転職のための準備やスキルアップに有益な資格など、ITコンサルタントを目指す上で知っておきたいことITコンサルタントになるには?必要なスキルや知識、おすすめキャリアパスを解説

最終更新日:2022年3月14日

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ITコンサルタントとは、ITに関する専門知識に加え、経営的な視点を用いて顧客の課題を解決する職種です。一般的にはSE経験を経てから目指す職種ですが、企業によってはIT業界未経験者にも門戸がひらかれています。そのため、各企業が求めるスキル・経験を理解した上で、自身の強みが活かせる求人に応募する必要があります。

ここでは、ITコンサルタントを目指す上で求められるスキルや経験、キャリアパスなどを紹介します。

1. ITコンサルタントになるには

ITコンサルタントはITと経営の両方の知識を持ち、クライアント企業の課題を解決する難易度の高い仕事です。ITの知識がベースとなるため、SEからステップアップしてITコンサルタントの仕事に就いた方も数多くいます。

SEもITコンサルタントも、ITのスキルが必要な点は共通ですが、仕事内容はそれぞれ大きく異なります。そこでまずは、ITコンサルタントの仕事内容から見ていきましょう。

主な仕事内容を理解する

ITコンサルタントは、クライント企業の経営者などから、その企業が抱える問題を丁寧にヒアリングし、ITを活かしてその問題を解決する仕事です。

クライアント企業が抱える問題は企業によってそれぞれ異なります。ITコンサルタントはITの専門家でありますが、問題の解決に必要な知識はITだけに留まりません。経営、財務、人事、生産などの一般的な知識に加えて、クライアント企業の業務に関する知識も求められます。

問題を丁寧にヒアリングした後は、IT戦略の策定やソリューションの提案、そしてシステムの要件定義などの役割を担います。システムエンジニアがシステム開発の実装面に近い仕事であることに対し、ITコンサルタントはシステム開発の上流工程や、クライアント企業に近い立場での仕事がメインです。

そのため、よりクライアント企業に近い目線で問題を捉え、その問題を解決するためのITプロジェクトを推進する必要があります。

ほかのコンサル職との違い

コンサルタントには、専門分野に応じてさまざまな種類があります。ここではITコンサルタント以外の以下の3つのコンサル職について紹介します。

経営コンサルタント

経営コンサルタントは、企業の経営戦略を中心に、財務、人事、ITなど経営全般を幅広くコンサルティングするコンサルタントです。クライアント企業の担当者から外部にいる専門家まで、多くの専門家を巻き込んで仕事をするのが一般的であるため、優れたコミュニケーション能力が求められます。

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、経営戦略に特化したコンサルタントです。特に大企業のクライアントが多く、事業承継なども含めて経営トップ層の問題解決が主な業務です。

財務・人事・労務コンサルタント

財務、人事、労務など経営戦略以外の業務を担当するコンサルタントもいます。これらの業務の豊富な経験を持つ方が、財務、人事、労務などを専門とするコンサルタントになることが一般的です。例えば、財務コンサルタントであれば、会計士や税理士資格の保有者がなることが多く、人事、労務コンサルタントは社会保険労務士資格の有資格者などが活躍しています。

主要な就職先

ITコンサルタントの主要な就職先として一般的には、コンサルタント会社です。たたコンサルタント会社と一口で言っても、得意とする業務や業種は異なります。また仕事の進め方や待遇も企業により大きく違ってくるので、就職する際には、十分に応募先企業の研究を行いましょう。

またITスキルを活かした就職先として、SIerが選ばれることもあります。SIerとはシステムインテグレータの略後であり、システム開発における上流から下流までの工程と、システム完成後の運用サポートまで一貫して行う会社のことを言います。ITコンサルタントは、SIer企業の業務の中でも上流工程を担うことが多いようです。

2. ITコンサルタントに必要なスキル・知識・経験

ITコンサルタントにはさまざまな「スキル」「知識」「経験」が求められます。これら3つが具体的にどのような内容なのか詳しく説明いたします。

必要なスキル

まずはITコンサルタントに必要なスキルを4つ紹介いたします。

IT戦略立案力

IT戦略とは、情報システムを活用して経営ビジョンを実現するための方針のことです。IT戦略立案力はITコンサルタントとして最も重要な仕事です。企業にとってIT導入は「投資」と捉えられることが多く、場合によっては膨大なコストが必要となります。しかし投資に見合う成果が得られるとは限りません。つまりIT導入の費用対効果を十分に検討する必要があります。

