スクラム開発の潤滑油「スクラムマスター」になるための資格一覧と受験料、難易度を網羅的に解説アジャイル時代の要職「スクラムマスター」になるために資格は必要?

最終更新日:2021年2月18日

レバテックキャリアは
ITエンジニア・Webクリエイター専門の転職エージェントです

近年の開発プロジェクトは「スピード」と「柔軟性」が求められます。こうした状況下で急速に広まった開発手法が「アジャイル開発」です。スクラム開発はアジャイル開発のひとつであり、要件変更に対応しながらもコア部分をスピーディーに開発するという特徴を持っています。スクラムマスターはスクラム開発における要職であり、知名度・地位ともに向上していくことが予想されます。ここでは、スクラムマスターの役割や資格の必要性、資格制度の詳細について解説します。

1. スクラムマスターとは?

まず、スクラム開発とスクラムマスターについて簡単に解説します。

スクラム開発とは

冒頭でも触れたように、スクラム開発はアジャイル開発の一種です。スクラム開発は、「ウォーターフォール開発」のように「上流」「下流」の区別がなく、顧客要望を優先度にしたがって並べ、順次開発を進めていきます。さらに、数人程度の少数精鋭でチームを構築し、1~4週間程度を1単位として開発フェーズを区切り、その中で計画を立てるという特徴があります。少数精鋭のメンバー同士が綿密に連携しあう様が「スクラムを組む」行為に似ているため、スクラム開発と呼ばれるようになりました。スクラム開発では、いわゆるPMやPLのようなポジションは存在せず、メンバー同士がプロジェクトの状況や進め方を確認しあいながら、開発を進めていきます。

スクラムマスターの役割

スクラムマスターはスクラム開発における「コントローラー」的な役割を担うポジションです。ただし、PMやPLのように意思決定を行うわけではありません。どちらかといえば「チームの潤滑油」としての役割が大きく、プロダクトオーナーと開発チームの意思疎通がスムーズに進むように調整・チェックを行います。スクラム開発はウォーターフォール開発のように「中央集権」ではないため、司令塔よりもコーディネーターやネゴシエーターのようなポジションが重宝されます。この点が、従来のPMやPLとの大きな違いです。

2. スクラムマスターに資格は必要なのか?

結論から述べると、スクラムマスターになるために、資格は必要ありません。ただし、これは「業務の遂行自体に支障はない」という意味です。実際の求人では、スクラムマスター関連の資格保持者を対象とした募集を見かけることがあります。

そもそもIT業界で資格取得が必須となる職種はほぼ存在せず、スクラムマスターも例外ではありません。ただし、異業界や異分野からスクラムマスターを目指す場合は、スキルと知識を証明する手段がないため、資格取得を検討すべきでしょう。
また、資格取得を目指して勉強を進める中で業務に必要な知識が身につくため、スキルアップにも直結します。

3. スクラムマスター認定資格一覧と勉強方法

最後に、スクラムマスター関連の資格と勉強方法を紹介します。スクラムマスター関連の資格は複数の団体から発行されており、それぞれ制度が異なります。ちなみに2020年時点では、認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)」が最もメジャーであり、次点で「LSM(Licensed Scrum Master)」の知名度が高いという状況です。では、主催する団体ごとにスクラムマスター関連の資格を見ていきましょう。

Scrum Alliance®主催の資格

Scrum Alliance®は2001年に設立された非営利団体であり、世界で最もメジャーなスクラム関連資格を提供しています。

認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)

スクラムマスター関連の中では最もメジャーであり、スクラムマスターになるための登竜門的な資格です。日本では「CSM」と呼ばれることが多く、日本国内で最も浸透しているスクラムマスター関連の資格として知られています。

合格率は明らかにされていませんが、合格のためには70%台中盤の正答率が必要だと言われています。難易度はスクラムマスター関連の資格で最も易しく、事前研修の内容さえ理解できていれば合格は難しくないようです。また、仮に認定が受けられなかったとしても、1回であれば無料で再受験が可能です。ただし、事前研修には30万円の費用がかかります。

