Webプログラマーとは
Webプログラマーは、Webサイト・サービス・アプリケーション開発において、主にコーディングを担当する職種の総称です。
Webプログラマーの業務領域は主に2つに分類されます。ユーザーが直接目にする「フロントエンド」と、ユーザーから見えない部分である「サーバーサイド」です。本章では、それぞれの仕事内容を詳しく紹介します。
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フロントエンドの仕事内容
サーバーサイドでWebプログラマーが行う仕事には、ユーザーインターフェース(UI)の設計や開発、API連携処理の実装などがあります。以下では、フロントエンドの仕事内容について詳しく解説します。
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UIの設計、開発
UI部分の設計は、フロントエンドエンジニアの主要な業務です。ユーザーの目的(やりたいこと)に沿ったUIを設計し、効率よく動作するような処理を実装したり、検索エンジン最適化(SEO)を考慮したHTMLを記述したりといった業務が一般的です。
また、デザイナーが作成したデザインを忠実に再現するため、HTMLやCSSに手を加えることもあります。
API連携処理の実装
Webサービスやアプリケーションのなかには、さまざまな情報を外部とやり取りできるための「口」を設けているものがあります。
この仕組みは「API」と呼ばれ、ユーザーやDB、外部システムとのデータのやり取りに用いられます。APIは一般的にサーバーサイドで実装されますが、APIから必要なデータを取得し表示させる処理はフロントエンドエンジニアの仕事です。
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サーバーサイドの仕事内容
サーバーサイドでWebプログラマーが行う仕事は、「ユーザーの目に見えない部分の処理を実装すること」です。フロントエンドと比べるとシステムの処理のメイン部分を実装するので、高度なスキルが求められます。具体的には以下の業務を担当します。
サーバー内処理の実装
ログイン、検索、データ抽出、購入処理、ファイルへアクセス・データ取得・加工・集計といったバックエンドで動く処理の設計と実装を行います。また、これらの処理がスピーディーに進むように、データ取得方法や処理方法の改善を行うこともあります。
基本的にシステムのメイン処理はサーバー側で行われるので、サーバーサイドエンジニアはメイン処理を担っているということです。
APIの実装
フロントエンドと連携するためのAPIを実装します。ここでは、「どのデータをどのような形で渡すか」といったAPI連携仕様を定義し、実装します。フロントエンドエンジニアと協力しながらAPI連携仕様を決めることも多いでしょう。
DB検索などのパフォーマンスチューニング
いかに外見が魅力的なWebサービス・アプリケーションであっても、ユーザーに不便を強いるものは支持されません。特に「表示速度の遅さ」や「動作の重さ」はユーザーが離れる原因となる要素です。
そこでサーバーサイドエンジニアはDB自体の高速化チューニングを行ったり、サーバーサイドで処理遅延の原因となっているSQL構文を修正したりと、適宜チューニングを行います。
不正アクセスなどのセキュリティ対策
セキュリティ対策もサーバーサイドエンジニアの仕事の1つです。具体的にはファイアウォールの設置・設定や通信の許可・拒否設定、セキュリティパッチの適用、アカウントIDやパスワードの管理などを担います。
セキュリティの重要性は年々増しているため、サーバーサイドエンジニアにとってもセキュリティ関連のスキルは重要度が高いです。
WebエンジニアとWebプログラマーの違い
WebエンジニアとWebプログラマーを明確に分けるのは難しいです。なぜなら、企業や案件によって定義が異なるからです。とはいえ一般的には、要件定義から広い工程に携わる方をWebエンジニア、開発をメインに担当する方をWebプログラマーと呼ぶことが多いようです。
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そのほかのプログラマーの例
プログラマーにはさまざまな種類が存在します。
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・ゲームプログラマー
・サウンドプログラマー
・汎用系システムプログラマー
・組み込み系システムプログラマー
企業によって異なるため、これらプログラマーに明確な区分はなく場合によっては業務を兼ねていることもあります。共通するのはWebメディア全般に通じるエンジニアという点です。
WebプログラマーとSEの違い
