IT業界の5つの分類と職種別の仕事内容について詳しくご紹介IT業界の仕事とは?IT業界の分類と具体的な仕事内容を解説

最終更新日:2020年9月14日

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IT革命という言葉が示すように、ITは企業活動のみならず個人のライフスタイルにまで密接に関わるようになりました。

IT業界は、SNSなど身近なサービスを提供する企業や業務系システムを開発する企業などで構成されています。IT業界について詳しく知りたいという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

IT業界はいくつかに分類できますが、職種はプログラマーやシステムエンジニア、インフラエンジニアなどのITエンジニア、営業職などは各業界共通です。この記事では、IT業界の概要と、各職種の仕事内容について解説します。IT業界の全体像をつかむために、ぜひ参考にして下さい。

1. IT業界の職種と仕事内容

IT業界における職種は多岐にわたります。主要な8つの職種について、概要、仕事内容、必要となる主なスキルなどを解説します。

プログラマー

プログラマーは、文字通りプログラム言語を使ってソフトウェアを作成する職種です。主な仕事内容は、詳細設計やプログラミング、単体テストなどです。
若手のうちはプログラミングと単体テストが中心ですが、経験を積むにつれて詳細設計を任されるようになります。

求められるスキル

プログラミングスキルやテスト技法に関する知識、ハードウェア、ネットワーク、サーバー、ソフトウェアなどの幅広いIT基礎知識が求められます。

代表的なプログラミング言語

開発する分野によってよく使われるプログラミング言語が異なります。
プログラマーを目指す際は、どのような領域の開発に携わりたいのかを明確にした上で学習するプログラミング言語を選ぶと良いでしょう。初学者が学ぶ言語としては、JavaやRubyが一般的です。

・Java…業務システムやWebアプリケーションなど、幅広い領域の開発に使われている言語です。もっとも需要の多い言語の一つです。
・PHP…Web開発で最も使われる言語です。著名なCMSのWordPressなどでも使われており、引き続き需要は続くと考えられます。Javaに次ぐ需要があります。
・C#…オブジェクト指向言語で、WebアプリからWindowsアプリまで幅広く利用されています。ゲーム開発で使われるフレームワークUnityでも使用されるため、近年需要が高まってきています。
・Ruby…Webサービスの開発などで多用されている言語で、文法がシンプルで学習しやすいことからプログラミング初学者に人気があります。
・Python…人工知能の開発やデータ分析によく使われ、文法がシンプルなところが特徴の言語です。

インフラエンジニア 

インフラとは、「インフラストラクチャ」のことでありIT業界ではサーバーやクラウド、ストレージ、ネットワークなどのIT環境のことを指します。インフラエンジニアが扱う範囲は、主にこれらのハードウェアやOSなどが中心です。
主な仕事内容は、サーバーやクラウド、ストレージ、ネットワークなどのハードウェア構成の設計、パラメーター設定による環境構築や運用、その上のレイヤーになるOSのインストールやパラメーター設定による環境構築や運用などです。

求められるスキル

インフラエンジニアには、サーバーやクラウド、ストレージ、ネットワーク、OSなどの知識と、これらを扱うスキル(設計や構築、設定変更スキル)が求められます。昨今では仮想化技術の進歩によりサーバーの仮想化が一般的となってきており、仮想化の知識とスキルも必要です。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの責任者としてプロジェクト全体を総括する職種です。スケジュール管理やリソース管理、課題管理、品質管理、リスク管理などを統括して、プロジェクトを成功に導きます。
一般的なシステム開発プロジェクトでは、プロジェクトマネージャーの業務は顧客と仕様を策定するところから始まります。まず、顧客と対話しながら顧客の要求(機能や予算、スケジュールなど)を整理し、要求を達成するためのプロジェクト計画の立案とプロジェクトチームの編成を行います。そして、プロジェクトマネジメントスキルを用いて、納期・予算・品質を担保していきます。

求められるスキル

スケジュール管理、リソース管理、課題管理、品質管理、リスク管理、コミュニケーション管理などの幅広いプロジェクトマネジメントスキルが求められます。
また、プロジェクトの進捗によって、スケジュールや開発範囲の変更などを顧客に交渉することも多く、交渉スキルも求められるでしょう。さらに、プロジェクトチームの技術者と会話するために、幅広い技術知識も必要です。一般的には、プログラマーやシステムエンジニアなどの技術職を10年-15年程度経験した後にキャリアアップして目指す職種です。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを切り口とした提案で顧客の課題を解決していくコンサルタント職です。主な仕事内容はIT戦略の立案やIT部門の立ち上げなどです。課題や目的に応じて、経営層や各部門にヒアリングを行い、さまざまな角度から課題を分析した上で解決策を提案します。提案が採決された後は、プロジェクトマネージャーとして課題解決までプロジェクトチームを率いることもあります。

