C言語エンジニアの転職で評価されるスキルや経験とは?将来性や平均年収についても紹介C言語エンジニアの転職で知っておきたいこと

最終更新日:2022年11月16日

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C言語の歴史は長く、登場から約半世紀経つ今も多くの分野で活用されており、さまざまなC系言語によるシステム開発の基礎ともいえます。ハードウェアの制御からアプリケーション開発まで、現在IT分野で行なわれていることの大半がC言語で可能となる汎用性の高い言語です。

しかし、C言語はプログラミング言語の黎明期に登場した言語であるため、その体系や構造は難しく、開発対象によってはハードウェアに関する知識も求められる、難易度の高い言語となっています。

そのため、スキルアップのためにC言語を勉強したいと思っても、C言語が一体どのようなものなのかわかりづらく、どのようにして学習を進めればいいのかわからないことも多いでしょう。

今回はC言語について知りたい初心者・入門者を対象に、C言語の特徴や基本的な概念をわかりやすく解説していきます。

C言語の概要

まずはC言語とはどのような言語か、特徴や開発されるソフトウェアを交えてご紹介します。

C言語とは

C言語とは、UNIXと呼ばれるOSを開発するために開発された、汎用プログラミング言語です。自然言語の構文を利用する、数式と似た記法といった高水準言語の特徴を持ちつつ、メモリ管理の制御なども可能としています。

C言語の特徴

C言語の主な特徴は以下の4点です。

  • ・手続き型言語のため構造がシンプル

    ・コンパイラ言語の中で処理速度が最速と言われている

    ・環境に依存せず実行可能

    ・様々な分野に使用されている


特に処理速度の速さが評価されている言語です。メモリの制約が厳しいハードウェアの制御やパフォーマンスを求められるソフトウェアの開発においては、C言語による開発は有力な選択肢の一つです。JavaやC#などが登場してもなお、C言語が使われているのには、そのような特徴があるからです。

C言語で開発されるソフトウェア

組み込みプログラムの開発

組み込みプログラムとは、家電製品や産業機器などの内部の基盤に組み込まれているプログラムのことです。家電製品や産業機器を制御して正常に動作させるためには欠かせないものです。

OSの開発

コンピュータの基本ソフトウェアと呼ばれるOSの開発にもC言語が使用されています。具体的には、MacOS XやLinuxはC言語で開発されているOSです。

大規模な業務用ソフトウェア

C言語で開発されたソフトウェアは高いパフォーマンスを発揮するため、大規模な業務用ソフトウェアの開発においてC言語が使われているケースが多いです。またWindowsで標準に搭載されているメモ帳やエクスプローラーなどのソフトウェアもC言語で開発されています。

C言語エンジニアの需要

C言語は歴史の長いプログラミング言語ですが、2022年10月現在も非常に人気の言語です。ここからはC言語の需要や将来性をご紹介します。

C言語は今でも人気の言語

冒頭でも紹介したように、C言語は決して新しい言語ではありません。しかしながら、プログラミング言語の人気を指標化しているTIOBEのデータ(※1)によれば、2022年10月現在、C言語はPythonに続いて2位にランクインしています。

C言語は、主に組み込み系の分野で、国内外を問わずスタンダードな言語として使用されてきました。そのため、大手企業や老舗企業のシステムには、C言語で記述された情報資産(ソースコード)が大量に残されており、これらに対する追加開発、保守業務の需要が発生しているのです。

企業にとっては、実績のあるシステムを他の環境・言語へ移行するよりも、C言語をベースにした改修や追加開発を進めるメリットの方が大きいのでしょう。

また、C言語の拡張版ともいえるC++の登場で、オブジェクト指向への対応も可能になりました。企業によっては、C言語を「プログラミングの基礎」と見なし、C言語のスキル・経験をプログラミングスキルの指標とする場合もあります。

さらに組込み開発ではハードウェアの操作も発生するため、C言語エンジニアにはOSやメモリ、ハードウェアの知識も必要になります。このような背景から、「C言語出身のエンジニアはハードウェア・ソフトウェアの双方に高いITリテラシーを持つ」とみなされる傾向も見逃せません。

C言語の将来性

IoT市場が拡大していることから、C言語の将来性は比較的有望であるといえます。IoTは既存のデバイスをネットワークに接続し、情報収集・分析・遠隔操作などを可能にする技術であり、その土台には組み込み系の技術があります。

そのため、組み込み系の分野で実績が豊富なC言語のスキルはIoT市場でも評価される傾向にあるわけです。また、C++までスキルセットに含めることで、ゲーム・アプリケーション開発の分野でも活躍できる可能性が高まるでしょう。

