SQLの勉強方法|おすすめのサイトや本、勉強時間の目安などを解説

最終更新日:2024年5月29日

SQLとはデータベース言語の一つで、データベースの操作を行う上で欠かせません。国際標準化機構(ISO)でリレーショナルデータベース(RDB)の共通言語としても定義されており、さまざまなデータベース製品で用いられています。データベース操作はほとんどのシステムで必要となるため、SQLはプログラマーやシステムエンジニアの必須スキルといっても過言ではありません。

とはいえ、「SQLを学ぶメリットは理解しているけど、どのように勉強すれば良いかわからない」という悩みを持つ方も少なくないでしょう。そこでSQLのスキルを身につけたいプログラマーやエンジニアの方に向け、SQLの具体的な学習ロードマップやスキルの可視化に役立つ資格、将来のSQLスキル活用方法などを詳しく解説します。

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この記事のまとめ

  • SQLはデータベースを操作するための言語で、サーバーサイドエンジニアなどデータベースに関連するエンジニアに必須のスキル
  • SQLはプログラミング言語に比べると習得の難易度が低いので、独学でも十分スキル習得が可能
  • SQLは勉強で身につけた知識を活かし、実際に書いて実戦に活かせるスキルレベルにしていく必要がある

SQLとは

SQLとは、データベースの操作をする際に使われるデータベース言語です。現在普及しているデータベースは、リレーショナルデータベース(RDB)と呼ばれています。
データを「列」と「行」の2次元で表現される「テーブル(表)」の形で格納し、テーブルに格納されたデータを自由に取り出したり加工したりできるのが特徴です。このようなリレーショナルデータベースに対して、さまざまな処理を実行するための言語がSQLです。

SQLを使った代表的な処理は以下の処理があげられます。

  • ・データベースやテーブルの作成

    ・テーブル定義の更新やテーブル削除

    ・データ(レコード)の登録、抽出、更新、削除

ほかにもデータベースに対して、さまざまな処理が実行できます。SQLの構文はとてもシンプルですが、コマンドのパターンはボリュームがあるためすべてを暗記することは困難です。そのため多くのエンジニアは、ネット検索やSQLリファレンスを見ながらSQLを記述しています。

関連記事:SQLとは?概要や種類などを初心者にもわかりやすく解説

SQLを勉強する必要性

データベースエンジニアはもちろん、プログラマーやシステムエンジニアもSQLは勉強しておいた方が良いでしょう。フロントエンドに特化する場合などは例外ですが、担当できる業務幅を広げたいケースや将来のキャリアパスを考えるのであれば、勉強しておくと役立ちます

たとえば、開発シーンでは非効率的なSQLが書かれている場合や、データの抽出が必要なケースがあります。このような場面でSQLを習得していれば、ほかのエンジニアを介さず課題を解決できます。また、SQLは国際規格で標準化されています。近年注目されているビッグデータの領域などでも用いられており、活躍できる分野は多いといえるでしょう。

さらに、サーバーサイドの開発を行う場合はSQLのスキルは必須といっても過言ではありません。サーバーサイドはデータベースに対する処理が多く、その際にはSQLが必要になります。データベースの設計は行わなくても、SQLを入力して挙動を確認したり、コードの中にSQLを埋め込んだりすることは多いです。サーバーサイド側のプログラマー、エンジニアにとっては、SQLは基本スキルのうちの一つです。

SQLがデータベース操作の主流となっている

最近ではSQLを使わないデータベース(NoSQLなど)もありますが、データベース操作の主流は依然としてSQLを使うリレーショナルデータベースが大半を占めています。将来的にはほかのデータベースにシェアが奪われる可能性がゼロではありませんが、少なくともリレーショナルデータベースが主流の時代が当分は続くと考えられます。

IT業界で国際的に広く使用されている

IT業界においてSQLが広く利用されている理由には、ISO(国際標準化機構)によって標準化された共通の言語という点が大きいといえます。どのデータベースも基本的な構造は同じであり、SQLの概念が基本となっているケースがほとんどです。

