ITアーキテクトとは?求められるスキルや資格、年収などを紹介

最終更新日:2024年4月10日

ITアーキテクトとは、経営戦略やビジネスプロセスに基づきシステム全体を設計する職種で、ITとビジネスを結びつける「橋渡し」の役割を担います。システムの基盤や構築手順などの共通化といった開発の基底となる部分から運用・保守要件の提示まで担うため、ITエンジニアを束ねる上級職ともいわれる職種です。

この記事ではITアーキテクトという職種に興味がある方、キャリアアップを目指しているエンジニアに向け、仕事内容や役割、求められるスキルなどを解説していきます。

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この記事のまとめ

  • ITアーキテクトは企業のビジネス課題を解決するために、システムの土台から設計を行う職種
  • ITアーキテクトには、広い視野と実践的なITスキルの両方が求められる
  • ITアーキテクトとして経験は、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャーの仕事にも役立つ

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ITアーキテクトとは

ITアーキテクトとは、ITシステムの全体像であるグランドデザインやその骨組みとなるアーキテクト(構造)を設計する職種です。具体的には、経営戦略やビジネス戦略において重要となるITシステム化の企画・構想やシステムのグランドデザイン、それを実現するためのシステム全体を形作る構造の設計を行います。

もう一つの側面として、システム構築における開発効率や品質を高めることもITアーキテクトの仕事となります。

ITアーキテクトの役割

ITアーキテクトの役割の一つは、顧客経営層やITコンサルタントが導き出した経営戦略・ビジネス戦略をもとに、ITシステムとしての技術的な実現に向けた全体像をデザイン・設計することです。クライアントのニーズをシステムに反映し、必要に応じて業務のシステム化を推進していくポジションになります。

また、もう一つの側面である開発効率や品質の向上においては、システムに適したフレームワークの選定、構築作業の手順化、テンプレートの作成など、一作業者としてだけではなくチーム全体のものづくりを推進することが必要になります。

システムや開発の規模が大きくなり、関わる人数が増えるほど責任とやりがいも大きくなるポジションです。

ITアーキテクトの役割としての詳細は次の通りです。

システムの骨組みを支える

ITアーキテクトはその名の通り、システム開発プロジェクトにおいて骨格となる構造を作り上げる役割があります。IT技術を用いたシステム開発では、技術的な裏付けは必須です。システム全体に向けて安定した技術的なベースを作り上げることが、ITアーキテクトにとって一つの重要なミッションです。

また、規模の大きなプロジェクトになればなるほど、大人数の開発者が携わることになります。ソフトウェアやインフラのシステム開発標準を定めることにより、開発効率、品質を高めることもITアーキテクトの重要な役割です。また、多くのエンジニアを導いて、チームとしての開発成果を上げることもミッションとなります。

ビジネスとシステムの橋渡し

ITアーキテクトはビジネスとITの両方の視点からシステム設計に携わることが求められます。

これまでのシステム開発は、戦略・要件定義までの領域をITコンサルタントが仕切り、システム設計・開発の領域をプロジェクトマネージャーに渡すことが一般的でしたが、戦略・要件定義までの思想がシステムに反映されないという弊害が起こることも往々にして存在しました。そのため、ITアーキテクトには両方の視点を理解し的確に結びつける「橋渡し」の役割も期待されています。

運用フェーズまでもトータルにカバー

情報処理推進機構(IPA)が発表しているITスキル標準(ITSS)によると、ITアーキテクトが担当する業務は以下の通りです。

・ビジネス及びIT上の課題を分析し、ソリューションを構成する情報システム化要件として再構成

・ハードウェア、ソフトウェア関連技術を活用し、顧客のビジネス戦略を実現するために情報システム全体の品質を保ったITアーキテクチャを設計する

・設計したアーキテクチャが課題に対するソリューションを構成することを確認するとともに、後続の開発、導入が可能であることを確認する

・ソリューションを構成するために情報システムが満たすべき基準を明らかにする

・実現性に対する技術リスクについて事前に影響を評価する

要約すると、ビジネスやITの広い視点から課題を分析し、システムで解決するということです。システムの大枠設計やシステムによって何を解決するか、リスクなどの事前予測なども当然考える必要があります。