C言語エンジニアの年収をチェック

C言語エンジニアの年収事情はどうなっているのでしょうか。レバテックキャリアのデータをもとに、具体的にご紹介します。

C言語エンジニアの年収相場

2022年10月現在、レバテックキャリアに登録されている求人情報によると、C言語に関する求人の年収下限の平均値は約370万円で、年収上限の平均値は約680万円です。最も年収の多い求人では約2,000万円の求人もあります。

C言語エンジニアの求人例をご紹介

【想定年収】
800〜1,000万円

【業務内容】
ユーザーと直でやり取りし、プロジェクトを進行してシステムを構築

【求められるスキル】
・要件定義以上の経験が1年以上ある方
・リーダー経験をお持ちの方
・半年以上の実務経験をお持ちの方

C言語エンジニアが転職時に評価されるスキル・経験

C言語エンジニアの転職で評価される、具体的なスキルや経験についてご紹介します。

C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験とは、ビジネス能力検定サーティファイが実施する試験です。プログラミングの知識や理解度を客観的に測る指標として、IT業界で高く評価されています。

認定試験の概要

C言語プログラミング能力認定試験は、初心者向けの3級から上級者向けの1級まであります。

認定試験の難易度

認定試験の難易度は挑戦するレベルによって異なります。
3級:C言語の基本的な概念を理解していれば合格できると言われております。
2級:C言語の知識に加えてアルゴリズムの理解、小規模プログラムを作成できれば合格できると言われています。
1級:難易度が非常に高く、C言語の知識やプログラム全般の知識、実践レベルのプログラムを作成できれば合格できると言われています。

認定試験の出題形式

3級、2級は多岐選択回答式ですが、1級のみパソコンを使用した実践形式の試験です。事前に公開されたプログラミングの仕様変更など実務を想定した試験となります。

要件定義、基本設計、詳細設計スキル

C言語エンジニアも他言語のエンジニアと同様に、上流工程が担当できるほど年収が高くなる傾向にあります。したがって、要件定義、基本設計、詳細設計までは自力でこなせる状態が望ましいでしょう。

業界知識

C言語エンジニアも他言語のエンジニアと同様に、上流工程が担当できるほど年収が高くなる傾向にあります。したがって、要件定義、基本設計、詳細設計までは自力でこなせる状態が望ましいでしょう。

プロジェクトマネジメントスキル

実務経験を5年程度積んだエンジニアには、リソース管理や進捗管理といった一部のプロジェクトマネジメントスキルや折衝スキルも求められます。これらは、チームを統括してプロジェクトを円滑に進めたり、上流工程で顧客要求から仕様を確定させたりする場合に必要なスキルです。プロジェクトマネジメント・折衝スキルを必須要件に掲げている求人は少ないものの、高年収を狙うのであればぜひとも磨いておきたいスキルです。

Linux系OSスキル

C言語を用いた開発は、Windows系OSとLinux系OSで開発環境が異なります。Linuxは企業のサーバーOSとして圧倒的なシェアを占めているため、Linux環境でのC言語プログラミングスキルは、転職時の大きな武器となるでしょう。コンパイラやエディタの扱い方や、コマンドライン操作、ファイル操作など基本的なスキルは身に着けておきたいところです。

フレームワークを扱うスキル

C言語は、RubyやPythonといった言語と比較してフレームワークの種類が少なく、フレームワークを使わない開発も一般的です。しかしながら、小規模かつスピーディーな開発案件ではフレームワークが積極的に導入され始めています。C言語の代表的なフレームワークであるCppUTestやUnityなどの経験があると評価されることがあります。

その他、評価されやすいスキル

上記のスキルを身につけたうえで、需要の高い下記のような経験があれば転職時に有利になるでしょう。

・中~大規模の組み込み系開発の経験
組み込み系プログラムではC言語が使われることが多いため、中規模から大規模な組み込み系開発の経験があれば、C言語エンジニアとして評価されやすいでしょう。

中規模から大規模の組み込み系開発では、複数のハードウェアや複数のソフトウェアを組み合わせた案件になることが多く、開発期間が長期化し、開発人員も多くなりがちです。このような組み込み系開発の経験があれば、C言語エンジニアとしてさらに評価されるでしょう。

・小規模チームのリーダー経験
小規模なチームにおいてリーダー経験を持つ方もC言語エンジニアとして評価されるでしょう。複数のC言語エンジニアによる業務を取りまとめて、プロジェクトリーダー的な役割を持つ方は、ただのC言語プログラマーとしてだけでなく、マネジメントができる人材として評価される可能性があります。

未経験でC言語エンジニアに転職は可能?

