ベンチャーに転職して後悔しない?メリット・デメリットや失敗例

最終更新日:2024年3月12日

ITエンジニアにとってベンチャー企業への転職は「技術力とポジションの向上」を両立させるチャンスです。しかし、社風や経営方針が肌に合わず、転職を繰り返してしまう可能性もあります。ベンチャー企業は、社風や経営トップの理念などが「働き方」とダイレクトにつながるため、転職前に入念なリサーチを行うべきです。

本記事では、ベンチャー企業への転職を検討しているものの、将来性や自分がベンチャー企業でやっていけるのかが気になるエンジニアに向けて、ベンチャー企業に転職する際に知っておくべきメリット・デメリット、失敗を回避するためのポイントなどを解説します。

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この記事のまとめ

  • ベンチャー企業とは、これまでにない新たな事業を起こすための新興企業のことを指します
  • ベンチャー企業への転職は、エンジニアにとっては「技術力とポジション」両方を向上させる機会となり得ます
  • エンジニアがベンチャー企業への転職を検討する場合には、自己適正の確認と転職先ベンチャー企業の働き方や待遇などを詳細に調べることが重要であり、転職エージェントの活用が成功につながりやすいといえます

ベンチャー企業に転職するメリットとデメリット

ITエンジニアにとって、ベンチャー企業に転職することのメリットとデメリットを解説します。転職検討時には必ずチェックしておきたいポイントです。

ベンチャー企業に転職するメリット

所属している企業を離れて、ベンチャー企業に転職するメリットには下記があげられます。転職を検討する場合には、いずれかが該当する方が多いのではないでしょうか。

年収、ポジションを上げやすい

大企業での勤務経験を活かし、ベンチャー企業に転職するというパターンは、IT業界でもキャリアパス形成の王道のひとつといえるでしょう。特に大手SIerや事業会社のIT部門などで比較的大規模なシステム開発・運用・保守業務で実力を付けたエンジニアの場合は、年収・ポジションともに向上する場合があります。

成長期のITベンチャーは、「大企業と対等に付き合えるだけの人材力」を欲していることが多いです。ITベンチャーは要件を満たすコア人材に対しては、大企業以上の待遇を提示する傾向があるのがその理由となっています。

「働きやすさ」が向上しやすい

ITベンチャーは「勤務時の服装」や「勤務時間」が柔軟である場合が多いです。大企業に比べ、安定性やネームバリューで劣るかわりに、「働きやすさ」というメリットを提示しているケースも多く見られます。

また、勤務時間についてはテレワークや在宅勤務制度などを積極的に活用し、「成果さえ出していれば出社時間は最低限でも構わない」というスタンスをとる企業もあります。開発業務に従事するエンジニア職は、特にその傾向が強いと言えるでしょう。

技術特化型でも歓迎されやすい

ITベンチャーは、アイディアや技術力・先進性などを成長の原動力にするケースが多いです。そのため、「純粋に技術が好き」というタイプのエンジニアと親和性が高いといえます。

技術を愛するエンジニアであれば「コミュニケーション能力やドキュメンテーション能力ばかりが評価され、技術の磨き甲斐が無い……」といった不満を解消できるかもしれません。また、技術力の高さがポジションや年収の向上につながりやすいことも、メリットのひとつでしょう。

「年次」よりも「実力」で昇進しやすい

ベンチャー企業は、大企業を中心に根強く残る「年功(年次)序列」を採用しない傾向にあります。したがって、創業初期のメンバー以外は、「完全実力主義」「スキル・経験で評価」という評価制度を敷くことが多く、実力のあるエンジニアであれば在職年数や年齢にかかわらず、昇給・昇進を目指しやすいと言えます。

「実績」がない技術にも挑戦しやすい

大企業は「前例・過去事例」や「実績」を重視する傾向がみられます。一方、ITベンチャーでは「採用する技術のフレッシュさ」「先進性」「挑戦心」などがブランド力を形成する一要素であり、実績や前例が乏しい技術でも採用される場合があります。前例にとらわれず新しい技術に挑戦できることは、エンジニアのスキルを向上させる絶好の機会です。

新規事業や組織づくりに携われる

ベンチャー企業では「世の中にまだない価値」の提供をすることに対してフットワーク軽く携わることができます。これは、自分で新しいことに挑戦して、役に立ちたいという思いがある人には良い環境と言えるでしょう。