主に担うのは上流工程ですが、クラウド化の推進により運用の労力が少なくなっているため、ITアーキテクトが運用のフェーズまで担うケースも増えています。

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ITアーキテクトの3つの業務分野と各仕事内容

一言でITアーキテクトといっても、業務範囲が多岐にわたるため、3つの専門分野に分類されます。

ITスキル標準では、ITアーキテクトが活躍する業務分野として「アプリケーション分野」「インテグレーション分野」「インフラストラクチャ分野」が挙げられます。

それぞれの仕事内容について確認しておきましょう。

アプリケーション分野

アプリケーション分野では、ITシステム内におけるソフトウェア(アプリケーション)のアーキテクチャを担います。論理データモデルやアプリケーションコンポーネントの構成などのソフトウェア全体の基底となる設計、実現可能性の評価などが主な責務となります。

また、アプリケーション開発における標準化を行い、ソフトウェア全体の品質やユーザインタフェースなどに統一感をもたらすことも重要な役割です。

インテグレーション分野

インテグレーション分野では、複数のアプリケーションシステムの統合および連結に関するアーキテクチャを担います。インテグレーションとは「統合」という意味で、ネットワークシステムなどを組み合わせてシステムを構築する手法は「システムインテグレーション」と呼ばれます。

特に規模の大きな企業においては、複数のシステムが存在し、企業内での部署をまたがった複数のアプリケーションでの連結が必要です。インテグレーションアーキテクチャはシステム間において、システム標準を定め、企業全体でのシステムの統一性を持たせる役割を果たします。

また、アプリケーション間、システム間、部門間、さらには顧客とのあいだなどさまざまな利害関係や制約などを考慮し、インタフェースを形作ることも重要な職務です。

インフラストラクチャ分野

インフラストラクチャ分野ではシステム、アプリケーション、ソフトウェアを支えるシステム基盤の構成を設計を担います。サーバーなどのハードウェア、ネットワーク、OS、ミドルウェア、仮想化環境、クラウドサービスの利用などトータルなITインフラ環境を作り上げる役割です。

インフラストラクチャは、企業のシステムの根幹に関わる重要な役割であるため、ITインフラに関する知識にくわえ、セキュリティに関する知識も必要となります。

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ITアーキテクトの年収

経済産業省による調査「我が国におけるIT人材の動向(2021年)」では、建設業のDX銘柄企業で、ITアーキテクトのオファー年収は700万円~900万円が水準となっています。

また、2024年2月21日時点のレバテックキャリアにて、職種「ITアーキテクト」で検索した求人情報をもとに算出した結果、年収相場は約530万円~890万円となりました。

ITエンジニアの中でも上位職のITアーキテクトは比較的高い年収が望める職種であることを示すデータといえます。

ITアーキテクトの求人例

官公庁系のシステムに携わるITアーキテクトの求人例は以下の通りです。

【想定年収】
647~791万円

【業務内容】
政府・官公庁系システムの提案・構築において、さまざまなシステム開発に横断的に関わるアーキテクトを補助する立場として参画していただきます。
その後、OJDや研修を通じて、ITアーキテクトとして独り立ちし、補助の立場から主導する立場に上がってもらいます。
最終的には上級ITアーキテクトとして、各種システムの方式設計の実施やITアーキテクトとしてのアドバイスをする役割や次世代育成の役割を担っていただきます。

【求められる経験・スキル】
<経験>
・AWSプラットフォームで開発経験(複数名のチームで1年以上)
・Javaなどのオブジェクト指向開発経験が1年以上
(アジャイルやLCPの開発経験があればなお可)

<マインド>
・開発技術に関心や興味があり、技術者としてのキャリアパスを求めている方

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ITアーキテクトになるには

ITアーキテクトはシステムを全体的に俯瞰しアーキテクチャを考案する立場であるため、幅広い知識が必要になります。一般的には、システムエンジニアが経験やスキルを積んでキャリアアップした結果ITアーキテクトになるケースが多いです。

