチェーン関係のスキルを学べるスクール

ブロックチェーン技術について、スキル習得に役立つスクールを紹介します。

Udemy

Udemyはオンラインで各種の学習コンテンツを提供するマーケットプレイスです。非常に広い分野のコースが用意されていますが、ITに関連するコースも多数あります。

Udemyにはブロックチェーンに関するオンラインコースもあり、日本語のコース、現役エンジニアが教えるコース、無料のコースなど選択肢が豊富なことが特徴となります。

TechAcademy

TechAcademyはオンラインのプログラミングスクールです。現役エンジニアが講師、メンターとしてサポートしてくれるため、独学によるプログラミング学習で起こりがちな挫折を防ぐことができます。

一つのコースとして「ブロックチェーンコース」を提供しており、基礎からブロックチェーンについて学ぶことが可能です。
※2022年7月21日時点でブロックチェーンコースの申し込みは募集されていません。

まとめ

ブロックチェーン技術は、次世代型の暗号型台帳管理手法として注目を集めています。ブロックチェーンの基盤となっている分散処理技術を学ぶことで、エンジニアとしてのキャリアアップにもつながるものです。転職活動におけるアピールポイントの一つにもなり得るため、ブロックチェーンについて学ぶ際には資格の取得も視野に入れましょう。

ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通しており、現状は転職のご意思がない場合でも、ご相談いただければ客観的な市場価値や市場動向をお伝えし、あなたの「選択肢」を広げるお手伝いをいたします。

「将来に向けた漠然とした不安がある」「特定のエンジニア職に興味がある」など、ご自身のキャリアに何らかの悩みを抱えている方は、ぜひ無料のオンライン個別相談会にお申し込みください。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーが、一対一でさまざまなご質問に対応させていただきます。

「個別相談会」に申し込む

転職支援サービスに申し込む
※転職活動を強制することはございません。

レバテックキャリアのサービスについて

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