また、新しいことをする際には必要な役割を任せる人を選定して新たなチームを作っていく必要があるため、組織づくりを経験することもできます。

意思決定が早い環境で働ける

大企業では予算を得るための稟議を出すと上長に確認して承認してもらい、さらに上の上長にも承認してもらう必要があるような何人もの人から許可を得ないといけないワークフローが敷かれていることも多いです。業務をスムーズに行うことができず、大きなストレスに感じているエンジニアもいることでしょう。

しかし、ベンチャー企業では上司がすぐに社長という場合や決裁権限のある人間が直接の上司であることが多く、提案が通れば考えた施策がすぐに実施できます。自分の考えがすぐに実践できるケースが増えるため、成果が目に見えるのも早く、やりがいを感じやすい傾向があります

ベンチャー企業に転職するデメリット

ITエンジニアのベンチャー企業への転職は必ずしもメリットだけではありません。所属企業を離れて環境が変わることにより、下記の例のようなデメリットが具体的に発生する可能性があります。

創業期は人事評価制度が不透明

ベンチャー企業は、創業初期の人材調達を「コネ」や「人脈」に頼ることが多く、一般的な求人募集を行うケースは稀です。この時期は、おおまかな報酬体系を周知するだけで業務が回るため、大手企業のように「昇進・昇給の条件」「評価ポイント」などが定量化されていない可能性があります。評価制度が機能していなかったり、最終的な人事評価の判断基準が曖昧であったりすると、評価に納得できず、再度転職を志すケースもあるようです。

経営基盤の弱さに不安がある

ベンチャー企業の多くは、大手・老舗企業と比べて経営基盤が弱い傾向にあります。

大手企業であれば、多少の経営不振は内部留保や資金調達で乗り切り、給与体系を維持することも可能です。一方、ベンチャー企業は、市場の些細な変化で経営不振に陥るリスクがあります。入社のタイミングによっては、年収が数年間にわたって据え置かれるリスクや企業の存続が危ういこともあります。

方針の転換など変化が多い

ベンチャー企業はどんどん会社を大きくしていこうとしている最中の勢いがある状態であることが多く、会社を取り巻く環境も日々変わっていきます。そのため、数ヶ月前に社内のスタンダードだったものがコロッと変わっていくことがあります。

さらに、自分が提案してすでに通過した施策も場合によっては却下になるケースも考えられるでしょう。

福利厚生が充実していない場合がある

企業によりますが、ベンチャーの場合は資金繰りが苦しく、福利厚生については充実していないと感じるケースもあります。

社会保険や労災保険、雇用保険などは法律で定められているため、ベンチャー企業でも守られています。しかし、法定福利以外の福利厚生はケースバイケースで充実していない場合も多々あります。以前に所属した企業でこれらの法定福利以外の各種手当、祝金などの福利厚生を得ていた場合には、不満や不足からデメリットと感じるでしょう。

教育体制が整っていないことがある

ベンチャー企業では、企業全体の体制やルールにおいて定まっていないことも多く、研修やOJTなどの教育体制が整っていないケースもあります。業務におけるノウハウも蓄積されておらず、教育できる状態にまとまっていない場合も存在します。

ベンチャー企業のメリットである仕事の仕方を自分で考えて実現することとは表裏一体です。教育体制がなく自分でどうにかしなくてはならない状態に放り出されることは、デメリットと感じる人もいるでしょう。

そもそもベンチャー企業とは

結論から言えば、ベンチャー企業に明確な定義はありません。

ベンチャービジネスとは、企業が新たな事業に取り組むことを示す言葉です。この場合の企業は、新規企業、既存企業といった決まりはありません。特にベンチャービジネスを行うために起業した企業をベンチャー企業と呼ぶことが一般的な用法といえます。

ベンチャー(venture)という単語は、「冒険的」「野心的」という意味合いを持ちます。このため、新たな事業とはこれまで他者がやってこなかった「冒険的」「野心的」な事業ということも指しています。ベンチャー企業には総じて、革新的、独創的な事業により、新たな市場、事業形態、雇用、技術を作り出すイノベーションが強く期待されています

ベンチャーとメガベンチャーの違い

ベンチャー企業に関連する言葉として、メガベンチャーがあります。こちらも明確な定義はありませんが、一般的にはベンチャー企業として出発し成功を収めて規模が大きくなった企業を指します。基準はありませんが、起業後の年数経過や資本金が一定額を超えた場合、従業員数が一定数を超えた場合などがメガベンチャーと呼ばれることがあるようです。

