- ネットワークエンジニアの仕事
- ネットワークエンジニアの職務経歴書の基本
- ネットワークエンジニアの職務経歴書の記載ポイント
- 効果的な職務経歴書の作成方法
- 職務経歴書作成の注意点
- ネットワークエンジニア向け職務経歴書のサンプル
- ネットワークエンジニアに関するよくある質問
- まとめ
ネットワークエンジニアの仕事
ネットワークエンジニアの仕事内容や求められるスキルについて解説します。以下の内容を把握したうえで、企業のニーズに合ったアピールをしていくことでネットワークエンジニアの転職成功率は高まるでしょう。企業の担当者にとって魅力的な職務経歴書を作るためには、ネットワークエンジニアについて知ることが必須です。
関連記事:ネットワークエンジニアとは?役割や仕事内容、未経験から目指す方法
ネットワークエンジニアの仕事内容
ネットワークエンジニアの仕事内容を大まかに分けると、ネットワークの設計、構築、運用、保守などです。一人のネットワークエンジニアが網羅的に担当する場合もありますが、多くの場合役割分担されています。比較的経験の浅いネットワークエンジニアが運用や保守を担当し、経験を積んだネットワークエンジニアが設計や構築を担当するのが一般的でしょう。
ネットワークエンジニアに求められるスキル
ネットワークエンジニアに求められるスキルは複数あります。ネットワークの知識や機器を扱うスキルはもちろん、セキュリティに関する知識や土台となる論理的思考力も欠かせません。必要なスキルを網羅的に習得し、転職活動では伝わりやすい形でアピールすることが重要です。
またスキルは後述する職務経歴書にも記載すべき重要項目なので、職務経歴書に記載することを前提にアピールしやすいスキルを検討するのもおすすめです。
関連記事:ネットワークエンジニアの運用・保守とは?必要なスキルも解説
ネットワークエンジニアの職務経歴書の基本
ネットワークエンジニアの職務経歴書に記載すべき基本的な項目について解説していきます。職務経歴書は主に事実を端的に記載するものですが、記載する情報の取捨選択が必要です。たとえば、ネットワークエンジニアの仕事に活かせそうな経験、スキル、資格に絞って記載するといったことが挙げられます。必要な情報は漏れなく記載する必要がありますが、逆に不要な情報は省いていくことも意識してください。
個人情報・日付
まず名前などの個人情報や、職務経歴書を作成した日付は必須の情報です。特に差別化を図るべき項目ではないので、テンプレートなどに従って簡潔に記載してください。
職務要約
職務要約は経験した職務内容を簡潔にまとめる項目ですが、アピールにつながる重要な項目でもあります。前職での経験は転職時に重要視されるポイントになるので、なるべくネットワークエンジニアの仕事に活かせそうな部分を記載すると良いでしょう。
ただし職務要約は志望動機や自己PRではないので、熱意や考えではなく、あくまでも事実を簡潔に記載するようにしてください。
職務経歴
職務経歴では携わったプロジェクトを漏れなくすべて記載していきます。時系列にプロジェクトの規模や自分が担当したフェーズなどを簡潔に記載していくのが一般的です。古い職歴がネットワークエンジニアから遠い場合は、新しい順に逆時系列で記載していく方法もあります。
スキルセット
スキルセットには具体的な保有スキルを記載しますが、たとえば単に経験のある言語を記載するだけでなく、経験年数やどのようなプロジェクトのどのような開発で使用したのかなどを記載すると担当者に伝わりやすくなります。ただしスキルをアピールしたいがために記載しすぎると逆に伝わりにくくなるので、情報の取捨選択が重要です。
所持している資格
所持している資格はすべて記載するのが一般的ですが、資格が多い場合は一部省略した方が良いです。ネットワークエンジニアの仕事に関係がありそうな資格を優先的に記載し、無関係の資格は省略すると良いでしょう。
資格は多ければ多いほど良いと考えている人もいるかもしれませんが、資格の取得ばかりに力を入れていて実務能力が低いかもしれない、資格取得に一貫性がなくキャリアプランが明確になっていない、といった評価をされる可能性もあります。
上記のような客観的な視点も持ったうえで保有資格をアピールするようにしてください。
ネットワークエンジニアの職務経歴書の記載ポイント
