- 転職エージェントとは
- 転職エージェントを利用する5つのメリット
- 転職エージェントを利用する3つのデメリット
- 転職エージェントの利用方法について
- 転職エージェントを利用した転職活動の流れについて
- 転職エージェントが確認している志望動機の書き方のポイント
- 転職エージェントの添削ポイントを踏まえた志望動機例
転職エージェントとは
まずは、転職エージェントの概要と種類について解説します。
転職エージェントとは
転職エージェントは、求職者と面談を踏まえた求人紹介、企業への応募代行、応募書類の書き方の添削、面接日程の調整、内定時の条件面交渉など、転職活動のサポートをしてくれるサービスです。
転職エージェントの種類
転職エージェントは、大きく2種類に分類されます。
マッチング方式
転職サイトに登録してから転職エージェントが求職者の要望や経験スキルのヒアリングを行い、企業とのマッチングを行う方式です。求職者自身の強みや志望動機・転職活動の方針が曖昧な場合には、ヒアリングによりそれらを整理しやすくなるため、マッチング方式の転職エージェントの利用が効果的です。
スカウトやヘッドハンティング方式
企業の条件に基づき、最適な人材を引き合わせる方式です。求職者自身の強みや今後の方向性が明確になっている場合に、スカウトやヘッドハンティング方式の転職エージェントを利用すると効果的です。
関連記事:転職エージェントとは?利用する7のメリットを解説
転職エージェントを利用する5つのメリット
次に、求職者目線での転職エージェントを利用するメリットを解説します。
メリット1:希望条件を叶える転職成功率が上がる
カウンセリング(アドバイザーとの対話)を通じて、自分の強みや転職後にやりたいこと、転職で重視するべきポイントなどが明確になります。そのため、求職者自身が軸を持って転職活動に臨むことができます。
また希望条件を高めに置くと、求人の選択肢が減ったり、内定の難易度が上がったりしやすいですが、非公開求人の紹介や、履歴書のような応募書類の添削、面接対策などのサポートを受けることで、「希望条件が叶う企業」の内定をとれる確率が高まるでしょう。なお、転職エージェントによって、特徴や強みが異なります。
例えばレバテックキャリアでは、IT職種別に専門アドバイザーが在籍するなど、ITエンジニア職への専門性を強みとしており、エンジニア経験者における希望の企業への転職成功率は96%という実績があります。(※2020年8月~2021年9月の実績)
メリット2:転職活動の効率化
転職活動では、各企業への応募状況や面接日程・面接の進捗状況の把握など、管理するべき項目が多いです。転職エージェントではこれらのサポートを受けることができるため、転職活動をより効率よく進められます。
メリット3:求職者の選択肢が広がる
転職エージェントは、数多くの企業や求職者と関わった経験を持っています。そのため、求職者の経験やスキルにマッチしそうな企業を幅広く提案してもらえるでしょう。求職者が考えていなかった選択肢を提案してもらえる可能性もあり、キャリアの幅が広がるメリットがあります。
メリット4:求人情報からは読み取れない企業の情報を得られる
各企業が公開している求人には、企業やポジションの情報、求められる人物像など、基本的な情報しか記載されていません。転職エージェントを利用することで、過去に内定が出た求職者の特徴や応募書類の書き方、志望動機のポイント、面接で問われた内容など、求人情報からは読み取れない貴重な情報を得られます。
メリット5:転職に関する相談がしやすい
転職活動を行うなかで、「家族や現職の同僚には相談しづらい」と不安を抱えている求職者も多いのではないでしょうか。特に、初めて転職活動を行う場合は分からないことが多いはずです。転職エージェントでは、転職に関する疑問や不安を気軽に相談でき、これまでの経験や事例を踏まえた的確なアドバイスをもらえます。
転職エージェントを利用する3つのデメリット
続いて、求職者目線での転職エージェントを利用するデメリットを解説します。
デメリット1:転職エージェントによって強みが異なる
転職エージェントによって、得意とする業界や年収のレンジ・年齢などが異なります。IT業界に強いエージェントのなかでも、「ゲームに特化している」「マネージャー以上の転職を得意としている」など特徴はさまざまです。転職理由が曖昧な状態で転職エージェントを選んでしまうと、求職者の意向と転職エージェントとの間にギャップがある状態のまま、転職活動を進めることになりかねません。自身の希望条件を明確にして、複数の転職エージェントを比較したうえで、最適なエージェントを選択しましょう。
デメリット2:キャリアアドバイザーと相性が合わない可能性がある
多くの場合、転職エージェントでは担当のキャリアアドバイザーがついてくれます。しかし人対人である以上、利用するなかで「キャリアアドバイザーと相性が合わない」と感じる人もいるでしょう。もし、相性が合わずスムーズな転職活動ができないと感じた場合には、別のキャリアアドバイザーへの変更を打診する手段もあります。
デメリット3:自分のペースで転職活動を進めにくい場合がある