ベンチャーとスタートアップの違い

そもそも「三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺」によるとベンチャービジネスという言葉は和製英語といわれています。英語圏では同じ意味を表す場合、スタートアップ(startup、startup company)という表現が一般的です。このスタートアップという表現を日本国内のIT業が多く取り入れ、そこからスタートアップ企業といった表現も使われるようになってきました。

ベンチャーとスタートアップについては、やはり明確な定義はなく、ほぼ同じ意味を示す言葉といえそうです。

ベンチャー企業への転職では成長フェーズにも注目すべき

ベンチャー企業の成長フェーズ例


ベンチャー企業は、上手くいけばその成長速度は速く、おなじベンチャー企業でも成長フェーズによって組織や仕事の整備状態、働き方なども大きく異なります

ベンチャー企業への転職を目指す場合でも、転職をするエンジニアによって求める状態は変わってきます。ベンチャー企業への転職を検討する場合には、ターゲットとするベンチャー企業の成長フェーズを明確化し、企業を選択することも重要です。何を求めてのベンチャー企業への転職かを再確認しておきましょう。

大企業からベンチャー企業への転職で後悔するリスクと失敗例

これまでに大企業に勤務していた人がベンチャー企業へ転職した際に、転職前に期待していたこととのギャップによって後悔した例を紹介します。ベンチャー企業への転職で起こり得るリスクとして把握しておきましょう。

関連記事:SIerから転職したい理由とは?おすすめのタイミングと成功の条件

社風が合わない

大企業は毎年新卒採用して継続雇用を前提としているため、働いている人の年代も20代から60代まで様々な年齢の人がいます。しかし、ベンチャー企業では20代の社員や学生インターンが多く平均年齢も低いことが多いです。そのため、若い人との価値観や雰囲気が社風に繋がり、自分には合わないと感じて後悔する人もいます。

後悔しないためには転職活動時に会社訪問をして実際に働いているところを目にしてギャップを埋めていくと良いでしょう。また、退職者の人が会社をレビューするサイトがあるため、どのような社風だったかなどを事前にチェックして、面接や面談の際に聞いてみてもいいかもしれません。

大企業と比べて年収が低い

ベンチャー企業への転職ではある程度の収入の減少を覚悟している人も多いですが、その中でも思っていたよりも年収が低くなって後悔するパターンがあります。労働時間のチェックなどの制度が発展途上である場合があり、いままでよりも残業時間が増えたが以前より収入が減ってしまうケースがその一つです。また、手当が減ってしまい支給額に変化がなくても、実質的に収入減に繋がるケースもあります。

業務内容、残業実態、福利厚生については面談時に確認すると良いでしょう。収入減については、企業成長フェーズの早い段階で入社した場合、ストックオプション(自社の株)として還元される場合もあります。

ベンチャー企業への転職がおすすめできる人・できない人

ベンチャー企業への転職に対して「生活できるのだろうか?」などとリスクを恐れている方もいるでしょう。確かにベンチャー企業への転職には向き不向きがあります。本項ではベンチャー企業への転職をおすすめできる人とできない人の特徴を紹介します。

関連記事:採用面接で問われるITエンジニアの転職理由とは|転職理由の例文なども解説

ベンチャー企業への転職をおすすめできる人

おすすめできる人の特徴は以下の3つです。

  • ・自分で考えて行動できる

    ・一人で何役もの役割をこなせる

    ・自分の成長を楽しいと感じられる

自分で考えて行動できる

ベンチャー企業では良くも悪くも自分の責任が大きいです。何億もの売上を出せば収入の向上に直結しますし、逆に赤字を出せば責任を求められることもあります。そのため、どのような方針で進めるにせよ自発的に考えて行動を進められる人でなければ、責任に見合った収入に納得できないでしょう。

一人で何役もの役割をこなせる

プロジェクトには多くの役割があり、大企業などでは役割ごとに専任の人が就くことが多いです。しかし、ベンチャー企業では役割ごとに人を雇うことはないため、不足している役割は自分でこなす必要があります。例えば、プログラミングなどの専門技術を扱う役割を担う人が採用や採算の計算を行うこともありえます。