そのためIT導入時には、経営レベルでの戦略が必要となり、戦略を立てないIT導入は費用の無駄遣いとなってしまうこともしばしばです。しかし企業内で十分なスキルを持つIT人材がいるとは限らないため、企業はIT導入時に、外部にいる経営とITの双方に強いITコンサルタントを活用して、IT戦略立案支援を依頼するわけです。

課題解決力

経営にはさまざまな課題がつきものですが、自社の人材や資源だけで全てを解決することは困難です。多くの課題は複雑であり、中には解決の糸口すら見つけられないこともあります。そのような解決困難な課題への対応として、ITコンサルタントが活用されています。

企業が抱える課題は、企業によってさまざまですが、課題によっては複数の企業で共通点を持つものもあります。しかし、ある企業が持つ課題と、別の企業が持つ類似する課題であったとしても、同じような手法で解決できるとは限りません。ITコンサルタントは企業ごとに課題の本質を見極め、解決のためのシナリオを作成して、課題を解決するスキルが求められます。

マネジメント力

ITコンサルタントの業務はプロジェクトとして進行することが多く、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント力が必要です。ときにはクライアントとなる経営者を含めて、多くの利害関係者を巻き込んでプロジェクトを成功させるために動いてもらわなければいけません。そのためには人材の配置やスケジュール管理など、プロジェクト全体を滞りなく進められるマネジメント力が必要不可欠です。

コミュニケーション力

ITコンサルタントは、経営の中枢を担う経営者から企業内で働いている一般社員まで、さまざまな立場の方と接する機会があります。それぞれ社内での立場は異なりますが、ITコンサルタントは課題を解決するために、さまざまな立場の方との適切なコミュニケーションを取るスキルが求められます。

必要な知識

ITコンサルタントに必要な知識を2つ紹介します。

IT知識

ITコンサルタントはITの専門家として豊富なIT知識が必要です。例えばシステム開発であれば、上流工程から下流工程まで全体を俯瞰できるIT知識が必要であり、それに加えてIT業界で話題となっている新技術やサービスなどの情報を敏感に察知して取り入れられるための知識も必須です。

経営・業務知識

ITコンサルタントには経営やクライアント企業の業務知識も必要です。ITコンサルタントがITに詳しいのは当然であり、それに加えて経営者と話ができる程度の経営の知識や、クライアント企業の業務知識がなければ、クライアント企業の課題を解決させることはできません。

経営の知識として具体的には、財務会計、人事管理、販売管理、資産管理などがあげられます。またクライアント企業についても、専門家レベルほどに至らなくても、課題を解決に導ける程度の業務知識を身につける努力が求められます。

必要な経験

ITコンサルタントにはIT業界での経験があれば有利ですが、たとえIT業界の経験がなくても、マネジメント経験や、これまで関わってきた業種におけるIT投資などの専門的な知識があれば、ITコンサルタントとして採用してもらえる企業もあります。

具体的な経験としては、システム開発プロジェクトのリーダーとして経験や、金融や物流、公共事業など特定の分野での業務、顧客折衝やマネジメント経験などです。

3. ITコンサルタントのスキルアップにつながる資格

ITコンサルタントに必須の資格はありませんが、スキルアップにつながる資格はいくつかあります。ここでは国家資格とそれ以外の資格にわけて詳しく解説します。

国家資格

国家資格として情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験から2つを紹介します。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験はIPAが実施している情報処理技術者試験の一つです。ITコンサルタント育成を主眼としており、経営戦略に基づいたIT戦略策定や、事業革新・業務改革へのIT利活用方法などを学ぶことができます。合格率は15%程度と難易度の高い資格です。

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験もIPAが実施している情報処理技術者試験の一つです。システム開発におけるプロジェクトマネージャとしてのスキルを評価する資格です。システム開発に必要な、人員、予算、スケジュール、品質などを計画に基づいてマネジメントできる人材の育成を目的としています。合格率は10%前後とこちらも難易度の高い資格です。

関連記事 : プロジェクトマネージャー試験(IPA)について

その他の資格

情報処理技術者試験以外のその他の資格として、以下の4つを紹介します。

ITコーディネータ

ITコーディネータはITを経営に役立てるために、経営者の立場での助言や支援ができる人材を評価する資格です。SaaSやクラウドなどの最新技術を取り入れ、製造業や小売業、サービス業を始めたとしたさまざまな業種で活躍できる人材の育成することを目的としています。合格率は60%程度と比較的易しいのですが、毎年の更新手続きが必要となります。

ITIL®認定資格

イギリス政府がまとめたITサービスマネジメントのベストプラクティス集であるITIL®をベースとしたITサービスマネジメントに関するスキルを証明する資格です。資格には全国のピアソンVUE試験会場、あるいはプロメトリック試験会場で受験できます。試験の合格率は非公開であり、資格の更新制度はありません。