一般的には、WebプログラマーはWebシステムのプログラミングを担当します。SEはWebを含む幅広いシステムの要件定義や設計を担当します。つまり、WebプログラマーとSEでは対象システムと工程が異なるということです。
ただしWebプログラマーが設計を担当することもあれば、SEがWebシステムのプログラミングを行うこともあります。業務には重複する部分もあり、そもそもプロジェクトによって呼び方が異なるので職種の定義上の区分も曖昧といえるでしょう。
未経験から効率良くWebプログラマーになるには
Webプログラマーは受け持つ範囲が広く、需要も高い職種であることから未経験からでも求人募集されることも多いです。ただし専門職であるため深い知識とスキルが必要であり、未経験者はそれなりの勉強時間を確保する必要があるでしょう。
転職を急いでいる方や未経験からの転職がうまくいかない方に向けて、効率性を重視したWebプログラマーの目指し方を紹介します。
ITスクールやオンライン講座などで勉強する
未経験からWebプログラマーを目指す場合、ITスクールやオンライン講座で勉強するのがおすすめです。学校で授業を受けて国語や数学の基礎を習得したのと同様に、プログラミングをはじめとした必要スキルを学べます。学習に効率的なカリキュラムが提供されることはもちろん、わからないことを講師に質問できる点もメリットでしょう。
Webプログラマーに役立つ資格を取得する
資格取得に向けて学習することで必要な知識を体系的に学べるので、独学でWebプログラマーを目指す際はおすすめです。また未経験だと実績がないので、客観的な指標で評価される資格は非常に効果的です。スキル証明が簡単であり自身のアピールポイントにつながるところも、資格の持つメリットといえます。
関連記事 : フロントエンドエンジニア向けおすすめ資格11選!難易度順でご紹介
未経験歓迎で研修が充実している求人に応募する
IT人材は不足しているため、未経験を歓迎している求人も多数あります。Web業界に入る第一歩として入社し、実務経験でスキルを伸ばすのも方法の1つです。
ただし、未経験歓迎といっても事前にある程度スキルを習得しておく必要はあります。スキルを身につけた後に求人に応募する流れになるでしょう。
転職エージェントを利用する
転職エージェントを使用すると一人では難しい面接対策や提出書類の添削を行ってもらえます。そのため、転職活動の成功率が上がり、結果的に希望のキャリアプランへの近道となるでしょう。
また、IT転職に特化したエージェントの場合、既に志望企業に内定者を輩出していることもあります。過去にどのような質問がされたのかを事例を基に紹介してもらえるので、転職エージェントの活用は非常に有効的です。
関連記事 : Webエンジニアへの転職方法!必要な準備やおすすめ資格も紹介
未経験からWebプログラマーになる際に役立つスキル
本章では、未経験からWebプログラマーになる際に役立つスキルを、「フロントエンド業務に役立つスキル」「サーバーサイド業務に役立つスキル」「共通して必要なスキル」の3つに分けて、それぞれ紹介します。求められるスキルを全体的に把握し、自分に足りない部分を身につけることで、未経験からWebプログラマーへの転職時に役立ちます。
共通して必要なスキル
フロントエンド業務とサーバーサイド業務の両方に共通して必要なスキルには、Webプログラマーが業務を行ううえで持っておきたい技術やマインドが含まれます。以下では、両業務に共通する共通して必要なスキルについて解説します。
プログラミングスキル
Webプログラマーとは端的にいうとプログラミングをする仕事であるため、プログラミングスキルは必須です。
一部求人にはプログラミング未経験者の募集もありますが、その場合は研修期間や一定の期間を設けてプログラミングを学習します。「まったく何も知らない」のでは企業の求めるプログラミングスキルには達せず、その後の業務に不安が残るでしょう。
プログラミングとは独学でも習得できることもあり、未経験者でもある程度のスキルは必要です。
コミュニケーションスキル
Webプログラマーというと画面に向かって黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、実際にはプロジェクトにかかわる他プログラマーやリーダー、他部署の社員など、コミュニケーションを取る場面は多いです。
Webプログラマーはシステムエンジニアから仕様書をもらい仕事をしますが、設計や仕様で疑問が出た場合は確認が必要です。また、いずれフリーランスとして独立を視野に入れている人は、営業活動やクライアントとのやり取りに慣れておかなくてはなりません。
したがって、コミュニケーションスキルは重要です。人とのやり取りを苦に思わないだけでも、Webプログラマーとして優れた人材といえます。