詳しくは次項で紹介しますが、リーダーシップを執って案件を推進していくポジションの性質上、システム周りの知識のほかに、コミュニケーション能力や問題解決能力など、汎用的なビジネススキルを求められるため、キャリアアップの過程で意識して身につけていくと良いでしょう。

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ITアーキテクトに求められるスキルとは

ITアーキテクトはITシステムの構造設計や品質向上、ビジネスとシステムの橋渡しなどさまざまな役割があり、仕事内容は多岐にわたります。また、組織形態によっては、ITアーキテクトはSEやプログラマーなどのITエンジニアを束ねる職種でもあります。そのため、求められるスキルや知識も膨大です。

ここではITアーキテクトに求められるスキルについて説明していきます。

技術に関するスキル・知識

ITアーキテクトに求められる技術に関するスキル・知識は以下のようなものがあります。

・アーキテクチャ設計スキル

・設計技法に関するスキル

・標準化とリソース再利用の知識

・多様な知識とデザイン力

ちなみに、ITスキル標準「職種の概要と達成度指標(4) ITアーキテクト」では以下のように定められています。

【職種共通スキル項目】

  • ・アーキテクチャ設計

    ・設計技法

    ・標準化と再利用

    ・コンサルティング技法の活用

    ・知的資産管理(Knowledge Management)活用

    ・テクノロジ

    ・インダストリ(ビジネス)

    ・プロジェクトマネジメント

    ・リーダーシップ

    ・コミュニケーション

    ・ネゴシエーション


    【専門分野固有スキル項目】

  • ・アプリケーションアーキテクチャ設計

    ・インテグレーションアーキテクチャ設計

    ・インフラストラクチャアーキテクチャ設計

以降では、冒頭で挙げた技術に関するスキル・知識について解説していきます。

アーキテクチャ設計スキル

ITアーキテクトにとってアーキテクチャ設計スキルは必要不可欠です。アーキテクチャ設計スキルとは経営課題から派生する業務課題をシステムを使って解決するため、システムにどんな機能が必要かを考案し、実装を検討していくスキルです。課題に関することや業務フローなどを正しくヒアリングし、要件定義書や基本設計書としてアウトプットするスキルが必要です。

設計技法に関するスキル

システムの企画設計を業務とするため、設計技法に関するスキルも必要です。設計の技法には、システムの全体像を俯瞰するためのモデリング技法が挙げられます。モデリングの対象は業務プロセスやデータの流れなど多岐に渡り、案件に応じて必要なものを正確に作成する必要があります。こうして作成されたモデリングは、開発そのもののみならず、クライアントとのコミュニケーションにも大きく役立つでしょう。

標準化とリソース再利用の知識

標準化とは、開発手法や設計手法にルールを定め、統一することです。システム開発は多くのメンバーが参画して作業しますが、それぞれが好きなように仕事をしてしまうと、開発効率の低下を招いたりバグの温床となったりしやすいため、高品質なシステム構築には欠かせないスキルです。

リソース再利用とは、システム開発の際、すべてを一から構築するのではなく、既存の資産を流用ないしカスタマイズして再利用することを指します。既存資産やその資産で使われていることをリソースとして管理し、必要なときにすぐに利用できるようにしておくことで、効率の良いシステム開発が実現できます。

多様な知識とデザイン力

IT業界は日々目まぐるしく進歩していますが、ITアーキテクトにはこうした知識を絶えず収集し、必要に応じて活用することが求められます。また、業務や開発に際して発生する問題解決もITアーキテクトの仕事となるため、ITに関する知識だけでなく携わる業務に関する知識も必要になります。多様な知識を管理し、ニーズが生じた際に引き出して組み合わせるデザイン力も重要です。

コンサルティングに関するスキル

ITアーキテクトは高品質なシステムを構築することが重要なミッションです。それと同時に、経営層のビジネス戦略としてシステムを利用した課題解決を図ることも求められます。顧客のビジネスや業界の流れを把握し、業務を改善するためのITの有効な利用方法を提案、実現するというコンサルティングに関する能力も必要です。

