ITストラテジスト試験を取得して企業のIT戦略を担う要職を目指そうITストラテジストとは?試験内容や対策、転職時のキャリアを解説

最終更新日:2020年9月10日

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ITストラテジストは、国家試験の「ITストラテジスト試験(ST)」に合格した情報処理技術者です。企業では一般的にはITストラテジストとは呼ばれることは少なく、該当する職種はCIO(最高情報責任者)、ITコンサルタント、情報システム部門長などです。昨今、企業でのITの重要性は高まっており、これらの職種は非常に高い需要があります。この記事ではITストラテジスト試験や対策、該当する職種の仕事内容、転職後のキャリアパスなどについて解説します。

1. ITストラテジストとは

まず、ITストラテジストの概要を解説します。
ITストラテジストとは、IPAの公式サイトに記載されている情報(※)を整理すると「ITを活用して経営戦略を実現するための人材」と言えるでしょう。企業ではITを活用した効率化やコスト削減、売り上げ拡大など全社経営戦略の立案を行います。そのため、高度な専門知識やプロジェクトマネジメントスキル、経営視点などが求められます。これらのスキルや知識を証明するための資格試験がITストラテジスト試験です。

※参考:IPA「ITストラテジスト試験(ST) ~ 経営とITを結びつける戦略家 ~」

2. ITストラテジスト試験とは

ここでは、ITストラテジスト試験の概要や出題内容、対策を解説します。
ITストラテジスト試験は、IPAが実施している情報処理技術者試験の一つであり、IPAの公式サイトでは「経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、ITを高度に活用した事業革新、業務改革、及び競争優位を獲得する製品・サービスの創出を企画・推進して、ビジネスを成功に導くCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方に最適です。」と紹介されています。

試験の難易度は、技術者を対象としたIPAの試験の中では最も高いレベルとされています。
一方で、CIOやCTO、ITコンサルタントの転職では実績がより重視されるため、この資格を採用の必須条件にしている企業は多くはありません。

出題範囲

試験は午前計90分(Ⅰ:50分、Ⅱ:40分)と午後計210分(Ⅰ:90分、Ⅱ:120分)で行われます。
※参考:IPA「情報処理技術者試験、情報処理安全確保支援士試験 試験要項 Ver4.5」

午前
マークシート方式で、計55問の多肢選択式(四肢択一)が出題されます。
下記の幅広い範囲から出題されます。

  • ・テクノロジ系:基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術

    ・マネジメント系:プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント

    ・ストラテジ系:システム戦略、経営戦略、金融と法務

午後
記述式解答計2問と論文式解答1問が出題されます。
下記の幅広い範囲から出題されます。記述では出題される4題から2題選択し解答します。論文では出題される3題から1題を解答します。

  • ・業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定又は支援に関すること

    ・業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定に関すること

    ・業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること

    ・事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価に関すること

    ・組込みシステムの企画、開発、サポート及び保守計画の策定・推進に関すること
     

※参考:IPA「制度の概要:ITストラテジスト試験」IPA「IT ストラテジスト試験(レベル4)シラバス」

難易度

令和元年度の合格率は15.4%であり、情報処理技術者試験の中でも最難関な試験と言ってよいでしょう。幅広い知識が求められるだけでなく、自身の経験をもとに述べる論文があることが難易度を引き上げています。

勉強方法

午前の出題は、知識を中心とした解答が求められるため、情報処理試験の過去問などを中心にしっかりと読み込むなど、知識量の対策が必要です。午後の記述、論文の出題に対しては、読み取る力、記述の力が求められるため、事前に何度も文章演習を行うと良いでしょう。

また、出題に対して自分の経験を交えて相手に伝わるような表現で記述することを、事前に何度もシミュレーションするなどの「国語力」の対策も必要です。論文では企業の戦略立案などを想定し、自身の現場の経験も踏まえ、戦略的な一段高い目線で論述するようにしましょう。

ITストラテジスト試験対策のオンライン通信教育やセミナー、模試、参考書などが多数提供されているため、これらを活用した学習が一般的です。

3. ITストラテジスト資格保有者の仕事内容

続いて、ITストラテジスト資格保有者の仕事内容を紹介します。
ITストラテジストの資格保有者は高いスキルと経験が認められるため、一般的には企業のCIO(Chief Information Officer)と呼ばれる最高情報責任者や、情報システム部門長、ITコンサルタントなどとして採用されるケースが多いでしょう。具体的には、主に以下のような仕事を担います。

企業全体のIT装備戦略の立案と実行

企業の収益力向上を目指し、ITによる業務の効率化やコスト削減を目的とした、IT装備戦略の企画と実行を行います。具体的には現状の課題を洗い出しIT装備戦略の立案を行い、IT装備を実行します。ITは技術進化が速いため、逐次IT装備戦略の最新化検討も行います。

最新のITを活用した新規事業戦略の立案と実行

企業の競争力強化を目指し、最新のIT技術を活用した新規事業戦略を立案し実行します。新規事業は企業の競争力を高める重要な要因です。昨今ITを活用した企業の成長戦略は必須であり、重要な役割を担います。

最新の技術関連動向の把握と分析

最新のIT技術を中心とした幅広い知識やスキルが求められます。IT装備には、サービス、プラットフォーム、AI・IoTなどの最新技術や、IT業界の最新動向など、常に最新の情報を把握しておく必要があります。これらを分析し、どのように企業戦略に適用していくか、企画立案に役立てます。

4. ITストラテジスト資格保有者の転職時のキャリアパス・年収

最後にITストラテジスト資格保有者の転職時のキャリアパスと年収を解説します。

キャリアパス

企業の中ではITストラテジストという職種は一般的ではなく、実際のキャリアパスは以下のような職種になります。リーダー職などから以下の職種へのキャリアアップを目指す際などに資格を取得するケースが多いでしょう。

CIO(Chief Information Officer)
企業のIT戦略における最高責任者で、情報システム部門関連の役員です。ITを活用した経営戦略を担います。

ITコンサルタント
IT系コンサルファームに属し、依頼があった企業のプロジェクトまたは企業自体のIT戦略の立案を行います。フリーランスのITコンサルタントも存在します。

情報システム部門長
中堅企業での情報システム部門の長など、ITの責任者で企業全体のITの装備戦略を企画し、実行する職種です。CIO、ITコンサルタントと比べるとIT装備による効率化の比重が大きくなります。

いずれも所属する企業の規模などによって内容が変わりますが、基本的にIT戦略の責任者という点は同様です。

年収

年収はITコンサルタントやCIOの場合、約800万円~1,500万円程度が一般的であり、システムエンジニアやプログラマーと比べるとかなり高い給与水準と言えます。
ただし、20代の場合や経験が少ない場合は400万円〜600万円程度になるでしょう。経験年数や実績が増えるほど年収が高くなる傾向にあります。

5. まとめ

この記事ではITストラテジストの概要や出題内容、対策、資格取得者の転職後のキャリアパスなどについて紹介しました。
ITストラテジスト資格の保有者に求められる仕事内容は、経営目線でITを活用した企業戦略を立案し実行することです。企業のITを活用した経営戦略は、IT化社会において業種を問わずますます重要性が高まっています。ITコンサルタントやCIOといった職種は今後も継続的な需要が続くでしょう。これらの職種を目指す際には、ぜひITストラテジスト試験を活用してみて下さい。

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