論理的思考力
論理的思考力とはロジカルシンキングといい、コード記述をシステム的に行うWebプログラマーにとって大切なスキルです。たとえばエラーが出た場合、なぜエラーが出てどう解決すれば良いのかを考える能力を論理的思考力といいます。
論理的思考力は書籍などで体系的に学べるため、不足を感じる場合は身につけておくと安心です。
Webに関する知識
Web全般に関する知識は直接業務に役立ちます。トラブルシューティングにおいては、プログラミングの知識だけでは対応できない場合もあります。そのため、ネットワークやセキュリティといった分野にも精通していると、迅速に対処できるでしょう。
また、Webに関する知識はそのほかでも転職時のアピールとして役立ちます。ただし、Web関連知識は膨大ですべてを頭に入れようとすると途方もない労力がかかるため、
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・興味を持ったユーザーインターフェースをチェックする
・話題のサイトがどのような仕組みで動いているのかを勉強する
など興味関心から広げていくと良いでしょう。
英語力
プログラミング言語は英語が基本であるため、英語力があると理解が早く便利です。Webプログラマー関連資格にも英語力が必須となるものもあり、あれば役に立つスキルといえます。
ただし、海外のエンジニアとやり取りする機会はそれほど多くないため、ネイティブスピーカーのように英語を流暢に使う必要はありません。あくまでも英語が読める程度の英語力があれば、言語への理解が早く習得スピードにも影響します。
フロントエンド業務に役立つスキル
フロントエンド業務に役立つスキルは大きく分けて2つあります。
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・UIの設計スキル
・フロントエンド開発サーバーOSの知識でよく使われる開発言語のスキル
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
UIの設計スキル
フロントエンドエンジニアは主にUIの開発に携わるため、UI設計スキルが役に立ちます。できるだけUX(ユーザーエクスペリエンス=ユーザーの体験)が向上するようなUI設計が求められます。
UXを向上させるためには「見た目が綺麗」「文字が大きく見やすい」などユーザーの使用感を向上させるような考え方が必要です。
フロントエンド開発でよく使われる開発言語のスキル
フロントエンドで使用される言語も、できるだけ扱えるようにしておきましょう。フロントエンドで使用される言語としては、Webサービス・アプリであればHTML、CSS、JavaScript、PHPなどが代表的です。
一方、ネイティブアプリ(デバイスにインストールされるアプリ)ならば、JavaやObjective-C、Swiftなどが有望でしょう。さらに、個々のプログラミング言語の主要なライブラリについても知っておきたいところです。
たとえば、JavaScriptならば、jQuery、AngularJS、Reactなどを扱えると、開発業務がスムーズに進みます。
サーバーサイド業務に役立つスキル
サーバーサイド業務に役立つスキルは4つあります。
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・サーバーOSの知識
・DB操作とSQLのスキル
・サーバーサイド開発でよく使われる開発言語のスキル
・シェルスクリプトのスキル
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
サーバーOSの知識
サーバーサイドエンジニアはサーバーOSの知識を身につけておきましょう。具体的にはWindows ServerやLinuxの知識があると差別化できやすいです。各OS上でバックアップやセキュリティアップデートログの取得方法が異なるので事前に身につけておくと効率的に開発できるでしょう。
DB操作とSQLのスキル
サーバーサイドエンジニアはDB構築に携わることも多いため、DB操作やSQLの知識も役に立ちます。サービス・アプリのパフォーマンスチューニングでは、DBや外部データソースとの連携処理を見直すことがあります。
このとき、SQLを理解していると、ボトルネックになっている部分を素早く特定し、改善に結びつけやすいでしょう。
サーバーサイド開発でよく使われる開発言語のスキル
サーバーサイド開発でよく使われる開発言語の種類は数多くあります。転職する際にはJava、C、C++、Perl、PHP、Ruby、Pythonのうち2つ以上は扱えるようにしたいところです。フレームワークの知識(RubyならばRuby on Rails、PHPならばCake PHPなど)も身につけておきましょう。