プロジェクトマネジメントスキル

ITアーキテクトはプロジェクトにおいてシステム開発のエンジニアを導く立場です。開発現場を束ねるためには、プロジェクトマネジメント技法を用いてチームの成果をあげることも必要となってきます。また、システム開発の際、クライアントの要求すべてをシステム上で再現できれば問題ありませんが、すべてを再現するのは難しいこともあります。

そんな場合には、双方の意見から開発の着地点を見つけ導いていくことも求められます。周囲の意見に流されず技術的な視点で状況を判断し、システム開発を成功に導くことはプロジェクトマネージャーの仕事と重なる部分も多いです。また、開発メンバーとコミュニケーションを深め、信頼関係を築くことも必要です。

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ITアーキテクトへの転職に役立つ資格

ITアーキテクトの役割は幅広く、さまざまなスキルが必要であることを解説してきました。必要なスキルと知識を体系的に身につけるためには、資格取得を目指すことをおすすめします。また、資格を取得することで客観的なスキルの証明も可能です。

以下ではITアーキテクトを目指す上で、学習の過程で必要なスキルが身につく資格について紹介します。

システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は情報処理技術者試験の中でも高度区分に分類される難易度の高い試験です。システム開発の上流工程を主導・監督する立場として必要なスキルを持っているかどうかが評価されます。問われる内容については非常に幅広く、多肢選択にくわえ記述式や論述式の問題が出題されます。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験はシステム開発の責任者として、プロジェクトを管理する能力を有しているかどうかを問う試験です。こちらも情報処理技術者試験のなかでも高度区分に分類されている難関試験です。ITアーキテクトの仕事の中にはプロジェクトマネジメントが必要とされる場面も多々あるので、持っておくと役に立つでしょう。

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ITアーキテクトのやりがいと厳しさ

ITアーキテクトを目指す上で、厳しさとやりがいを知っておいたほうが良いでしょう。理解しておくと、転職後に想像とのギャップによる早期退職を防げます。

ITアーキテクトはシステム開発において重要なポジションであるため、責任もやりがいも大きいといえるでしょう。以下ではITアーキテクトの仕事の厳しさとやりがいについて詳しく説明します。

やりがい

ITアーキテクトのやりがいとしては、自分が設計したシステムが稼動することによる達成感のほか、そのシステムがコスト削減や生産性向上など、事業に大きな影響を与えることが挙げられます。シニアエンジニアにとっては、これまでのキャリアで培ってきたものを総動員して業務にあたるので、このポジションに就くまで努力してきた人であればあるほど、やりがいは大きなものになるでしょう。

厳しさ

ITアーキテクトは扱う範囲がとても広いポジションです。そのため、新技術含めあらゆる分野の知識を習得しておく必要があり、常に知識や情報をアップデートしていかなければいけない大変さがあります。また、クライアントと現場の板挟みになるポジションでもあり、中立な立場での折衝が厳しいと感じる方も多いようです。

関連記事:ITアーキテクトに役立つ資格とは?仕事内容や役割もあわせて解説

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ITアーキテクトの将来性

IT人材不足が深刻になる中、ITアーキテクトは将来性も高く、今後も重要視される職種です。ITアーキテクトが重要視される背景として、IT技術の発展によるシステムの複雑化、高度化があります。

企業などにとっては、最新の技術を利用したDXは企業経営に関わる避けられない課題です。そこにITアーキテクトの仕事による高品質なソフトウェア開発が必要とされています。

また、AI、ビッグデータ、IoT、クラウド環境といった新たな技術の登場、浸透により、ますますシステム開発における技術的基盤の重要性が問われています。さらに、今後も新たなIT技術が登場していくであろうことも、ITアーキテクトの将来性が高いといわれる要因です。

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ITアーキテクトのキャリアパス

ITアーキテクトになるには、システムエンジニアとして経験を積んで目指すキャリアパスが一般的です。ITアーキテクトからのキャリアパスには、ITコンサルタントやCTO、CIOなどがあります。ITアーキテクトとしての経験やスキルは特に上流工程で活かせるでしょう。