ネットワークエンジニアの職務経歴書の記載ポイントを紹介します。うえで一般的な記載項目は挙げましたが、以下の内容を意識することで各項目がより充実します。またフォーマット自体自分で自由に作ることが可能なので、自分がアピールしたい内容に合わせてフォーマットを作ることも可能です。記載ポイントを押さえたうえで、フォーマットも検討してください。
経験領域の具体的な記述
自分が経験した仕事内容は、担当者がイメージできるように伝える必要があります。そのためたとえばプロジェクト名だけを記載するのではなく、プロジェクト内で使用されていた製品、プロジェクトの規模、使用言語、技術などをある程度細かく記載することが重要です。
ただしあまりにも細かすぎると情報量が多くなりすぎてかえって伝わりにくくなるので、ちょうど良い具合に調整する必要があります。どの程度の抽象度がちょうど良いかの正解はないのですが、たとえばアピール材料として強力な経験があるなら細かめ、逆にあまりアピール材料にならないのであれば抽象度高め、といった形で調整していくと良いでしょう。
取り扱い可能な機器の明記
ネットワークエンジニアは物理的な機器に触れる機会が多い職種なので、取り扱い可能な機器を明記した方がアピールになります。転職先の企業で扱っていない機器であっても、応用が利くと判断されるかもしれないので明記した方が良いです。
また最近は物理的な機器のクラウド移行が進んでいるので、クラウド環境で構築や管理ができるなら当然それについても明記した方が良いでしょう。
トラブルを念頭に置いたスキル
エンジニアが参画するプロジェクトにはトラブルがつきものです。これはインフラ側のエンジニアでも、アプリケーション側のエンジニアでも同じです。そのため、トラブルへの対処能力は企業の担当者が重要視するポイントになります。
そこでトラブルへの対処能力をアピールするために、トラブルを念頭に置いたスキルや実際にトラブルに対処した経験を伝えるのが有効です。職務経歴書にはあまり長いエピソードは書けないので、具体的にどのようなトラブルに対してどのような技術で対応できるかといったスキル面でアピールすると良いでしょう。
トラブルへの考え方や根気強さなどの精神面も重要ではありますが、精神面のアピールは別の書類の自己PRなどに含めると良いです。
コミュニケーション、マネジメント能力もアピール
コミュニケーション、マネジメント能力をアピールできる経験があれば記載した方が良いです。特に上流工程を担える人材を求めている企業であれば、コミュニケーション、マネジメント能力は重要な要素になります。たとえばプロジェクト内でリーダーポジションを経験したことがあれば、積極的にアピールしましょう。
関連記事:
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ネットワークエンジニアのキャリアパス!キャリアアップの要点も解説
効果的な職務経歴書の作成方法
職務経歴書の記載項目や各項目に対する内容がある程度定まったら、次に効果的な見せ方を意識する必要があります。なぜなら、同じ内容であっても書き方次第で職務経歴書の評価が変わってくるからです。またネットワークエンジニアは資料作成をする機会も多いので、職務経歴書は資料作成能力の評価にもつながってきます。
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レイアウトに統一感を持たせる
レイアウトはある程度整っていて内容がわかれば問題ないと思われるかもしれません。しかし、レイアウトに統一感を持たせることは重要です。なぜならネットワークエンジニアとして就職した後には、顧客に対して資料を提出することもあるからです。
レイアウトが乱れた職務経歴書を作成する人は顧客に対してもレイアウトが乱れた資料を提出してしまう可能性があり、これは印象があまり良くありません。こういった観点からも、職務経歴書のレイアウトを整えることは重要でしょう。
具体的な数字の活用
具体的な数字を活用することで職務経歴書の説得力が増します。具体的な数字を入れてもあまり意味がないと考えて省略してしまう人もいるかもしれませんが、数字を入れることで相手がイメージしやすくなると同時に信憑性も高まるのです。
箇条書き、表の活用
職務経歴書は文章だけで記載するよりも、箇条書きや表を活用することで相手に伝わりやすくなります。またレイアウトと同様、箇条書きや表でわかりやすい職務経歴書を作成すれば資料作成能力という点での評価アップにもつながるでしょう。