シェルスクリプトのスキル
シェルスクリプトとは、カーネルに指示する処理をまとめたプログラムファイルです。シェル(WindowsのコマンドプロンプトやMacOSのターミナル)へコマンドで指示する方法も合わせて確認しておきましょう。シェルの操作をマスターすると効率的にOSへ指示を出せます。
Webプログラマーになる際に役立つ資格
Webプログラマーは多様な技術や知識が求められるため、客観的な指標となる資格の取得はおすすめです。Webプログラマーになる際に役立つ資格を取得することで、仕事に活かせる知識を体系的に学べる点は大きなメリットと言えます。
特に、実務経験のない未経験者は、積極的に資格取得を目指しましょう。以下では、Webプログラマーになる際に役立つ資格を紹介します。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、情報処理の基本が学べる国家資格です。対象者像は「高度IT人材となるために必要な基礎知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけた者」とされています。
基本的なコンピュータの処理手順やハードウェアの知識まで網羅的に学べるため、未経験から転職を目指す際には取っておきたい資格のひとつです。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTML5、CSS3、JavaScriptなど最新のWeb開発に使用されている知識を認定する試験です。マルチデバイスに対応したWeb制作力を測るレベル1、システム連携や最新のマルチメディア技術や動的Webコンテンツの開発・設計能力を測るレベル2にわかれています。
LinuC
LinuCとは、Linuxの認定試験です。出題内容は日本市場のニーズに合わせているため、取得に向けた学習をすることで一定の市場価値が上がります。
また、2020年の改訂では、クラウド時代に活躍するすべてのIT技術者が身につけておきたい内容が網羅されています。サーバーサイドに携わるWebプログラマーを目指す方は、ぜひ確認してみてください。
Red Hat 認定システム管理者(RHCSA)
RHCSAとは、Red Hat社が運営する試験です。Red Hat OSに関する問題やLinuxの一般的な知識まで幅広い分野が出題されます。こちらの試験は実技試験となっており、試験では実際にRed Hatサーバーを操作して問題に回答します。
Ruby技術者認定試験
Ruby技術者認定試験とは、人気のプログラミング言語Rubyの普及活動をしている非営利団体Ruby Associationが運営している認定試験です。主な試験内容はRubyの文法などになります。Ruby技術者認定試験は「Silver」「Gold」の2段階に分かれており、未経験者は基礎知識が問われるSilverの取得がおすすめです。
Python3エンジニア認定基礎試験
Python3 エンジニア認定基礎試験とは、Pythonの便利さを理解し、正しく利用するために必要な知識やスキルを測定することを目的とした認定試験です。人気のプログラミング言語Pythonの基礎を学べます。
PHP技術者認定試験
PHP技術者認定試験とは「一般社団法人 PHP技術者認定機構」が運営する民間資格です。難易度は「初級」「上級」に分かれており、初級は学生や社会人1~2年目を想定した比較的取得しやすい資格です。
独学でWebプログラマーになるための勉強方法
Webプログラマーになるために必要な知識を独学で身につける方法には、主に3つの方法があります。まず、オンラインの学習サイトやアプリを活用する方法。次に、書籍を参考に実際の開発環境を構築しながら学ぶ方法。そして、動画を通じて勉強する方法です。
これらの勉強方法を組み合わせることで、効果的に学習を進められます。本章では、独学でWebプログラマーになるための勉強方法を紹介します。
学習サイトやアプリを使って勉強する
プログラミングの普及に伴って自宅で学べる学習サイトやアプリが増えてきました。無料で利用できるサイトも多く、自宅で自分のペースで進められます。まずは無料で試してみて、自分に合うようであれば有料プランに移行するといった流れが一般的です。
書籍を見ながら環境を構築してみる
書籍を購入して学習することもおすすめです。プログラミングブームで関連書籍は大量にあり、初心者や未経験者に向けた本も多数存在します。また、書籍の場合網羅的に知識を得られるため、実践的な知識を身に着けたい方は書籍を購入しましょう。
動画で学ぶ