A-CSM℠(Advanced Certified ScrumMaster)

CSMの上位資格です。認定のためにはCSMの取得や過去5年以内に12カ月以上の実務経験が必要(Scrum Alliance上のプロファイルにスクラムマスターとして1年以上登録)になるなど、より実務家寄りの資格となっています。

CSP®-SM(Certified Scrum Professional®-ScrumMaster)

A-CSM℠をさらに拡張させた最上位資格です。認定のためには、A-CSM℠の取得と24カ月以上の実務経験が必須です。大規模なアジャイル開発プロジェクトにおいて、中心的な役割を担うスクラムマスターに向けた資格と言えます。

Scrum Org.主催の資格

Scrum Org.は、Scrum Alliance®と同じく、米国の非営利団体です。Scrum Org.主催の資格は、Scrum Alliance®の資格よりも費用が安く、事前研修(トレーニング)への参加が必須ではないという特徴があります。

PSM(Professional Scrum Master™)

難易度別に3つの段階(PSM1、PSM2、PSM3)が用意されています。また、上位のレベルを受験するためには下位レベルの試験に合格する必要があります。事前研修の受講は必要ありませんが、実務経験者寄りの試験であるため、自己学習による対策は必須です。

難易度はCSMよりも高めで、合格のためには85%程度の正答率が必要だと言われています。ガイドブック(スクラムガイド)やスクラム開発関連の書籍を読み込み、「Open Assessment」と呼ばれる無料プレテストを活用しながら、対策を進めていきましょう。受験料(150ドル、日本円で約1.6万円)のみでの取得が可能です。

Scrum Inc主催の資格

Scrum Incはスクラム手法の提唱者「Jeff Sutherland」氏が創業した企業です。日本ではKDDI株式会社や永和システムマネジメントとの合弁会社が設立されており、今後知名度があがっていくかもしれません。

LSM(Licensed Scrum Master)

Scrum Incが発行するスクラムマスター認定資格です。認定を受けるためには事前研修(費用が税込み22万円程度)と試験の合格が必要ですが、実務経験は求められません。また、仮に試験に不合格であっても、25ドルを支払えば再受験が可能なようです。合格率が75%程度となっており、難易度はそれほど高くありません。不合格であってもすぐに再受験が可能なため、2~3度の受験で合格することができるでしょう。

スクラムマスター関連資格の勉強方法

これまでの内容からもわかるとおり、どの団体の資格も「事前研修(トレーニング)」が非常に重要な位置を占めています。Scrum Alliance®とScrum Incについては、研修と受験がセットになっており、研修内容をしっかりと把握することが最善の勉強方法と言えるでしょう。また、最新の公式ドキュメント(スクラムガイド)を読み込む、無料プレテストを活用する、大手プログラミングスクールが提供する講座で学ぶ、といった勉強方法も有効です。

4. まとめ

スクラム開発とは、アジャイル開発の一種であり、要件変更に対応しながらもコア部分をスピーディーに開発する手法です。その中で、スクラムマスターはプロダクトオーナーと開発チームの意思疎通がスムーズに進むように調整・チェックを行います。資格の取得は必須ではありませんが、異業界や異分野からスクラムマスターを目指す場合は、スキルと知識を証明する手段の一つとして資格取得を検討すべきでしょう。

ITエンジニア・Webクリエイターの転職ならレバテックキャリア

レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングにお越しください。

転職支援サービスに申し込む

また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。

「個別相談会」に申し込む

プロのアドバイザーがあなたのお悩みや疑問にお答えします

- 転職個別相談会開催中 -

相談内容を選択してください

※転職活動や求人への応募を強制することはありません

人気の求人特集

内定率が高い

関連する記事

人気の記事

スキルアップ記事トップへ