職務経歴書作成の注意点
次に職務経歴書作成の注意点について解説します。以下の注意点を意識することで、大きなマイナスを避けられたり、より好印象な職務経歴書を作成できたりします。特にプロジェクトの実名については規約を忘れて記載してしまうようなケースがあるので、マイナス評価にならないように注意してください。また入社後のことをイメージしてアピールすることも重要です。
プロジェクトの実名は控える
基本的にプロジェクトには守秘義務があるので、プロジェクトの実名を出すのはNGです。たとえ企業への応募資料であっても守秘義務の対象になるので、実名の記載は控えてください。守秘義務に違反したからといって大きな問題になる可能性は低いかもしれませんが、担当者からの印象が良くありません。
説明するプロジェクトを厳選する
今までに参画したプロジェクトの数が多い場合、説明するプロジェクトは厳選してください。情報量が多くなりすぎると担当者に伝わりにくくなり、アピールしたいポイントもぼやけてしまうからです。特にアピールにつながりそうなプロジェクトに絞って記載し、もし面接で質問されたら別のプロジェクトの話もする、といった考え方が良いでしょう。
今後のキャリアも見据えてアピールする
今後のキャリアも見据えてアピールすることで、意欲的な姿勢や視野の広さが評価される可能性があります。特に上流工程のポジションも用意できるような企業なら、明確なキャリアプランを持っているモチベーションの高い人を評価する可能性が高いです。
ネットワークエンジニア向け職務経歴書のサンプル
職務経歴書はゼロから自作することも可能ですが、特にこだわりがある場合以外はテンプレートを使用した方が良いでしょう。基本的にはテンプレートを使用し、一部だけ自分のスキルや経歴に合わせて作り変えることも可能です。以下はテンプレートのサンプルなので、参考にしてみてください。
共通テンプレート
ネットワークエンジニア用テンプレート
上記はあくまでもサンプルなので、ネットで検索してより良さそうなものがあればそちらを使用しても問題ありません。
ネットワークエンジニアに関するよくある質問
ネットワークエンジニアに関するよくある質問と回答を紹介します。ネットワークエンジニアとして転職するのであれば職務経歴書は基本的に必要なので、職務経歴書について知る必要があります。もちろん書類作成以前にスキルを身につけることなどは重要ですが、職務経歴書に記載する内容から逆算して身につけるべきスキルを検討する考え方もあるでしょう。
Q1.職務経歴書は省いてもいいですか?
職務経歴書に記載する職歴は省略不可です。無関係の職種は省略しても良いと思われるかもしれませんが、経歴詐称になる可能性があるのですべて記載してください。ただし参画したプロジェクトなどは一部省略して問題ありません。
Q2.職務経歴書 何で書く?
職務経歴書は手書きでも問題ありませんが、ネットワークエンジニアの場合はパソコンで作成するのがおすすめです。IT業界全般効率を重視する考え方が一般的なはずなので、手書きで手間をかけたといったアピールはあまり有効ではないでしょう。
Q3.職務経歴書でPCスキルはどこに書けばいいですか?
ネットワークエンジニアの場合は基本的なPCスキルを有しているのは当然なので、取り立てて記載することはあまりないでしょう。ただしアピールできる専門スキルがない場合や、特段アピールしたいPCスキルがある場合は独自にPCスキルの記載欄を設けても問題ありません。
まとめ
ネットワークエンジニアになるためには、ネットワークエンジニアに求められる基本スキルを事前に習得する必要があります。しかしスキルを習得すれば、それだけで転職活動がうまくいくとは限りません。
習得したスキルや経験をいかにアピールしていくのかも重要なのです。職務経歴書は基本的に事実を簡潔に記載する書類ですが、どこをピックアップするか、どのようにまとめるかなどによって評価が変わってきます。
書くべきことと書かない方が良いことを取捨選択し、担当者から見て採用したいと思えるような職務経歴書を作成してください。自分が採用担当者だったらどのような職務経歴書を高く評価するかを考える、採用担当者は日々いろいろな応募者の職務経歴書を見ていることを前提にする、といった客観的な視点も持って取り組むのがおすすめです。
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