そのためSQLは汎用性が高く、あらゆる業種において幅広い分野で活用できます。さまざまな開発案件においてデータベースを利用するので、結果的にSQLのスキルが必要です。

関連記事:MySQLとは?学ぶメリットやできること、習得方法を解説

SQLの主な使用用途

SQLはプログラマーやシステムエンジニアにとって必須スキルといっても過言ではありません。しかし、これまでSQLを勉強したことのない人にとっては、どのようなシーンで用いられているのかイメージしにくいでしょう。活用シーンがわからなければ、勉強意欲はわきづらいものです。具体的にどのような仕事でSQLは使われているのか、解説します。

Webシステム開発業務

Webサイトを含むほとんどのシステムでデータベース操作が発生しています。SQLは現在普及しているリレーショナルデータベースの共通言語であり、ほとんどの企業で利用されています。そのため、SQLのスキルを持つ人材がいないと処理や実装ができず、事業が成り立ちません。運用保守フェーズでデータベース操作を行う場面も多いです。

ビッグデータの分析

ビッグデータとは大規模システムなどで発生する、膨大なデータのまとまりを指します。大量のデータを一つずつ手作業では処理できないため、効率的かつ瞬時にデータを操作できるSQLが必要になるわけです。

代表例としては、QRコード決済や交通系ICカードの利用履歴、大手ECサイトの購入履歴などが該当します。履歴から地域や性別、年代といった情報をもとに商品の需要予測や広告ターゲットなどに役立てます。最近ではビッグデータの分析を専門にしているエンジニアも増えており、ビッグデータの活用は今後さらに成長が期待できる分野といえるでしょう。

AI開発

AI開発は人間の知能をプログラムによって再現する技術であり、人工知能とも呼ばれています。AIの中でも機械学習の技術は、経験値となる過去の膨大なデータから特徴や法則を算出します。AIの開発現場の多くはPythonというプログラミング言語を用いますが、膨大なデータ量を扱うにはデータベースが必要不可欠です。

SQLを勉強するメリット

SQLの必要性や活用シーンがわかっても、現状で満足している、活用シーンに該当しない分野に所属しているなどの理由から、「自分にとって勉強するメリットが感じられない」という人もいるでしょう。そのような人も、より詳細に勉強するメリットがわかれば、学習意欲がわく可能性があります。

SQLを勉強することでどんなメリットが得られるのか、詳しく紹介します。

スキルアップにつながる

あらゆるWebサービスや人工知能の開発には、データベースを利用するためSQLの知識が必須です。もちろんプログラマーやエンジニアなどであれば、自分が開発に使用するPHPやRuby、Pythonなどのプログラミング言語の学習は必要です。

同時にSQLの学習もするとなると、勉強へのハードルが高く感じるでしょう。しかし、考え方の視点を変えてみると、SQLを習得すればさまざまな開発案件への足掛かりになります。エンジニアがスキルを拡大するうえで、選択肢が広がるのは大きなメリットといえるでしょう。

SQLのスキルに加えてWeb開発で使うプログラミングスキルがあれば、オリジナルのWebサービスを丸々作ることも可能です。

需要が高まっており転職活動で役立つ

社会がビッグデータを活用するようになり、最近はどの企業でもデータの分析や加工を行なうようになりました。データベースの重要性がさらに上がったため、データベースエンジニアでなくてもSQLを理解していることは転職の際にアドバンテージとなることでしょう。転職先で活躍の場が広くなるという点においても、SQLを学ぶメリットは大きいです。

データ分析に使える

SQLはデータの分析に使われることもあります。たとえばこれまでの株価を分析し将来の株価を予測して、AIが投資するといった資産運用においても必要な技術です。SQLでデータベースを操作すれば大量のデータを扱えるので、市場のマーケティングといった分析など幅広いシーンで役立ちます。Excelでの計算やデータ処理よりも効率的なので、SQLを学習して損をすることはありません。