求められるスキル

IT知識の他、物流や会計、人事、経営戦略などの幅広い知識が求められます。
また、課題を分析して解決策を提案するため、ロジカルシンキングや分析スキル、提案スキルなども求められます。

データサイエンティスト 

データサイエンティストとは、膨大なデータを分析しその結果をビジネスに活用する職種です。比較的新しい職種で、ビッグデータやAI活用などの高まりから近年注目され始めています。仕事内容は、分析するデータを蓄積するデータ基盤の設計・構築、データ分析ツールの設計・構築、分析、提案作業などです。既にデータ基盤やデータ分析ツールが導入されている場合は、分析および提案作業が主な仕事です。

求められるスキル

データサイエンティスト に求められるスキルは、データサイエンススキル、データエンジニアリングスキル、ビジネススキルに大別されます。
・データサイエンススキル…分析目的に応じて、最適な分析手法を選択し分析するスキル
・データエンジニアリングスキル…必要なデータを蓄積・抽出・加工するスキル
・分析したデータをもとに、改善策を立案するスキル
データサイエンティストは比較的新しい職種のため、今後求められるスキルが変化していく可能性があります。データサイエンティスト協会が必要なスキルを定義していますので、随時確認すると良いでしょう。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、主にシステムの設計をする職種です。一般的にはプログラマーの実務経験を3-5年程度経験した後にキャリアアップで目指す職種です。
主な仕事内容は、要件定義や基本設計、テスト設計、テストなどです。企業によっては、プログラミングまで行うこともあります。

求められるスキル

ハードウェア、ネットワーク、サーバー、ソフトウェアなどの幅広いIT知識、設計スキルなどが求められます。プログラマーからキャリアアップして目指す職種のため、一般的にプログラミングスキルも有しているでしょう。また、リーダーとしてプログラマーを率いることもあるため、コミュニケーションスキルや進捗管理スキルなども求められます。

社内SE

社内SEは、企業のシステム部門に所属し、業務システムの導入や運用、IT戦略の立案などを行う職種です。企業にもよりますが、システム開発はSIerに依頼し、そのマネジメントとシステム運用、IT戦略のみを行う場合もあります。エンジニア経験者の中途採用が一般的です。

求められるスキル

前述したシステムエンジニアに求められるスキルに加えて、物流や販売管理、生産管理、会計などの幅広い業務知識、ベンダーマネジメントスキルなどが必要です。特に、社内SEはIT知識とシステム用いて社内業務の効率化や改善などの役割を担うことが多いため、何かしらの業務知識を持っていると高い評価を得やすいでしょう。

2. IT業界の分類

ここでは、IT業界を5つに分類し、それぞれの業界について解説します。

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界の企業は、主に情報システムの設計、開発、運用、保守を担い、システムインテグレーター(SIer)と呼ばれます。取り組む領域は幅広く、金融機関や公共交通機関のような社会インフラを担う大規模なシステムから、小売企業やメーカーなど事業会社の業務系システムまで、あらゆる業界の企業や官公庁がクライアントになります。

基本的に規模の大きな仕事が多く、関連企業や下請け企業まで含めると関わる人数も非常に多い傾向にあります。クライアントの要件に沿ってシステムを設計・開発・運用・保守します。

近年はIoTやビッグデータの分野が注目されていることもあり、情報処理系サービスを提供する企業の求人や案件は増大しつつあります。システムインテグレーターは従来、システム開発に強みを持っていましたが、時代の変化に伴いデータサイエンティストなどデータ分析に関するサービスにも注力するようになりました。システムインテグレーターに分類される日本の代表的な企業として、NTTデータや日本IBM、富士通、NECなどが挙げられます。

ソフトウェア業界

ITの仕事で多くの方がイメージするのがこのソフトウェア業界です。私たちが普段パソコンやスマートフォン上で使っている、さまざまなアプリケーションを設計・開発している業界です。

ソフトウェアとは、コンピューター上で実際に処理を行うプログラムのことを言います。大きく分けて、パソコンやスマートフォン等のシステム全体を管理するオペレーティングシステム(OS)と呼ばれる基本ソフトウェアと、OS上で特定の作業を行うためのアプリケーションソフトウェアの2種類があります。
 