転職エージェントを利用する場合、応募書類の添削、面接対策、面接日程の調整、面接のフィードバックなどを行うために、キャリアアドバイザーと細かく連絡を取り合う必要があります。また転職活動では、内定のタイミングを揃えるために、複数企業の面接日程を調整するため、転職活動のペースをキャリアアドバイザーにコントロールしてもらうことになります。そのため「自分のペースに合わない」「思うように転職活動が進まない」と感じてしまうかもしれません。(「今のプロジェクトが忙しくて細かなやり取りが難しい」という人にはメリットになる点でもあります)
転職エージェントの利用方法について
実際に転職エージェントを利用するには、どのような方法で進めればよいのでしょうか。ここでは、転職エージェントを利用する3つのパターンを紹介します。
転職エージェントへの会員登録
もっとも一般的なのが、転職エージェントに会員登録する方法です。会員登録をすると、キャリアアドバイザーからメールや電話で連絡がきて、転職に関するヒアリングや求人紹介などのサポートを受けられます。
スカウトやヘッドハンティング
転職エージェント経由でのスカウトやヘッドハンティングから、転職エージェントを利用し始めるパターンもあります。まずは、転職エージェントに会員登録をして、自身の経歴やスキル・転職に対する意向などを記載しておくと、それらの情報を閲覧したヘッドハンターから連絡がくる可能性があります。スカウトやヘッドハンティングの連絡には、ヘッドハンターのプロフィールや実績・得意な業界といった情報のほか、求人情報も記載されていることが多いです。これらの情報をもとに、連絡したいと思えるヘッドハンターに連絡をすることで、サポートを受けられます。
また、転職エージェントを経由せずに直接ヘッドハンターから連絡がくるパターンもあります。
知人からの紹介
転職エージェントを利用して転職活動を行った知人から、その転職エージェントを紹介してもらうパターンです。知人からの紹介の場合は、実際に転職エージェントを利用した感想や、担当キャリアアドバイザーの雰囲気を掴みやすいメリットがあります。また、転職エージェントを利用して転職活動を行い、入社まで進んだ場合に、紹介者と求職者それぞれにインセンティブが発生することがあります。
転職エージェントを利用した転職活動の流れについて
次に、転職エージェントを利用した転職活動の流れを解説します。
ヒアリング
まずは、転職活動を始める上でのヒアリングです。これまでの経歴やスキルを履歴書や職務経歴書にまとめてからヒアリングを行うケースもあれば、ヒアリングをしながらこれらの情報を整理していくケースもあります。ヒアリングでは、転職活動を開始しようと思ったきっかけや、現職の退職時期の目安、転職を希望する時期、年収面の条件なども確認します。
求人紹介と応募
キャリアアドバイザーとのヒアリングを踏まえて、求職者の希望やスキルに合う求人情報を紹介してもらいます。求職者は、ここで紹介してもらった求人情報をもとに、応募する企業を選んでいきます。応募企業への連絡などは、基本的にキャリアアドバイザーが代行します。求職者は、履歴書や職務経歴書などの応募に必要な書類を用意しましょう。
履歴書や職務経歴書の添削
転職エージェントでは、応募企業へ提出する履歴書や職務経歴書の添削サポートも行ってもらえます。転職エージェントに蓄積されたノウハウや企業の情報などを踏まえて、転職活動の志望動機や転職理由・自己PRなどの書き方のポイントを教えてもらえます。
面接対策
書類選考を通過した場合は、採用面接に進みます。転職エージェントでは、採用面接の対策サポートも受けられます。よく聞かれる質問や、通過した求職者の傾向などの情報を得られるため、面接の前に対策を練ることができるでしょう。
採用面接
書類選考通過後の採用面接のフェーズでは、面接日程の調整のサポートを受けられます。その際に、求職者の希望を日程調整に反映してもらえるケースもあります。また採用面接後には、面接内容の振り返りや、応募企業からのフィードバックを共有してもらえる場合もあるでしょう。これにより、採用が見送りになった場合でも、何が原因だったのかを分析しやすくなります。
内定と内定承諾
転職活動では、複数企業の選考を並行して進めます。転職エージェントを利用することで、複数企業の内定タイミングを揃えるための調整を行ってもらえます。内定タイミングを揃えるのは、内定承諾までの期間が決まっているためです。複数の内定がある場合、求職者が選択肢を持った状態で検討を進められます。また、複数の内定があると、内定企業に対しての条件交渉がしやすくなるメリットもあります。
入社手続きや入社後のフォロー
内定承諾後には、転職先企業への入社日までの連絡を転職エージェントに仲介してもらえます。また、入社手続きに関するサポートを受けることもできます。さらに、入社してから3ヶ月後や半年後などに、入社後の状況をヒアリングする転職エージェントも多いです。これは、入社前と入社後のギャップの確認や、ギャップが存在する場合に、その原因を確認するためです。
転職エージェントが確認している志望動機の書き方のポイント
転職エージェントは、これまでのサポート実績から、受かる志望動機に共通するポイントを知っています。ITエンジニアの志望動機を書く際には、以下のポイントを押さえておきましょう。ITエンジニア経験者と未経験者に分けて解説します。