この点については、大企業では経験できないことの一つですので、自分の成長のためにチャレンジしたいという人にはおすすめできます。

自分の成長を楽しいと感じられる

前述のように、様々な役割をこなす必要があるベンチャー企業では日々成長をし続けることも必然的です。仕事を一つできるようになることも成長ですので、成長が楽しめるような人でないと「どんどん新しい仕事が回ってきて大変だ」という思いだけで辛くなってしまいます。

関連記事:SESを辞めたいと感じたときの対処法と転職先

ベンチャー企業への転職をおすすめできない人

ベンチャー企業への転職が向かない、おすすめできない人の傾向には下記があげられます。

  • ・指示がないと行動できない

    ・幅広い業務に対応するのが苦手

指示がないと行動できない

ベンチャー企業は、自分の担当外の業務も必要になる環境です。このため、上司やリーダーからの指示がないと動けないような人はベンチャー企業ではうまくやっていけない可能性があります。

自発的に考えて、考えたことを提案、実践できる人でないと難しいかもしれません。

幅広い業務に対応するのが苦手

ベンチャー企業は発展途上で組織づくりも途中なことがあります。

大企業では開発に専念しているような人はスケジュール管理などの事務仕事は事務職の人が担当しているかもしれませんが、そのような事務仕事も自分で行う必要があります。

他にも専門外の仕事が舞い込んでくることがあっても楽しんで取り組めない人の場合、ベンチャー企業での活躍は難しいでしょう。

年代・経験別!ベンチャー企業に転職するときの注意点

エンジニアのベンチャー企業への転職において、年代や経験により変わってくる注意点が存在します。本項では転職時の年齢に応じた注意点を紹介します。

関連記事:30代で転職3回は多い?年齢毎の平均転職回数と転職活動のコツを解説

20代が転職するときの注意点

20代はまだ仕事での実績に乏しいといえます。しかし、ベンチャー企業は企業として変化している状況で、実績などはあまり役に立ちません。むしろパワフルにスピード感をもって動けることが評価されやすいです。

関連記事:ベンチャー企業の新卒エンジニアの需要と圧倒的に成長するためのコツ

30代が転職するときの注意点

30代も20代と同様にパワフルでスピード感があること、ITリテラシーがあることは評価されます。転職先によってはキャリアアップ、収入アップに繋げることも可能です。

ただし、これまでの実績があまり意味をなさないケースが多く、20代で1つの分野で頑張ってきた人にとっては後悔につながるため注意しましょう。

40代が転職するときの注意点

40代でもベンチャー企業に転職することは可能です。しかし、同僚や上司が年下になることが多く、働きにくさを感じるかもしれません。

また、40代ということからマネジメント能力を求めて採用されるケースが増えます。専門知識だけでなく管理業務も経験があると良いでしょう。

もちろん、深い専門性を求めて採用されることもありますので、面接や面談時には特にすり合わせを綿密にしましょう。

未経験者が転職するときの注意点

未経験からベンチャー企業への転職が最も難易度が高いです。

理由はいくつかありますが、大きいのは変化の激しいベンチャー企業でついていけない可能性があるためです。ベンチャー企業では業務内容が幅広いため、知らない業務を覚える必要があるものの、教えてくれる人がいないことややり方を知ってる人がいないケースも多いです。問題を自分で解決しないといけない場面では、未経験からの転職では対応できないことが考えられます。

ただし、同じ業界での勤務経験があるが職種に対して経験のない「職種未経験」であれば、ミスマッチが起こりにくく採用されることもあります。

大企業からベンチャー企業への転職を成功に導くには?

ベンチャー企業の特徴やメリット・デメリット、転職への向き不向きなどを踏まえ、ITベンチャーへの転職を成功に導くためのポイントを紹介します。

社風・経営トップの理念を入念にチェックする

前述したように、「大企業⇒ITベンチャー」という転職は、ポジション・年収ともに向上させやすいパターンです。しかし、社風や経営トップの理念になじめず、短期での離職・転職につながりやすいというリスクもあります。

成長度合いが高いベンチャー企業ほど経営トップの影響力が強いため、トップの考え方と自身の志向がマッチしているかを入念にチェックすべきです

経営者や社員との相性を見極める

職場は一日の中でも多くの時間を過ごす場所です。そのため、経営者や社員と自分が馴染めるかどうかは重要な要素です。一緒に働いてワクワクするか、お互いに役に立つかなど価値観が近い職場かどうかを見極めましょう。