動画を用いると実際の手順や画面を確認しながら学習できるので、0から技術を習得する際はおすすめです。最近ではYouTubeやUdemyなどの動画配信プラットフォームでもプログラミングを学べます。動画も無料のものもあれば有料のものもあります。まずは無料のものから試してみると良いでしょう。
Webプログラマーの年収・求人例
Webプログラマーの平均年収や求人例は、Webプログラマーへの転職を目指す方にとって、気になる要素のひとつです。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag(日本版O-NET)」によると、Webプログラマーの平均年収は557.6万円でした。また、同サイトのスキルレベル別給与データ(年収)によると、未経験者はスキルレベルが低いため、当初は平均を下回る傾向があります。
具体的な求人状況を知るには、実際の求人例が参考になります。以下では、レバテックキャリアに掲載されている求人情報から、Webプログラマーの業務内容や年収などについて紹介していきます。
フロントエンド業務の求人例
フロントエンド業務に携わるWebプログラマーの求人例は以下の通りです。
【想定年収】
600〜1,000万円
【業務内容】
モバイルメッセージプラットフォームのフロントエンド開発
要件定義〜設計、実装まで広い範囲を担当
具体的には、Reactを用いたフロントエンドをデザイナーチームと連携して開発していきます。パフォーマンスのチューニングや品質管理の施策も依頼する可能性がございます。
【必須条件】
・ReactもしくはVueなどでSPAを実装した経験
・セキュリティを考慮したフロントエンド実装の実務経験
・コミュニケーションが円滑にできる方
サーバーサイド業務の求人例
サーバーサイド業務に携わるWebプログラマーの求人例は以下の通りです。
【想定年収】
1,000〜1,200万円
【業務内容】
スタートアップ事業などを支えるサービスのバックエンド開発
CTOと連携してソフトウェア開発の中心を設計、担当していただきます。ゼロからチーム開発、自らチームを指示するリーダーシップを求めております。
具体的にはビジネスのスケールアップを支援できるアーキテクチャ構造の立案・実践からIoT/Webサービスを支える共通マイクロサービスの構築・運用を依頼させていただきます。
【必須条件】
・AWS, Azureなどの2つ以上のクラウドインフラ上でのバックエンドサービス開発(目安:5年以上)
・数名のバックエンドエンジニアをリードした経験(目安:5年以上)
・IoTやWebサービスなど、大量トラフィックを捌くバックエンドサービスの構築/運用/監視経験(3年以上)
・バックエンドの実装において、Go、Ruby、Rust、JavaScript、Javaのうち2つ以上の言語による開発経験(それぞれ3年以上)
・RDBを適切に使いこなせるスキル
・NoSQLを適切に使いこなせるスキル
・RESTful、GraphQLなどのAPI設計/実装スキル
・テストの自動化を駆使したバックエンドの品質保証に関するスキル
・日英における高いコミュニケーション能力を有し、国籍問わずグローバル環境で開発を遂行できるスキル
(日本語はJLPT N2以上目安、英語はTOEIC 800以上、CEFR B2以上目安)
Webプログラマーのやりがい
Webプログラマーというと受け持つ範囲が広く多種多様であるため、明確なやりがいを考えてみると「思いつかない」と感じる方も多いです。とはいえITの分野から企業とクライアントを支え守るポジションであるWebプログラマーには、やりがいは多くあります。大きくわけて2つのやりがいを紹介します。
最新技術に触れられる
Webプログラマーは多岐にわたる業界に必要とされる職業であり、各業界の最先端技術を学ぶチャンスに恵まれています。最新の技術に興味がある方にとっては、IT技術に触れながらサービスを作ることにやりがいを感じるでしょう。
IT技術に興味がある、おもしろいと思える方は、Webプログラマー向きです。見識が広がること自体を楽しめるとやりがいにつながるでしょう。
人の役に立つ実感が得られる
Webプログラマーが開発したシステムやサービスは、エンドユーザーの仕事や生活を支える基盤になります。たとえばWebサイトであるAmazonを利用することは多いかと思いますが、商品を選択し買い物カゴに入れ、購入ボタンを押すことで決済されて購入手続きが完了します。
これらすべての動作はプログラマーが手順を書いたものであり、ネットショッピングの機会はユーザーにとって利便性の高さや充実度に直接影響するものでしょう。 このように人の役に立つ実感が得られやすく、やりがいを感じやすいのもWebプログラマーの特徴です。
Webプログラマーの大変な部分
Webプログラマーを検索すると「やめとけ」というサジェストも見られます。専門職であるため実態を端的に説明できない部分でも、実態がわからないブラックな職種というイメージを持つ方は少なくないでしょう。