未経験でもC言語エンジニアとして転職することは可能です。例えば、レバテックキャリアにおいて「C言語」をスキル条件とした求人の検索結果数は、2022年10月現在で約1,200件以上表示されます。

公開されている求人には、C言語による開発経験を要求する求人も多いのですが、中には未経験可の条件の求人や、C言語以外のプログラミング言語の経験で足りる求人も含まれています。
C言語はプログラミング言語の中でも、さまざまなシステムやソフトウェアの開発に用いられている言語であり、学習する手段は豊富にあります。そのため、たとえ未経験でC言語エンジニアに転職しても、本人のやる気次第で、ぐんぐんスキルは伸ばせるはずです。

C言語が未経験でも、入社後に学習する意欲を見せれば、積極的に採用しようとする企業に出会える可能性は十分にあります。

C言語はこんな人におすすめ

学習するプログラミング言語によってキャリアは大きく変わります。C言語はどのような人におすすめかをご紹介します。

IoTやAI分野に関わりたいと考えている人

C言語は組み込みプログラムに強いため、最先端技術のIoTやAI分野にも使用されます。最先端技術に関わりたい方はC言語を学習してはいかがでしょうか。

プログラミングの基礎をしっかりと学びたい人

C言語は歴史が長く、最近作成されたプログラミング言語より取得難易度が高いです。ほとんどのプログラミング言語では、自動でされる処理の記述が必要ですが、その分理解が深まり多言語でプログラミングする際に効率的なコードが書けるようになります。

C言語を身につける方法

C言語を身につけるためには、実際にプログラミングして動作確認する、というプロセスを繰り返して覚えていく方法がおすすめです。その下準備として、C言語の文法やアルゴリズムを覚えるための手段として、Webサイトを通して学習する方法と、書籍を通して学習する方法の2つをご紹介します。

学習サイトを利用して身につける

C言語を学習できるWebサイトをご紹介します。本格的な学習の前にC言語の全体像をざっと確認したい方にとって、無料で勉強できるWebサイトは非常に役立ちます。

ドットインストール

ドットインストールは1レッスン3分程度の動画コンテンツでプログラミングなどを学習できるサイトです。C言語に関する基本的な22のレッスンは全て無料で学習できます。有料会員として登録すると、動画コンテンツで解説されているプログラムのソースコードのダウンロードが可能になり、動画コンテンツの文字起こしの閲覧もできます。

一週間で身に付くC言語の基本

一週間で身につくC言語の基本は、C言語の文法について、7日間の基本編と7日間の応用編で学べるWebサイトです。実際に動作するC言語のプログラムを紹介して、それについての解説を読んでC言語の理解を深められるようになっています。

苦しんで覚えるC言語

苦しんで覚えるC言語は、C言語の基本的な文法から、少し技術的に深掘りした内容まで、全20章のコンテンツで学習できるWebサイトです。単純な文法の解説だけでなく、「どうしてそのように記述するのか」のように少し難易度の解説がされているのが特徴です。
初心者には少し難しく感じられるかもしれませんが、C言語の初心者から中級者へのステップアップにはうってつけの内容です。

書籍を購入して身につける

体系的にC言語を学びたい方は、書籍を通した学習がおすすめです。

『かんたん C言語 [改訂2版] プログラミングの教科書』

C言語の文法を基礎から学べる1冊です。丁寧な解説に加えてイラストを使うことで、プログラミングが初めての方でも安心して読み進められます。C言語の一通りの機能でしたら、この1冊ですべて身につけられるようになっています。

『やさしいC 第5版(「やさしい」シリーズ)』

プログラミング教科書の定番「やさしい」シリーズのC言語版です。こちらも読みやすい解説に加えて、イラストを使うことで、C言語の概念をイメージしやすいようになっています。C言語の基本から一つずつ丁寧に解説しているため、プログラミングが初めての方でもしっかりと学べる一冊です。

『新・明解C言語 入門編』

全編を語り口調で解説しているC言語の入門書です。205編の完成したプログラムと、220点の図表を使って、C言語の全体像をわかりやすく解説しています。断片的な知識ではなく、実際にプログラミングできるスキルを身につけたい方におすすめの一冊です。

まとめ

C言語は組み込み系開発を中心に根強い人気のある言語で、今後もIoTシステムの開発などにおいて需要の拡大が見込まれています。さらに、拡張版であるC++などのスキルがあれば、ゲーム・アプリケーション開発などの領域にも活躍の幅を広げることができます。転職を考えている方は、C言語のスキルを磨くことはもちろん、C++のスキル習得も視野に入れてみてください。

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