企業への応募理由が明確になっているか
エンジニア経験者が別の企業への転職を希望する際には、その企業に応募する理由が明確になっていることが大切です。企業側は、別の企業でも求職者の希望が叶えられるのか、そうでないのかを確認しています。また、応募理由を明確にするとともに、現職で求職者の希望が叶えにくい理由も整理しておくとよいでしょう。例えば「現職では作業分担が職種や担当部署毎に細分化されており、経験を積める範囲が限定的になってしまう点が自身のキャリアプランと合わなくなってきたため、担当範囲が広いポジションへ転職したい」などです。
転職後にどのように貢献できるのかが明確になっているか
特に中途入社の場合は、ポテンシャル採用もありますが、基本的には即戦力の採用が求められます。そのため、求人票から読み取れる業務内容や求める人物像などから、企業に対してどのように貢献できるかを整理しておくことが大切です。例えば、主体的に社内のステークホルダーとの合意形成を主導していくことが求められるポジションであれば、これまでに他部署とのコミュニケーションを円滑に進めるために工夫してきた業務経験を整理するとよいでしょう。
【未経験者向け】なぜITエンジニアになろうと考えたのか
未経験者の場合は、エンジニアへジョブチェンジしたいのかを明確にしましょう。例えば、「ディレクター職などエンジニアと携わっているうちに開発をすることに興味を持ったから」などです。
【未経験者向け】経験者とのスキルや知識のギャップを埋めるためにどんな取り組みをしているか
未経験者の場合は、ポテンシャル採用になることが多いです。そのため、企業側は求職者がエンジニアとして働く素養がある人物なのかを確認しています。自身がエンジニアスキルを身につけるために取り組んでいることを整理しましょう。例えば、「プログラミングスキルを磨くためにオンライン学習サイトを利用していること」や「企業やユーザー団体が主催するIT技術系の勉強会に参加している」などです。
レバテックキャリアでは、求職者の方のスキルやご希望をお伺いした上で「ギャップを埋めるため、勉強会に参加されてみてはいかがでしょうか」というようなアドバイスをさせていただくこともあります。
関連記事:ITエンジニア向け志望動機の書き方を例文付きで解説!
転職エージェントの添削ポイントを踏まえた志望動機例
最後に、転職エージェントの添削ポイントを踏まえた志望動機の例文を紹介します。また、例文と合わせてどのポイントを考慮しているのかを解説します。
エンジニア経験者の場合の書き方
エンジニアとしてプレイングマネージャーを目指す求職者の志望動機例を記載します。
志望動機の例文
私の志望動機は、エンジニアのプレイングマネージャー候補を募集していることと、自身のキャリアプランが一致したからです。私はこれまでフロントエンドエンジニアとして、自社ITシステム開発を担当してきました。直近の一年間はPM業務を経験しましたが、現職は職種毎の業務範囲が細分化されており、PM業務と開発業務を両立することはできませんでした。プレイングマネージャーとしての経験はありませんが、開発業務とマネジメント業務それぞれの経験を活かして、プレイングマネージャーの業務で貢献できると考えております。
志望動機のポイント解説
書き出しについては、端的に志望動機が明確になるようにしましょう。今回の例文では、企業の採用ポジションと求職者自身のキャリア志向が一致していることが志望動機であることを表現しています。次に、これまでのスキルや経験を踏まえて、現職ではキャリアプランに沿った経験を積みにくいことを記載しています。さらに、開発経験とマネジメント業務経験を募集ポジションで活かし、企業に貢献できることをアピールできています。
エンジニア未経験の場合の書き方
続いて、エンジニア未経験者が、エンジニアにジョブチェンジする際の志望動機例を紹介します。
志望動機の例文
私の志望動機は、未経験からのエンジニア採用を行っている点と、これまでに携わってきた教育分野の経験を活かせると考えたからです。これまでカスタマーサポートとして、教育分野の自社システムの製品仕様について、顧客からの問い合わせ対応を行ってきました。そして、業務を通じて、開発に携わりたいと考えるようになりました。現職では、未経験からエンジニアへのジョブチェンジは認められておりません。これまでの経験を活かして、お客様目線でのシステム改善業務で貢献できると考えております。また、エンジニア経験者とのスキル差を埋めるために、業務外でオンライン学習サイトを活用したプログラミングスキル習得に取り組んでいます。
志望動機のポイント解説
エンジニア未経験でも、基本的には経験者とポイントは同じです。まずは書き出で志望動機を明確にしましょう。今回の例では、未経験からエンジニア転職を叶えたいことと、これまで携わった業界の経験を活かせると考えた点です。また、経験者とのスキル差を埋めるために取り組んでいることを伝えるのも大切です。これにより、企業側は今後エンジニアとして働いていけそうかの判断がしやすくなるでしょう。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)
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