Webプログラマーの大変な部分には、集中力が必要なことや、企業や配属先によっては長時間勤務になる可能性があることが挙げられます。また、繰り返し作業でモチベーションが下がりやすい点も大変な部分と言えるでしょう。以下では、Webプログラマーの大変な部分について解説します。
集中力が必要
Webプログラマーの仕事はソースコードを入力するのが基本。コードとは記述を一か所でもミスすると、システム全体・Webサイトそのもののバグに影響します。
このバグと向き合う時間が長く、作業には集中力を要するのも大変な部分のひとつです。バグを起こさないためにテストも行いますが、優れたプログラマーほど記述段階でバグが発生しないように注意深くソースコードを書くため、消耗が激しく集中力を使います。
企業や配属先によっては長時間勤務になることもある
どの職業にもいえますが、案件が溜まる繁忙期がWebプログラマーにはあり、その時期には業務時間が長くなりがちです。特に制作会社の場合は案件を受託している立場であり、納期前には長時間勤務となることも珍しくありません。
もともとWebプログラマーやシステムエンジニアとは長時間労働のイメージが強く、企業側も「当たり前」としてみなす可能性もあります。
とはいえ業界的に長時間労働をなくし、Webプログラマーのライフワークバランスを取る動きも見られ、改善傾向にあるのが実情です。転職の場合は繁忙期の長さやタイミング、長時間勤務に対する取り組みなどを確認しておくと安心です。
繰り返し作業でモチベーションが下がりやすい
プログラミングはロジックを考える難しさや知識を身につけるための勉強について言及されることが多いですが、作業自体は基本的に地道です。コードを書く作業も地道で、わからないことを調べる作業も地道です。
またバグが発生したら細かくトレースしてどこの処理に問題があるのかを調べ、逐一コードを書き替えます。このような繰り返し作業は飽きてくることもあり、モチベーションが下がってしまう可能性があります。
Webプログラマーに向いている人
Webプログラマーの仕事に向いている人には、いくつかの特徴があります。まず、新しい技術の勉強が苦にならない人や、ITへの好奇心が強い人、論理的な思考ができる人が挙げられます。
また、疑問点を積極的に質問できる人も向いている人や、黙々と作業するのが苦にならない人も向いていると言えるでしょう。本章では、Webプログラマーに向いている方の特徴を紹介します。
新しい技術の勉強が苦にならない人
Web開発の技術は進化が早いため、常日ごろから勉強を続け、情報をアップデートしていかなければWebプログラマーとして市場から淘汰されてしまいます。そのため、新しい技術の勉強が苦にならない人ほどWebプログラマーに向いているといえるでしょう。
ITへの好奇心が強い人
Web開発の技術は進化が早く、最新技術を取り入れることで効率的に開発できる場合があります。また、Web開発ではゼロからコードを書くこともありますが、基本的にはフレームワークやライブラリを活用して効率的に進めます。
反対に、古い技術を使用していると作業効率が悪化する原因となります。そのため、ITへの好奇心の強く、トレンド技術を追いかける方はWebプログラマーに向いているといえるでしょう。
論理的な思考ができる人
プログラミングはコンピュータに指示する作業であり、論理的に処理の手順を組み立てなければなりません。また、変数の設計や条件分岐などさまざまな場面で論理的思考が求められます。
さらに、Webプログラマーはどのようにシステムが成り立っているのか、自身の担当コードはどのような役割があるのかを考えながらコードを記述しなければなりません。そのため、論理的な思考ができる人ほどWebプログラマーに向いているといえるでしょう。
疑問点はすぐに質問できるコミュニケーション力のある人
プログラムを1人ですべて記述することは非常に稀です。そのため、基本的にはチームで活動しそれぞれに役割が与えられます。記述段階でのわずかな違和感も、コードを結合した際には大きな影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
小さな疑問でもすぐに確認し、課題解決のために積極的にチームメンバーとコミュニケーションを取るスキルがあれば、業務全体の円滑化につながるでしょう。どの仕事にもいえますが、コミュニケーション力のある人はWebプログラマー向きです。
黙々と作業するのが苦にならない人
プログラミングはパソコンに向かって黙々と作業します。そのため、黙々と作業するのが苦手な人はプログラミングの適性がない可能性が高いでしょう。逆に集中して黙々と作業するのが苦にならず、むしろ好きな人はプログラミング適性がある可能性が高いです。