以下ではITアーキテクトからのキャリアパスについて紹介します。キャリアアップを目指す方は参考にしてみてください。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、企業の経営戦略をヒアリングし、IT戦略を提案・策定する職種です。ITコンサルタントはITアーキテクトよりもさらに上流工程の職種ですが、ITアーキテクトはクライアントの意向に沿って、システムの土台から設計を考えるので、経験が活かせるでしょう。ITアーキテクトとしてやってきたことをIT知識がない人にも分かるように噛み砕いて伝えられるスキルもITコンサルタントとして必要です。

CTO・CIO

CTO(Chief Technology Officer)は最高技術責任者、CIO(Chief Information Officer)は最高情報責任者という意味です。いずれも企業のIT戦略を考える役職になります。ITアーキテクトは上流工程からシステム設計を考える職種なので、培った経験がCTOやCIOの仕事であるIT戦略の策定にも役立つでしょう。

プロジェクトマネージャー

ITアーキテクトからプロジェクトマネージャーになるケースもあります。プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の監督者であり責任者です。プロジェクトマネージャーは開発計画を作成したり予定を調整したりするため、ITアーキテクトの業務と重なる部分があります。そのため、ITアーキテクトとして積んだ経験が大いに活かせるでしょう。

フリーランスとして独立

ITアーキテクトからフリーランスとして独立することも可能です。ただし、ITアーキテクトという形で案件を募集していることは少なく、またクライアントに対してITアーキテクトとして交渉してもクライアントは理解しにくいでしょう。

そのため、ITコンサルタントというカテゴリーで提案を行ったり、プロジェクトマネージャーやエンジニアとして主に上流工程を担当するのが現実的です。ITアーキテクトとしてのスキルがあれば、複数のポジションでフリーランス案件を獲得できる可能性があります。

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ITアーキテクトに関するよくある質問

ITアーキテクトと一言にいっても、結局どのような仕事であるのか分からない方もいるでしょう。ITアーキテクトを目指す方、転職を検討中のエンジニアの中では、ITアーキテクトの仕事内容やSEとの違い、年収について気になる方が多いようです。

ここではITアーキテクトに関するよくある質問に答えています。類似の疑問を持つ方は参考にしてみてください。

Q1. ITアーキテクトとはどのような仕事ですか?

ITアーキテクトとは、ITシステムの土台を設計する職種です。一般的な設計としては基本設計や詳細設計が挙げられますが、ITアーキテクトが担当する設計は基本設計よりも根本的な部分です。クライアントやコンサルタントが作成した経営戦略をITシステムに落とし込み、設計を進めます。

Q2. ITアーキテクトとSEの違いを教えてください

ITアーキテクトはビジネス要件を満たすためにどのようなシステムを導入すべきか考案し、設計します。SEはすでに方向性が固まったプロジェクトの中で設計やプログラミングを担当します。つまりITアーキテクトのほうが上流工程で、上流工程から流れてきた要件をもとにSEは仕事をします。

Q3. ITアーキテクトの平均年収はいくらですか?

経済産業省による調査「我が国におけるIT人材の動向(2021年)」では、ITアーキテクトのオファー年収は700~900万円が水準です。2024年2月21日時点のレバテックキャリアの求人によると、年収相場は約530万円~890万円とエンジニアの年収としては高い水準を誇っています。

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まとめ

ITアーキテクトはシステム開発プロジェクトにおいて、システムの基礎となる構造を設計し、高品質かつ高い生産性のソフトウェア開発によりプロジェクトを成功に導く仕事です。

ITエンジニアを導く重要なポストであるため、高い技術力、経営層の視線からシステムによる課題解決を図る力、システムの関係者を繋ぐコミュニケーション能力などさまざまなスキルが必要です。

今後もDX実現に向けてITシステムの重要性は増すばかりの状況下、ITアーキテクトは将来性も高く、高い年収も見込めるため、ITエンジニアのキャリアアップ先として期待される職種となるでしょう。

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この記事の監修

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