SQLのおすすめの勉強方法

多くのデータベースで共通言語として利用できるSQLを習得することは、エンジニアの大きな武器として役立つことがわかりました。しかし、勉強をはじめようと思っても、何から手をつければ良いかわからない人もいるでしょう。

多くの勉強方法があるにも関わらず、ほかのやり方を知らなかったために、自分にとって非効率的な学習法を選択してしまうおそれもあります。SQLの理解を深めるためにも、おすすめの勉強方法について解説します。

学習サイトや学習アプリを利用する

SQLの学習サイトや学習アプリは複数あります。無料で利用できるものや短時間で勉強できるプログラムがあるものなど、さまざまです。学習サイトや学習アプリなら環境構築なしで、ブラウザやエディタにSQLを入力するだけで操作可能です。体験してみて、良さそうなものを継続利用してみると良いでしょう。学習サイトとしては、以下のようなものが有名です。

Progate

Progateは解説のスライドを見ながらサイト上でSQLの実行ができる学習サイトで、基礎から応用まで受講できます。このサイトはプログラミング学習サイトとしても有名です。SQLとプログラミング言語を一緒に学習すると効率的です。

無料プランもあれば、月額990円~(2024年4月時点)で利用できるプラスプランもあります。まずはお試しで利用してみて、使いやすさを感じたり学びたい内容が増えたりしたら有料プランに切り替えるなどしてみましょう。

ドットインストール

ドットインストールは動画での解説を見ながら、手を動かしてSQL操作を学べる学習サイトです。一つのレッスンは約3分間なので、すきま時間を利用して自分のペースで学習できます。有料会員限定のプレミアム動画なら、SQL入門から基礎、応用とレベルにあわせた学習が可能です。学習アプリもiOSでもAndroidでもいろいろなものがあります。

勉強本を活用する

SQLに関する書籍は初心者向けから、SQLのチューニング方法などを解説した上級者向けまで多数出版されています。

『SQL ゼロからはじめるデータベース操作』(ミック、翔泳社)
プロのデータベースエンジニアが、データベースやSQLについて基礎からわかりやすく解説する書籍です。掲載されているサンプルプログラムをダウンロードできるので、PCでプログラムを動作しながら理解を深められます。

『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』(中山清喬、飯田/理恵子、インプレス)
SQLの基礎から学べる入門書です。巻末にはサンプル問題が256問掲載されており、問題を解きながらの学習が可能です。クラウドの実行環境が特典として用意されているため、データベースをインストールせずに環境を用意できます。

『SQLの絵本 第2版 データベースが好きになる新しい9つの扉』(株式会社アンク、翔泳社)
絵本のようなイラストを多用して、簡潔な説明でわかりやすくまとめた書籍です。無料で試せるデータベースのインストール方法も紹介されており、SQLを操作しながら学ぶ使い方もできます。

オンライン講座・スクールを活用する

プログラミング言語であればオンライン講座やスクールは数多く開講していますが、SQLだけを受講できる講座は比較的少ないのが実情です。SQLの習得は決して難しくはないので、何かしらのプログラミング講座とあわせて受講する方法が効率的といえるでしょう。プログラミング言語の選び方としては、将来活躍したい分野で使える言語かや、将来性、難易度の高さから選ぶと良いでしょう。

Schoo(スクー)

Schoo(スクー)はエンジニアやWebサイト構築をはじめとした仕事に役立つ、参加型のオンライン動画学習サイトです。生放送は基本無料で視聴できますが、有料会員になると過去のアーカイブ動画を視聴できます。SQLについても概論から基本操作、チューニング方法などのコンテンツが掲載されています。

KENスクール

KENスクールは関東や名古屋、大阪など都市部で展開しているプログラミングスクールです。データベースコースの中からSQL講座のみ受講できるので、プログラミングはある程度習得していてSQLだけ学びたい方におすすめです。個別授業といったサポートもついているので、講師に直接教えてもらえるメリットもあります。