身近な例では、WindowsやMacOSがオペレーティングシステム、WordやExcel等がアプリケーションソフトウェアに該当します。近年ではクラウド型のソフトウェアが主流となってきており、ブラウザ上で動作するSFA(営業支援)やCRM(顧客管理)などのソフトウェアが提供されています。
 
これらのソフトウェアを設計・開発するのがソフトウェア業界です。クライアントの多様なニーズに応えるべく、次々と新しいソフトウェアが開発されており、年々市場は拡大傾向にあります。

ハードウェア業界

現在ではIT関連技術が用いられる対象はパソコンに限らず、ゲーム機や家電、モバイル端末等も含まれます。これらのハードウェアを扱う業界をハードウェア業界といいます。
ハードウェアとは、ソフトウェアと相対するワードとして用いられ、ITの世界においては形のある機器のことを指します。具体的には、パソコン本体をはじめマウスやプリンター、サーバー、通信機器等、内部を構成する電子回路等幅広いハードウェアがあります。
 
この業界には、機器を製造する大手メーカーや関連企業が含まれます。前述の情報処理サービスを提供する大企業の多くは、ハードウェアの開発・販売まで手がけています。これらの企業が開発したハードウェア製品を制御するシステムを開発する技術者を、ハードウェア業界独特の職種として「組み込みエンジニア」と呼びます。近年では、IoTの発展に伴い、組み込みエンジニアの需要が高まってきています。
 
また、従来のサーバーは物理的に購入するものでしたが、現在ではクラウドサービスとして提供されるものに潮流が変わりました。代表的なクラウド型のサーバーサービスは、アマゾンが提供するAWSやGMOが提供するConoHaなどです。これらは、サブスクリプション型の課金体系で提供されており、物理的に購入しなくてもインターネットを通して利用することができます。このようにハードウェア業界のサービスは、必ずしも物理的な購入を必要としないものへとシフトしています。

インターネット業界

インターネット業界は、ブロードバンドの普及により急速に発展してきた業界です。インターネット業界とは、インターネットを活用して様々なサービスを提供する企業で構成されています。BtoBと呼ばれる企業向けのサービス提供を行う企業と、BtoCと呼ばれる個人向けのサービスを提供する企業に大別されます。

BtoBサービスには、企業のコーポレートサイトやECサイトを提供するWeb制作企業や、ネットワーク構築を専門とする企業、クライアントの認知度向上や集客を支援するリスティング広告やSNS広告の運用を代行して行うインターネット広告代理企業があります。
 
BtoCのサービスには、ポータルサイトや動画配信サイトを運営する企業、SNSやチャット等のWebサービスを提供する企業、ECサイトを運営する企業などがあります。近年はインターネット技術の進歩に伴い、BtoCのWebサービスが増えています。
 
インターネット業界の代表的な職業としては、Webサイト制作を監督するWebディレクター、Webサイトのデザインやコーディングを行うWebデザイナー、インターネットを活用した広報活動や集客などを支援するWebマーケターなどがあります。もちろん、バックエンドの開発を行うプログラマーやシステムエンジニアなどの職種もあります。

通信サービス業界

数あるIT業界の仕事のなかで、忘れてはならないのが通信サービス業界です。この業界が急成長したからこそ、今のIT業界の発展があると言えるでしょう。
 
通信サービス業界とは、音声・データ・情報をやりとりするための通信サービスを提供する業界です。通信事業者各社が提供する電話回線やインターネット回線が通信サービスの代表例です。
 
通信サービスは、インターネット接続サービスを提供するインターネットサービスプロバイダと固定電話を提供する固定通信、スマートフォンや携帯電話等の通信サービスを提供する移動体通信の3つに大別されます。近年インターネットサービスが爆発的に普及した背景として、特に通信サービス業界が提供する高速インターネット回線とスマートフォンの普及が挙げられます。通信サービス業界はIT化社会を根底から支えており、ビジネスにもプライベートにも必要不可欠な業界です。

3. まとめ

この記事では、IT業界の全容と職種ごとの主な仕事内容について解説してきました。IT業界はいくつかに分類することができますが、職種はどの業界もほとんど同じです。逆にいえば、ITエンジニアのスキルを持っていれば活躍できる業界が多くあるとも言えます。ITの仕事を検討している方は、まずはIT業界全体を俯瞰し、各分野の情報を集めることからはじめてみてはいかがでしょうか。

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