35歳を目処にSEへのキャリアアップを望む企業もある
Webプログラマーには「35歳定年説」というものがあり、実際に35歳までに転職しWebプログラマーを離れる人は多いです。
Webプログラマーの仕事のなかでも手を動かしプログラミングをするのは、下流の仕事というイメージがあります。上流の仕事とは要件設計や仕様書を作るシステムエンジニアと考える人も多く、35歳前後で「SEに転職したい」と別の職種に変わるタイミングが訪れるのです。
プログラミングをこなす下請けの制作会社では、Webプログラマーの雇用形態は正社員とは限らずアルバイトや個人委託の場合も少なくありません。給与面でも不満が出やすい年齢であり、将来的にはキャリアパスを計画し上位職を目指すのがおすすめです。
関連記事:SIerからWeb系企業への転職のコツを解説!成功例も紹介
Webプログラマーに関するよくある質問
Webプログラマーに関するよくある質問と回答を紹介します。Webプログラマーの仕事内容やきついといわれる理由を把握していれば、本当に自分がやっていけるのか判断しやすいでしょう。また既にモチベーションが高い人は、役立つ資格を知って資格取得するのもスキルアップや評価アップに役立ちます。
Q1. Webプログラマーとはどのような仕事ですか?
Webプログラマーは、Webサイト・サービス・アプリケーション開発において、主にコーディングを担当します。主に担当するのはコーディングですが、設計やテストを担当する場合もあります。プロジェクトによるでしょう。
Q2. Webプログラマーは、なぜきついといわれるのですか?
WebプログラマーをはじめとしたIT技術者は常に人手不足のため労働時間が長くなりがちです。そのため、体力的や精神的にきついといわれることが多い職種といえます。ただし労働環境は企業やプロジェクトによってそれぞれ異なります。
Q3. Webプログラマーになる方法を教えてください
プログラミングスクールや書籍、動画を活用して独学しながら知識をつけていきましょう。また、未経験募集の求人や転職エージェントの活用もおすすめです。まとめるとスキル習得と転職活動をすればなれるので、意外にシンプルです。
Q4. 未経験でWebプログラマーになる際に役立つ資格は何ですか?
Webプログラマーを目指す未経験者に役立つ資格には、基本情報技術者試験やHTML5プロフェッショナル認定試験、LinuC(レベル1・2)、RHCSA、Ruby技術者認定試験、Python 3エンジニア認定基礎試験、PHP技術者認定試験が挙げられます。
Q5. 30代未経験でWebプログラマーになれますか?
30代未経験でWebプログラマーになることは可能です。ただし20代に比べると不利になりやすいのは事実なので、スキル習得に加えてポートフォリオ作成に力を入れ、事前にスキル習得していることをしっかりアピールする必要があるでしょう。また前職での経験などを仕事に活かせることのアピールも重要です。
まとめ
Webプログラマーは、Webサイトやサービス、アプリケーションの開発に欠かせない職種です。未経験からWebプログラマーになるには、ITスクールやオンライン講座で学習することや、関連資格を取得することが役立ちます。
Webプログラマーに必要な知識やスキルを習得したら、未経験者可で研修が充実している求人に応募すると良いでしょう。また、転職エージェントの活用も有効な手段です。
Webプログラマーは、仕事で得た知識がその後も活用しやすく、やりがいを感じやすい職種でもあります。Webプログラマーに興味のある人は本記事を参考に、今後のキャリアプランを立ててみましょう。
ITエンジニアの転職ならレバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・Web業界のエンジニア職を専門とする転職エージェントです。最新の技術情報や業界動向に精通したキャリアアドバイザーが、年収・技術志向・今後のキャリアパス・ワークライフバランスなど、一人ひとりの希望に寄り添いながら転職活動をサポートします。一般公開されていない大手企業や優良企業の非公開求人も多数保有していますので、まずは一度カウンセリングでお話してみませんか?(オンラインでも可能です)
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また、「初めての転職で、何から始めていいかわからない」「まだ転職するかどうか迷っている」など、転職活動に何らかの不安を抱えている方には、無料の個別相談会も実施しています。キャリアアドバイザーが一対一で、これからのあなたのキャリアを一緒に考えます。お気軽にご相談ください。
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