SQLの勉強方法ごとのメリット・デメリット

紹介したSQLの勉強方法としては、大まかに独学とスクールに分けられるでしょう。具体的な書籍やサイトの例も紹介しましたが、それでもどの勉強方法が自分に合うか悩んでしまう、という人は、それぞれの勉強方法のメリットとデメリットから検討してみるのがおすすめです。各勉強方法の特徴は、以下の表を参考にしてください。

  メリット デメリット
独学 ・費用が安く済む
・自分のペースで学べる
・知りたい内容だけを勉強できる
・本や更新頻度が低いサイトを活用する場合は、
 最新情報であるか確かめる必要がある
・自分で学習ロードマップを立てないと
 効率の良い勉強ができない
・相談できる人がいないため挫折しかねない
・実践レベルに到達しているかわかりにくい
スクール ・最新情報でのカリキュラムが組まれている
・網羅的に学習できる
・講師や仲間がいるため相談できる環境があり
 挫折しにくい
・費用がかかる
・契約期間が設けられていることが多い
・自分に合うサービスかは何度か体験しないと
 わからない

SQL習得にかかる時間と学習ロードマップ

SQLを着実に習得するためには、「基礎構文を理解する」「練習問題を解く」「データベースの環境を構築する」「実際に操作する」という順番のロードマップで学習するのが良いでしょう。それぞれの学習時間の目安は以下のとおりです。

  • ・基本構文の理解にかける時間…20~30時間程度

    ・練習問題での反復練習に費やす時間…10~20時間程度

    ・データベースを構築する時間…5時間程度

    ・データベースの操作に慣れる時間…30時間程度

まずは基本構文の理解から始める

まずは基礎知識として「SQL構文はどのように書くものなのか」を理解しましょう。基本となるSELECT文やUPDATE文といった命令文が理解できれば、FROM句やWHERE句など抽出条件についてもイメージしやすいです。書籍や学習サイトを利用しながら、概要を理解していきましょう。理解できない部分があれば、ほかの書籍やサイトを確認する、講師がいるスクールを活用するなどで対応しましょう。

練習問題を解いてみる

SQLの基本構文をある程度理解したら、次は練習問題を解いてみましょう。問題は書籍のドリルや問題集などを利用すると効果的です。データ抽出など処理の書き方は複数あるので、問題を解いたら答え合わせをする、という手順を繰り返すことで理解が深まります。基本構文が解けるようになったら、応用問題にも積極的にチャレンジしてみましょう。

実際にデータベースを操作するための環境を構築する

SQLがある程度書けるようになったら、次はデータベースを操作するための環境を構築してみましょう。書籍や学習サイトを利用すると環境を構築することなく操作できますが、実際の開発現場ではデータベース環境が必須です。SQLだけでなくデータベース自体の理解を深めるためにも、一度は環境構築を実践してみましょう。

データベースを操作してみる

環境の構築ができたら、実際にSQLを使ってデータベースを操作します。同じデータ抽出の条件でも書き方は複数あるケースが多く、書き方によって処理のパフォーマンスが変わることもあります。可読性とパフォーマンスが高いSQLを短時間で書ける人ほど、スキルが高い人材と評価されるケースが多いです。

SQLもプログラミングと同様で、実技を繰り返さないとスキルは身につきません。実際にデータベースを操作して初めて理解できる点も多いので、試しながらSQLを実行してみましょう。

SQLを勉強する際のポイント

SQLの学習において、何も考えずにただ進めるのと注意すべきポイントを意識して取り組むのでは、スキルの身につき方が変わります。どのような意識で勉強していくとより身につきやすいのか、SQLを学習する際のコツを紹介します。

なお、プログラミング言語の勉強のポイントも同様なので、SQLと並行して言語の習得を目指したい人も参考にしてください。

勉強と実践を繰り返す

SQLは実際に書いて動かしてみることが重要です。一般的な学校の勉強もアウトプットは重要ですが、SQLをはじめとするIT技術は「知識はあってもいざアウトプットするとどこかしらにミスが生じ、うまく動作しない」というケースが多いです。