キャリアプランをイメージする

自分がベンチャー企業での業務経験を活かしてどうするかを具体的にイメージする必要があります。例えば、5年後に起業したい、世の中に貢献できるサービスを立ち上げたいなどです。

これらのキャリアプランは面接時にも聞かれることが多く、何のために転職して、転職後どうなりたいのかは自己分析として整理しておくと良いでしょう。

自分が活躍できる環境か考える

ITベンチャー企業へ転職した後、自分が成長できる環境であるかどうかも重要なポイントです。現状のスキルや経験を売り込み、収入やポジションなどを得ることも重要ですが、転職後も仕事は続きます。転職後も働きながら成長を続けられる環境であるかどうかが、その後のキャリアパスにとって大きなウェイトを占めるでしょう。

ベンチャー企業では、経営陣との距離の近さもメリットです。重要な業務を間近に、成長がしやすい環境かどうかを確認しておきましょう。

また、様々な業務にチャレンジすることでさらなる成長が待ち受けています。挑戦を許してくれる環境であることも一つのポイントです。

企業の将来性を見極める

事業の成長がある企業かどうかを見極める必要があります。発展途上の段階で一目で成長を見極めることは難しいですが、売上額以外にも問い合わせ数やサービスの利用者数などの数値などからも判断することはできます。

ベンチャー企業に転職する際の求人の探し方

いざベンチャー企業へ転職しようと考えたときには、どうやって良いベンチャー企業を探したらよいのでしょうか。本項では、転職先ベンチャー企業の求人の探し方について紹介します。

転職サイトを使う

まずは転職サイトを利用してどのような企業があるのかを知ると良いでしょう。企業それぞれの募集要項や企業情報がまとまっているため、志望する分野のベンチャー企業を比較しやすく、相場感を得やすいです。

また、転職サイト内のメッセージや面接日程の調整ツールなどを利用して、応募から2週間以内などのスピードで転職が決まることがあります。

未経験からの転職を考えている人は転職サイト内に未経験可の求人が多くあるため、参考にすると良いでしょう。

転職エージェントを使う

転職サイトで業界ごとのベンチャー企業は検索できるとはいえ、知名度が低い会社や創業から間もない会社は検索しても見つけにくいです。また、非公開求人として募集している企業もあるため、自分で探すには限界があります。

企業の採用担当者と直接やりとりのある転職エージェントを利用すれば、自分では見つけられない求人にも出会うことが可能です。企業の情報も集まりやすくなるため、ベンチャー企業への転職では転職エージェントの利用をおすすめします

関連記事:転職エージェントとは?利用の流れやメリット・デメリットを解説

ベンチャー企業への転職に関するよくある質問

ITエンジニアのベンチャー企業への転職について、よくある質問とその回答をまとめました。転職を検討する際の参考としてください。

Q1. ベンチャー企業の定義は?

「ベンチャー企業」に明確な定義はありません。

一般的なイメージとしては、冒険的、野心的な事業を起こすために作られる新たな企業といえます。これまでになかった製品やサービスを提供することで、爆発的に成長する可能性を秘めた企業といえます。

Q2. ベンチャー企業への転職に向かない人は?

ベンチャー企業では、エンジニアとして転職した場合も、人事や事務手続きなど様々な業務に携わることがあります。また、エンジニア業務においても前例や事例は少なく、問題発生時の多くは自力での解決が求められます。

このため、自分から問題解決に動ける人が向き、指示やマニュアルが無ければ動けない人には向きません。

Q3. ベンチャーとスタートアップの違いは?

ベンチャーは「冒険的」「野心的」といった意味を持つ言葉で、そのような新規事業と企業を和製英語でベンチャービジネス、ベンチャー企業というようになりました。英語圏ではそのようなビジネスをスタートアップと呼ぶことが多く、意味としては同じと考えてよいです。

まとめ

エンジニア職にとってベンチャー企業への転職は、「技術力とポジションの向上」を両立させる機会になり得ます。しかし、ベンチャー企業の社風に合わず、転職を繰り返してしまうケースも少なくありません。

ベンチャー企業では、転職先候補となる企業の社風や経営トップの理念などが「働き方」とダイレクトにつながるため、事前に入念なリサーチを行ったうえで転職活動を行うことが重要なポイントです。

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