不足している知識とスキルを習得すれば、SEからITコンサルタントへキャリアアップが可能ITコンサルタントとSEの違いとは?仕事内容・役割・経験などから解説

最終更新日:2020年10月2日

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ITコンサルタントとSEは、共にシステム開発プロジェクトに従事する職種である一方、役割や仕事内容に違いがあります。ITコンサルタントはSEの上級職として位置付けられており、エンジニアとしての経験をベースにSEからITコンサルタントへ転職するケースは珍しくありません。そのため、SEからITコンサルタントへの転職を目指す際は、両者の違いを理解し、ITコンサルタントに求められるスキル・経験を積むことが大切です。ここでは、ITコンサルタントとSEの違いを仕事内容や役割の観点から解説し、ITコンサルタントになるために必要なスキル・経験についても説明します。

1. ITコンサルタントとSEの違い

はじめに、ITコンサルタントとSEの違いを、仕事内容と役割の観点から明確にしていきます。端的に表現すると、ITコンサルタントは「ITを用いて経営・ビジネス上の課題を解決すること」が仕事です。一方のSEは、「顧客が求めるシステムを構築すること」が主な仕事といえます。情報処理推進機構(IPA)が作成・公表している「ITスキル標準V3」(※)も参考にしながら、以下に各職種の特徴をまとめました。

ITコンサルタントの仕事内容と役割

・生産や物流、人事など企業内のあらゆる業務領域におけるIT企画の立案(システム導入による業務改善などの企画)
・顧客課題の解決に向けたITコンサルティング全般(課題分析および解決策の提案)
・顧客の現状とあるべき姿の比較(As is / To be比較)
・導入するシステムとの差異分析(Fit&Gap分析)
・ITデューデリジェンス(IT資産の価値およびリスクの評価)
・プロジェクトマネジメント
・経営課題解決に向けた現状分析から改善案の提案、顧客ニーズに合ったシステムや技術の提案
・顧客が掲げる目標、ビジョンの確認
・ビジネス戦略策定の助言
・(場合によっては)ソリューションの設計
・その他、RPAやAI領域など先端技術の導入・開発支援

SEの仕事内容と役割

・システムの要件定義
・基本設計
・詳細設計
・テストシナリオ作成及びテストフェーズ全般のハンドリング
・システムやアプリケーションの運用保守支援

ITシステムの導入・開発プロジェクトでは、ITコンサルタントが要求分析や企画立案を行った後、SEが具体化するという流れが一般的です。

参考:IPA(情報処理推進機構)「ITスキル標準V3」

2. ITコンサルタントとSEに求められるスキル・経験の違い

次に、ITコンサルタントとSEに求められるスキルや経験の違いについて解説します。一言でいうと、ITコンサルタントは「ビジネススキル、分析・モデリング力」が重視される一方で、SEは「システム設計、実装スキル」が重視されます。「提言」を行うITコンサルタントと「実装」を行うSEという言い方もできるでしょう。

ITコンサルタントに求められるスキル・知識・経験

・経営全般(経営戦略、会計、人事労務など)に関する基礎知識
・ITの技術動向(IoT、ビッグデータ、AIなど)に関する知識
・金融、物流、製造など、特定の業界に関する知識
・国内外の大手ベンダーが提供するパッケージ、ソリューションに関する知識
・顧客要求をIT投資戦略、IT企画へと落とし込むスキル
・クライアントのビジネスモデルや業務を抽象化し、情報システムの機能モデルを作成する能力
・情報システムの実態調査、分析、文書化スキル
・プロジェクトチームの編成とマネジメントスキル
・プロセスやデータを分析し、モデル化する能力
・リーダーポジションでシステム開発プロジェクトへ参画した経験
・IT業界以外において任意の業務領域で専門的な業務を行った経験(販売、在庫購買、人事、財務会計など)
・顧客折衝、交渉の経験

SEに求められるスキル・知識・経験

・プログラミングスキル
・システムの設計スキル
・クライアントとの折衝、チームメンバーへの指示などにおけるコミュニケーションスキル
・ITシステム開発プロジェクトに参画した経験

3. ITコンサルタントを目指す方法

最後に、ITコンサルタントを目指す方法を紹介します。
一般的には、新卒でITコンサルティング会社に就職するか(最初はSEやアシスタントという立場で採用されることが多い傾向にあります)、SEとして5~8年程度のリーダー経験を経て目指す職種です。ここでは、中途採用で内定を獲得するための方法について解説します。

SEとして上流工程の経験を積む

要件定義や基本設計など、SEとして上流工程を担当した経験はITコンサルタント採用においても評価されやすいものです。特に金融、ロジスティクス、公共事業などで使用されるシステムの開発経験を活かして、コンサルティングファームへ転職する例は珍しくありません。また、PM、PL、TLといった経験も優遇される傾向にあります。ただし、SEからキャリアアップを図る際は、IT以外の知識・スキルを以下の資格取得(もしくは資格試験の勉強)で補いたいところです。いずれも難関資格ですが、ITコンサルタントを目指す際に評価を得やすくなるでしょう。

中小企業診断士
中小企業が抱える経営課題に対し、診断・助言を行う「経営コンサルタント」養成を目的とした資格です。日本国内では経営コンサルタント業務の専門資格といえば中小企業診断士を指します。IT以外の知識・スキルを補強したいときにおすすめです。難易度は高く、合格率は2~3%程度となっています。

経営士
中小企業診断士と並び、経営コンサルタントとしての知識を獲得できる資格です。
経営士もコンサルティング業界ではスタンダードな資格の一つなので、取得しているとスキルの証明に繋がります。合格率は70%程度と言われていますが、受験するには経営管理の実務経験が5年以上必要です。

IT以外の業界で、専門性の高い業務知識を習得する

事業部門でIT導入が関わるプロジェクトのリーダーを経験している場合は、IT業界未経験でもITコンサルタントとして採用されるケースがあります。ただし、何らかの専門的な業務知識(主にITを用いたサービス企画や経営企画など)を身につけていることが前提になるでしょう。IT業界未経験の状態からITコンサルタントを目指す場合は、技術的な知識の習得・証明のために、ITストラテジスト試験や、ITコーディネータ試験などを活用するとよいでしょう。

ITストラテジスト
IPAが提供する情報処理技術者試験の中でも、ITコンサルタントを目指す人向けに作られた試験です。経営戦略に基づいたIT戦略策定や、事業革新・業務改革へのITの利活用方法などを学べるでしょう。合格率は15%程度です。

ITコーディネータ
ITコンサルタントの養成を目的として作られた民間資格です。経済産業省の推奨資格になっており、高い知名度があります。IPAのITスキル標準でも最高レベル(レベル4)に位置付けられており、専門知識を証明できる資格といえます。合格率は50%程度ですが、合格後に6日間の実務研修が義務付けられています。

4. まとめ

この記事では、ITコンサルタントとSEの違いについて、仕事内容や役割をはじめ、求められるスキル・経験などから解説しました。ITコンサルタントとSEは、仕事内容や役割に明確な違いがある一方、同じフィールドで活躍する機会が多い職種です。したがって、SEとしての経験が評価され、ITコンサルタントへキャリアアップする例は少なくありません。キャリアアップを目指す際は、不足している知識とスキルを補うことが前提となります。SEとしての経験と、ITコンサルタントの仕事内容や役割、スキルを比較し、足りない部分を補強しながら転職活動を進めてみてください。

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