そのため、勉強と実践を繰り返します。ただし、アウトプットばかりでインプットをしないと、今度は同じようなSQLだけを書くことになり、実践で使えない人材になってしまいます。十分な知識を得て、さまざまな状況を想定して実践することで初めてスキルが身につきます。

エラーをポジティブに捉える

SQLを書いて実行すると、エラーが出ることがあります。簡単なSQLなら一発でうまく動きますが、ある程度複雑になるとエラーが連続することがあるでしょう。

エラーが出ると落ち込んだりやる気が薄れたりしがちですが、このエラーを解消していく作業を乗り越えられればスキルアップできます。エラーはスキルアップのチャンスということです。エラーを解決するためにはネットや書籍で問題と解消法を調べる必要があり、この繰り返しをすることである程度複雑な処理もスムーズに書けるようになります。

SQLに関連する資格

SQLを使っている主なデータベース製品には、オラクル社の「Oracle Database」やマイクロソフト社の「SQL Server」などがあります。これらのデータベース製品には対応する資格試験があり、その中にはSQLに関する内容も含まれています。SQLの習得度やスキルを証明するためにも、資格取得を目指しましょう。

Oracle Master

Oracle Masterは、Oracle Databaseなどのオラクル製品に関する認定資格です。SQLの知識や技術を問う内容もあるので、SQLの学習と知識の定着にも有効な資格です。難易度が4つに分けられているため、自分のレベルに合わせた資格に挑戦できるのも魅力です。情報処理に関する資格のなかでは知名度が高いため、就職・転職活動の際にも役立つでしょう。

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マイクロソフト認定資格

マイクロソフト認定資格は、Microsoft製品に関する技術について、知識やスキルがあることを証明する資格です。データベース関連の認定資格も提供しており、SQL Serverで使われているTransact SQLについての知識や技術が認定されます。難易度は低めなのでチャレンジしやすい資格でしょう。

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OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、オープンソースデータベース(OSS-DB)に関する技術レベルを認定する資格です。データベース製品の「PostgreSQL」を対象としていますが、一般的なSQLの学習にも使えるでしょう。この資格の取得難易度も低めなため、SQLの知識が身についているか習熟度を測る意味でもチャレンジしてみると良いでしょう。

OSS-DBの関連求人を探す>

関連記事:SQLの資格とは?メリットや資格の種類について詳細を解説!

SQLの需要と将来性

SQLはIT業界の中でも、需要の高いスキルとして位置づけられています。データベース言語としてシステムを構築した時代にとらわれず、トレンドのクラウドサービスにもそのまま応用ができます。企業の膨大なビックデータを支えるデータベースでは、設計や運用においてもSQLは欠かせないスキルです。これらの需要から見てもわかるように、SQLの将来性は今後も安定すると考えられるでしょう。

SQLの構文一覧【例】

SQLは基本的にプログラミングよりもスキル習得のハードルが低いです。なぜなら、基本的な構文を把握していれば扱えるものだからです。ここでは、勉強をする際のイメージとなるよう、参考までにSQLの基本構文の一例を紹介します。

ただし、実際にSQLを使用する際には、プログラミング言語に埋め込むことになるので、最終的にはプログラミング言語とセットでスキルを身につける必要があることは念頭に置いておきましょう。

基本的なSQL

この基本的なSQLを把握しておけば、テーブル操作には困らないでしょう。また、SQLの細かい文法を忘れた場合、ネットで検索すればすぐに出てきます。そのため、構文を覚える必要はありません。意味合いを把握しておけば問題ないでしょう。

具体的なSQLの紹介前に、データベースに関する以下の重要用語を押さえておいてください。

  • ・テーブル…表形式になっているデータがひとまとり

    ・カラム…Excelでいう列

    ・レコード…Excelでいう行

    ・フィールド…Excelでいうセル

用語で混乱しそうな部分は、このようにExcelに照らし合わせて覚えておくと良いです。データベースは表を見ずに操作するのでイメージしにくいですが、Excelでイメージするとわかりやすいでしょう。