中小企業診断士

中小企業が抱える経営課題に対し、診断・助言を行う「経営コンサルタント」養成を目的とした資格です。経営戦略や会計、人事労務、物流、生産などIT以外の知識・スキルを幅広く習得することができます。合格率はわずか3%程度となっています。

経営士

中小企業診断士と共に、経営コンサルタントとしての知識を習得できる資格です。また、経営コンサルティングに関する資格として長い歴史を持ち、習得できる知識レベルとしては中小企業診断士と同等の存在です。合格率は70%程度と比較的高いですが、受験するには5年以上の経営管理実務経験が必要です。

4. ITコンサルタントになるための転職準備

ここまでの内容をふまえて、SEからITコンサルタントになるために必要な転職準備についてご紹介します。

業界情報を収集する

ITコンサルタントになるために、まずIT業界に関する情報を収集しましょう。例えば世間で話題になっているITサービスや新技術などは、ITコンサルタントとしての業務を進める上でのヒントになるかもしれません。2020年代から話題になっている、AIやビッグデータ、データサイエンスなどのトピックについては、ほかの方に説明できるくらいにはなっておきたいところです。

ITコンサルタントとしてのキャリアプランを立てる

ITコンサルタントになったあとに、自分がどのようにキャリアを築いていくのか、キャリアプランを立てると良いでしょう。例えば、ITコンサルタントには「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」という4つのスキルレベルが存在します。転職後に何年以内にどこまでのレベルまで自分を成長させるのか、しっかりと計画を立てておきましょう。

また転職後の会社に定年まで居続けるのではなく、自身の成長に合わせて、ほかの企業への転職を繰り返して、キャリアを築くという方法もあります。特に終身雇用の概念が薄いコンサルティング業界では、定年までのあいだに、いくつかの会社を渡り歩くというコンサルタントも多くいます。

必要なスキルを身につける

ITコンサルタントはITや経営に関する深い知識が求められる仕事です。そのためには先ほど紹介したITコンサルタントに必要なスキル・知識・経験をしっかりと身につけましょう。

ITコンサルタント求人向けの志望動機と自己PRを作成する

ITコンサルタントへの転職には、転職先企業の採用担当者が納得できる志望動機と、自分のやる気や能力を上手く伝えられる自己PRの作成が必須です。

具体的には、転職先の企業を選んだ理由や、ITコンサルタントを志した理由、そして転職後に活かせる知識や経験をアピールすることです。

コンサルタントには論理的思考力が求められるため、志望理由や自己PRの作成には、事実を支える裏付けをしっかりと書いて、ロジカルでわかりやすい文章にすることを心がけましょう。

5. ITコンサルタントの求人例

最後に、ITコンサルタントの求人例を紹介します。年収に幅のある職種ですが、マネージャー職経験やプロジェクトマネジメント経験が豊富なほど年収が高くなる傾向にあります。

独立系コンサルティングファーム

【仕事内容】
IT戦略策定に基づいてデータサイエンスやデジタルマーケティング、RPA、システム開発の計画/実行
【求められる経験や知識】
プロジェクト管理に対する高い専門性、データサイエンス・デジタルマーケティング・RPAなどのシステム開発経験
【年収】
500~1,000万円

大手自動車メーカーや金融・損害保険子会社

【仕事内容】
複数プロジェクト間の調整、個別プロジェクトのモニタリング、プロジェクトマネージャー支援
【求められる経験や知識】
SIerやITコンサルティングファームでのPM経験、ビジネスレベルの英語力
【年収】
500~800万円

6. ITコンサルタントになるためのキャリアパスとは

次に、ITコンサルタントになるためのキャリアパスについて解説します。近年は人材の多様化が進み、ITコンサルタントへ至る道もひとつではありません。ハードルは上がりますが、IT業界未経験であってもITコンサルタントを目指すことは可能です。

SEから目指す場合のキャリアパス

IT業界の経験を持つSEからITコンサルタントを目指す場合、まずはプロジェクトマネージャなどになりシステム開発の上流工程を経験してから転職するケースが多いでしょう。SEとして要件定義、基本設計などの経験が3~5年程度あれば、ITコンサルタントは決して手が届かない職種ではありません。ただし、上流工程の経験がない場合はITコンサルタントへのキャリアアップは現実的ではありません。

またわざわざ転職しなくても、社内公募や昇進によってITコンサルタントへの道がひらかれることもあります。この場合は、資格取得による知識・スキルの証明や、社内の人事評価で好成績を上げることが重要です。

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