それでは、基本的なSQLを紹介していきます。

取得

データベースからデータを取得するための指示を出します。その際に使われるSQL文を「SELECT文」といいます。以下のように「SELECT 列名 FROM テーブル名;」で記述するのが基本の形です。

SELECT *
FROM テーブル名

SELECTの最後についているアスタリスクは、「すべてのカラム」という意味です。つまり、指定したテーブルのすべてのレコード、もしくはカラムを取得するという意味のSQL文になります。

取得するのがレコードかカラムかは、テーブルを縦に見るか横に見るかの違いです。どちらかというと、横のレコードで考える場合が多いでしょう。

追加

データベースにデータを追加するSQL文は「INSERT文」といいます。以下のような「INSERT INTO テーブル名 VALUES;」が基本形です。

INSERT INTO テーブル名
VALUES ('','','','',)

指定したテーブルに、値を追加していきます。VALUEの()の中には、テーブルに入れたい値を記述します。左から順にカンマで区切っていく形です。

更新

指定したテーブルを更新するSQL文は「UPDATE文」です。以下のとおり「UPDATE テーブル名 SET 更新処理内容;」の形で記述するのが基本です。

UPDATE テーブル名
SET カラム名 = 値, カラム名 = 値
WHERE id = 1

SETで更新するカラム名と値を指定しています。WHEREは更新するレコードの条件です。ここでは例として、idが1のレコードを指定しています。条件に該当したレコードのみが更新されます。

削除

指定したテーブルの条件に該当するレコードを削除する文は「DELETE文」と呼ばれます。以下の「DELETE FROM テーブル名;」が基本的な記述式です。

DELETE FROM テーブル名
WHERE 条件

FROMやWHEREの使い方は、取得や更新と同じです。

条件の絞り込み

SQLでは扱うデータ対象を絞り込むこともできます。データ分析などでは膨大なデータから分析をするのが一般的ですが、範囲を特定してデータ分析を行えば課題抽出により役立ちます。

小売店を例とすると、全体をデータ分析した場合は店全体の売り上げしか分析できません。しかし、分析対象を「商品価格帯」に絞ると、その価格帯の商品の平均売上数だけを算出できます。「特定ブランド」を指定すれば、そのブランドの商品がどれだけ売れているのか平均単価がわかるでしょう。

以下では検索条件の絞り込み構文を紹介します。

WHERE

検索条件を絞り込む際は、SELECT文に「WHERE句」を用います。以下のように、WHEREの後に、絞り込みたい条件を記述し指定します。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 条件

AND

WHEREの条件の後にANDを入れると、複数の条件を指定できます。WHEREとANDの両方の条件に該当するレコードのみ取得します。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 条件 AND 条件

OR

WHEREの後にORを入れると、WHEREまたはORで指定した条件のいずれかに該当する内容の絞り込みができます。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE 条件 OR 条件

そのほかの演算子による条件指定

ANDやORはSQLの条件を絞り込む際の代表的な記述式です。しかし、ほかにもWHERE句に演算子を加えれば条件指定ができます。演算子とは、式に用いる際の記号や文字列です。中でも、対象の値の等しさや大きさなどを比較するための記号・文字列を比較演算子といいます。以下の表は比較演算子の一例です。

比較演算子 概要
a=b aとbは等しい
a<>b
a!=b
aとbは等しくない
a aはbよりも小さい
a>=b aはbよりも大きいまたは等しい

ここからは、ANDやOR以外の演算子を用いた条件指定の例について紹介していきます。

NULL判定(カラムの値がNULLの場合)

カラムがNULLの条件に該当するレコードを取得するSQL文です。NULLは何も入っていないという意味です。つまり、データが入力されていないカラムを抽出できます。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NULL

NULL判定(カラムの値がNULLではない場合)

NOTを一つけることで、NULLでない、つまりフィールドに値が入っているものが条件になります。カラム内のいずれかのフィールドに値が入っていれば、レコードが取得されます。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 IS NOT NULL

文字列検索(LIKE文、完全一致)

文字列検索のSQLコードはLIKEです。LIKEは似ているという意味があり、その名の通り似ている文字列を検索します。
なかでも、特定文字列に完全一致するレコードを取得する場合は、以下のSQL文を用います。カラムの中から文字列を検索します。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 LIKE '特定文字列'

文字列検索(LIKE文、部分一致、ワイルドカード)

以下のSQL文は、特定文字列の前後に文字列が入っているレコードを取得するということです。「%」は0文字以上の文字列を意味します。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 LIKE '%特定文字列%'

以下は、「%」ではなく「_」で指定した例です。「_」は任意の1文字を指します。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 LIKE '特定文字列_'

~の間(BETWEEN)

ある数字内に該当するレコードを取得するSQL文です。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 BETWEEN 数字 AND 数字

IN

INで指定した値と合致するレコードのみを抽出するSELECT文です。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 IN (値1,値2,値3,・・・)

NOTIN

値が合致しないレコードのみを抽出するSELECT文です。

SELECT *
FROM テーブル名
WHERE カラム名 NOT IN (値1,値2,値3,・・・)

特定の検索結果を除外(EXCEPT)

以下のSQL文は、テーブル2と値が重複していないものをテーブル1から取得するという意味です。

SELECT 値1, 値2, 値3 FROM テーブル1
EXCEPT
SELECT 値1, 値2, 値3 FROM テーブル2

SQLに関するよくある質問

SQLを習得するか迷う方は、身につけるまでにかかる時間や難しさなどがネックとなっていることが多いようです。習得したあとの活用シーンも気になるところでしょう。習得時間や難易度のほか、S参考となる書籍やWebサイト、SQLを使った具体的な開発シーンなどについての疑問を解消できれば、学習意欲がわきやすくなるでしょう。ここでは、SQLに関するよくある質問とその回答を紹介します。

Q1. SQLの勉強は難しいですか?

SQLの勉強はプログラミング言語に比べると易しく、習得難易度として低いです。プログラミングの場合は全体の設計を考えてコードを書く必要がありますが、SQLは比較的単発の処理が多いからです。そのため、基本的なコードを把握していれば問題なくデータベースを操作できます。

Q2. SQLの勉強時間はどのくらいですか?

SQLを使ってデータベースを自由に操作できるレベルになるには、全体で65時間~85時間程度かかるでしょう。具体的には、基本の構文理解、練習問題、環境構築、実際のデータベース操作、といった流れで学習を進めます。

Q3. SQLの勉強でおすすめの本やサイトがあれば教えてください

SQLに関する本やサイトは数多くあり、求めるレベルや扱うデータベースなどで変わってきます。あえて挙げるなら、書籍は『SQL ゼロからはじめるデータベース操作』や『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』、WebサイトならSchoo(スクー)やKENスクールがおすすめです。

Q4. SQLはどのような仕事でよく使いますか?

SQLはデータベースが関わるシステムでの使用機会が多いです。つまり、ほとんどのシステムでSQLを使用しているということです。たとえばWebサイトやスマホアプリでユーザーが情報を入力した場合、処理をサーバーに送ってデータベースに情報を格納します。その際には、SQL文が実行されています。

まとめ

SQLはデータベースを操作するためのデータベース言語です。プログラミング言語に比べると習得の難易度が低いですが、使用頻度は多いです。Webのサーバーサイドを扱うエンジニアやプログラマーは確実に身につけておいた方が良いスキルでしょう。

現状データベースを触る機会があまりなくても、システム全体に関わるようになれば必要になります。SQLの勉強方法は、学習サイトや学習アプリ、勉強本などがあります。スクールを利用する選択肢もあります。

自分に合う学習方法ならどのような方法で勉強しても問題なく、重要なのは勉強したら実践することです。コードを把握していても、実際に書いてみないと狙い通りに処理できるのかがわかりません。実際に考えながらやってみることで、実戦に活かせるSQLのスキルが身についていきます。

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